JPH0740749A - 電動自転車用フレーム - Google Patents

電動自転車用フレーム

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Publication number
JPH0740749A
JPH0740749A JP20254093A JP20254093A JPH0740749A JP H0740749 A JPH0740749 A JP H0740749A JP 20254093 A JP20254093 A JP 20254093A JP 20254093 A JP20254093 A JP 20254093A JP H0740749 A JPH0740749 A JP H0740749A
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JP
Japan
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down tube
lug
tube
bracket
seat
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Withdrawn
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JP20254093A
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English (en)
Inventor
Masahiro Suzuki
正弘 鈴木
Hisatoshi Akeda
久稔 明田
Nozomi Takada
望 高田
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0740749A publication Critical patent/JPH0740749A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータユニット用連結ブラケットの位置決め
を容易かつ正確に行うと共に、ブラケットの溶接により
ダウンチューブの強度が低下するのを防ぐ。 【構成】 モータユニット9を、ダウンチューブ嵌入式
中ラグ5、ハンガーラグ6と、これらに溶接された連結
ブラケット17,18によってダウンチューブ2bに連
結する。ハンガーラグ6をダウンチューブ2bの後端に
接合して両ラグをダウンチューブ2bを介して連結し
た。両ラグが実質的に位置決め用治具となり、連結ブラ
ケット17,18の位置決めを容易かつ正確に行うこと
ができる。また、連結ブラケット17,18はダウンチ
ューブ2bには溶接されないから、溶接時の入熱量が多
くてもダウンチューブ2bの強度は低下しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータを動力源とする
動力ユニットが設けられた電動自転車用フレームに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、補助動力としてモータを使用する
電動自転車では、モータを内蔵した動力ユニットをダウ
ンチューブに支持させるようにしたものがある。そし
て、この種の電動自転車において動力ユニットをダウン
チューブに連結するに当たっては、動力ユニット連結用
のブラケットをダウンチューブに溶接し、このブラケッ
トに動力ユニットをボルト止めして行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このように
動力ユニット連結用ブラケットをダウンチューブに直接
溶接するに当たっては、ブラケットの位置決めや溶接強
度が問題であった。すなわち、ブラケットをダウンチュ
ーブに溶接するときには、断面円形の管体からなるダウ
ンチューブの外周方向と長手方向との2方向に対して位
置決めする必要がある。このため、ブラケットをダウン
チューブに当接させた状態で前記2方向の位置決めを同
時に行わなければならないので、位置決めがきわめて煩
雑であった。特に、動力ユニットの前部と後部とをそれ
ぞれブラケットを介してダウンチューブに支持させるよ
うな場合には、ブラケット溶接に要する時間が長くかか
ってしまう。
【0004】また、前記ブラケットをダウンチューブに
溶接するに当たっては、動力ユニットの取付強度を確保
する関係から溶接部が強固になるように行わなければな
らないが、入熱量を管理しなければ熱影響によってダウ
ンチューブの強度が低下してしまう。
【0005】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、動力ユニット連結用ブラケットの位
