JPH0739729B2 - 折版屋根構造のケラバ部納め装置 - Google Patents

折版屋根構造のケラバ部納め装置

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JPH0739729B2
JPH0739729B2 JP19911890A JP19911890A JPH0739729B2 JP H0739729 B2 JPH0739729 B2 JP H0739729B2 JP 19911890 A JP19911890 A JP 19911890A JP 19911890 A JP19911890 A JP 19911890A JP H0739729 B2 JPH0739729 B2 JP H0739729B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、横断面角波山形々状に賦形成形された屋根
板部材,いわゆる折版状屋根板部材を用いて構成される
折版屋根構造のケラバ部納め装置に関する。
さらに詳しくは、建築構造物における折版屋根構造の側
面ケラバ部に対して、取付け装着腕部材を介してケラバ
化粧構造を上下方向位置,角度調整可能に装着するケラ
バ部納め装置に係るものである。
〔従来の技術〕
従来から、この種の建築構造物の折版屋根構造において
は、構造物躯体における屋根組み構造に対して、金属薄
鋼板製の所定断面形状,一般的には、山部と谷部を交互
に連接して賦形成形させた折版状屋根板部材を所期通り
に葺き上げることで、所要の折版屋根構造を構成させて
いる。
そしてこの折版屋根構造の側面ケラバ部,すなわち、折
版状屋根板部材の山部,谷部に平行した側端面部に該当
するケラバ部には、いわゆるケラバ化粧構造としてのケ
ラバ化粧板,ケラバ天井化粧板を装着させるようにして
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の折版屋根構造における
ケラバ部納め装置では、それぞれ一連に整然と連設させ
る必要のあるケラバ面化粧パネルとしてのケラバ化粧板
(以下,単に“化粧板”とも呼ぶ),およびケラバ天井
面化粧パネルとしてのケラバ天井化粧板(以下,単に
“天井化粧板”とも呼ぶ)などのケラバ部化粧構造の取
付け支持条件が相互に絡み合って多岐に亘ることになる
ために、当該ケラバ部納め装置の構造自体が極めて繁雑
化していた。
加えて、このように各外装化粧構造を取付けた装置構成
においては、相当程度までの自重になることから、構造
的にとかく脆弱になり易くて、装置自体の装着支持につ
いても頑丈にしなければならず、構造上,ならびに組上
げ作業上において種々の好ましくない問題点を生ずるも
のであった。
この発明は、従来のこのような問題点を改善するために
なされたもので、その目的とするところは、建築施工現
場での折版屋根構造のケラバ部納めのために、要求され
る種々のケラバ部形態に容易に適合させ得て、しかも良
好かつ堅固に構成し得るようにした,この種の折版屋根
構造のケラバ部納め装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成させるために、この発明に係る折版屋根
構造のケラバ部納め装置は、断面山形々状に山部,谷部
を隣接して賦形成形させた折版状屋根板部材を用い、当
該折版状屋根板部材の複数枚を山部,谷部が交互に連接
されるように組み上げた折版屋根構造の側面ケラバ部に
対して、取付け装着腕部材を介してケラバ化粧構造を上
下方向位置,角度調整可能に装着するケラバ部納め装置
であって、前記折版状屋根板部材の隣接する谷部下面の
相互間に跨って取付け固定され、かつ側面ケラバ部側に
装着角度調整部を設けた取付け装着腕部材と、前記装着
角度調整部に前後方向角度を調整設定して取付け装着さ
