JPH0740609A - インクジェット記録装置および該装置を具備した情報処理システム - Google Patents

インクジェット記録装置および該装置を具備した情報処理システム

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JPH0740609A
JPH0740609A JP18422593A JP18422593A JPH0740609A JP H0740609 A JPH0740609 A JP H0740609A JP 18422593 A JP18422593 A JP 18422593A JP 18422593 A JP18422593 A JP 18422593A JP H0740609 A JPH0740609 A JP H0740609A
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JP
Japan
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recording
recording medium
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ink
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Application number
JP18422593A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sugiyama
浩 杉山
Yasutsugu Saijo
西城  泰嗣
Keisuke Matsuo
圭介 松尾
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、記録ヘッド最端部の吐出ノ
ズルと記録媒体端部とが近接した状態でも記録可能なイ
ンクジェット記録装置および該装置を具備した情報処理
システムを提供することである。 【構成】 本発明にもとづくインクジェット記録装置
は、記録媒体の一部分を吸着するための吸着力発生手段
と、吸着力発生手段から与えられる吸着力により記録媒
体を吸着保持しつつ移動する記録媒体の保持部材とを具
備し、保持部材は少なくとも記録ヘッドと対向する部分
が平面状を成し、さらに吸着力発生手段は、保持部材と
記録媒体とを吸着し記録ヘッドと対向する位置に固定さ
れていることを特徴とするもので、また、本発明にもと
づく情報処理システムは、このような新規のインクジェ
ット記録装置を具備するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンタ、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュ
ータ等の情報処理システムにおいて、文字、画像等の情
報を記録媒体上に出力するために用いられ、かつインク
滴を吐出し記録を行うインクジェット記録装置に関する
もので、特に記録ヘッドと記録媒体とを相対的に走査し
記録を行う所謂シリアルスキャン形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録技術は、微細なノズ
ルからインクを記録媒体(紙、布、プラスチックシート
等)に向けて吐出することによって直接的に文字や画像
を記録するものである。従来から、このようなインクジ
ェット方式の記録ヘッドを持つ記録装置は、複写機、フ
ァクシミリ、プリンタ、ワードプロセッサ、ワークステ
ーション等の出力端末としてのプリンタ、あるいはパー
ソナルコンピュータ、ホストコンピュータ、光ディスク
装置、ビデオ装置等に具備されるハンディまたはポータ
ブルプリンタとしてこれらの情報処理システムに利用さ
れている。このようなインクジェット記録装置の一例を
図4乃至図6を用いて説明する。図4において、参照符
号1はインクを吐出し記録を行う記録ヘッド、2は記録
ヘッド1を固定支持して所定の方向へ移動させるための
移動台、3は移動台2を支持しかつ案内するガイドレー
ル、4は移動台2を駆動するモーター、5はモーター4
に直結されたプーリー、6はプーリー5に対向した従動
プーリー、7はモーター4の動力を移動台3に伝えプー
リー5および従動プーリー6に巻掛けられたワイヤー、
9は紙などの記録媒体、10は記録媒体9を所定の方向
へ移動するための紙送りモーター、12は記録ヘッド1
