JPH0740058Y2 - パネル回動装置 - Google Patents
パネル回動装置Info
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- JPH0740058Y2 JPH0740058Y2 JP1989071548U JP7154889U JPH0740058Y2 JP H0740058 Y2 JPH0740058 Y2 JP H0740058Y2 JP 1989071548 U JP1989071548 U JP 1989071548U JP 7154889 U JP7154889 U JP 7154889U JP H0740058 Y2 JPH0740058 Y2 JP H0740058Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、各種電子機器のコントロールパネル等に適用
するのに最適なパネル回動装置であって、回動されるパ
ネルを多段階にロックできるようにしたものに関する。
するのに最適なパネル回動装置であって、回動されるパ
ネルを多段階にロックできるようにしたものに関する。
本考案は、復動位置と往動位置との間で回動されるパネ
ルを多段階にロックできるようにしたパネル回動装置に
おいて、パネルと一体に回動される円弧状のラチエット
アームと、そのラチエットアームを多段階にロックする
パネルを所定位置で一旦停止できるストップ機構と、ラ
チエット爪をラチエットアームに対して離脱、係合させ
るための切換、復帰機構とを具備させることによって、
操作性が非常に良いパネル回動装置が得られるようにし
たものである。
ルを多段階にロックできるようにしたパネル回動装置に
おいて、パネルと一体に回動される円弧状のラチエット
アームと、そのラチエットアームを多段階にロックする
パネルを所定位置で一旦停止できるストップ機構と、ラ
チエット爪をラチエットアームに対して離脱、係合させ
るための切換、復帰機構とを具備させることによって、
操作性が非常に良いパネル回動装置が得られるようにし
たものである。
従来のこの種パネル回動装置として、例えば実公昭60−
16205号公報である。
16205号公報である。
この従来のパネル回動装置は、パネルと一体に回動され
る円弧状のアームに円弧状の長孔を設け、長孔の両側面
に沿って複数の円形凹部を等間隔に設け、シャーシの側
面に直角に取付けられて長孔に貫通された支軸20の外周
に円筒状のロック筒を設け、このロック筒をばねでアー
ムの側面に押圧付勢させ、パネルと一体にアームが回動
される時に、ロック筒をばねに抗して複数の円形凹部に
順次乗り超えさせながら順次係合させて、回動されるパ
ネルを多段階にロックできるようにしたものである。
る円弧状のアームに円弧状の長孔を設け、長孔の両側面
に沿って複数の円形凹部を等間隔に設け、シャーシの側
面に直角に取付けられて長孔に貫通された支軸20の外周
に円筒状のロック筒を設け、このロック筒をばねでアー
ムの側面に押圧付勢させ、パネルと一体にアームが回動
される時に、ロック筒をばねに抗して複数の円形凹部に
順次乗り超えさせながら順次係合させて、回動されるパ
ネルを多段階にロックできるようにしたものである。
しかし、この従来のパネル回動装置は、パネルを復動位
置から往動位置へ回動させる時は勿論、その逆に、往動
位置から復動位置へ回動させる時も、パネルが同じよう
に多段階にロックされるために、パネルを往動位置から
復動位置へ素早く戻すことができない。アームの回動に
伴って、ロック筒がばねに抗して複数の円形凹部を順次
乗り超えながら順次係合して行く時の摩擦抵抗が非常に
大きいために、パネルの回動操作に強い力が必要であ
る。この際、ばねを弱くすると、パネルのロック力が弱
くなってしまう。また、シャーシの側面から支軸、ロッ
ク筒及びばね等が直角に突出されているために、装置全
体の横巾が大きくなってしまうと言う問題点があった。
置から往動位置へ回動させる時は勿論、その逆に、往動
位置から復動位置へ回動させる時も、パネルが同じよう
に多段階にロックされるために、パネルを往動位置から
復動位置へ素早く戻すことができない。アームの回動に
伴って、ロック筒がばねに抗して複数の円形凹部を順次
乗り超えながら順次係合して行く時の摩擦抵抗が非常に
大きいために、パネルの回動操作に強い力が必要であ
る。この際、ばねを弱くすると、パネルのロック力が弱