れる主体部材と、前記主体部材に対して上下方向位置を
調整設定して取付けられ、かつ少なくとも前記折版状屋
根板部材の上方に延長して突出されるケラバ化粧板受け
部材と、前記ケラバ化粧板受け部材の上部に支持角度可
変部を介して枢支されると共に、前記折版状屋根板部材
の山部上面に取付け固定されるサポート支持腕部材とを
備え、前記ケラバ化粧受け部材を用いて、前記ケラバ化
粧構造を取付け支持し得るようにしたことを特徴として
いる。
〔作用〕
従つて、この発明による折版屋根構造のケラバ部納め装
置においては、折版状屋根板部材の隣接する谷部下面の
相互間に跨って取付け装着腕部材を取付け固定すると共
に、当該取付け装着腕部材の側面ケラバ部側に設けた装
着角度調整部に対して、上下方向角度を調整設定して主
体部材を装着させ、かつ当該主体部材に対しては、折版
状屋根板部材の上方に延長突出するように上下方向位置
を調整設定してケラバ化粧板受け部材を取付けておき、
また、ケラバ化粧板受け部材の上部に支持角度可変部を
介してサポート支持腕部材を枢支した上で、当該サポー
ト支持腕部材を折版状屋根板部材の山部上面に取付け固
定したので、ケラバ化粧板受け部材により、所要のケラ
バ化粧構造を所期通りに取付け支持することができる。
従って、当該ケラバ化粧納め構造を建築構造物の躯体側
に全く関係せずに構成でき、併せて、ケラバ化粧構造に
は、折版構造屋根の勾配,ならびに周辺構造デザインに
見合った取付け位置,角度を与えることができる。
また、対象となる折版屋根構造に対しては、その谷部下
面での取付け装着腕部材の取付け固定と、山部上面での
サポート支持腕部材の取付けとによって、当該折版屋根
構造にケラバ部納め装置を一体化した強固な装着をなし
得るのである。
〔実施例〕
以下,この発明に係る折版屋根構造のケラバ部納め装置
の一実施例につき、第1図ないし第5図を参照して詳細
に説明する。
第1図はこの実施例によるケラバ部納め装置を適用した
折版屋根構造でのケラバ部構成の概要を模式的に示す全
体側面図,第2図は同上平面図、第3図は同上ケラバ部
納め装置の詳細を示す分解斜視図である。
また、第4図は同上ケラバ部納め装置におけるケラバ化
粧構造の各別の構成態様をそれぞれに示す説明図、さら
に、第5図は同上ケラバ部納め装置のケラバ化粧板受け
部材に対するケラバ化粧構造の変形例を示す側面図であ
る。
第1図ないし第3図の各図において、この実施例装置の
構成を適用する建築構造物は、基体となる構物部躯体
(100)と、当該構造物躯体(100)のH型鋼材などを用
いた構造体梁(101)上に設置される折版屋根構造,こ
ゝでは、折版状屋根板部材を用いて構成する折版屋根構
造(110)とからなつている。
前記折版屋根構造(110)は、従来からよく知られてい
るように、金属薄鋼板を賦形成形することにより、断面
形状が、中心部該当の谷部(111a)の両側をそれぞれ斜
面状に立上げて山部(111b)を形成した,いわゆる断面
角波山形々状をなす折版状屋根板部材(111)を用い
る。
そして、これらの各折版状屋根板部材(111)の副数枚
をそれぞれの山部(111b),谷部(111a)が交互に連接
され、かつ各山部(111b)の相互が重ね合わされるよう
に組み上げて、適宜,防水的に結合したものであってよ
く、この前記折版屋根構造(110)でのケラバ部に対し
て、ケラバ部納め装置(10)を用いることにより、ケラ
バ化粧構造(80)を装着保持させるのである。
こゝで、それぞれの各部の詳細については後述するが、
主体部材(21)などを介してケラバ化粧構造(80)を装
着する取り付け装着腕部材(11)は、前記折版状屋根板
部材(111)での各谷部(111a)の下面間に跨って、当
該谷部(111a),山部(111b)に平行したケラバ側端部
(110a)に直交する出入り方向位置,つまり、この場