が待機中等に記録ヘッド1の吐出ノズルを乾燥などから
保護する為のキャップ、15は記録媒体9を送るための
ローラー、16は図示しない付勢手段で記録媒体9をロ
ーラー15に押し付ける為の押圧ローラー、そして17
はキャップ12と記録媒体9との間に位置し、かつ記録
ヘッド1が記録以外のインク滴吐出(所謂空吐出或は予
備吐出)を行うための空吐出箱、13は移動台2の移動
方向を示す矢印、そして14はローラー15の回転方向
を示す矢印である。
【0003】以上の装置において記録を行うとき、キャ
ップ12によりその吐出ノズルを保護されていた記録ヘ
ッド1はキャップ12から離れ、モーター4からの動力
をプーリー5及び従動プーリー6に巻掛けられたワイヤ
ー7により伝えられ、移動台3とともに記録媒体9の幅
方向へと走査し、記録媒体9の近傍を所定の距離移動し
たのちキャップ12の方向へと反転する。その間に記録
ヘッド1は、矢印13の方向に往復移動することにな
り、インク滴を所定の位置に吐出して記録を行う。
【0004】また、記録媒体9は記録ヘッド1の一走査
終了毎に所定の距離を紙送りモーター10とローラー1
5とにより矢印14方向へ送られ、これらを繰り返すこ
とによって記録を行うことが可能となっている。
【0005】図5は、ローラー15および16によって
挾持された記録媒体9の端部と、記録ヘッドのノズル1
aとの位置関係を示すもので、端部が挾持された状態で
記録媒体9の搬送方向に沿って配列された複数のノズル
1aの最下位にあるノズルから記録媒体9の端部までの
最小距離D(余白)は、ローラー15および16の直径
Rに依存することが示されている。
【0006】次に別の形式である他の従来例を図6を参
照して説明する。
【0007】参照符号1はインク滴を吐出し記録を行う
記録ヘッド、2は記録ヘッド1を支持固定して所定の方
向へ移動させるための移動台、3は移動台2を支持し、
かつ案内するガイドレール、4は移動台2を駆動するモ
ーター、5はモーター4に直結されたプーリー、6はプ
ーリー5に対向する従動プーリー、7はモーター4の動
力を移動台2に伝え、プーリー5および従動プーリー6
に巻掛けられたワイヤー、9は主に紙等からなる記録媒
体、10は記録媒体9を送るための紙送りモーター、8
は紙送りモーター10と結合され記録媒体9を支持し、
かつ回転する回転ドラムであり、静電気力もしくは空気
吸引力の発生手段をその内部に有しそれを記録媒体9に
作用させることによって記録媒体9全体をほぼ均一に固
定するものである。
【0008】さらに、参照符号12は記録ヘッド1が待
機中等に吐出ノズルを乾燥などから保護するキャップ、
13は移動台2の移動方向を示す矢印、そして14は回
転ドラムの回転方向を示す矢印である。
【0009】このような構成からなる装置が記録を行う
とき、キャップ12によりその吐出ノズルを保護されて
いた記録ヘッド1はキャップ12から離れ、モーター4
からの動力をプーリー5及び従動プーリー6に巻掛けら
れたワイヤー7により伝えられ、移動台2とともに記録
媒体9上へと移動する。
【0010】一方、回転ドラム8はあらかじめ記録媒体
9をその外周面に吸着固定してあり、モーター10の動
力により矢印14の方向へ所定の周速で回転し、一方で
記録ヘッド1は所定の位置にインク滴の吐出を行う。記
録ヘッド1が一行の記録を終了すると移動台とともに次
の行の記録位置まで移動し、その行の記録を行い、更に
これらを繰り返し行っていくことによって記録すること
ができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては次のような欠点があった。
【0012】図4及び図5に示した従来例では、走査最
終行の記録時点では、押圧ローラー16が記録媒体9の
端部を挾持している点から最端部の吐出ノズルまでの距
離Dよりも先へ記録媒体9が搬送された場合は、記録媒
体9の端部がローラー15および16で挾持されなくな
るため、それ以上記録媒体9を正確に送る手段が無くな
るので記録を行うことができなくなる。従って記録媒体
9の終端は余白となり所望の画像サイズが得られなかっ
た。
【0013】特に記録媒体9の幅がA1やA0等のよう
に相当の大きさをもつ場合には押圧ローラー16もそれ
に伴い相当の長さに及び、強度を保つ為にその直径を増
加せざるを得なくなり、この結果上記の余白Dはさらに
増加してしまうこととなった。また、記録媒体9の送り
方向下流側にローラー対を設けた場合には、記録媒体9
