JPH0625372U - 軽量トラベラ - Google Patents
軽量トラベラInfo
- Publication number
- JPH0625372U JPH0625372U JP2229393U JP2229393U JPH0625372U JP H0625372 U JPH0625372 U JP H0625372U JP 2229393 U JP2229393 U JP 2229393U JP 2229393 U JP2229393 U JP 2229393U JP H0625372 U JPH0625372 U JP H0625372U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 トラベラにかかる遠心力を軽減すると共に、
トラベラの耐摩耗性を向上させて、トラベラの摩耗を減
少させ、しかもトラベラの飛散をなくすことにより、精
紡機の高速化を可能とし、かつトラベラの交換周期を延
長し、トラベラ交換作業を軽減して生産性を向上させ
る。 【構成】 炭化珪素、アルミナ、炭素などのセラミック
や、ボロン、タングステンなどの金属を含有するチタン
を主成分とする軽合金製の線より所定形状に成形してト
ラベラ本体1を形成し、上記トラベラ本体1の表面に耐
摩耗層2を形成する。
トラベラの耐摩耗性を向上させて、トラベラの摩耗を減
少させ、しかもトラベラの飛散をなくすことにより、精
紡機の高速化を可能とし、かつトラベラの交換周期を延
長し、トラベラ交換作業を軽減して生産性を向上させ
る。 【構成】 炭化珪素、アルミナ、炭素などのセラミック
や、ボロン、タングステンなどの金属を含有するチタン
を主成分とする軽合金製の線より所定形状に成形してト
ラベラ本体1を形成し、上記トラベラ本体1の表面に耐
摩耗層2を形成する。
Description
【0001】
本考案は繊維産業の精紡機や撚糸機などに使用するトラベラの改良に関するも のである。
【0002】
従来のトラベラは、硬鋼線材を用い、図3に示すように所定の形状に成型し、 その後熱処理、クロムメッキ等の表面処理を施してトラベラ4を形成していた。
【0003】
最近、リング精紡機はスピンドル回転数を増大し、超高速化することにより、 生産性の向上が計られているが、スピンドルの高速回転により、トラベラに生じ る遠心力が著しく増大し、リングとトラベラ間の摩擦力が増大する。 このため、リングおよびトラベラの摩耗が著しく増加し、リングおよびトラベ ラの寿命が大幅に短くなり、トラベラの交換周期が短くなって、作業が煩雑とな ると共に、生産性が阻害されるという問題点があった。 さらに、糸の紡出張力が増大するために高速回転が極めて困難になるという問 題点があった。
【0004】 また、トラベラの形状を小さくして遠心力を減少することは出来るが、そのた めにトラベラとリングとの接触面積が減少し、接触圧力が増大するために、トラ ベラの摩耗が著しく速くなり、また、トラベラの強度が減少するために紡出張力 に耐えられず、トラベラがリングから外れて飛散するという問題点があった。
【0005】 本考案は上記問題点を除去するためになされたものであり、トラベラにかかる 遠心力を軽減すると共に、トラベラの耐摩耗性を向上させて、トラベラの摩耗を 減少させ、しかもトラベラの飛散をなくすことにより、精紡機の高速化を可能と し、かつトラベラの交換周期を延長し、トラベラ交換作業を軽減すると共に、生 産性を大幅に向上することを目的とするものである。
【0006】
本考案は、炭化珪素、アルミナ、炭素などのセラミックや、ボロン、タングス テンなどの金属を含有するチタンを主成分とする軽合金製の線より所定形状のト ラベラ本体を形成し、かつその表面に耐摩耗層を設けた軽量トラベラを提供する ものである。
【0007】 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0008】
(実施例1) 図1、図2に示すように、タングステン繊維を含有するチタン合金の線材を伸 線し、所要の断面形状の線を形成し、さらに切断、曲げなどの塑性加工により所 定のトラベラ形状に成型してトラベラ本体1を形成し、上記トラベラ本体1に窒 化チタンの耐摩耗層2を設けて軽量トラベラ3を構成する。
【0009】 上記、窒化チタン層の形成は、窒素ガスをプラズマトーチに導入し、高温プラ ズマアークにより活性化された窒素イオンをチタン合金により形成されたトラベ ラのチタン表層に浸透させ、窒化チタン層を設けるものである。
【0010】 また、PVD、CVD、プラズマCVDによる方法で、窒化チタン層を設ける こともできる。
【0011】 (実施例2) アルミナ繊維を含有するチタン、またはチタン合金の線材を用い、所定のトラ ベラ形状に成型し、さらにPVD、CVD、あるいはプラズマCVDなどにより 炭化チタン層を形成して本考案の軽量トラベラを構成する。