合、前後方向位置を適正に設定した上で、適宜,取付け
ボルト・ナット(112)により取付け固定されている。
また、当該ケラバ化粧構造(80)の装着態様を補強する
サポート支持腕部材(61)は、前記折版状屋根板部材
(111)での少なくとも一つの山部(111b),こゝで
は、各山部(111b)の上面間に跨って、同様に、前後方
向位置を適正に設定した上で、適宜,取付けボルト・ナ
ット(113)により取付け固定される。
しかして、前記ケラバ部納め装置(10)は、この実施例
構成の場合,前記したように折版状屋根板部材(111)
での各谷部(111a)の下面間に跨って、前後方向位置を
調整設定して取付け固定される装着角度調整部(12)付
きの取付け装着腕部材(11)と、当該装着角度調整部
(12)に対して、前後方向角度を調整設定して取付け装
着される主体部材(21)と、当該主体部材(21)に対し
て、上下方向位置を調整設定して取付けられるケラバ化
粧板受け部材(31)と、当該ケラバ化粧板受け部材(3
1)の下端部に継ぎ手金具(51)を介して、前後方向位
置,ならびに上下方向角度を調整設定して取付けられる
ケラバ天井化粧板受け部材(41)と、前記ケラバ化粧板
受け部材(31)の上部に支持角度可変部(62)を介して
枢支されると共に、前記折版状屋根板部材(111)での
各山部(111b)の上面間に跨って、前後方向位置を調整
設定して取付け固定される枢支金具(63)付きのサポー
ト支持腕部材(61)とによって構成される。
まず、前記取付け装着腕部材(11)は、所定長さの鋼板
を横断面下向きコ字状に賦形成形し、かつ上面部に前記
取付けボルト・ナット(112)による前後方向位置調整
した取付け固定のための取付け長孔(11a)を穿孔して
あり、前端部にあって装着角度調整部(12)を付設す
る。
前記装着角度調整部(12)は、取付け装着腕部材(11)
の前端部に対し、鋼板を横断面前向きコ字状に賦形成形
して上部前端側に一組の対向する軸孔(13a),(13a)
付きの前方へ突出した上部の軸受け板(13),および貫
通孔(14a)付きの下方へ延長された固定腕金具(14)
を溶着固定して構成する。
前記軸受け板(13)の軸孔(13a),(13a)には、軸ピ
ン(18)により次に述べる主体部材(21)を前後方向へ
揺動可能に枢支させる。
そして、一組の対向する軸孔(16a),(16a)付きの軸
受け部(16)を有する角度調整ボルト(15)を設け、こ
れを軸ピン(19)により当該主体部材(21)に枢支させ
ておき、かつその角度調整ボルト(15)を固定腕金具
(14)の貫通孔(14a)に挿通させて、当該貫通孔(14
a)の周囲部分を挟むように一組の調整ナット(17),
(17)を螺合させることで、この主体部材(21)を前後
方向の傾斜角度調整可能に支持固定し得るようになつて
いる。
前記主体部材(21)は、所要長さの鋼板を横断面前向き
コ字状に賦形成形し、かつ両側板部に上下一組による上
下方向の主調整長孔(22),(22)を穿孔すると共に、
後面側の上部,および下部には、前記軸受け板(13)を
受け入れて軸ピン(18)により枢支させる軸孔(23a)
付きの枢支片(23),および前記軸受け部(16)を受け
入れて軸ピン(19)により枢支させる軸孔(24a)付き
の枢支片(24)をそれぞれに突設させてある。
なお、前記取付け装着腕部材(11)の横断面形状につい
ては、下向きのコ字状のほかに、開口部両側にフランジ
をもつ上向きコ字状とか、あるいは、角パイプ状などに
形成してもよい。
従つて、このように構成される取付け装着腕部材(11)
の装着角度調整部(12)においては、一組の調整ナット
(17),(17)を螺進退調整することによつて、矢印A
に示すように、当該装着角度調整部(12)に装着支持さ
