JPH06183077A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH06183077A
JPH06183077A JP33900592A JP33900592A JPH06183077A JP H06183077 A JPH06183077 A JP H06183077A JP 33900592 A JP33900592 A JP 33900592A JP 33900592 A JP33900592 A JP 33900592A JP H06183077 A JPH06183077 A JP H06183077A
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JP33900592A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Tamura
泰之 田村
Hiroshi Sugiyama
浩 杉山
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録画像に悪影響を与えることなく任意のサ
イズの被記録媒体を安定した吸着力で保持する。 【構成】 記録ヘッド1の吐出口面1aに対向して、回
転ドラム4が矢印A方向に回転自在に軸支される。回転
ドラム4の周面には導電性塗料が塗布されるとともに、
直流高圧電源7が電気的に接続される。回転ドラム4に
対向して、交流高圧電源6に電気的に接続され、被記録
媒体の表面電位を記録ヘッド1と略導電位にするための
交流コロナ放電器5が配置される。交流コロナ放電器5
のグリッド5aは接地されている。侵入ガイド8に沿っ
て被記録媒体が図示右方から搬送されると、被記録媒体
は回転ドラム4との間に生ずる静電引力により回転ドラ
ム4に吸着保持される。しかも、被記録媒体の表面と記
録ヘッド1との間の電位差は小さく、インクの吐出に悪
影響を及ぼさない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吐出口からインクを吐
出することにより被記録媒体に記録を行なうインクジェ
ット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、記録ヘッドの吐出口からインク
を吐出することにより被記録媒体に記録を行なうインク
ジェット記録装置においては、良好な記録画像を得るた
めに、記録ヘッドに対向配置される被記録媒体を、記録
ヘッドに近接して、しかも記録ヘッドとの距離を一定に
保持することが重要である。特に、多数個の吐出口が形
成された記録ヘッドを用いる場合には、被記録媒体と記
録ヘッドとの対向距離を近付けなければ被記録媒体上に
吐出されるインクの相対位置にばらつきが生じ、見苦し
い画像となる。そこで、このように被記録媒体を保持す
る手段としては、これまで様々な手段が用いられてい
る。
【0003】図8は、従来のインクジェット記録装置の
構成の一例を示す概略斜視図である。図8に示すよう
に、2本のガイドレール1003に矢印A方向に摺動自
在に嵌合されたキャリッジ1002には、記録ヘッド1
001が搭載されている。記録ヘッドは、複数個の吐出
口(不図示)を有し、これら各吐出口よりインクを吐出
するものである。記録ヘッド1001の吐出口に対向し
て、ドラムモータ1009により矢印B方向に回転され
る回転ドラム1004が配置され、この回転ドラム10
04の周面に、被記録媒体1010が吸着保持される。
この場合、回転ドラム1004への被記録媒体1010
の吸着方法としては、空気の吸引力を利用して吸着する
方法と、静電気力を利用して吸着する方法がある。
【0004】空気の吸引力を利用して吸着する方法は、
回転ドラム1004を空洞状のものとするとともに、回
転ドラム1004の周面に多数個の孔を形成し、回転ド
ラム1004内の空気を吸引ポンプ等の適宜の吸引手段
により吸引することで、回転ドラム1004の周面に被
記録媒体を吸着保持するものである。
【0005】一方、静電気力を利用して吸着する方法
は、回転ドラム1004を絶縁性のものとし、これを高
電圧に帯電して被記録媒体を吸着保持したり、回転ドラ
ム1004に櫛歯状の電極を接して設け、これに交流電
圧を印加して被記録媒体を吸着保持するものである。
【0006】また、他の構成のインクジェット記録装置
として、図9に示すものもある。図9は、従来のインク
ジェット記録装置の構成の他の例を示す概略斜視図であ
る。図9に示すように、2本のガイドレール1053に
矢印A方向に摺動自在に嵌合されたキャリッジ1052
には、記録ヘッド1051が搭載されている。記録ヘッ
ド1051は、複数個の吐出口(不図示)を有し、これ
ら各吐出口よりインクを吐出するものである。記録ヘッ
ド1051の吐出口に対向してプラテン1056が配置
され、プラテン1056の下方に、、搬送モータ105
9により矢印B方向に回転される搬送ローラ1054が
配置される。さらに、搬送ローラ1054と平行に、付
勢手段(不図示)により搬送ローラ1054に押圧され
る押圧ローラ1055が回転自在に軸支されている。こ
の構成により、被記録媒体1060は搬送ローラ105
4および押圧ローラ1055により挟持されることで保
持され、搬送ローラ1054の回転により図示上方に搬
送される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の各インクジェット記録装置には、それぞれ次に
示す問題点があった。
【0008】回転ドラムの周面に被記録媒体を吸着保持
させる構成のもののうち、空気の吸引力を利用したもの
では、吸引手段は、十分な吸引力を得るためには大型の
ものが必要なので、小型の記録装置に適用することは非
常に難しく、しかもその駆動音は大きくオフィスでの使
用にはあまり適しないという問題点があった。また、孔
が形成された範囲よりも小さいサイズの被記録媒体を吸
着しようとすると、回転ドラム内の圧力が十分に下がら
ないため被記録媒体を吸着できず、吸着可能な被記録媒
体のサイズが制限されてしまうという問題点もあった。
【0009】一方、静電気力を利用したものでは、被記
録媒体の表面あるいは櫛歯状の電極に発生する電界によ
り記録ヘッドから吐出するインクに電荷が誘起されるの
で、被記録媒体にインクが引き付けられてインク滴の大
きさが大きくなってしまったり、櫛歯状の電極にインク
が引き付けられて画像にムラが生じるという問題点があ
った。場合によっては、記録ヘッドに記録信号を印加し
なくてもインクが吐出したり、空中を飛翔するインク滴
同志の電荷による反発力によって、画像が乱れてしまう
