JP2002194057A - 熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents

熱硬化性樹脂組成物

Info

Publication number
JP2002194057A
JP2002194057A JP2000394253A JP2000394253A JP2002194057A JP 2002194057 A JP2002194057 A JP 2002194057A JP 2000394253 A JP2000394253 A JP 2000394253A JP 2000394253 A JP2000394253 A JP 2000394253A JP 2002194057 A JP2002194057 A JP 2002194057A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
composition
manufactured
imidazole
epoxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000394253A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Hiraoka
秀樹 平岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toagosei Co Ltd filed Critical Toagosei Co Ltd
Priority to JP2000394253A priority Critical patent/JP2002194057A/ja
Publication of JP2002194057A publication Critical patent/JP2002194057A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 保存安定性、硬化性、耐熱性、機械的特性、
電気特性等に優れ、成形体、複合材料、電気絶縁材料、
導電性塗料、電気・電子部品のパッケージング材料、半
導体封止材料、さらには接着剤又は塗料などの用途に好
適な熱硬化性組成物を提供する。 【解決手段】 エポキシ基を2個以上有する化合物、ア
クリロイル基及び/又はメタクリロイル基を2個以上有
する化合物と、イミダゾール系硬化触媒を成分とし、イ
ミダゾール系硬化触媒の含有量を組成物中のエポキシ
基、アクリロイル基及びメタクリロイル基の総モル数を
100としたときにイミダゾール基のモル数が1〜15
モルの範囲にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、保存安定性、硬
化性に優れ、耐熱性、機械的特性、電気特性等に優れた
硬化物を得ることができ、成形体、複合材料、電気絶縁
材料、導電性塗料、電気・電子部品のパッケージング材
料、半導体封止材料、さらには接着剤又は塗料などの用
途に好適な熱硬化性組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エポキシ基を2個以上有する化合物(以
下、多価エポキシ化合物という。)を成分とする硬化性
組成物は、密着性、耐水性、耐薬品性などに優れた硬化
物(以下、エポキシ系硬化物という。)を与えるため、
電気器具・電子機材などの材料として広く用いられてい
るもので、これらエポキシ系硬化物の特性を、さらに改
良し向上させるために、アクリロイル基又はメタクリロ
イル基を2個以上有する化合物(以下、多価(メタ)ア
クリロイル化合物という。)を併用することもしばしば
行われている。
【0003】例えば、特開昭53−18637号公報に
は、オリゴエステル(メタ)アクリレートを併用するこ
とにより、エポキシ系硬化物の耐候性を改良する手段が
提案され、また、特開昭58−189224号公報に
は、多価エポキシ化合物を成分とする硬化性組成物の粘
度を低下させ、良好な湿潤特性を付与するとともに、硬
化の際の発熱を抑えるために、多価アルコールのアクリ
ル酸またはメタクリル酸エステルを併用する手段が提案
されている一方、特開平11−181054号公報に
は、多価エポキシ化合物と多価(メタ)アクリロイル化
合物を併用することによって、耐熱性で低誘電率のエポ
キシ系硬化物が得られるということが提案されている。
【0004】これら多価エポキシ化合物と、多価(メ
タ)アクリロイル化合物を主成分とする熱硬化性組成物
において、硬化触媒として用いられているものは、通常
アミンであるが、前記公報記載に提案で用いられている
ものは、変性脂肪酸ポリアミンなどのアミン(特開昭5
3−18637号公報)であり、酸無水物とポリアミン
の反応物(特開昭58−189224号公報)であり、
トリエチレンテトラミンなどの1級、2級あるいは3級
のアミン(特開平11−181054号公報)である。
【0005】一方、アミンの一種ではあるが、多価エポ
キシ化合物と、多価(メタ)アクリロイル化合物を主成
分とする熱硬化性組成物における硬化触媒としては不適
切と考えられていたのか、今まで使用されていなかった
イミダゾール系硬化触媒を用いた熱硬化性組成物に関す
る提案が最近なされた。
【0006】すなわち、特開平11−166169号公
報には、多価(メタ)アクリロイル化合物としてトリメ
チロールプロパントリアクリレート、多価エポキシ化合
物として、ビスフェノールF型エポキシ樹脂前駆体を主
成分とし、硬化触媒が熱可塑性樹脂でマイクロカプセル
化されたイミダゾール又はその誘導体を用いた組成物が
熱硬化性であり、短時間で硬化すると共に接着強度が大
きく、電子部品用接着剤として優れているとの提案が成
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多価エ
ポキシ化合物と、多価(メタ)アクリロイル化合物を主
成分とする熱硬化性組成物における、硬化触媒としてア
ミンには解決しなければならない種々の問題点が存在し
ている。
【0008】すなわち、1,2級アミンをその活性水素
を基準に、エポキシ基と(メタ)アクリロイル基の量に
対して当量近く用いると、組成物に熱硬化性を十分に付
与することができるが、極性が高いアミノ基を多量に含
むことになると共に、活性水素含有アミンのエポキシ基
への開環付加と、(メタ)アクリロイル基へのミカエル
付加反応により形成された極性の高い水酸基が多量に存
在することになり、得られる硬化物は誘電率が高く、吸
水率が大きいものとなり電子部品に使用するには適さな
いという問題を生ずるものであった。
【0009】一方、1,2級アミンを少量用いる場合
は、前記問題点はなく、電気特性が向上し好ましいが、
1,2級アミンが、配合直後に(メタ)アクリロイル基
やエポキシ基に付加してしまうため、窒素上の置換基が
嵩高くなりすぎる結果、触媒としての作用が低下し、短
時間で硬化物を得るためには温度200℃以上の高温が
必要となるという問題があるとともに、そのような高温
では主成分や触媒成分が蒸発し硬化物の物性が不安定と
なり易い上、作業環境を悪化させるなどという問題もあ
り、使用に大きな制約を受けざるを得ない。
【0010】さらに、3級アミンと単官能の酸無水物を
併用した触媒は、前記したように、粘度が低い組成物を
与える硬化剤として半導体用液状封止剤等に使用されて
いるが、多価エポキシ化合物中に存在する水酸基と、酸
無水物基が保存中に容易に反応してしまい、さらにアミ
ン触媒の共存が、この反応が著しく促進するため保存安
定性が悪く、配合後は極めて低い温度で保存する必要が
あるという問題を有するものである。
【0011】また、最近提案された特定の多価(メタ)
アクリロイル化合物と、多価エポキシ化合物の組み合せ
に用いるという熱可塑性樹脂で、マイクロカプセル化さ
れたイミダゾール又はその誘導体は、イミダゾール又は
その誘導体がマイクロカプセル化されていることによ
