JP2011156779A - 液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクジェット記録ヘッドへの紙粉・塵埃等の異物の付着を確実に防止する。
【解決手段】インクジェット記録ヘッド42に隣接する位置には、ノズル列をカバーする幅を有する導電性ブラシ52が、先端が記録用紙Pと接触しないように設けられている。導電性ブラシ52とノズルプレート42bは同電位形成手段50Aに接続されており、これによりこれらがアース(0)電位となって、これらの間に電界が形成されない状態(無電界状態)が形成されている。これにより記録領域においては紙粉等にクーロン力を及ぼすということがなく、ノズルプレート42b側への紙粉等の飛翔・付着が防止される。
【選択図】図4
【解決手段】インクジェット記録ヘッド42に隣接する位置には、ノズル列をカバーする幅を有する導電性ブラシ52が、先端が記録用紙Pと接触しないように設けられている。導電性ブラシ52とノズルプレート42bは同電位形成手段50Aに接続されており、これによりこれらがアース(0)電位となって、これらの間に電界が形成されない状態(無電界状態)が形成されている。これにより記録領域においては紙粉等にクーロン力を及ぼすということがなく、ノズルプレート42b側への紙粉等の飛翔・付着が防止される。
【選択図】図4
Description
本発明は、ファクシミリやプリンターに代表される液体噴射装置に関する。
以下、液体噴射装置の一例としてのインクジェットプリンターを例に説明する。インクジェットプリンターは、インクジェット記録ヘッドと対向する位置に支持部材(プラテンとも呼ばれる)を有し、支持部材により記録用紙を支持することによりインクジェット記録ヘッドと記録用紙との間の距離を規定するよう構成されている。
ここで、近年のインクジェットプリンターにおいては、記録品質のより一層の向上を目指してインク滴の微細化が進み、例えば数pl程度までインク滴が微細化されている。この為インク滴の質量が極めて小さく、インクジェット記録ヘッドから記録用紙にインク滴が吐出されても、一部が記録用紙に着弾せず、ミストとなって浮遊し、種々の問題を発生させていた。加えて、記録用紙の四辺に余白なく記録を行う、いわゆる縁無し記録においては、記録用紙の端部から外れた領域にもインク滴を吐出する為、上記のミスト浮遊現象がより一層顕著になる。
そこで従来から、特許文献1、2に示すようにインクジェット記録ヘッド、記録用紙、支持部材のこれらの間に電位差を設け、電界を発生させることでインク滴にクーロン力を作用させ、インク滴を記録用紙に引きつける技術が提案されている。
また、電位を制御するという観点で共通する技術として、特許文献3には、記録媒体の帯電に伴う紙ジャムなどを防止するために、記録用紙を除電する為の除電ブラシを走査型ヘッドに搭載し、記録媒体の各領域における除電を選択的に行うように構成された画像形成装置も記載されている。
<<1.記録用紙の高速搬送化に伴って生じた課題>>
ところで近年のインクジェットプリンターにおいては、特にビジネス用途などにおいて高速化が進み、これに伴い用紙の搬送速度が従来に比べて大幅に増加している。さらにインクジェット記録ヘッドが用紙搬送方向と直交する方向に移動しながら記録を行う所謂シリアルタイプのインクジェットプリンターにおいては、用紙が停止している間にヘッド走査(記録)が実施されるため、スループットの低下を防止するため、更に用紙搬送速度を高める必要がある。
ところで近年のインクジェットプリンターにおいては、特にビジネス用途などにおいて高速化が進み、これに伴い用紙の搬送速度が従来に比べて大幅に増加している。さらにインクジェット記録ヘッドが用紙搬送方向と直交する方向に移動しながら記録を行う所謂シリアルタイプのインクジェットプリンターにおいては、用紙が停止している間にヘッド走査(記録)が実施されるため、スループットの低下を防止するため、更に用紙搬送速度を高める必要がある。
また、近年のインクジェットプリンターにおいては、走査(移動)を行わない固定式のインクジェット記録ヘッド、いわゆるラインヘッドを用い、極めて高いスループットにより記録を実行可能なものが提案されている。このようなインクジェットプリンターでは、記録用紙は装置内部の用紙搬送経路を極めて高速に搬送される。
しかしながらこの様な記録用紙の高速搬送化に伴って、以下のような問題が生じることが判明した。即ち、記録用紙の端部(エッジ)には、切断時に生じた紙粉が付着しているが、記録用紙・支持部材(プラテン)・インクジェット記録ヘッド、のこれら3つの要素(以下「記録部構成要素」と総称する)の間の電位を制御しない場合、記録部構成要素間に生じた電界により、記録用紙に付着していた紙粉がインクジェット記録ヘッドに向かって飛翔し、付着してしまう。特に、高速で記録用紙を搬送する場合には、用紙搬送の際の振動や衝撃が大きくなり、そのため紙粉の飛翔がより一層顕著に生じてしまう。
