JP5447850B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ファクシミリやプリンターに代表される液体噴射装置に関する。
以下、液体噴射装置の一例としてのインクジェットプリンターを例に説明する。インクジェットプリンターは、インクジェット記録ヘッドと対向する位置に支持部材(プラテンとも呼ばれる)を有し、支持部材により記録用紙を支持することによりインクジェット記録ヘッドと記録用紙との間の距離を規定するよう構成されている。
ここで、近年のインクジェットプリンターにおいては、記録品質のより一層の向上を目指してインク滴の微細化が進み、例えば数pl程度までインク滴が微細化されている。この為インク滴の質量が極めて小さく、インクジェット記録ヘッドから記録用紙にインク滴が吐出されても、一部が記録用紙に着弾せず、ミストとなって浮遊し、種々の問題を発生させていた。加えて、記録用紙の四辺に余白なく記録を行う、いわゆる縁無し記録においては、記録用紙の端部から外れた領域にもインク滴を吐出する為、上記のミスト浮遊現象がより一層顕著になる。
そこで従来から、特許文献1、2に示すようにインクジェット記録ヘッド、記録用紙、支持部材のこれらの間に電位差を設け、電界を発生させることでインク滴にクーロン力を作用させ、インク滴を記録用紙に引きつける技術が提案されている。
特開2007−118321号公報 特開2007−118318号公報
<<1.記録用紙の高速搬送化に伴って生じた課題>>
ところで近年のインクジェットプリンターにおいては、特にビジネス用途などにおいて高速化が進み、これに伴い用紙の搬送速度が従来に比べて大幅に増加している。さらにインクジェット記録ヘッドが用紙搬送方向と直交する方向に移動しながら記録を行う所謂シリアルタイプのインクジェットプリンターにおいては、用紙が停止している間にヘッド走査(記録)が実施されるため、スループットの低下を防止するため、更に用紙搬送速度を高める必要がある。
しかしながらこの様な記録用紙の高速搬送化に伴って、以下のような問題が生じることが判明した。即ち、記録用紙の端部(エッジ)やその周辺領域には、切断時に生じた紙粉が付着している場合があるが、記録用紙・支持部材(プラテン)・インクジェット記録ヘッド、のこれら3つの要素(以下「記録部構成要素」と総称する)の間の電位を制御しない場合、記録部構成要素間に生じた電界により、記録用紙に付着していた紙粉がインクジェット記録ヘッドに向かって飛散・飛翔し、付着してしまう。特に、高速で記録用紙を搬送する場合には、用紙搬送の際の振動や衝撃が大きくなり、そのため紙粉の飛散・飛翔がより一層顕著に生じてしまう。
また、用紙カセットに収容された記録用紙間の摩擦や、用紙搬送経路の構成要素(例えば、エッジガイドや、搬送ローラーなど)と記録用紙との間の摺接・接触に伴い、摩擦帯電や剥離帯電が顕著となり、即ち記録部構成要素がより顕著に帯電する。その結果、記録部構成要素間に形成される電界が強くなり、また紙粉自体の帯電も強くなる為、紙粉に加わるクーロン力が大きくなって、インクジェット記録ヘッドへの紙粉の付着がより顕著になってしまう。
また、紙粉自体が帯電していない場合であっても、飛翔した紙粉が電界中に置かれた場合には、誘電分極或いは静電誘導によって紙粉に電荷の偏りが生じ、これによりインクジェット記録ヘッドの側に引きつけられてしまう。
図11はこの問題点を示す為の説明図であり、符号160はインクジェット記録ヘッド、符号160aはノズルプレート、符号170は支持部材(プラテン)、符号170aは支持部材170に形成されるリブを示している。また符号Pは記録用紙を、符号Peは用紙端部領域を、符号dは紙粉を示している。更に丸囲いされた「+」、「−」は、帯電極性を示している。
記録用紙Pは除電ブラシなどにより除電されており、従ってこの記録用紙Pに付着している紙粉dは帯電はしていない。しかしながら、紙粉dの拡大図に示すように、ノズルプレート160aがプラス帯電し、また支持部材170がマイナス帯電している場合(一例)には、誘電分極(紙粉dが誘電体の性質を有している場合)或いは静電誘導(紙粉dが導体の性質を有している場合)によって、紙粉dのノズルプレート側にはマイナス電荷が表れ、支持部材側にはプラス電荷が表れる。そしてこれにより、紙粉dはノズルプレート160a及び支持部材170のいずれの側にも引き寄せられてしまうことになる。
そして紙粉がインクジェット記録ヘッドに付着すると、紙粉がノズル開口を直接閉塞することにより、或いはノズル面の清掃(ワイピング)時に紙粉がノズル開口に移動することによって、ドット抜けを招くことになる。
また、このように紙粉がノズル開口を物理的に閉塞するほか、紙粉を構成する炭酸カルシウムなどの填料がインクの水分と反応して増粘し、ノズル開口のメニスカスの振動を阻害して、インク滴吐出の妨げになる場合もある。従って、インクジェット記録ヘッドへの紙粉の付着を防止することは、インクジェットプリンターにおいて適切な記録品質を得るために極めて重要となる。
<<2.従来技術の問題点>>
上記特許文献1、2には、上述のようにインクジェット記録ヘッド・記録用紙・支持部材(記録部構成要素)のこれらの間に電位差を設け、電界を発生させることでインク滴にクーロン力を作用させ、インク滴を記録用紙に引きつける技術が提案されている。従って紙粉をインク滴と同列にみなせば、電界を制御することで紙粉を記録用紙側に引きつけることにより、インクジェット記録ヘッドへの紙粉の付着を防止できるようにも思われる。
しかしながら、紙粉を構成するセルロース繊維と填料は、帯電列的にプラス、マイナスいずれの極性にも帯電し易く、従って記録部構成要素間に特定方向の電界を形成することでインクジェット記録ヘッド側への紙粉の飛翔を防止しようとしても、反対極性に帯電した紙粉の、インクジェット記録ヘッド側への飛翔を防止することはできない。
尚、特開2003−165230号公報には、インクジェット記録ヘッドのノズル部周辺への紙粉や塵埃等の付着防止を目的の一つとして、ノズルプレート周囲にエアーダクトを設け、記録時および記録待機時にはエアーダクトから加湿エアーを噴射するように構成された記録装置が記載されている。しかしながらこのような構成にあっては、構成の複雑化により装置の大型化及びコストアップを招くことになるし、気流により却って紙粉を記録ヘッドに付着させてしまう虞がある。
また、特開2008−213255号公報には、帯電性を備える紙粉収集部材により紙粉を収集する技術が記載されている。しかしながら本技術にあっては上述した反対極性の問題により必ずしも紙粉を効率的に収集できないし、また紙粉収集部材に堆積した紙粉の処理(除去)が問題となる。特に、紙粉が多く堆積した状態では、ちょっとした振動や衝撃により、紙粉が周囲に飛散してしまう虞があり、長期的な性能の維持に問題がある。
