JPH09287233A - 軒先ユニット設置構造 - Google Patents

軒先ユニット設置構造

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Publication number
JPH09287233A
JPH09287233A JP8102292A JP10229296A JPH09287233A JP H09287233 A JPH09287233 A JP H09287233A JP 8102292 A JP8102292 A JP 8102292A JP 10229296 A JP10229296 A JP 10229296A JP H09287233 A JPH09287233 A JP H09287233A
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JP
Japan
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eaves
unit
bolt
building frame
nut
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Application number
JP8102292A
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English (en)
Inventor
Hidetada Kawakami
栄忠 河上
Yoshiyuki Fukuzawa
義之 福澤
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物躯体に対する軒先ユニットの相対位置を
簡単に調整できる軒先ユニット設置構造を提供する。 【解決手段】 軒先ユニット20の上部の突起31を屋
根パネル15の下端の受け材34の受け部343に係止
させ、突起31より下方の支持材44に挿通されたボル
ト41の先端部を梁13に固定された固定用ナット43
に螺合させ、支持材44を挟んでボルト41に螺合され
た一対の調整用ナット42を移動させて軒先ユニット2
0と建物躯体10の間隔を変化させることにより軒先ユ
ニット20を回動させて、建物躯体10に対する軒先ユ
ニット20の相対位置を調整した後、調整用ナット42
を締め付けて固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軒先ユニット設置
構造に関し、詳しくは、軒先ユニットを建物躯体に固定
する軒先ユニット設置構造に関する。
【0002】
【背景技術】建物の軒先は、屋根を建物の外壁から突出
するように設け、その屋根の先端と外壁との間に野縁材
を一本ずつ格子状に組み付けてその下面に天井材を張っ
て軒天を形成するとともに、雨樋等の各種軒先部品を取
り付けることにより形成されている。しかし、このよう
な軒先構造では、その施工作業が全て高所での上向き作
業であるため作業性が悪いうえに、組立てや設置を全て
建設現場で行うことになるので、建設現場での作業が煩
雑であるという問題があった。
【0003】これらの問題を解消するために、予め、軒
先の屋根部分と軒先部品を一体化した軒先ユニットが利
用されている。この軒先ユニットによれば、建設現場に
おいては、外壁や屋根等の建物躯体に軒先ユニットをボ
ルト接合するだけでよいため、現場での施工作業を簡略
化できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような軒
先ユニットは、ボルト接合する際、隣接する軒先ユニッ
トの雨樋同士が連結するように、或いは、軒先ユニット
の屋根面が建物躯体の屋根面と同一平面となるように、
建物躯体に対する水平、垂直、傾き等の相対位置を調整
しなければならず、その調整が困難で設置に手間がかか
っていた。
【0005】本発明の目的は、建物躯体に対する軒先ユ
ニットの相対位置を簡単に調整できる軒先ユニット設置
構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、図面を参照し
て説明すると、軒先ユニット20を建物躯体10に固定
する軒先ユニット設置構造であって、前記軒先ユニット
20と前記建物躯体10のいずれか一方に設けられかつ
他方に突出するねじ軸41と、前記軒先ユニット20と
前記建物躯体10のいずれか他方の一部を挟んで前記ね
じ軸41に螺合された一対の調整用ナット42とを含ん
で構成されることを特徴とする。
【0007】本発明によれば、一対の調整用ナット42
をねじ軸41に沿って移動させることにより、ねじ軸4
1が設けられた軒先ユニット20と建物躯体10のいず
