JPH0739122Y2 - 自動車用前照灯 - Google Patents

自動車用前照灯

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JPH0739122Y2
JPH0739122Y2 JP13912689U JP13912689U JPH0739122Y2 JP H0739122 Y2 JPH0739122 Y2 JP H0739122Y2 JP 13912689 U JP13912689 U JP 13912689U JP 13912689 U JP13912689 U JP 13912689U JP H0739122 Y2 JPH0739122 Y2 JP H0739122Y2
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JP
Japan
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lamp body
opening sleeve
insertion hole
socket cover
circumferential wall
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JP13912689U
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清 佐藤
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は照射方向の調整が可能な自動車用前照灯に関
し、特に灯具ボディと電球との間を封止するソケットカ
バーを改善した前照灯に関する。
〔従来の技術〕
従来、自動車用前照灯として、第8図に示すように、灯
具ボディ1内に電球4を支持したリフレクタ10を傾動可
能に支持し、このリフレクタ10を図外のエイミング機構
によって傾動させて照射方向を調整するようにしたもの
が提案されている。この場合、灯具ボディ1の背面に挿
通孔6を設け、この挿通孔6内に前記電球4の口金5を
挿通させ、この挿通孔6を通して電球4への通電を行っ
ている。
また、この挿通孔6には、挿通孔6を通して水分が灯具
ボディ1内へ侵入することを防止するためのソケットカ
バー41を嵌合し、このソケットカバー41で挿通孔6と口
金5との間を閉塞している。このソケットカバー41は電
球4及びリフレクタ10の傾動動作を確保するために、ゴ
ム等の弾性部材を用いて円環状に構成した底面部42を有
し、この底面部42の内側開口スリーブ43を口金5に嵌合
させ、外側開口スリーブ44を挿通孔6の周囲に形成され
た挿通孔円周壁7に嵌合させている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上述した従来の前照灯におけるソケットカバ
ー41は、口金5や挿通孔円周壁7に対する嵌合力を高め
るために、内側開口スリーブ43と外側開口スリーブ44と
を底面部42に比較して厚肉に形成してその強度増加を図
っている。
このため、ソケットカバー41を嵌合したときに、底面部
42による中心方向の引っ張り力により外側開口スリーブ
44の開口縁が図示のように外側に開き易くなり、この部
分における水密性が低下され易いという問題がある。
このため、従来の他のソケットカバーでは、第9図に示
すように、挿通孔円周壁7の外面に段部7aを形成する一
方、ソケットカバー41の外側開口スリーブ44の内面にこ
れに対応する段部45を形成し、これら段部7aと45の嵌合
により外側開口スリーブ44の開きを防止した構成のもの
が試みられている。
しかしながら、このように挿通孔円周壁7の外面に段部
7aを形成することは、灯具ボディ1の形状が複雑化され
ることにになり、その製造が困難になるという新たな問
題が生じる。また、このように構成した段部7aと45の係
合によっても外側開口スリーブ44の開きを完全に抑制す
ることは困難であり、水密性の低下を確実に防止するこ
とは困難である。
本考案は水密性を改善する一方で構成の簡略化を可能に
した自動車用前照灯を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の自動車用前照灯は、灯具ボディの挿通孔に設け
た円周壁と電球口金との間に嵌合して灯具ボディ内を水
密的に封止するソケットカバーを、薄肉に形成した円環
状の底面部と、この底面部の内側に設けて前記電球口金
に嵌合される厚肉の内側開口スリーブと、この底面部の
外側に設けて前記挿通孔スリーブに嵌合される厚肉の外
側開口スリーブとで構成し、底面部の周囲には挿通孔の
円周壁に当接する厚肉の周囲当接部を設け、かつ外側開
口スリーブと周囲当接部との境界部には薄肉でかつ軸方
向に膨らませた屈曲部を設け、更に、外側開口スリー
ブ、内側開口スリーブ及び周囲当接部の各内面にはそれ
ぞれ断面形状が鋸歯状をした複数本の環状突起を形成し
た構成とする。
〔作用〕
この構成によれば、外側開口スリーブと底面部との境界
に設けた屈曲部における変形により、底面部に生じる中
心方向の引っ張り力を緩和し、外側開口スリーブの開口
縁が外側に開くことを防止する。また、外側開口スリー
ブ、周囲当接部、内側開口スリーブの内面に複数本の環
状突起を形成し、これら環状突起がそれぞれ独立して挿