れる主体部材(21)の前後方向の取付け傾斜角度を任意
所望通りに設定し得るのである。
前記ケラバ化粧板受け部材(31)は、前記主体部材(2
1)の内側に前方から被嵌し得る程度の外面幅,および
前記折版状屋根板部材(111)の山部(111b)を越えて
上方に達する十分な長さで、鋼板を横断面後向きコ字状
に賦形成形したものである。
当該ケラバ化粧板受け部材(31)の両側板には、上端部
に上端部取付け孔(32),上部に少なくとも上下一組に
よる上部取付け孔,こゝでは、所定のピッチ間隔による
上下方向の各上部調整長孔(33),(33)をそれぞれに
穿孔してあり、また、下端部に下端部取付け孔(34),
下部から中間部にかけて少なくとも上下一組による下部
取付け孔,こゝでは、前記各上部調整長孔(33),(3
3)に連接するようにして、前記主体部材(21)の各主
調整長孔(22),(22)に対応した所定のピッチ間隔に
よる上下方向の各下部取付け孔(35),(35)をそれぞ
れに穿孔してある。
従つて、このようにケラバ化粧板受け部を構成するケラ
バ化粧板受け部材(31)は、主体部材(21)に前方から
被嵌させた上で、主調整長孔(22),(22)に対する下
部取付け孔(35),(35)の上下方向位置,即ち、矢印
Bに示すように、主体部材(21)に対するケラバ化粧板
受け部材(31)の上下方向位置を所要通りに調整設定し
た上で、これらそれぞれの各孔(35),(22)を通した
取付けボルト・ナット(36),(36)を緊締することに
より、この主体部材(21)に対してケラバ化粧板受け部
材(31)を、各主調整長孔(22),(22)と各下部取付
け孔(35),(35)との組み合わせの範囲内で任意に上
下方向位置調整して容易に取付け得るのである。
前記継ぎ目金具(51)を有するケラバ天井化粧板受け部
材(41)は、前記ケラバ化粧板受け部材(31)とおゝよ
そ同程度の外面幅,および十分な長さで、鋼板を横断面
上向きコ字状に賦形成形したもので、当該ケラバ天井化
粧板受け部材(41)の両側板には、前端部取付け孔(4
2),およびこれよりも後方側に所定のピッチ間隔によ
る前後方向複数の各前後取付け孔(43)をそれぞれに穿
孔してある。
前記継ぎ手金具(51)に関しては、前記ケラバ化粧板受
け部材(31)の下端内側に下方から抜き差し調整可能に
挿入し得る断面寸法で、所定長さの竪継ぎ手部(52),
および前記ケラバ天井化粧板受け部材(41)の内面寸法
に一致する外面幅で所定の長さの横継ぎ手部(53)から
なっている。
竪継ぎ手部(52)には、前記下端部取付け孔(34)に対
応する上下方向の上下調整長孔(54)を、横継ぎ手部
(53)には、前端部取付け孔(42)に対応する前後方向
の前後調整長孔(55)をそれぞれに形成したものであ
る。
従って、前記継ぎ手金具(51)の竪継ぎ手部(52)を前
記ケラバ化粧板受け部材(31)の下端部に挿入すると共
に、下端部取付け孔(34)に対する上下調整長孔(54)
の上下方向位置を調整した上で、取付けボルト・ナット
(44)により取付け固定させ、かつ同横継ぎ手部(53)
を前記ケラバ天井化粧板受け部材(41)の前端部に挿入
して、前端部取付け孔(42),もしくは、各前後取付け
孔(43)の選択された何れか一つに対する前後調整長孔
(55)の前後方向位置を調整した上で、取付けボルト・
ナット(45)により取付け固定させることにより、ケラ
バ化粧板受け部材(31)の下端部に対して、ケラバ天井
化粧板受け部材(41)の前端部を上下方向,ならびに矢
印Cに示す前後方向位置と、矢印Dに示す前後方向角度
とを任意に調整して取付け得るのである。
次に、前記サポート支持腕部材(61)は、所定長さの鋼
板を横断面下向きコ字状に賦形成形し、かつ上面部に前
記取付けボルト・ナット(113)による前後方向位置調