また、用紙カセットに収容された記録用紙間の摩擦や、用紙搬送経路の構成要素(例えば、エッジガイドや、搬送ローラーなど)と記録用紙との間の摺接・接触に伴い、摩擦帯電や剥離帯電が顕著となり、即ち記録部構成要素がより顕著に帯電する。その結果、記録部構成要素間に形成される電界が強くなり、また紙粉自体の帯電も強くなる為、紙粉に加わるクーロン力が大きくなって、インクジェット記録ヘッドへの紙粉の付着がより顕著になってしまう。
また、紙粉自体が帯電していない場合であっても、飛翔した紙粉が電界中に置かれた場合には、誘電分極或いは静電誘導によって紙粉に電荷の偏りが生じ、これによりインクジェット記録ヘッドの側に引きつけられてしまう。
図9はこの問題点を示す為の説明図であり、符号420はインクジェット記録ヘッド、符号420aはノズルプレート、符号390は支持部材(プラテン)、符号390aは支持部材390に形成されるリブを示している。また符号Pは記録用紙を、符号Peは用紙端部を、符号dは紙粉を示している。更に丸囲いされた「+」、「−」は、帯電極性を示している。
記録用紙Pは除電ブラシなどにより除電されており、従ってこの記録用紙Pに付着している紙粉dは帯電はしていない。しかしながら、紙粉dの拡大図に示すように、ノズルプレート420aがプラス帯電し、また支持部材390がマイナス帯電している場合(一例)には、誘電分極(紙粉dが誘電体の性質を有している場合)或いは静電誘導(紙粉dが導体の性質を有している場合)によって、紙粉dのノズルプレート側にはマイナス電荷が表れ、支持部材側にはプラス電荷が表れる。そしてこれにより、紙粉dはノズルプレート420a及び支持部材390のいずれの側にも引き寄せられてしまうことになる。
そして紙粉がインクジェット記録ヘッドに付着すると、紙粉がノズル開口を直接閉塞することにより、或いはノズル面の清掃(ワイピング)時に紙粉がノズル開口に移動することによって、ドット抜けを招くことになる。
また、このように紙粉がノズル開口を物理的に閉塞するほか、紙粉を構成する炭酸カルシウムなどの填料がインクの水分と反応して増粘し、ノズル開口のメニスカスの振動を阻害して、インク滴吐出の妨げになる場合もある。従って、インクジェット記録ヘッドへの紙粉の付着を防止することは、インクジェットプリンターにおいて適切な記録品質を得るために極めて重要となる。
<<2.従来技術の問題点>>
上記特許文献1、2には、上述のようにインクジェット記録ヘッド・記録用紙・支持部材(記録部構成要素)のこれらの間に電位差を設け、電界を発生させることでインク滴にクーロン力を作用させ、インク滴を記録用紙に引きつける技術が提案されている。従って紙粉をインク滴と同列にみなせば、電界を制御することで紙粉を記録用紙側に引きつけることにより、インクジェット記録ヘッドへの紙粉の付着を防止できるようにも思われる。
上記特許文献1、2には、上述のようにインクジェット記録ヘッド・記録用紙・支持部材(記録部構成要素)のこれらの間に電位差を設け、電界を発生させることでインク滴にクーロン力を作用させ、インク滴を記録用紙に引きつける技術が提案されている。従って紙粉をインク滴と同列にみなせば、電界を制御することで紙粉を記録用紙側に引きつけることにより、インクジェット記録ヘッドへの紙粉の付着を防止できるようにも思われる。
しかしながら、紙粉を構成するセルロース繊維と填料は、帯電列的にプラス、マイナスいずれの極性にも帯電し易く、従って記録部構成要素間に特定方向の電界を形成することでインクジェット記録ヘッド側への紙粉の飛翔を防止しようとしても、反対極性に帯電した紙粉の、インクジェット記録ヘッド側への飛翔を防止することはできない。
また、特許文献3に記載された画像形成装置によれば、記録媒体の各領域における除電を選択的に行うことができるので、状況に応じて除電の程度をコントロールでき、除電の不足や過度な除電を防止できるものの、その限りであり、インクジェット記録ヘッドへの紙粉の付着については何ら考慮されていない。
<<3.本願発明が解決を図る課題>>
本発明は上述した種々の問題に鑑み成されたものであり、その目的は、インクジェット記録ヘッドへの紙粉・塵埃等の異物(以下「紙粉等」と言う)の付着を確実に防止することにある。
本発明は上述した種々の問題に鑑み成されたものであり、その目的は、インクジェット記録ヘッドへの紙粉・塵埃等の異物(以下「紙粉等」と言う)の付着を確実に防止することにある。
上記課題を解決する為の本発明の第1の態様は、被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射ノズルを複数備えた液体噴射手段と、前記液体噴射手段に隣接して設けられ、少なくとも前記液体噴射ノズルの配置領域をカバーする幅を有するとともに設置状態において前記配置領域をカバーする、先端が被噴射媒体と対向する導電性部材と、前記導電性部材と前記液体噴射手段側の所定部位とを同電位とする同電位形成手段と、を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、液体噴射手段に隣接する位置には先端が被噴射媒体と対向する導電性部材が設けられており、同電位形成手段によって液体噴射手段の所定部位と同電位に設定されるので、被噴射媒体及びこれに付着した紙粉等の電位が液体噴射手段の所定部位と同電位に近づき、或いは同電位になり、これにより被噴射媒体及びこれに付着した紙粉等と、液体噴射手段と、の間の電界が極めて弱いか、或いは電界が殆ど形成されない状態となる(以下では便宜上この様な状態を無電界状態と言う)。