こともある。また、回転ドラムを帯電させるものにおい
ては、吸着力は時間とともに減衰するため被記録媒体を
長時間にわたって保持することが難しく、特に、水性イ
ンクを用いるインクジェット記録装置では記録すること
により被記録媒体に水分が与えられるため、被記録媒体
の電気抵抗が低下し、電荷が失われて被記録媒体を保持
し得る時間がさらに短くなるという問題点があった。こ
れらの問題点は、回転ドラムの代りにベルト状の搬送手
段を用いた場合でも同様に発生する。
【0010】また、搬送ローラに押圧ローを押圧させて
保持するものでは、図10に示すように、搬送ローラ1
054と押圧ローラ1055とが被記録媒体1060の
最下端を挟持しているときに、被記録媒体1060の、
記録ヘッド1051の最下端の吐出口1051aに対向
する位置よりも下側の領域Lは、これ以上被記録媒体1
060を保持する手段がないため記録が不可能な領域と
なり、被記録媒体の1060記録可能領域が狭くなると
いう問題点があった。特に、大きいサイズの被記録媒体
1060への記録を対象とした記録装置においては、記
録可能な被記録媒体1060のサイズに応じて搬送ロー
ラ1054および押圧ローラ1055の直径も大きくな
るので、前記記録が不可能な領域はさらに増加してしま
う。搬送ローラ1054および押圧ローラ1055を、
プラテン1056の上方(被記録媒体1060の送り方
向の下流側)設けた場合には、被記録媒体1060の上
端部に、同様の記録が不可能な領域が生じる。
【0011】そこで本発明は、記録画像に悪影響を与え
ることなく任意のサイズの被記録媒体を安定した吸着力
で保持することができ、しかも被記録媒体に有効に記録
を行なうことができるインクジェット記録装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、吐出口からインクを吐出することで記録を行
なう記録ヘッドと、被記録媒体を保持しつつ前記被記録
媒体を前記記録ヘッドで記録可能な位置まで搬送するた
めの支持体とを有するインクジェット記録装置におい
て、前記支持体の、少なくとも前記被記録媒体の保持面
は導電性を有するもので構成され、前記支持体に電気的
に接続された、前記支持体に直流電圧を印加するための
直流電源と、前記被記録媒体を、前記被記録媒体の表面
電位が前記記録ヘッドの電位と略同電位となるように除
電するための除電手段とを有することを特徴とする。
【0013】また、直流電源には、支持体の他に、記録
が終了した被記録媒体を支持体の電位と略同電位に帯電
させるための帯電手段が電気的に接続されているもので
もよいし、被記録媒体の表面電位が記録ヘッドの電位と
略同電位となるように除電するための除電手段に代え
て、被記録媒体の表面電位が支持体の電位に対して逆極
性となるように過剰に除電するための除電手段としたも
のや、除電手段は交流コロナ放電器であり、かつ直流電
源は正極性の直流電圧を印加するものであってもよく、
さらに、除電手段は、支持体に対して相対的に移動可能
に設けられているものであってもよい。
【0014】そして、吐出口からインクを吐出すること
で記録を行なう記録ヘッドと、被記録媒体を挟持しつつ
前記被記録媒体を前記記録ヘッドで記録可能な位置まで
搬送するための一対のローラとを有するインクジェット
記録装置において、前記一対のローラに挟持されるとと
もに前記被記録媒体の非記録面の全面を吸着保持する平
板状の保持部材を有し、前記記録ヘッドの位置を基準と
したとき、前記保持部材の、前記被記録媒体の搬送方向
に対して前記一対のローラが配置された側と同じ側に、
前記一対のローラに挟持される張り出し部が一体的に設
けられているものとすることもできる。
【0015】上述した各インクジェット記録装置では、
記録ヘッドが、インク吐出用の熱エネルギーを発生する
ための電気熱発生体を備えているものとしたり、電気熱
変換体によって印加される熱エネルギーにより、インク
に生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させ
るものとしてもよい。
【0016】
【作用】上記の通り構成された請求項1に記載の発明で
は、支持体は直流電源により一定の電圧に保たれてい
る。この支持体上に被記録媒体が載置されると、除電手
段により被記録媒体の表面電位は記録ヘッドの電位と略
同電位となり、被記録媒体の表面には支持体と除電手段
との間の電位差に応じた電荷が存在する。これにより被
記録媒体と支持体との間には静電引力が生じ、被記録媒
体は支持体上に吸着保持される。またこのとき、被記録
媒体の表面電位と記録ヘッドの電位との電位差が小さい
ので、記録ヘッドから吐出されるインクに与える静電的
影響も小さく、記録画像に悪影響が及ぼされることはな
い。
【0017】そして、支持体に吸着保持された被記録媒
体を支持体から分離する際には、直流電源による直流電
圧の印加を停止して支持体の電位をほぼ0Vとしさら
に、除電手段により被記録媒体を除電することで被記録
媒体の電荷が失われ、被記録媒体は支持体から容易に分
離される。またこの他に、支持体の他に、被記録媒体を
支持体と略同電位に帯電させるための帯電手段を前記直
流電源に接続する構成とすることで、支持体と被記録媒
体との電位差をなくして被記録媒体を支持体から分離さ
せることもできる。
【0018】請求項6に記載の発明では、被記録媒体は
平板状の保持部材に吸着保持された状態で、一対のロー
ラにより搬送される。この保持部材には、記録ヘッドの
位置を基準としたとき、被記録媒体の搬送方向に対して
一対のローラが配置された側と同じ側に、一対のローラ
に挟持される張り出し部が一体的に設けられているの
で、一対のローラが被記録媒体を挟持できなくても保持
部材の張り出し部を挟持して被記録媒体を搬送すること
が可能となる。その結果、被記録媒体の搬送方向に対す
る被記録媒体の下流側端部あるいは上流側端部へも記録
することができ、被記録媒体の記録が不可能な領域が最
小限となる。
【0019】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0020】(第1実施例)図1は、本発明のインクジ
ェット記録装置の第1実施例の要部構成図である。図1
に示すように、4つの記録ヘッド1を搭載したキャリッ
ジ2は、図面に対して垂直方向に延びる2本のガイドレ
ール3に摺動自在に嵌合され、駆動源(不図示)により
図面に対して垂直方向に往復移動される構成となってい
る。
【0021】各記録ヘッド1は、それぞれインクを吐出
することにより記録を行なうものであり、各記録ヘッド
1からそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