<<3.本願発明が解決を図る課題>>
本発明は上述した種々の問題に鑑み成されたものであり、その目的は、記録品質を低下させることなく、インクジェット記録ヘッドへの紙粉・塵埃等の異物(以下「紙粉等」と言う)の付着を確実に防止することにある。
上記課題を解決する為の本発明の第1の態様は、被噴射媒体の搬送方向である第1方向と直交する第2方向に対して固定的に設けられた、被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射手段と、前記液体噴射手段と対向配置される、被噴射媒体を支持する被噴射媒体支持手段と、を備えた液体噴射装置であって、前記液体噴射手段側の所定部位と、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位と、を同電位とする同電位形成手段を備え、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位の、前記第2方向における領域は、前記第2方向における被噴射媒体の少なくとも一方側端部に対応する位置を含み、当該位置より被噴射媒体の外側及び内側に延びており、前記第2方向における被噴射媒体の少なくとも前記一方側端部の側において、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位における、被噴射媒体の端部より内側の末端位置と、前記液体噴射手段の所定部位における、被噴射媒体の端部より外側の末端位置と、を結ぶラインが被噴射媒体と交わる様に構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記同電位形成手段によって、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位と、前記液体噴射手段側の所定部位と、が同電位とされる。そして前記被噴射媒体支持手段側の所定部位は、被噴射媒体の端部に対応する位置を含み、その外側と内側に延びる領域であるので、被噴射媒体の端部領域は、同電位に設定された被噴射媒体支持手段の所定部位と液体噴射手段の所定部位との間に挟まれた状態となる。
そしてしかも、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位における、被噴射媒体の端部より内側の末端位置と、前記液体噴射手段の所定部位における、被噴射媒体の端部に対応する位置より外側の末端位置と、を結ぶラインが被噴射媒体の端部と交わる様に構成されているので、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位より内側に位置する領域と、前記液体噴射手段との間で電界が形成されても、被噴射媒体の端部はこの電界の内側には入らない(詳細は後述)。
以上により、同電位に設定された被噴射媒体支持手段と液体噴射手段との間で形成された、電界が極めて弱いか或いは電界が殆ど形成されない状態(以下では便宜上この様な状態を無電界状態と言う)の中に、紙粉等の付着が最も著しい被噴射媒体の端部領域が確実に入ることとなるので、被噴射媒体端部に付着した紙粉等が、飛散・飛翔することが抑えられ、その多くが被噴射媒体端部に付着したそのままで、被噴射媒体とともに装置外部に排出される。従ってこれにより、液体噴射手段への紙粉等の飛翔・付着を確実に防止することができる。
本発明の第2の態様は、被噴射媒体の搬送方向である第1方向と直交する第2方向に移動しながら被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射手段と、前記液体噴射手段と対向配置される、被噴射媒体を支持する被噴射媒体支持手段と、を備えた液体噴射装置であって、前記液体噴射手段側の所定部位と、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位と、を同電位とする同電位形成手段を備え、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位の、前記第2方向における領域は、前記第2方向における被噴射媒体の少なくとも一方側端部に対応する位置を含み、当該位置より被噴射媒体の外側及び内側に延びており、前記液体噴射手段を前記第2方向における被噴射媒体の一方側端部領域付近に停止させた状態で被噴射媒体を搬送する際、前記第2方向における被噴射媒体の少なくとも前記一方側端部の側において、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位における、被噴射媒体の端部より内側の末端位置と、前記液体噴射手段の所定部位における、被噴射媒体の端部より外側の末端位置と、を結ぶラインが被噴射媒体と交わる様に構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記同電位形成手段によって、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位と、前記液体噴射手段側の所定部位と、が同電位とされる。そして前記被噴射媒体支持手段側の所定部位は、被噴射媒体の端部に対応する位置を含み、その外側と内側に延びる領域であるので、液体噴射手段が被噴射媒体の端部領域付近に停止すると、被噴射媒体の端部領域は、同電位に設定された被噴射媒体支持手段の所定部位と液体噴射手段の所定部位との間に挟まれた状態となる。
そしてしかも、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位における、被噴射媒体の端部より内側の末端位置と、前記液体噴射手段の所定部位における、被噴射媒体の端部より外側の末端位置と、を結ぶラインが被噴射媒体の端部と交わる様に構成されているので、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位より内側に位置する領域と、前記液体噴射手段との間で電界が形成されても、被噴射媒体の端部はこの電界の内側には入らない(詳細は後述)。
以上により、同電位に設定された被噴射媒体支持手段と液体噴射手段との間で形成された、電界が極めて弱いか或いは電界が殆ど形成されない状態、即ち無電界状態の中に、紙粉等の付着が最も著しい被噴射媒体の端部領域が確実に入ることとなるので、被噴射媒体端部に付着した紙粉等が、飛散・飛翔することが抑えられ、その多くが被噴射媒体端部に付着したそのままで、被噴射媒体とともに装置外部に排出される。従ってこれにより、液体噴射手段への紙粉等の飛翔・付着を確実に防止することができる。