り、組成物の保存安定性を高めるためにも有効な手段と
考えられるが、反面、組成物中でイミダゾールが不均一
に存在することになるため、その公報に明らかなよう
に、ビスフェノールF型エポキシ樹脂前駆体100重量
部に対して、30〜70質量部という多量のイミダゾー
ルを必要とする。
【0012】多量の硬化触媒の使用は、組成物の粘度上
昇や、硬化物の強度、耐水性、表面光沢、電気絶縁性を
低下させる原因となるばかりでなく、反応に関与しない
イミダゾールが多く残存するため、硬化物から環境への
染み出しが懸念されるものであり、さらに、充填剤を配
合した組成物では、ロールミル等で充填剤を分散させる
工程で、一部のマイクロカプセルが充填剤やロールとの
摩擦で破壊されて硬化触媒が溶け出し、保存安定性を著
しく低下させるおそれがある。
【0013】多価エポキシ化合物と多価(メタ)アクリ
ロイル化合物を主成分とする熱硬化性組成物における解
決すべき問題点としては、上記した硬化触媒に起因する
もの以外にも、前記したように、組成物の低粘度化とい
う点がある。
【0014】すなわち、熱膨張係数の低下や、熱伝導率
の向上などを目的として組成物に充填剤を添加する場合
は、低粘度であるほど充填剤を多く添加することができ
るため、低粘度化のために従来から希釈剤が広く用いら
れていたが、希釈剤と称されるものの多くは、単官能化
合物や脂肪族鎖を導入した構造の化合物であるため、硬
化物の耐熱性を低下させるものであった。
【0015】また、耐熱性の高い硬化物を与える多価エ
ポキシ化合物は、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
や、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタンのよう
に固形もしくは高粘度であるため、液状を保ったまま充
填物を多量に添加するためには有機溶剤で希釈しなけれ
ばならず、多価エポキシ化合物を成分とする組成物に対
して、保存安定性を高めるとともに、希釈効果と耐熱性
向上の効果を両立させることが強く求められている。
【0016】この出願の発明者等はかかる現状に鑑み、
上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、多価エポキ
シ化合物と、多価(メタ)アクリロイル化合物からなる
組成物の硬化触媒として、イミダゾール系硬化触媒を特
定量使用することにより、さらには低粘度の多価(メ
タ)アクリロイル化合物を使用することにより、速硬化
性を有し、保存安定性に優れる熱硬化性組成物が得ら
れ、その硬化物が耐熱性、機械的特性、電気特性などに
優れることを見出してこの発明を完成させた。
【0017】この発明は、低粘度で保存安定性、硬化性
に優れ、耐熱性、機械的特性、電気特性等に優れた樹脂
硬化物を与えることができる、新規な熱硬化性樹脂組成
物を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、この発明の熱硬化性樹脂組成物は、 エポキシ基を2個以上有する化合物 アクリロイル基及び/又はメタクリロイル基を2個以上
有する化合物 および イミダゾール系硬化触媒 からなるものであって、イミダゾール系硬化触媒の含有
量が、組成物中のエポキシ基、アクリロイル基及びメタ
クリロイル基の総モル数を100としたときに、イミダ
ゾール骨格のモル数が1〜15モルの範囲にあることを
特徴とするものである。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の熱硬化性樹脂組成物において、前記アクリロイル基及
び/又はメタクリロイル基を2個以上有する化合物の粘
度(E型粘度計で温度25℃における測定値)が100
0mPa・s以下であることを特徴とするものである。
【0020】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の熱硬化性樹脂組成物が、無機質充填剤、有機質
充填剤又は導電性粒子をも含有することを特徴とするも
のである。
【0021】さらに、請求項4に記載の発明は、請求項
3に記載の無機質充填剤の含有量が、組成物中10〜9
0重量%であることを特徴とする熱硬化性樹脂組成物で
ある。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の熱硬化性樹脂組
成物について、詳細に説明する。この発明に用いられる
多価エポキシ化合物は、エポキシ基を1分子中に2個以
上有する化合物であれば、その種類は特に限定されるも
のではないが、E型粘度計で温度25℃において測定し
た粘度が1000mPa・s、より好ましくは2000
mPa・s以上の液状物又は固体であるものが好まし
い。
【0023】かかる多価エポキシ化合物の具体例として
は、ビスフェノールAジグリシジルエーテルもしくはそ
のオリゴマー(例えば、油化シェルエポキシ(株)製、
エピコート825、エピコート827、エピコート82
8、エピコート834、エピコート1001、エピコー
ト1004、エピコート1007、エピコート100
9)、ビスフェノールFジグリシジルエーテルもしくは
そのオリゴマー(例えば、油化シェルエポキシ(株)
製;エピコート807)、臭素化ビスフェノールAジグ
リシジルエーテルもしくはそのオリゴマー(例えば、大
日本インキ化学工業(株)製;エピクロン153)、フ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂(例えば、大日本イ
ンキ化学工業(株)製;エピクロンN−738、エピク
ロンN−770)、クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂(例えば、大日本インキ化学工業(株)製;エピクロ
ンN−660、エピクロンN−690)、臭素化フェノ
ールノボラック型エポキシ樹脂(例えば、日本化薬
(株)製;BREN−S)、テトラメチルビフェニルジ
グリシジルエーテルもしくはそのオリゴマー(例えば、
油化シェルエポキシ(株)製;エピコートYX400
0)、ジシクロペンタジエン残基含有エポキシ樹脂(例
えば、大日本インキ化学工業(株)製;エピクロンHP
−7200)、ソルビトールポリグリシジルエーテル
(例えば、ナガセ化成工業(株)製;デナコールEX−
611)、ソルビタンポリグリシジルエーテル(例え
ば、ナガセ化成工業(株)製;デナコールEX−65
1)、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル
(例えば、ナガセ化成工業(株)製;デナコールEX−
411)、グリセロールトリグリシジルエーテル(例え
ば、ナガセ化成工業(株)製;デナコールEX−31
4)、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル
(例えば、ナガセ化成工業(株)製;デナコールEX−
321)、レゾルシンジグリシジルエーテル(例えば、
ナガセ化成工業(株)製;デナコールEX−201)、
ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル(例え
ば、ナガセ化成工業(株)製;デナコールEX−21
1)、アルキレンジオールジグリシジルエーテル(例え
ば、ナガセ化成工業(株)製;デナコールEX−21
2)、ポリアルキレングリコールジグリシジルエーテル
(例えば、ナガセ化成工業(株)製;デナコールEX−
850、デナコールEX−911、デナコールEX−9
22、)、ナフタレン型エポキシ樹脂(例えば、大日本
インキ化学工業(株)製;エピクロンHP−403
2)、ジグリシジルアニリン(例えば、日本化薬(株)
製;GAN)、ジグリシジルオルソトルイジン(例え
ば、日本化薬(株)製;GOT)、テトラグリシジルジ
アミノジフェニルメタン、トリグリシジルアミノフェノ
