JPH0739209B2 - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH0739209B2
JPH0739209B2 JP61001645A JP164586A JPH0739209B2 JP H0739209 B2 JPH0739209 B2 JP H0739209B2 JP 61001645 A JP61001645 A JP 61001645A JP 164586 A JP164586 A JP 164586A JP H0739209 B2 JPH0739209 B2 JP H0739209B2
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    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/30Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using chemical colour formers
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、無色または淡色の電子供与性染料とその顕色
剤とを熱により発色反応させて記録する感熱記録材料に
関し、特に高速記録を目的とした白色度の高い発色性の
優れた感熱記録材料に関するものである。
〔従来技術〕
感熱記録材料は、加熱によって発色画像を形成しうる感
熱発色層を紙などの支持体上に設けたものであって、そ
の加熱にはサーマルヘッドを備えたサーマルプリンター
などが広く用いられている。こうした従来の感熱記録材
料としては、感熱発色層中にラクトン環、ラクタム環、
スピロピラン環などを有する無色又は淡色の電子供与性
染料と、加熱時にこの電子供与性染料と反応して発色さ
せる顕色剤とを含有させるものが多く利用されている。
この感熱記録方式では、電子供与性染料と顕色剤とが微
粒子の状態でバインダー中に含有されており、熱によっ
て融解して両者が接触して発色反応を起すものであり、
その為に、熱感度を良くするには小さいエネルギーで融
解するように融点の低い電子供与性染料や顕色剤を用い
る方法、共融化による融点降下を利用した増感剤を用い
る方法、材料をより微粒子化して接触を良くする方法な
どが実用化されているが、高速感熱記録材料としては充
分といえるものではなかった。例えば、特開昭53−3913
9号、特開昭53−26139号、特開昭53−5636号、特開昭53
−11036号等には前述のような感熱発色層に更に各種ワ
ックス類、脂肪酸アミド、アルキル化ビフェニル、置換
ビフェニルアルカン、クマリン類、ジフェニルアミン類
等の低融点の熱溶融性物質を増感剤(あるいは融点降下
剤)として添加したものが提案されている。しかし増感
剤を添加する方式は発色反応に先立ってまず増感剤を溶
融する必要があるため、短時間のパルスで微小な熱量し
か供給されない高速記録において充分な熱応答性が得ら
れないばかりでなく、発色層中の増感剤が溶融するた
め、サーマルヘッドへのカス付着やにじみ、尾引き、ゴ
ースト等のトラブルが発生し易いという記録適性上の問
題がある。また高温及び/又は多湿下で保存した場合は
経時と共にかぶりを生じる上、記録画像のコントラスト
を低下させることが多い。従って高速記録用感熱記録シ
ートとしては増感剤を添加しない構成のものが望まし
い。しかし感熱記録シートに使用される無色又は淡色の
発色性染料は通常160〜240℃と高いので、増感剤を添加
しないで高速記録用として適した感熱発色層を構成する
には低融点で、しかも前記発色剤を発色させる能力の多
きな顕色剤の使用が不可欠である。ところで、無色又は
淡色の発色性染料と組合せる酸性物質、特にフェノール
性化合物については特公昭45−14039号を初めとして各
種文献に数多く記載されているが、このうちビスフェノ
ールAが品質の安定性、低価格、入手のし易さ等の点か
ら汎用されている。しかし、このビスフェノールAは融
点が156〜158℃と高いため、熱感度が低い(従って熱発
色温度が高い)という欠点がある。これに対し、融点の
低いフェノール性化合物、例えば4−t−ブチルフェノ
ール(融点94〜99℃)、α−ナフトール(融点95〜96
℃)、β−ナフトール(融点119〜122℃)等のモノフェ
ノール類を使用した場合には感熱記録シートの保存安定
性が劣り、室温でも次第にかぶりを生じるばかりでな
く、いわゆるフェノール臭が強く、実用的ではない。ま
た特公昭54−12819号には、2,2−ビス(4′−ヒドロキ
シフェニル)ノルマルヘキサン(融点99〜103℃)を、
特開昭55−27253号には1,1−ビス(4′−ヒドロキシフ
ェニル)アルカン(アルカンの炭素数は3〜13)をそれ
ぞれ用いて熱感度が高く、且つ保存安定性及び発色性の
良い感熱記録シートを作り得ることが記載されている
が、これらの物質はいずれも合成が困難で入手性に問題