本発明の第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位における、被噴射媒体の端部より外側の末端位置と、前記液体噴射手段の所定部位における、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位における外側の末端位置より遠い側の末端位置と、を結ぶラインが被噴射媒体と交差しない様に構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位における、被噴射媒体の端部より外側の末端位置と、前記液体噴射手段の所定部位における、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位における外側の末端位置より遠い側の末端位置と、を結ぶラインが被噴射媒体と交差しない様に構成されているので、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位より更に外側に位置する領域と、前記液体噴射手段との間で電界が形成されても、被噴射媒体の端部はこの電界の内側には入らない(詳細は後述)。従って紙粉等の付着が最も著しい被噴射媒体の端部領域がより確実に無電界状態に入ることとなり、液体噴射手段への紙粉等の飛翔・付着をより確実に防止することができる。
本発明の第4の態様は、第1から第3の態様において、前記同電位形成手段は、前記液体噴射手段側の所定部位および前記被噴射媒体支持手段側の所定部位に加え、被噴射媒体を同電位とすることを特徴とする。
本態様によれば、被噴射媒体の端部領域について、更に液体噴射手段側の所定部位と被噴射媒体とを同電位とし、これにより液体噴射手段と被噴射媒体との間が無電界状態となるので、被噴射媒体の端部が完全な無電界領域中に置かれることとなり、被噴射媒体端部に付着した紙粉等が、飛散・飛翔することがより確実に抑えられ、その殆どが被噴射媒体端部に付着したそのままで、被噴射媒体とともに装置外部に排出される。従ってこれにより、液体噴射手段への紙粉等の付着をより確実に防止することができる。
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記同電位形成手段は、前記液体噴射手段側の所定部位、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位、被噴射媒体、のこれらをアース接続することによってこれらを同電位とすることを特徴とする。
本態様によれば、前記同電位形成手段は、前記液体噴射手段側の所定部位、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位、被噴射媒体、のこれらをアース接続することによってこれらを同電位とするので、電位発生手段を必要とせず、装置の低コスト化を図ることができる。
本発明の第6の態様は、第1から第5の態様のいずれかにおいて、前記液体噴射手段側の所定部位は、前記被噴射媒体支持手段と対向する面であり、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位は、前記液体噴射手段と対向する面であることを特徴とする。
本態様によれば、液体噴射手段側及び被噴射媒体支持手段側において、同電位とされる所定部位(電位コントロールされる部位)が互いに対向する面であることから、周囲からの回り込み電界を抑制することができ、紙粉等をより確実に無電界状態に置くことができる。
本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面概略図。 本発明の基本的思想を説明する為の概念図。 本発明に係るプリンターの記録領域における帯電状態を示す図(第1実施形態)。 本発明に係るプリンターの記録領域における帯電状態を示す図(第2実施形態)。 本発明に係るプリンターの記録領域における帯電状態を示す図(第3実施形態)。 本発明に係るプリンターの記録領域における帯電状態を示す図(第4実施形態)。 本発明に係るプリンターの記録領域における帯電状態を示す図(第5実施形態)。 本発明に係るプリンターの記録領域における帯電状態を示す図(第6実施形態)。 用紙端部領域をアース接続する手段を示す図。 用紙端部領域をアース接続する手段の他の実施形態を示す図。 従来技術の問題点を説明する為の説明図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。ここで、図1は本発明に係るインクジェットプリンター1の用紙搬送経路を示す側断面概略図、図2は本発明の基本的思想を説明する為の概念図、図3〜図8はインクジェットプリンター1の記録領域における帯電状態を示す図であり、それぞれ異なる実施形態(第1〜第6実施形態)を示す図である。
また図9及び図10は用紙端部領域をアース接続する手段を示す図であり、それぞれ異なる実施形態を示す図である。尚、図3〜図8は、用紙Pの一方側端部領域を示すものであり、他方側端部領域についても、同様の構成が設けられている。また、図1の紙面表裏方向が、用紙搬送方向である第1方向と直交する第2方向(用紙幅方向)であり、図2〜図8においては図の左右方向が第2方向(用紙幅方向)、紙面表裏方向が第1方向(用紙搬送方向)となっている。また図9及び図10では、図の上下方向が第1方向(用紙搬送方向)、図の左右方向が第2方向(用紙幅方向)となっている。
以下、図1を参照しながら各実施形態に共通の構成となる、インクジェットプリンター1の全体的な構成について概説する。インクジェットプリンター1は、装置底部に用紙給送装置2を備えており、この用紙給送装置2から被噴射媒体の一例としての記録用紙Pを送り出し、中間ローラー10にて湾曲反転させて、液体噴射手段としてのインクジェット記録ヘッド16の側へと給送し、記録を行う構成を備えている。
より詳しくは、用紙給送装置2は用紙カセット3と、ピックアップローラー7と、中間ローラー10と、リタードローラー11と、ガイドローラー12、13と、を備えている。用紙給送装置2に対して着脱可能な用紙カセット3に収容された記録用紙Pの先端と対向する位置には分離斜面5が設けられており、ピックアップローラー7により送り出される記録用紙Pの先端が分離斜面5に摺接しつつ下流側へ給送されることで、給送されるべき最上位の記録用紙Pと、これに連れられて重送されようとする次位以降の記録用紙Pとの予備的な分離が行われる。
用紙給送手段を構成するピックアップローラー7は、揺動軸6aを中心にして図1の時計回り方向及び反時計回り方向に揺動可能な揺動部材6に軸支されており、且つ、図示しない駆動モーターの動力によって回転駆動されるように設けられている。ピックアップローラー7は、用紙給送時には用紙カセット3に収容された記録用紙Pの最上位のものに接して回転することにより、最上位の記録用紙Pを用紙カセット3から送り出す。