れか一方と、調整用ナット42に挟まれた他方との間隔
Lを変化させることができるから、建物躯体10に対す
る軒先ユニット20の水平、垂直、傾き等の相対位置を
簡単に調整することができる。
【0008】また、相対位置を調整した後、一対の調整
用ナット42が軒先ユニット20と建物躯体10のいず
れか他方の一部を挟む方向に、これらの調整用ナット4
2をねじ軸41に沿って締め付けていくと、両者10、
20が固定されるので、軒先ユニット20の建物躯体1
0への接続固定をねじ軸41および調整用ナット42を
介して行えるようになり、軒先ユニット20と建物躯体
10の相対位置の調整と固定とを共通のねじ軸41およ
び調整用ナット42により行うことができ、部材点数が
少なくて済む。これらにより、前記目的が達成される。
【0009】さらに、前記ねじ軸41は、前記建物躯体
10に固定された固定用ナット43に螺合されたボルト
41であり、前記調整用ナット42は、前記軒先ユニッ
ト20の一部を挟んで前記ボルト41に螺合されている
ことが望ましい。
【0010】このように、調整用ナット42を軒先ユニ
ット20の一部を挟んで螺合させれば、調整用ナット4
2の移動による相対位置の調整を建物躯体10の外側で
行えるようになり、良好な作業性が得られる。
【0011】また、ねじ軸41を建物躯体10に固定さ
れた固定用ナット43に螺合されたボルト41とすれ
ば、ボルト41を軒先ユニット20の一部に貫通させて
各調整用ナット42を両側から螺合させておくことによ
り、ボルト41および調整用ナット42を軒先ユニット
20に予め保持させておくことが可能となる。従って、
軒先ユニット20の設置の際に、作業者が調整用ナット
42やボルト41を持ち歩く必要がなくなるうえに、ボ
ルト41の先端部を固定用ナット43に螺合させるだけ
で簡単に建物躯体10に取り付けることができる。
【0012】さらに、各調整用ナット42を軒先ユニッ
ト20の一部を挟む方向にねじ軸41に沿って締め付け
ると、軒先ユニット20がボルト41に固定されるとと
もにボルト41の回転が阻止されるようになり、ボルト
41が回転して建物躯体10の固定用ナット43から外
れることがなくなる。
【0013】そして、前記軒先ユニット20は、その上
部を支点として回動可能に前記建物躯体10に支持さ
れ、その回動支点よりも下方に前記ボルト41および調
整用ナット42が設けられていることが望ましい。
【0014】このようにすれば、調整用ナット42を移
動させて軒先ユニット20と建物躯体10との間隔Lを
調整することにより、軒先ユニット20をその上部を支
点に回動させて傾きを変化させることが可能となり、軒
先ユニット20の相対位置を迅速かつ容易に調整するこ
とができる。
【0015】一方、本発明は、軒先ユニット20を建物
躯体10に固定する軒先ユニット設置構造であって、前
記軒先ユニット20と前記建物躯体10のいずれか一方
に螺合されかつ先端が他方に当接される調整用ボルト5
2と、前記軒先ユニット20と前記建物躯体10の間に
跨って設けられ、前記調整用ボルト52により調整され
た前記軒先ユニット20と前記建物躯体10の間隔Lを
保持する固定手段とを含んで構成されることを特徴とす
る。
【0016】本発明によれば、調整用ボルト52を回転
させて軒先ユニット20と建物躯体10のいずれか一方
から他方までの突出長さを調節することにより、一方と
他方、すなわち、建物躯体10と軒先ユニット20の間
隔Lを変化させることができるから、建物躯体10に対
する軒先ユニット20の相対位置を簡単に調整すること
ができる。しかも、軒先ユニット20と建物躯体10の
いずれか一方に調整用ボルト52を螺合させるだけでよ
いから、簡単に構成できる。これらにより、前記目的が
達成される。
【0017】さらに、前記固定手段は、前記軒先ユニッ
ト20と前記建物躯体10のいずれか一方から他方へ挿
通されるボルト53と、前記他方側でこのボルト53に
螺合されるナット54からなり、前記軒先ユニット20
と前記建物躯体10は、前記ボルト53の頭部53Aと
前記ナット54とにより挟まれた状態で締め付けられて
いることが望ましい。
【0018】このようにすれば、軒先ユニット20と建
物躯体10は、一対の調整用ボルト52によりその間隔
Lを保持されるとともに、ボルト53の頭部53Aとナ
ット54により両側から挟まれて締め付けられた状態で
接続されるようになり、軒先ユニット20を建物躯体1
0へ確実に接続固定することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。 [第一実施形態]図1および図2には、建物躯体10
と、この建物躯体10に固定される軒先ユニット20と
