JPH073900A - 防蟻用粒材 - Google Patents
防蟻用粒材Info
- Publication number
- JPH073900A JPH073900A JP5917494A JP5917494A JPH073900A JP H073900 A JPH073900 A JP H073900A JP 5917494 A JP5917494 A JP 5917494A JP 5917494 A JP5917494 A JP 5917494A JP H073900 A JPH073900 A JP H073900A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 各粒子に防蟻用薬剤を充分に行き渡らせるこ
とができるとともに、有機リン系の殺虫剤を防蟻用薬剤
を使用した場合においても加水分解による薬剤の流出を
効果的に防止する。 【構成】 スピンドル油等からなる潤滑油中に、有機燐
系の殺虫剤等からなる防蟻用薬剤と、分散剤としての機
能を有する界面活性剤とを混入してなる被覆剤2を軽
石、砂等の無機質粒子1の表面に付着させた。
とができるとともに、有機リン系の殺虫剤を防蟻用薬剤
を使用した場合においても加水分解による薬剤の流出を
効果的に防止する。 【構成】 スピンドル油等からなる潤滑油中に、有機燐
系の殺虫剤等からなる防蟻用薬剤と、分散剤としての機
能を有する界面活性剤とを混入してなる被覆剤2を軽
石、砂等の無機質粒子1の表面に付着させた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木造建築物を白蟻の食
害から保護するために使用される防蟻用粒材に関するも
のである。
害から保護するために使用される防蟻用粒材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開昭56−105042
号公報に示されるように、軽石等の粉粒物と、クロルデ
ン等の防蟻用薬剤とを撹拌混合してなる粒材を、建築物
の床下部に所定の厚みで敷設することにより、床下面か
ら白蟻が這い上るのを防止することが行なわれている。
号公報に示されるように、軽石等の粉粒物と、クロルデ
ン等の防蟻用薬剤とを撹拌混合してなる粒材を、建築物
の床下部に所定の厚みで敷設することにより、床下面か
ら白蟻が這い上るのを防止することが行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記粒材を使用する防
蟻施工法では、複雑な構造の床下部に対しても簡単に防
蟻層を形成することができるという利点を有する反面、
各粒子に防蟻用薬剤を行き渡らすことが困難であるとと
もに、薬剤が流出し易いために長期間に亘って薬効を維
持することができないという問題がある。特に、最近で
は、薬効が強く環境汚染が発生し易いクロルデン等の有
機塩素系の殺虫剤に代えて、安全性の高い有機リン系の
殺虫剤の使用が普及しているが、この有機リン系の殺虫
剤は、加水分解し易いため、単に軽石等の粒材の表面に
付着させただけでは、空気中の湿気を吸収して加水分解
することにより早期に流出してしまい、薬効の持続性に
乏しいという問題があった。
蟻施工法では、複雑な構造の床下部に対しても簡単に防
蟻層を形成することができるという利点を有する反面、
各粒子に防蟻用薬剤を行き渡らすことが困難であるとと
もに、薬剤が流出し易いために長期間に亘って薬効を維
持することができないという問題がある。特に、最近で
は、薬効が強く環境汚染が発生し易いクロルデン等の有
機塩素系の殺虫剤に代えて、安全性の高い有機リン系の
殺虫剤の使用が普及しているが、この有機リン系の殺虫
剤は、加水分解し易いため、単に軽石等の粒材の表面に
付着させただけでは、空気中の湿気を吸収して加水分解
することにより早期に流出してしまい、薬効の持続性に
乏しいという問題があった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、各粒子に防蟻用薬剤を充分に行き渡
らせることができるとともに、有機リン系の殺虫剤を防
蟻用薬剤を使用した場合においても加水分解による薬剤
の流出を効果的に防止することができる防蟻用粒材を提
供することを目的としている。
されたものであり、各粒子に防蟻用薬剤を充分に行き渡
らせることができるとともに、有機リン系の殺虫剤を防
蟻用薬剤を使用した場合においても加水分解による薬剤
の流出を効果的に防止することができる防蟻用粒材を提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、潤滑油中に防
蟻用薬剤と界面活性剤とを混入してなる被覆剤を軽石、
砂等の無機質粒子の表面に付着させてなるものである。
蟻用薬剤と界面活性剤とを混入してなる被覆剤を軽石、
砂等の無機質粒子の表面に付着させてなるものである。
【0006】
【作用】上記構成の本発明によれば、界面活性剤が有す
る分散作用および潤滑剤が有する潤滑作用により、防蟻
用薬剤が潤滑油中に均等に分布して安定性を維持した状
態で無機質粒子の表面に満遍なく行き渡って付着し、か
つ潤滑油によって水分の浸入が防止されるため、防蟻用
薬剤が加水分解することが効果的に防止されることにな
る。
る分散作用および潤滑剤が有する潤滑作用により、防蟻
用薬剤が潤滑油中に均等に分布して安定性を維持した状
態で無機質粒子の表面に満遍なく行き渡って付着し、か
つ潤滑油によって水分の浸入が防止されるため、防蟻用
薬剤が加水分解することが効果的に防止されることにな
る。
【0007】
【実施例】図1は本発明に係る防蟻用粒材の実施例を示
している。この防蟻用粒材は、軽石等の多孔質材を直径
1mm程度の微細粒子に粉砕したもの、あるいは砂等か
らなる無機質粒子1と、その表面を被覆するとともに、
表面に形成された凹部内に浸入した状態で保持された被
覆剤2とからなっている。上記被覆剤2はスピンドル油
等の潤滑油中に、クロルピリホス粉剤からなる有機リン
系殺虫剤等の防蟻用薬剤と、分散媒としての機能を有す
る界面活性剤とを混入してなるものである。
している。この防蟻用粒材は、軽石等の多孔質材を直径
1mm程度の微細粒子に粉砕したもの、あるいは砂等か
らなる無機質粒子1と、その表面を被覆するとともに、
表面に形成された凹部内に浸入した状態で保持された被
