JP2011105476A - 液体噴射装置 - Google Patents

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大輔 松本
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陽一 山田
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Abstract

【課題】インクジェット記録ヘッドへの紙粉・塵埃等の異物の付着を確実に防止する。
【解決手段】複数枚の記録用紙Pを積層状態で収容する用紙カセット3には、記録用紙Pのサイドエッジを規制するエッジガイド8、9が設けられている。エッジガイド8、9は導電性を備えるように形成されるとともに、同電位形成手段20によってノズルプレート16a、支持部材17、のこれらと同電位に設定される。従って記録領域においては記録用紙P、ノズルプレート16a、支持部材17、のこれらの間に電界が形成されない(無電界)状態となり、電界が形成されることにより紙粉等にクーロン力を及ぼすということがなく、ノズルプレート16a側への紙粉等の飛翔・付着を防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ファクシミリやプリンターに代表される液体噴射装置に関する。
以下、液体噴射装置の一例としてのインクジェットプリンターを例に説明する。インクジェットプリンターは、インクジェット記録ヘッドと対向する位置に支持部材(プラテンとも呼ばれる)を有し、支持部材により記録用紙を支持することによりインクジェット記録ヘッドと記録用紙との間の距離を規定するよう構成されている。
ここで、近年のインクジェットプリンターにおいては、記録品質のより一層の向上を目指してインク滴の微細化が進み、例えば数pl程度までインク滴が微細化されている。この為インク滴の質量が極めて小さく、インクジェット記録ヘッドから記録用紙にインク滴が吐出されても、一部が記録用紙に着弾せず、ミストとなって浮遊し、種々の問題を発生させていた。加えて、記録用紙の四辺に余白なく記録を行う、いわゆる縁無し記録においては、記録用紙の端部から外れた領域にもインク滴を吐出する為、上記のミスト浮遊現象がより一層顕著になる。
そこで従来から、特許文献1、2に示すようにインクジェット記録ヘッド、記録用紙、支持部材のこれらの間に電位差を設け、電界を発生させることでインク滴にクーロン力を作用させ、インク滴を記録用紙に引きつける技術が提案されている。
特開2007−118321号公報 特開2007−118318号公報
<<1.記録用紙の高速搬送化に伴って生じた課題>>
ところで近年のインクジェットプリンターにおいては、走査(移動)を行わない固定式のインクジェット記録ヘッド、いわゆるラインヘッドを用い、極めて高いスループットにより記録を実行可能なものが提案されている。このようなインクジェットプリンターでは、記録用紙は装置内部の用紙搬送経路を極めて高速に搬送される。
しかしながらこの様な記録用紙の高速搬送化に伴って、以下のような問題が生じることが判明した。即ち、記録用紙の端部(エッジ)には、切断時に生じた紙粉が付着しているが、記録用紙・支持部材(プラテン)・インクジェット記録ヘッド、のこれら3つの要素(以下「記録部構成要素」と総称する)の間の電位を制御しない場合、記録部構成要素間に生じた電界により、記録用紙に付着していた紙粉がインクジェット記録ヘッドに向かって飛翔し、付着してしまう。特に、高速で記録用紙を搬送する場合には、用紙搬送の際の振動や衝撃が大きくなり、そのため紙粉の飛翔がより一層顕著に生じてしまう。
また、用紙カセットに収容された記録用紙間の摩擦や、用紙搬送経路の構成要素(例えば、エッジガイドや、搬送ローラーなど)と記録用紙との間の摺接・接触に伴い、摩擦帯電や剥離帯電が顕著となり、即ち記録部構成要素がより顕著に帯電する。その結果、記録部構成要素間に形成される電界が強くなり、また紙粉自体の帯電も強くなる為、紙粉に加わるクーロン力が大きくなって、インクジェット記録ヘッドへの紙粉の付着がより顕著になってしまう。