置決めを容易かつ正確に行うことができると共に、ブラ
ケットを溶接することによってダウンチューブの強度が
低下するのを防ぐことができる電動自転車用フレームを
得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電動自転車
用フレームは、動力ユニットをダウンチューブに連結す
る連結部材をダウンチューブが嵌入する中ラグ、ハンガ
ーラグと、これらのラグに溶接された動力ユニット連結
ブラケットとによって構成し、前記ハンガーラグをダウ
ンチューブの後端に固着させて両ラグをダウンチューブ
を介して連結したものである。
【0007】
【作用】動力ユニット連結ブラケットを中ラグ、ハンガ
ーラグに前もって溶接することができ、そのときには各
ラグのチューブ嵌入穴を基準にして位置決めを行い、こ
れらのラグをダウンチューブに位置決めするには、ダウ
ンチューブを嵌入させた状態でダウンチューブとの相対
位置をずらして行う。また、動力ユニット連結ブラケッ
トはダウンチューブには溶接されないから、このブラケ
ットを溶接するときの入熱量はダウンチューブの強度に
は無関係になる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図6に
よって詳細に説明する。図1は本発明に係るフレームを
用いた電動自転車の側面図、図2は本発明に係る電動自
転車用フレームの側面図、図3は電動自転車のバッテリ
ケース装着部分を拡大して示す側面図である。
【0009】図4は本発明に係る電動自転車用フレーム
に使用する中ラグを示す図で、同図(a)は側面図、同
図(b)は(a)図におけるIV−IV線断面図である。図
5は本発明に係る電動自転車用フレームに使用するハン
ガーラグを示す図で、同図(a)は側面図、同図(b)
は底面図である。図6は本発明に係る電動自転車用フレ
ームの要部を拡大して示す断面図である。
【0010】これらの図において、1は電動自転車、2
はこの電動自転車1のフレームである。このフレーム2
は、前輪3が回転自在に設けられたフロントフォーク4
を操舵自在に支持するヘッドパイプ2aと、このヘッド
パイプ2aから後下がりに延びるダウンチューブ2b
と、このダウンチューブ2bの後部に中ラグ5を介して
連結されたシートチューブ2cと、前記中ラグ5から後
方へ延びるダウンチューブ2bの後端にハンガーラグ6
を介して連結された左右一対のチェーンステー2dと、
前記シートチューブ2cの上部と前記チェーンステー2
dの後端部とを連結する左右一対のシートステー2e等
とから構成されている。
【0011】そして、前記フロントフォーク4の上端部
には操向ハンドル7が装着されている。また、前記チェ
ーンステー2dの後端部およびシートステー2eの下端
部には、後輪8を回転自在に支持するための後輪ブラケ
ット2fが一体的に設けられている。
【0012】9はこの電動自転車1の補助動力用動力ユ
ニットとしてのモータユニット、10はこのモータユニ
ット9に給電するバッテリ11を収容したバッテリケー
スである。前記モータユニット9は、バッテリ11から
給電されると共に後述する制御ユニットによって制御さ
れるモータ12と、クランク軸13を有するギヤボック
ス14と、クランク軸13における車体右側端部に軸装
されたチェーンリング(図示せず),クランク15およ
びペダル16等を備えている。
【0013】そして、このモータユニット9は、ダウン
チューブ2bに沿わせてダウンチューブ2bの下方に配
置され、前記中ラグ5およびハンガーラグ6に連結ブラ
ケット17,18を介して連結されている。なお、この
モータユニット9は、車体右側に位置するチェーンリン
グがチェーン19を介して後輪8に連結されている。図
1においてチェーン19に沿うように設けられた符号2
0で示すものはチェーンカバーである。
【0014】このモータユニット9のモータ12には、
ダウンチューブ2bに取付けられた制御ユニット21お
よびメインスイッチ22が接続されている。この制御ユ
ニット21は、メインスイッチ22がON状態のときで
あってペダル16からクランク軸13に乗員の踏力が加
えられたときのみに、モータ12を回転させて踏力とモ
ータ12の動力との合力を後輪9に伝える構成になって
いる。
【0015】そして、この制御ユニット21およびメイ
ンスイッチ22の取付け位置は、ダウンチューブ2bの
下方であってモータ12の前方とされている。なお、メ
インスイッチ22は、図1および図2中に符号22aで
示すブラケットに取付けられている。また、制御ユニッ
ト21は、その前部が前記ブラケット22aに取付けら
れると共に、後部が図2中に符号21aで示すブラケッ