のインクを吐出することによりフルカラーの記録が可能
となっている。また、各記録ヘッド1は、特別の導電路
を設けなくてもほぼ接地電位となっている。以下に、記
録ヘッド1の構成について図2を参照して説明する。記
録ヘッド1は、後述する回転ドラム4と所定の間隔をお
いて対面する吐出口面1aに、所定のピッチで複数の吐
出口1bが形成されており、共通液室1cと各吐出口1
bとを連通する各液路1dの壁面に沿ってインク吐出用
のエネルギーを発生するための電気熱変換体(発熱抵抗
体など)1eが配設されている。共通液室1cは、イン
クタンク(不図示)と連通しており、共通液室1cには
前記インクタンクからインクが供給される構成となって
いる。前記インクタンクから共通液室1cに供給されて
一時的に貯えられたインクは、毛管現象により液路1d
に侵入し、吐出口1bでメニスカスを形成して液路1d
を満たした状態を保つ。このとき、電極(不図示)を介
して電気熱変換体1eが通電されて発熱すると、電気熱
変換体1e上のインクが急激に加熱されて液路1d内に
気泡が発生し、この気泡の膨張により吐出口1bからイ
ンクが吐出される。ここでは、エネルギーを発生させる
エネルギー発生素子として、電気熱変換体1eを示した
が、これに限らず、瞬間的に吐出圧力を加える機械的エ
ネルギーを発生する圧電素子を用いてもよい。
【0022】一方、図1に示したように、各記録ヘッド
1の吐出口面1aに対向して、軸線が図面に対して垂直
方向に延びる支持体としての回転ドラム4が、ドラム回
転機構(不図示)により矢印A方向に回転自在に軸支さ
れている。回転ドラム4は、金属からなる円柱状の部材
であり、直流電源としての+3kVの直流高圧電源7が
接続されているとともに、回転ドラム4の周面にはカー
ボンを分散した導電性の塗料が塗布され、後述する手順
で周面に被記録媒体が巻き付けられて吸着保持されるも
のである。回転ドラム4の周面に対向して、5kVの交
流高圧電源6に接続された除電手段としての交流コロナ
放電器5が配置されている。交流コロナ放電器5は、回
転ドラム4が回転することにより回転ドラム4に対して
相対的に移動可能な構成となっている。また、交流コロ
ナ放電器5にはグリッド5aが設けられており、このグ
リッド5aは接地されている。さらに、交流コロナ放電
器5の近傍の、回転ドラム4の回転方向の上流側には、
図示左方に送られる被記録媒体を、回転ドラム4と交流
コロナ放電器5との対向部において、回転ドラム4の周
面の接線方向にガイドするための侵入ガイド8が設けら
れている。そして、交流コロナ放電器5の近傍の、回転
ドラム4の回転方向の下流側には、支点9aを中心に揺
動される排出ガイド9が設けられている。排出ガイド9
の先端部は、通常は回転ドラム4の周面から離されてい
るが、回転ドラム4に巻き付けられた被記録媒体を回転
ドラム4から分離する際には回転ドラム4の周面に接触
される構成となっている。
【0023】次に、本実施例の動作について説明する。
記録動作が開始されると、まず回転ドラム4が矢印A方
向にゆっくりと回転され、それとともに図示右方から送
られてきた被記録媒体が侵入ガイド8によってガイドさ
れ、その裏面が回転ドラム4の周面に接する。このと
き、回転ドラム4には直流高圧電源8により+3kVの
直流電圧が印加されているので、回転ドラム4は一定の
電位に保たれている。一方、被記録媒体の表面は交流コ
ロナ放電器5により除電されてほぼ0V、すなわち各記
録ヘッド1の電位とほぼ同電位となり、被記録媒体の表
面には回転ドラム4と交流コロナ放電器5との間の電位
差に応じた電荷が存在する。これにより被記録媒体と回
転ドラム4との間には静電引力が生じ、この静電引力に
より被記録媒体は回転ドラム4の周面に巻き付けられな
がら吸着保持される。
【0024】被記録媒体が回転ドラム4に吸着保持され
たら、各記録ヘッド1を被記録媒体と対向する位置の、
図面に対して手前側の端部(以下、「記録開始位置」と
いう)に移動させ、回転ドラム4を高速度で回転しつつ
記録を行なう。記録は、まず記録開始位置において回転
ドラム4を1回転させて1行分の記録を行ない、次いで
各記録ヘッド1を、各記録ヘッド1で一度に行なえる記
録幅の分だけ図面に対して奥側に移動させ、この位置で
再び回転ドラム4を1回転させて次の行の記録を行な
う。以下、この動作を繰り返して被記録媒体の記録領域
全域に記録が行なわれる。すなわち、一度に記録できる
幅が4mmの記録ヘッドを用いて、幅が297mmの被
記録媒体の全域に記録を行なう場合には、回転ドラム4
を75回転する必要がある。
【0025】記録動作の際、被記録媒体をそのまま放置
すれば、被記録媒体の表面の電荷は時間とともに移動
し、それに伴って被記録媒体の表面電位が回転ドラム4
の電位に近くなるので、被記録媒体の保持力は次第に低
下してくる。ところが本実施例では、被記録媒体の任意
の点に着目すると、その点は回転ドラム4が1回転する
毎に交流コロナ放電器4の位置を通過する。すなわち、
被記録媒体は1回転毎に交流コロナ放電器5により除電
される。これにより、被記録媒体内では再び電荷の移動
が発生し、記録の間中、回転ドラム4での保持力が保た
れる。この際、被記録媒体の表面電位が時間とともに回
転ドラム4の電位に近付くことを考慮するならば、交流
コロナ放電器5による被記録媒体の除電にあたり、回転
ドラム4の電位に対して逆極性に弱く帯電する程度に過
剰に除電することも、被記録媒体の保持力を維持するた
めには有効である。また、回転ドラム4は導電性である
のでその電位は変化せず、このため被記録媒体の表面と
裏面との間の電位差も変化せず、被記録媒体の保持力が
低下することもない。このことは、記録ヘッド1からの
インクの吐出により被記録媒体が濡れて被記録媒体の電
気抵抗値が低下した場合でも有効である。さらに、被記
録媒体の除電を繰り返すことで、被記録媒体の表面電位
は常に0V付近に保たれ、各記録ヘッド1との間に大き
な電位差を生ずることもない。
【0026】記録が終了したら、直流高圧電源7により
回転ドラム4に印加していた直流電圧を停止し、回転ド
ラム4の電位をほぼ0Vとするとともに、排出ガイド9
の先端部を回転ドラム4の周面に接触させて、回転ドラ
ムを矢印A方向に回転させる。これにより、被記録媒体
の電荷は交流コロナ放電器5の位置を通過したときの除
電により失われ、回転ドラム4による保持力がなくなる
ので、被記録媒体は、回転ドラム4の回転とともに排紙
ガイド9の先端部により回転ドラム4の周面から容易に
分離され、排紙ガイド9に沿って図示左方に排出され
る。この他、被記録媒体を回転ドラム4とほぼ同電位に
帯電しても、被記録媒体を回転ドラム4から容易に分離