その結果、被噴射媒体と液体噴射手段との間に電界が形成されるとともにこれが紙粉等にクーロン力を及ぼすということがなく、これにより液体噴射手段側への紙粉等の飛翔・付着を防止することができる。また、導電性部材により液体噴射手段が遮蔽される効果が得られ、液体噴射手段に向けて飛翔する紙粉等を物理的にブロックすることができる。
そして上記導電性部材は、少なくとも前記液体噴射ノズルの配置領域をカバーする幅を有するとともに設置状態において前記配置領域をカバーするので、液体噴射ノズルの配置領域において上記作用効果が効果的に得られることで液体噴射ノズルへの紙粉等の付着をより確実に防止できる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記液体噴射手段が、被噴射媒体の搬送方向に沿って前記液体噴射ノズルが複数配置されて成るノズル列を有するとともに、被噴射媒体の搬送方向と直交する方向に移動しながら被記録媒体に対し記録を行う構成を備え、前記導電性部材が、前記液体噴射手段に対し被噴射媒体の搬送方向と直交する方向の側方に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記導電性部材が、前記液体噴射手段に対し被噴射媒体の搬送方向と直交する方向の側方に設けられており、前記液体噴射手段の移動に伴い紙粉等の付着が著しい被噴射媒体の端部に対して前記導電性部材の効果が得られるので、導電性部材による液体噴射ノズルへの紙粉等の付着を効果的に防止できる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記導電性部材が、前記液体噴射手段に対し被噴射媒体の搬送方向と直交する方向の両側に設けられていることを特徴とする。本態様によれば、前記導電性部材が、前記液体噴射手段に対し被噴射媒体の搬送方向と直交する方向の両側に設けられているので、上述した第2の態様の作用効果をより確実に得ることができる。
本発明の第4の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記導電性部材の先端が、被噴射媒体との間に所定の間隔を形成する様設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記導電性部材の先端が、被噴射媒体との間に所定の間隔を形成する様に、即ち被噴射媒体に接触しない様に設けられているので、導電性部材先端が被噴射媒体の表面にダメージを与えることを防止できる。特に、既に液体噴射が行われた被噴射媒体に導電性部材先端が接すると、液体が導電性部材先端に付着し、これが被噴射媒体を汚損するおそれがあるが、その様な不具合も防止できる。
これは特に、液体噴射手段が被噴射媒体の搬送方向と直交する方向に移動しながら液体噴射を行う所謂シリアル型の場合に有効である。また、被噴射媒体の両面に液体噴射をおこなう場合、おもて面に液体噴射を行った後に被噴射媒体をバックフィードする場合などにも有効である。
本発明の第5の態様は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記導電性部材が、前記液体噴射手段に対し被噴射媒体の搬送方向の上流側に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記導電性部材が、前記液体噴射手段に対し被噴射媒体の搬送方向上流側に設けられているので、液体噴射の実行前に被噴射媒体の電位が液体噴射手段の所定部位と同電位に近づき、或いは同電位となる。従って液体噴射領域において確実に無電界状態が形成され、液体噴射手段への紙粉等の飛翔・付着をより確実に防止することができる。
本発明の第6の態様は、第1から第5の態様のいずれかにおいて、前記液体噴射手段と対向配置される、被噴射媒体を支持する被噴射媒体支持手段を備え、前記同電位形成手段が、前記導電性部材及び前記液体噴射手段側の所定部位に加え、前記被噴射媒体支持手段の所定部位を同電位とすることを特徴とする。
本態様によれば、前記同電位形成手段が、前記導電性部材及び前記液体噴射手段側の所定部位に加え、前記被噴射媒体支持手段の所定部位を同電位とするので、被噴射媒体に対し液体噴射を行う液体噴射領域においては、液体噴射手段、被噴射媒体、被噴射媒体支持手段、のこれらの間に殆ど電界が形成されない状態となり、液体噴射手段への紙粉等の飛翔・付着をより確実に防止することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。ここで、図1は本発明に係るインクジェットプリンター1の用紙搬送経路を示す側断面概略図、図2はキャリッジ40及びインクジェットインクジェット記録ヘッド42を下方から見た斜視図、図3はインクジェットインクジェット記録ヘッド42の平面図、図4はインクジェットプリンター1の記録実行領域の側面図、図5は同正面図である。また図6及び図7は本発明の他の実施形態に係るインクジェットプリンターの記録実行領域の側面図、図8は同正面図である。尚、図1及び図3〜図8ではx−y−z座標系を示しており、y方向は用紙搬送方向、x方向は用紙搬送方向と直交する方向(以下、用紙幅方向或いは主走査方向と言う)、z方向は装置高さ方向を表している。