また、紙粉自体が帯電していない場合であっても、飛翔した紙粉が電界中に置かれた場合には、誘電分極或いは静電誘導によって紙粉に電荷の偏りが生じ、これによりインクジェット記録ヘッドの側に引きつけられてしまう。
図4はこの問題点を示す為の説明図であり、符号160はインクジェット記録ヘッド、符号160aはノズルプレート、符号170は支持部材(プラテン)、符号170aは支持部材170に形成されるリブを示している。また符号Pは記録用紙を、符号Peは用紙端部を、符号dは紙粉を示している。更に丸囲いされた「+」、「−」は、帯電極性を示している。
記録用紙Pは除電ブラシなどにより除電されており、従ってこの記録用紙Pに付着している紙粉dは帯電はしていない。しかしながら、紙粉dの拡大図に示すように、ノズルプレート160aがプラス帯電し、また支持部材170がマイナス帯電している場合(一例)には、誘電分極(紙粉dが誘電体の性質を有している場合)或いは静電誘導(紙粉dが導体の性質を有している場合)によって、紙粉dのノズルプレート側にはマイナス電荷が表れ、支持部材側にはプラス電荷が表れる。そしてこれにより、紙粉dはノズルプレート160a及び支持部材170のいずれの側にも引き寄せられてしまうことになる。
そして紙粉がインクジェット記録ヘッドに付着すると、紙粉がノズル開口を直接閉塞することにより、或いはノズル面の清掃(ワイピング)時に紙粉がノズル開口に移動することによって、ドット抜けを招くことになる。
また、このように紙粉がノズル開口を物理的に閉塞するほか、紙粉を構成する炭酸カルシウムなどの填料がインクの水分と反応して増粘し、ノズル開口のメニスカスの振動を阻害して、インク滴吐出の妨げになる場合もある。従って、インクジェット記録ヘッドへの紙粉の付着を防止することは、インクジェットプリンターにおいて適切な記録品質を得るために極めて重要となる。
<<2.従来技術の問題点>>
上記特許文献1、2には、上述のようにインクジェット記録ヘッド・記録用紙・支持部材(記録部構成要素)のこれらの間に電位差を設け、電界を発生させることでインク滴にクーロン力を作用させ、インク滴を記録用紙に引きつける技術が提案されている。従って紙粉をインク滴と同列にみなせば、電界を制御することで紙粉を記録用紙側に引きつけることにより、インクジェット記録ヘッドへの紙粉の付着を防止できるようにも思われる。
しかしながら、紙粉を構成するセルロース繊維と填料は、帯電列的にプラス、マイナスいずれの極性にも帯電し易く、従って記録部構成要素間に特定方向の電界を形成することでインクジェット記録ヘッド側への紙粉の飛翔を防止しようとしても、反対極性に帯電した紙粉の、インクジェット記録ヘッド側への飛翔を防止することはできない。
尚、特開2003−165230号公報には、インクジェット記録ヘッドのノズル部周辺への紙粉や塵埃等の付着防止を目的の一つとして、ノズルプレート周囲にエアーダクトを設け、記録時および記録待機時にはエアーダクトから加湿エアーを噴射するように構成された記録装置が記載されている。しかしながらこのような構成にあっては、構成の複雑化により装置の大型化及びコストアップを招くことになるし、気流により却って紙粉を記録ヘッドに付着させてしまう虞がある。
また、特開2008−213255号公報には、帯電性を備える紙粉収集部材により紙粉を収集する技術が記載されている。しかしながら本技術にあっては上述した反対極性の問題により必ずしも紙粉を効率的に収集できないし、また紙粉収集部材に堆積した紙粉の処理(除去)が問題となる。特に、紙粉が多く堆積した状態では、ちょっとした振動や衝撃により、紙粉が周囲に飛散してしまう虞があり、長期的な性能の維持に問題がある。
<<3.本願発明が解決を図る課題>>
本発明は上述した種々の問題に鑑み成されたものであり、その目的は、インクジェット記録ヘッドへの紙粉・塵埃等の異物(以下「紙粉等」と言う)の付着を確実に防止することにある。