くなってしまう。また、シャーシの側面から支軸、ロッ
ク筒及びばね等が直角に突出されているために、装置全
体の横巾が大きくなってしまうと言う問題点があった。
本考案は、パネルを復動位置から往動位置へ回動させる
際に限り、パネルを多段階に、しかも軽快にロックする
ことができ、パネルを往動位置から復動位置へ戻す時に
は、摩擦抵抗等が殆んど生じないようにしたパネル回動
装置を提供することを目的としている。
際に限り、パネルを多段階に、しかも軽快にロックする
ことができ、パネルを往動位置から復動位置へ戻す時に
は、摩擦抵抗等が殆んど生じないようにしたパネル回動
装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本考案のパネル回動装置
は、復動位置と往動位置との間で回動されるパネルと、
複数のラチエット歯及び、上記パネルをその往動位置に
位置決めするための位置決め手段を有しかつ上記パネル
と一体に回動される円弧状のラチエットアームと、上記
パネルがその復動位置から往動位置に往動されるとき、
上記ラチエットアームの複数のラチエット歯に順次に係
合付勢されてこのラチエットアームを多段階にロックで
きるラチエット爪と、パネルの上記往動時における最後
のラチエット歯と上記ラチエット爪との係合の後に上記
パネルの往動を一旦停止させ、このパネルの僅かな復動
によってこの停止状態を解除できるストップ機構と、上
記パネルがその往動位置に回動されるとき、上記ラチエ
ット爪を上記ラチエット歯から離脱させた状態に切り換
える切換機構と、上記パネルがその復動位置に回動され
るとき、上記ラチエット爪を上記ラチエット歯に係合付
勢させた状態に復帰させる復動機構とを具備させたもの
である。
は、復動位置と往動位置との間で回動されるパネルと、
複数のラチエット歯及び、上記パネルをその往動位置に
位置決めするための位置決め手段を有しかつ上記パネル
と一体に回動される円弧状のラチエットアームと、上記
パネルがその復動位置から往動位置に往動されるとき、
上記ラチエットアームの複数のラチエット歯に順次に係
合付勢されてこのラチエットアームを多段階にロックで
きるラチエット爪と、パネルの上記往動時における最後
のラチエット歯と上記ラチエット爪との係合の後に上記
パネルの往動を一旦停止させ、このパネルの僅かな復動
によってこの停止状態を解除できるストップ機構と、上
記パネルがその往動位置に回動されるとき、上記ラチエ
ット爪を上記ラチエット歯から離脱させた状態に切り換
える切換機構と、上記パネルがその復動位置に回動され
るとき、上記ラチエット爪を上記ラチエット歯に係合付
勢させた状態に復帰させる復動機構とを具備させたもの
である。
この際、上記復帰機構に手動用操作部を設けるのが好ま
しい。
しい。
上記のように構成されたパネル回動装置は、パネルが復
動位置から往動位置へ回動される際に、ラチエット爪が
ラチエットアームを多段階に順次ロックする。しかもこ
の際、ラチエット爪はラチエットアーム上を段階状にす
べりながらロックするので、そのロックは非常に軽快で
あり、大きな摩擦抵抗等は生じない。そして、パネルが
往動位置まで回動されると、ラチエット爪がラチエット
アームから自動的に離脱されるので、パネルを往動位置
から復動位置へ戻す時には、ラチエット爪をラチエット
アームに対して全く係合させることなく戻すことができ
て、摩擦抵抗等を殆ど生じることなく、パネルを極めて
軽快に戻すことができる。そして、パネルが復動位置に
戻されると、ラチエット爪がラチエットアームに自動的
に係合付勢される。
動位置から往動位置へ回動される際に、ラチエット爪が
ラチエットアームを多段階に順次ロックする。しかもこ
の際、ラチエット爪はラチエットアーム上を段階状にす
べりながらロックするので、そのロックは非常に軽快で
あり、大きな摩擦抵抗等は生じない。そして、パネルが
往動位置まで回動されると、ラチエット爪がラチエット
アームから自動的に離脱されるので、パネルを往動位置
から復動位置へ戻す時には、ラチエット爪をラチエット
アームに対して全く係合させることなく戻すことができ
て、摩擦抵抗等を殆ど生じることなく、パネルを極めて
軽快に戻すことができる。そして、パネルが復動位置に
戻されると、ラチエット爪がラチエットアームに自動的
に係合付勢される。
そして、ラチエットアームとラチエット爪を用いた構造
は非常に薄くできる。
は非常に薄くできる。