【0012】 上記実施例において、チタンを主成分とする軽合金に、炭化珪素、アルミナ、 炭素などのセラミック繊維や、ボロン、タングステンなどの金属繊維を含有する 複合物を用いて所定のトラベラ形状に成型し、その表面に耐摩耗層を形成して軽 量トラベラを構成したが、上記繊維の代わりに、炭化珪素、アルミナ、炭素、ボ ロン、タングステンなどの粉末を用いることもできる。
【0013】
通常、リング精紡において高速運転をすると、トラベラに生じる遠心力は回転 数の2乗に比例するため、高速化する程その影響は増大し、紡出が困難となる。
【0014】 本考案の軽量トラベラを使用すると、チタン、あるいはチタン合金の比重は、 従来の 1/2以下となり、トラベラの重量も略 1/2以下となる。このため、例えば 精紡機のスピンドル回転数を3倍にすると、従来では遠心力は9倍となるが、本 考案の軽量トラベラでは3倍から4.5倍位しか増大しないので、炭化チタン層や 、窒化チタン層等の耐摩耗層と相俟って、摩耗状態は従来に比べて大幅に少なく なり、高速回転が可能となった。
【0015】 また、トラベラ形状を特に変える必要もなく、さらにセラミック繊維や、金属 繊維を含有しているので、従来に比べより強靱なトラベラを得ることができる。
【0016】 さらに、摩擦熱による硬度低下もないので、従来の鋼製のように急速な耐摩耗 性の低下もなく、トラベラの寿命が大幅に延長され、トラベラ飛散もなくなった 。
【0017】 上記のように、トラベラの寿命が延長され、トラベラ飛散がなくなることによ り、トラベラの交換作業が減少し、精紡機の高速化との相乗効果により生産性が 大幅に向上する。
【0018】 さらに、鋼製のような発錆もなく、保管が容易となるなど、極めて優れた実用 的効果を有する考案である。
【図1】本考案の軽量トラベラの一実施例を示す正面図
である。
である。
【図2】図1のA−A線切断断面図である。
【図3】従来のトラベラを示す正面図である。
1 トラベラ本体 2 耐摩耗層 3、4 トラベラ
Claims (2)
- 【請求項1】 炭化珪素、アルミナ、炭素などのセラミ
ックや、ボロン、タングステンなどの金属を含有するチ
タンを主成分とする軽合金製の線より所定形状に成形し
てトラベラ本体を形成し、かつその表面に耐摩耗層を形
成したことを特徴とする軽量トラベラ。 - 【請求項2】 プラズマアーク、PVD、CVD、プラ
ズマCVDなどにより窒化チタン、炭化チタン等の耐摩
耗層を形成した請求項1記載の軽量トラベラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993022293U JPH0740529Y2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 軽量トラベラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993022293U JPH0740529Y2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 軽量トラベラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0625372U true JPH0625372U (ja) | 1994-04-05 |
JPH0740529Y2 JPH0740529Y2 (ja) | 1995-09-20 |
Family
ID=12078706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993022293U Expired - Lifetime JPH0740529Y2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 軽量トラベラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0740529Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4528579Y1 (ja) * | 1967-12-27 | 1970-11-04 | ||
JPS6056061A (ja) * | 1983-09-07 | 1985-04-01 | Toshiba Corp | 耐摩耗部品 |
-
1993
- 1993-04-27 JP JP1993022293U patent/JPH0740529Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4528579Y1 (ja) * | 1967-12-27 | 1970-11-04 | ||
JPS6056061A (ja) * | 1983-09-07 | 1985-04-01 | Toshiba Corp | 耐摩耗部品 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0740529Y2 (ja) | 1995-09-20 |
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