がある。更に特開昭56−144193号には、p−ヒドロキシ
安息香酸の低級アルキルエステル又はベンジルエステル
は合成が容易であり、またこれを用いて高感度の感熱記
録シートを作り得ることが記載されているが、このもの
は発色部が経時と共に消色し易く、しかも前記フェノー
ル性化合物の結晶が析出する(いわゆる白粉現象)とい
う保存上の欠点を有している。また、特開昭59−101392
号、特開昭59−101393号、特開昭59−22793号等には、
感熱記録層に低分子有機化合物を添加してロイコ染料又
は顕色剤との共融化による融点降下を意図する方法が提
案されているが、この方法はカブリ現象を生じるので、
ロイコ染料又は顕色剤の融点をあまり低くすることがで
きず、高感度化には限界があり、また使用する低分子有
機化合物の構造も限界されるので、その効果が充分であ
るとはいえない。更に、特開昭58−217390号には、感熱
記録層に1,1−ジ(4′−ヒドロキシフェニル)−シク
ロヘキサンの低分子有機化合物包装体を添加することが
提案されているが、この方法では、包装し得る有機化合
物の量が少ないため、感度を充分に向上することは困難
であった。
以上のように、従来の高速記録用感熱記録シートは増感
剤又は融点降下剤を使用したものも使用しないものもそ
れぞれ一長一短があり、実用的といえるものはなかっ
た。
〔目的〕
本発明は、前記従来の感度記録材料と異なり、発色性が
著しく向上し、かつ地肌部の白色度にも優れた感熱記録
材料を提供することを目的とする。
〔構成〕
本発明によれば、無色または淡色の電子供与性染料とそ
の顕色剤との間の発色反応を利用した感熱記録材料にお
いて、発色促進剤として下記一般式(I)又は下記一般
式(II)で示される化合物をホスト分子とし、ホスト分
子を包接する溶剤であるゲスト分子がアルコールである
溶媒包接錯体を用いることを特徴とする感熱記録材料が
提供される。
(式中、X及びYは、水素原子、ハロゲン原子、アルキ
ル基、アルコキシ基又はアセチル基を表わす。) 〔式中、Arは (但し、n=1〜3の整数を表わす。)又は (但し、Xはハロゲン、mは1〜2の整数を表わす。)
を表わす。〕 上記一般式(I)中、X、Yのアルキル基としては炭素
数1〜6の低級アルキル基が、またアルキコキシ基とし
ては炭素数1〜6の低級アルコキシ基が挙げられる。
本発明者は、電子供与性染料と顕色剤との発色反応は、
該電子供与性染料又は顕色剤が溶けた状態の時あるい
は、これらが溶剤に溶解した際に発色状態となる点に着
目し、発色促進剤として、通常は安定で熱時に溶剤を多
量に放出する、前記一般式(I)又は一般式(II)の化
合物をホスト分子とし、ホスト分子を包接する溶剤であ
るゲスト分子がアルコールである溶剤包接錯体を用いた
場合、発色性が向上し、更に白色度が改善されることを
見出し、本発明を完成するに至った。
本発明で用いる一般式(I)及び一般式(II)で示され
るホスト分子は、溶剤とモル比1:1もしくは1:2の溶剤包
装錯体を形成し、高い溶剤包装能力を有するものであ
り、通常は安定であるが加熱した場合には分解して溶剤
を多量に放出するものである。この溶剤包装錯体は、一
般には、溶剤にホスト分子を添加し、析出する包接錯体
を分離乾燥することによって簡単に製造することができ
る。
一般式(I)のホスト分子と溶剤との溶剤包接錯体は、
例えば、プロピニルリチウムと対応するケトンを反応さ
せて、まず一般式(I)のホスト分子を合成し、つい
で、ゲストの溶剤中に添加し常温常圧下で反応させるこ
とによって製造される。
また、一般式(II)のホスト分子と溶剤との溶剤包接錯
体は、例えば、p−ベンゾキノンと相応するベンゼン誘
導体をフリーデルクラフト反応させて一般式(II)のホ
スト分子を得、ついで、このものをゲスト分子のアルコ
ール溶剤中に添加し加熱溶解させ、常温放置後濾別する
ことによって製造される。
ゲスト分子の溶剤としては、電子供与性染料及び/又は
顕色剤に対して溶解性を示すものであればよいが、本発
明においては、ホスト分子との包接性が高いアルコール
が好ましく用いられる。
本発明において使用される溶剤包接錯体の具体例とし
て、下記表−Iに示されるようなものを挙げることがで
きる。
感熱記録層中に使用する溶剤包接錯体の配合比率は一般
に電子供与性染料1重量部に対して、0.1〜6重量部、
好ましは1〜4重量部の範囲である。
本発明において用いる電子供与性染料は単独又は2種以
上混合して適用されるが、このような電子供与性染料と
しては、この種の感熱材料に適用されているものが任意
に適用され、例えば、トリフェニルメタン系、フルオラ
ン系、フエノチアジン系、オーラミン系、スピロピラン
系等の染料が好ましく用いられる。このような電子給与
性染料の具体例としては、例えば、以下に示すようなも
のが挙げられる。
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−フタリ