の先端部分に同様の余白が生じることになる。
【0014】尚、これに類似した形式のもので記録ヘッ
ド1を挟んで記録媒体9の送り方向上流側と下流側両方
にローラー対を設けたものもある。この場合、両ローラ
ーの送り寸法を同一に設定すると送り誤差が蓄積した
時、両ローラーの間で記録媒体が盛り上ることがあり、
記録ヘッドとの接触防止の為に下流側ローラーの送りの
みを数パーセント多めに設定し、上流側ローラーを所定
の送りに設定してある。
【0015】このため記録媒体9の終端が下流側ローラ
ーを通過した後は、上流側ローラーに送りが支配され正
確な画像が得られないので送り寸法を変えなければなら
ず、制御が複雑になっていた。
【0016】さらに、図6に示した従来例では、記録イ
ンクの主な溶媒として水が用いられており、そのため記
録画像が相当高濃度な場合、多くの水分が記録媒体上に
打ち込まれることになり記録媒体9は膨潤し、かつその
寸法が大きくなる方向に広がろうとする。
【0017】この際、記録媒体9はその全体が回転ドラ
ム8に吸着固定されているので上記の広がろうとする力
は記録が進むにつれ徐々に蓄積し逃げ場を失い、回転ド
ラム8の円周方向に隆起することとなる。その高さは概
ね1mm前後にも達し、その結果記録ヘッド1とそれが
接触して記録動作を乱してしまうことがある。あるい
は、それによって記録ヘッド1の吐出ノズルに目ずまり
を発生させることがあった。
【0018】さらに、回転ドラム8が円筒形状の為、そ
こに巻き付けられた記録媒体9は、自らの弾性力により
平面状に戻ろうとする力が働き、特に比較的その厚みが
大きな場合、その端部は回転ドラム8から浮きやすく、
記録ヘッド1とそれが接触し記録動作を乱すことがあっ
た。
【0019】そこで、本発明の目的は、記録ヘッド最端
部の吐出ノズルと記録媒体端部とが近接した状態でも記
録可能なインクジェット記録装置および該装置を具備し
た情報処理システムを提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明にもとづくインクジェット記録装置は、複数
のノズルより選択的にインクを吐出することによって入
力画像情報を記録媒体上に記録する記録ヘッドを有する
インクジェット記録装置において、記録媒体の一部分を
吸着するための吸着力発生手段と、吸着力発生手段から
与えられる吸着力により記録媒体を吸着保持しつつ移動
する記録媒体の保持部材とを具備し、保持部材は少なく
とも記録ヘッドと対向する部分が平面状を成し、さらに
吸着力発生手段は、保持部材と記録媒体とを吸着し記録
ヘッドと対向する位置に固定されていることを特徴とす
るもので、好ましくは記録ヘッドは、インクを吐出させ
るために利用されるエネルギーを発生させる素子として
インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギーを発生させる
電気熱変換体を有することを特徴とする。
【0021】また、本発明にもとづく情報処理システム
は、このような新規のインクジェット記録装置を具備す
るものである。
【0022】
【作用】本発明によれば、記録ヘッドと対向した位置に
固定した吸着力発生手段からの作用により保持部材上に
記録媒体を吸着保持し、それを移動させつつ記録を行い
その保持部材が記録媒体を吸着する範囲は吸着力発生手
段により必要最小限に限定することができる。その結
果、記録媒体への記録インク打込み量が相当多い場合に
おいても、記録媒体の一部のみが吸着固定されているの
で記録媒体の膨潤による影響は蓄積せず、記録媒体の隆
起は発生し難い。
【0023】また、記録ヘッド最端部の吐出ノズルと記
録媒体端部は近接しながら記録することが出来、記録媒
体上の余白部分は非常に小さくすることが可能となり、
更に保持部材は記録ヘッドと対向する部分はほぼ平面の
まま移動するので記録媒体自身の剛性による端部の浮き
上がりも発生しない。
【0024】
【実施例】
[実施例1]図1は本発明にもとづくインクジェット記
録装置の概略的構成を説明するための斜視図である。
【0025】図1において、参照符号1はインクを吐出
し記録を行う記録ヘッド、2は記録ヘッド1を支持固定
し、それを移動させるための移動台、3は移動台2を支
持し、かつ案内するガイドレール、4は移動台2を駆動
するモーター、5はモーター4に直結されたプーリー、
6はプーリー5に対向した従動プーリー、7はモーター