トに取付けられている。すなわち、メインスイッチ2
2,制御ユニット21,モータ12およびギヤボックス
14は、ダウンチューブ2bに沿って前後に一列に並べ
られることになる。
【0016】なお、前記ギヤボックス14には、モータ
12側の回転よりペダル16側の回転が高くなったとき
にモータ12側にクランク軸13からトルクが伝わって
回転抵抗が大きくなるのを防ぐために、ワンウェイクラ
ッチ(図示せず)が内装されている。
【0017】前記メインスイッチ22は、キー(図示せ
ず)を差し込んで例えば図1において中立位置から時計
方向に回したときに前記制御ユニット21とバッテリ1
1とを電気的に接続し、反時計方向に回したときに後述
するバッテリケース用ロック機構を解除する構造になっ
ている。
【0018】ここで、上述したモータユニット9をフレ
ーム2に連結する中ラグ5とハンガーラグ6の構造につ
いて説明する。中ラグ5は図4に示すように、ダウンチ
ューブ2bが嵌入する嵌入穴5aが形成された略筒状の
基部5bと、この基部5bから突出しシートチューブ2
cが嵌入するシートチューブ連結部5cとから一体に形
成されている。基部5bの前端部は、車体左右両側とな
る部分が上下となる部分より前側へ突出されており、こ
の中ラグ5をダウンチューブ2bに接合するに当たって
接合線が長くなるようにして強固に接合することができ
るように構成されている。この前側突出部を符号5dで
示す。中ラグ5をダウンチューブ2bに接合する手法と
しては、ろう付け、接着等が採用される。後述するハン
ガーラグ6のダウンチューブ2bに対する接合も同様で
ある。
【0019】5eは基部5bの下側部分に形成された軽
量化用肉抜き穴である。そして、前記基部5bの車体左
右方向両側にモータユニット用連結ブラケット17が溶
接されている。連結ブラケット17は透孔17aが穿設
され、この透孔17aに挿通された連結ボルトを介して
モータユニット9の前部を支持する構造になっている。
また、前記基部5bに設けられた符号23で示すもの
は、後述するバッテリケース支持用支持箱を取付けるた
めのブラケットである。このブラケット23は前記基部
5bに溶接されている。
【0020】ハンガーラグ6は図5に示すように、ダウ
ンチューブ2bが嵌入するダウンチューブ嵌入穴6aが
形成されたダウンチューブ連結部6bと、このダウンチ
ューブ連結部6bの後端にダウンチューブ連結部6bと
は軸線方向が直交するように設けられ、両端が開放され
た略円筒状の基部6cと、この基部6cから突出しチェ
ーンステー2dが嵌入する左右一対のチェーンステー連
結部6dとから構成され、バルジ成形によって一体に形
成されている。そして、前記基部6cの車体左右方向両
側に前記モータユニット用連結ブラケット18が溶接さ
れている。
【0021】この連結ブラケット18は、板材を曲げ加
工して形成され、基部6cに溶接される部分が基部6c
の外径形状に沿わせて円弧状に形成されている。この円
弧状部分を図5中符号18aで示す。このように円弧状
部分18aを基部6cに付き当てて溶接することによっ
て、連結ブラケット18をハンガーラグ6に溶接するに
当たって溶接線を長くして溶接を強固に行うことができ
る。また、この連結ブラケット18も透孔18bが穿設
され、この透孔18bに挿通された連結ボルトを介して
モータユニット9の後部を支持する構造になっている。
【0022】なお、前記ハンガーラグ6に設けられた符
号24で示すものは、前記チェーンカバー20および後
輪用泥除け25の前部を支持するためのブラケットであ
る。このブラケット24はダウンチューブ連結部6bに
溶接されている。
【0023】前記バッテリケース10は上下方向に細長
い箱状に形成され、図1に示すように内部にバッテリ1
1を2つ収納する構造になっており、シートチューブ2
cと後輪8との間に配置されている。すなわち、このバ
ッテリケース10は、その車幅方向の寸法が左右のシー
トステー2eどうしの間を通される寸法に設定されると
共に、前後方向の寸法がシートチューブ2cと左右一対
の補助シートチューブ26との間を通される寸法に設定
されている。なお、この補助シートチューブ26は、左
右のシートステー2e間い架け渡されたクロス部材とダ
ウンチューブ2bの後端部の間にシートチューブ2cと
略平行に架け渡されている。
【0024】このバッテリケース10を車体に取付ける
構造は、ダウンチューブ2bの後端部に上方へ向けて開
口する有底角筒状の支持箱27を設け、この支持箱27
内にバッテリケース10の下端部を上方から嵌合させる
構造になっている。前記支持箱27は、その下部前側部
分が前記中ラグ5のブラケット23に連結されてこのブ