させることができる。一方、回転ドラム4から被記録媒
体を分離する手段として、単に機械的に分離させること
も考えられるが、この場合には、被記録媒体と回転ドラ
ム4との間で火花放電が発生するおそれがあるというこ
とや、被記録媒体を確実に分離させるための機構を新た
に設けなければならないという問題点が生ずる。
【0027】上述した動作において、記録動作を行なう
ときを除いては、キャリッジ2の位置は各記録ヘッド1
が回転ドラム4に対向しないような位置に移動させてお
くことが望ましい。これは、各記録ヘッド1を回転ドラ
ム4に対向させたまま、被記録媒体を回転ドラム4に吸
着保持する動作や被記録媒体を回転ドラム4から分離す
る動作を行なうと、各記録ヘッド1と回転ドラム4間ま
たは各記録ヘッド1と被記録媒体間に強い電界が発生
し、この電界によりインクが不必要に吐出するおそれが
あるためである。
【0028】以上説明したように、回転ドラム4に直流
電圧を印加しつつ、交流コロナ放電器5による被記録媒
体の除電を繰り返すことで、被記録媒体は、その大きさ
にかかわらず記録動作の間中、回転ドラム4に安定して
吸着保持される。また、被記録媒体の表面電位は各記録
ヘッド1の電位とほぼ等しい電位となっているので、各
記録ヘッド1から吐出されたインクが被記録媒体に引き
付けられるようなこともなく、記録画像に悪影響を及ぼ
すこともない。さらに、被記録媒体にコロナ放電を行な
うことにより、被記録媒体の表面には、通常の風よりも
被記録媒体の表面の空気層を破る作用が強い風が流れ、
被記録媒体に付着したインクの乾燥を早めることができ
る。
【0029】本実施例では、回転ドラム4に印加する直
流電圧の大きさが+3kVであるものの例を示したが、
その値の範囲は0.5〜5kVの範囲が好ましく、また
その極性も、正極性が好ましい。直流電圧の極性を正極
性とするのは、交流コロナ放電器5によるコロナ放電は
一般に正極性よりも負極正の方が活発であるので、回転
ドラム4の電位を正極性とすることで効率的な除電が行
なわれるためである。逆に、直流電圧の極性を負極性と
した場合には、被記録媒体の表面電位を完全に0Vに近
い電位とすることが難しく、例えばグリッド5aにバイ
アス電圧を与えるなどの複雑な除電手段を必要とする。
また、回転ドラム4も、上述したような金属からなる円
柱体の周面に導電性塗料を塗布したものに限らず、樹脂
にカーボンブラック等を分散した、抵抗率が1×107
Ωm程度の半導電性材料からなるものや、絶縁体の表面
に半導電性材料等を塗布したもの等、電圧源と接続する
ことにより所定の電位に保つことができる程度の導電性
を有するものであればよい。そして、回転ドラム4の電
気抵抗値は、交流コロナ放電器5との間で火花放電が発
生するのを防止するために、比較的高いことが望まし
い。
【0030】(第2実施例)図3は、本発明のインクジ
ェット記録装置の第2実施例の構成を示す概略斜視図で
ある。図3に示すように、4つの記録ヘッド11を搭載
したキャリッジ12は、2本のガイドレール13に矢印
B方向に摺動自在に嵌合され、駆動源(不図示)により
矢印B方向に往復移動される構成となっている。各記録
ヘッド11も第1実施例のものと同様の構成のものであ
り、それぞれ図示右方に移動しながらそれぞれイエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクを吐出するこ
とで被記録媒体20にフルカラーで記録を行なうもので
ある。また、キャリッジ12上の、各記録ヘッド12に
よるインク吐出時の移動方向に対して各記録ヘッド11
より下流側(各記録ヘッド11の図示右方側)には、第
2の除電器22が設けられている。第2の除電器22
は、多数のカーボン繊維よりなる針端22aを有すると
ともに電気的に接地されており、針端22aの先端部
は、後述する手順により回転ドラム14の一部位に吸着
保持された被記録媒体20に接している。
【0031】一方、各記録ヘッド11の吐出口面(不図
示)に対向して、軸線が各ガイドレール13と平行に延
びる、導電ゴムからなる支持体としての回転ドラム14
が、ドラム回転機構(不図示)により矢印A方向に回転
自在に配置されており、回転ドラム14は全体として導
電性を有するものである。回転ドラム14の、回転ドラ
ム14が被記録媒体20を吸着保持し始める位置(図示
下端位置)に対向して、回転ドラム14の軸線と平行に
延びる第1の除電器21が固定されている。第1の除電
器21も第2の除電器22と同様に、回転ドラム14に
吸着保持された被記録媒体20に接する針端21aを有
するとともに電気的に接地されている。第1の除電器2
1は、前述した第2の除電器22とあわせて、回転ドラ
ム14に対して相対移動可能な除電手段を構成してい
る。また、回転ドラム14の、被記録媒体20が回転ド
ラム14から分離される位置(図示上端位置)に対向し
て、第1の除電器21と同様の、針端23aを有する帯
電手段としての第3の除電器23が固定されている。第
3の除電器23および回転ドラム14には、これらに+
2kVの直流電圧を印加するための直流電源としての直
流高圧電源17が接続されており、第3の除電器23の
電位は回転ドラム14の電位と等しく保たれている。
【0032】次に、本実施例の動作について説明する。
記録動作が開始されると、被記録媒体20は不図示の搬
送手段により回転ドラム14と第1の除電器21との間
に侵入されるとともに、回転ドラム14が矢印A方向に
回転される。このとき、回転ドラム14には直流高圧電
源17により+2kVの直流電圧が印加されていること
と、被記録媒体20の表面が第1の除電器21の針端2
1aに接触して除電されることとにより、第1実施例と
同様の原理で被記録媒体20が回転ドラム14に吸着保
持される。
【0033】回転ドラム14に吸着保持された被記録媒
体20が、回転ドラム14の回転に伴って各記録ヘッド
11に対向する位置に達したら、キャリッジ12を図示
右方に移動させつつ各記録ヘッド11からインクを吐出
させ、被記録媒体20に1行分の記録を行なう。1行分
の記録が行なわれたら、キャリッジ12を図示左方に移
動させるとともに回転ドラム14を矢印A方向に所定の
量だけ回転させ、再びキャリッジ12を図示右方に移動
させて次の行の記録を行なう。以下、この動作を繰り返
して被記録媒体20の記録領域全域に記録が行なわれ
る。このとき、キャリッジ12を移動させることで第2
の除電器22の針端22aが被記録媒体20に接触しな
がら移動される。これにより、被記録媒体20の表面は
記録の前後に再度除電され、被記録媒体20の保持力が
低下するのを防止する。また、被記録媒体20の表面電