整した取付け固定のための取付け長孔(61a)を穿孔し
てなるもので、前端部に枢支金具(63)からなる支持角
度可変部(62)を付設してある。
なお、サポート支持腕部材(61)の横断面形状について
も、前記取付け装着腕部材(11)の場合と同様に、前記
下向きコ字状のほかに、開口部両側にフランジをもつ上
向きコ字状とか、あるいは、角パイプ状などに形成して
もよい。
前記支持角度可変部(62)の枢支金具(63)について
は、前記ケラバ化粧板受け部材(31)の外側面に一致す
る内面幅,および所定の長さで、鋼板を横断面前向きコ
字状に形成させ、かつその側板に前記各上部調整長孔
(33),(33)と一致するピッチ間隔で上下一組づゝの
上部取付け孔(65),(65)をそれぞれに穿孔した取付
け板(64)と、当該取付け板(64)の側面寸法に一致す
る内面幅で、同様に、鋼板を横断面前向きコ字状に成形
させた軸受け板(66)とを設け、取付け板(64)の中間
部に対して軸受け板(66)の前端部を軸ピン(67)によ
り揺動自在に枢着すると共に、当該軸受け板(66)の基
端部を前記サポート支持腕部材(61)の前端部に溶着固
定して構成したものである。
こゝでは、矢印Eに示すように、取付け板(64)の各上
部取付け孔(65),(65)をケラバ化粧板受け部材(3
1)の各上部調整長孔(33),(33)に上下方向微細調
整して一致させ、取付けボルト・ナット(68),(68)
により一体的に取付けることで、結果的に、ケラバ化粧
板受け部材(31)に対し、矢印Fに示すように、サポー
ト支持腕部材(61)を上下方向角度調整可能に連繋結合
し得るのである。
従って、このように構成されるサポート支持腕部材(6
1)では、先にも述べたように、前記主体部材(21)に
上下方向位置調整して取付けたケラバ化粧板受け部材
(31)に対し、枢支金具(63)の取付け板(64)を取付
けるため,それぞれの取付けボルト・ナット(68),
(68)を緩めたまゝの状態で、軸受け板(66)に枢支さ
れて揺動自在なサポート支持腕部材(61)について、先
に述べたように、これを前記折版屋根構造(110)での
折版状屋根板部材(111)の山部(111b)の上面,ない
しは、各山部(111b)間の上面に跨って支持固定させた
後、あらためて再度,各取付けボルト・ナット(68),
(68)を締め付け固定することにより、ケラバ化粧受け
部材(31)に対して当該サポート支持腕部材(61)が、
上下方向に位置,角度微調整されて、当該ケラバ化粧板
受け部材(41)をサポート支持腕部材(61)で支持角度
可変部(62)を介して補強支持させ得るのである。
すなわち、以上,各構成部材の上下方向位置,角度と前
後方向位置,角度との綜合された各種態様は、結果的
に、第4図に示されているように、基本形態(a)を中
心にして、ケラバ化粧板受け部材(31)を前後方向に傾
斜させたI列系の各変形形態(b),(c)と、ケラバ
天井化粧板(41)を上下方向に傾斜させたII列系の各変
形形態(d),(e)と、それに、これらの各変形態様
を湊合させたIII列系の各変形形態(f),(g),
(h),(i)とのそれぞれが可能になる。
続いて、前記したケラバ部に一連に併置される各ケラバ
化粧板受け部材(31),およびケラバ天井化粧板受け部
材(41)へのケラバ化粧構造(80)の取付けの基本的な
態様について述べる。
すなわち、第1図に示されているように、前記各主体部
材(21)への上下方向位置調整されたケラバ化粧板受け
部材(31)の取付けと、当該ケラバ化粧板受け部材(3
1)への継ぎ手金具(51)を介して前後方向角度調整さ
れたケラバ天井化粧板受け部材(41)の取付けとのそれ
ぞれの基本的な態様において、まず、各ケラバ化粧板受
け部材(31)の上端部の全体を通して受通し板(81)を