上記課題を解決する為の本発明の第1の態様は、被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射手段と、前記液体噴射手段と対向配置される、被噴射媒体を支持する被噴射媒体支持手段と、被噴射媒体の搬送方向において前記液体噴射手段の上流側に設けられた、被噴射媒体を収容する被噴射媒体収容部と、を備えた液体噴射装置であって、前記被噴射媒体収容部は、被噴射媒体のエッジと接して当該エッジの位置を規制するエッジ規制部を備え、前記エッジ規制部と、前記液体噴射手段側の所定部位と、が同電位形成手段により同電位に設定されていることを特徴とする。
本態様によれば、被噴射媒体を収容する被噴射媒体収容部は、被噴射媒体のエッジと接して当該エッジの位置を規制するエッジ規制部を備え、前記エッジ規制部と、前記液体噴射手段側の所定部位と、が同電位形成手段により同電位に設定されているので、被噴射媒体の特に紙粉の付着が顕著なエッジ部分と液体噴射手段との間の電界が極めて弱いか、或いは電界が殆ど形成されない状態となる(以下では便宜上この様な状態を無電界状態と言う)。即ち、被噴射媒体と液体噴射手段との間に電界が形成されるとともにこれが紙粉等にクーロン力を及ぼすということがなく、これにより液体噴射手段への紙粉等の飛翔・付着を防止することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記同電位形成手段が、前記エッジ規制部及び前記液体噴射手段側の所定部位に加え、前記被噴射媒体支持手段の所定部位を同電位とすることを特徴とする。
本態様によれば、前記同電位形成手段が、前記エッジ規制部及び前記液体噴射手段側の所定部位に加え、前記被噴射媒体支持手段の所定部位を同電位とするので、液体噴射手段と被噴射媒体支持手段との間が無電界状態となり、液体噴射手段への紙粉等の飛翔・付着をより確実に防止することができる。
本発明の第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記エッジ規制部は、被噴射媒体の積重方向に延びるリブを、被噴射媒体の給送方向に適宜の間隔を空けて複数設けて成ることを特徴とする。
本態様によれば、前記エッジ規制部は、被噴射媒体の積重方向に延びるリブを、被噴射媒体の給送方向に適宜の間隔を空けて複数設けて成るので、被噴射媒体のエッジとの間の接触面積が減り、被噴射媒体送り出し時の摩擦抵抗を軽減できる。
本発明の第4の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記被噴射媒体収容部は、収容された被噴射媒体の送り出し方向先端と対向する位置に、被噴射媒体が送り出される際に当該送り出される被噴射媒体の前記先端が摺接する斜面を有し、前記同電位形成手段が、前記エッジ規制部及び前記液体噴射手段側の所定部位に加え、前記斜面を同電位に設定することを特徴とする。
本態様によれば、被噴射媒体収容部が備える上記斜面が、エッジ規制部及び前記液体噴射手段側の所定部位とともに同電位に設定されるので、被噴射媒体の送り出し方向先端と、被噴射媒体のうら面が積極的に電位コントロールされる。このため、被噴射媒体と液体噴射手段との間がより確実に無電界化され、液体噴射手段への紙粉等の飛翔・付着をより確実に防止することができる。
本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面概略図。 用紙カセット(用紙収容部)の平面図。 本発明の他の実施形態に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面概略図。 従来技術の問題点を説明する為の説明図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。ここで、図1は本発明に係るインクジェットプリンター1の用紙搬送経路を示す側断面概略図、図2は用紙カセット(用紙収容部)3の平面図である。また図3は本発明の他の実施形態に係るインクジェットプリンター1’の用紙搬送経路を示す側断面概略図である。
以下、図1を参照しながらインクジェットプリンター1の全体的な構成について概説する。インクジェットプリンター1は、装置底部に用紙給送装置2を備えており、この用紙給送装置2から被噴射媒体の一例としての記録用紙Pを送り出し、中間ローラー10にて湾曲反転させて、液体噴射手段としてのインクジェット記録ヘッド16の側へと給送し、記録を行う構成を備えている。