ド、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメ
チルアミノフタリド(別名クリスタルバイオレットラク
トン)、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメ
チルアミノフタリド、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−クロ
ルフタリド、 3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェニル)フタリド、 3−シクロヘキシルアミノ−6−クロルフルオラン、 3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチルフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、 3−ジメチルアミノ−7,8−ベンズフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロルフルオラ
ン、 3−(N−p−トリル−N−エチルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、 3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、 2−{N−(3′−トリフルオルメチルフェニル)アミ
ノ}−6−ジエチルアミノフルオラン、 2−{3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9−(o−クロ
ルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム}、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリクロ
ロメチルアニリノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フル
オラン、 3−ジブチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フル
オラン、 3−N−メチル−N−アミルアミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、 3−N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、 3−(N,N−ジエチルアミノ)−5−メチル−7−(N,N
−ジベンジルアミノ)フルオラン、 ベンゾイルロイコメチレンブルー、 6′−クロロ−8′−メトキシ−ベンゾインドリノ−ピ
リロスピラン、 6′−ブロモ−3′−メトキシ−ベンゾインドリノ−ピ
リロスピラン、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(2′−メトキシ−5′−クロルフェニル)
フタリド、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(2′−メトキシ−5′−ニトロフェニル)
フタリド、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジエチルアミノフェニ
ル)−3−(2′−メトキシ−5′−メチルフェニル)
フタリド、 3−(2′−メトキシ−4′−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(2′−ヒドロキシ−4′−クロル−5′−
メチルフェニル)フタリド、 3−モルホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオロメ
チルアニリノ)フルオラン、 3−ピロリジノ−7−トリフルオロメチルアニリノフル
オラン、 3−ジエチルアミノ−5−クロロ−7−(N−ベンジル
−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、 3−ピロリジノ−7−(ジ−p−クロルフェニル)メチ
ルアミノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−クロル−7−(α−フェニル
エチルアミノ)フルオラン、 3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−(α−フェ
ニルエチルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボニルフ
ェニルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−(α−フェニル
エチルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラン、 2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−(p