が示されている。本実施形態の建物躯体10は、複数の
建物ユニット11と、これらの建物ユニット11上に設
置された複数の屋根パネル15とを含んで構成されるユ
ニット式建物である。図1に一部を示すように、建物ユ
ニット11は、複数本の柱12と、この柱12の上下端
間をそれぞれ連結する複数本の梁13とを含む直方体形
状の骨組み11Aを備えている。この骨組み11Aの側
面には、ALC等からなる外壁14が形成されている。
【0020】屋根パネル15は、骨組み11A上に固定
された束16に傾斜して取り付けられ、その下端が骨組
み11Aの側面と略面一となるように配置されている。
この屋根パネル15は、縦桟181および横桟182を
矩形に枠組みした屋根フレーム18と、この屋根フレー
ム18上に張られた屋根面材19とを備えている。
【0021】軒先ユニット20は、傾斜した軒先屋根パ
ネル21と、軒天26とを含んで構成されている。軒先
屋根パネル21は、縦桟221および横桟222を矩形
に枠組みした軒先フレーム22と、この軒先フレーム2
2上に張られた軒先屋根面材23とを備えている。この
軒先フレーム22の下端側の横桟222には、その長手
方向に沿って鼻隠し材24および雨樋25が取り付けら
れている。軒天26は、格子状に組まれた野縁フレーム
27とこの野縁フレーム27の下面に張られた天井面材
28を備えている。軒天26と軒先屋根パネル21は、
その縦桟221と野縁フレーム22とが吊木29により
連結されている。
【0022】このような軒先ユニット20は、その上部
を支点として回動可能に建物躯体10に支持されてい
る。図3にも示すように、軒先フレーム22の各縦桟2
21の上部には、軒先ユニット20の上部を建物躯体1
0に保持させるための突起31とボルト孔32とが並ん
で設けられている。突起31は、例えば、縦桟221の
一部を軒先フレーム22の外側に突出させるバーリング
加工等により形成されている。ボルト孔32にはナット
33が溶接固定されている。
【0023】屋根フレーム18の各縦桟181の下端に
は、軒先フレーム22の縦桟221を支持する受け材3
4が取り付けられている。受け材34は略U字状の部材
であり、その両側面34A,34Bをそれぞれ延長した
面状の接合部341と、上側の開口端に沿って斜め上方
に傾いて形成された鍔部342とを備えている。受け材
34の側面34Aには、U字状に切り欠かれた受け部3
43とボルト孔344とが並んで形成されている。
【0024】受け材34は、その一対の接合部341の
間に屋根フレーム18の縦桟181の下端部を挟み込ん
だ状態で溶接固定されている。各縦桟181に取り付け
られた受け材34の凹部34Cには、軒先フレーム22
の各縦桟221の上端部がはめ込まれ、その突起31が
受け部343に係止されるとともに、ボルト35がボル
ト孔32,344を貫通してナット33に螺合されてい
る。なお、この受け部343は、突起31を係止した状
態で縦桟221と凹部34Cの底面の間に隙間ができる
深さに形成され、これにより、突起31を回動支点とし
て軒先ユニット20を回動できるようになっている。
【0025】図1に示すように、この回動支点である突
起31よりも下方には、建物躯体10に設けられかつ軒
先ユニット20に突出するねじ軸であるボルト41と、
軒先ユニット20の一部を挟んでボルト41に螺合され
た一対の調整用ナット42とが設けられている。
【0026】図4にも示すように、ボルト41は、その
先端部が骨組み11Aの梁13に溶接固定された固定用
ナット43に螺合されている。調整用ナット42は、軒
先ユニット20の各縦桟221に沿って取り付けられた
支持材44を挟んでボルト41に螺合されている。この
支持材44は、軒天26と平行となるように吊木29に
固定され、建物ユニット11側の端部に立ち上がり部4
4Aを備えている。調整用ナット42は、この立ち上が
り部44Aに貫通されたボルト41に両側から螺合され
ている。
【0027】このように構成された本実施形態において
は、次のような手順で軒先ユニット20の施工を行う。
先ず、工場において、屋根パネル15の各縦桟181に
受け材34を取り付けておき、骨組み11Aの梁13に
固定用ナット43を溶接固定しておく。軒先ユニット2
0の縦桟221には、予め突起31とボルト孔32を形
成しておくとともに、ナット33をボルト孔32に溶接
固定しておく。また、支持材44を吊木29に取り付け
て、その立ち上がり部44Aにボルト41を貫通させ、
立ち上がり部44Aを挟んで両側から調整用ナット42
を螺合させておく。
【0028】次に、建設現場において、建物ユニット1
1および屋根パネル15を設置して建物躯体10を施工