ラケット23および中ラグ5を介してフレーム2に支持
されている。このため、バッテリケース10は車体に対
して上下方向に着脱自在に取付けられることになる。ま
た、支持箱27の底部には、バッテリケース10の下端
部に設けられた雌コネクタ10aに電気的に接続される
雄コネクタ27aが取付けられると共に、バッテリケー
ス10が第3者によって車体から外されるのを防ぐロッ
ク機構28が取付けられている。
【0025】前記雄コネクタ27aは、メインスイッチ
22を介して制御ユニット21やモータ12に電気的に
接続され、接触子が支持箱27内に突出する構造になっ
ている。すなわち、バッテリケース10を支持箱27に
上方から嵌合させることによって、雄コネクタ27aに
バッテリケース10側の雌コネクタ10aが電気的に接
続され、メインスイッチ22や他の電気機器にバッテリ
11から給電されるようになる。
【0026】前記ロック機構28は、支持箱27に回動
自在に設けられてバッテリケース10に係脱自在に構成
された係止爪28aを備え、バッテリケース10を支持
箱27に嵌合させることによってロックされる構造にな
っている。また、係止爪28aは操作ワイヤ28bを介
して前記メインスイッチ22に連結され、メインスイッ
チ22のキーをロック解除側(図1において反時計方
向)に回したときにロックが解除される構造になってい
る。
【0027】なお、図1に示した状態では、バッテリケ
ース10を上方へ引き上げるとシートチューブ2cの上
端部に位置するサドル29が邪魔になるが、このサドル
29は、後述するシート傾動機構30によってバッテリ
ケースの着脱経路上から離間される。
【0028】前記サドル29はシートピラーチューブ3
1の上端部に取付けられ、このシートピラーチューブ3
1をシートチューブ2cに嵌挿させることによってフレ
ーム2に装着されている。このサドル29は、本実施例
ではクッション付きのものが使用されている。前記シー
トピラーチューブ31は乗員の体格に合わせてサドル2
9の高さを変えることができるようにある程度長さをも
って形成され、下端部にシート傾動機構30が設けられ
ている。なお、サドル29の高さを変えるには、先ず、
シートチューブ2cの上端に設けられてシートチューブ
2cの上端開口径を変えるシートピン32を緩め、サド
ル29を引っ張ってシートピラーチューブ31をシート
チューブ2cから上側へ引き出す。そして、サドル29
を所望の高さに位置づけた後、前記シートピン32を締
めてシートピラーチューブ31をシートチューブ2cの
上側開口部で緊縛させる。
【0029】前記シート傾動機構30は、シートピラー
チューブ31の下端に挿入固着された上側部材30a
と、この上側部材30aに枢支ピン30bを介して揺動
自在に連結され、かつシートチューブ2cに嵌挿される
下側部材30cとから構成されている。また、前記枢支
ピン30bは、その軸線を車幅方向に向けて取付けられ
ている。このため、下側部材30cに対して上側部材3
0aが前後方向に揺動するが、本実施例では、上側部材
30aが下側部材30cに対して前側のみに傾斜するよ
うに構成されている。
【0030】すなわち、このシート傾動機構30は、シ
ートピラーチューブ31をシートチューブ2cに固定し
た走行時には図1に示すようにシートチューブ2c内に
挿入される。また、シートピラーチューブ31の全てを
シートチューブ2c上に引き出して下側部材30cの上
部をシートチューブ2cの上側開口部から突出させた状
態では、枢支ピン30bを中心にしてシートピラーチュ
ーブ31およびサドル29を図3中に二点鎖線で示す上
方引き出し位置から実線で示すように前側へ傾斜させる
ことができるようになる。
【0031】図1において符号41は樹脂製の車体カバ
ーである。この車体カバー41は、上下に分割形成され
た断面略下向きコ字状のカバー本体42と、断面略上向
きコ字状のカバー本体43からなり、これらのカバー本
体42,43によってダウンチューブ2bおよびこのダ
ウンチューブ2bに取付けられた電装品(メインスイッ
チ22,制御ユニット21,モータユニット9等)を挾
むようにして覆う構造になっている。また、下カバー本
体43は制御ユニット21の下部前面と対応する部分
(この部分を図1中符号Aで示す)が開口されており、
この開口に制御ユニット21の下部が臨んでいる。この
ようにすると、走行風を前記開口から制御ユニット21
に当てることができるから、発熱し易い制御ユニット2
1を効率よく冷却することができる。
【0032】次に、上述したように構成された電動自転
車用フレーム2を組立てる手順について説明する。フレ
ーム2を組立てるには、先ず、中ラグ5およびハンガー