次に、用紙カセット3から送り出された記録用紙Pは、湾曲反転区間に入る。この湾曲反転区間には、中間ローラー10と、リタードローラー11と、ガイドローラー12、13、のこれらローラーが設けられている。
中間ローラー10は、記録用紙Pを湾曲反転させる湾曲反転経路の内側を形成する大径ローラーであり、図示を省略する駆動モーターによって回転駆動される。そして図1の反時計回り方向に回転することにより、記録用紙Pを巻回しながら下流側へと搬送する。
リタードローラー11は所定の回転摩擦抵抗が付与された状態で中間ローラー10に対して圧接及び離間可能に設けられており、中間ローラー10との間で記録用紙Pをニップすることにより、給送されるべき最上位の記録用紙Pと、これに連れられて重送されようとする次位以降の記録用紙Pとを分離する。
尚、この付近の用紙給送経路には図示を省略する用紙戻しレバーが設けられており、リタードローラー11によって進行が止められた次位以降の記録用紙Pは、この用紙戻しレバーによって用紙カセット3へと戻されるように構成されている。
ガイドローラー12、13は自由回転可能なローラーであり、そのうちガイドローラー13は中間ローラー10との間で用紙Pをニップすることにより、中間ローラー10による用紙送りを補助する。
以上が用紙給送装置2の構成であり、当該用紙給送装置2を備えたインクジェットプリンターは、更に中間ローラー10の下流側に、搬送駆動ローラー14と搬送従動ローラー15とを備えている。搬送駆動ローラー14は、図示を省略する駆動モーターにより回転駆動され、搬送従動ローラー15は、搬送駆動ローラー14との間で記録用紙Pをニップし、記録用紙Pの搬送に伴って従動回転する。
搬送駆動ローラー15の下流側領域は、記録用紙Pへ記録を実行する記録領域であり、液体噴射手段としてのインクジェット記録ヘッド16と、記録用紙Pを支持することにより記録用紙Pとインクジェット記録ヘッド16との間の距離を規定する、被噴射媒体支持手段としての支持部材17とが対向配置されている。
記録用紙Pはインクジェット記録ヘッド16と支持部材17との間(記録領域)において記録が行われ、そして図1において図示を省略する排出手段により、装置外部へと排出される。
<<本発明の基本的思想>>
以上がインクジェットプリンター1の大略構成であり、以下、本発明の基本的思想について図2を参照しながら説明する。尚、図2において符号16aはインクジェット記録ヘッド16において支持部材17と対向する第1の側を形成する、複数のインク吐出ノズル(図示省略)が形成された金属製のノズルプレートを示している。また符号17aは支持部材17に形成された、用紙搬送方向(第1方向:図2の紙面表裏方向)に延びるリブであり、当該リブ17aは用紙幅方向(第2方向:図2の左右方向)に適宜の間隔を空けて複数形成され、当該リブ17aによって記録用紙Pが支持される。
また符号Peは用紙端部(用紙幅方向における端部)から内側に距離wの領域、即ち用紙端部領域を、符号dは用紙端部領域Peに付着し易い紙粉等を示している。更に符号s、s’はインクジェット記録ヘッド16から記録用紙Pに向けて吐出されたインク滴を示しており、インク滴sは用紙端部領域Peを除いた中央領域において吐出されるインク滴を、インク滴s’は用紙端部領域Pe周辺において吐出されるインク滴を、それぞれ示している。
そしてまた符号V1はノズルプレート16aと支持部材17(ノズルプレート16aと対向する面)との間の電位差を、符号V2はノズルプレート16aと記録用紙Pとの間の電位差を、符号V3は支持部材17(記録用紙Pと対向する面)と記録用紙Pとの間の電位差を、それぞれ示している。
本発明においては、用紙端部領域Peの周辺において少なくとも電位差V1がゼロとされ、ノズルプレート16aと支持部材17との間が無電界状態とされる。これにより、紙粉等dにはノズルプレート16a−支持部材17間の電界によるクーロン力は作用せず、紙粉等dがノズルプレート16aに向かって飛翔することが抑制される。
また本発明の他の実施形態では、更に加えて、用紙端部領域において電位差V2がゼロとされ、ノズルプレート16aと記録用紙Pとの間が無電界状態とされる。これにより、紙粉等dにはノズルプレート16a−記録用紙P間の電界によるクーロン力は作用せず、紙粉等dがノズルプレート16aに向かって飛翔することがより一層抑制される。
尚、用紙端部領域における電位差V3に関しては、電位差V1がゼロ、且つ、電位差V2がゼロに設定されると、電位差V3もゼロとなり、支持部材17側への紙粉等dの飛翔も防止できる。
以上が、本発明の基本的思想である。
<<第1実施形態>>
以下、図3を参照しながら記録領域における帯電状態(第1実施形態)について説明する。尚、本実施形態及び後に説明する第2〜第4実施形態においては、インクジェット記録ヘッド16は、用紙幅をカバーする長さに形成されるとともに固定的に設けられた、所謂ラインヘッドであり、インクジェット記録ヘッド16を用紙幅方向(第2方向)に往復動させることなく、記録用紙Pを搬送方向(第1方向)に移動させるのみで記録が実行可能となっている。
図3において符号20A、20Bは同電位形成手段を示している。同電位形成手段20Aは記録用紙Pの用紙端部領域Pe周辺において、インクジェット記録ヘッド16において支持部材17と対向する第1の側、即ちノズルプレート16aと、支持部材17においてノズルプレート16aと対向する第2の側と、を同電位とする。
より具体的には、支持部材17において記録用紙Pの用紙端部に対応する位置(用紙端部から支持部材17に向かって垂線を引いたときの支持部材17の位置)Qeには電極板(例えば、幅20mm程度のSUS板)21が設けられており、この電極板21とノズルプレート16aとがアース接続されている。従ってこれにより、ノズルプレート16aと支持部材17との間の電位差がゼロとなり、無電界状態が形成される。尚、支持部材17側においてインクジェット記録ヘッド16側と同電位に設定される所定部位、即ち電極板21は、用紙幅方向(第2方向)において用紙端部に対応する位置Qeを含み、当該位置Qeより用紙外側(図3の左側)及び用紙内側(図3の右側)に延びる様な幅及び配置が成されている。
一方、記録用紙Pも同様に、同電位形成手段20Bによりアース接続されており、このため用紙端部領域Pe周辺においては記録用紙P、ノズルプレート16a、支持部材17、のこれらの間の電位差がゼロとなり、無電界状態が形成されている。尚、同電位形成手段20Bは、例えば搬送駆動ローラー14を含む、記録領域より上流側のローラーを導電性材料により形成するとともにアース接続することにより構成することができ、或いは導電性ブラシなどにより構成することができる。