位を記録の直前にほぼ0Vとすることにより、各記録ヘ
ッド11と回転ドラム14との間に電位差が生じること
も防止する。
【0034】そして、さらに回転ドラム14を回転させ
ると、被記録媒体20は第3の除電器の針端23aと接
触する。第3の除電器23の電位は回転ドラム14の電
位と等しく保たれているので、被記録媒体20が第3の
除電器23の針端23aと接触することで回転ドラム1
4と被記録媒体20の表面との電位差がなくなる。これ
により、被記録媒体20の保持力が失われ、被記録媒体
20は回転ドラム14から容易に分離される。またこの
とき、第1実施例の交流コロナ放電器5(図1参照)に
よる作用と同様な作用があり、効果的には多少小さいが
インクの乾燥が促進される。このような作用は、放電に
よる帯電または除電を行なうものでは一般的にあるもの
と考えられる。
【0035】以上説明した第1実施例および第2実施例
の構成は、被記録媒体の同一箇所に複数回にわたって記
録を行なう場合にも有効である。従来の被記録媒体の保
持手段では、時間とともに保持力が低下してくること、
および被記録媒体がインクを吸収して膨潤することによ
り、記録位置が不正確になる等の問題があるが、第1実
施例および第2実施例では、被記録媒体は記録の開始か
ら終了まで一定の保持力で吸着保持されているのでこの
ような問題を生じない。
【0036】(第3実施例)図4は、本発明のインクジ
ェット記録装置の第3実施例の構成を示す概略斜視図で
ある。図4に示すように、所定の間隔をおいて矢印A方
向に回転自在に設けられた2つの搬送ローラ34aに
は、被記録媒体40を吸着保持しながら矢印B方向に搬
送するための支持体としての搬送ベルト34がかけわた
されている。搬送ベルト34は、被記録媒体の保持面で
ある表面を導電性とするためにプラスチックフィルムの
表面にアルミニウムを蒸着したものであり、搬送ベルト
34の表面には、搬送ベルト34に+1kVのバイアス
電圧を印加するための直流電源としての直流高圧電源3
7に接続された摺動電極37aが、接触して設けられて
いる。
【0037】搬送ベルト34の図示上方には、吐出口
(不図示)を搬送ベルト34に対向させた4つの記録ヘ
ッド31が、被記録媒体40の搬送方向(矢印B方向)
に所定の間隔をおいて配置されている。各記録ヘッド3
1は、それぞれ吐出口が被記録媒体40の記録領域の全
幅にわたって多数個形成されたフルラインタイプのイン
クジェット記録ヘッドであり、それぞれイエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックのインクを吐出することで被記
録媒体40にフルカラーの画像を記録するものである。
各記録ヘッド31の、被記録媒体40の搬送方向に対し
て上流側には、それぞれ除電手段としての交流コロナ放
電器35が、搬送ベルト34に対向して設けられてお
り、各搬送ローラ34aを回転させることで、搬送ベル
ト34は各交流コロナ放電器35に対して移動する。各
交流コロナ放電器35はそれぞれ交流高圧電源36に接
続されるとともに、接地されたグリッド(不図示)を有
する。また、被記録媒体40の搬送方向に対して、最下
流に位置する記録ヘッド31よりも下流側には帯電手段
としての分離用交流コロナ放電器43が、搬送ベルト3
4に対向して設けられている。この分離用交流コロナ放
電器43も、各交流コロナ放電器35と同様に交流高圧
電源36に接続されるとともにグリッド(不図示)を有
するものであるが、このグリッドは直流高圧電源37に
接続され、搬送ベルト34と同様に+1kVのバイアス
電圧が印加される構成となっている。
【0038】次に、本実施例の動作について説明する。
記録動作が開始されると、被記録媒体40は搬送ベルト
34に載置され、各搬送ローラ34aに回転に伴って矢
印B方向に搬送される。そして、搬送ベルト34上の被
記録媒体40が、最初の交流コロナ放電器35と対向す
る位置に達すると、搬送ベルト34には直流高圧電源3
7により+1kVの直流電圧が印加されていることと、
被記録媒体40の表面が交流コロナ放電器35により除
電されることとにより、第1実施例と同様の原理で被記
録媒体40が搬送ベルト34に吸着保持される。
【0039】搬送ベルト34に吸着保持された被記録媒
体40は、さらに矢印B方向に搬送され、次に、最初の
記録ヘッド31と対向する位置に達する。ここで、この
記録ヘッド31による所定の色の記録が行なわれる。以
下同様にして、被記録媒体40は順次交流コロナ放電器
35による除電と記録ヘッド31による各色毎の記録が
繰り返され、最終的には被記録媒体40にはフルカラー
の記録が行なわれる。このとき、被記録媒体40はそれ
ぞれの色のインクにより記録される度に、インクの水分
によって導電性となって電荷を失い、表面電位が高くな
ると同時に搬送ベルト34による保持力が低下するが、
次の色の記録を行なう直前に再度除電されるので、被記
録媒体40の表面電位が0Vに近くなるとともに、搬送
ベルト34による保持力が回復する。
【0040】そして、全ての色の記録が終了した被記録
媒体40はさらに矢印B方向に搬送され、分離用交流コ
ロナ放電器43と対向する位置に達する。ここで、分離
用交流コロナ放電器43のグリッドには直流高圧電源3
7により+1kVのバイアス電圧が印加されているの
で、被記録媒体40の表面は搬送ベルト34とほぼ等し
い電位に帯電される。その結果、搬送ベルト34による
保持力が失われ、被記録媒体40は搬送ベルト34から
容易に分離される。
【0041】以上説明した第1実施例〜第3実施例で
は、いずれも各記録ヘッドの電位がほぼ接地電位となっ
ているものの例を示したが、各記録ヘッドは所定の電位
を与えられたものでもよい。この場合に被録媒体を回転
ドラムあるいは搬送ベルトに吸着保持させるときには、
被記録媒体の表面電位を各記録ヘッドに与えられている
電位に近くなるように制御する。ただし、各記録ヘッド
に所定の電位を与えると、インクタンクやインク供給経
路等を通じて漏電を防止する必要があり、そのために装
置の構成が複雑になるので特に必要がある場合を除いて
各記録ヘッドに電位を与えるのは好ましくない。被記録
媒体を回転ドラムあるいは搬送ベルトに吸着保持させる
ときの被記録媒体の表面電位は、各記録ヘッドの電位と
の電位差が±300V程度以内であれば、各記録ヘッド
から吐出されるインク滴に与える静電的影響が十分に小
さく、問題はない。
【0042】(第4実施例)図5は、本発明のインクジ
ェット記録装置の第4実施例の構成を示す概略斜視図で
ある。図5に示すように、記録ヘッド51を搭載したキ
ャリッジ52は、2本のガイドレール53に矢印A方向