−n−ブチルアニリノ)フルオラン、 3−(N−ベンジル−N−シクロヘキシルアミノ)−
5、6−ベンゾ−7−α−ナフチルアミノ−4′−ブロ
モフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−メシチジノ−
4′、5′−ベンゾフルオラン等。
また、本発明の感熱発色層で用いる顕色剤としては、前
記電子供与性染料に対して加熱時に反応してこれを発色
させる種々の電子受容性物質が適用され、その具体例を
示すと、以下に示すようなフェノール性物質、有機又は
無機酸性物質あるいはそれらの塩等が挙げられる。
没食子酸、サリチル酸、3−イソプロピルサリチル酸、
3−シクロヘキシルサリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチ
ルサリチル酸、3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル
酸、4,4′−イソプロピリデンジフェノール、4,4′−イ
ソプロピリデンビス(2−クロロフェノール)、4,4′
−イソプロピリデンビス(2,6−ジブロモフェノー
ル)、4,4′−イソプロピリデンビス(2,6−ジクロロフ
ェノール)、4,4′−イソプロピリデンビス(2−メチ
ルフェノール)、4,4′−イソプロピリデンビス(2,6−
ジメチルフェノール)、4,4′−イソプロピリデンビス
(2−tert−ブチルフェノール)、4,4′−sec−ブチリ
デンジフェノール、4,4′−シクロヘキシリデンビスフ
ェノール、4,4′−シクロヘキシリデンビス(2−メチ
ルフェノール)、4−tert−ブチルフェノール、4−フ
ェニルフェノール、4−ヒドロキシジフエノキシド、α
−ナフトール、β−ナフトール、3,5−キシレノール、
チモール、メチル−4−ヒドロキシベンゾエート、4−
ヒドロキシアセトフェノン、ノボラック型フェノール樹
脂、2,2′−チオビス(4,6−ジクロロフェノール)、カ
テコール、レゾルシン、ヒドロキノン、ピロガロール、
フロログリシン、フロログリシンカルボン酸、4−tert
−オクチルカテコール、2,2′−メチレンビス(4−ク
ロロフェノール)、2,2′−メチレンビス(4−メチル
−6−tert−ブチルフェノール)、2,2′−ジヒドロキ
シジフェニル、p−ヒドロキシ安息香酸エチル、p−ヒ
ドロキシ安息香酸プロピル、p−ヒドロキシ安息香酸ブ
チル、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキ
シ安息香酸−p−クロルベンジル、p−ヒドロキシ安息
香酸−o−クロルベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−
p−メチルベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−n−オ
クチル、安息香酸、サリチル酸亜鉛、1−ヒドロキシ−
2−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、2
−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸亜鉛、4−ヒドロキシジ
フェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−クロロジフ
ェニルスルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スル
フィド、2−ヒドロキシ−p−トルイル酸、3,5−ジ−t
ert−ブチルサリチル酸亜鉛、3,5−ジ−tert−ブチルサ
リチル酸錫、酒石酸、シュウ酸、マレイン酸、クエン
酸、コハク酸、ステアリン酸、4−ヒドロキシフタル
酸、ホウ酸等。
本発明において、感熱発色層に使用される前記電子供与
性染料と顕色剤の割合は、ロイコ染料1重量部に対し、
顕色剤0.1〜5.0重量部、好ましくは1〜4重量部の割合
である。
本発明においては、前記電子供与性染料及び顕色剤を支
持体上に結合支持させるために、慣用の種々の結合剤を
適宜用いることができ、例えば、ポリビニルアルコー
ル、デンプン及びその誘導体、メトキシセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロー
ス誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリド
ン、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル共重合体、
アクリル酸アミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸
3元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アル
カリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体アルカ