ラグ6に連結ブラケット17,18をそれぞれ溶接す
る。中ラグ5に連結ブラケット17を溶接するときに
は、中ラグ5のチューブ嵌入穴5a,5cを基準として
溶接位置を決める。また、ハンガーラグ6に連結ブラケ
ット18を溶接するときには、ハンガーラグ6のダウン
チューブ嵌入穴6aと、基部6cの端面(片方の端面も
しくは両端面)あるいはチェーンステー連結部6dの穴
部分等を基準として溶接位置を決める。なお、連結ブラ
ケット17,18を各ラグに溶接するときには、支持箱
用ブラケット23やチェーンカバー,泥除け用ブラケッ
ト24をも溶接しておく。
【0033】そして、これらの中ラグ5およびハンガー
ラグ6をダウンチューブ2bに接合する。このときに
は、先ず、ハンガーラグ6をダウンチューブ2bに接合
し、その後に中ラグ5を接合する。ハンガーラグ6を接
合するに当たっては、ダウンチューブ嵌入穴6aにダウ
ンチューブ2bの後端部を嵌入させると共に、両端が開
放された基部6c内に略同径の不図示の円柱状治具を嵌
入させ、この円柱状治具にダウンチューブ2bの後端を
当接させて行う。これによってハンガーラグ6がダウン
チューブ2bの後端に位置決めされることになる。
【0034】中ラグ5をダウンチューブ2bに接合する
ときには、先ず、ダウンチューブ嵌入穴5a内にダウン
チューブ2bを貫通させてダウンチューブ2bに仮保持
させる。この状態では中ラグ5はダウンチューブ2bの
長手方向および外周方向に移動自在である。そして、こ
の中ラグ5をダウンチューブ2bに位置決めし、接合す
る。
【0035】このときの中ラグ5の位置決めは、ハンガ
ーラグ6に設けられた連結ブラケット18の透孔18b
と、中ラグ5に設けられた連結ブラケット17の透孔1
7aとの間隔を、モータユニット9の取付穴(図示せ
ず)の間隔に合致させて行う。この間隔を図6において
符号Dで示す。すなわち、例えば中ラグ5をダウンチュ
ーブ2bの長手方向に位置決めした状態でダウンチュー
ブ2bの外周方向に回動させて目標位置に位置決めす
る。このようにすることで中ラグ5とハンガーラグ6と
がダウンチューブ2bを介して連結されることになる。
【0036】中ラグ5を上述したように位置決めするに
当たっては、中ラグ5を仮保持させたダウンチューブ2
bとハンガーラグ6からなる組立体を不図示の位置決め
治具に装着させ、この位置決め治具を用いて行う。この
位置決め治具は、互いに平行でかつ前記間隔Dだけ離間
して並べられた2本の位置決めピンを備えたものを用い
る。2本位置決めピンのうち一方はハンガーラグ6の2
つの連結ブラケット18の透孔18b,18bに嵌合状
態で貫通するように形成され、他方は中ラグ5の2つの
連結ブラケット17の透孔17a,17aに嵌合状態で
貫通するように形成されている。すなわち、2本の位置
決めピンのうち一方を前記透孔18b,18bに貫通さ
せると共に、他方を前記透孔17a,17aに貫通させ
ることによって、中ラグ5が所望の位置に位置決めされ
ることになる。
【0037】このように中ラグ5およびハンガーラグ6
をダウンチューブ2bに接合した後、ダウンチューブ2
bの前端にヘッドパイプ2aを接合すると共に、中ラグ
5のシートチューブ連結部5cにシートチューブ2cを
嵌入させて接合する。そして、ハンガーラグ6のチェー
ンステー連結部6dにチェーンステー2dを嵌入させて
接合し、このフレーム組立体にシートステー2e、後輪
ブラケット2fおよび補助シートチューブ26を接合す
る。このようにしてフレーム2が組立てられる。
【0038】なお、ハンガーラグ6および中ラグ5をダ
ウンチューブ2bに接合させるときの手順としては、上
述した手順の他に、前記位置決め治具を用いてハンガー
ラグ6および中ラグ5をダウンチューブ2bに位置決め
させた状態で仮保持させ、その後に各接合部を一度に接
合する手順を採ることもできる。
【0039】したがって、上述したように構成された電
動自転車用フレーム2は、連結ブラケット17,18を
中ラグ5、ハンガーラグ6に溶接するときには各ラグ
5,6のダウンチューブ嵌入穴5a,6aを基準にして
位置決めを行うことができる。そして、これらのラグ
5,6をダウンチューブ2bに位置決めするには、ダウ
ンチューブ2bを各ダウンチューブ嵌入穴5a,6aに
嵌入させた状態でダウンチューブ2bとの相対位置をず
らして行う。すなわち、連結ブラケット17,18をダ
ウンチューブ2bに位置決めするに当たっては、ダウン
チューブ2bの長手方向に対する位置決めと、外周方向
に対する位置決めとを個別に行うことができる。
【0040】また、連結ブラケット17,18はダウン
チューブには溶接されないから、これらの連結ブラケッ
ト17,18を溶接するときの入熱量はダウンチューブ