以下では先ず、インクジェットプリンター1の全体構成について概説する。尚、図1はインクジェットプリンター1の用紙搬送経路上に配置されるローラーを図示する為に、ほぼ全てのローラーを同一面上に描いているが、その奥行き方向(図1の紙面表裏方向)の位置は必ずしも一致しているとは限らない(但し一致している場合もある)。
インクジェットプリンター1は、装置底部に給送装置2を備え、当該給送装置2から、「被記録媒体」の一例としての用紙(主として単票紙:以下「用紙P」と言う)を1枚ずつ給送し、記録手段4において記録(インクジェット記録)を行い、装置前方側(図1において左側)に設けられた図示しない排紙スタッカへ向けて排出される構成を備えている。
給送装置2は、用紙カセット11と、分離部材12と、ピックアップローラー16と、ガイドローラー20と、分離手段21と、を備えている。
複数枚の用紙Pを積層状態で収容可能な用紙カセット11は、給送装置2の装置本体に対し、装置前方側から装着及び取り外し可能に構成されている。
複数枚の用紙Pを積層状態で収容可能な用紙カセット11は、給送装置2の装置本体に対し、装置前方側から装着及び取り外し可能に構成されている。
図示しないモーターによって回転駆動されるピックアップローラー16は、揺動軸18を中心に揺動する揺動部材17に設けられており、用紙カセット11に収容された用紙Pの最上位のものと接して回転することにより、当該最上位の用紙Pを用紙カセット11から送り出す。
用紙カセット11に収容された用紙先端と対向する位置には、分離部材12が設けられており、ピックアップローラー16の回転により繰り出された給送されるべき最上位の用紙Pの先端が分離部材12に摺接しつつ下流側に進むことで、次位以降の用紙Pとの第1段階分離が行われる。
分離部材12の下流側には自由回転可能なガイドローラー20が設けられ、このガイドローラー20の下流側には、分離ローラー22と駆動ローラー23とを備えて構成された、1枚目用紙Pと次位以降の用紙Pとの第2段階分離を行う分離手段21が設けられている。
分離手段21の下流側には、図示しないモーターにより回転駆動される駆動ローラー26と、駆動ローラー26との間で用紙Pをニップして従動回転するアシストローラー27と、を備えて構成された第1中間送り部25が設けられており、この第1中間送り部25により、用紙Pが更に下流側へと送られる。尚、符号29は、用紙後端が湾曲反転経路を通過する際の通紙負荷を軽減する従動ローラーを示している。
従動ローラー29の下流側には図示しないモーターにより回転駆動される駆動ローラー32と、駆動ローラー32との間で用紙Pをニップして従動回転するアシストローラー33と、を備えて構成された第2中間送り部31が設けられており、この第2中間送り部31により、用紙Pが更に下流側へと送られる。
第2中間送り部31の下流側には、記録手段4が配置されている。記録手段4は、搬送手段5と、インクジェット記録ヘッド42と、用紙支持部材39と、排出手段6と、を備えている。
搬送手段5は、モーターによって回転駆動される搬送駆動ローラー35と、該搬送駆動ローラー35に圧接して従動回転するよう上部案内部材37に軸支される搬送従動ローラー36とを備えて構成されている。
搬送手段5に到達した用紙Pは、搬送駆動ローラー35と搬送従動ローラー36とによってニップされた状態で搬送駆動ローラー35が回転することにより、下流側へと精密送りされる。
続いてインクジェット記録ヘッド42はキャリッジ40の底部に設けられ、当該キャリッジ40は主走査方向に延びるキャリッジガイド軸41にガイドされながら、図示しない駆動モーターによって主走査方向に往復動する様に駆動される。
符号42bはインクジェット記録ヘッド42において用紙支持部材39と対向する第1の側を形成する、複数のインク吐出ノズル(図示省略)が形成された金属製のノズルプレートを示している。また符号39a、39b、39cは用紙支持部材39に形成された、用紙搬送方向に延びるリブであり、当該リブ39a〜39cは用紙幅方向に適宜の間隔を空けて複数形成され、当該リブ39a〜39cによって記録用紙Pが支持される。
そしてインクジェット記録ヘッド42の走査(キャリッジ40が移動しながらの、インクジェット記録ヘッド42からのインク吐出)と、搬送駆動ローラー35及び搬送従動ローラー36による用紙搬送動作と、が交互に繰り返し実行されることで、用紙Pへの記録が完了する。