また、復帰機構に手動用操作部を設けておけば、パネル
が復動位置と往動位置との間に位置している状態から、
パネルのロックを解除して、パネルを復動位置へ自由に
戻すことができる。
が復動位置と往動位置との間に位置している状態から、
パネルのロックを解除して、パネルを復動位置へ自由に
戻すことができる。
以下、本考案を適用したパネル回動装置の一実施例を図
面を参照して説明する。
面を参照して説明する。
まず、第9図は業務用VTR等の電子機器全体を示したも
のであり、電子機器1の前面1aの一部にコントロールパ
ネルであるパネル2が回動自在に取付けられており、パ
ネル2には電子機器1のコントロール操作用の複数の操
作手段3が取付けられている。そして、パネル2は電子
機器1のカバー4で外側が覆われたシャーシ5の左右両
側面に一対の回動装置7によって取付けられていて、こ
のパネル2は、実線で示されたほぼ垂直状の復動位置
(全閉位置)と1点鎖線で示されたほぼ水平状の往動位
置(全開位置)との間で矢印a、a′方向に回動(往復
動)可能に構成されている。なお、回動装置7は同一構
造のものをシャーシ5の左右両側面に対称状に取付けた
ものである。
のであり、電子機器1の前面1aの一部にコントロールパ
ネルであるパネル2が回動自在に取付けられており、パ
ネル2には電子機器1のコントロール操作用の複数の操
作手段3が取付けられている。そして、パネル2は電子
機器1のカバー4で外側が覆われたシャーシ5の左右両
側面に一対の回動装置7によって取付けられていて、こ
のパネル2は、実線で示されたほぼ垂直状の復動位置
(全閉位置)と1点鎖線で示されたほぼ水平状の往動位
置(全開位置)との間で矢印a、a′方向に回動(往復
動)可能に構成されている。なお、回動装置7は同一構
造のものをシャーシ5の左右両側面に対称状に取付けた
ものである。
次に、第1図〜第8図によって、パネル2の一側部の回
動装置7を説明する。
動装置7を説明する。
パネル2はパネル支持板8によってシャーシ5の側面に
回動支点9を介して矢印a、a′方向側に回動自在に取
付けられており、回動支点9を中心とした円弧状のラチ
エットアーム10がパネル支持板8に一体に形成されてい
る。このラチエットアーム10の外周縁には例えば5°ピ
ッチで矢印a′方向に突出された多数のラチエット歯11
が円弧状に形成され、内周縁にはラック12が円弧状に形
成されている。なお、このラチエットアーム10はその中
央に沿って円弧状に設けられた長孔13をシャーシ5の側
面に取付けられたフランジ付ガイドピン14で案内される
ように構成されている。
回動支点9を介して矢印a、a′方向側に回動自在に取
付けられており、回動支点9を中心とした円弧状のラチ
エットアーム10がパネル支持板8に一体に形成されてい
る。このラチエットアーム10の外周縁には例えば5°ピ
ッチで矢印a′方向に突出された多数のラチエット歯11
が円弧状に形成され、内周縁にはラック12が円弧状に形
成されている。なお、このラチエットアーム10はその中
央に沿って円弧状に設けられた長孔13をシャーシ5の側
面に取付けられたフランジ付ガイドピン14で案内される
ように構成されている。
ラチエットアーム10のラチエット歯11に係合されるラチ
エット爪16は爪ベース17に回動支点18を介して矢印b、
b′方向に回動自在に取付けられ、爪ベース17との間に
設けられた引張ばね19によって矢印b方向に回動付勢さ
れて爪ベース17上のストッパー20に当接されている。そ
して、爪ベース17はシャーシ5の側面に回動支点21を介
して矢印c、c′方向に回動自在に取付けられ、シャー
シ5との間に設けられた上記引張ばね19より強い引張ば
ね22によって矢印c方向に回動付勢されている。
エット爪16は爪ベース17に回動支点18を介して矢印b、
b′方向に回動自在に取付けられ、爪ベース17との間に
設けられた引張ばね19によって矢印b方向に回動付勢さ
れて爪ベース17上のストッパー20に当接されている。そ
して、爪ベース17はシャーシ5の側面に回動支点21を介
して矢印c、c′方向に回動自在に取付けられ、シャー
シ5との間に設けられた上記引張ばね19より強い引張ば
ね22によって矢印c方向に回動付勢されている。
ラチエット爪16をラチエットアーム10から離脱させた状
態に切換える切換機構24は、ラチエットアーム10の外周
縁の矢印a′方向側の端部近傍に一体に形成されたカム