より詳しくは、用紙給送装置2は用紙カセット3と、ピックアップローラー7と、中間ローラー10と、リタードローラー11と、ガイドローラー12、13と、を備えている。複数枚の記録用紙Pを積重状態で収容可能な用紙収容部としての用紙カセット3は、用紙給送装置2に対して着脱可能に構成されている。
用紙カセット3には、収容された記録用紙Pのサイドエッジの位置を規制するエッジガイド8、9が設けられている(図2も参照)。このうちエッジガイド8は、用紙サイズに応じてその位置を変位可能に(図2において上下方向)設けられており、また変位した位置において、図示を省略する保持手段によりその位置を保持可能に設けられてる。
尚、用紙カセット3に収容された記録用紙Pの後端と対向する位置には後端エッジガイド4が、用紙サイズに応じてその位置を変位可能に(図2において左右方向)設けられており、且つその位置を保持可能に設けられている。
エッジガイド8において用紙エッジと対向する面には、用紙積重方向(図1において上下方向)に延びるリブ8aが、用紙送り出し方向(図1及び図2において右方向)に適宜の間隔を空けて複数設けられている。またエッジガイド8と対向するエッジガイド9についても同様なリブ9aが設けられている。これにより、送り出される記録用紙Pのサイドエッジとの間の接触面積の軽減が図られ、記録用紙Pの円滑な給送が確保されている。
尚、本実施形態においてエッジガイド8、9は樹脂材料により形成されており、より具体的には樹脂材料に金属、炭素等の導電性材料を混入したことにより、例えば表面抵抗率が10〜10Ω/□程度の導電性を有するように形成されている。
次に、用紙カセット3に収容された記録用紙Pの先端と対向する位置には分離斜面5が設けられており、ピックアップローラー7により送り出される記録用紙Pの先端が分離斜面5に摺接しつつ下流側へ給送されることで、給送されるべき最上位の記録用紙Pと、これに連れられて重送されようとする次位以降の記録用紙Pとの予備的な分離が行われる。
尚、分離斜面5は、用紙給送方向に延びるリブにより形成されており(図2)、当該リブが用紙幅方向に適宜の間隔を空けて複数配置されることで、記録用紙Pとの間の過剰な接触摩擦抵抗の発生が防止されている。
次に、用紙給送手段を構成するピックアップローラー7は、揺動軸6aを中心にして図1の時計回り方向及び反時計回り方向に揺動可能な揺動部材6に軸支されており、且つ、図示しない駆動モーターの動力によって回転駆動されるように設けられている。ピックアップローラー7は、用紙給送時には用紙カセット3に収容された記録用紙Pの最上位のものに接して回転することにより、最上位の記録用紙Pを用紙カセット3から送り出す。
次に、用紙カセット3から送り出された記録用紙Pは、湾曲反転区間に入る。この湾曲反転区間には、中間ローラー10と、リタードローラー11と、ガイドローラー12、13、のこれらローラーが設けられている。
中間ローラー10は、記録用紙Pを湾曲反転させる湾曲反転経路の内側を形成する大径ローラーであり、図示を省略する駆動モーターによって回転駆動される。そして図1の反時計回り方向に回転することにより、記録用紙Pを巻回しながら下流側へと搬送する。
リタードローラー11は所定の回転摩擦抵抗が付与された状態で中間ローラー10に対して圧接及び離間可能に設けられており、中間ローラー10との間で記録用紙Pをニップすることにより、給送されるべき最上位の記録用紙Pと、これに連れられて重送されようとする次位以降の記録用紙Pとを分離する。
尚、この付近の用紙給送経路には図示を省略する用紙戻しレバーが設けられており、リタードローラー11によって進行が止められた次位以降の記録用紙Pは、この用紙戻しレバーによって用紙カセット3へと戻されるように構成されている。
ガイドローラー12、13は自由回転可能なローラーであり、そのうちガイドローラー13は中間ローラー10との間で用紙Pをニップすることにより、中間ローラー10による用紙送りを補助する。