尚、本実施形態においては、この様にインクジェットプリンター1はインクジェット記録ヘッド42が用紙幅方向に移動しながらインクを吐出する所謂シリアル型であるが、これに限定されるものではなく、インクジェット記録ヘッド42が用紙幅をカバーする長さに形成された所謂ラインヘッドであり、記録ヘッドを用紙幅方向に往復動させることなく、記録用紙Pを用紙搬送方向に移動させるのみで記録が実行可能なインクジェットプリンターにも本発明は適用可能である。
また、本実施形態においてはキャリッジ40はインクカートリッジを搭載しない所謂オフキャリッジタイプであり、インクカートリッジ(図示せず)がキャリッジ40から独立して設けられ、インク供給チューブ(図示せず)を介してインクカートリッジからインクジェット記録ヘッド42へとインクが供給されるように構成されている。しかしながら、本発明がインクカートリッジをキャリッジ40に搭載した所謂オンキャリッジタイプにも適用可能であることは言うまでもない。
続いてインクジェット記録ヘッド42の下流側には、記録の行われた用紙Pを排出する排出手段6が設けられている。排出手段6は図示しないモーターによって回転駆動される排出駆動ローラー44と、当該排出駆動ローラー44に接して従動回転する排出従動ローラー45とを備えて構成され、記録手段4によって記録の行われた用紙Pは、排出手段6により、装置前方側に設けられた図示を省略するスタッカへと排出される。
以上がインクジェットプリンター1の概要であり、以下、記録領域の特徴的構成について図2〜図8を参照しながら説明する。
図2〜図5は、本発明の第1実施形態を示している。符号52はインクジェット記録ヘッド42に隣接するように取り付けられた導電性部材としての導電性ブラシを示しており、図示するように導電性ブラシ52はインクジェット記録ヘッド42に対し、主走査方向に隣設する側方位置に、1つ設けられている。
図2及び図3において符号43はインク吐出ノズルが用紙搬送方向に沿って複数配置されて成るノズル列を示しており、このノズル列43はノズル面42aにおいて主走査方向に適宜の間隔を空けて複数配置されている。図3において符号W1はノズル列43の長さを示しており、また符号W2は導電性ブラシ52の幅を示している。図示するように、導電性ブラシ52は、ノズル列43の配置領域をカバーする幅W2を有するとともに、設置状態においてノズル列43の配置領域をカバーするように(y方向においてノズル列43を包含するように)配置されている。
導電性ブラシ52は、その先端が記録用紙Pと対向するように設けられており、本実施形態ではブラシ先端が記録用紙Pに接しないように、即ち所定の間隔を形成するように、その突出量が設定されている。
次いで、図4及び図5において符号50Aは同電位形成手段を示している。同電位形成手段50Aは、本実施形態では導電性ブラシ52、ノズルプレート42b、のこれらを同電位とする手段である。より詳しくは、導電性ブラシ52はブラシが例えば表面抵抗率が102〜108Ω/□程度の導電性を有する材料により形成されており、またノズルプレート42bが金属プレートであって、そしてこれらがアース接続されている。
従ってこれにより導電性ブラシ52のブラシ先端が対向する記録用紙Pと、ノズルプレート42bとがアース(0)電位に導かれる。即ち、記録用紙P(およびこれに付着した紙粉等)と、ノズルプレート42bとが同電位となり、これらの間に電界が形成されない状態(無電界状態)が形成される。
以上の様に構成されたことにより、インクジェットプリンター1の記録領域においては、記録用紙Pに付着した紙粉等にクーロン力を及ぼすということがなく、これによりノズルプレート42b側への紙粉等の飛翔・付着をより確実に防止することが可能となっている。
加えて、導電性ブラシ52により、ノズルプレート42bがx方向に対し遮蔽される効果が得られ、ノズルプレート42bに向けて飛翔する紙粉等を物理的にブロックすることができる。
そして導電性ブラシ52は、少なくともノズル列43の配置領域をカバーする幅を有するとともに設置状態において前記配置領域をカバーするので、インク吐出ノズルの配置領域において上記作用効果が効果的に得られることでノズルプレート42bへの紙粉等の付着をより確実に防止できる。
更に、導電性ブラシ52はその先端が記録用紙Pに接しないので、記録用紙Pの表面にダメージを与えることを防止できる。特に、既にインクの吐出が行われた用紙表面にブラシ先端が接すると、インクがブラシ先端に付着し、これが記録面を汚損するおそれがあるが、その様な不具合の発生が防止できる。尚、この様にブラシ先端が記録用紙Pに接していない場合であっても、ブラシ先端が記録面に近接していることで用紙電位を所望する電位に誘導することができる。
尚、本実施形態では導電性ブラシ52をインクジェット記録ヘッド42の一方側の側方にのみ設けたが、両側に設けても良い。これにより、より一層ノズルプレート42bへの紙粉等の付着を更に確実に防止できる。また、導電性ブラシ52の幅W1は、ノズル列43の長さW1より大きくしているが、ノズルプレート42の幅より大きくしても良いし、インクジェット記録ヘッド42の幅より大きくしても良い。即ち、少なくともノズル列43の長さW1より大きければ良い。