4の動力を移動台3に伝えプーリー5および従動プーリ
ー6に巻掛けられたワイヤー、9は紙などの記録媒体、
10は記録媒体9を移動するための紙送りモーター、1
2は記録ヘッド1が待機中等に記録ヘッド1の吐出ノズ
ルを乾燥などから保護する為のキャップ、そして17は
キャップ12と記録媒体9との間に位置し、かつ記録ヘ
ッド1が記録以外のインク滴吐出(所謂、空吐出或は予
備吐出)を行うための空吐出箱である。
【0026】また参照符号13は移動台2の移動方向を
示す矢印、そして14はローラー19の回転方向を示す
矢印である。参照符号16は記録媒体9を後述の保持部
材18側に押し付けるための付勢ローラーであり、図示
しない付勢手段により付勢力が与えられる。
【0027】参照符号18は記録媒体9を吸着し保持し
つつ移動する保持部材であり約0.1mmの厚みのポリ
エチレンなどの合成樹脂から出来ており、無端ベルト形
状を成している。
【0028】参照符号21は吸着力発生手段であり、記
録ヘッド1に対向する位置に固定されており、約0.5
kV〜10kVの電圧を印加されることにより記録ヘッ
ド1の記録巾とほぼ同一巾の保持部材18上の領域に吸
着力を発生させるものであり、所定の高電圧を発生する
高圧電源(不図示)に接続されている。
【0029】さらに参照符号19,20は保持部材18
を支持し適度な張力を与えるローラーであり、19は紙
送りモーター10に結合されている。
【0030】以上の装置において記録を行うとき、キャ
ップ12によりその吐出ノズルを保護されていた記録ヘ
ッド1はキャップ12から離れ、モーター4からの動力
をプーリー5及び従動プーリー6に巻掛けられたワイヤ
ー7により伝えられ、移動台3とともに記録媒体9方向
へと走査し、記録媒体9の近傍を所定の距離移動したの
ちキャップ12の方向へと反転する。その間に記録ヘッ
ド1は、矢印13の方向に往復し、インク滴を所定の位
置に吐出することによって記録を行う。
【0031】一方記録媒体9は、付勢ローラー16と保
持部材18とにより挾持されて搬送され、吸着力発生手
段21から与えられた吸着力により保持部材18の平面
部に吸着する。そして、記録ヘッド1の一走査終了毎に
所定の長さを紙送りモーター10とローラー19とによ
り矢印14方向へ送られる。これらを繰り返し実施する
ことによって記録を行うことが可能である。
【0032】このとき、記録媒体9を保持する保持部材
18は記録媒体9の記録ヘッド1と対向する部分を吸着
し記録媒体9を送ることができるので記録媒体9の先端
及び後端部分の記録時においても記録ヘッド1側へ出張
る部材などがないので記録ヘッド最端部の吐出ノズルと
記録媒体9の端部は近接しながら記録することが出来、
記録媒体9上の余白部分が最小限で済むものである。
【0033】また、保持部材18が記録媒体9を吸着し
ている領域は記録媒体全体ではなく必要最少限のほぼ記
録ヘッドの一行の記録巾程度であり、吸着力発生手段2
1上から離れた後は吸着力は供給されず減衰するので、
主な溶媒に水を用いた記録インクを相当多量に記録媒体
9上に打ち込んだときにも、記録媒体9が吸水したこと
による膨潤が蓄積し難いので、記録媒体9の隆起も少な
い。
【0034】さらに、記録媒体9と記録ヘッド1との対
向する部分はほぼ平面なので記録媒体9自身の剛性から
端部が浮き上がることもないので、記録ヘッド1と記録
媒体9との接触も発生することはない。
【0035】[実施例2]図2は本発明にもとづくイン
クジェット記録装置の他の実施例の概略的構成を説明す
るための斜視図である。
【0036】この実施例は実施例1の保持部材18が無
端ベルト状の物であるのに対し、帯状のものを使用した
場合を示す物である。
【0037】参照符号18′は記録媒体9を吸着保持す
る保持部材であり、厚み約0.1mmの合成樹脂ポリエ
チレン等の材質で出来ている。
【0038】参照符号21′は保持部材18′に吸着力
を発生させるための帯電器であり約4kVを印加するこ
とによりコロナ放電を生じ、目的を達成するものであ
り、所定の電圧を発生する高圧電源(不図示)に接続さ
れている。
【0039】参照符号22は保持部材18′をローラー
20に付勢するための付勢ローラーであり図示しない付
勢手段により付勢されている。参照符号23はローラー
20を駆動するためのプーリーであり、24はプーリー
23に対向する小プーリーであり、ベルト25により連
動されている。そして、参照符号10aは小プーリー2