以上が用紙給送装置2の構成であり、当該用紙給送装置2を備えたインクジェットプリンターは、更に中間ローラー10の下流側に、搬送駆動ローラー14と搬送従動ローラー15とを備えた用紙搬送手段が設けられている。搬送駆動ローラー14は、図示を省略する駆動モーターにより回転駆動され、搬送従動ローラー15は、搬送駆動ローラー14との間で記録用紙Pをニップし、記録用紙Pの搬送に伴って従動回転する。
尚、符号18は搬送従動ローラー15を自由回転可能に支持する上部案内部材を示しており、本実施形態では搬送駆動ローラー14の軸線方向に渡って複数配設され、また本実施形態では1つの上部案内部材18に対して2つの搬送従動ローラー15が軸支される。
次いで搬送駆動ローラー14の下流側領域は、記録用紙Pへ記録を実行する記録領域であり、液体噴射手段としてのインクジェット記録ヘッド16と、記録用紙Pを支持することにより記録用紙Pとインクジェット記録ヘッド16との間の距離を規定する支持部材17とが対向配置されている。
符号16aはインクジェット記録ヘッド16において支持部材17と対向する第1の側を形成する、複数のインク吐出ノズル(図示省略)が形成された金属製のノズルプレートを示している。また符号17aは支持部材17に形成された、用紙搬送方向(第1方向:図1の左右方向)に延びるリブであり、当該リブ17aは用紙幅方向(第2方向:図1の紙面表裏方向)に適宜の間隔を空けて複数形成され、当該リブ17aによって記録用紙Pが支持される。
尚、本実施形態においては、インクジェット記録ヘッド16は、用紙幅をカバーする長さに形成された所謂ラインヘッドであり、インクジェット記録ヘッド16を用紙幅方向(第2方向)に往復動させることなく、記録用紙Pを搬送方向(第1方向)に移動させるのみで記録が実行可能となっている。但し、これに限定されるものではなく、用紙幅方向に移動しながら記録を行うシリアル型であっても構わない。
また、本実施形態において支持部材17は樹脂材料により形成されており、より具体的には樹脂材料に金属、炭素等の導電性材料を混入したことにより、例えば表面抵抗率が10〜10Ω/□程度の導電性を有するように形成されている。
そして記録用紙Pはインクジェット記録ヘッド16と支持部材17との間(記録領域)において記録が行われ、そして図1において図示を省略する排出手段により、装置外部へと排出される。
以上がインクジェットプリンター1の全体構成であり、以下同電位形成手段20について説明する。
同電位形成手段20は、本実施形態ではエッジガイド8、9と、ノズルプレート16aと、支持部材17と、のこれらを同電位とする手段である。
より詳しくは、上述した通り本実施形態においてエッジガイド8、9及び支持部材17は樹脂材料に金属、炭素等の導電性材料を混入したことにより所定の導電性を有するように形成された樹脂部品であり、そしてノズルプレート16aとともに、これらが接地抵抗を介してアース接続されている。
従ってこれにより、用紙カセット3においてはエッジガイド8、9にサイドエッジが接する記録用紙Pは、特にそのサイドエッジが積極的にアース(0)電位に誘導される。このため、インクジェット記録ヘッド16により記録が行われる記録領域においては、ノズルプレート16a、記録用紙P、支持部材17、のこれらが同電位となり、これらの間に電界が形成されない状態(無電界状態)となる。
以上の様に構成されたことにより、記録領域において電界が形成されることで、記録用紙Pの特にサイドエッジに顕著に付着する紙粉等にクーロン力を及ぼすということがなく、これによりノズルプレート16a側への紙粉等の飛翔・付着を防止することができる。
特に、インクジェットプリンター1においては、記録用紙Pのサイドエッジに強く摺接する構成要素がエッジガイド8、9であり、このエッジガイド8、9に強く摺接した以降は記録用紙Pのサイドエッジは記録領域に至るまで他の構成要素と強く接しない。従って上記のように記録用紙Pのサイドエッジに強く摺接する唯一の構成要素であるエッジガイド8、9についてノズルプレート16aと同電位にすることで、ノズルプレート16a側への紙粉等の飛翔・付着を確実に防止することができる。
