JPH0740529Y2 - 軽量トラベラ - Google Patents

軽量トラベラ

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Publication number
JPH0740529Y2
JPH0740529Y2 JP1993022293U JP2229393U JPH0740529Y2 JP H0740529 Y2 JPH0740529 Y2 JP H0740529Y2 JP 1993022293 U JP1993022293 U JP 1993022293U JP 2229393 U JP2229393 U JP 2229393U JP H0740529 Y2 JPH0740529 Y2 JP H0740529Y2
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JP
Japan
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traveler
titanium
lightweight
boron
cvd
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Application number
JP1993022293U
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English (en)
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JPH0625372U (ja
Inventor
譲 中野
Original Assignee
金井 宏之
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Publication date
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  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は繊維産業の精紡機や撚糸
機などに使用するトラベラの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のトラベラは、硬鋼線材を用い、図
3に示すように所定の形状に成型し、その後熱処理、ク
ロムメッキ等の表面処理を施してトラベラ4を形成して
いた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】最近、リング精紡機は
スピンドル回転数を増大し、超高速化することにより、
生産性の向上が計られているが、スピンドルの高速回転
により、トラベラに生じる遠心力が著しく増大し、リン
グとトラベラ間の摩擦力が増大する。このため、リング
およびトラベラの摩耗が著しく増加し、リングおよびト
ラベラの寿命が大幅に短くなり、トラベラの交換周期が
短くなって、作業が煩雑となると共に、生産性が阻害さ
れるという問題点があった。さらに、糸の紡出張力が増
大するために高速回転が極めて困難になるという問題点
があった。
【0004】また、トラベラの形状を小さくして遠心力
を減少することは出来るが、そのためにトラベラとリン
グとの接触面積が減少し、接触圧力が増大するために、
トラベラの摩耗が著しく速くなり、また、トラベラの強
度が減少するために紡出張力に耐えられず、トラベラが
リングから外れて飛散するという問題点があった。
【0005】本考案は上記問題点を除去するためになさ
れたものであり、トラベラにかかる遠心力を軽減すると
共に、トラベラの耐摩耗性を向上させて、トラベラの摩
耗を減少させ、しかもトラベラの飛散をなくすことによ
り、精紡機の高速化を可能とし、かつトラベラの交換周
期を延長し、トラベラ交換作業を軽減すると共に、生産
性を大幅に向上することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は炭化珪素、アル
ミナ、炭素などのセラミック繊維や、ボロン、タングス
テンなどの金属繊維を含有するチタンを主成分とする軽
合金製の線より所定形状に成形してトラベラ本体を形成
し、かつその表面に、プラズマアーク、PVD、CV
D、プラズマCVDなどにより窒化チタン又は炭化チタ
ンの耐摩耗性層を設けた軽量トラベラを提供するもので
ある。
【0007】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて
説明する。
【0008】
【実施例】(実施例1) 図1、図2に示すように、タングステン繊維を含有する
チタン合金の線材を伸線し、所要の断面形状の線を形成
し、さらに切断、曲げなどの塑性加工により所定のトラ
ベラ形状に成型してトラベラ本体1を形成し、上記トラ
ベラ本体1に窒化チタンの耐摩耗層2を設けて軽量トラ
ベラ3を構成する。
【0009】上記、窒化チタン層の形成は、窒素ガスを
プラズマトーチに導入し、高温プラズマアークにより活
性化された窒素イオンをチタン合金により形成されたト
ラベラのチタン表層に浸透させ、窒化チタン層を設ける
ものである。
【0010】また、PVD、CVD、プラズマCVDに
よる方法で、窒化チタン層を設けることもできる。
【0011】(実施例2) アルミナ繊維を含有するチタン、またはチタン合金の線
材を用い、所定のトラベラ形状に成型し、さらにPV
D、CVD、あるいはプラズマCVDなどにより炭化チ
タン層を形成して本考案の軽量トラベラを構成する。
【0012】上記実施例において、チタンを主成分とす
る軽合金に、炭化珪素、アルミナ、炭素などのセラミッ
ク繊維や、ボロン、タングステンなどの金属繊維を含有
する複合物を用いて所定のトラベラ形状に成型し、その
表面に耐摩耗層を形成して軽量トラベラを構成したが、
上記繊維の代わりに、炭化珪素、アルミナ、炭素、ボロ
ン、タングステンなどの粉末を用いることもできる。
【0013】
【考案の効果】通常、リング精紡において高速運転をす
ると、トラベラに生じる遠心力は回転数の2乗に比例す
るため、高速化する程その影響は増大し、紡出が困難と
なる。
【0014】本考案の軽量トラベラを使用すると、チタ
ン、あるいはチタン合金の比重は、従来の 1/2以下とな
り、トラベラの重量も略 1/2以下となる。このため、例
えば精紡機のスピンドル回転数を3倍にすると、従来で
は遠心力は9倍となるが、本考案の軽量トラベラでは3
倍から4.5倍位しか増大しないので、炭化チタン層や、
窒化チタン層等の耐摩耗層と相俟って、摩耗状態は従来
に比べて大幅に少なくなり、高速回転が可能となった。
【0015】また、トラベラ形状を特に変える必要もな
く、さらにセラミック繊維や、金属繊維を含有している
ので、従来に比べより強靱なトラベラを得ることができ
る。
【0016】さらに、摩擦熱による硬度低下もないの
で、従来の鋼製のように急速な耐摩耗性の低下もなく、
トラベラの寿命が大幅に延長され、トラベラ飛散もなく
なった。
【0017】上記のように、トラベラの寿命が延長さ
れ、トラベラ飛散がなくなることにより、トラベラの交
換作業が減少し、精紡機の高速化との相乗効果により生
産性が大幅に向上する。
【0018】さらに、鋼製のような発錆もなく、保管が
容易となるなど、極めて優れた実用的効果を有する考案
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の軽量トラベラの一実施例を示す正面図
である。
【図2】図1のA−A線切断断面図である。
【図3】従来のトラベラを示す正面図である。
【符号の説明】
1 トラベラ本体 2 耐摩耗層 3、4 トラベラ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化珪素、アルミナ、炭素などのセラミ
    ック繊維や、ボロン、タングステンなどの金属繊維を含
    有するチタンを主成分とする軽合金製の線より所定形状
    に成形してトラベラ本体を形成し、かつその表面に、プ
    ラズマアーク、PVD、CVD、プラズマCVDなどに
    より窒化チタン又は炭化チタンの耐摩耗性層を形成した
    ことを特徴とする軽量トラベラ。
JP1993022293U 1993-04-27 1993-04-27 軽量トラベラ Expired - Lifetime JPH0740529Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1993022293U JPH0740529Y2 (ja) 1993-04-27 1993-04-27 軽量トラベラ

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JP1993022293U JPH0740529Y2 (ja) 1993-04-27 1993-04-27 軽量トラベラ

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Publication Number Publication Date
JPH0625372U JPH0625372U (ja) 1994-04-05
JPH0740529Y2 true JPH0740529Y2 (ja) 1995-09-20

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ID=12078706

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4528579Y1 (ja) * 1967-12-27 1970-11-04
JPS6056061A (ja) * 1983-09-07 1985-04-01 Toshiba Corp 耐摩耗部品

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0625372U (ja) 1994-04-05

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