2bの強度には無関係になる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る電動自
転車用フレームは、動力ユニットをダウンチューブに連
結する連結部材をダウンチューブが嵌入する中ラグ、ハ
ンガーラグと、これらのラグに溶接された動力ユニット
連結ブラケットとによって構成し、前記ハンガーラグを
ダウンチューブの後端に固着させて両ラグをダウンチュ
ーブを介して連結したため、動力ユニット連結ブラケッ
トを中ラグ、ハンガーラグに溶接するときには各ラグの
チューブ嵌入穴を基準にして位置決めを行うことがで
き、これらのラグをダウンチューブに位置決めするに
は、ダウンチューブを嵌入させた状態でダウンチューブ
との相対位置をずらして行うことができる。
【0042】したがって、動力ユニット連結ブラケット
をダウンチューブに対して位置決めするに当たってラグ
が実質的に位置決め用治具となり、ダウンチューブの長
手方向に対する位置決めと、外周方向に対する位置決め
とを個別に行うことができる。このため、前記位置決め
をきわめて容易かつ正確に行うことができる。
【0043】また、動力ユニット連結ブラケットはダウ
ンチューブには溶接されないから、このブラケットを溶
接するときの入熱量はダウンチューブの強度には無関係
になる。このため、動力ユニット連結ブラケットを強固
に溶接したとしてもダウンチューブの強度が低くなるよ
うなことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフレームを用いた電動自転車の側
面図である。
【図2】本発明に係る電動自転車用フレームの側面図で
ある。
【図3】電動自転車のバッテリケース装着部分を拡大し
て示す側面図である。
【図4】本発明に係る電動自転車用フレームに使用する
中ラグを示す図で、同図(a)は側面図、同図(b)は
(a)図におけるIV−IV線断面図である。
【図5】本発明に係る電動自転車用フレームに使用する
ハンガーラグを示す図で、同図(a)は側面図、同図
(b)は底面図である。
【図6】本発明に係る電動自転車用フレームの要部を拡
大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 電動自転車 2 フレーム 2b ダウンチューブ 2c シートチューブ 5 中ラグ 5a ダウンチューブ嵌入穴 6 ハンガーラグ 6a ダウンチューブ嵌入穴 9 モータユニット 17 連結ブラケット 18 連結ブラケット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動自転車用動力ユニットをダウンチュ
    ーブに連結する連結部材をダウンチューブが嵌入する中
    ラグおよびハンガーラグと、これらのラグに溶接された
    動力ユニット連結ブラケットとによって構成し、前記ハ
    ンガーラグをダウンチューブの後端に固着させて両ラグ
    をダウンチューブを介して連結したことを特徴とする電
    動自転車用フレーム。
JP20254093A 1993-07-26 1993-07-26 電動自転車用フレーム Withdrawn JPH0740749A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20254093A JPH0740749A (ja) 1993-07-26 1993-07-26 電動自転車用フレーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20254093A JPH0740749A (ja) 1993-07-26 1993-07-26 電動自転車用フレーム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0740749A true JPH0740749A (ja) 1995-02-10

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001106142A (ja) * 1999-10-13 2001-04-17 Honda Motor Co Ltd 補助動力付き自転車のバッテリ施錠装置
JP2005104380A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車の車体構造
KR20180131771A (ko) * 2017-06-01 2018-12-11 현대자동차주식회사 자전거 프레임 및 그의 제조방법

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