JPH0622011Y2 - 防蟻基礎構造 - Google Patents

防蟻基礎構造

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JPH0622011Y2
JPH0622011Y2 JP16108188U JP16108188U JPH0622011Y2 JP H0622011 Y2 JPH0622011 Y2 JP H0622011Y2 JP 16108188 U JP16108188 U JP 16108188U JP 16108188 U JP16108188 U JP 16108188U JP H0622011 Y2 JPH0622011 Y2 JP H0622011Y2
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foundation
termite
ant
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foundation structure
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茂和 大月外
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Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
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Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は木造建築物の土台や柱をシロアリの食害から保
護するために、防蟻処理を施した基礎構造に関する。
〔従来の技術およびその課題〕
通常シロアリは地中に営巣しており、建物の基礎に添っ
て蟻道を形成しながら上昇し、基礎上部の木質土台や柱
を食害するものである。このシロアリの食害から木造建
築物を護るには、防蟻薬剤による床下の土壌処理法ある
いは土台・柱等の木部処理法等が行われている。
かかる薬剤としては、有機塩素系殺虫剤である「クロル
デン」が長年使用されてきたが、最近河川、湖沼に薬剤
成分が残留することから環境汚染の問題に発展し、その
使用が禁止になった。代わりに有機リン系、ピレスロイ
ド系、カーバメート系等の殺虫剤が用いられるようにな
った。このような薬剤は、速効性はあるが水中での蓄積
性が小さいので水質汚染の公害も少なく、今後の防蟻薬
剤として期待されるものである。しかし、アルカリ性に
分解されやすい性質があるため、コンクリートとの接触
部位での使用が不向きで、床下土壌処理した上に防湿の
ため、コンクリートによるベタ基礎やベタコンクリート
等のコンクリート面を形成する場合には、直接コンクリ
ートに接しないようにポリエチレンのシートを敷設する
等の配慮が必要となり、施工性に難点があった。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本考案は施工性を損なわず、しかも長期間持続
して建物の床下から侵入してくるシロアリを阻止するた
めに、防蟻薬剤を混入した無機質材料を、木造建築物に
おける布基礎内側面と床下のベタ基礎やベタコンクリー
ト等の床下コンクリート面との境に塗着した防蟻基礎構
造を提供する。
〔実施例〕
以下、本考案を図面に示した実施例に基づいて詳細に説
明すると、防蟻薬剤を混入してなる無機質材料1として
は石膏・漆喰等の乾燥硬化型の粉状体を用いる。セメン
トはph11乃至12の強いアルカリ性であるが、石膏はph6.
7乃至7.5の中性であり、この中にクロルピリホス等の有
機リン系殺虫剤、ピレスロイド系殺虫剤、カーバメート
系殺虫剤等を混入しても分解されない。
なお、セメントに防蟻薬剤を混入する場合には、上記理
由で好ましくないが、コスト的に高価となるけれどもマ
イクロカプセル化すればアルカリに分解されにくいもの
となる。
そして、殺虫剤を無機質材料に混入するには一種または
二種以上を、無機質粉体に対しその乾燥硬化時に0.1乃
至5.0重量%含有されるように配合する。
つぎに、この無機質材料を建物の布基礎2の側面および
床下コンクリート面3に塗着するには、まず石膏・漆喰
等の粉体に、前記配合量となるように殺虫剤成分と水を
混合混練して所定の粘度とする。このときの粘度は左官
鏝で塗着できる程度し、高圧空気で吹き付けて塗着する
場合にはこれよりも低粘度とする。さらに所望により顔
料等を添加し着色する。これを建物の布基礎2の側面お
よび床下のベタ基礎やベタコンクリート等床下コンクリ
ート面3に跨がって、0.5乃至20mm厚程度に塗着する。
シロアリ阻止硬化からは部分的に帯状に塗着すれば十分
であり、肝心なことは布基礎と床下コンクリート面との
境界部の周囲全長に塗着することである。また束石4の
周囲にも塗着すると効果的である。特に布基礎2または
束石4と床下コンクリート面3との接合部は後で隙間が
発生しやすく、この隙間からシロアリが上昇してくるの
で、この部分に充填するように塗着すると効果的であ
る。
図中5は土台、6は柱を示す。
このようにして布基礎および床下コンクリート面に塗着
された防蟻薬剤を混入してなる無機質材料は、コンクリ
ートや石等の無機質材料との馴染みがよく、完全に布基
礎および床下コンクリート面に密着して乾燥硬化し、し
かも乾燥時の収縮が少なく亀裂の生じない、丈夫な防蟻
層が形成される。
〔考案の効果〕
以上説明した如く、本考案の基礎構造は、布基礎の側面
および床下コンクリート面に跨がって、その境界部を防
蟻薬剤を混合した無機質材料を塗着してなるので、地中
からシロアリが上昇してきても、無機質材料中の防蟻薬
剤による忌避効果から、基礎上部へのシロアリの這上が
りを防止し、よって土台等木部の食害を完全に防止でき
る。
また、前述防蟻薬剤は無機質材料中に一体に担持されて
いるので、その取扱いが容易となり、しかも従来のよう
に防蟻薬剤を直接土壌に散布するのと異なり、薬剤が散
出する虞れもなく安全性に優れ、しかも薬剤の効力持続
性が高い特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の防蟻基礎構造の要部を示す断面図であ
る。 1…防蟻薬剤を混入してなる無機質材料 2…布基礎、3…床下コンクリート面 4…束石、5…土台、6…柱

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】木造建築物における布基礎内側面と床下コ
    ンクリート面との境に、防蟻薬剤を混入した無機質材料
    を塗着したことを特徴とする防蟻基礎構造。
JP16108188U 1988-12-12 1988-12-12 防蟻基礎構造 Expired - Lifetime JPH0622011Y2 (ja)

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JPH0281810U JPH0281810U (ja) 1990-06-25
JPH0622011Y2 true JPH0622011Y2 (ja) 1994-06-08

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