通孔円周壁の外面や電球口金の周面に当接することで、
水密性を改善する。
〔実施例〕
次に、本考案を図面を参照して説明する。
第1図は本考案の前照灯を示しており、第2図の正面図
のA−A線に沿う横断面図である。また、第2図のB−
B線に沿う縦断面図を第3図に示す。
第1図乃至第3図において、灯具ボディ1は自動車の車
体の前部に固定されるもので、その前面開口部にはレン
ズ2を接着剤3を利用して固定している。前記灯具ボデ
ィ1内にはセットスプリング9により前照灯電球4の口
金5が固定されたリフレクタ10が配置されるとともに、
前照灯用電球4の挿通用の挿通孔6を画成する灯具ボデ
ィ1の一部で形成した挿通孔円周壁7と口金5との間に
は、ソケットカバー8を嵌合させ、挿通孔円周壁7と口
金5との間の隙間を封止している。前記リフレクタ10の
内面にはアルミニウムを蒸着して反射面11を構成してい
る。また、このリフレクタ10には後述するエイミング機
構が付設され、リフレクタ10及び電球4の照射方向を上
下,左右に調整自在に構成している。
前記ソケットカバー8はゴム等の弾性部材で形成されて
おり、第4図に示すように、円環状をした底面部12と、
この底面部の内側開口に設けた内側開口スリーブ13と、
外側開口に設けた外側開口スリーブ14とで構成される。
そして、内側開口スリーブ13は前記口金5に嵌合され、
外側開口スリーブ14は前記挿通孔円周壁7に嵌合され
る。
前記底面部12は、第5図にソケットカバー8の一部の断
面形状を詳細に示すように、ソケットカバー8の変形を
可能にするために薄肉でかつ波型をした形状としてい
る。また、この底面部12の周囲部分には厚肉に形成した
周囲当接部15を一体に形成している。一方、内側開口ス
リーブ13は口金5を支持するために厚肉に形成してい
る。更に、外側開口スリーブ14は挿通孔円周壁7に嵌合
する部分を厚肉にする一方、前記底面部12との境界部
分、即ち周囲当接部15との境界部に薄肉でかつ軸方向に
膨らませた屈曲部16を形成している。そして、前記周囲
当接部15の内面,内側開口スリーブ13の内面,及び外側
開口スリーブ14の内面には断面を鋸歯状に形成した複数
本の環状突起17をそれぞれ一体に形成している。
更に、第1図及び第3図のように、前記挿通孔円周壁7
の外面には外側フランジ18を一体に設け、このフランジ
18には円周複数箇所に切欠きを形成している。そして、
この切欠きに係合可能な突片21を一体に有するロッキン
グキャップ20をソケットカバー8の外側から挿通孔円周
壁7に被せ、かつこのロッキングキャップ20を所要角度
だけ円周一方向に回すことで、ロッキングキャップ20を
挿通孔円周壁7に嵌合固着させる。これにより、前記ソ
ケットカバー8の外側開口スリーブ14を挿通孔円周壁7
の外面に向けて押圧させる。また、これと同時に前記ソ
ケットカバー8の底面部12に設けた周囲当接部15を挿通
孔円周壁7の内面に設けた内側フランジ19に軸方向に押
圧させている。
したがって、このソケットカバー8によれば、外側開口
スリーブ14と底面部12との境界部に屈曲部16を形成する
ことで、外側開口スリーブ14を挿通孔円周壁7に嵌合し
たときに底面部12に生ずる中心方向の引っ張り力を屈曲
部16の変形によって緩和させ、外側開口スリーブ14の開
口縁が外側に広がることが防止できる。また、その内面
には複数本の環状突起17を形成しているため、複数の環
状突起がそれぞれ独立して挿通孔円周壁7の外面に当接
することになり、各環状突起17による水密性の相乗効果
によってソケットカバー8全体の水密性を高めることが
できる。これにより、挿通孔円周壁7の外面に段部を設
けなくとも、水密性を高めることが可能となり、灯具ボ
ディ1の構造の複雑化が防止できる。
更に、この実施例では、ロッキングキャップ20により外
側からソケットカバー8を押圧しているため、この押圧
力によって挿通孔円周壁7の外面と外側開口スリーブ14
との密接を高め、かつこれと同時に底面部12に設けた周
囲当接部15を挿通孔6に設けた内側フランジ19に当接さ
せ、この部分における水密性をも高めることが可能とな
る。
次に、前記リフレクタ10をエイミング調整するためのエ
イミング機構を説明する。
第2図に示すように、リフレクタ10の背後に支点部22を
設け、この支点部22と上下方向に対向する箇所に上下方
向エイミング調整部23を設け、更に支点部22と左右方向
に対向する箇所に左右方向エイミング調整部24を設けて
いる。
前記支点部22は、第6図に示すように、リフレクタ10の
背面に取着した袋状ベアリング25と、灯具ボディ1に設
けた回動支点軸26とで構成され、この回動支点軸26の一
部に設けた球状頭部27を前記袋状ベアリング25内に嵌合
させている。これにより、リフレクタ10は支点部22を中
心に上下,左右に傾動することが可能となる。
前記上下方向エイミング調整部23は、同図に示すよう
に、リフレクタ10に固定支持されたセルフロッキングナ
ット28と、灯具ボディ1に前後方向に向けて延設され、
かつ軸回り可能に支持されて前記セルフロッキングナッ
ト28に螺合されるエイミングスクリュー29とで構成され
る。そして、このエイミングスクリュー29を軸転させる
ことでセルフロッキングナット28をエイミングスクリュ
ー29の軸方向に移動させ、リフレクタ10を上下方向に傾
動させて上下方向のエイミング調整を可能とする。
