JP2593286B2 - 防蟻用粒材 - Google Patents
防蟻用粒材Info
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- JP2593286B2 JP2593286B2 JP6059174A JP5917494A JP2593286B2 JP 2593286 B2 JP2593286 B2 JP 2593286B2 JP 6059174 A JP6059174 A JP 6059174A JP 5917494 A JP5917494 A JP 5917494A JP 2593286 B2 JP2593286 B2 JP 2593286B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- termite
- controlling
- inorganic particles
- agent
- spindle oil
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- Catching Or Destruction (AREA)
- Building Environments (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木造建築物を白蟻の食
害から保護するために使用される防蟻用粒材に関するも
のである。
害から保護するために使用される防蟻用粒材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開昭56−105042
号公報に示されるように、軽石等の粉粒物と、クロルデ
ン等の防蟻用薬剤とを撹拌混合してなる粒材を、建築物
の床下部に所定の厚みで敷設することにより、床下面か
ら白蟻が這い上るのを防止することが行なわれている。
号公報に示されるように、軽石等の粉粒物と、クロルデ
ン等の防蟻用薬剤とを撹拌混合してなる粒材を、建築物
の床下部に所定の厚みで敷設することにより、床下面か
ら白蟻が這い上るのを防止することが行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記粒材を使用する防
蟻施工法では、複雑な構造の床下部に対しても簡単に防
蟻層を形成することができるという利点を有する反面、
各粒子に防蟻用薬剤を行き渡らすことが困難であるとと
もに、薬剤が流出し易いために長期間に亘って薬効を維
持することができないという問題がある。特に、最近で
は、薬効が強く環境汚染が発生し易いクロルデン等の有
機塩素系の殺虫剤に代えて、安全性の高い有機リン系の
殺虫剤の使用が普及しているが、この有機リン系の殺虫
剤は、加水分解し易いため、単に軽石等の粒材の表面に
付着させただけでは、空気中の湿気を吸収して加水分解
することにより早期に流出してしまい、薬効の持続性に
乏しいという問題があった。
蟻施工法では、複雑な構造の床下部に対しても簡単に防
蟻層を形成することができるという利点を有する反面、
各粒子に防蟻用薬剤を行き渡らすことが困難であるとと
もに、薬剤が流出し易いために長期間に亘って薬効を維
持することができないという問題がある。特に、最近で
は、薬効が強く環境汚染が発生し易いクロルデン等の有
機塩素系の殺虫剤に代えて、安全性の高い有機リン系の
殺虫剤の使用が普及しているが、この有機リン系の殺虫
剤は、加水分解し易いため、単に軽石等の粒材の表面に
付着させただけでは、空気中の湿気を吸収して加水分解
することにより早期に流出してしまい、薬効の持続性に
乏しいという問題があった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、各粒子に防蟻用薬剤を充分に行き渡
らせることができるとともに、有機リン系の殺虫剤を防
蟻用薬剤を使用した場合においても加水分解による薬剤
の流出を効果的に防止することができる防蟻用粒材を提
供することを目的としている。
されたものであり、各粒子に防蟻用薬剤を充分に行き渡
らせることができるとともに、有機リン系の殺虫剤を防
蟻用薬剤を使用した場合においても加水分解による薬剤
の流出を効果的に防止することができる防蟻用粒材を提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、スピンドル油
中に防蟻用薬剤と界面活性剤とを混入してなる被覆剤を
軽石、砂等からなる無機質粒子の表面全面に付着させて
なる被覆層を形成したものである。
中に防蟻用薬剤と界面活性剤とを混入してなる被覆剤を
軽石、砂等からなる無機質粒子の表面全面に付着させて
なる被覆層を形成したものである。
【0006】
【作用】上記構成の本発明によれば、界面活性剤が有す
る分散作用およびスピンドル油が有する潤滑作用によ
り、防御用薬剤がスピンドル油中に、均等に分際して安
定性を維持した状態で無機質粒子の表面全面に満遍なく
行き渡って付着し、かつスピンドル油によって水分の浸
入が防止されるため、防蟻用薬剤が加水分解することが
効果的に防止されることになる。
る分散作用およびスピンドル油が有する潤滑作用によ
り、防御用薬剤がスピンドル油中に、均等に分際して安
定性を維持した状態で無機質粒子の表面全面に満遍なく
行き渡って付着し、かつスピンドル油によって水分の浸
入が防止されるため、防蟻用薬剤が加水分解することが
効果的に防止されることになる。
【0007】