尚、本実施形態では、所定サイズの記録用紙Pに対してピックアップローラー7が、図2に示すように幅方向中心位置から一方側(図2の例ではサイドエッジ8側)に偏倚した場所に位置する場合がある。このため、記録用紙Pは用紙カセット3からの送り出し時(矢印Aは用紙送り出し方向を示す)、矢印Bで示すように回転傾向が生じる為、記録用紙Pのサイドエッジはより一層サイドエッジ8、9に強く接する傾向がある(後端側はサイドエッジ8に、先端側はサイドエッジ9に、強く接する)。従ってサイドエッジ8、9をノズルプレート16aと同電位に設定することで、ノズルプレート16a側への紙粉等の飛翔・付着を確実に防止することができる。
<<上記実施形態の変形例>>
(1)同電位形成手段
上記実施形態においては、同電位形成手段20によってエッジガイド8、9、ノズルプレート16a、支持部材17、のこれらが同電位に設定さているが、必ずしもこれら全てを同電位に設定する必要はなく、例えばエッジガイド8、9とノズルプレート16aを同電位に設定するのみであっても、記録用紙Pとノズルプレート16aとの間には電界が形成されないので、紙粉に対しては有効である。
また、用紙カセット3のその他の構成要素、例えば分離斜面5について、ノズルプレート16aと同電位に設定することも有効である。図3はこれを示すものであり、符号20’で示す同電位形成手段は、エッジガイド8、9、ノズルプレート16a、支持部材17、のこれらに加えて、分離斜面5をアース接続し、これらを同電位にしている。このため、特に分離斜面5と摺接する用紙先端や用紙うら面について、積極的に電位コントロールされることとなり、より確実にノズルプレート16a側への紙粉等の飛翔・付着を確実に防止することができる。尚、エッジガイド8、9、ノズルプレート16a、支持部材17、分離斜面5、のこれらを全て同電位とするのではなく、例えば分離斜面5とノズルプレート16aを同電位とするのみであっても、所定の紙粉飛翔防止効果を得ることができる。
更に、上記実施形態では用紙カセット3に収容された記録用紙Pの後端をガイドする(揃える)後端エッジガイド4については同電位形成手段20に接続していないが、これを接続しても良い。
また、上記各構成要素間を同電位に設定する場合には、必ずしもアース接続に限られず、任意極性の任意の電圧を印加しても構わない。即ち、或る2つの構成要素が同電位に設定されていれば、これらの間に電界が形成されないので、紙粉の飛散に対しては有効となる。
(2)エッジガイド
本実施形態では、エッジガイド8、9を導電性樹脂材料により形成したが、これに限られず、例えば導電性を備える金属材料により形成しても良いし、誘電体で形成するとともに記録用紙Pと接する面に導電層を設け、これを同電位形成手段20に接続することもできる。これは、支持部材17についても同様である。
(3)ノズルプレート
上記実施形態において、ノズルプレート16aの表面に撥水膜を設けることもできる。ここで、導電性の撥水膜を用いれば、撥水膜の帯電を抑制でき、ノズルプレート16aに紙粉等が付着することを抑制することができるとともに、ノズルプレート側の電位を確実に制御できる。
また、絶縁性の撥水膜を用いれば、SUS等の金属で形成されたノズルプレート16aの鏡像力(ノズルプレートに電荷を持った紙粉等が近づくと、ノズルプレート側にそれと反対の電荷が表れ、互いに引きつけあう現象)を軽減でき、ノズルプレート近傍に舞い上がった紙粉等がノズルプレート16aに引き寄せられることを防止できる。
尚、インクジェット記録ヘッド16において所定電位を与える或いは除電する(電位コントロールする)所定部位は、インクジェット記録ヘッド16において最も支持部材17側、即ちノズルプレート16aが好ましく、より具体的には支持部材17と対向する面であるノズル面であることが好ましい。これにより、記録用紙Pに最も近接しているノズル面の電位が制御されるので、周囲からの回り込み電界を抑制することができるとともに、ノズル面への紙粉等の付着を効果的に防止できる。尚これは支持部材17側でも同様であり、仮に支持部材17側の所定部位を電位コントロールする場合には、ノズルプレート16aと対向する面であることが好ましい。
(4)インク滴への電荷付与
