JPS61216950A - 防蟻・防湿層の形成法 - Google Patents
防蟻・防湿層の形成法Info
- Publication number
- JPS61216950A JPS61216950A JP5883085A JP5883085A JPS61216950A JP S61216950 A JPS61216950 A JP S61216950A JP 5883085 A JP5883085 A JP 5883085A JP 5883085 A JP5883085 A JP 5883085A JP S61216950 A JPS61216950 A JP S61216950A
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- JP
- Japan
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- layer
- proof
- wood
- termite
- moisture
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は住宅、建造物等(以下単に住宅と称す)に白
蟻が地下から侵入するのを永続的に阻止すると共に、床
下土壌中より上昇する水分及湿気を併せて防止する為に
住宅床下に連続的な防蟻・防湿・防水層を形成せんとす
るものである。
蟻が地下から侵入するのを永続的に阻止すると共に、床
下土壌中より上昇する水分及湿気を併せて防止する為に
住宅床下に連続的な防蟻・防湿・防水層を形成せんとす
るものである。
従来から白蟻の地中よりの侵入を防止する為に、防蟻用
土壌処理剤としてはクロールデン、ディルドリン等の有
機塩素系化合物或は有機燐系化合物又はカーバメート系
化合物等の殺虫・防虫剤の乳剤が使用されている。そし
てこれらの乳剤を土壌中に撒布又は混合する事によシ、
住宅床下の土壌表面層に、これらの有機化合物による薬
剤層を作って白蟻の地中よシの侵入を阻止せんとしてい
るのである。然しなから、これらの有機化合物は土質や
気温、湿度などの環境の変化により年月の経過と共に薬
剤の分解、溶脱、劣化等が起り、防蟻性能が漸次低下し
て行く事は防ぎ得ないのである。
土壌処理剤としてはクロールデン、ディルドリン等の有
機塩素系化合物或は有機燐系化合物又はカーバメート系
化合物等の殺虫・防虫剤の乳剤が使用されている。そし
てこれらの乳剤を土壌中に撒布又は混合する事によシ、
住宅床下の土壌表面層に、これらの有機化合物による薬
剤層を作って白蟻の地中よシの侵入を阻止せんとしてい
るのである。然しなから、これらの有機化合物は土質や
気温、湿度などの環境の変化により年月の経過と共に薬
剤の分解、溶脱、劣化等が起り、防蟻性能が漸次低下し
て行く事は防ぎ得ないのである。
而して又、これらの防蟻剤は有機溶剤に溶解した油剤か
、又はその濃厚油剤に界面活性剤を混じた乳剤を使用時
に水で稀釈分散さすエマルジョンタイプの何れかであり
、それらは全て液状である為に、土壌中に撒布又は混合
した場合に水道水の洩れや雨水、地下水などによる分散
、屋外えの流失により思はぬ公害汚染が起る場合がある
事が指摘されている現状である。
、又はその濃厚油剤に界面活性剤を混じた乳剤を使用時
に水で稀釈分散さすエマルジョンタイプの何れかであり
、それらは全て液状である為に、土壌中に撒布又は混合
した場合に水道水の洩れや雨水、地下水などによる分散
、屋外えの流失により思はぬ公害汚染が起る場合がある
事が指摘されている現状である。
然しながら、加圧注入用木材防腐剤として現在最も広く
使用されているクロム銅ひ素化合物系木材防腐剤は、前
記有機化合物に見られる分解劣化が無く、その性能が長
く持続する特質を有するものである。而して、このクロ
ム銅ひ素化合物系木材防腐剤(以下OCA剤と称す)は
日本工業規格(以下J工Sと称す)K 1554に規定
されているもので、その水溶液はクロム酸、銅、ひ素の
塩類又は酸化物の形で存在し、木材中に圧入されれば数
週間の内に木材中の還元性物質と反応して、ひ酸クロム
及びひ酸銅の形で木材中に強固に定着する為、その注入
材は雨水に曝されても材中の防腐剤成分は溶脱せず、長