に摺動自在に嵌合され、キャリッジモータ54の出力軸
に固着された駆動プーリ55と、回転自在に軸支された
従動プーリ56とにかけまわされたワイヤ57の一部位
に結合されている。記録ヘッド51は、キャリッジモー
タ54の駆動で駆動プーリ55が正転、逆転することに
よりワイヤ57が正転、逆転し、矢印A方向に往復移動
する構成となっている。記録ヘッド51の構成について
は第1実施例のものと同様であるのでその説明は省略す
る。
【0043】一方、記録ヘッド51に、記録ヘッド51
の吐出口(不図示)と所定の間隔をおいて対向する位置
には、記録ヘッド51の移動方向と平行に延びるプラテ
ン63が配置されている。プラテン63の下方には、後
述する吸着板61を矢印B方向に搬送するための、搬送
モータ59の出力軸に固着された搬送ローラ58と、付
勢手段(不図示)により搬送ローラ58に押圧されて、
搬送ローラ58の回転に伴って回転される押圧ローラ6
2とが設けられており、これら搬送ローラ58および押
圧ローラ62により一対のローラが構成されている。搬
送モータ59としては、超音波モータやリニア型ステッ
ピングモータ等が利用できる。
【0044】吸着板61は、搬送モータ59の回転によ
り回転される搬送ローラ58および押圧ローラ62に挟
持されて矢印B方向に搬送される平板状の保持部材であ
り、厚さが約1mmの主に合成樹脂等からなる。吸着板
61には、所定の高電圧を発生する高圧電源(不図示)
が接続されており、この高圧電源により吸着板61に約
1〜3kVの電圧を印加することで、吸着板61の表面
(記録ヘッド51と対向する面)に被記録媒体60を吸
着保持可能な構成となっている。また、吸着板61の上
端および下端には、それぞれ搬送ローラ58および押圧
ローラ62で挟持可能な張り出し部61aが一体的に設
けられている(上端のもののみ図示)。各張り出し部6
1aの、吸着板61の搬送方向(矢印B方向)における
長さは、搬送ローラ58および押圧ローラ62により吸
着板61が挟持される位置と、記録ヘッド51によりイ
ンクが吐出される位置との距離に関係し、吸着板61に
吸着保持された被記録媒体60の上端あるいは下端が記
録ヘッド51と対向する位置にあるときに、搬送ローラ
58および押圧ローラ62が張り出し部61aを挟持で
きる長さとなっている。
【0045】また、記録ヘッド51の記録動作時におけ
る往復運動の範囲外で、非記録時に記録ヘッド51が移
動される位置には、記録ヘッド51の吐出口面(不図
示)をキャッピングしてインクの乾燥を防止するための
キャップ64が設けられているとともに、このキャップ
64に隣り合って、記録ヘッド51が記録時以外にイン
クを吐出する、いわゆる空吐出(予備吐出)を行なうた
めの空吐出箱65が設けられている。
【0046】次に、本実施例の記録動作について説明す
る。記録動作が開始されると、吸着板61に非記録面が
吸着保持された被記録媒体60は、搬送ローラ58およ
び押圧ローラ62の回転により吸着板61とともに矢印
B方向に搬送され、所定の位置で停止される。一方、記
録ヘッド51はキャップ64から離され、図示右方に移
動される。このとき記録ヘッド51からインクが吐出さ
れて被記録媒体60には1行分の記録が行なわれる。被
記録媒体60に1行分の記録が行なわれたら記録ヘッド
51を図示左方に移動させるとともに吸着板61を所定
の量だけ矢印B方向に搬送し、再び記録ヘッド51を図
示右方に移動させつつインクを吐出し、次の行の記録を
行なう。以下同様の動作を繰り返して、被記録媒体60
に順次記録が行なわれる。
【0047】そして、被記録媒体60の下端部での記録
時には、被記録媒体60は搬送ローラ58および押圧ロ
ーラ62による挟持からは外れるが、吸着板61の下端
に設けられた張り出し部61aが搬送ローラ58および
押圧ローラ62に挟持されているので、吸着板61ひい
ては被記録媒体60をさらに矢印B方向に搬送すること
ができる。その結果、被記録媒体60の最下端位置にも
記録が可能となり、被記録媒体60の記録不可能領域が
最小限ですむ。また、被記録媒体60はほぼ平面のまま
搬送されるので、被記録媒体60自身の剛性による端部
の浮き上がり等は発生しない。
【0048】本実施例では、吸着板61の上下端にそれ
ぞれ張り出し部61aを設けたものの例を示したが、張
り出し部61aは、吸着板61の下端にのみ設けても同
様の効果が得られる。ただし、搬送ローラ58および押
圧ローラ62がプラテン63の上方、すなわち、記録ヘ
ッド51の位置を基準としたとき、吸着板61の、被記
録媒体60の搬送方向(矢印B方向)に対して下流側に
配置されている場合にはこの限りではなく、この場合に
は、少なくとも搬送ローラ58および押圧ローラ62が
配置されている側と同じ側である上端に、張り出し部6
1aを設ける必要がある。
【0049】(第5実施例)図6は、本発明のインクジ
ェット記録装置の第5実施例の構成を示す概略斜視図で
ある。本実施例のインクジェット記録装置は図6に示す
ように、搬送ローラ78および押圧ローラ82の下方に
帯電器86が配置されている。帯電器86は、所定の電
圧を発生する高圧電源(不図示)に接続されており、吸
着板81に約4kVの電圧を印加してコロナ放電を発生
させることにより吸着板81に被記録媒体80を吸着保
持させるためのものである。吸着板81は、厚さが約
0.1mmのポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂
からなるものであり、その下端には第4実施例のものと
同様の張り出し部(不図示)が設けられている。また、
吸着板81の上端部には、吸着板81に吸着保持された
被記録媒体80の一部を吸着板81の裏面から露出させ
る切り欠き81aが形成されている。その他の構成につ
いては第4実施例のものと同様であるので説明は省略す
る。
【0050】また、本実施例の記録動作についても、被
記録媒体80が帯電器8により吸着板86に吸着保持さ
れることを除いて、第4実施例のものと同様であるので
説明は省略する。
【0051】本実施例では、吸着板81に切り欠き81
aが形成されているので、記録が終了した被記録媒体8
0を吸着板81から分離する際には、この切り欠き81
aにおいて被記録媒体80を摘んで、被記録媒体80を
容易に分離することができる。
【0052】(第6実施例)図7は、本発明のインクジ
ェット記録装置の第6実施例の構成を示す概略斜視図で
ある。本実施例のインクジェット記録装置は図7に示す
ように、搬送ローラ98に対向配置される押圧ローラ1
02の、吸着板101に吸着保持された被記録媒体10
0と対向する部位が小径部102aとなっており、吸着