ール、水添ビスフェノールAジグリシジルエーテル、テ
トラグリシジルメタキシレンジアミン、テトラグリシジ
ル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン、フタル
酸ジグリシジルエステル、水添フタル酸ジグリシジルエ
ステル等を挙げることができ、これらの化合物は、単独
であるいは2種類以上を併用して用いられる。
【0024】この発明に用いられる多価(メタ)アクリ
ロイル化合物は、アクリロイル基及び/又はメタクリロ
イル基を2個以上有する化合物であれば、その種類は特
に限定されるものではないが、E型粘度計で温度25℃
において測定した粘度が1000mPa・s以下の液状
物又は固体であるものが好ましい。
【0025】この多価(メタ)アクリロイル化合物の具
体例としては、エチレンオキサイド変性ビスフェノール
Fのジアクリレート(例えば、東亞合成(株)製アロニ
ックスM208)、エチレンオキサイド変性ビスフェノ
ールAのジアクリレート(例えば、東亞合成(株)製ア
ロニックスM210)、プロピレンオキサイド変性ビス
フェノールAのジアクリレート(例えば、共栄社化学
(株)製ライトアクリレートBP−4PA)、エチレン
オキサイド変性イソシアヌル酸のジアクリレート(例え
ば、東亞合成(株)製アロニックスM215)、ポリプ
ロピレングリコールジアクリレート(例えば、東亞合成
(株)製アロニックスM225)、ポリエチレングリコ
ールジアクリレート(例えば、東亞合成(株)製アロニ
ックスM240)、ポリテトラメチレングリコールジア
クリレート(例えば、共栄社化学(株)製ライトアクリ
レートPTMGA−250)、ペンタエリスリトールジ
アクリレートモノステアレート(例えば、東亞合成
(株)製アロニックスM233)、ネオペンチルグリコ
ールジアクリレート、ヘキサンジオールジアクリレー
ト、ノナンジオールジアクリレート、ジメチロールトリ
シクロデカンジアクリレート(例えば、共栄社化学
(株)製ライトアクリレートDCP−A)、トリメチロ
ールプロパンアクリル酸安息香酸エステル(例えば、共
栄社化学(株)製ライトアクリレートBA−134)、
ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリ
レート(例えば、共栄社化学(株)製ライトアクリレー
トHPP−A)、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト(例えば、東亞合成(株)製アロニックスM30
5)、トリメチロールプロパントリアクリレート(例え
ば、東亞合成(株)製アロニックスM309)、アルキ
レンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリ
レート(例えば東亞合成(株)製アロニックスM31
0、アロニックスM350)、エチレンオキサイド変性
イソシアヌル酸のトリアクリレート(例えば、東亞合成
(株)製アロニックスM315)、グリセリントリアク
リレート、アルキレンオキサイド変性グリセロールのト
リアクリレート(例えば、日本化薬(株)製カヤラッド
GPO−303)、ペンタエリスリトールテトラアクリ
レート(例えば、東亞合成(株)製アロニックスM45
0)、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(例
えば、東亞合成(株)製アロニックスM400)、ジト
リメチロールプロパンテトラアクリレート(例えば、東
亞合成(株)製アロニックスM458)、ウレタンアク
リレート(例えば、東亞合成(株)製アロニックスM1
100、アロニックスM1200、アロニックスM16
00)、ポリエステルアクリレート(例えば、東亞合成
(株)製アロニックスM6100、アロニックスM71
00)、アルキレングリコールジグリシジルエーテルの
アクリル酸付加物(例えば、共栄社化学(株)製エポキ
シエステル70PA)、ビスフェノールAジグリシジル
エーテルのアクリル酸付加物(例えば、昭和高分子
(株)製リポキシVR60)、フェノールノボラック型
エポキシ樹脂のアクリル酸付加物(例えば、昭和高分子
(株)製リポキシH600)、臭素化ビスフェノールA
ジグリシジルエーテルのアクリル酸付加物(例えば、昭
和高分子(株)製リポキシSP510)、エチレンオキ
サイド変性ビスフェノールFのジメタアクリレート、エ
チレンオキサイド変性ビスフェノールAのジメタクリレ
ート(例えば、共栄社化学(株)製ライトエステルBP
−2EM)、プロピレンオキサイド変性ビスフェノール
Aのジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメ
タクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート
(例えば、新中村化学工業(株)製NKエステル14
G)、ポリテトラメチレングリコールジアクリレート、
ネオペンチルグリコールジメタクリレート(例えば、共
栄社化学(株)製ライトエステルNP)、ヘキサンジオ
ールジアクリレート(例えば、共栄社化学(株)製ライ
トエステル1・6HX)、ノナンジオールジメタクリレ
ート(例えば、共栄社化学(株)製ライトエステル1・
9ND)、ジメチロールトリシクロデカンジメタクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、トリ
メチロールプロパントリメタクリレート(例えば、東亞
合成(株)製アロニックスM709)、グリセリンジメ
タクリレート(例えば、共栄社化学(株)製ライトエス
テルG−101P)、ペンタエリスリトールテトラメタ
クリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレ
ート、ジトリメチロールプロパンテトラメタクリレー
ト、ウレタンメタクリレート(例えば、共栄社化学
(株)製ウレタンアクリレートUA−101T)、アル
キレングリコールジグリシジルエーテルのアクリル酸付
加物(例えば、共栄社化学(株)製エポキシエステル2
00PA)、ビスフェノールAジグリシジルエーテルの
メタクリル酸付加物(例えば、共栄社化学(株)製エポ
キシエステル3000M)、フェノールノボラック型エ
ポキシ樹脂のメタクリル酸付加物、臭素化ビスフェノー
ルAジグリシジルエーテルのメタクリル酸付加物(例え
ば昭和高分子(株)製リポキシSP510M)などを挙
げることができ、これらの化合物は、単独であるいは2
種類以上を併用して用いられる。
【0026】これらの内、ペンタエリスリトールトリア
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、グリ
セリントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリ
レート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、
トリメチロールプロパントリメタクリレートなどの3官
能以上の脂肪族(メタ)アクリレートを、この発明の熱
硬化性樹脂組成物に使用すると、エポキシ化合物を単独
で硬化した場合よりガラス転移温度が高い硬化物を得る
ことができ、かつ硬化前の組成物は、同程度のガラス転
移温度が得られるエポキシ樹脂組成物より低粘度となる
ため特に好ましい。
【0027】この発明に用いられるイミダゾール系硬化
触媒は、一分子中に一個以上の上記イミダゾール基を一
個以上有する化合物又はその有機酸塩であり、以下の一
般式化1で示される化合物又はその有機酸塩で代表され
るものである。
【0028】
【化1】 但し、式中Rは水素原子、炭素数17以下のアルキル基
又はフェニル基、R’は水素原子、炭素数5以下のアル
キル基、ヒドロキシメチレン基又は−CH2OCH2CH
2CN基、R”は水素原子、シアノエチル基、下記化2
で表されるトリアジン環含有基又は下記化3で表される