した後、軒先ユニット20をクレーン等により吊り込ん
で、受け材34の凹部34Cに軒先フレーム22の縦桟
221の上端部をはめ込み、突起31を受け部343に
係止させ、ボルト41の先端部を固定用ナット43に螺
合させる。続いて、一対の調整用ナット42をボルト4
1に沿って移動させて立ち上がり部44Aと梁13との
間隔Lを変化させることにより、軒先ユニット20をそ
の突起31を支点に回動させ、軒先屋根面材23の表面
が屋根パネル15の屋根面材19の表面と同一平面とな
るように、或いは、隣接する軒先ユニット20の雨樋2
5同士が連結するように、建物躯体10に対する軒先ユ
ニット20の相対位置を調整する。
【0029】所望の相対配置が得られたら、そのままの
状態で、回転工具を用いて各調整用ナット42をボルト
41に沿って立ち上がり部44Aを挟む方向に十分に締
め付ける。これにより、軒先ユニット20はボルト41
に対して固定され、軒先ユニット20が建物躯体10に
接続固定されるとともにボルト41の回転が阻止され
る。そして、ボルト35を受け材34のボルト孔344
から縦桟221のボルト孔32に貫通させてナット33
に螺合させることにより、縦桟221を受け材34に固
定する。
【0030】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。すなわち、建物躯体10に設けられか
つ軒先ユニット20に突出するボルト41と、軒先ユニ
ット20の立ち上がり部44Aを挟んでボルト41に螺
合された一対の調整用ナット42とを設けたため、一対
の調整用ナット42をボルト41に沿って移動させるこ
とにより、建物躯体10と軒先ユニット20との間隔L
を変化させることができるから、建物躯体10に対する
軒先ユニット20の相対位置を簡単に調整することがで
きる。
【0031】また、相対位置を調整した後、軒先ユニッ
ト20の立ち上がり部44Aを挟む方向に一対の調整用
ナット42をボルト41に沿って締め付けていくと、両
者10、20が固定されるので、軒先ユニット20の建
物躯体10への接続固定をボルト41および調整用ナッ
ト42を介して行えるようになり、軒先ユニット20と
建物躯体10の相対位置の調整と固定とを共通のボルト
41および調整用ナット42により行うことができ、部
材点数が少なくて済む。
【0032】さらに、調整用ナット42は軒先ユニット
20の立ち上がり部44Aを挟んで螺合されているの
で、調整用ナット42の移動による相対位置の調整を建
物躯体10の外側で行えるようになり、良好な作業性が
得られる。
【0033】また、ボルト41を梁13に固定された固
定用ナット43に螺合することにより建物躯体10に取
り付けるので、工場において、ボルト41を立ち上がり
部44Aに貫通させて各調整用ナット42を両側から螺
合させることにより、ボルト41および調整用ナット4
2を軒先ユニット20に予め保持させておくことができ
る。従って、建設現場においては、作業者が調整用ナッ
ト42やボルト41を持ち歩く必要がなくなるうえに、
ボルト41の先端部を固定用ナット43に螺合させるだ
けで簡単に建物躯体10に取り付けることができる。
【0034】さらに、立ち上がり部44Aを挟む方向に
各調整用ナット42をボルト41に沿って締め付ける
と、立ち上がり部44Aがボルト41に固定されるとと
もにボルト41の回転が阻止されるようになり、ボルト
41が回転して建物躯体10の固定用ナット43から外
れることがなくなる。
【0035】そして、軒先ユニット20は、その上部の
突起31を支点として回動可能に建物躯体10の受け材
43に支持され、その回動支点よりも下方にボルト41
および調整用ナット42が設けられているため、調整用
ナット42を移動させて軒先ユニット20と建物躯体1
0との間隔Lを調整することにより、軒先ユニット20
を突起31を支点に回動させて軒先ユニット20の傾き
を変化させることが可能となり、軒先ユニット20の相
対位置の調整を迅速かつ容易に行うことができる。
【0036】なお、ボルト41はその先端部が梁13に
固定された固定用ナット43に螺合されていたが、図5
に示すように、ボルト41の頭部41Aを梁13に溶接
固定することにより建物躯体10に取り付けてもよく、
或いは、梁13に直接螺合されていてもよい。
【0037】また、図6に示すように、ボルト41の頭
部41Aを立ち上がり部44Aに溶接固定するととも
に、このボルト41に建物躯体10の一部である梁13
を挟んで両側から調整用ナット42を螺合させてもよ
い。さらに、ボルト41は、軒先ユニット20と建物躯
体10のいずれか一方に固定された単なるねじ軸であっ
てもよい。