尚、点R1は電極板21において用紙端部に対応する位置Qeより内側(図3において右側)の末端位置を示し、点R2はノズルプレート16aにおいて用紙端部に対応する位置Qeより外側(図3において左側)の末端位置を示している。また、符号E1で示すラインは点R1と点R2とを結ぶラインを示している。図示するように、本実施形態においてはラインE1が用紙端部領域Peより内側(図3において右側)に位置する様に、即ちラインE1が用紙と交わるように、電極板21やノズルプレート16aの幅、配置が設定されている。
他方、記録用紙Pの幅方向において用紙端部領域Peを除く中央領域(図3において末端位置R1より右側領域)は、ノズルプレート16aと支持部材17との間で電位差、即ち電界が形成され得る状態となっているが、その電位差(電界強度)がコントロールされない状態(無制御)となっている。尚、用紙端部領域Peを除く中央領域においてノズルプレート16aと支持部材17との間には電界が形成されているが、図の煩雑化を避けるため電気力線の図示は省略している(図4〜図8において同様)。
即ち、専用の電位差発生手段を設けることでノズルプレート16aと支持部材17との間の電位差(電界強度)のコントロールは行わないが(無制御)、支持部材17は樹脂材料により形成されており、誘電体としての性質を有している為、記録用紙Pとの間の摩擦により帯電し、その結果ノズルプレート16aとの間に電位差(電界)が形成され得る状態となっている。
図3において丸囲いされた符号「+」、「−」は帯電極性を示しており(図4〜8において同様)、図3の例では支持部材17が摩擦帯電によりマイナスに帯電している状態を示している。従って用紙端部領域Peを除く中央領域では、支持部材17がマイナス帯電している為、静電誘導によってノズルプレート16aの支持部材17側にはプラス電荷が表れ、インク滴sはノズルプレート16aと同じプラス極に帯電する。
そして吐出されたインク滴sは、ノズルプレート16aと記録用紙Pとの間で、クーロン力F(=qE:qはインク滴sの電荷、Eは電界)によって記録用紙Pの側に引きつけられ、確実に記録用紙Pに着弾することとなる。尚、仮に支持部材17がプラス帯電している場合であっても、静電誘導によってインク滴sはマイナス帯電するため、結局は上記と同様に記録用紙Pに引きつけられることとなる。
次に、記録用紙Pの端部領域においては上述の通り無電界状態に設定されている為、紙粉等dにクーロン力は作用せず、このため紙粉等dは飛散・飛翔することなく用紙端部領域Peに付着したままで、装置外部に排出される。尚、当該記録用紙Pの端部領域においては、吐出されたインク滴s’は電界によるクーロン力を受けず、クーロン力により記録用紙Pに引きつけられることはないが、その代わり記録用紙Pへの着弾を阻害する方向のクーロン力も受けないため、吐出による運動エネルギーfによって記録用紙Pに着弾する。
以上のように本実施形態によれば、記録用紙Pの端部領域Peについてインクジェット記録ヘッド16、支持部材17、記録用紙P、のこれらの間が同電位(接地電位)とされ、無電界状態となるので、紙粉等dの付着が最も著しい用紙端部領域Peが無電界領域中に置かれることとなる。従って用紙端部領域Peに付着した紙粉等dが、飛散・飛翔することが抑えられ、その多くが用紙端部領域Peに付着したそのままで、記録用紙Pとともに装置外部に排出される。従ってこれにより、ノズルプレート16aへの紙粉等dの付着を確実に防止することができる。
ここで、支持部材17の側において電極板21より内側(図3において右側)は、樹脂材料で形成された領域であるため、ラインE1より内側(図3において右側)の領域では、支持部材17とノズルプレート16aとの間で電界が形成される虞がある。即ち、用紙端部領域Peが電極板21とノズルプレート16aとの間に挟まれていても、上記の様な電界が生じるため、この様な電界中に用紙端部領域Peが入り込むと、用紙端部領域Peに付着した紙粉等dがノズルプレート16aに向けて飛散・飛翔する虞がある。
しかしながら上述の通り、ラインE1が用紙端部領域Peより用紙内側(図3において右側)に位置する様に構成されており、即ちラインE1が用紙と交わるため、いる為、用紙端部領域Peは確実に無電界状態中に置かれることとなり、用紙端部領域Peに付着した紙粉等dがノズルプレート16aに向けて飛散・飛翔することを確実に防止することができる。
尚、本実施形態では用紙端部から内側にwの領域を用紙端部領域Peとし、この領域より内側をラインE1が通るように構成しているが、少なくとも用紙端部(エッジ)より内側にラインE1が通ように構成されていれば、上述した紙粉等dの飛散防止を或る程度得ることができる。また、用紙端部領域wは、紙粉等dの付着の程度を考慮して、例えば最も付着の著しい2mm程度に設定することができ、或いはそれよりも多少のマージンを設けた範囲(例えば、w=2〜5mm程度)に設定することができ、即ち紙粉等dの付着の程度に応じて適宜調整することができる。
加えて本実施形態では、用紙端部領域Peを除いた中央領域においては、ノズルプレート16aと支持部材17との間に電位差が形成されるように構成されていることから、当該中央領域では電界が形成され、インクジェット記録ヘッド16から吐出されたインク滴sが記録用紙Pに確実に着弾することとなり、ミスト浮遊の問題を解消することができる。尚、インク滴sの着弾を考慮しなければ、必ずしも用紙端部領域Peを除いた中央領域において電位差(電界)を形成する必要はない。
<<第2実施形態>>
以下、本発明の第2実施形態について図4を参照しながら説明する。尚、既に説明した構成要素には同一符号を付してあり、以下ではその説明は省略することとする(以下に説明する他の実施形態でも同様)。
本実施形態において図3を参照しながら説明した第1実施形態と異なるのは、用紙端部領域Peを除く中央領域において、電位差発生手段22によりノズルプレート16aと支持部材17との間に形成された電位差(電界強度)が、制御されている点である。
即ち、用紙支持部材17において用紙端部領域Peを除く中央領域において、リブ17a、17aの間に電極板23が設けられている。この電極板23は電位差発生手段22のプラス極(例えば、+500V)と接続されており、これにより用紙支持部材17とノズルプレート16aとの間で電位差、即ち電界が形成されている。
これにより、インクジェット記録ヘッド16から吐出されたインク滴sは、ノズルプレート16aが静電誘導によってマイナス帯電することでマイナスに帯電しており、そしてクーロン力によって支持部材17の側に引きつけられ、確実に記録用紙Pに着弾する。