く材中で防腐防蟻性能を保持することができるのである
。現在木材防腐工場でこのOCA剤を加圧注入した防腐
防蟻木材は建築用防腐土台として広く市販されている。
使用されているクロム銅ひ素化合物系木材防腐剤は、前
記有機化合物に見られる分解劣化が無く、その性能が長
く持続する特質を有するものである。而して、このクロ
ム銅ひ素化合物系木材防腐剤(以下OCA剤と称す)は
日本工業規格(以下J工Sと称す)K 1554に規定
されているもので、その水溶液はクロム酸、銅、ひ素の
塩類又は酸化物の形で存在し、木材中に圧入されれば数
週間の内に木材中の還元性物質と反応して、ひ酸クロム
及びひ酸銅の形で木材中に強固に定着する為、その注入
材は雨水に曝されても材中の防腐剤成分は溶脱せず、長
く材中で防腐防蟻性能を保持することができるのである
。現在木材防腐工場でこのOCA剤を加圧注入した防腐
防蟻木材は建築用防腐土台として広く市販されている。
而して、このCOA剤水溶水溶液入した木材C以下OC
A注入材と称す)は材中の銅塩とひ酸が防虫性能を有し
、特にひ酸は白蟻に対し強力な殺蟻性があることは知ら
れており、前記有機塩素系防蟻剤が広く使用されるまで
は亜砒酸混合物等のひ素化合物が粉剤の形状で防蟻剤と
して白蟻防除業者により使用されていた時代があったの
である。
A注入材と称す)は材中の銅塩とひ酸が防虫性能を有し
、特にひ酸は白蟻に対し強力な殺蟻性があることは知ら
れており、前記有機塩素系防蟻剤が広く使用されるまで
は亜砒酸混合物等のひ素化合物が粉剤の形状で防蟻剤と
して白蟻防除業者により使用されていた時代があったの
である。
而して、土台、大引、束などにOCA注入材を使用した
としても地中から侵入して来た白蟻はOCA注入材は加
害せずに、その表面に蟻道を作って更に上部の未処理木
材を加害するのである。従って、白蟻の建物内えの侵入
を阻止する為には、床下土壌面に防蟻層を形成させる為
の土壌処理が絶対に必要となってくるのである。
としても地中から侵入して来た白蟻はOCA注入材は加
害せずに、その表面に蟻道を作って更に上部の未処理木
材を加害するのである。従って、白蟻の建物内えの侵入
を阻止する為には、床下土壌面に防蟻層を形成させる為
の土壌処理が絶対に必要となってくるのである。
然しながら、この強力な殺蟻性能を有するCOA剤水溶
水溶液設住宅或は建築中の住宅の床下などに直接撒布す
ることは公害上杵されない。
水溶液設住宅或は建築中の住宅の床下などに直接撒布す
ることは公害上杵されない。
防蟻効力は現在使用されているクロールデン乳剤等に比
し遥かに強力であり且つ又遥かに安価ではあるが、この
様なことをすれば計ル知れない人畜に対する公害汚染を
引き起すのである。
し遥かに強力であり且つ又遥かに安価ではあるが、この
様なことをすれば計ル知れない人畜に対する公害汚染を
引き起すのである。
従って、この発明は最も安全で公害汚染の心配がなく且
確実に、永続的に、地中からの白蟻の侵入を阻止する方
法として開発したものである。即ち製材工場で常時副生
する鋸屑をCCA水溶液中に浸漬した後、加熱又は常温
乾燥又は定着剤混入等によりcch剤を鋸屑中で完全に
定着させた後に、このCCA含浸鋸屑(以下CCA鋸屑
と称す)を熱可塑性合成樹脂エマルジョン中に混入して
攪拌均質に分散させる。それに更に一定量の水硬性石膏
及び水を混入し、再び充分に攪拌混合して均質なスラリ
ー状物にする。それを電動ポンプ又はエンジンポンプに
導入して既設住宅又は新築、増改築中の住宅の床下に一
定の厚みで均一になるように撒布して、この層が防蟻層
を形成すると同時に防湿層をも兼ね備えるべく形成せし
めんとしたものである。
確実に、永続的に、地中からの白蟻の侵入を阻止する方
法として開発したものである。即ち製材工場で常時副生
する鋸屑をCCA水溶液中に浸漬した後、加熱又は常温
乾燥又は定着剤混入等によりcch剤を鋸屑中で完全に
定着させた後に、このCCA含浸鋸屑(以下CCA鋸屑
と称す)を熱可塑性合成樹脂エマルジョン中に混入して
攪拌均質に分散させる。それに更に一定量の水硬性石膏
及び水を混入し、再び充分に攪拌混合して均質なスラリ
ー状物にする。それを電動ポンプ又はエンジンポンプに