次に、図6は本発明の第2実施形態を示している。本実施形態において上記第1実施形態と異なるのは、符号50Bで示す同電位形成手段であり、この同電位形成手段50Bは導電性ブラシ52及びノズルプレート42bに加えて、用紙支持部材39も同電位に設定している。尚、用紙支持部材39は、本実施形態では樹脂材料に金属、炭素等の導電性材料を混入したことにより、例えば表面抵抗率が102〜108Ω/□程度の導電性を有するように形成されている。
以上のように構成されたことにより、当該第2実施形態では、ノズルプレート42b、記録用紙P、用紙支持部材39、のこれらの間に電界が形成されない状態となり、ノズルプレート42bへの紙粉等の飛翔・付着をより確実に防止できる。
次に図7及び図8は本発明の第3実施形態を示している。本実施形態において上記実施形態と異なるのは、導電性ブラシ51を更に備える点、および符号50Cで示す同電位形成手段である。より詳しくは、インクジェット記録ヘッド42には主走査方向両側の導電性ブラシ52に加えて、用紙搬送方向上流側に導電性ブラシ51が設けられている(ブラシ本体の構成は導電性ブラシ52と同じである)。
そしてこれら導電性ブラシ51、52が、ノズルプレート42bとともにアース接続されている。尚、導電性ブラシ51は、ブラシ先端が記録用紙Pに接するように、その突出量が設定されている。
以上のように構成されたことにより、インクジェット記録ヘッド42の主走査方向両側の導電性ブラシ52による作用効果に加え、インクジェット記録ヘッド42の上流側に設けられた導電性ブラシ51によって、記録実行前に記録用紙Pの電位がノズルプレート42bと同電位に近づき、或いは同電位となる。従って記録領域において確実に無電界状態が形成され、ノズルプレート42bへの紙粉等の飛翔・付着をより確実に防止することができる。
また、導電性ブラシ51については、ブラシ先端が記録用紙Pと接することで、用紙上にある紙粉等を除去することもでき、更にブラシ先端により用紙の浮き上がりを防止でき、記録用紙Pとインクジェット記録ヘッド42との間のギャップを安定化することで記録品質の低下を防止できる。
尚、ブラシ先端が記録用紙Pの記録面に対しダメージを与えないよう接触することが好ましく、ブラシ先端が記録用紙Pを過剰に押圧しないよう、その突出量を調整するのが好ましい。
本実施形態においても、図6を参照しつつ説明した第2実施形態のように、導電性ブラシ51、52及びノズルプレート42bに加えて、用紙支持部材39も同電位形成手段50Cに接続し、これら全てを同電位に設定することもできる。
<<上記実施形態の変形例>>
(1)同電位形成手段
上記実施形態においては、同電位形成手段50A〜50Cによって導電性ブラシ(52、51)、ノズルプレート42b、のこれら、或いはこれらに加えて更に用紙支持部材39が同電位に設定さているが、この様に各構成要素間を同電位に設定する場合には、必ずしもアース接続に限られず、任意極性の任意の電位を与えることができる。即ち、或る2つの構成要素が同電位に設定されていれば、これらの間に電界が形成されないので、紙粉の飛散に対しては有効となる。
(1)同電位形成手段
上記実施形態においては、同電位形成手段50A〜50Cによって導電性ブラシ(52、51)、ノズルプレート42b、のこれら、或いはこれらに加えて更に用紙支持部材39が同電位に設定さているが、この様に各構成要素間を同電位に設定する場合には、必ずしもアース接続に限られず、任意極性の任意の電位を与えることができる。即ち、或る2つの構成要素が同電位に設定されていれば、これらの間に電界が形成されないので、紙粉の飛散に対しては有効となる。
(2)導電性ブラシ
上記実施形態、特に図7及び図8に示した第3実施形態では、導電性ブラシを少なくともインクジェット記録ヘッド42に対し用紙搬送方向上流側と、主走査方向両側に設けたが、更に用紙搬送方向下流側に設けることで、導電性ブラシによりインクジェット記録ヘッド42を囲うこともできる。この場合、ブラシ先端が記録の行われた記録面を汚損しないよう、用紙搬送方向下流側に設ける導電性ブラシはその先端が記録面に接触しないよう設けることが好ましい。また、用紙搬送方向上流側に設ける導電性ブラシ(51)につき、その先端が記録面に接触しないように設けることもできる。
上記実施形態、特に図7及び図8に示した第3実施形態では、導電性ブラシを少なくともインクジェット記録ヘッド42に対し用紙搬送方向上流側と、主走査方向両側に設けたが、更に用紙搬送方向下流側に設けることで、導電性ブラシによりインクジェット記録ヘッド42を囲うこともできる。この場合、ブラシ先端が記録の行われた記録面を汚損しないよう、用紙搬送方向下流側に設ける導電性ブラシはその先端が記録面に接触しないよう設けることが好ましい。また、用紙搬送方向上流側に設ける導電性ブラシ(51)につき、その先端が記録面に接触しないように設けることもできる。
また、記録用紙Pの厚みによって記録面の位置と導電性ブラシ先端位置とに変化が生じるので、特にブラシ先端を記録面に接触させる場合には、使用が想定される複数種類の記録用紙Pのうち最も紙厚の薄いものを考慮してブラシ先端の突出量を設定することが好ましい。また、ブラシ先端を記録面に接触させないようにする場合には、使用が想定される複数種類の記録用紙Pのうち最も紙厚の厚いものを考慮してブラシ先端の突出量を設定することが好ましい。