被嵌させる。
この状態で、当該ケラバ化粧板受け部材(31)の前面,
つまり、ケラバ面での上下部を残した主面には、ケラバ
化粧パネル(82)を、また、ケラバ天井化粧板受け部材
(41)の下面,つまり、ケラバ軒裏面での前部を残した
主面には、目地部(84)を介してケラバ天井化粧パネル
(83)をそれぞれに設置して適宜に止着させる。
そして、各ケラバ化粧板受け部材(31)の上部側にあっ
ては、前記ケラバ化粧パネル(82)との間に目地部(8
4)を残して前記受通し板(81)を跨ぎ、かつ前記支持
角度可変部(62)の枢支金具(63)の部分を避けてケラ
バ端側の折版状屋根板部材(111)の山部(111b)の上
方で折返された笠木板(85),および当該笠木板(85)
の内側を巻いて山部(111b)の斜辺に接する水切り板
(86)をそれぞれに配置させる。
さらに、各ケラバ化粧板受け部材(31)の下部側にあっ
ては、前記ケラバ化粧パネル(82)とケラバ天井化粧パ
ネル(83)との間にそれぞれ目地部(84)を残し、コー
ナー板(87)を被嵌して適宜に止着させ、各目地部(8
4)に適宜,目地材を埋め込んで仕上げるのである。
なお、前記ケラバ化粧板受け部材(31)とケラバ天井化
粧板受け部材(41)とによるそれぞれにケラバ化粧パネ
ルなどの取付け態様については、必ずしも前記構成にの
み限定されるものではなく、同様な作用を得られるもの
であれば、任意であってよい。
次に、前記ケラバ化粧板受け部材(31)の前面ケラバ側
化粧パネル受け部に対して取付けられる別形態のケラバ
化粧納め構成を、第5図について述べる。
この第5図構成においては、前記ケラバ化粧板受け部材
(31)の上部に穿孔された上端部取付け孔(32)に対し
て、取付けボルト・ナット(92)を用いることで、化粧
板受け補助部材(91)の上方部分を前面に対してやゝ上
向き気味となるように取付けると共に、この化粧板受け
補助部材(91)の下端部と、前方に突出して位置設定さ
せた前記ケラバ天井化粧板受け部材(41)の前端部とを
取付けボルト・ナット(93)により結合させて、上向き
斜辺の直角三角形状をしたケラバ側化粧パネル受け部を
形成させたものである。
このケラバ側化粧パネル受け部に対しても前記の場合と
ほゞ同様にして、ケラバ化粧パネル(82)とケラバ天井
化粧パネル(83)などを配置させるのである。
なお、この第5図構成でのケラバ天井側化粧パネル受け
部におけるケラバ化粧板受け部材(31),およびケラバ
天井化粧板受け部材(41)の利用については、これを必
要に応じて行なうもので、必ずしもこの構成に限定を受
けるものではなく、任意の変形構成が容易に可能であ
る。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、この発明による折版屋根構造のケ
ラバ部納め装置においては、折版状屋根板部材の隣接す
る谷部下面の相互間に跨って取付け装着腕部材を取付け
固定すると共に、当該取付け装着腕部材の側面ケラバ部
側に設けた装着角度調整部に対して、上下方向角度を調
整設定して主体部材を装着させ、かつ当該主体部材に対
しては、折版状屋根板部材の上方に延長突出するように
上下方向位置を調整設定してケラバ化粧板受け部材を取
付けておき、また、ケラバ化粧板受け部材の上部に支持
角度可変部を介してサポート支持腕部材を枢支した上
で、当該サポート支持腕部材を折版状屋根板部材の山部
上面に取付け固定したので、ケラバ化粧板受け部材によ
り、所要のケラバ化粧構造を所期通りに取付け支持する
ことができる。
従って、当該ケラバ化粧納め構成を建築構造物の躯体側
に全く関係せずに構成でき、併せて、ケラバ化粧構造に
は、折版構造屋根の勾配,ならびに周辺構造デザインに
見合った取付け位置,角度を与えることができる。
また、対象となる折版屋根構造に対しては、その谷部下