【実施例】図1は本歯面に係る防蟻用粒材の実施例を示
している。この防蟻用粒材は、軽石等の多孔質剤を直径
1mm程度の微細粒子に粉砕したもの、あるいは砂等か
らなる無機質粒子1と、その表面を被覆するとともに、
表面に形成された凹部内に浸入した状態で保持されるこ
とにより上記無機質粒子1の表面全面を被覆する被覆層
を構成する被覆剤2とからなっている。上記被覆剤2
は、スピンドル油中に、クロルピリホス粉剤からなる有
機リン系殺虫剤等の防蟻用薬剤と、分散媒としての機能
を有する界面活性剤とを混入してなるものである。
している。この防蟻用粒材は、軽石等の多孔質剤を直径
1mm程度の微細粒子に粉砕したもの、あるいは砂等か
らなる無機質粒子1と、その表面を被覆するとともに、
表面に形成された凹部内に浸入した状態で保持されるこ
とにより上記無機質粒子1の表面全面を被覆する被覆層
を構成する被覆剤2とからなっている。上記被覆剤2
は、スピンドル油中に、クロルピリホス粉剤からなる有
機リン系殺虫剤等の防蟻用薬剤と、分散媒としての機能
を有する界面活性剤とを混入してなるものである。
【0008】上記防蟻用粒材を製造するには、容器内に
収容した無機質粒子1上に被覆剤2を滴下し、必要に応
じて所定の温度に加熱した状態で、撹拌混合することに
より、各粒子1に被覆剤2を満遍なく行き渡らせた後、
半日もしくは1日程度乾燥させるようにする。そして上
記防蟻用薬剤は、第2図に示すように、木造建築物のコ
ンクリート布基礎3の基端部に沿って約20cmの幅で
所定量散布され、あるいは浴室下部等の湿気が発生し易
い所にはその全面に亘って散布されることにより、防蟻
層4を構成する。
収容した無機質粒子1上に被覆剤2を滴下し、必要に応
じて所定の温度に加熱した状態で、撹拌混合することに
より、各粒子1に被覆剤2を満遍なく行き渡らせた後、
半日もしくは1日程度乾燥させるようにする。そして上
記防蟻用薬剤は、第2図に示すように、木造建築物のコ
ンクリート布基礎3の基端部に沿って約20cmの幅で
所定量散布され、あるいは浴室下部等の湿気が発生し易
い所にはその全面に亘って散布されることにより、防蟻
層4を構成する。
【0009】このように防蟻用薬剤が混入された被覆剤
2を無機質粒子1の表面に付着させてなる防蟻用粒材を
散布するだけで複雑な形状の床下部においても、所定範
囲に亘って防蟻層4をきわめて簡単に構成することがで
き、これによって白蟻が這い上がってくるのを確実に防
止することができる。そして、上記防蟻用薬剤は、スピ
ンドル油中に、界面活性剤とともに混入され、この界面
活性剤の有する分散作用および上記スピンドル油が有す
る潤滑作用により、スピンドル油中に均等に分散される
とともに、上記スピンドル油の潤滑作用により、無機質
粒子1の表面全面に行き渡り、かつ無機質粒子1の表面
に形成された多数の凹部内に浸入して安定した状態で保
持されているため、上記防蟻薬剤のの薬効を効果的に発
揮することができる。
2を無機質粒子1の表面に付着させてなる防蟻用粒材を
散布するだけで複雑な形状の床下部においても、所定範
囲に亘って防蟻層4をきわめて簡単に構成することがで
き、これによって白蟻が這い上がってくるのを確実に防
止することができる。そして、上記防蟻用薬剤は、スピ
ンドル油中に、界面活性剤とともに混入され、この界面
活性剤の有する分散作用および上記スピンドル油が有す
る潤滑作用により、スピンドル油中に均等に分散される
とともに、上記スピンドル油の潤滑作用により、無機質
粒子1の表面全面に行き渡り、かつ無機質粒子1の表面
に形成された多数の凹部内に浸入して安定した状態で保
持されているため、上記防蟻薬剤のの薬効を効果的に発
揮することができる。
【0010】また、上記スピンドル油によって水分の浸
入を防止することができるため、防蟻用薬剤として加水
分解し易い有機リン系殺虫剤を使用した場合において
も、空気中の湿気によって上記薬剤が加水分解すること
が確実に防止され、その流出を効果的に抑制して長期間
に亘り上記薬効を維持することができる。
入を防止することができるため、防蟻用薬剤として加水
分解し易い有機リン系殺虫剤を使用した場合において
も、空気中の湿気によって上記薬剤が加水分解すること
が確実に防止され、その流出を効果的に抑制して長期間
に亘り上記薬効を維持することができる。
【0011】さらに、上記スピンドル油は、通常の潤滑
剤に比べて特に粘性が低いという性質を有しているた
め、このスピンドル油が混入された被覆剤2と上記無機
質粒子1とを撹拌混合する際に、加熱する等の手段を採
用することなく、上記被覆剤2を無機質粒子1の表面に
満遍なく行き渡らせることにより、無機質粒子1の表面
全面を被覆する被覆層を形成することができる。
剤に比べて特に粘性が低いという性質を有しているた
め、このスピンドル油が混入された被覆剤2と上記無機
質粒子1とを撹拌混合する際に、加熱する等の手段を採
用することなく、上記被覆剤2を無機質粒子1の表面に
満遍なく行き渡らせることにより、無機質粒子1の表面
全面を被覆する被覆層を形成することができる。
【0012】また、上記潤滑油中に必要に応じて顔料も
しくは香料等を混入してもよい。
しくは香料等を混入してもよい。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、スピン
ドル油中に防蟻用薬剤と界面活性剤とを混入してなる被
覆剤を軽石、砂等からなる無機質粒子の表面全面に付着