導入して既設住宅又は新築、増改築中の住宅の床下に一
定の厚みで均一になるように撒布して、この層が防蟻層
を形成すると同時に防湿層をも兼ね備えるべく形成せし
めんとしたものである。
防蟻層を形成するCCA鋸屑は合成樹脂エマルジョン中
に均一に混合され、更にこれが石膏スラリー中にも均質
に分散された上、土壌表面に撒布され、やがてその−過
剰の水分のみが地中及び大気中に滲透又は蒸散して、上
記スラリーは硬化して地表面に弾力性のある防蟻・防湿
層を形成するのである。この防蟻・防湿層の住宅に於け
る布設状態図の断面を図示すれば第1図の如くである。
に均一に混合され、更にこれが石膏スラリー中にも均質
に分散された上、土壌表面に撒布され、やがてその−過
剰の水分のみが地中及び大気中に滲透又は蒸散して、上
記スラリーは硬化して地表面に弾力性のある防蟻・防湿
層を形成するのである。この防蟻・防湿層の住宅に於け
る布設状態図の断面を図示すれば第1図の如くである。
CCA鋸屑の表面に耐着した合成樹脂が接着剤となって
CCA鋸屑相互を緻密につなぎ合せて、CCA鋸屑によ
る防蟻層を形成する。従って地下よシ侵入して来た白蟻
は必らず、このCCA鋸屑層を突破せねば地表面に出ら
れず、上昇せんとしてこのOCA鋸屑を喰した白蟻はや
がて巣に帰ってひ素化合物の為に死に至り、更に他の白
蟻がこの死骸を喰することにより、漸次巣の中の集団が
死滅するに至るのである。
CCA鋸屑相互を緻密につなぎ合せて、CCA鋸屑によ
る防蟻層を形成する。従って地下よシ侵入して来た白蟻
は必らず、このCCA鋸屑層を突破せねば地表面に出ら
れず、上昇せんとしてこのOCA鋸屑を喰した白蟻はや
がて巣に帰ってひ素化合物の為に死に至り、更に他の白
蟻がこの死骸を喰することにより、漸次巣の中の集団が
死滅するに至るのである。
OCAには、往々にして有機化合物系殺虫剤に見られる
ような臭いによる忌避性は全くなく、且つOOA鋸屑中
には工場生産のOCA土台よシは単位体積当シ高濃度で
OCA成分が吸収さ・れているので、白蟻がOCA土台
と接触する場合と比べてそれ以上に遥かに大魚のCCA
Q体内に移入することになるのである。
ような臭いによる忌避性は全くなく、且つOOA鋸屑中
には工場生産のOCA土台よシは単位体積当シ高濃度で
OCA成分が吸収さ・れているので、白蟻がOCA土台
と接触する場合と比べてそれ以上に遥かに大魚のCCA
Q体内に移入することになるのである。
又仮りに、機械的混錬りが不充分で石膏層、合成樹脂層
、CCA鋸屑層の各層が部分的に遊離した場所があった
としても、白蟻はその習性上、最も軟らかくて食料とな
る鋸屑層を好んで喰して上昇してくるのである。
、CCA鋸屑層の各層が部分的に遊離した場所があった
としても、白蟻はその習性上、最も軟らかくて食料とな
る鋸屑層を好んで喰して上昇してくるのである。
而して又OCA鋸屑のみを単に床下に撒布した場合とは
異なシ、水道洩れや、雨水や、地下水等によりOCA鋸
層が移動することはなく、半永久的に樹脂、石膏層中に
閉じ込められている結果、危険な毒物・劇物が溶脱又は
流出して周囲の環境を汚染するが如きことは全くない。
異なシ、水道洩れや、雨水や、地下水等によりOCA鋸
層が移動することはなく、半永久的に樹脂、石膏層中に
閉じ込められている結果、危険な毒物・劇物が溶脱又は
流出して周囲の環境を汚染するが如きことは全くない。
床上に居住する人や家畜に対しては勿論、例え人や動物
が床下を這い廻ったとしても安全で健康上全く心配はな
いのである。
が床下を這い廻ったとしても安全で健康上全く心配はな
いのである。
而して又一般に床下で行なはれる防蟻処理の作業工程に
於いても、既存の防蟻剤は油剤タイプであれ、乳剤タイ
プであれ、動力ポンプで床下土壌面や床組材等に撒布処
理をした場合には、クロールデン等の有機塩素系薬剤独
特の臭気と更忙溶剤、界面活性剤等の混合した複雑な臭
気を持つ液体微粒子が床下−面に相当時間にわたシ飛散
し立ち込める結果、その強烈な臭気は数日間にわたり、
床上に居住する人間を悩ます場合が多い。又撒布する作
業員にとっても薬液の微粒飛沫を全身に浴びる結果、健
康上の注意が必要である。即ち防毒面の装着、毎回作業
後の作業服の洗濯、露出皮膚面の洗滌、入浴等面倒な後