4,ベルト25,プーリー23,ローラー20を介して
保持部材18′を駆動するモーターである。
【0040】参照符号26は保持部材18′をロール状
に納めたローラー、10bはローラー26により所定量
繰り出された保持部材18′を巻き取るときに使用する
モーターである。
【0041】その他の構成及び動作は実施例1と同一な
ので説明は省略する。
【0042】[実施例3]図3は本発明にもとづくイン
クジェット記録装置の第3の実施例の概略的構成を説明
するための斜視図である。
【0043】この実施例において吸着力発生手段21は
記録ヘッド1の走査方向に対し若干の角度θをもって取
り付けてある。
【0044】記録媒体9の厚みが比較的薄いものが用い
られた場合などには所謂「腰」が無いため記録媒体自身
で平板形状を保つ力が弱いので、一度に全巾を吸着した
ときには凸形状の部分を残したまま保持部材18′に吸
着してしまうので、一端部から他端に向け徐々に吸着し
てゆくことによりこの欠点を緩和できるものである。
【0045】その他の構成及び動作は実施例2と同一な
ので説明は省略する。
【0046】[その他の実施例]以上述べた実施例に対
して次の点を追加、或は変更したものも可能である。
【0047】1)保持部材を多種の異なった材質を重ね
て用い、吸着力や記録媒体との摩擦力をより好適なもの
とする。
【0048】2)記録終了後の記録媒体と保持部材の分
離手段として、周知の方法である曲率を利用したもの、
分離爪を用いたものを追加する。
【0049】3)保持部材の移動手段を超音波モータ
ー、或はリニア型ステッピングモーターを利用する。
【0050】4)記録装置本体と保持部材との間にその
相対移動距離或は速度などの検知を行う光学式もしくは
磁気式検知手段を設け、その検知手段からの電気信号に
従い保持部材の移動距離或は速度を制御し、より正確な
記録媒体の送りを行う。
【0051】5)有端の帯状保持部材を用い、長尺の記
録媒体上に記録を行う装置として、記録位置に対して保
持部材移動方向上流側に保持部材の巻き取り手段、同じ
く下流側に保持部材の繰り出し手段及び巻き戻し手段を
設ける。
【0052】以上の実施例のインクジェット記録装置
は、複写機、ファクシミリ、プリンタ、ワードプロセッ
サ、ワークステーション等の出力端末としてのプリン
タ、あるいはパーソナルコンピュータ、ホストコンピュ
ータ、光ディスク装置、ビデオ装置等に具備されるハン
ディまたはポータブルプリンタとしてこれらの情報処理
システムの記録手段として設けることができる。
【0053】例えばファクシミリ本体と記録制御部を介
して接続し、回線を通じて送られてくる情報をファクシ
ミリの受信部が受信した後に記録制御部を介してデータ
を入力し、所定の記録動作を実施することが可能であ
る。
【0054】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0055】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0056】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0057】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0058】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0059】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0060】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0061】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0062】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、記録ヘッドと対向
した位置に固定した吸着力発生手段からの作用により保
持部材上に記録媒体を吸着保持し、それを移動させつつ
記録を行いその保持部材が記録媒体を吸着する範囲は吸
着力発生手段により必要最小限に限定することができ
る。その結果、記録媒体への記録インク打込み量が相当
多い場合においても、記録媒体の一部のみが吸着固定さ
れているので記録媒体の膨潤による影響は蓄積せず、記
録媒体の隆起は発生し難いという効果を有する。