【0038】[第二実施形態]本実施形態の軒先ユニッ
ト設置構造は、前記第一実施形態と略同様な構成を備
え、立ち上がり部44Aと梁13との接合構造が異なる
のみであるので、同一部分には同一符号を付して詳しい
説明は省略し、以下には異なる部分のみを詳述する。
【0039】図7に示すように、軒先ユニット20の立
ち上がり部44Aには、ナット51が溶接固定されてい
る。このナット51には調整用ボルト52が螺合され、
その先端は梁13に当接されている。軒先ユニット20
と建物躯体10の間には、この調整用ボルト52により
調整された軒先ユニット20と建物躯体10の間隔Lを
保持する固定手段であるボルト53およびナット54が
設けられている。ボルト53は、その頭部53Aが立ち
上がり部44Aに溶接固定され、先端部が梁13に挿通
されている。ナット54は、梁13側でこのボルト53
に螺合されている。
【0040】このような本実施形態においては、工場に
おいて、予め立ち上がり部44Aにナット51とボルト
53の頭部53Aを固定しておき、このナット51に調
整用ボルト52を螺合させて調整用ボルト52を軒先ユ
ニット20に保持させておく。次に、建設現場におい
て、前記第一実施形態と同様にして、軒先ユニット20
の突起31を受け材34の受け部343に係止した後、
調整用ボルト52を回転させて立ち上がり部44Aから
梁13までの突出長さを変化させ、建物躯体10と軒先
ユニット20の間隔Lを調整することにより、突起31
を支点に軒先ユニット20を回動させて、建物躯体10
に対する軒先ユニット20の相対位置を調整する。所望
の相対配置が得られたら、ボルト53に梁13側からナ
ット54を螺合させて、立ち上がり部44Aと梁13を
ボルト53の頭部53Aとナット54により挟み込んで
締め付ける。
【0041】このような本実施形態によれば、前記第一
実施形態と同様な作用、効果を奏することができる他、
以下のような効果がある。すなわち、立ち上がり部44
Aに調整用ボルト52が螺合されているので、調整用ボ
ルト52を回転させて軒先ユニット20から建物躯体1
0までの突出長さを変化させることにより、立ち上がり
部44Aと梁13との間隔Lを変えて突起31を支点に
軒先ユニット20を回動させることができる。従って、
調整用ボルト52を回転させるだけで建物躯体10に対
する軒先ユニット20の相対位置を簡単に調整すること
ができる。しかも、立ち上がり部44Aに固定したナッ
ト51に調整用ボルト52を螺合させるだけでよいか
ら、簡単に構成できる。
【0042】さらに、立ち上がり部44Aと梁13は、
調整用ボルト52により所望の間隔Lに保持されるとと
もに、ボルト53の頭部53Aとナット54により両側
から挟まれて締め付けられた状態で接続されるので、軒
先ユニット20を建物躯体10へ確実に接続固定するこ
とができる。
【0043】なお、調整用ボルト52は、立ち上がり部
44Aに固定されたナット51に螺合されていたが、例
えば、立ち上がり部44Aに直接螺合されていてもよ
く、或いは、図8に示すように、梁13に固定されたナ
ット51に螺合されていてもよい。しかし、調整用ボル
ト52を梁13に固定されたナット51に螺合させる
と、相対位置の調整を建物躯体10の外側で行えないの
で、ナット51は、立ち上がり部44Aに固定する方が
好ましい。また、ボルト53の頭部53Aを立ち上がり
部44Aに固定したが、図8に示すように、頭部53A
を梁13に固定して立ち上がり部44A側からナット5
4を螺合させてもよい。
【0044】また、前記各実施形態では、軒先ユニット
20の上部と建物躯体10との接合は、縦桟221上端
部の突起31を支点として回動可能に建物躯体10に支
持させることにより行ったが、第一実施形態のボルト4
1および調整用ナット42、或いは、第二実施形態の調
整用ボルト52および固定手段により接合してもよい。
このとき、建物躯体10に対する軒先ユニット20の相
対位置の調整は、その上部と建物躯体10との間隔と、
立ち上がり部44Aと梁13との間隔Lをそれぞれ調整
することにより行うことができる。
【0045】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
一対の調整用ナットをねじ軸に沿って移動させることに
より、ねじ軸が設けられた軒先ユニットと建物躯体のい
ずれか一方と、調整用ナットに挟まれた他方との間隔を
変化させることができるから、建物躯体に対する軒先ユ
ニットの水平、垂直、傾き等の相対位置を簡単に調整す
ることができる。
【0046】また、相対位置を調整した後、一対の調整
用ナットが軒先ユニットと建物躯体のいずれか他方の一
部を挟む方向に、これらの調整用ナットをねじ軸に沿っ