処理が絶対必要とされている。
於いても、既存の防蟻剤は油剤タイプであれ、乳剤タイ
プであれ、動力ポンプで床下土壌面や床組材等に撒布処
理をした場合には、クロールデン等の有機塩素系薬剤独
特の臭気と更忙溶剤、界面活性剤等の混合した複雑な臭
気を持つ液体微粒子が床下−面に相当時間にわたシ飛散
し立ち込める結果、その強烈な臭気は数日間にわたり、
床上に居住する人間を悩ます場合が多い。又撒布する作
業員にとっても薬液の微粒飛沫を全身に浴びる結果、健
康上の注意が必要である。即ち防毒面の装着、毎回作業
後の作業服の洗濯、露出皮膚面の洗滌、入浴等面倒な後
処理が絶対必要とされている。
然るに本発明に使用する防蟻防湿剤はスラリー状の粘稠
な半流動液体である為動力ポンプによる床下撒布処理が
容易であシ、その飛沫が飛散することが少なく、臭気も
殆んど感じられず安全且衛生的に撒布作業が容易に出来
るのである。又例え末剤のスラリーが皮膚に耐着しても
健康上全く心配はないのである。又本発明による防蟻防
湿処理を施工した住宅が後日、農地や畑地に転用する為
にとりこわされた場合でも土壌の表面に形成された白色
の木防蟻防湿層は明瞭に土壌と区分されるので、容易に
剥離収集して廃棄処分することが可能である。従って後
日、宅地から農地に転用されたとしても公害を起こす可
能性は全くないのである。
な半流動液体である為動力ポンプによる床下撒布処理が
容易であシ、その飛沫が飛散することが少なく、臭気も
殆んど感じられず安全且衛生的に撒布作業が容易に出来
るのである。又例え末剤のスラリーが皮膚に耐着しても
健康上全く心配はないのである。又本発明による防蟻防
湿処理を施工した住宅が後日、農地や畑地に転用する為
にとりこわされた場合でも土壌の表面に形成された白色
の木防蟻防湿層は明瞭に土壌と区分されるので、容易に
剥離収集して廃棄処分することが可能である。従って後
日、宅地から農地に転用されたとしても公害を起こす可
能性は全くないのである。
然し現在使用されている防蟻剤クロールデン乳剤等を使
用した土壌処理法では、土壌と薬剤の分離は非常に困難
で、殆んど不可能であり、本発明の如き簡便性、安全性
は到底考えられないのである。
用した土壌処理法では、土壌と薬剤の分離は非常に困難
で、殆んど不可能であり、本発明の如き簡便性、安全性
は到底考えられないのである。
次に本発明による形成層の防湿・防水性について述べる
。住宅の床下より上昇する湿気を防ぐ為に、従来一般に
は新築時に床下−面にビニールシートを敷き、そのシー
トが風に飛ばぬ様に上から砂を被せる方法又は稍々高級
な住宅では床下全面に数糎の厚みのコンクリート層を打
設することが行なはれているが、必らずしも全ての新築
住宅に行なはれているわけでは無く、又既設住宅の場合
には上記の様な処置をする事が困難である。又ビニール
シートを床下に敷く方法は、そのビニールの端々、又は
その合せ部分の僅かの隙間より湿気が上昇してくるので
完壁ではなく、且つ新築時の未だ上屋が完成しない時期
に、行程の都合上、ビニールシートが敷かれるので、そ
の後に降った雨がビニールシート上に溜って、反って新
築後の床下を湿らす場合も見られるのである。又床下に
打設されたコンクリート層は年月の経過と共にセメント
の収縮により、亀裂が生じる。その亀裂部よシ湿気が上
昇して来たり、白蟻が侵入して来たシするのである。
。住宅の床下より上昇する湿気を防ぐ為に、従来一般に
は新築時に床下−面にビニールシートを敷き、そのシー
トが風に飛ばぬ様に上から砂を被せる方法又は稍々高級
な住宅では床下全面に数糎の厚みのコンクリート層を打
設することが行なはれているが、必らずしも全ての新築
住宅に行なはれているわけでは無く、又既設住宅の場合
には上記の様な処置をする事が困難である。又ビニール
シートを床下に敷く方法は、そのビニールの端々、又は
その合せ部分の僅かの隙間より湿気が上昇してくるので
完壁ではなく、且つ新築時の未だ上屋が完成しない時期
に、行程の都合上、ビニールシートが敷かれるので、そ
の後に降った雨がビニールシート上に溜って、反って新
築後の床下を湿らす場合も見られるのである。又床下に
打設されたコンクリート層は年月の経過と共にセメント