【0064】また、記録ヘッド最端部の吐出ノズルと記
録媒体端部は近接しながら記録することが出来、記録媒
体上の余白部分は非常に小さくすることが可能となり、
更に保持部材は記録ヘッドと対向する部分はほぼ平面の
まま移動するので記録媒体自身の剛性による端部の浮き
上がりも発生しないという効果も併せ持つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にもとづくインクジェット記録装置の概
略的構成を説明するための斜視図である。
【図2】本発明にもとづくインクジェット記録装置の他
の実施例の概略的構成を説明するための斜視図である。
【図3】本発明にもとづくインクジェット記録装置の他
の実施例の概略的構成を説明するための斜視図である。
【図4】従来のインクジェット記録装置の概略的構成を
説明するための斜視図である。
【図5】図4に示した従来のインクジェット記録装置に
おける記録媒体端部の挾持部分と記録ヘッドのノズルと
の距離(余白)を説明するための図である。
【図6】従来のインクジェット記録装置の他の例の概略
的構成を説明するための斜視図である。
【符号の説明】 1 記録ヘッド 2 移動台 9 記録媒体 10 紙送りモーター 16 押圧ローラー 18 保持部材 19,20 ローラー 21 吸着力発生手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズルより選択的にインクを吐出
    することによって入力画像情報を記録媒体上に記録する
    記録ヘッドを有するインクジェット記録装置において、 前記記録媒体の一部分を吸着するための吸着力発生手段
    と、前記吸着力発生手段から与えられる吸着力により前
    記記録媒体を吸着保持しつつ移動する記録媒体の保持部
    材とを具備し、前記保持部材は少なくとも前記記録ヘッ
    ドと対向する部分が平面状を成し、さらに前記吸着力発
    生手段は、前記保持部材と前記記録媒体とを吸着し前記
    記録ヘッドと対向する位置に固定されていることを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の記録装置において、前記
    記録ヘッドは、前記インクを吐出させるために利用され
    る熱エネルギーを発生させる素子としての電気熱変換体
    を有することとを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 複数のノズルより選択的にインクを吐出
    することによって入力画像情報を記録媒体上に記録する
    記録ヘッドと、 前記記録媒体の一部分を吸着するための吸着力発生手段
    と、前記吸着力発生手段から与えられる吸着力により前
    記記録媒体を吸着保持しつつ移動する記録媒体の保持部
    材とを具備し、前記保持部材は少なくとも前記記録ヘッ
    ドと対向する部分が平面状を成し、さらに前記吸着力発
    生手段は、前記保持部材と前記記録媒体とを吸着し前記
    記録ヘッドと対向する位置に固定されているインクジェ
    ット記録装置を記録手段として設けたことを特徴とする
    情報処理システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の情報処理システムにおい
    て、前記記録ヘッドは、前記インクを吐出させるために
    利用される熱エネルギーを発生させる素子としての電気
    熱変換体を有することを特徴とする情報処理システム。
JP18422593A 1993-07-26 1993-07-26 インクジェット記録装置および該装置を具備した情報処理システム Pending JPH0740609A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005075475A (ja) * 2003-08-28 2005-03-24 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット画像形成装置
JP2006321050A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Canon Inc シート材搬送装置及び画像形成装置

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