イミダゾリル基含有基、R'''は水素原子、炭素数5以
下のアルキル基、ヒドロキシメチレン基又は−CH2
CH2CH 2CN基である。
【0029】
【化2】
【0030】
【化3】
【0031】イミダゾール系硬化触媒の具体例として
は、2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−メチル
−2−エチルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾー
ル、2−ヘプタデシルイミダゾール、1−イソブチル4
−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2
−フェニル−4−メチルイミダゾール、1−ベンジル−
2−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−エチルイ
ミダゾール、1−ベンジル−2−フェニルイミダゾー
ル、1−(2−シアノエチル)−2−メチルイミダゾー
ル(四国化成工業(株)製、商品名:キュアゾール2M
Z−CN)、1−(2−シアノエチル)−2−エチル−
4−メチルイミダゾール(四国化成工業(株)製、商品
名:キュアゾール2E4MZ−CN)、1−(2−シア
ノエチル)−2−ウンデシルイミダゾール(四国化成工
業(株)製、商品名:キュアゾールC11Z−CN)、
1−(2−シアノエチル)−2−フェニルイミダゾール
(四国化成工業(株)製、商品名:キュアゾール2PZ
−CN)、1−アミノエチル−2−メチルイミダゾー
ル、1−(シアノエチルアミノエチル)−2−メチルイ
ミダゾール、N−〔2−(2−メチル−1−イミダゾリ
ル)エチル〕ウレア、1−(2−シアノエチル)−2−
メチルイミダゾールトリメリテート(四国化成工業
(株)製、商品名:キュアゾール2MZ−CNS)、1
−(2−シアノエチル)−2−エチル−4−メチルイミ
ダゾールトリメリテート(四国化成工業(株)製、商品
名:キュアゾール2E4MZ−CNS)、1−(2−シ
アノエチル)−2−ウンデシルイミダゾールのトリメリ
テート(四国化成工業(株)製、商品名:キュアゾール
C11Z−CNS)、1−(2−シアノエチル)−2−
フェニルイミダゾールのトリメリテート(四国化成工業
(株)製、商品名:キュアゾール2PZ−CNS)、1
−ベンジル−2−フェニルイミダゾールトリメリテート
(四国化成工業(株)製、商品名:キュアゾール1B2
PZ−S)、2,4−ジアミノ−6−(2−メチル−1
−イミダゾリル)エチル−1,3,5−トリアジン(四
国化成工業(株)製、商品名:キュアゾール2MZ−
A)、2,4−ジアミノ−6−(2−ウンデシル−1−
イミダゾリル)エチル−1,3,5−トリアジン(四国
化成工業(株)製、商品名:キュアゾールC11Z−
A)、2,4−ジアミノ−6−(2−エチル−4−メチ
ル−1−イミダゾリル)エチル−1,3,5−トリアジ
ン(四国化成工業(株)製、商品名:キュアゾール2E
4MZ−A)、2−メチルイミダゾール・イソシアヌル
酸付加物(四国化成工業(株)製、商品名:キュアゾー
ル2MZ−OK)、2−フェニルイミダゾール・イソシ
アヌル酸付加物(四国化成工業(株)製、商品名:キュ
アゾール2PZ−OK)、2,4−ジアミノ−6−(2
−メチル−1−イミダゾリル)エチル−1,3,5−ト
リアジン・イソシアヌル酸付加物(四国化成工業(株)
製、商品名:キュアゾール2MA−OK)、4−フォル
ミルイミダゾール、2−フェニル−4−フォルミルイミ
ダゾール、4,4’−ビス(2−エチル−5−メチルイ
ミダゾリル)メタン(四国化成工業(株)製、商品名:
キュアゾール2E4MZ・BIZ)、2−フェニル−4
−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール(四国化
成工業(株)製、商品名:キュアゾール2P4MH
Z)、2−フェニル−4,5−ビス(ヒドロキシメチ
ル)イミダゾール(四国化成工業(株)製、商品名:キ
ュアゾール2PHZ)、1−シアノエチル−2−フェニ
ル−4,5−ビス(シアノエトキシメチル)イミダゾー
ル(四国化成工業(株)製、商品名:キュアゾール2P
HZ−CN)、1−ドデシル−2−メチル−3−ベンジ
ルイミダゾリウムクロライド、N,N’−(2−メチル
−1−イミダゾリルエチル)ウレア、N,N’−(2−
メチル−1−イミダゾリルエチル)アジポアミド、1,
3−ジベンジル−2−メチルイミダゾリウムクロライド
等がある。
【0032】この発明にとり好ましいイミダゾール系硬
化触媒は、前記化1の一般式において、Rがフェニル
基、ベンジル基、炭素数10〜17のアルキル基、R”
がシアノエチル基又は前記化2で表されるトリアジン環
含有基、R’、R'''の少なくとも一方が、ヒドロキシ
メチレン基である化合物又はそのトリメリット酸又はイ
ソシアヌル酸塩であり、特に好ましいものは分子量が1
20以上のものが保存安定性を良好にするため好まし
い。
【0033】この発明の熱硬化性組成物における多価エ
ポキシ化合物と多価(メタ)アクリロイル化合物の割合
は、組成物中のエポキシ基と(メタ)アクリロイル基の
合計量を100としてエポキシ基が10〜90の割合に
なるような範囲になるものが好ましく、同様にエポキシ
基が30〜70の割合になるような範囲になるものがさ
らに好ましい。
【0034】なお、エポキシ基の配合割合が90より大
きいと、組成物の保存安定性が十分でなく、10よりも
小さいと硬化収縮が大きく、硬化反応も遅いため何れも
好ましくない。
【0035】この発明の組成物におけるイミダゾール系
硬化触媒の使用量は、組成物中のエポキシ基と、(メ
タ)アクリロイル基の合計した官能基モル数を100と
した場合、イミダゾリル基のモル比が1〜15の範囲で
あり、好ましい下限は2、より好ましくは3であり、上
限は10であることが好ましい。
【0036】その比が1未満であると組成物の硬化に、
より高温で長時間をかける必要があり、この組成物の特
長である速硬化性は得られない。また、その比が15を
越えて添加される場合は速硬化性を有するが、保存安定
性が低下するおそれがあり、イミダゾール系硬化触媒が
反応せずに残存することになり、硬化物から染み出すた
め、何れも好ましくない。
【0037】この発明の熱硬化性樹脂組成物には、組成
物の粘度調整や、硬化物の架橋密度を調整するなどの目
的で必要に応じて、単官能のエポキシ化合物や単官能の
(メタ)アクリロイル化合物を添加し、併用することも
できる。
【0038】また、この発明の熱硬化性樹脂組成物は、
粉砕シリカ、溶融シリカ、球状シリカ、フュームドシリ
カ、無定型シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、ガラス
粉、タルク、クレイ、窒化珪素、ガラス繊維、沈降性硫
酸バリウム、亜鉛華などの無機質充填剤、ポリエチレ
ン、フェノール樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、エポキシ
樹脂、シリコーン樹脂、MBS樹脂などの有機質充填
剤、及び導電性を有する充填剤である銅、銀、ニッケル
などの金属粉末、金属コーテイング樹脂粉末、カーボン
ブラックなどの充填剤を併用することもできる。
【0039】また、この発明の熱硬化性樹脂組成物に
は、必要に応じてアクリロニトリルブタジエンゴム、ス
チレンブタジエンゴム、ポリエステル等の重合体、シラ
ンカップリング剤、消泡剤、レベリング剤、顔料、分散
安定化剤、可塑剤、ラジカル重合禁止剤等を添加しても
良い。
【0040】この発明の熱硬化性樹脂組成物は、そのま
ま成形物となるように硬化させることもできるし、スピ
ンコート法、ディッピング法、スプレー法、グラビアコ
ーティング法、ロールコーティング法などの塗布方法に
より金属板、ガラス板、樹脂フィルム、樹脂シート上に
皮膜とした後で硬化させることもできる。また、ガラス