部25と、爪ベース17に取付けられたほぼV字状の板ばね
26と、ラチエット爪16に設けられた凸部27及び凹部28等
によって構成されている。
態に切換える切換機構24は、ラチエットアーム10の外周
縁の矢印a′方向側の端部近傍に一体に形成されたカム
部25と、爪ベース17に取付けられたほぼV字状の板ばね
26と、ラチエット爪16に設けられた凸部27及び凹部28等
によって構成されている。
ラチエット爪16をラチエットアーム10に係合付勢させる
状態に復帰させる復帰機構30は、シャーシ5の側面に取
付けられて爪ベース17に設けられた長孔31を案内するフ
ランジ付ガイドピン兼用のストッパ32ーと、シャーシ5
の側面に複数の長孔33及びガイドピン34によって矢印
d、d′方向に移動自在に取付けられた操作板35と、操
作板35の上端に設けられた斜面36と、パネル2側に設け
られたピン37と、操作板35と爪ベース17とを連動させる
ピン38及び溝39等によって構成されている。なお、操作
板35の上端には斜面36に隣接して凹部40が設けられ、操
作板35はシャーシ5との間に設けられた圧縮ばね41によ
って矢印d方向に移動付勢されている。
状態に復帰させる復帰機構30は、シャーシ5の側面に取
付けられて爪ベース17に設けられた長孔31を案内するフ
ランジ付ガイドピン兼用のストッパ32ーと、シャーシ5
の側面に複数の長孔33及びガイドピン34によって矢印
d、d′方向に移動自在に取付けられた操作板35と、操
作板35の上端に設けられた斜面36と、パネル2側に設け
られたピン37と、操作板35と爪ベース17とを連動させる
ピン38及び溝39等によって構成されている。なお、操作
板35の上端には斜面36に隣接して凹部40が設けられ、操
作板35はシャーシ5との間に設けられた圧縮ばね41によ
って矢印d方向に移動付勢されている。
そして、この復帰機構30の操作板35の下端等には手動用
操作部42が設けられている。
操作部42が設けられている。
ストップ機構44は、シャーシ5の側面に回動支点45を介
して矢印e、e′方向に回動自在に取付けられた回動板
46と、シャーシ5の側面及び回動板46に取付けられたス
トッパー47、48と、ラチエットアーム10の外周縁でカム
部25の矢印a′方向側に隣接する位置に一体に形成され
た段部49と、その段部49の矢印a方向側に隣接する位置
でラチエットアーム10に回動支点50を介して矢印f、
f′方向に回動自在に取付けられた回動アーム51等によ
って構成されている。なお、回動板46はシャーシ5との
間に設けられた引張ばね52によって矢印e方向に回動付
勢されて、外周に設けられた凸部53をストッパー47に当
接されている。また、回動アーム51はラチエットアーム
10との間に設けられた引張ばね54によって矢印f方向に
回動されてラチエットアーム10に取付けられたストッパ
ー55に当接されている。また、回動板46の外周には回動
アーム51が当接される凸部56と、ストッパー47に矢印
e′方向から当接される凸部57とが設けられている。
して矢印e、e′方向に回動自在に取付けられた回動板
46と、シャーシ5の側面及び回動板46に取付けられたス
トッパー47、48と、ラチエットアーム10の外周縁でカム
部25の矢印a′方向側に隣接する位置に一体に形成され
た段部49と、その段部49の矢印a方向側に隣接する位置
でラチエットアーム10に回動支点50を介して矢印f、
f′方向に回動自在に取付けられた回動アーム51等によ
って構成されている。なお、回動板46はシャーシ5との
間に設けられた引張ばね52によって矢印e方向に回動付
勢されて、外周に設けられた凸部53をストッパー47に当
接されている。また、回動アーム51はラチエットアーム
10との間に設けられた引張ばね54によって矢印f方向に
回動されてラチエットアーム10に取付けられたストッパ
ー55に当接されている。また、回動板46の外周には回動
アーム51が当接される凸部56と、ストッパー47に矢印
e′方向から当接される凸部57とが設けられている。
なお、シャーシ5の側面に取付けられてラチエットアー
ム10のラック12に噛合されたピニオン59に回転式ダンパ
ー60が取付けられている。
ム10のラック12に噛合されたピニオン59に回転式ダンパ
ー60が取付けられている。
次に、パネル2の回転操作を説明する。
まず、第1図に1点鎖線で示すように、パネル2が復動