この様に、用紙端部領域Peを除く中央領域の電位差(電界強度)が制御されるので、より確実に当該中央領域におけるインク滴sのミスト化を防止できる。尚、本実施形態では電極板23を電位差発生手段22のプラス極に接続しているが、マイナス極に接続しても構わない。
<<第3実施形態>>
以下、本発明の第3実施形態について図5を参照しながら説明する。本実施形態において図4を参照しながら説明した第2実施形態と異なるのは、電極板21、23の上部にインク吸収材25を設けた点である。このインク吸収材25により、記録用紙Pから外れた領域(例えば、インクを空吐出するフラッシング時や縁無し印刷時など)にインク滴が吐出されても、これを確実にキャッチすることができ、ミスト浮遊の問題を解消することができる。
尚、インク吸収材25の上面はリブ17aの頂部より下側にあり、これによりインク吸収材25が記録用紙Pの裏面を汚損することが防止されている。例えば、ノズルプレート16aの下面からインク吸収材25までの距離は2〜4mm程度の間隔が設けられ、ノズルプレート16aの下面から記録用紙Pの上面までの距離は1mm程度の間隔が設けられる(記録用紙Pの厚みは1mm以下)。
ここで、インク吸収材25は、本実施形態では導体としての性質を有するように形成され、例えば表面抵抗率が102〜108Ω/□(例えば、105Ω/□程度)の導電性を有している。具体的には、ポリエチレン、ポリウレタン等の樹脂に金属、炭素等の導電性材料を混入した上で発泡させたもの、ポリエチレン、ポリウレタン等の樹脂発泡材に金属、炭素等の導電性材料を付着させたもの、または、メッキしたもの等を用いることができる。また、ポリエチレン、ポリウレタン等の樹脂発泡材に電解質溶液を含浸させたものを用いることもできる。
インク吸収材25に導電性を持たせることで、インク吸収材25の最表面(ノズルプレート側最表面)の電位を確実にコントロールできる。従って用紙端部領域Peにおいては確実に無電界状態を形成でき、また用紙端部領域Peを除いた中央領域では電界を正確にコントロールすることでインク滴sのミスト化を防止できる。
尚、本実施形態ではインク吸収材25の最表面の電位とノズルプレート16aとの電位が同電位とされるので、ラインE1の起点R1は、インク吸収材25の最表面における用紙内側の末端位置となる。
<<第4実施形態>>
以下、本発明の第4実施形態について図6を参照しながら説明する。本実施形態において図5を参照しながら説明した第3実施形態と異なるのは、支持部材(符号17’で示す)が導電性(例えば、表面抵抗率が102〜108Ω/□程度)を備えていることにより
電極板21、23、及び記録用紙Pをアース接続する同電位形成手段20Bが省略されている点、用紙端部領域Peを除いた中央領域において絶縁性を備えるインク吸収材26が設けられている点、である。
即ち、支持部材17’それ自体が導体であり、アース接続されていることから電極板21が不要となり、装置構成の簡易化及び低コスト化を図ることができる。支持部材17’としては、例えば樹脂に金属、炭素等の導電性材料を混入したものを用いることができる。尚、絶縁材料で形成した後に、表面に金属、炭素等の導電性材料を付着しても良い。
当該第4実施形態においては、支持部材17’のリブ17a’に記録用紙Pが接触しているため、別途記録用紙Pの電位を制御する手段を配設することなく、用紙端部領域においてノズルプレート16a、記録用紙P、支持部材17’、のこれらを同電位(無電界)とすることができる。
また、用紙端部領域Peを除く中央領域では、絶縁性を備えるインク吸収材26が設けられている為、インク吸収材26の帯電により電界が形成され(但し、電位差は無制御)、インクジェット記録ヘッド16から吐出されたインク滴sがクーロン力によりインク吸収材26の側に引き寄せられ、即ちインク滴sが記録用紙Pに確実に着弾することとなり、ミスト浮遊の問題を解消することができる。
尚、本実施形態では支持部材17’それ自体が導体で形成されるため、ラインE1の起点となる用紙内側末端位置R1は、絶縁体であるインク吸収材26の用紙外側末端位置となる。
<<第5実施形態>>
以下、本発明の第5実施形態について図7を参照しながら説明する。本実施形態において図3を参照しながら説明した第1実施形態と異なるのは、インクジェット記録ヘッド(符号16’で示す)が用紙幅方向(図7の左右方向)に移動しながらインク滴を吐出するシリアル型である点である。
この様なシリアル型インクジェットプリンターであっても、上記第1実施形態と同様に、用紙端部領域Peについてインクジェット記録ヘッド16’、支持部材17、記録用紙P、のこれらの間が同電位とされ、無電界状態となるので、紙粉等dの付着が最も著しい用紙端部領域Peが無電界領域中に置かれることとなる。従って用紙端部領域Peに付着した紙粉等dが、飛散・飛翔することが抑えられ、その多くが用紙端部領域Peに付着したそのままで、記録用紙Pとともに装置外部に排出される。従ってこれにより、ノズルプレート16a’への紙粉等dの付着を確実に防止することができる。
加えて、用紙端部領域Peを除いた中央領域においては、ノズルプレート16a’と支持部材17との間に電位差が形成されるように構成されていることから、当該中央領域では電界が形成され、インクジェット記録ヘッド16から吐出されたインク滴sが記録用紙Pに確実に着弾することとなり、ミスト浮遊の問題を解消することができる。
尚、図7に示すインクジェット記録ヘッド16’の位置は、用紙端部領域Peと対向する位置であって、インクジェット記録ヘッド16’が移動しながら記録を行う動作(主走査)と所定量の用紙搬送動作(副走査)とを交互に繰り返し実行する記録動作過程において、1回の主走査が終了し用紙搬送動作を行うときに、インクジェット記録ヘッド16’が停止する位置の一例である。
この様な位置にインクジェット記録ヘッド16’が停止しているとき、用紙が搬送されると、その搬送時の振動等により用紙端部領域Peに付着した紙粉等dがノズルプレート16a’に向けて飛散・飛翔し、付着する虞がある。しかしながら本実施形態においても、ラインE1が用紙と交わる様に構成されている為、用紙端部領域Peは確実に無電界状態中に置かれることとなり、用紙端部領域Peに付着した紙粉等dがノズルプレート16aに向けて飛散・飛翔することを確実に防止することができる。
<<第6実施形態>>
以下、本発明の第6実施形態について図8を参照しながら説明する。本実施形態において図7を参照しながら説明した第5実施形態と異なるのは、電極板21より外側(図8において左側)に、電極板21で覆われていない支持部材17の領域δが存在する点である。この様な領域δが存在すると、当該領域δとノズルプレート16aとの間で電位差(電界)が生じる虞がある。