板101は、搬送ローラ98と押圧ローラ102の大径
部102bとにより挟持される構成となっている。これ
は、押圧ローラ102の被記録媒体100との接触を避
けるためであり、厚みの異なる複数種の被記録媒体10
0に記録する場合や、被記録媒体100の記録面が圧力
等に対して比較的弱い場合を考慮したものである。ま
た、押圧ローラ102が小径部102aと大径部102
bとからなることに対応して、吸着板101の張り出し
部101aは、搬送ローラ98と押圧ローラ102の大
径部102bとにより挟持可能な部位に設けられてい
る。
【0053】その他の構成および動作については第4実
施例のものと同様であるので、その説明は省略する。
【0054】以上説明した第4実施例〜第6実施例にお
いて、吸着板は静電気力を利用して被記録媒体を吸着保
持するものの例を示したが、それに限らず、表面に弱粘
着性を有す粘着材を塗布したものを用い、この粘着材の
粘着力を利用して吸着保持するものでもよい。被記録媒
体を吸着板から分離する際には、第1実施例〜第3実施
例で用いた除電手段を適用してもよいし、周知の方法で
ある曲率を利用したものや分離爪によるものを用いても
よい。また、記録時の動作についても、記録ヘッドは、
吐出口を記録ヘッドの移動方向と平行に配列したものを
用い、被記録媒体を移動させながらインクの吐出を行な
い、被記録媒体の1往復毎に記録ヘッドを記録幅分だけ
ステップ移動させて記録を行なうものでもよい。さら
に、吸着板は平面的に搬送されるものの例を示したが、
吸着板による被記録媒体の吸着保持に支障のない程度で
あれば、被記録媒体が吸着板の内側となるように湾曲さ
せてもよい。
【0055】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置に
おいて、優れた効果をもたらすものである。
【0056】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行なわれるので、特に応答性に優れた液体(イ
ンク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0057】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、更に優れた記録を行なうことができる。
【0058】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含ま
れるものである。
【0059】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としても本発明は有効である。
【0060】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数個の記録ヘッドの組み合わせによってその長さを
満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドと
しての構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した効
果を一層有効に発揮することができる。
【0061】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも
本発明は有効である。
【0062】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであれば良い。
【0063】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としても良い。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0064】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報
処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けら
れるものの他、リーダと組み合せた複写装置、さらには
送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの
であってもよい。
【0065】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり構成されて
いるので、以下に記載する効果を奏する。
【0066】請求項1に記載の発明では、支持体に直流
電圧を印加する直流電源と被記録媒体の表面電位を記録
ヘッドの電位と略同電位に除電する除電手段とを有する
ことで、被記録媒体をその大きさにかかわらず安定して
支持体に支持させることができる。そして、被記録媒体
を支持体から分離する際には、直流電源による直流電圧
の印加を停止するとともに被記録媒体を除電すること
で、容易に分離することができる。また、被記録媒体の
表面電位は記録ヘッドの電位と略同電位となっているの
で、記録ヘッドから吐出するインクに悪影響を及ぼすこ
とがなく、記録品位の低下もない。
【0067】請求項2に記載の発明では、被記録媒体の
表面電位を記録ヘッドの電位と略同電位に帯電させる帯
電手段を付加することで、支持体への直流電圧の印加を
停止しなくても、被記録媒体を帯電して容易に支持体か
ら分離することができる。
【0068】請求項3に記載の発明では、除電手段を、
被記録媒体の表面電位が支持体の電位に対して逆極性と
なるように過剰に除電するものとすることで、被記録媒
体の保持力が時間の経過に伴う被記録媒体の電荷の移動
で次第に低下しても、十分な保持力得られている時間を
より長くすることができ、被記録媒体をより確実に吸着
保持することができる。
【0069】請求項4に記載の発明では、除電手段をコ
ロナ放電器とし、かつ直流電源を正極性の直流電圧を印
加するものとすることで、コロナ放電器によるコロナ放
電は正極性よりも負極性の方が活発なので被記録媒体の
除電をより効率的に行なうことができる。また、コロナ
放電に伴う風により被記録媒体上に吐出されたインクの
乾燥をより促進することができる。
【0070】請求項5に記載の発明では、除電手段を支
持体に対して相対的に移動可能に設けることで、記録の
間中被記録媒体の除電を繰り返し行なうことができ、時
間の経過に伴う被記録媒体の保持力の低下を防止するこ
とができる。
【0071】請求項6に記載に発明では、被記録媒体を
挟持して搬送する一対のローラを有し、被記録媒体の非
記録面を吸着保持しつつ一対のローラに挟持される保持
部材に張り出し部を設けることで、一対のローラが被記
録媒体を挟持できなくても、保持部材の張り出し部を挟
持して被記録媒体を搬送することができるので、被記録