て締め付けていくと、両者が固定されるので、軒先ユニ
ットの建物躯体への接続固定をこのねじ軸および調整用
ナットを介して行えるようになり、軒先ユニットと建物
躯体の相対位置の調整と固定とを共通のねじ軸および調
整用ナットにより行うことができ、部材点数が少なくて
済む。
【0047】一方、本発明によれば、調整用ボルトを回
転させて軒先ユニットと建物躯体のいずれか一方から他
方までの突出長さを調節することにより、一方と他方、
すなわち、建物躯体と軒先ユニットの間隔を変化させる
ことができるから、建物躯体に対する軒先ユニットの相
対位置を簡単に調整することができる。しかも、軒先ユ
ニットと建物躯体のいずれか一方に調整用ボルトを螺合
させるだけでよいから、簡単に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態を示す断面図。
【図2】前記実施形態の建物躯体と軒先ユニットを示す
上面図。
【図3】前記実施形態の受け材と軒先フレームを示す斜
視図。
【図4】前記実施形態の梁と支持材との接合部分を示す
断面図。
【図5】前記第一実施形態の他の形態を示す断面図。
【図6】前記第一実施形態のさらに他の形態を示す断面
図。
【図7】本発明の第二実施形態を示す断面図。
【図8】前記第二実施形態の他の形態を示す断面図。
【符号の説明】
10 建物躯体 20 軒先ユニット 41 ねじ軸であるボルト 42 調整用ナット 43 固定用ナット 52 調整用ボルト 53 固定手段であるボルト 54 固定手段であるナット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軒先ユニットを建物躯体に固定する軒先
    ユニット設置構造であって、前記軒先ユニットと前記建
    物躯体のいずれか一方に設けられかつ他方に突出するね
    じ軸と、前記軒先ユニットと前記建物躯体のいずれか他
    方の一部を挟んで前記ねじ軸に螺合された一対の調整用
    ナットとを含んで構成されることを特徴とする軒先ユニ
    ット設置構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した軒先ユニット設置構
    造において、前記ねじ軸は、前記建物躯体に固定された
    固定用ナットに螺合されたボルトであり、前記調整用ナ
    ットは、前記軒先ユニットの一部を挟んで前記ボルトに
    螺合されていることを特徴とする軒先ユニット設置構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した軒先ユニット設置構
    造において、前記軒先ユニットは、その上部を支点とし
    て回動可能に前記建物躯体に支持され、その回動支点よ
    りも下方に前記ボルトおよび調整用ナットが設けられて
    いることを特徴とする軒先ユニット設置構造。
  4. 【請求項4】 軒先ユニットを建物躯体に固定する軒先
    ユニット設置構造であって、前記軒先ユニットと前記建
    物躯体のいずれか一方に螺合されかつ先端が他方に当接
    される調整用ボルトと、前記軒先ユニットと前記建物躯
    体の間に跨って設けられ、前記調整用ボルトにより調整
    された前記軒先ユニットと前記建物躯体の間隔を保持す
    る固定手段とを含んで構成されることを特徴とする軒先
    ユニット設置構造。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した軒先ユニット設置構
    造において、前記固定手段は、前記軒先ユニットと前記
    建物躯体のいずれか一方から他方へ挿通されるボルト
    と、前記他方側でこのボルトに螺合されるナットからな
    り、前記軒先ユニットと前記建物躯体は、前記ボルトの
    頭部と前記ナットとにより挟まれた状態で締め付けられ
    ていることを特徴とする軒先ユニット設置構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015224426A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 元旦ビューティ工業株式会社 建築物の軒先下地構造
JP2016008471A (ja) * 2014-06-26 2016-01-18 元旦ビューティ工業株式会社 建築物の軒先構造
JP2018145794A (ja) * 2018-06-28 2018-09-20 元旦ビューティ工業株式会社 建築物の軒先下地構造

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