ここで、図8において点R3は電極板21において用紙端部より外側(図8において左側)の末端位置を示し、点R4はノズルプレート16aにおいて末端位置R3より遠い側(図8において右側)の末端位置を示している。また、符号E2で示すラインは点R3と点R4とを結ぶラインを示している。そして上記領域δにより、ラインE2より用紙外側(図8において左側)の領域では、電界が形成される虞があるが、本実施形態においては図示するように、ラインE2が用紙端部領域Peより外側(図8において左側)に位置するように、即ちラインE2が用紙と交差しないように、構成されている。
従って、用紙端部領域Peは支持部材17の領域δとノズルプレート16a’との間で形成される電界の外側に位置し、即ち確実に無電界状態中に置かれることとなり、用紙端部領域Peに付着した紙粉等dがノズルプレート16aに向けて飛散・飛翔することを確実に防止することができる。
尚、図8において符号Cpは、ラインE1とラインE2の交点を示しており、本実施形態では交点Cpより下側の、ラインE1とラインE2で囲われた三角形の領域内に用紙端部領域Peが入る様に構成されているが、交点Cpより上側の、ラインE1とラインE2で囲われた逆三角形の領域内に用紙端部領域Peが入る様に構成しても良い。
<<その他のバリエーション>>
(1)用紙端部領域の同電位形成手段
上記各実施形態において、用紙端部領域においてノズルプレート16a(16a’)、記録用紙P、支持部材17(17’)、のこれらの同電位とすることで無電界状態を形成する為に、これら構成要素をアース接続しているが、同電位であれば無電界状態を形成できるため、アース接続に限られず、任意極性の任意の電圧を印加しても構わない。
尚、上記各実施形態では、用紙端部領域においてノズルプレート16a(16a’)、記録用紙P、支持部材17(17’)、のこれらの同電位としているが、例えばノズルプレート16a(16a’)と支持部材17(17’)との間のみを同電位とし、記録用紙Pについては電位コントロールしない(フローティング)構成としても、所定の紙粉等付着防止効果(ノズルプレートへの紙粉等付着防止効果)を得ることができる。
また、上記各実施形態では、或るサイズの記録用紙(例えば、A4サイズ)の端部に対応する領域を無電界状態としているが、複数のサイズの記録用紙に対応するべく、無電界とする領域を前記サイズに応じて(用紙幅方向に)複数配置することもできる。
この場合、小サイズ用紙の場合には無電界状態に設定された領域(用紙端部領域)の更に外側は電界形成領域となるので、記録用紙Pの外側領域においてインクミストの飛散を防止することができる。
尚、上記各実施形態では、用紙Pの一方側端部および他方側端部の双方に対し本発明の構成を適用しているが、本発明はこの様な構成に限られるものではなく、用紙Pの一方側端部領域にのみ本発明の構成が適用される場合でも、その作用効果が得られることは言うまでもない。
(2)用紙端部領域を除いた中央領域の電位差
上記各実施形態において、用紙端部領域Peを除いた中央領域については、主としてミスト浮遊対策として電位差(電界)を設けているが、電位差(電界)を設けない場合であっても、少なくとも上述した用紙端部領域における紙粉等dの飛散・飛翔防止効果は得ることができる。
(3)ノズルプレート
上記各実施形態において、ノズルプレート16a(16a’)の表面に撥水膜を設けることもできる。ここで、導電性の撥水膜を用いれば、撥水膜の帯電を抑制でき、ノズルプレート16a(16a’)に紙粉等が付着することを抑制することができるとともに、ノズルプレート側の電位を確実に制御できる。
また、絶縁性の撥水膜を用いれば、SUS等の金属で形成されたノズルプレート16a(16a’)の鏡像力(ノズルプレートに電荷を持った紙粉等が近づくと、ノズルプレート側にそれと反対の電荷が表れ、互いに引きつけあう現象)を軽減でき、ノズルプレート近傍に舞い上がった紙粉等がノズルプレート16a(16a’)に引き寄せられることを防止できる。
尚、電位を与える(コントロールする)所定部位は、インクジェット記録ヘッド16において最も支持部材17側、即ちノズルプレート16aが好ましく、より具体的には支持部材17と対向する面であるノズル面であることが好ましい。これにより、記録用紙Pに最も近接しているノズル面の電位が制御されるので、周囲からの回り込み電界を抑制することができるとともに、ノズル面への紙粉等の付着を効果的に防止できる。尚これは支持部材17側でも同様であり、電位コントロールする所定部位はノズルプレート16aと対向する面であることが好ましい。
(4)電極板
上記各実施形態(特に第1、第2、第5の各実施形態)において、支持部材17に設ける電極板21、23は、適宜図5、図6に示した導電性のインク吸収部材25に代えることができる。
また電極板21、23は、記録用紙Pに接触するよう構成することもできるが、記録用紙Pに接触しないよう、記録用紙Pとの間に所定の間隔を確保して配設することが好ましい。これにより、電極板21、23に紙粉が堆積することを抑制でき、特に帯電した紙粉等については物理的な付着のみならず、鏡像力による付着も抑制できる。
(5)記録用紙の接地手段
上記各実施形態において、ノズルプレート16a(16a’)と記録用紙Pとの間の電位差をゼロとしない場合であっても、ノズルプレート16a(16a’)と支持部材17(17’)との間の電位差がゼロに設定されていれば、所定の紙粉飛散防止効果を得ることができる。
また上記各実施形態(特に第1〜第3、第5の各実施形態)において、記録用紙Pのアース接続は、種々の手段で行うことができ、例えば任意の場所にアース接続された導電性ブラシを配置して記録用紙Pに接触させることもできる。
また、用紙搬送経路上に配置される各ローラーを介してアース接続することもできる。図9はその一例を示すものであり、符号15Aで示す搬送従動ローラーを介してアース接続することができる。符号15Aで示す搬送従動ローラーは、用紙幅方向において最も端部に設けられる搬送従動ローラーであり、導電性材料により形成されるとともにアース接続されている。従って記録用紙Pの端部領域(符号E1、E2で示す)がアース接続され、重点的に接地電位となるように構成される。
尚、符号18は搬送従動ローラー15A、15Bを自由回転可能に支持する上部案内部材を示している。また符号15Bで示す搬送従動ローラーは、絶縁性材料により形成されたローラーである。しかしながらこれに代えて、導電性材料により形成されるとともにアース接続された搬送従動ローラー15Aを用紙幅方向全体に渡って採用しても構わない。
