JPH0739462B2 - 硬化性樹脂組成物 - Google Patents

硬化性樹脂組成物

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JPH0739462B2
JPH0739462B2 JP62001345A JP134587A JPH0739462B2 JP H0739462 B2 JPH0739462 B2 JP H0739462B2 JP 62001345 A JP62001345 A JP 62001345A JP 134587 A JP134587 A JP 134587A JP H0739462 B2 JPH0739462 B2 JP H0739462B2
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curable resin
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epoxy
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一男 上出
哲治 高田
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Koei Chemical Co Ltd
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Koei Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は硬化性樹脂組成物に関する。
特にエポキシ樹脂と重合性ビニル化合物とイミダゾール
化合物および有機過酸化物からなる耐熱性の良い硬化性
樹脂組成物に関する。
従来の技術 エポキシ樹脂はその優れた機械的強さ、接着性等が利用
され、各種接着剤および機械材料などに応用範囲は広
い。
しかし、熱変形温度が比較的低く、耐熱性を要求される
構成材としては用いられにくく、その改善が計られてい
る。
また、従来の硬化前のエポキシ樹脂組成物は粘度が高
く、作業性が非常に悪うという問題もある。
エポキシ樹脂は、硬化剤等の添加剤あるいは各種の組成
物との組み合わせにより、その機械的特性、物理特性、
温度特性等が大きく変化する。
かかる知見に基づいて、エポキシ樹脂の各種特性を改善
する試みがなされている(例えば特公昭第55−44766号
公報、特公昭第41−754号公報または特開昭第48−21800
号公報等)。
特公昭第55−44766号公報は、エポキシ樹脂と2個以上
の(メタ)アクリロイル基を有するオリゴエステル(メ
タ)アクリレートとポリアミンから得られる硬化性樹脂
組成物を開示する。しかし、上記組成物にはイミダゾー
ル化合物を含有せず、かつ耐熱性が改良された実施例は
示されていない。
特公昭第41−754号公報はエポキシ樹脂とイミダゾール
化合物を混合して熱硬化させるというものである。エポ
キシ樹脂とイミダゾール化合物の混合物は低温度で比較
的良好な可使時間を有し、50℃以上の温度で硬化し、架
橋製品を形成する。しかし硬化前の組成物は、常温で粘
度が高く作業性が悪く、また得られた硬化物の耐熱性は
充分でない。
特開昭第48−21800号公報は(メタ)アクリレートとエ
ポキシ化合物および過酸化物を含む第1の組成物と、有
機アミンおよび金属キレート化合物を含む第2の組成物
からなる、2液性の常温硬化組成物に関する。この組成
物は2液タイプの組成物であることから明らかなよう
に、取り扱いが不便である。
発明が解決しようとする問題点 従来のエポキシ樹脂は、一般に耐熱性が悪いため、他の
優れた電気的特性等を有するにもかかわらず、その用途
が限定されていた。
さらに、エポキシ樹脂組成物は、常温での粘度が高く、
作業性の悪いものであった。
すなわち本発明は、耐熱性のあるエポキシ樹脂を提供す
ることを目的とする。
本発明の他の目的は、作業性に優れかつ取り扱いの簡単
なエポキシ樹脂組成物を提供することにある。
問題点を解決するための手段 本発明は1分子中に2個以上のエポキシ基を有するエポ
キシ樹脂、特定の重合性ビニル化合物、イミダゾール化
合物およびラジカル重合開始剤を含有する硬化性樹脂組
成物に関する。
エポキシ樹脂としてはビスフェノールA型、ビスフェノ
ールAD型、ビスフェノールF型、ビスフェノールS型、
水添ビスフェノールA型、レゾール型、ノボラック型の
各エポキシ樹脂が単独または二種以上併用して使用でき
る。
本発明における1分子中に2個以上のエポキシ基を有す
るエポキシ樹脂は、エポキシ当量100〜3000、好ましく
は100〜1000のエポキシ樹脂を使用する。エポキシ当量
が1000より大きいときは粘度が高くなり、作業性が悪く
なる。
重合性ビニル化合物は、本発明の硬化性樹脂組成物の粘
度調整、樹脂の耐熱性あるいは硬度向上等に有効であ
り、エポキシ樹脂100重量部に対して、10重量部〜150重
量部、好ましくは15〜100重量部の割合で使用する。上
記範囲外であると耐熱性が悪くなる。
本発明の重合性ビニル化合物はトリメチロールプロパン
トリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペ
ンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサアクリレートから成る群から選択した
場合に耐熱性が向上し、エポキシ樹脂として前述したビ
スフェノールA型、ビスフェノールAD型、ビスフェノー
ルF型、フェノールノボラック型のエポキシ樹脂とを組
み合わせて使用した場合、本発明の目的により有効に達
成することができる。
イミダゾール化合物としては、下記一般式[I]; [式中R1、R2およびR3はそれぞれ独立して水素原子また
は炭素数15以下のアルキル基、ならびにR4は炭素数15以
下のアルキル基またはフェニル基を表す] を使用することができる。これらの具体例としては、2
−エチル−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾ
ール、2−ウンデカンイミダゾール、2−メチルイミダ
ゾール、1−エチル−2−メチルイミダゾール、1−メ