ノズルプレート16aに所定電位を与えた場合、インク滴は、ノズルプレート16aを介した誘導電荷によって帯電する。しかしインクを収容するインク収容室(例えば、インクカートリッジなど)からノズルプレート16aに至るインク流路における任意の場所でインク滴に電荷を付与するようにしても良い。例えば、インク収容室の内壁の一部、或いは全部を導電性部材で構成し、当該内壁を介してインクに電荷を付与するようにしても良い。
尚、液体としてのインクにサイドエッジ8、9(或いは支持部材17)と同じ電位を与えることで、インクジェット記録ヘッド16と記録用紙P(或いは支持部材17)との間の電界を極めて弱くすることができ、ノズルプレート16aへの紙粉付着防止対策を構成することができる。即ち、例えばノズルプレート16aは金属などの導体に限らず、シリコン、アクリル、ポリイミドなどの誘電体で形成することもできる。この場合、ヘッド内部のインクの電位をコントロールしないと、ヘッド内部のインクと記録用紙P或いは支持部材17との間の電位差による電界が紙粉に強い影響を与え、紙粉がノズルプレート16a側に飛翔する場合がある。しかしながらヘッド内部のインクに記録用紙P或いは支持部材17側と同じ電位を与えることで、この様な問題を解消することができる。
また、ノズルプレート16aを誘電体で形成する場合、ヘッド内部のインクに電位を与える構成として、ノズルプレートにおけるインク流路部分(インクと接する部位)のみを導電性部材で構成し、この導電性部材を介してインクに電位を与えることも可能である。例えば、ノズルプレートが積層構造をとる場合、その全ての層においてインク流路部分を導電性部材で構成しても良いし、その内の少なくとも一層についてインク流路部分を導電性部材で構成しても良い。
1 インクジェットプリンター、2 給送装置、3 用紙カセット、4 後端エッジガイド、5 分離斜面、6 揺動部材、7 ピックアップローラー、8 エッジガイド、8a リブ、9 エッジガイド、9a リブ、10 中間ローラー、11 リタードローラー、12、13 ガイドローラー、14 搬送駆動ローラー、15 搬送従動ローラー、16 インクジェット記録ヘッド、16a ノズルプレート、17 支持部材、17a リブ、18 上部案内部材、20 同電位形成手段、P 記録用紙

Claims (4)

  1. 被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射手段と、
    前記液体噴射手段と対向配置される、被噴射媒体を支持する被噴射媒体支持手段と、
    被噴射媒体の搬送方向において前記液体噴射手段の上流側に設けられた、被噴射媒体を収容する被噴射媒体収容部と、を備えた液体噴射装置であって、
    前記被噴射媒体収容部は、被噴射媒体のエッジと接して当該エッジの位置を規制するエッジ規制部を備え、
    前記エッジ規制部と、前記液体噴射手段側の所定部位と、が同電位形成手段により同電位に設定されている、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の液体噴射装置において、前記同電位形成手段が、前記エッジ規制部及び前記液体噴射手段側の所定部位に加え、前記被噴射媒体支持手段の所定部位を同電位とすることを特徴とする液体噴射装置。
  3. 請求項1または2に記載の液体噴射装置において、前記エッジ規制部は、被噴射媒体の積重方向に延びるリブを、被噴射媒体の給送方向に適宜の間隔を空けて複数設けて成ることを特徴とする液体噴射装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の液体噴射装置において、前記被噴射媒体収容部は、収容された被噴射媒体の送り出し方向先端と対向する位置に、被噴射媒体が送り出される際に当該送り出される被噴射媒体の前記先端が摺接する斜面を有し、
    前記同電位形成手段が、前記エッジ規制部及び前記液体噴射手段側の所定部位に加え、前記斜面を同電位に設定する、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
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