面での取付け装着腕部材の取付け固定と、山部上面での
サポート支持腕部材の取付けとによって、当該折版屋根
構造にケラバ部納め装置を一体化した強固な装着をなし
得るのである。
また、ケラバ化粧板受け部材の下部に、ケラバ天井化粧
板受け部材を前後方向位置,ならびに上下方向角度調整
可能に取付けて、これらのケラバ化粧板受け部材とケラ
バ天井化粧板受け部材とにより、ケラバ化粧構造を取付
け支持し得るようにすることで、要求される種々のケラ
バ部形態に容易に適合させ得て、ケラバ化粧構造におけ
る所要方向の位置,角度設定の自由度,正確度,ならび
に構造全体の強度などを格段に向上できるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るケラバ部納め装置の一実施例を
適用した折版屋根構造でのケラバ部構成の概要を模式的
に示す全体側面図,第2図は同上平面図、第3図は同上
ケラバ部納め装置の詳細を示す分解斜視図であり、ま
た、第4図は同上ケラバ部納め装置におけるケラバ化粧
構造の各別の構成態様をそれぞれに示す説明図であり、
さらに、第5図は同上ケラバ部納め装置のケラバ化粧板
受け部材に対するケラバ化粧構造の変形例を示す側面図
である。 (10)……ケラバ部納め装置、(11)……取付け装着腕
部材、(11a)……取付け長孔、(12)……装着角度調
整部、(13)……軸受け板、(13a)軸孔、(14)……
固定腕金具、(14a)……貫通孔、(15)……角度調整
ボルト、(16)……軸受け部、(16a)……軸孔、(1
7)……調整ナット、(18),(19)……軸ピン、(2
1)……主体部材、(22)……主調整長孔、(23),(2
4)……枢支片、(23a),(24a)……軸孔、(31)…
…ケラバ化粧板受け部材、(32)……上端部取付け孔、
(33)……上部調整長孔、(34)……下端部取付け孔、
(35)……下部取付け孔、(36)……取付けボルト・ナ
ット、(41)……ケラバ天井化粧板受け部材、(42)…
…前端部取付け孔、(43)……前後取付け孔、(44),
(45)……取付けボルト・ナット、(51)……継ぎ手金
具、(52)……竪継ぎ手部、(53)……横継ぎ手部、
(54)……上下調整長孔、(55)……前後調整長孔、
(61)……サポート支持腕部材、(61a)……取付け長
孔、(62)……支持角度可変部、(63)……枢支金具、
(64)……取付け板、(65)……上部取付け孔、(66)
……軸受け板、(67)……軸ピン、(68)……取付けボ
ルト・ナット、(80)……ケラバ化粧構造、(81)……
受通し板、(82)……ケラバ化粧パネル、(83)……ケ
ラバ天井化粧パネル、(84)……目地部、(85)……笠
木板、(86)……水切り板、(87)……コーナー板、
(91)……化粧板受け補助部材、(92),(93)……取
付けボルト・ナット、(100)……構造物躯体、(101)
……構造体梁、(110)……折版屋根構造、(110a)…
…ケラバ側端部、(111)……折版状屋根板部材、(111
a)……谷部、(111b)……山部、(112),(113)…
…取付けボルト・ナット。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面山形々状に山部,谷部を隣接して賦形
    成形させた折版状屋根板部材を用い、当該折版状屋根板
    部材の複数枚を山部,谷部が交互に連接されるように組
    み上げた折版屋根構造の側面ケラバ部に対し、取付け装
    着腕部材を介してケラバ化粧構造を上下方向位置,角度
    調整可能に装着するためのケラバ部納め装置であって、 前記折版状屋根板部材の隣接する谷部下面の相互間に跨
    って取付け固定され、かつ側面ケラバ部対応側に装着角