リ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチ
ン、カゼイン等の水溶性高分子の他、ポリ酢酸ビニル、
ポリウレタン、スチレン/ブタジエン共重合体、ポリア
クリル酸、ポリアクリル酸エステル、塩酸ビニル/酢酸
ビニル共重合体、ポリブチルメタクリレート、エチレン
/酢酸ビニル共重合体、スチレン/ブタジエン/アクリ
ル系共重合体等のラテックス等を用いることができる。
また、本発明においては、前記電子供与性染料及び顕色
剤と共に、必要に応じ、更に、この種の感熱記録材料に
慣用される補助添加成分、例えば、填料、界面活性剤、
熱可融性物質(又は滑剤)更に、紫外線吸収性、耐水化
剤、分散剤及び消色剤等を併用することができる。この
場合、填料としては、例えば、炭酸カルシウム、シリ
カ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸
化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タルク、表面処理され
たカルシウムやシリカ等の無機系微粉末の他、尿素−ホ
ルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、ポリ
スチレン樹脂等の有機系の微粉末を挙げることができ、
熱可融性物質としては、例えば、 高級脂肪酸又はその
エステル、アミドもしくは金属塩の他、各種ワックス
類、芳香族カルボン酸とアミンとの縮合物、安息香酸フ
エニルエステル、高級直鎖グリコール、3,4−エポキシ
−ヘキサヒドロフタル酸ジアルキル、高級ケトン、その
他の熱可融性有機化合物等の50〜200℃程度の融点を持
つものが挙げられる。
本発明の感熱記録材料は、例えば、前記したポリビニル
アルコール等の結着剤を含む水溶液に電子共剤性染料、
顕色剤および溶剤包接錯体を各々別々にボールミル、ア
トライター、サンドミル等の分散機を用いて分散して懸
濁液をつくり、必要に応じて前記補助添加成分を加え
る。このようにして得られた各々の懸濁液を混合し、塗
布液とし、紙、合成紙、プラスチックフィルム等の適当
な支持体上に塗布し、乾燥することによって製造され、
各種の記録分野に応用される。
〔効果〕
本発明の感熱記録材料は、前記した構成からなり、発色
促進剤として前記一般式(I)又は一般式(II)の化合
物をホスト分子とし、ゲスト分子がアルコールであると
する溶剤包接錯体を用いたことから、熱感度にすぐれ、
しかも地肌部の白色度が向上されたものである。
〔実施例〕
つぎに、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
なお、部および%はいずれも重量基準である。
実施例1 溶剤包接錯体の調製(表I No.1) 9−(1−プロピニル)−フルオレン−9−オール50部
をメタノール50部に加えて室温で6時間放置し、遠心分
離して、1:1の錯体を得た。この錯体は無色プリズム状
で融点51〜58℃を示した。
A液処方 上記溶剤包接錯体 20部 2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)プロパン 20〃 ヒドロキシエチルセルロース10%水溶液 40〃 水 60〃 B液処方 3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン 20部 ヒドロキシエチルセルロース10%水溶液 20〃 水 60〃 C液処方 炭酸カルシウム 20部 メチルセルロース5%水溶液 20〃 水 60〃 上記各処方の混合物を、磁性ボールミル中で2日間粉砕
分散し、A液20部、B液10部、C液30部及びイソブチレ
ン無水マレイン酸共重合体の20%アルカリ水溶液10部を
混合し、得られた塗布液を坪量50g/cm2の市販上質紙に
乾燥塗布量5g/m2となるようにしてワイヤーバーで塗布
し、乾燥して感熱記録シートを作成した。
実施例2 溶剤包接錯体の調製(表I No.2) 9−(1−プロピニル)−フルオレン−9−オール50部
をターシャリブタノール50部に加えて、室温で6時間放
置し、遠心分離して1:1の錯体を得た。
この錯体は無地プリズム状で融点62〜69℃を示した。
A液処方 上記溶剤包接錯体 20部 p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル 20〃 ヒドロキシエチルセルロース10%水溶液 40〃 水 60〃 B液処方 3−(N−ジエチルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン 20部 ヒドロキシエチルセルロース10%水溶液 20〃 水 60〃 C液処方 実施例1のC液処方と同じ 上記各処方の混合物を磁性ボールミル中で実施例1と同
様にして塗布液の調整及び感熱記録シートの作成を行っ
た。
実施例3 溶剤包接錯体の調製(表I No.4) 2−メチル−9−(1−プロピニル)−フルオレン−9