布、炭素繊維布などからなる補強材と組み合わせてプリ
プレグとした後に硬化させ繊維強化プラスチックとして
使用することもできる。皮膜あるいはプリプレグ用組成
が溶剤を含有する場合は、硬化に先立ち、樹脂が硬化し
ないような温度と時間で溶剤の一部または全部を揮発さ
せることが好ましい。
【0041】この発明の熱硬化性樹脂組成物の調製方法
としては、構成成分を混合後直ちに使用するのであれ
ば、単に各成分を混合するだけで良く、混合により発生
する気泡を除去するためと、触媒添加による反応を防止
するためには、多価エポキシ化合物と、多価(メタ)ア
クリロイル化合物を混合したのち、イミダゾール系硬化
触媒を添加混合するか、又は、多価(メタ)アクリロイ
ル化合物と、イミダゾール系硬化触媒を混合したあと
に、多価エポキシ化合物を添加混合して調製する方法が
好ましい。
【0042】上記のようにして調製された熱硬化性樹脂
組成物は、その特長である速硬化性を利用するために
は、温度80〜200℃の条件下で硬化させ使用するの
が好ましく、さらに好ましくは温度120〜180℃で
の硬化である。
【0043】温度80℃未満でも時間をかければ硬化物
は得られるが効率が悪く、温度200℃以上では短時間
で硬化物を得ることはできるが、温度200℃を超える
場合は、組成物の成分や触媒の蒸発によって組成が変化
したり、作業環境の著しい悪化を招きやすいため好まし
くない。
【0044】硬化時間は、温度により最適な条件を選択
する必要があるが、上記の好ましい温度範囲では5分〜
10時間が好ましく、10分〜5時間がより好ましい。
【0045】
【作用】この発明において、硬化性樹脂組成物に使用す
るイミダゾール系硬化触媒は、単独では(メタ)アクリ
レートを充分に重合することはできないが、エポキシ化
合物と併用することで(メタ)アクリレートも重合させ
ることができ、同じイミダゾール系硬化触媒で比較した
場合、多価エポキシ樹脂とイミダゾール化合物の二成分
からなる組成物に比べて、多価エポキシ樹脂と、多価
(メタ)アクリレートと、イミダゾール系硬化触媒の三
成分からなる組成物の方が、配合後の可使用時間が長く
なり、熱硬化性樹脂として好ましく使用することができ
る。
【0046】さらに、エポキシ化合物系の希釈剤は、多
価エポキシ樹脂と組み合わせて用いると、硬化物のガラ
ス転移温度を低下させることが問題であるが、多価(メ
タ)アクリレート化合物は多価エポキシ化合物に比べて
粘度が低く、硬化物のガラス転移温度が高いため、組成
物全体の粘度を下げ、かつ硬化物のガラス転移温度を高
めることができ、その結果、従来の多価エポキシ化合物
とエポキシ化合物系の希釈剤では困難であった、低粘度
でガラス転移温度が高い硬化物が得られる配合組成を容
易に提供することができる。
【0047】この発明の熱硬化性樹脂組成物又はその硬
化物の用途の具体例としては、プリント配線基板、半導
体の実装用アンダーフィル剤、半導体パッケージ用封止
樹脂、等の電子部品用の絶縁材料、塗料、導電塗料、接
着剤、成形体、繊維強化プラスチックなどが挙げられ
る。
【0048】
【実施例】以下、実施例及び比較例により、この発明の
熱硬化性樹脂組成物をより具体的に説明する。
【0049】(実施例1)多価エポキシ化合物として、
ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂
(油化シェルエポキシ(株)製;商品名エピコート82
8、エポキシ当量187、粘度10300mPa・s)
18.7g、多価(メタ)アクリロイル化合物として、
ペンタエリスリトールテトラアクリレート(東亞合成
(株)製;商品名アロニックスM450、粘度400m
Pa・s)8.8gを混合し、それに、硬化触媒とし
て、1−(2−シアノエチル)−2−エチル−4−メチ
ルイミダゾール(四国化成工業(株)製;商品名キュア
ゾール2E4MZ−CN、)を1.6gを加え、均一に
なるまで攪拌して熱硬化性樹脂組成物を得た。該組成物
中のエポキシ基は約0.1モル、アクリロイル基は約
0.1モルであり、イミダゾール骨格は約0.01モル
である。
【0050】この組成物を温度150℃に加熱した熱板
に乗せ、ミクロスパーテルで樹脂の状態を確認しなが
ら、ゲル化時間を測定したところ10分以内にゲル化
し、良好な硬化反応性を示した。
【0051】また、該組成物をフッ素樹脂製の型に流し
込み、卓上熱プレスを用いて加圧しながら温度120℃
×30分+温度150℃×1時間+温度180℃×2時
間の条件で硬化した硬化物について、後述する方法で測
定した各種物性を表2に示した。
【0052】さらに、熱硬化性樹脂組成物を温度25℃
(室温)で保管し、流動性がなくなるまでの日数を室温
における可使時間とし、上記組成物について測定した結
果を表3に示した。
【0053】(実施例2〜4)表1に示した配合組成で
熱硬化性樹脂組成物を作成した。実施例1に準じてゲル
時間を測定した結果、すべての組成物において、10分
以内の短時間でゲル化し良好な硬化性を示した。
【0054】なお、エピコート807は、ビスフェノー
ルFジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂(油化シェル
エポキシ(株)の商品名、粘度3100mPa・s)、
アロニックスM709は、トリメチロールプロパントリ
アクリレート(東亞合成(株)の商品名、粘度43mP
a・s)、デナコールEX41は、ペンタエリスリトー
ルポリグリシジルエーテル(ナガセ化成(株)の商品
名、粘度610mPa・s)、MTHPAはメチルテト
ラヒドロフタル酸無水物、2E4MZは、2−エチル−
4−メチルイミダゾール(四国化成工業(株)の商品
名:キュアゾール−2E4MZ)、2P4MHZは、2
−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシイミダゾール
(四国化成工業(株)の商品名:キュアゾール2P4M
HZ)、HX3721は、マイクロカプセル化イミダゾ
ール系硬化触媒(旭化成工業(株)の商品名、ノバキュ
アHX3721)である。
【0055】各種物性を測定した結果を表2に、また、
実施例2については室温における可使時間を測定し表3
に、実施例4については温度40℃で保管し、流動性が
なくなるまでの日数(室温における可使時間に対応)を
測定し、それを保存安定性の目安とし、表4に測定値を
示した。
【0056】
【表1】
【0057】(実施例5)実施例4で作成した熱硬化性
樹脂組成物40gに対し、球状シリカ微粉末(アドマテ
ックス(株)製;商品名アドマファインSO−C2)6
0gを加え、三本ロールミルで3回混練し充填剤配合樹
脂組成物を作成し、各種物性を測定した結果を表2に、
保存安定性を調べた結果を表4に示した。なお、表1に
示した充填剤添加量は換算値である。
【0058】
【表2】
【0059】(比較例1,2)表1に示した配合組成で
実施例1,2に対応するように、多価(メタ)アクリロ
イル化合物を添加せず、官能基当たりのイミダゾール系
硬化触媒の濃度を、実施例と同じ5molに合わせ組成
物を作成した。実施例1に準じて硬化物を作成し物性を
評価した結果を表2にまとめた。
【0060】また、比較例1,2と、実施例1,2の各
組成物を、室温での保存安定性で比較した結果を表3に
示した。その結果から明らかなように、同じイミダゾー
ル系硬化触媒を添加した場合、多価(メタ)アクリロイ
ル化合物が添加されている実施例1,2の組成物が保存
安定性に優れており、硬化物の物性においても強度、弾
性率、ガラス転移温度において多価(メタ)アクリロイ
ル化合物が添加されている組成物が優れている。
【0061】
【表3】
【0062】(比較例3)表1に示した配合組成で実施
例2に対応するように、多価(メタ)アクリロイル化合
物の代わりに、同じペンタエリスリトール骨格を有する
多価エポキシ化合物(ナガセ化成(株)製;商品名デナ