の収縮により、亀裂が生じる。その亀裂部よシ湿気が上
昇して来たり、白蟻が侵入して来たシするのである。
而して本発明による形成層の一成分である石膏はセメン
トに比し、膨張収縮率が小さく、水分の添加によシ硬化
した石膏層は緻密な組織となって水分・湿気の透過を成
る程度は抑えるものである。然し石膏層だけでは防湿・
防水性は完全ではない。又白蟻の侵入を完全に防ぎ得る
ものでもない。従って、地中からの白蟻の侵入を防ぐ為
にこの石膏層中に直接CCA木粉を混入することも考え
られるが、この場合には石膏層中に空隙率を多くして、
硬化収縮時の亀裂発生率を増大し、木粉の吸湿性と相俟
って、その防湿・防水性能を低下させることになるので
ある。従って、CCA木粉を予じめ熱可塑性合成[11
1!エマルジヨン中に混入分散して、CCA木粉の表面
に樹脂膜を形成せしめ、更にこの樹脂が石膏層中で、C
CA木粉と石膏とのバインダーとして働らき、又この王
者からなる布設層が樹脂で被覆されたCCA木粉の存在
によシ、弾力性のある強固な防蟻・防湿・防水層を形成
するのである。
トに比し、膨張収縮率が小さく、水分の添加によシ硬化
した石膏層は緻密な組織となって水分・湿気の透過を成
る程度は抑えるものである。然し石膏層だけでは防湿・
防水性は完全ではない。又白蟻の侵入を完全に防ぎ得る
ものでもない。従って、地中からの白蟻の侵入を防ぐ為
にこの石膏層中に直接CCA木粉を混入することも考え
られるが、この場合には石膏層中に空隙率を多くして、
硬化収縮時の亀裂発生率を増大し、木粉の吸湿性と相俟
って、その防湿・防水性能を低下させることになるので
ある。従って、CCA木粉を予じめ熱可塑性合成[11
1!エマルジヨン中に混入分散して、CCA木粉の表面
に樹脂膜を形成せしめ、更にこの樹脂が石膏層中で、C
CA木粉と石膏とのバインダーとして働らき、又この王
者からなる布設層が樹脂で被覆されたCCA木粉の存在
によシ、弾力性のある強固な防蟻・防湿・防水層を形成
するのである。
以上説明したのは加圧注入用木材防腐剤として現在量も
広く使用されているOCA剤を木粉に吸着固定させた場
合につき述べたのである。
広く使用されているOCA剤を木粉に吸着固定させた場
合につき述べたのである。
OCA剤の特徴は、白蟻の減殺に最も有効な薬剤の一つ
であるひ素化合物を比較的大量に含有していること1、
又OCA剤の吸着固定が略々完全であシ、安全性が高い
ことなどが挙げられる。
であるひ素化合物を比較的大量に含有していること1、
又OCA剤の吸着固定が略々完全であシ、安全性が高い
ことなどが挙げられる。
然し、前記OCA剤に比し稍々薬剤の定着効果は劣るが
J工5K1550フェノール類・無機ぶつ化物系木材防
腐剤の1種をOCA剤の代シに使用することも可能であ
る。
J工5K1550フェノール類・無機ぶつ化物系木材防
腐剤の1種をOCA剤の代シに使用することも可能であ
る。
次に本発明の実施例について説明する。
実施例
製材工場で副生する鋸屑を略々気乾状態まで乾燥する。
鋸屑粒子の大きさは5IIOI!以下1〜3問が好適で
ある。
ある。
次にOCA水溶液としてセルキュアーに33(J工S−
に1554 2号相当品)の1.67%(w/W )水
溶液を調整する。このOCA水溶液中に上記気乾木粉を
7〜10分浸漬してから引き上げ、加熱乾燥して木粉中
のOCA剤を完全に還元定着させる。
に1554 2号相当品)の1.67%(w/W )水
溶液を調整する。このOCA水溶液中に上記気乾木粉を
7〜10分浸漬してから引き上げ、加熱乾燥して木粉中
のOCA剤を完全に還元定着させる。
而してイエシロアリ繁殖地帯で、現にイエシロアリが活
動中であり、又特に床下の湿度が高い住宅を選び、上記
COA木粉、合成樹脂エマtv−Jヨン、石膏の三原料
及びミキサー、ポンプ等一式を現地に運び、次の配合に
よシ防蟻・防湿施工を実施した。COA木粉3 kgを
50%アクリル酸エステル樹脂エマルジョン(商品名モ
ビニール700:ヘキスト合成KK製)15に9中に混
入して充分に攪拌混合してエマルジョンを木粉中に浸潤
させる。
動中であり、又特に床下の湿度が高い住宅を選び、上記
COA木粉、合成樹脂エマtv−Jヨン、石膏の三原料