覆剤2とからなっている。上記被覆剤2はスピンドル油
等の潤滑油中に、クロルピリホス粉剤からなる有機リン
系殺虫剤等の防蟻用薬剤と、分散媒としての機能を有す
る界面活性剤とを混入してなるものである。
【0008】上記防蟻用粒材を製造するには、容器内に
収容した無機質粒子1上に被覆剤2を滴下し、必要に応
じて所定の温度に加熱した状態で、撹拌混合することに
より、各粒子1に被覆剤2を満遍なく行き渡らせた後、
半日もしくは1日程度乾燥させるようにする。そして上
記防蟻用薬剤は、第2図に示すように、木造建築物のコ
ンクリート布基礎3の基端部に沿って約20cmの幅で
所定量散布され、あるいは浴室下部等の湿気が発生し易
い所にはその全面に亘って散布されることにより、防蟻
層4を構成する。
収容した無機質粒子1上に被覆剤2を滴下し、必要に応
じて所定の温度に加熱した状態で、撹拌混合することに
より、各粒子1に被覆剤2を満遍なく行き渡らせた後、
半日もしくは1日程度乾燥させるようにする。そして上
記防蟻用薬剤は、第2図に示すように、木造建築物のコ
ンクリート布基礎3の基端部に沿って約20cmの幅で
所定量散布され、あるいは浴室下部等の湿気が発生し易
い所にはその全面に亘って散布されることにより、防蟻
層4を構成する。
【0009】このように防蟻用薬剤が混入された被覆剤
2を無機質粒子1の表面に付着させてなる防蟻用粒材を
散布するだけで複雑な形状の床下部においても、所定範
囲に亘って防蟻層4を極めて簡単に構成することがで
き、これによって白蟻が這い上ってくるのを確実に防止
することができる。そして、上記防蟻用薬剤は、スピン
ドル油等の潤滑油中に、界面活性剤とともに混入され、
この界面活性剤の有する分散作用により、潤滑油中に均
等に分散されるとともに、上記潤滑油の有する潤滑作用
により、無機質粒子1の表面全体に行き渡り、かつ無機
質粒子1の表面に形成された多数の凹部内に浸入して安
定した状態で保持されているため、上記防蟻用薬剤の薬
効を効果的に発揮することができる。
2を無機質粒子1の表面に付着させてなる防蟻用粒材を
散布するだけで複雑な形状の床下部においても、所定範
囲に亘って防蟻層4を極めて簡単に構成することがで
き、これによって白蟻が這い上ってくるのを確実に防止
することができる。そして、上記防蟻用薬剤は、スピン
ドル油等の潤滑油中に、界面活性剤とともに混入され、
この界面活性剤の有する分散作用により、潤滑油中に均
等に分散されるとともに、上記潤滑油の有する潤滑作用
により、無機質粒子1の表面全体に行き渡り、かつ無機
質粒子1の表面に形成された多数の凹部内に浸入して安
定した状態で保持されているため、上記防蟻用薬剤の薬
効を効果的に発揮することができる。
【0010】また、上記潤滑油によって水分の浸入を防
止することができるため、防蟻用薬剤として加水分解し
易い有機リン系殺虫剤を使用した場合においても、空気
中の湿気によって上記薬剤が加水分解することが確実に
防止され、その流出を効果的に抑制して長期間に亘って
上記薬効を維持することができる。
止することができるため、防蟻用薬剤として加水分解し
易い有機リン系殺虫剤を使用した場合においても、空気
中の湿気によって上記薬剤が加水分解することが確実に
防止され、その流出を効果的に抑制して長期間に亘って
上記薬効を維持することができる。
【0011】なお、上記被覆剤2を無機質粒子1の表面
に満遍なく行き渡らせるためには、潤滑油として特に粘
性が低いスピンドル油を使用することが望ましいが、こ
のスピンドル油は高価なため、これに代えて通常の潤滑
油を使用してもよい。この場合には、被覆剤2と無機質
粒子1とを撹拌混合する際に、加熱することによって潤
滑油の粘性を低下させることが望ましい。
に満遍なく行き渡らせるためには、潤滑油として特に粘
性が低いスピンドル油を使用することが望ましいが、こ
のスピンドル油は高価なため、これに代えて通常の潤滑
油を使用してもよい。この場合には、被覆剤2と無機質
粒子1とを撹拌混合する際に、加熱することによって潤
滑油の粘性を低下させることが望ましい。
【0012】また、上記潤滑油中に必要に応じて顔料も
しくは香料等を混入してもよい。
しくは香料等を混入してもよい。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、スピンド
ル油等の潤滑油中に防蟻用薬剤と界面活性剤とを混入し
てなる被覆剤を、軽石等の無機質粒子の表面に付着させ
るようにしたため、床下部に散布するだけで防蟻層を簡
単に構成することができる防蟻用粒材において、上記防
蟻用薬剤の薬効を効果的に発揮することができ、特に加
水分解による防蟻用薬剤の流出を効果的に抑制してその
薬効を長期間に亘り維持することができるという利点が
ある。
ル油等の潤滑油中に防蟻用薬剤と界面活性剤とを混入し
てなる被覆剤を、軽石等の無機質粒子の表面に付着させ
るようにしたため、床下部に散布するだけで防蟻層を簡
単に構成することができる防蟻用粒材において、上記防
蟻用薬剤の薬効を効果的に発揮することができ、特に加
水分解による防蟻用薬剤の流出を効果的に抑制してその
薬効を長期間に亘り維持することができるという利点が
ある。
【図1】本発明に係る防蟻用粒材の実施例を示す断面図
である。
である。
【図2】上記防蟻用粒材の使用例を示す断面斜視図であ
る。
る。
1 無機質粒子 2 被覆剤
Claims (1)
- 【請求項1】 潤滑油中に防蟻用薬剤と界面活性剤とを
混入してなる被覆剤を軽石、砂等の無機質粒子の表面に
付着させてなることを特徴とする防蟻用粒材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6059174A JP2593286B2 (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | 防蟻用粒材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6059174A JP2593286B2 (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | 防蟻用粒材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073900A true JPH073900A (ja) | 1995-01-06 |