    度調整部を設けた取付け装着腕部材と、 前記装着角度調整部に前後方向角度を調整設定して取付
    け装着される主体部材と、 前記主体部材に対して上下方向位置を調整設定して取付
    けられ、かつ少なくとも前記折版状屋根板部材の上方に
    延長して突出されるケラバ化粧板受け部材と、 前記ケラバ化粧板受け部材の上部に支持角度可変部を介
    して枢支されると共に、前記折版状屋根板部材の山部上
    面に取付け固定されるサポート支持腕部材とを備え、 前記ケラバ化粧板受け部材を用いて、ケラバ化粧構造を
    取付け支持し得るようにした ことを特徴とする折版屋根構造のケラバ部納め装置。
  2. 【請求項2】前記取付け装着腕部材における装着角度調
    整部には、 当該取付け装着腕部材の前端部に設けられて前記主体部
    材の上部を前後方向揺動自在に枢支する枢支手段,およ
    び 当該主体部材の下部との間隔を螺進退調整可能にするネ
    ジ手段を用いた ことを特徴とする請求項1記載の折版屋根構造のケラバ
    部納め装置。
  3. 【請求項3】前記主体部材に対する前記ケラバ化粧板受
    け部材の上下方向位置調整手段として、 これらの各部材の何れか一方に形成された少なくとも上
    下一組による上下方向の各主調整長孔,および 当該各主調整長孔のピッチ間隔に対応して他方に形成さ
    れた少なくとも上下一組による上下方向の各取付け孔の
    組み合せを設け、 各主調整長孔と各取付け孔との上下方向位置設定後、両
    孔を通してボルト・ナット止めし得るように構成した ことを特徴とする請求項1記載の折版屋根構造のケラバ
    部納め装置。
  4. 【請求項4】前記ケラバ化粧板受け部材の上部に対し
    て、前記サポート支持腕部材の支持角度可変部を上下方
    向位置調整可能に取付け得るようにした ことを特徴とする請求項1記載の折版屋根構造のケラバ
    部納め装置。
  5. 【請求項5】前記サポート支持腕部材における支持角度
    可変部には、当該サポート支持腕部材の前端部に前後方
    向揺動自在に枢支した枢支金具を設け、 当該枢支金具を前記ケラバ化粧板受け部材の上部に上下
    方向位置調整可能に取付け得るようにした ことを特徴とする請求項1記載の折版屋根構造のケラバ
    部納め装置。
  6. 【請求項6】前記ケラバ化粧板受部材の下部に対し、継
    ぎ手金具を介してケラバ天井化粧板受け部材を設け、 これらのケラバ化粧板受け部材とケラバ天井化粧板受け
    部材とにより、前記ケラバ化粧構造を取付け支持し得る
    ようにした ことを特徴とする請求項1記載の折版屋根構造のケラバ
    部納め装置。
  7. 【請求項7】前記ケラバ化粧板受け部材の下部に対し、
    継ぎ手部材を介してケラバ天井化粧板受け部材を前後方
    向位置,ならびに上下方向角度調整可能に取付けると共
    に、 当該調整設定されたケラバ天井化粧板受け部材の先端部
    とケラバ化粧板受け部材の上端部間を結んで化粧板受け
    補助部材を架設させ、 これらの化粧板受け補助部材,またはケラバ化粧板受け
    部材の部分を含む化粧板受け補助部材とケラバ天井化粧
    板受け部材とにより、前記ケラバ化粧構造を取付け支持
    し得るようにした ことを特徴とする請求項1記載の折版屋根構造のケラバ
    部納め装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0956604A (ja) * 1995-08-25 1997-03-04 Yoshinari Hasegawa 魔法瓶の保温槽

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