させてなる被覆層を形成したため、床下部に散布するだ
けで防蟻層を簡単に構成することができる防蟻用粒材に
おいて、上記防蟻用薬剤の薬効を効果的に発揮すること
ができ、特に加水分解による防蟻用薬剤の流出を効果的
に抑制してその薬効を長期間に亘り維持することができ
るという利点がある。
ドル油中に防蟻用薬剤と界面活性剤とを混入してなる被
覆剤を軽石、砂等からなる無機質粒子の表面全面に付着
させてなる被覆層を形成したため、床下部に散布するだ
けで防蟻層を簡単に構成することができる防蟻用粒材に
おいて、上記防蟻用薬剤の薬効を効果的に発揮すること
ができ、特に加水分解による防蟻用薬剤の流出を効果的
に抑制してその薬効を長期間に亘り維持することができ
るという利点がある。
【図1】本発明に係る防蟻用粒材の実施例を示す断面図
である。
である。
【図2】上記防蟻用粒材の使用例を示す断面斜視図であ
る。
る。
1 無機質粒子 2 被覆剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 1/72 E04B 1/72
Claims (1)
- 【請求項1】 スピンドル油中に防蟻用薬剤と界面活性
剤とを混入してなる被覆剤を軽石、砂等からなる無機質
粒子の表面全面に付着させてなる被覆層を形成したこと
を特徴とする防蟻用粒材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6059174A JP2593286B2 (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | 防蟻用粒材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6059174A JP2593286B2 (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | 防蟻用粒材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073900A JPH073900A (ja) | 1995-01-06 |
JP2593286B2 true JP2593286B2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=13105770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6059174A Expired - Lifetime JP2593286B2 (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | 防蟻用粒材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2593286B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4633230B2 (ja) * | 2000-06-21 | 2011-02-16 | 大和ハウス工業株式会社 | コンクリート土間における防蟻構造 |
BRPI0514670A (pt) * | 2004-08-25 | 2008-06-17 | Bayer Cropscience Lp | processo de controle de cupins |
US8359784B2 (en) * | 2009-05-14 | 2013-01-29 | Fmc Corporation | Method for controlling subterranean termite activity by forming a barrier |
FR2958117B1 (fr) * | 2010-03-30 | 2012-08-03 | Pascal Martinet | Composition d'un materiau constitutif d'une barriere physico-chimique servant a proteger les batiments contre les termites. |
JP5912889B2 (ja) * | 2012-06-07 | 2016-04-27 | 有限会社日革研究所 | ダニ捕獲器 |
JP6861999B2 (ja) * | 2018-03-02 | 2021-04-21 | 株式会社コシイプレザービング | 防蟻用粒剤の再利用方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS583528A (ja) * | 1981-06-30 | 1983-01-10 | 株式会社東芝 | 保護継電器 |
-
1994
- 1994-03-29 JP JP6059174A patent/JP2593286B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH073900A (ja) | 1995-01-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081219 Year of fee payment: 12 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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