及びミキサー、ポンプ等一式を現地に運び、次の配合に
よシ防蟻・防湿施工を実施した。COA木粉3 kgを
50%アクリル酸エステル樹脂エマルジョン(商品名モ
ビニール700:ヘキスト合成KK製)15に9中に混
入して充分に攪拌混合してエマルジョンを木粉中に浸潤
させる。
次に上記木粉樹脂混合物18kg中に石膏17kQ、水
51を混入して充分に攪拌混合し、スラリー状とする。
51を混入して充分に攪拌混合し、スラリー状とする。
このスラリーをポンプに導入して前記住宅の床下土壌表
面に厚さ約511111の連続的な防蟻防湿層を形成せ
しめた。そして1年後及び2年後に点検してその効果を
判定した。
面に厚さ約511111の連続的な防蟻防湿層を形成せ
しめた。そして1年後及び2年後に点検してその効果を
判定した。
次に示す第1表がその結果である。尚、施工した住宅は
その断面図が第1図の如くであり、その1階平面図が第
2図の如くである。住宅は鉄筋コンクリート4階建のマ
ンションである。
その断面図が第1図の如くであり、その1階平面図が第
2図の如くである。住宅は鉄筋コンクリート4階建のマ
ンションである。
尚防蟻施工の方法は木部は全て社団法人日本しろあり対
策協会仕様による方法であるが土壌処理のみは、前述の
如き本発明による方法である。
策協会仕様による方法であるが土壌処理のみは、前述の
如き本発明による方法である。
第 1 表
1)第1図は1階の断面図で本発明によ石防蟻・防湿層
の形成様態図である。 2)第2図は同じく1階の平面図で、本発明に握部及び
含水率測定部位を示したものである。 手続補正書 I7 昭和60年7月娠i日
の形成様態図である。 2)第2図は同じく1階の平面図で、本発明に握部及び
含水率測定部位を示したものである。 手続補正書 I7 昭和60年7月娠i日
Claims (1)
- ひ素化合物を含む水溶性木材防腐剤の水溶液を含浸させ
て、これを材中で不溶性化合物として定着させた鋸屑を
熱可塑性合成樹脂エマルジヨン中に混合し、更に水硬性
石膏及水を加えて混合しスラリー状物とする。而してこ
のスラリーを住宅・建造物の床下に撒布して連続的な膜
層を作ることを特徴とする防蟻・防湿層の形成法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5883085A JPS61216950A (ja) | 1985-03-22 | 1985-03-22 | 防蟻・防湿層の形成法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5883085A JPS61216950A (ja) | 1985-03-22 | 1985-03-22 | 防蟻・防湿層の形成法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61216950A true JPS61216950A (ja) | 1986-09-26 |
Family
ID=13095563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5883085A Pending JPS61216950A (ja) | 1985-03-22 | 1985-03-22 | 防蟻・防湿層の形成法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61216950A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020184912A (ja) * | 2019-05-13 | 2020-11-19 | 石坂産業株式会社 | 植物栽培用土 |
-
1985
- 1985-03-22 JP JP5883085A patent/JPS61216950A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020184912A (ja) * | 2019-05-13 | 2020-11-19 | 石坂産業株式会社 | 植物栽培用土 |
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