チル−2−フェニルイミダゾール等が挙げられる。
イミダゾール化合物はエポキシ基の開環反応を促進する
働きをするもので、その種類、濃度により硬化性樹脂組
成物の硬化速度が大きく異なり、このことを利用して、
本発明の樹脂組成物の可使時間を調整することができ
る。可使時間とは、本発明の樹脂混合物を調製後、大気
環境雰囲気下で塗布あるいは注型等の作業が行える時間
を意味する。可使時間は、エポキシ樹脂、重合性ビニル
化合物または後述するラジカル重合開始剤等種類、濃度
等の関連で選択されるべきものである。
イミダゾール化合物はエポキシ樹脂に対し0.5重量%〜1
0重量%、好ましくは1〜5重量%使用する。0.5重量%
より少ないと充分な硬化が得られがたい。10重量%より
多いとガラス転移温度が下がる。
ラジカル重合開始剤としては過安息香酸、クメンヒドロ
パーオキシド、t−ブチルヒドロキシパーオキシド、メ
チルエチルケトンパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオ
キシド、t−ブチルパーオキシド、ジ−t−ブチルパー
フタレート等の有機過酸化物、アゾビスイソブチロニト
リル、アゾビス−1−シクロヘキサンニトリル等のアゾ
ビス系化合物を使用することができる。
ラジカル重合開始剤は、触媒量の使用でよいが、より具
体的には重合性ビニル化合物に対して0.5〜3重量%、
好ましくは1〜2重量%である。
本発明の硬化性樹脂組成物は、前述したエポキシ樹脂の
少なくとも1種、重合性ビニル化合物の少なくとも1
種、イミダゾール化合物およびラジカル重合開始剤をそ
れぞれ制限されない順序で混合し、その混合溶液を所望
の形に注型し、加熱し硬化させる。
本発明の硬化性樹脂組成物は常温での粘度を適宜調節で
き、かつ可使時間をとることができるので、注型等の作
業性が非常に良い。かかる観点から混合溶液は、通常そ
の粘度を300〜10000cpsに調整する。
硬化には加熱温度が50〜250℃、好ましくは60℃〜200℃
であり、加熱時間は30分〜5時間で充分であるが、加熱
温度が50℃より低いと硬化に長時間要するとともに、耐
熱性が悪くなる。
このようにして得られた硬化樹脂は、非常に耐熱性の良
好なものである。
本発明の硬化性樹脂組成物が従来のものに比べて高い耐
熱性を付与し得ることについては、エポキシ樹脂と重合
性ビニル化合物とがイミダゾール化合物とラジカル重合
開始剤との作用を受けて共重合物を生成し硬化するため
と推察される。すなわち、エポキシ樹脂及び重合性ビニ
ル化合物はイミダゾール化合物とラジカル重合開始剤に
よりそれぞれのアニオン及び重合性ビニル化合物のラジ
カルを生成する。このアニオン及びラジカルに基づきエ
ポキシ樹脂と重合性ビニル化合物は架橋密度の高い硬化
物である共重合物を形成するものと考えられる。
本発明の硬化性樹脂組成物には、他の機械的特性を向上
させる等の目的で、ガラス繊維、ガラス粉末、シリカ、
アルミナ、シリカ・アルミナ、アルミナ繊維、砂、セメ
ント、雲母、砕石、鉱さい、水酸化アルミニウム、水酸
化マグネシウム、カーボン繊維、アラミド繊維、ポリエ
ステル繊維、ポリアミド繊維、有機マイクロバルーン等
の充填剤を添加してもよい。またはゴム変性エポキシ樹
脂、シランカップリング剤等の添加剤を添加することも
できる。
本発明の樹脂組成物は例えばプリント基板、電気部品の
含浸材、電子部品の封止材料等に適用可能であるが、そ
れらのものに特に限定されるものでない。
実施例1〜3 表1に示したエポキシ樹脂60重量部と重合性ビニル化合
物40重量部を混合し、2−エチル−4−メチルイミダゾ
ール3重量部およびジ−ターシャリーブチルパーオキシ
ド0.8重量部を加えて充分攪拌混合し、組成物を調製し
た。この組成物を注型し、100℃で3時間、130℃で2時
間硬化した。
得られた硬化物のガラス転移点を粘弾性測定装置(粘弾
性スペクトロメーターVES−S型(岩本製作所(株)
製)により測定した。
結果を表1に示した。
実施例1で得られた組成物は、20℃で7日間、40℃で3
日間放置後も注型可能であり、充分な可使時間を有して
いた。
比較例1 エポキシ樹脂60重量部に2−エチル−4−メチル−イミ
ダゾールのみ混合した以外は、実施例1と同様に硬化さ
せ、ガラス転移点を測定した。結果を表1に示した。
比較例2 2−エチル−4−メチルイミダゾール3重量部をトリエ
チレンテトラミン19.7重量部にかえた以外は実施例1と
同様に硬化させ、ガラス転移点を測定した。
結果を表1に示した。
表1に示した、新中村化学(株)NKエステルA−TMN−3
Lは、主としてペンタエリスリトールトリアクリレート
とペンタエリスリトールテトラアクリレートとからな
り、前者:後者=1.4:1(重量比)である。また、新中
村化学(株)NKエステルADP−6は、主としてジペンタ
エリスリトールペンタアクリレートとジペンタエリスリ
トールヘキサアクリレートとからなり、前者:後者=0.
67:1(重量比)である。
発明の効果 本発明の硬化性樹脂組成物を硬化させ得られる樹脂は耐
熱性が良い。
本発明の硬化性樹脂組成物は、常温で放置しても直ぐに
は硬化せず、充分な可使時間を確保できる。
本発明の硬化性樹脂組成物は、粘度の調節が可能である
ので、作業性に優れている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1分子中に2個以上のエポキシ基を有す
    るエポキシ樹脂、トリメチロールプロパントリアクリ
    レート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペン
    タエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリス
    リトールペンタアクリレート及びジペンタエリスリトー
    ルヘキサアクリレートからなる群から選ばれる少なくと
    も1種の重合性ビニル化合物、 イミダゾール化合物お
    よび ラジカル重合開始剤を含有する硬化性樹脂組成
    物。
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