JP2593286B2 JP2593286B2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=13105770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6059174A Expired - Lifetime JP2593286B2 (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | 防蟻用粒材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2593286B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002004450A (ja) * | 2000-06-21 | 2002-01-09 | Daiwa House Ind Co Ltd | コンクリート土間における防蟻構造 |
WO2006036387A3 (en) * | 2004-08-25 | 2006-10-26 | Bayer Cropscience Lp | Method of controlling termites |
US20100287818A1 (en) * | 2009-05-14 | 2010-11-18 | Fmc Corporation | Method for Controlling Subterranean Termite Activity by Forming a Barrier |
WO2011121509A1 (fr) * | 2010-03-30 | 2011-10-06 | Pascal Martinet | Composition d'un matériau constitutif d'une barrière physico-chimique servant à protéger les batiments contre les termites. |
JP2013252102A (ja) * | 2012-06-07 | 2013-12-19 | Nikkaku Laboratory Co Ltd | ダニ誘引殺虫体及びダニ誘引殺虫体を備えたダニ捕獲器 |
JP2019152022A (ja) * | 2018-03-02 | 2019-09-12 | 株式会社コシイプレザービング | 防蟻用粒剤の再利用方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS583528A (ja) * | 1981-06-30 | 1983-01-10 | 株式会社東芝 | 保護継電器 |
-
1994
- 1994-03-29 JP JP6059174A patent/JP2593286B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS583528A (ja) * | 1981-06-30 | 1983-01-10 | 株式会社東芝 | 保護継電器 |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002004450A (ja) * | 2000-06-21 | 2002-01-09 | Daiwa House Ind Co Ltd | コンクリート土間における防蟻構造 |
JP4633230B2 (ja) * | 2000-06-21 | 2011-02-16 | 大和ハウス工業株式会社 | コンクリート土間における防蟻構造 |
WO2006036387A3 (en) * | 2004-08-25 | 2006-10-26 | Bayer Cropscience Lp | Method of controlling termites |
US20100287818A1 (en) * | 2009-05-14 | 2010-11-18 | Fmc Corporation | Method for Controlling Subterranean Termite Activity by Forming a Barrier |
US8359784B2 (en) * | 2009-05-14 | 2013-01-29 | Fmc Corporation | Method for controlling subterranean termite activity by forming a barrier |
WO2011121509A1 (fr) * | 2010-03-30 | 2011-10-06 | Pascal Martinet | Composition d'un matériau constitutif d'une barrière physico-chimique servant à protéger les batiments contre les termites. |
FR2958117A1 (fr) * | 2010-03-30 | 2011-10-07 | Pascal Martinet | Composition d'un materiau constitutif d'une barriere physico-chimique servant a proteger les batiments contre les termites. |
JP2013252102A (ja) * | 2012-06-07 | 2013-12-19 | Nikkaku Laboratory Co Ltd | ダニ誘引殺虫体及びダニ誘引殺虫体を備えたダニ捕獲器 |
JP2019152022A (ja) * | 2018-03-02 | 2019-09-12 | 株式会社コシイプレザービング | 防蟻用粒剤の再利用方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2593286B2 (ja) | 1997-03-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081219 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081219 Year of fee payment: 12 |