尚、搬送従動ローラー15A、15Bが圧接する搬送駆動ローラー14は、金属軸体の表面に記録用紙Pとの間の摩擦力を高めるべく耐摩耗性粒子が付着されて成り、符号14aは耐摩耗性粒子が付着されていない金属面、符号14bは耐摩耗性粒子が付着された高摩擦面(本実施形態では誘電体としての性質を有している)を示している。
従って、図10に示すように金属面14aを用紙搬送領域内側に延設し、用紙端部領域E1、E2を金属面14aにより形成するとともにこれをアース接続することによって、記録用紙Pの端部領域E1、E2をアース接続することができ、用紙端部領域を重点的に接地電位とすることができる。
(6)インク滴への電荷付与
上記各実施形態では、インク滴はノズルプレート16a(16a’)を介した誘導電荷によって帯電していたが、インクを収容するインク収容室(例えば、インクカートリッジなど)からノズルプレート16a(16a’)に至るインク流路における任意の場所でインク滴に電荷を付与するようにしても良い。例えば、インク収容室の内壁の一部、或いは全部を導電性部材で構成し、当該内壁を介してインクに電荷を付与するようにしても良い。
このときインクに与える極性は、例えば、図4に示した第2実施形態或いは図5に示した第3実施形態では、用紙端部領域を除いた中央領域において支持部材17側を電位差発生手段22のプラス極性に接続している為、マイナス極性を与えれば良い。また、用紙端部領域を除いた中央領域において支持部材17側の電位をコントロールしない場合、即ち摩擦帯電や接触帯電などにより帯電させる場合には、支持部材17を形成する材料が帯電列的にプラス、マイナスいずれの極性に帯電し易いかをもとにして、インクに与える極性を決定すれば良い。
尚、液体としてのインクに支持部材17側(或いは記録用紙)と同じ電位を与えることで、用紙端部領域においてインクジェット記録ヘッド16と支持部材17(或いは記録用紙)との間の電界を極めて弱くすることができ、ノズルプレート16aへの紙粉付着防止対策を構成することができる。即ち、例えばノズルプレート16aは金属などの導体に限らず、シリコン、アクリル、ポリイミドなどの誘電体で形成することもできる。この場合、ヘッド内部のインクの電位をコントロールしないと、ヘッド内部のインクと支持部材17との間の電位差による電界が紙粉に強い影響を与え、紙粉がノズルプレート16a側に飛翔する場合がある。しかしながらヘッド内部のインクに支持部材17側と同じ電位を与えることで、この様な問題を解消することができる。
また、ノズルプレート16aを誘電体で形成する場合、ヘッド内部のインクに電位を与える構成として、ノズルプレートにおけるインク流路部分(インクと接する部位)のみを導電性部材で構成し、この導電性部材を介してインクに電位を与えることも可能である。例えば、ノズルプレートが積層構造をとる場合、その全ての層においてインク流路部分を導電性部材で構成しても良いし、その内の少なくとも一層についてインク流路部分を導電性部材で構成しても良い。
1 インクジェットプリンター、2 給送装置、3 用紙カセット、5 分離斜面、6 揺動部材、7 ピックアップローラー、10 中間ローラー、11 リタードローラー、12、13 ガイドローラー、14 搬送駆動ローラー、15 搬送従動ローラー、16
インクジェット記録ヘッド、16a ノズルプレート、17 案内部材、17a リブ、18 上部案内部材、20A、20B 同電位形成手段、21 電極板、22 電位差形成手段、23 電極板、25 インク吸収材(導電性)、26 インク吸収材(絶縁性)、P 記録用紙

Claims (5)

  1. 被噴射媒体の搬送方向である第1方向と直交する第2方向に移動しながら被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射手段と、
    前記液体噴射手段と対向配置される、被噴射媒体を支持する被噴射媒体支持手段と、を備えた液体噴射装置であって、
    前記液体噴射手段側の所定部位と、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位と、を同電位とする同電位形成手段を備え、
    前記被噴射媒体支持手段側の所定部位の、前記第2方向における領域は、前記第2方向における被噴射媒体の少なくとも一方側端部に対応する位置を含み、当該位置より被噴射媒体の外側及び内側に延びており、
    前記液体噴射手段を前記第2方向における被噴射媒体の一方側端部領域付近に停止させた状態で被噴射媒体を搬送する際、前記第2方向における被噴射媒体の少なくとも前記一方側端部の側において、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位における、被噴射媒体の端部より内側の末端位置と、前記液体噴射手段の所定部位における、被噴射媒体の端部より外側の末端位置と、を結ぶラインが被噴射媒体と交わる様に構成されている、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の液体噴射装置において、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位における、被噴射媒体の端部より外側の末端位置と、前記液体噴射手段の所定部位における、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位における外側の末端位置より遠い側の末端位置と、を結ぶラインが被噴射媒体と交差しない様に構成されている、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  3. 請求項1または2に記載の液体噴射装置において、前記同電位形成手段は、前記液体噴射手段側の所定部位および前記被噴射媒体支持手段側の所定部位に加え、被噴射媒体を同電位とする、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  4. 請求項に記載の液体噴射装置において、前記同電位形成手段は、前記液体噴射手段側の所定部位、前記被噴射媒体支持手段側の所定部位、被噴射媒体、のこれらをアース接続することによってこれらを同電位とする、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載の液体噴射装置において、前記液体噴射手段側の所定部位は、前記被噴射媒体支持手段と対向する面であり、
    前記被噴射媒体支持手段側の所定部位は、前記液体噴射手段と対向する面である、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
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