また、前記左右方向エイミング調整部24は、第7図に示
すように、リフレクタ10に固定支持されたセルフロッキ
ングナット30と、灯具ボディ1に前後方向に向けて延設
され、かつ軸回り可能に支持されて前記セルフロッキン
グナット30に螺合されるエイミングスクリュー31とで構
成される。そして、このエイミングスクリュー31を軸転
させることでセルフロッキングナット30をエイミングス
クリュー31の軸方向に移動させ、リフレクタ10を左右方
向に傾動させて左右方向のエイミング調整を可能とす
る。
そして、このエイミング調整に際してリフレクタ10と共
に電球4が傾動されても、電球4の口金5は弾性変形可
能なソケットカバー8により支持され、ソケットカバー
8は底面部12の薄肉構成により変形容易であるため、内
側開口スリーブ13及び外側開口スリーブ14における水密
性を確保した上でリフレクタ10の傾動に追従し、エイミ
ング調整を可能とする。
なお、前記実施例では挿通孔スリーブ7にロッキングキ
ャップ20を装着した例を示しているが、ロッキングキャ
ップを使用しない場合でも、十分な水密性を保持するこ
とは可能である。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案は、ソケットカバーの底面部
の周囲に厚肉の周囲当接部を設け、かつ外側開口スリー
ブと周囲当接部との境界部に薄肉で軸方向に膨らませた
屈曲部を設けているので、この屈曲部によってソケット
カバーの中心方向への引っ張り力を緩和することができ
る。これにより、外側開口スリーブや周囲当接部が厚肉
に形成されても、外側開口スリーブの開口縁が開くこと
なく、十分な水密性を得ることができ、しかも外側開口
スリーブとこれが当接する部分との寸法に厳しい精度が
要求されることはなく、ゴムカバーの成形が容易にな
る。また、外側開口スリーブ、周囲当接部、内側開口ス
リーブの各内面に複数本の環状突起を形成することで、
挿通孔の円周壁の外面や電球口金の周面における密接性
を高め、十分な水密性を得ることができる効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示し、第2図のA−A線に
沿う横断面図、第2図は本考案の一実施例の正面図、第
3図は第2図のB−B線に沿う縦断面図、第4図はソケ
ットカバーの斜視図、第5図は第4図のC−C線に沿う
拡大断面図、第6図は第2図のD−D線断面図、第7図
は第2図のE−E線断面図、第8図は従来の自動車用前
照灯の縦断面図、第9図は従来の他の前照灯の一部を示
す縦断面図である。 1……灯具ボディ、2……レンズ、3……接着材、4…
…電球、5……口金、6……挿通孔、7……挿通孔円周
壁、7a……段部、8……ソケットカバー、9……セット
スプリング、10……リフレクタ、11……反射面、12……
底面部、13……内側開口スリーブ、14……外側開口スリ
ーブ、15……周囲当接部、16……屈曲部、17……環状突
起、18……外側フランジ、19……内側フランジ、20……
ロッキングキャップ、21……突片、22……支点部、23…
…上下方向エイミング調整部、24……左右方向エイミン
グ調整部、25……袋状ナット、26……固定支点軸、27…
…球状頭部、28……ロッキングナット、29……エイミン
グスクリュー、30……ロッキングナット、31……エイミ
ングスクリュー、41……ソケットカバー、42……底面
部、43……内側開口スリーブ、44……外側開口スリー
ブ、45……段部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】灯具ボディと、この灯具ボディの前面を閉
    塞するレンズと、前記灯具ボディ内に内装され、その口
    金が灯具ボディの背面に設けた挿通孔内に挿通される電
    球と、この電球を支持するとともにエイミング調整され
    る傾動可能なリフレクタと、前記灯具ボディの挿通穴に
    設けた円周壁と電球口金との間に嵌合して灯具ボディ内
    を水密的に封止するソケットカバーとを備える自動車用
    前照灯において、前記ソケットカバーは、薄肉に形成し
    た円環状の底面部と、この底面部の内側に設けて前記電
    球口金に嵌合される厚肉の内側開口スリーブと、この底
    面部の外側に設けて前記挿通孔スリーブに嵌合される厚
    肉の外側開口スリーブとを備えるとともに、前記底面部
    の周囲には前記円周壁に当接する厚肉の周囲当接部を設
    け、前記外側開口スリーブと周囲当接部との境界部には
    薄肉でかつ軸方向に膨らませた屈曲部を設け、更に、前
    記外側開口スリーブ、内側開口スリーブ及び周囲当接部
    の各内面にはそれぞれ断面形状が鋸歯状をした複数本の
    環状突起を形成したことを特徴とする自動車用前照灯。
JP13912689U 1989-11-30 1989-11-30 自動車用前照灯 Expired - Lifetime JPH0739122Y2 (ja)

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JPH0377304U JPH0377304U (ja) 1991-08-02
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