JPH0739597B2 - 抄紙機用洗浄剤組成物及びそれを含む洗浄液を用いる抄紙機の洗浄方法 - Google Patents
抄紙機用洗浄剤組成物及びそれを含む洗浄液を用いる抄紙機の洗浄方法Info
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Description
法に関するものである。
が接触する装置面、例えば、すき網、マシン、チェスト
類等にスライムや、紙料に由来する汚垢、填料、パル
プ、有機添加剤等が付着し、抄紙機の円滑な運転が阻害
されるようなる。このような場合には、抄紙機に対する
紙料液の供給を停止し、紙料液の代りに洗浄液を提供し
ながら抄紙機を作動させて抄紙機を洗浄することが行わ
れている。
1重量%溶解させた洗浄水や、界面活性剤を添加した洗
浄水が用いられてきた。このような洗浄液は、抄紙機に
付着した汚垢の除去に対しては比較的良好な結果を示す
ものの、抄紙機に少量付着残存しているスライム中の有
害微生物の殺菌に対しては十分な効果を示すものではな
かつた。従って、このような存在スライムは、次の抄紙
機の運転に際してのスライムの発生原因となっていた。
すとともに、スライム中の有害微生物に対してすぐれた
殺菌効果を示す抄紙機用洗浄剤組成物及びそれを含む洗
浄液を用いる抄紙機の洗浄方法を提供することをその課
題とする。
果、本発明を完成するに至った。
量%、有機系殺菌剤5〜20重量%及び有機溶剤又は含水
有機溶剤20〜55重量%からなる抄紙機用洗浄剤組成物が
提供される。
殺菌剤及び有機溶剤を含む水性洗浄液を用いることを特
徴とする抄紙機の洗浄方法が提供される。
ては、非イオン系界面活性剤が用いられる。このような
ものとしては、例えば、ポリエチレングリコール等のポ
リアルキレングリコール、ポリエチレングリコールアル
キルエーテル等のポリアルキレングリコールのアルキル
エーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ソ
ルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。
ン系、アセトキシブテン系、ニトロアルコール系のもの
等が用いられるが、特に、イソチアゾロン系殺菌剤の使
用が有利である。
2−ベンズイソチアゾロン、2−メチル−3−イソチア
ゾロン、5−クロル−2−メチル−3−イソチアゾロ
ン、2−オクチル−3−イソチアゾロン、2−エチル−
3−イソチアゾロン及びそれらの錯塩(例えば、塩化カ
ルシウムや、硝酸マグネシウム、塩化鉄、アミン、第4
級アンモニウム塩等との錯塩)が挙げられる。
いし防菌剤を併用することができる。このようなものと
しては、例えば、4,5−ジクロル−1,2−ジチオール−3
−オンや、2,2−ジプロモ−3−ニトロプロピオンアミ
ド、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノール、メチレン
ビスチオシアネート、1−クロルベンズアルドキシムア
セテート、ビス(ブロモアセトキシ)ブテン、パラクロ
ルメタキシレノール等が挙げられる。
テル系、ケトン系、エステル系等の各種の液状有機化合
物が挙げられる。その具体例としては、例えば、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トルエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、エチレングリコールモノ(又はジ)アルキルエー
テル、ジエチレングリコールモノ(又はジ)アルキルエ
ーテル、エチレングリコールモノ(又はジ)アセテー
ト、1,4−ジオキサン、ジベンジルエーテル、プロピレ
ンオキシド、ベンジルアルコール、ブタノール、イソプ
ロピルアルコール、3−メチル−3−メトキシブチルア
ルコール、ドデシルベンゼン、プソイドキュメン、酢酸
アルキルエテル、アジピン酸ジアルキルエステル、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホシキド等が挙げられ
る。本発明において、有機系殺菌剤としてイソチアゾロ
ン系のものを用いる場合には、特に、3−メチル−3−
メトキシブチルアルコール又はこれを主成分(50重量%
以上)とする混合有機溶剤を用いるのがよい。3−メチ
ル−3−メトキシブチルアルコールを含む有機溶剤を用
いる時には、イソチアゾン系殺菌剤の分解を抑制し、貯
蔵安定性にすぐれた抄紙機用洗浄剤組成物を得ることが
できる。含水有機溶剤中の水の割合は、40重量%以下、
好ましくは30重量%以下である。含水有機溶剤を用いる
場合、有機溶剤としては、一般に、グリコール系化合物
を用いるのが好ましい。このような含水グリコール系溶
剤を用いる時には、有機系殺菌剤の分解を抑制し、貯蔵
安定性にすぐれた抄紙機用洗浄剤組成物は、全組成物
中、非イオン系界面活性剤を40〜60重量%、好ましくは
45〜55重量%、有機系殺菌剤を5〜20重量%、好ましく
は10〜15重量%の割合で含有するもので、残部は有機溶
剤又は含水有機溶剤からなる。また、必要に応じ、水酸
化ナトリウムをあらかじめ添加することできる。水酸化
ナトリウム添加量は、前記抄紙機用洗浄剤組成物に対
し、5〜20重量%、好ましくは10〜15重量%である。ま
た、この水酸化ナトリウムは、本発明組成物にはあらか
じめ添加せずに、抄紙機の洗浄に際し、洗浄液の調製工
程において、洗浄水に対して、本発明の抄紙機用洗浄剤
組成物とともに添加することができる。この場合、洗浄
液中の水酸化ナトリウム濃度は、0.05〜20重量%、好ま
しくは0.1〜5重量%、さらに好ましくは0.1〜0.5重量
%である。さらに、本発明の抄紙機用洗浄剤組成物に
は、必要に応じ、消泡剤を添加することもできる。
水に添加して用いられる。その添加割合は、洗浄水に対
し、0.05〜10重量%、好ましくは0.1〜1重量%であ
る。
にすぐれ、抄紙機の洗浄剤として用いて好適のものであ
る。抄紙機の洗浄においては、有害微生物を含むスライ
ムが完全に除去されず、抄紙機のすき網等に少量残存す