更に、上記各実施形態では用紙幅方向に移動するインクジェット記録ヘッド42に対し導電性ブラシを設けているが、用紙幅方向に移動しない所謂ラインヘッドに設けることも可能であることは言うまでもない。
(3)ノズルプレート
上記実施形態において、ノズルプレート42bの表面に撥水膜を設けることもできる。ここで、導電性の撥水膜を用いれば、撥水膜の帯電を抑制でき、ノズルプレート42bに紙粉等が付着することを抑制することができるとともに、ノズルプレート側の電位を確実に制御できる。
上記実施形態において、ノズルプレート42bの表面に撥水膜を設けることもできる。ここで、導電性の撥水膜を用いれば、撥水膜の帯電を抑制でき、ノズルプレート42bに紙粉等が付着することを抑制することができるとともに、ノズルプレート側の電位を確実に制御できる。
また、絶縁性の撥水膜を用いれば、SUS等の金属で形成されたノズルプレート42bの鏡像力(ノズルプレートに電荷を持った紙粉等が近づくと、ノズルプレート側にそれと反対の電荷が表れ、互いに引きつけあう現象)を軽減でき、ノズルプレート近傍に舞い上がった紙粉等がノズルプレート42bに引き寄せられることを防止できる。
尚、インクジェット記録ヘッド42において所定電位を与える或いは除電する(電位コントロールする)所定部位は、インクジェット記録ヘッド42において最も用紙支持部材39側、即ちノズルプレート42bが好ましく、より具体的には用紙支持部材39と対向する面であるノズル面42aであることが好ましい。
これにより、記録用紙Pに最も近接しているノズル面42aの電位が制御されるので、周囲からの回り込み電界を抑制することができるとともに、ノズル面42aへの紙粉等の付着を効果的に防止できる。尚これは用紙支持部材39側でも同様であり、用紙支持部材39側の所定部位を電位コントロールする場合には、ノズルプレート42bと対向する側であることが好ましい。
(4)インク滴への電荷付与
ノズルプレート42bに所定電位を与えた場合、インク滴は、ノズルプレート42bを介した誘導電荷によって帯電する。しかしインクを収容するインク収容室(例えば、インクカートリッジなど)からノズルプレート42bに至るインク流路における任意の場所でインク滴に電荷を付与するようにしても良い。例えば、インク収容室の内壁の一部、或いは全部を導電性部材で構成し、当該内壁を介してインクに電荷を付与するようにしても良い。
ノズルプレート42bに所定電位を与えた場合、インク滴は、ノズルプレート42bを介した誘導電荷によって帯電する。しかしインクを収容するインク収容室(例えば、インクカートリッジなど)からノズルプレート42bに至るインク流路における任意の場所でインク滴に電荷を付与するようにしても良い。例えば、インク収容室の内壁の一部、或いは全部を導電性部材で構成し、当該内壁を介してインクに電荷を付与するようにしても良い。
尚、液体としてのインクに導電性ブラシと同じ電位を与えることで、インクジェット記録ヘッド42と記録用紙Pとの間の電界を極めて弱くすることができ、ノズルプレート42bへの紙粉付着防止対策を構成することができる。即ち、例えばノズルプレート42bは金属などの導体に限らず、シリコン、アクリル、ポリイミドなどの誘電体で形成することもできる。
この場合、ヘッド内部のインクの電位をコントロールしないと、ヘッド内部のインクと記録用紙Pとの間の電位差による電界が紙粉に強い影響を与え、紙粉がノズルプレート42b側に飛翔する場合がある。しかしながらヘッド内部のインクに導電性ブラシと同じ電位を与えることで、この様な問題を解消することができる。
また、ノズルプレート42bを誘電体で形成する場合、ヘッド内部のインクに電位を与える構成として、ノズルプレートにおけるインク流路部分(インクと接する部位)のみを導電性部材で構成し、この導電性部材を介してインクに電位を与えることも可能である。例えば、ノズルプレートが積層構造をとる場合、その全ての層においてインク流路部分を導電性部材で構成しても良いし、その内の少なくとも一層についてインク流路部分を導電性部材で構成しても良い。
1 インクジェットプリンター、3 給送装置、4 記録手段、5 搬送手段、6 排出手段、11 用紙カセット、12 分離部材、16 ピックアップローラー、17 揺動部材、18 揺動軸、20 従動ローラー、21 分離手段、22 分離ローラー、23 駆動ローラー、25 第1中間送り部、26 駆動ローラー、27 アシストローラー、29 従動ローラー、31 第2中間送り部、32 駆動ローラー、33 アシストローラー、35 搬送駆動ローラー、36 搬送従動ローラー、37 上部案内部材、39 用紙支持部材、40 キャリッジ、41 キャリッジガイド軸、42 インクジェット記録ヘッド、42a ノズル面、42b ノズルプレート、43 ノズル列、44 排出駆動ローラー、45 排出従動ローラー、50A〜50C 同電位形成手段、51、52 導電性ブラシ、P 記録用紙
Claims (6)