媒体の記録が不可能な領域が最小限となり被記録媒体の
記録面を有効に記録に使用することができる。また、被
記録媒体はほぼ平面的に搬送されるので、被記録媒体の
剛性による端部の浮き上がりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の第1実施例
の要部構成図である。
【図2】図1に示した記録ヘッドの要部斜視図である。
【図3】本発明のインクジェット記録装置の第2実施例
の構成を示す概略斜視図である。
【図4】本発明のインクジェット記録装置の第3実施例
の構成を示す概略斜視図である。
【図5】本発明のインクジェット記録装置の第4実施例
の構成を示す概略斜視図である。
【図6】本発明のインクジェット記録装置の第5実施例
の構成を示す概略斜視図である。
【図7】本発明のインクジェット記録装置の第6実施例
の構成を示す概略斜視図である。
【図8】従来のインクジェット記録装置の構成の一例を
示す概略斜視図である。
【図9】従来のインクジェット記録装置の構成の他の例
を示す概略斜視図である。
【図10】図9に示したインクジェット記録装置におい
て生じる被記録媒体の記録不可能領域を説明するための
図である。
【符号の説明】
1、11、31、51 記録ヘッド 1a 吐出口面 1b 吐出口 1c 共通液室 1d 液路 1e 電気熱変換体 2、12、52 キャリッジ 3、13、53 ガイドレール 4、14 回転ドラム 5、35 交流コロナ放電器 5a グリッド 6、36 交流高圧電源 7、17、37 直流高圧電源 8 侵入ガイド 9 排出ガイド 9a 支点 20、40、60、80、100 被記録媒体 21 第1の除電器 22 第2の除電器 23 第3の除電器 34 搬送ベルト 34a、58、78、98 搬送ローラ 37a 摺動電極 43 分離用交流コロナ放電器 54 キャリッジモータ 55 駆動プーリ 56 従動プーリ 57 ワイヤ 59 搬送モータ 61、81、101 吸着板 61a、101a 張り出し部 62、82、102 押圧ローラ 63 プラテン 64 キャップ 65 空吐出箱 81a 切り欠き 86 帯電器 102a 小径部 102b 大径部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出口からインクを吐出することで記録
    を行なう記録ヘッドと、被記録媒体を保持しつつ前記被
    記録媒体を前記記録ヘッドで記録可能な位置まで搬送す
    るための支持体とを有するインクジェット記録装置にお
    いて、 前記支持体の、少なくとも前記被記録媒体の保持面は導
    電性を有するもので構成され、 前記支持体に電気的に接続された、前記支持体に直流電
    圧を印加するための直流電源と、 前記被記録媒体を、前記被記録媒体の表面電位が前記記
    録ヘッドの電位と略同電位となるように除電するための
    除電手段とを有することを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  2. 【請求項2】 直流電源には、支持体の他に、記録が終
    了した被記録媒体を支持体の電位と略同電位に帯電させ
    るための帯電手段が電気的に接続されている請求項1に
    記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 被記録媒体の表面電位が記録ヘッドの電
    位と略同電位となるように除電するための除電手段に代
    えて、被記録媒体の表面電位が支持体の電位に対して逆
    極性となるように過剰に除電するための除電手段とした
    請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 除電手段は交流コロナ放電器であり、か
    つ直流電源は正極性の直流電圧を印加するものである請
    求項1、2または3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 除電手段は、支持体に対して相対的に移
    動可能に設けられている請求項1、2、3または4に記
    載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 吐出口からインクを吐出することで記録
    を行なう記録ヘッドと、被記録媒体を挟持しつつ前記被
    記録媒体を前記記録ヘッドで記録可能な位置まで搬送す
    るための一対のローラとを有するインクジェット記録装
    置において、 前記一対のローラに挟持されるとともに前記被記録媒体
    の非記録面の全面を吸着保持する平板状の保持部材を有
    し、 前記記録ヘッドの位置を基準としたとき、前記保持部材
    の、前記被記録媒体の搬送方向に対して前記一対のロー
    ラが配置された側と同じ側に、前記一対のローラに挟持
    される張り出し部が一体的に設けられていることを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 記録ヘッドは、インク吐出用の熱エネル
    ギーを発生するための電気熱発生体を備えている請求項
    1乃至6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装
    置。
  8. 【請求項8】 記録ヘッドは、電気熱変換体によって印
    加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を
    利用して吐出口よりインクを吐出させる請求項7に記載
    のインクジェット記録装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0957956A (ja) * 1995-08-29 1997-03-04 Toshiba Corp インクジェット記録装置
JPH1178024A (ja) * 1997-09-01 1999-03-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd インクジェット記録装置
JP2014024333A (ja) * 2012-07-25 2014-02-06 Xerox Corp 静電媒体搬送において印字ヘッドの真下の静電界を弱めるためのシステムおよび方法
JP2014079971A (ja) * 2012-10-17 2014-05-08 Sharp Corp インクジェット記録装置

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