コールEX411)を添加した組成物を作成した。
【0063】温度25℃における配合物の粘度をE型粘
度計で測定すると、実施例2の組成物は2300mPa
・s、比較例3の組成物は3000mPa・sであり、
多価(メタ)アクリロイル化合物の粘度低下効果が認め
られる。
【0064】さらに、実施例1に準じて硬化物を作成し
物性を評価した結果を表2にまとめた。その結果、多価
(メタ)アクリロイル化合物を用いた実施例2の組成物
に比べ、同じ骨格のエポキシ化合物を使用した比較例3
の組成物は吸水率が2倍以上になり、ガラス転移温度は
約100℃低下するなど物性が大きく劣っていた。
【0065】(比較例4)低粘度のエポキシ樹脂組成物
が得られ、広く使用されている液状酸無水物のうち、最
も粘度が低いメチルテトラヒドロ無水フタル酸(MTH
PA)を表1に配合組成を示したように、酸無水物を使
用する場合に広く知られている割合、すなわち酸無水物
基がエポキシ基に対して80mol%になるように加
え、触媒として2P4MHZを配合し、実施例1に準じ
て硬化物を作成し物性を評価した結果を表2にまとめ
た。また、温度40℃における保存安定性を同じ触媒を
使用した実施例4と比較し表4に示した。その結果、実
施例4の組成物の保存安定性は大幅に優れ、また硬化物
のガラス転移温度も実施例4の組成物が高かった。
【0066】
【表4】
【0067】(比較例5)組成物の保存安定性を高める
ため、イミダゾール化合物をマイクロカプセルに封入し
たエポキシ樹脂用硬化剤(旭化成工業(株)製;商品名
ノバキュアHX3721)を表1に示した配合組成で配
合し、温度25℃における組成物の粘度をE型粘度計で
測定したところ4700mPa・sであり、実施例2の
組成物に比べて粘度は高かった。また、温度40℃にお
ける保存安定性を表4に示した。さらに実施例1に準じ
て硬化物を作成し物性を評価した結果を表2に纏めた。
その結果、配合物の温度40℃における保存安定性は良
好であったものの、強度、ガラス転移温度は実施例1,
2の組成物に比べて劣っていた。また、硬化物の表面が
ザラザラして光沢が無かった。
【0068】この硬化剤に関してはあらかじめ、この発
明のイミダゾール系硬化触媒と同様に、多価エポキシ化
合物と、多価(メタ)アクリロイル化合物の合計量10
0重量部に対して5重量部を添加し、硬化性を確認した
が、部分的にしか硬化しなかった。
【0069】(比較例6)比較例5で配合した樹脂組成
物40gに対し、球状シリカ微粉末(アドマテックス
(株)製;商品名アドマファインSO−C2)60gを
加え、三本ロールミルで3回混練し、充填剤配合樹脂組
成物を作成した。これを温度40℃の恒温室中で保存
し、流動性がなくなるまでの日数を調べた結果を表4に
示した。なお、表1に示した充填剤添加量は換算値であ
る。その結果、実施例5の組成物では、充填剤添加前後
で保存安定性の低下はほとんど見られなかったのに対
し、比較例6の組成物では保存安定性が大幅に低下し
た。
【0070】以上の実施例、比較例における組成物の評
価は、以下の方法で実施した。 (硬化物の硬化性評価)表面温度を150℃に保った熱
板上に、混合直後の樹脂組成物をスポイトで約0.5m
l乗せ、ミクロスパーテルで樹脂の変化を確認しなが
ら、乗せた瞬間から樹脂の流動性が無くなりゲル化する
までの時間を測定した。実施例、比較例の何れも10分
以内にゲル化し、良好な硬化性を示した。 (硬化物の曲げ強度、曲げ弾性率)JIS K 6911
に準じて測定を行った。 (硬化物のガラス転移温度の測定)粘弾性測定機
((株)セイコーインスツルメント製DMS6100)
を用い周波数10Hz、昇温速度4℃/minで粘弾性
を測定し、そのtanδ曲線の最も高温側のピークの温
度をガラス転移温度とした。 (硬化物の吸水率測定)50mm角で厚さ2mmの試験
片を温度50℃で24時間乾燥させ、乾燥時重量を秤量
した。この試験片を温度23℃の水に24時間浸漬した
後、水中から取り出し、表面の水分を拭き取って吸水時
重量を秤量した。吸水率は下記式により算出した。 吸水率(%)=100×(吸水時重量−乾燥時重量)/
乾燥時重量
【0071】(実施例6)実施例1の組成物44g、最
大粒径30ミクロン以下に分級した球状シリカ55g、
シランカップリング剤(日本ユニカー製A-187)0.5
g、カーボンブラック0.5gからなる組成物を三本ロ
ールで練り、真空脱泡して、液状封止材(フリップチッ
プタイプBGA用のアンダーフィル材)とした。1cm
角のシリコンチップを、ガラスエポキシ製基板上にバン
プを介して接続し、チップと基板間の隙間が35μのフ
リップチップ実装テストピースを作成した。このテスト
ピースを温度70℃の熱板で保温しながら、試作した液
状封止材を、シリンジを使ってシリコンチップの一辺に
塗布した。塗布された液状封止材は毛管現象によって隙
間を埋めていき、2分30秒でチップの下全面を埋め
た。これを温度150℃のオーブンに投入し、25分間
で硬化させ以下の評価試験を行った。 (はんだ耐熱性)温度260℃の溶融はんだに1min
浮かべ外観検査したところ問題はなかった。 (吸湿時はんだ耐熱性)温度121℃、相対湿度97%
のPCTに1時間投入し、同様のはんだ耐熱試験を行っ
たところ、市販の酸無水物硬化エポキシ系液状封止材
は、ップと封止材の間が全面剥がれてしまったのに対
し、実施例のものは剥がれが無かった。
【0072】
【発明の効果】この発明の熱硬化性樹脂組成物は硬化反
応性が良好で、従来の多価エポキシ化合物とエポキシ化
合物系の希釈剤の併用では困難であった、低粘度で、硬
化物のガラス転移温度が高い熱硬化性樹脂組成物を提供
することができる。
【0073】得られる樹脂硬化物は、耐熱性、機械的特
性、電気特性等に優れるため、プリント配線基板、半導
体の実装用アンダーフィル剤、半導体パッケージ用封止
樹脂、等の電子部品用の絶縁材料、塗料、導電塗料、接
着剤、成形体、繊維強化プラスチックなどの用途に有用
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BB032 BN162 CC032 CD002 CD011 CD021 CD031 CD041 CD051 CD101 CD121 CD131 CP032 DA037 DA038 DA047 DA078 DA088 DE147 DE237 DG047 DJ007 DJ017 DJ037 DJ047 DL007 EU116 FA087 FA088 FD012 FD017 FD118 FD156 GH01 GJ02 GQ05 4J036 AA01 AB01 AB02 AB03 AB12 AC01 AD01 AD07 AD08 DA02 DA05 DC16 DC40 DC41 JA01 JA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エポキシ基を2個以上有する化合物アクリ
    ロイル基及び/又はメタクリロイル基を2個以上有する
    化合物およびイミダゾール系硬化触媒からなるものであ
    って、 イミダゾール系硬化触媒の含有量が、組成物中のエポキ
    シ基、アクリロイル基及びメタクリロイル基の総モル数
    を100としたときに、イミダゾール骨格のモル数が1
    〜15モルの範囲にあることを特徴とする熱硬化性樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 前記アクリロイル基及び/又はメタクリ
    ロイル基を2個以上有する化合物は、 その粘度(E型粘度計で温度25℃における測定値)が
    1000mPa・s以下であることを特徴とする請求項
    1に記載の熱硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記熱硬化性樹脂組成物は、 無機質充填剤、有機質充填剤又は導電性粒子をも含有す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱硬化性樹
    脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記無機質充填剤は、 その含有量が組成物中10〜90重量%であることを特
    徴とする請求項3に記載の熱硬化性樹脂組成物。
JP2000394253A 2000-12-26 2000-12-26 熱硬化性樹脂組成物 Pending JP2002194057A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000394253A JP2002194057A (ja) 2000-12-26 2000-12-26 熱硬化性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000394253A JP2002194057A (ja) 2000-12-26 2000-12-26 熱硬化性樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002194057A true JP2002194057A (ja) 2002-07-10

Family

ID=18859907

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000394253A Pending JP2002194057A (ja) 2000-12-26 2000-12-26 熱硬化性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002194057A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002296572A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Sumitomo Bakelite Co Ltd 液晶表示素子用基板および液晶表示素子
JP2005200444A (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 Sumitomo Bakelite Co Ltd 熱硬化性液状封止樹脂組成物及びそれを用いた半導体装置
JP2005272709A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Sumitomo Bakelite Co Ltd 樹脂組成物及び樹脂組成物を使用して作製した半導体装置
JP2005272627A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Sumitomo Bakelite Co Ltd 樹脂組成物及び樹脂組成物を使用して作製した半導体装置
JP2006124514A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Sumitomo Bakelite Co Ltd 樹脂組成物
JP2008031357A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Sumitomo Bakelite Co Ltd 液状樹脂組成物及び液状樹脂組成物を使用して作製した半導体装置
JP2008031272A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Sumitomo Bakelite Co Ltd 液状樹脂組成物及び液状樹脂組成物を使用して作製した半導体装置
JP2015172145A (ja) * 2014-03-12 2015-10-01 ナミックス株式会社 樹脂組成物、先供給型半導体封止剤、半導体封止用フィルム、および半導体装置
WO2018117214A1 (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 三菱ケミカル株式会社 硬化性樹脂組成物、並びにこれを用いたフィルム、成形品、プリプレグ及び繊維強化プラスチック
WO2018163900A1 (ja) * 2017-03-07 2018-09-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 アンダーフィル用熱硬化性組成物及び半導体装置
WO2020085770A1 (ko) * 2018-10-23 2020-04-30 주식회사 엘지화학 반도체 회로 접속용 접착제 조성물 및 이를 포함한 접착 필름
US12006308B2 (en) 2018-10-23 2024-06-11 Lg Chem, Ltd. Adhesive composition for semiconductor circuit connection and adhesive film containing the same

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000204324A (ja) * 1999-01-08 2000-07-25 Nagase Chiba Kk エポキシ樹脂系シ―ト状接着剤組成物

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000204324A (ja) * 1999-01-08 2000-07-25 Nagase Chiba Kk エポキシ樹脂系シ―ト状接着剤組成物

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002296572A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Sumitomo Bakelite Co Ltd 液晶表示素子用基板および液晶表示素子
JP4639503B2 (ja) * 2001-03-29 2011-02-23 住友ベークライト株式会社 液晶表示素子用基板および液晶表示素子
JP4525079B2 (ja) * 2004-01-13 2010-08-18 住友ベークライト株式会社 熱硬化性液状封止樹脂組成物及びそれを用いた半導体装置
JP2005200444A (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 Sumitomo Bakelite Co Ltd 熱硬化性液状封止樹脂組成物及びそれを用いた半導体装置
JP2005272627A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Sumitomo Bakelite Co Ltd 樹脂組成物及び樹脂組成物を使用して作製した半導体装置
JP2005272709A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Sumitomo Bakelite Co Ltd 樹脂組成物及び樹脂組成物を使用して作製した半導体装置
JP2006124514A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Sumitomo Bakelite Co Ltd 樹脂組成物
JP4595489B2 (ja) * 2004-10-29 2010-12-08 住友ベークライト株式会社 樹脂組成物
JP2008031272A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Sumitomo Bakelite Co Ltd 液状樹脂組成物及び液状樹脂組成物を使用して作製した半導体装置
JP2008031357A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Sumitomo Bakelite Co Ltd 液状樹脂組成物及び液状樹脂組成物を使用して作製した半導体装置