位置に戻っている全閉状態では、第1図に実線で示すよ
うに、ピン37が操作板35の凹部40内に係合されていて、
パネル2が復動位置でロックされている。
位置に戻っている全閉状態では、第1図に実線で示すよ
うに、ピン37が操作板35の凹部40内に係合されていて、
パネル2が復動位置でロックされている。
一方、爪ベース17上のラチエット爪16は引張ばね19によ
ってラチエットアーム10のラチエット歯11に係合付勢さ
れている。
ってラチエットアーム10のラチエット歯11に係合付勢さ
れている。
次に、操作板35の手動用操作部42を指先で矢印d′方向
に押して、操作板35を第1図に1点鎖線で示すように圧
縮ばね41に抗して矢印d′方向に移動させれば、凹部40
がピン37から外れて、パネル2を矢印a方向に自由に回
動できるようになる。
に押して、操作板35を第1図に1点鎖線で示すように圧
縮ばね41に抗して矢印d′方向に移動させれば、凹部40
がピン37から外れて、パネル2を矢印a方向に自由に回
動できるようになる。
そこで、第1図に示すように、パネル2の復動位置での
ロックを上記のように解除した後、パネル2を回動支点
9を中心に矢印a方向に回転させると、パネル2と一体
にラチエットアーム10が矢印a方向に回動される。
ロックを上記のように解除した後、パネル2を回動支点
9を中心に矢印a方向に回転させると、パネル2と一体
にラチエットアーム10が矢印a方向に回動される。
この時、ラチエット爪16はラチエットアーム10の多数の
ラチエット歯11上を階段状にすべりながら、ラチエット
歯11を5°ピッチで順次多段階にロックして行く。即
ち、ラチエットアーム10の矢印a方向の回動に対しては
ラチエット爪16がラチエット歯11を1歯づつ乗り越える
べく矢印b′方向に逃げ、ラチエットアーム10の矢印
a′方向の戻りに対しては、ラチエット爪16がストッパ
ー20に矢印b方向から押しつけられて、ラチエット歯11
を1歯づつ軽快にロックする動作を順次繰り返す。しか
もこの際、ラチエットアーム10の矢印a方向の回動に対
して、ラチエット爪16は引張ばね19に抗して容易に逃げ
ることができ、大きな摩擦抵抗は殆んど発生しない。
ラチエット歯11上を階段状にすべりながら、ラチエット
歯11を5°ピッチで順次多段階にロックして行く。即
ち、ラチエットアーム10の矢印a方向の回動に対しては
ラチエット爪16がラチエット歯11を1歯づつ乗り越える
べく矢印b′方向に逃げ、ラチエットアーム10の矢印
a′方向の戻りに対しては、ラチエット爪16がストッパ
ー20に矢印b方向から押しつけられて、ラチエット歯11
を1歯づつ軽快にロックする動作を順次繰り返す。しか
もこの際、ラチエットアーム10の矢印a方向の回動に対
して、ラチエット爪16は引張ばね19に抗して容易に逃げ
ることができ、大きな摩擦抵抗は殆んど発生しない。
従って、パネル2を矢印a方向に希望する位置まで軽快
に回動させて、パネル2を5°ピッチで多段階に順次ロ
ックすることができる。なお、この際パネル2の自重に
よる矢印a′方向への回動力によって、ラチエット爪16
がラチエットアーム10をロックすることになる。
に回動させて、パネル2を5°ピッチで多段階に順次ロ
ックすることができる。なお、この際パネル2の自重に
よる矢印a′方向への回動力によって、ラチエット爪16
がラチエットアーム10をロックすることになる。
次に、矢印a方向に回動されるパネルが往動位置の直前
位置に達して、第2図に示す如く、ラチエット爪16がラ
チエットアーム10の矢印a′方向における最後のラチエ
ット歯11に乗り上った時に、回動アーム51が回動板46の
凸部56に係合されて、回動板46を引張ばね52に抗して矢
印e方向に回動させるので、第3図に示す如く、回動板
46のストッパー48がラチエットアーム10の段部49の矢印
a方向側に入り込む。そして、この直後に、第4図に示
す如く、回動アーム51と回動板46との係合が外れて、回
動板46が引張ばね52によって矢印e方向に回動して、ス
トッパー48がラチエットアーム10の段部49に当接され
る。そして、引き続きのラチエットアーム10の矢印a方
向への回動により、第5図に示す如く、段部49及びスト
ッパー48を介して回動板46が引張ばね52に抗して矢印
e′方向に回動されて、回動板46が凸部57によってスト
ッパー47に当接されて、上記直前位置でパネル2が一時
停止される。