る場合があるが、このような場合でも、そのスライム中
の有害微生物が殺菌される。即ち、本発明の抄紙機用洗
浄剤組成物を用いる時には、抄紙機の洗浄後にスライム
が少量残存したとしても、そのスライムは殺菌処理を受
けているので、次の抄紙機の操業中におけるスライムの
発生防止を効率よく行うことができる。
して従来用いられている水酸化ナトリウムと併用する時
には、抄紙機の洗浄をより効率的に行うことができる
上、その水酸化ナトリウムの洗浄水に対する添加量を減
少させることができる。従って、洗浄廃水を中和処理す
る時の中和剤の量も少なくてすむという利点がある。
界面活性剤を用いたことにより、有機系殺菌剤の分解も
抑制され、抄紙機用洗浄剤組成物の貯蔵安定性にすぐれ
るとともに、洗浄操作において気泡の発生が少なく、か
つ生じた気泡は消泡しやすいという利点もある。
ングリコールエーテル(商品名:エパン、第一工業製薬
社製)46重量部、殺菌剤として1,2−ベンズイソチアゾ
ロン10重量部及び有機溶剤としてプロピレングリコール
44重量部を混合して均一溶液状の抄紙機用洗浄剤組成物
を調製した。
部の代りに、1,2−ベンゾイソチアゾロンと第4級アン
モニウム塩との複合体10重量部を用いた以外は同様にし
て抄紙機用洗浄剤組成物を調製した。
テル46重量部とプロピレングリコール54重量部を混合し
て抄紙機用洗浄剤組成物を調製した。
コール90重量部を混合して抄紙機用洗浄剤組成物を調製
した。
の複合体10重量部とプロピレングリコール90重量部を混
合して抄紙機用洗浄剤組成物を調製した。
水酸化ナトリウムを表−1に示す割合で水に添加混合し
て洗浄液を調製し、この洗浄液を用いて以下のようにし
て洗浄試験を行った。
量%の割合で添加し、スラリー中に木板(縦:13.0cm、
横:5.5cm、厚さ:0.5cm)を3日間浸漬した後、水切りを
行ってパルプスライムの付着した木板を得た。
るように各2枚づつ水平に対向させて設置し、これを表
−1に示す洗浄剤を添加した洗浄水中に浸漬し、30分間
ゆっくりと攪拌した。次いで木材表面の数個所を殺菌測
定用のために取出して培養し、菌数を測定した。また、
木板上に残存している全ての付着スライムを採取し、そ
の乾燥重量を測定した。その結果を表−1に示す。
メチルステアリルアンモニウムクロリドを用いた以外は
同様にして抄紙機用洗浄剤組成物を調製した。
ないものであった。
Claims (4)
- 【請求項1】非イオン系界面活性剤40〜60重量%、有機
系殺菌剤5〜20重量%及び有機溶剤又は含水有機溶剤20
〜55重量%からなる抄紙機用洗浄剤組成物。 - 【請求項2】水酸化ナトリウムを含む請求項1の組成
物。 - 【請求項3】非イオン系界面活性剤、有機系殺菌剤及び
有機溶剤を含む水性洗浄液を用いることを特徴とする抄
紙機の洗浄方法。 - 【請求項4】該洗浄液が水酸化ナトリウムを含む請求項
3の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2042195A JPH0739597B2 (ja) | 1990-02-22 | 1990-02-22 | 抄紙機用洗浄剤組成物及びそれを含む洗浄液を用いる抄紙機の洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2042195A JPH0739597B2 (ja) | 1990-02-22 | 1990-02-22 | 抄紙機用洗浄剤組成物及びそれを含む洗浄液を用いる抄紙機の洗浄方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03244700A JPH03244700A (ja) | 1991-10-31 |
JPH0739597B2 true JPH0739597B2 (ja) | 1995-05-01 |
Family
ID=12629228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2042195A Expired - Lifetime JPH0739597B2 (ja) | 1990-02-22 | 1990-02-22 | 抄紙機用洗浄剤組成物及びそれを含む洗浄液を用いる抄紙機の洗浄方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0739597B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7300551B2 (en) * | 2004-03-03 | 2007-11-27 | Nalco Company | Paper machine belt conditioning system, apparatus and method |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4849923A (ja) * | 1971-10-25 | 1973-07-14 | ||
JPS51109911A (en) * | 1975-03-25 | 1976-09-29 | Sadaaki Nishimura | Kyoryokubofu bokabiseisenzai |
JPS5747397A (en) * | 1980-09-05 | 1982-03-18 | Kao Corp | Felt washing agent for papermaking machine |
JPS6035400B2 (ja) * | 1980-12-27 | 1985-08-14 | ライオン株式会社 | 抗菌性洗浄剤組成物 |
-
1990
- 1990-02-22 JP JP2042195A patent/JPH0739597B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03244700A (ja) | 1991-10-31 |
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