JP2015172145A (ja) * 2014-03-12 2015-10-01 ナミックス株式会社 樹脂組成物、先供給型半導体封止剤、半導体封止用フィルム、および半導体装置
US11161975B2 (en) 2016-12-21 2021-11-02 Mitsubishi Chemical Corporation Curable resin composition, and film, molded article, prepreg, and fiber-reinforced plastic using said curable resin composition
WO2018117214A1 (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 三菱ケミカル株式会社 硬化性樹脂組成物、並びにこれを用いたフィルム、成形品、プリプレグ及び繊維強化プラスチック
JPWO2018117214A1 (ja) * 2016-12-21 2018-12-20 三菱ケミカル株式会社 硬化性樹脂組成物、並びにこれを用いたフィルム、成形品、プリプレグ及び繊維強化プラスチック
WO2018163900A1 (ja) * 2017-03-07 2018-09-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 アンダーフィル用熱硬化性組成物及び半導体装置
JPWO2018163900A1 (ja) * 2017-03-07 2020-01-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 アンダーフィル用熱硬化性組成物及び半導体装置
CN110382565A (zh) * 2017-03-07 2019-10-25 松下知识产权经营株式会社 用作底部填充材料的热固性组合物和半导体装置
US11195769B2 (en) 2017-03-07 2021-12-07 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Thermosetting composition for use as underfill material, and semiconductor device
JP7126129B2 (ja) 2017-03-07 2022-08-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 アンダーフィル用熱硬化性組成物及び半導体装置
WO2020085770A1 (ko) * 2018-10-23 2020-04-30 주식회사 엘지화학 반도체 회로 접속용 접착제 조성물 및 이를 포함한 접착 필름
KR20200045758A (ko) * 2018-10-23 2020-05-06 주식회사 엘지화학 반도체 회로 접속용 접착제 조성물 및 이를 포함한 접착 필름
CN111836840A (zh) * 2018-10-23 2020-10-27 株式会社Lg化学 用于半导体电路连接的粘合剂组合物和包含其的粘合剂膜
KR102228539B1 (ko) 2018-10-23 2021-03-15 주식회사 엘지화학 반도체 회로 접속용 접착제 조성물 및 이를 포함한 접착 필름
TWI722610B (zh) * 2018-10-23 2021-03-21 南韓商Lg化學股份有限公司 化合物、彼之製法、含彼之用於接合半導體的樹脂組成物、及使用彼製造的黏著膜
JP2021515838A (ja) * 2018-10-23 2021-06-24 エルジー・ケム・リミテッド 半導体回路接続用接着剤組成物およびそれを含む接着フィルム
CN111836840B (zh) * 2018-10-23 2022-04-15 株式会社Lg化学 用于半导体电路连接的粘合剂组合物和包含其的粘合剂膜
US12006308B2 (en) 2018-10-23 2024-06-11 Lg Chem, Ltd. Adhesive composition for semiconductor circuit connection and adhesive film containing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5761639B2 (ja) 接着剤樹脂組成物、その硬化物、及び接着剤フィルム
US7226976B2 (en) Latent curing agent for epoxy resin, and curable epoxy resin composition
KR20180029102A (ko) 음이온성 경화성 조성물
EP2799509A1 (en) Insulating adhesive composition for metal-based copper clad laminate (mccl), coated metal plate using same, and method for manufacturing same
WO1991008575A1 (en) Conductive adhesive useful for bonding a semiconductor die to a conductive support base
SG190423A1 (en) Adhesive composition, adhesive sheet, and semiconductor device using the adhesive composition or the adhesive sheet
JP2002080693A (ja) エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
KR20120101096A (ko) 에폭시 수지 조성물
TWI782928B (zh) 導熱性漿料以及電子裝置
KR20100113984A (ko) 열전도성 접착제
TWI716967B (zh) 樹脂組合物、預浸料、層壓板、覆金屬箔層壓板以及印刷電路板
JP2016204626A (ja) 組成物、エポキシ樹脂硬化剤、エポキシ樹脂組成物、熱硬化性組成物、硬化物、半導体装置、および層間絶縁材料
JP2002194057A (ja) 熱硬化性樹脂組成物
KR101329695B1 (ko) 재작업이 가능한 에폭시 수지 조성물
US11639410B2 (en) Heat-curable resin composition and uses thereof
EP1253811B1 (en) Thermosetting resin composition and process for producing the same
JP5767540B2 (ja) エピスルフィド樹脂材料であるbステージフィルム、多層基板及び積層フィルム
JP2000248053A (ja) 液状エポキシ樹脂組成物
KR101284764B1 (ko) 열전도성이 우수한 에폭시 조성물
JP2015117333A (ja) マスターバッチ型潜在性エポキシ樹脂硬化剤組成物及びこれを用いたエポキシ樹脂組成物
KR20100113985A (ko) 열전도성 접착제
JP2018021156A (ja) 樹脂組成物、並びにこれを用いた硬化成形物、接着シート、並びに基板
JP6701039B2 (ja) 半導体接着用樹脂組成物および半導体装置
WO2022039121A2 (ja) 熱硬化性樹脂組成物
JP2019143134A (ja) ウエハーレベルパッケージ封止用樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091117

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100420