位置に達して、第2図に示す如く、ラチエット爪16がラ
チエットアーム10の矢印a′方向における最後のラチエ
ット歯11に乗り上った時に、回動アーム51が回動板46の
凸部56に係合されて、回動板46を引張ばね52に抗して矢
印e方向に回動させるので、第3図に示す如く、回動板
46のストッパー48がラチエットアーム10の段部49の矢印
a方向側に入り込む。そして、この直後に、第4図に示
す如く、回動アーム51と回動板46との係合が外れて、回
動板46が引張ばね52によって矢印e方向に回動して、ス
トッパー48がラチエットアーム10の段部49に当接され
る。そして、引き続きのラチエットアーム10の矢印a方
向への回動により、第5図に示す如く、段部49及びスト
ッパー48を介して回動板46が引張ばね52に抗して矢印
e′方向に回動されて、回動板46が凸部57によってスト
ッパー47に当接されて、上記直前位置でパネル2が一時
停止される。
そして、このように、パネル2を上記直前位置で一時停
止させることによって、パネル2の全開(往動の限界)
を操作する人に認識させることができるので、例えば、
パネル2を矢印a方向に全開して、電子機器1内の基板
交換を行うような場合に非常に便利である。
止させることによって、パネル2の全開(往動の限界)
を操作する人に認識させることができるので、例えば、
パネル2を矢印a方向に全開して、電子機器1内の基板
交換を行うような場合に非常に便利である。
そこでこの後に、第6図に示す如く、パネル2を矢印
a′方向に少し戻すと、回動板46のストッパー48がラチ
エットアーム10の段部49から矢印e方向に外れて、回動
板46が引張ばね52によって矢印e方向に回動されて、凸
部53がストッパー47に当接される初期位置へ戻る。そし
て、ストッパー48と段部49との係合が解除されたことに
よって、パネル2を往動位置まで矢印a方向に回動でき
るようになる。
a′方向に少し戻すと、回動板46のストッパー48がラチ
エットアーム10の段部49から矢印e方向に外れて、回動
板46が引張ばね52によって矢印e方向に回動されて、凸
部53がストッパー47に当接される初期位置へ戻る。そし
て、ストッパー48と段部49との係合が解除されたことに
よって、パネル2を往動位置まで矢印a方向に回動でき
るようになる。
そして、パネル2を上記直前位置から上記往動位置まで
矢印a方向に少し回動させると、第7図に示す如く、ラ
チエットアーム10のカム部25によってラチエット爪16が
ばね19に抗して矢印b′方向に回動されて、爪ベース17
上の板ばね26の先端26aがラチエット爪16の凸部27を乗
り越えて凹部28に係合されるので、ラチエット爪16はラ
チエットアーム10のラチエット歯11に対して矢印b′方
向に離脱された状態に自動的に切換えられて、パネル2
が完全にフリーになる。なお、パネル2が往動位置まで
矢印a方向に完全に回動された時、ラチエットアーム10
の長孔13の端部13aがガイドピン14に当接されて、パネ
ル2をそれ以上矢印a方向に回動させることができなく
なる。
矢印a方向に少し回動させると、第7図に示す如く、ラ
チエットアーム10のカム部25によってラチエット爪16が
ばね19に抗して矢印b′方向に回動されて、爪ベース17
上の板ばね26の先端26aがラチエット爪16の凸部27を乗
り越えて凹部28に係合されるので、ラチエット爪16はラ
チエットアーム10のラチエット歯11に対して矢印b′方
向に離脱された状態に自動的に切換えられて、パネル2
が完全にフリーになる。なお、パネル2が往動位置まで
矢印a方向に完全に回動された時、ラチエットアーム10
の長孔13の端部13aがガイドピン14に当接されて、パネ
ル2をそれ以上矢印a方向に回動させることができなく
なる。
従ってこの後に、パネル2を第8図に2点鎖線で示す往
動位置から1点鎖線で示す復動位置まで矢印a′方向に
戻す際、ラチエット爪16をラチエットアーム10のラチエ
ット歯11に全く係合させることなく、パネル2を極めて
軽快に戻すことができる。
動位置から1点鎖線で示す復動位置まで矢印a′方向に
戻す際、ラチエット爪16をラチエットアーム10のラチエ
ット歯11に全く係合させることなく、パネル2を極めて
軽快に戻すことができる。
なおこの際、パネル2と一体に矢印a′方向に回動され
るラチエットアーム10のラック12がピニオン59を介して
ダンパー60を回転させるので、パネル2の自重をダンパ