−オール50部をエタノール50部に加えて室温で6時間放
置し、遠心分離して1:1の錯体を得た。この錯体は無色
針状で融点58〜63℃を示した。
A液処方 上記溶剤包接錯体 20部 2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)プロパン 20〃 ヒドロキシエチルセルロース10%水溶液 40〃 水 60〃 B液処方 実施例1のB液処方と同じ C液処方 実施例1のC液処方と同じ 上記各処方の混合物を磁性ボールミル中で実施例1と同
様にして、塗布液の調整及び感熱記録シートの作成を行
った。
実施例4 溶剤包接錯体の調製(表I No.7) 2,5−(ビス−2,4−ジメチルフェニル)ハイドロキノン
25部をエタノール50部に加えて加熱溶解し、室温で12時
間放置し濾別する。
A液処方 上記溶剤包接錯体 15部 2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)プロパン 20〃 ヒドロキシエチルセルロース10%水溶液 40〃 水 60〃 B液処方 3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン 20部 ヒドロキシエチルセルロース10%水溶液 20〃 水 60〃 C液処方 炭酸カルシウム 20部 メチルセルロール25%水溶液 20〃 水 60〃 A、B、C各液処方を、それぞれ、磁性ボールミル中で
粒子径3μmまで分散し、A液20部、B液10部、C液30
部及びイソブチレン−無水マレイン酸共重合体の20%ア
ルカリ水溶液10部を混合し、得られた塗布液を坪量50g/
m2の市販上質紙に乾燥塗布量5g/m2となるようにワイヤ
ーバーで塗布し、乾燥して感熱記録シートを作成した。
実施例5 溶剤包接錯体の調製(表I No.8) 2,5−(ビス−2,4−ジメチルフェニル)ハイドロキノ
ン、25部をt−ブタノール50部に加えて加熱溶解し、室
温で12時間放置し濾別する。
A液処方 上記溶剤包接錯体 20部 p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル 20〃 ヒドロキシエチルセルロース10%水溶液 40〃 水 60〃 B液処方 3−(N−ジエチルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン 20部 ヒドロキシエチルセルロース10%水溶液 20〃 水 60〃 C液処方 実施例1のC液処方と同じ 上記各処方の混合物を磁性ボールミル中で実施例1と同
様にして塗布液の調整及び感熱記録シートの作成を行っ
た。
実施例6 溶剤包接錯体の調製(表I No.10) 2,5(ビス−4−クロルフェニル)ハイドロキノン25部
をイソプロパノール50部に加えて加熱溶解し、室温で12
時間放置し濾別する。
A液処方 上記溶剤包接錯体 20部 2,2′−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)プロパン 20
〃 ヒドロキシエチルセルロース10%水溶液 40〃 水 60〃 B液処方、C液処方 実施例1のB液処方、C液処方と同じ。
上記各処方により実施例1と同様にして感熱記録シート
の作成を行った。
なお、表−IのNo.3(無水板状 融点60〜67℃)、No.5
(無水プリズム 融点55〜60℃)No.6及びNo.9の溶剤包
接錯体をA液として用いた感熱記録シートも作成した。
比較例1 実施例1のA液処方の中の溶剤包接錯体を除いた以外は
すべて実施例1と同様にして感熱記録シートを作った。
比較例2 実施例2のA液処方の中の溶剤包接錯体を除いた以外は
すべて実施例2と同様にして感熱記録シートを作った。
以上のようにして得た夫々の感熱記録シートをG−III
ファクシミリ装置で高速で印字しその発色濃度をマクベ
ス濃度計RD−514で測定した。その結果は以下の通りで
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無色または淡色の電子供与性染料とその顕
    色剤との間の発色反応を利用した感熱記録材料におい
    て、発色促進剤として下記一般式(I)又は下記一般式
    (II)で示される化合物をホスト分子とし、ホスト分子
    を包接する溶剤であるゲスト分子がアルコールである溶
    媒包接錯体を用いることを特徴とする感熱記録材料。 (式中、X及びYは、水素原子、ハロゲン原子、アルキ
    ル基、アルコキシ基又はアセチル基を表わす。) 〔式中、Arは (但し、n=1〜3の整数を表わす。)又は (但し、Xはハロゲン、mは1〜2の整数を表わす。)
    を表わす。〕
  2. 【請求項2】溶剤包接錯体は包接する溶剤中で形成、分
    離されたものである特許請求の範囲第1項記載の感熱記
    録材料。
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