- 被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射ノズルを複数備えた液体噴射手段と、
前記液体噴射手段に隣接して設けられ、少なくとも前記液体噴射ノズルの配置領域をカバーする幅を有するとともに設置状態において前記配置領域をカバーする、先端が被噴射媒体と対向する導電性部材と、
前記導電性部材と、前記液体噴射手段側の所定部位と、を同電位とする同電位形成手段と、
を備えていることを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項1に記載の液体噴射装置において、前記液体噴射手段が、被噴射媒体の搬送方向に沿って前記液体噴射ノズルが複数配置されて成るノズル列を有するとともに、被噴射媒体の搬送方向と直交する方向に移動しながら被記録媒体に対し記録を行う構成を備え、
前記導電性部材が、前記液体噴射手段に対し被噴射媒体の搬送方向と直交する方向の側方に設けられている、
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項2に記載の液体噴射装置において、前記導電性部材が、前記液体噴射手段に対し被噴射媒体の搬送方向と直交する方向の両側に設けられている、
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の液体噴射装置において、前記導電性部材の先端が、被噴射媒体との間に所定の間隔を形成する様設けられていることを特徴とする液体噴射装置。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載の液体噴射装置において、前記導電性部材が、前記液体噴射手段に対し被噴射媒体の搬送方向の上流側に設けられている、
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の液体噴射装置において、前記液体噴射手段と対向配置される、被噴射媒体を支持する被噴射媒体支持手段を備え、
前記同電位形成手段が、前記導電性部材及び前記液体噴射手段側の所定部位に加え、前記被噴射媒体支持手段の所定部位を同電位とする、
ことを特徴とする液体噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010020964A JP2011156779A (ja) | 2010-02-02 | 2010-02-02 | 液体噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010020964A JP2011156779A (ja) | 2010-02-02 | 2010-02-02 | 液体噴射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011156779A true JP2011156779A (ja) | 2011-08-18 |
Family
ID=44589172
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010020964A Withdrawn JP2011156779A (ja) | 2010-02-02 | 2010-02-02 | 液体噴射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011156779A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014141688A1 (ja) | 2013-03-15 | 2014-09-18 | セイコーエプソン株式会社 | 液滴吐出装置 |
JP2014198452A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-10-23 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録装置 |
-
2010
- 2010-02-02 JP JP2010020964A patent/JP2011156779A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2014141688A1 (ja) | 2013-03-15 | 2014-09-18 | セイコーエプソン株式会社 | 液滴吐出装置 |
JP2014198452A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-10-23 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録装置 |
US9751311B2 (en) | 2013-03-15 | 2017-09-05 | Seiko Epson Corporation | Fluid ejection device |
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