ー60で吸収させながら、パネル2を矢印a′方向に静か
に、かつ安全に戻すことができる。
るラチエットアーム10のラック12がピニオン59を介して
ダンパー60を回転させるので、パネル2の自重をダンパ
ー60で吸収させながら、パネル2を矢印a′方向に静か
に、かつ安全に戻すことができる。
次に、第8図に実線で示す如く、パネル2を復動位置の
直前位置まで矢印a′方向に戻した時に、ピン37が操作
板35の斜面36上に乗り上げて、操作板35を圧縮ばね41に
抗して矢印d′方向に移動させ、ピン38及び溝39を介し
て爪ベース17が引張ばね22に抗して矢印c′方向に回動
される。すると、爪ベース17上のラチエット爪16がスト
ッパー32に当接されて矢印b方向に回動され、板ばね26
の先端26aがラチエット爪16の凹部28から外れて凸部27
を矢印b′方向に乗り越え、ラチエット爪16は引張ばね
19によってストッパー20に矢印b方向から当接される。
そして、パネル2が第8図に1点鎖線で示す復動位置ま
で矢印a′方向に完全に戻された時に、第1図に実線で
示すように、パネル2のピン37が操作板35の凹部40内に
係合されて、操作板35が圧縮ばね41によって矢印d方向
に復帰され、爪ベース17が引張ばね22、ストッパー32に
当接される当初の位置まで矢印c方向に復帰されるため
に、ラチエット爪16がラチエットアーム10のラチエット
歯11と再び係合される状態に自動的に復帰される。
直前位置まで矢印a′方向に戻した時に、ピン37が操作
板35の斜面36上に乗り上げて、操作板35を圧縮ばね41に
抗して矢印d′方向に移動させ、ピン38及び溝39を介し
て爪ベース17が引張ばね22に抗して矢印c′方向に回動
される。すると、爪ベース17上のラチエット爪16がスト
ッパー32に当接されて矢印b方向に回動され、板ばね26
の先端26aがラチエット爪16の凹部28から外れて凸部27
を矢印b′方向に乗り越え、ラチエット爪16は引張ばね
19によってストッパー20に矢印b方向から当接される。
そして、パネル2が第8図に1点鎖線で示す復動位置ま
で矢印a′方向に完全に戻された時に、第1図に実線で
示すように、パネル2のピン37が操作板35の凹部40内に
係合されて、操作板35が圧縮ばね41によって矢印d方向
に復帰され、爪ベース17が引張ばね22、ストッパー32に
当接される当初の位置まで矢印c方向に復帰されるため
に、ラチエット爪16がラチエットアーム10のラチエット
歯11と再び係合される状態に自動的に復帰される。
なお、パネル2が復動位置と往動位置との間に位置して
いる状態で、手動用操作部42を指先で矢印d′方向に押
して、操作板35を矢印d′方向に移動させれば、第8図
に示す如く、爪レバー17によってラチエット爪16をラチ
エットアーム10のラチエット歯11から矢印c′方向に離
脱させることができるので、パネル2のロックを解除し
て、パネル2を復動位置まで矢印a′方向に自由に戻す
ことができる。
いる状態で、手動用操作部42を指先で矢印d′方向に押
して、操作板35を矢印d′方向に移動させれば、第8図
に示す如く、爪レバー17によってラチエット爪16をラチ
エットアーム10のラチエット歯11から矢印c′方向に離
脱させることができるので、パネル2のロックを解除し
て、パネル2を復動位置まで矢印a′方向に自由に戻す
ことができる。
以上本考案の実施例に付き述べたが、本考案は上記実施
例に限定されることなく、本考案の技術的思想に基づい
て、各種の有効な変更が可能である。
例に限定されることなく、本考案の技術的思想に基づい
て、各種の有効な変更が可能である。
本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載
する効果を奏する。
する効果を奏する。
パネルを復動位置から往動位置へ回動させる際に限り、
パネルを多段階に、しかも軽快にロックすることがで
き、パネルを往動位置から復動位置へ戻す時には、摩擦
抵抗等が殆んど生じないようにしたので、パネルを片手
で容易に回動操作することができて、操作性が飛躍的に
向上する。しかも、ラチエットアームとラチエット爪と
による構造は薄くできるので、電子機器等の横巾を小さ
くできる。
パネルを多段階に、しかも軽快にロックすることがで
き、パネルを往動位置から復動位置へ戻す時には、摩擦
抵抗等が殆んど生じないようにしたので、パネルを片手
で容易に回動操作することができて、操作性が飛躍的に
向上する。しかも、ラチエットアームとラチエット爪と
による構造は薄くできるので、電子機器等の横巾を小さ
くできる。
パネルを復動位置と往動位置との間の位置からロック解
除して、パネルを復動位置に戻すことができるので、非
常に便利である。
除して、パネルを復動位置に戻すことができるので、非
常に便利である。
図面は本考案の一実施例を示したものであって、第1図
はパネル回動装置全体の側面図、第2図〜第8図はパネ
ル回動装置の動作の説明図、第9図は電子機器全体の斜
視図である。 なお図面に用いられた符号において、 2……パネル 7……回動装置 10……ラチエットアーム 11……ラチエット歯 13……長孔(位置決め手段) 14……フランジ付ガイドピン(位置決め手段) 16……ラチエット爪 24……切換機構 30……復帰機構 42……手動用操作部 44……ストップ機構 である。
はパネル回動装置全体の側面図、第2図〜第8図はパネ
ル回動装置の動作の説明図、第9図は電子機器全体の斜
視図である。 なお図面に用いられた符号において、 2……パネル 7……回動装置 10……ラチエットアーム 11……ラチエット歯 13……長孔(位置決め手段) 14……フランジ付ガイドピン(位置決め手段) 16……ラチエット爪 24……切換機構 30……復帰機構 42……手動用操作部 44……ストップ機構 である。
Claims (2)
- 【請求項1】復動位置と往動位置との間で回動されるパ
ネルと、 複数のラチエット歯及び、上記パネルをその往動位置に
位置決めするための位置決め手段を有しかつ上記パネル
と一体に回動される円弧状のラチエットアームと、 上記パネルがその復動位置から往動位置に往動されると
き、上記ラチエットアームの複数のラチエット歯に順次
に係合付勢されてこのラチエットアームを多段階にロッ
クできるラチエット爪と、 パネルの上記往動時における最後のラチエット歯と上記
ラチエット爪との係合の後に上記パネルの往動を一旦停
止させ、このパネルの僅かな復動によってこの停止状態
を解除できるストップ機構と、 上記パネルがその往動位置に回動されるとき、上記ラチ
エット爪を上記ラチエット歯から離脱させた状態に切り
換える切換機構と、 上記パネルがその復動位置に回動されるとき、上記ラチ
エット爪を上記ラチエット歯に係合付勢させた状態に復
帰させる復帰機構とを具備することを特徴とするパネル
回動装置。 - 【請求項2】上記復帰機構に手動用操作部を設けたこと
を特徴とする請求項1記載のパネル回動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989071548U JPH0740058Y2 (ja) | 1989-06-19 | 1989-06-19 | パネル回動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989071548U JPH0740058Y2 (ja) | 1989-06-19 | 1989-06-19 | パネル回動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0311779U JPH0311779U (ja) | 1991-02-06 |
JPH0740058Y2 true JPH0740058Y2 (ja) | 1995-09-13 |
Family
ID=31608679
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989071548U Expired - Lifetime JPH0740058Y2 (ja) | 1989-06-19 | 1989-06-19 | パネル回動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0740058Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-06-19 JP JP1989071548U patent/JPH0740058Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0311779U (ja) | 1991-02-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |