JPH0738920B2 - シャツ折りたたみ機 - Google Patents

シャツ折りたたみ機

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JPH0738920B2
JPH0738920B2 JP2303300A JP30330090A JPH0738920B2 JP H0738920 B2 JPH0738920 B2 JP H0738920B2 JP 2303300 A JP2303300 A JP 2303300A JP 30330090 A JP30330090 A JP 30330090A JP H0738920 B2 JPH0738920 B2 JP H0738920B2
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shirt
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movable
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尚弘 速見
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富士車輌株式会社
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ワイシャツなどのシャツを所定形状に折り
たたむための折りたたみ機に関するものである。
〔従来の技術及びその課題〕
縫製仕上げやクリーニング仕上げされたワイシャツは、
所定の形状に折りたたまれた後、包装されて搬送又は貯
蔵されている。この場合、搬送や貯蔵時にシャツが型く
ずれしないように、折りたたむシャツの背面と衿部に、
厚紙の型紙と衿紙を挿入して、シャツの形状を保持する
ようにしている。
このようなシャツの折りたたみ作業の機械化を図った装
置として、従来、特開昭52−40698号公報で提案された
ものがある。
この提案の装置は、固定のベース板に、シャツのすそと
袖の折りたたみとプレスを行なう複数個の可動板を設
け、その可動板の回動によりシャツをベース板上に折り
返すようにしている。
しかし、上記の装置では、袖の折返しやシャツの抜き取
り等を作業者が行なう必要があるため、手作業による部
分が多く、また、可動板がほぼ180度回動して袖やすそ
を折り返すため、その回動の間の風圧により袖等がねじ
れたり位置ずれしやすく、シャツがくずれた形状で折り
たたまれやすい欠点がある。
また、シャツの背中に型紙を挿入する作業は、全て作業
者の手作業にたよっているために、その作業に繁雑な手
間と時間がかかり、生産能率が低いという問題がある。
そこで、この発明は、シャツの折りたたみ方法に工夫を
加え、シャツの折りたたみやその抜き取り、及び型紙等
の挿入などの作業を機械的に行なうことができる折りた
たみ機を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するため、この発明は、シャツの折り
たたみ幅で形成した固定受台と可動受台を前後方向に配
置し、その両受台の両側に、上下方向にすき間をあけて
折り板を設け、この各折り板に、それぞれ折り板を各受
台の側方からその下方に重なり合う範囲で移動させる駆
動装置を連結し、上記可動受台とその各折り板及び各駆
動装置に、それらを一体で昇降させる昇降装置と、その
上昇位置で前後方向に移動させる移動装置を連結し、上
記昇降装置の昇降量を、可動受台を固定受台に対してシ
ャツの背中挿入用の型紙が挿通可能なすき間をもつよう
に下降させる状態と、固定受台とその下方に入り込んだ
折り板の間からシャツを引き抜けるような高さまで可動
受台を上昇させる状態とが選択できるように構成し、上
記移動装置による可動受台の移動経路上に、上昇位置の
可動受台が前後方向に移動した時にその可動受台から垂
れ下がるシャツと干渉してシャツを長さ方向に折り返す
折りたたみ台を設け、上記固定受台の下方に、上記型紙
を固定受台の下面に向き合せた状態で供給する型紙供給
装置と、その型紙を固定受台の上面にセットしたシャツ
と共に可動受台に向かって移動させるシャツ搬送装置と
を設けた構造としたのである。
なお、上記の構造において、可動受台の各折り板とそれ
に連結する駆動装置を、それぞれ他の折り板と駆動装置
に対して独立して前後方向に移動可能とした構成とする
ことができる。
また、上記の各構造において、可動受台の下方に、その
可動受台から垂れ下がるシャツの袖の下端を検出する検
出器を設け、可動受台の下方に折り板によってシャツの
袖を折りたたむ際上記検出器の検出信号に基づいてそれ
以後の袖の折りたたみ長さから袖の下端近傍部が折り位
置にならないような折り板の移動量を算出し、その算出
結果に基づいて各折り板の移動量を変化させる制御回路
を備えるようにしてもよい。
〔作用〕
上記の構造においては、作業前、可動受台の高さを固定
受台より低く設定し、その状態で固定受台上に、シャツ
を、上向きでかつ両袖や胴部の側縁を受台から垂れ下げ
た状態でセットすると共に、型紙供給装置により固定受
台の下面に型紙を供給する。
次に、固定受台にセットしたシャツと型紙を、シャツ搬
送装置により可動受台まで可動させる。この移動中、可
動受台が固定受台から低くなっているため、型紙の固定
受台の下面から可動受台の上面に乗り上ってシャツの背
面に向き合される。
ついで、各受台の両側の折り板を、受台に近いものから
順に各受台の下方に移動させ、受台から垂れ下がるシャ
ツの袖や胴部の側縁を折りたたむ。
次に、可動受台を昇降装置により昇降させると共に、折
りたたみ台に向かって移動させ、可動受台から垂れ下が
るシャツの下半部を、折りたたみ台の上面に摺接させて
折り返し、シャツのすそを折り返す。
その後、可動受台を折りたたみ台から離れる方向に移動
させると、折りたたんだ袖や胴部の間から可動受台や各
折り板が引き抜かれ、所定の形状に折りたたまれたシャ
ツが折りたたみ台上に残される。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図に示すように、実施例のシャツ折りたたみ機は、
シャツを所定形状に折りたたむ折りたたみ機構1と、そ
の下方に配置される型紙供給装置80と、シャツ搬送装置
100と、衿紙供給装置120、および、折りたたみ機構1の
内部に設けられる衿紙折り込み装置140とから構成され
ている。
ここでは、先ず、折りたたみ機構1の構造について説明
し、次に、他の各装置の構造を順次説明していく。
なお、この実施例で使用した型紙Rの形状は第54図に示
すようにシャツの背面に挿入される基板部R′の上部
に、衿の後側に挿入される上端部Tを設けて成ってお
り、また、衿紙Uは、第55図に示すようにシャツの首回
りに装着される首ガイド部Vと、衿内部に挿入される衿
挿入部Wを折り曲げ可能に設けた形状で成っている。
第1図に示すように、実施例のシャツ折りたたみ機は、
設置ベースに対して上面が前後方向に傾斜した基台2を
持ち、上部に昇降装置3を備えている。
この昇降装置3は、側面に取付けた一対のガイド棒4が
シャツ折りたたみ機の外被フレーム5に固定したリニア
ブッシュ6に嵌合して上下方向に移動可能に取付けら
れ、昇降用シリンダ7の駆動により昇降される。
上記昇降用シリンダ7の上部には、前後方向に延びる一
対の案内棒8、8がかけ渡され、その案内棒8、8に後
述する可動フレーム17を介して可動受台10が支持されて
いる。また、可動受台10の前側には、外被フレーム5に
固定された固定受台9が配置されている。
この昇降用シリンダ7は、固定受台9に対して可動受台
10を型紙Rの挿通可能な高さだけ昇降させる副シリンダ
7aと、固定受台9とその下方に入り込んだ後述の折り板
F、Gとの間からシャツSを引き抜けるような高さまで
可動受台10及び各折り板全体を一体で昇降させる主シリ
ンダ7bとから成っており、固定受台9に対して可動受台
10を2段階で昇降させるようになっている。
上記固定受台9と可動受台10は、設置ベース1に対して
傾斜した状態で配置されており、第29図に示すごとく両
受台9、10の幅寸法は、シャツSの所定の折りたたみ幅
で形成され、可動受台10の長さは、シャツSの上半部の
折りたたみ長さに形成されている。
また、固定受体9には、第29図に示すように、型紙Rの
上端部Tが移動可能に嵌合する溝15が形成され、可動受
台10には、後述する型紙把持具109が移動可能に嵌合す
る溝16が形成されており、この両溝15、16は対向する側
縁が開放して、シャツの長さ方向に直線状に連続してい
る。
固定受台9の上方には、第3図及び第9図に示すよう
に、その受台の幅方向に延びる一対のガイド棒11が外被
フレーム5に取付けられ、そのガイド棒11の各棒に移動
可能に取付けたスライダ12、13に、それぞれ固定受台9
の両側縁に向き合う折り板F、Gが取付けられている。
上記各スライダ12、13には、ガイド軸11に沿って伸縮す
る駆動用シリンダ14が連結され、この各シリンダ14の作
動により、各折り板F、Gが、第29図のように固定受台
9に対して間隔bをあけた位置から、受台の下方に重な
り合う範囲で移動するようになっている。なお、第3図
中の36は、ガイド棒11の支持と折り板のストッパを兼ね
る支持部材、37は、シャツの引き抜きを案内するための
ローラである。
また、上記各折り板F、Gは、上下に位置をずらして配
置され、上側の折り板Fと固定受台9の間、及び両折り
板の間には、折りたたまれるシャツの布地が挿通可能な
すき間が設けてある。
一方、第1図乃至第4図に示すように、可動受台10の上
方の案内軸8、8には、可動フレーム17が移動可能に取
付けられ、その可動フレーム17に4つの支持枠18、19、
20、21が固定されており、その1つの支持枠20に連結部
材22を介して可動受台が固定されている。
この4つの支持枠において、前端側の支持枠18と隣接す
る支持枠19の間には、その両支持枠を案内軸8に沿って
前後方向に移動させる移動シリンダ23が連結され、同様
に、支持枠19と支持枠20間、及び支持枠20と支持枠21の
間に、それぞれ移動シリンダ24、25が連結されている。
この各移動シリンダ23、24、25は、各々独立して作動
し、その作動により、各支持枠18〜21が互いに独立して
前後方向に接近離反するようになっている。
上記各支持枠18〜21には、それぞれ可動台10の長さ方向
に延びる一対のガイド軸26、27、28、29がかけ渡され、
その各ガイド軸の各軸にリニアブッシュを介して5個の
スライド30、31、32、33、34が移動可能に取付けられて
いる。また、各スライダ30〜34には、それぞれ可動受台
10の両側縁に向き合う5枚の折り板A、B、C、D、E
と、各ガイド軸に沿って伸縮する駆動用シリンダ35が連
結されている。
上記の各折り板A〜Eは、固定受台9の折り板F、Gと
同様、各相互間及び可動受台10下面との間に、折りたた
まれるシャツの布地が挿通可能なすき間aをあけて上下
方向に交互に配置されており、この各折り板A〜Eは、
第29図のように開放した状態で、可動受台10の側縁との
間でシャツの両袖や胴部の両側を垂れ下げることができ
る間隔b′を形成し、各駆動用シリンダ35の作動によ
り、第34図のように可動受台10の下方に重なり合う位置
まで移動する。
ここで、各駆動用シリンダ35の作動量は、各折り板A〜
Gが第34図に示すごとく受台1の下方に移動した状態
で、その各折り板A〜Gの側縁が各受台9、10の側縁に
一致するまで移動させるように設定されている。
また、第4図及び第5図に示すように、上記5個の折り
板A〜Eのうち、上から2番目に配列される折り板Bに
は、L字形の連結棒38を介して、可動受台10の下方に位
置するローラ39が取付けられ、そのローラ39に水平方向
にすき間をあけてローラ40が配置されている。
このローラ40は、受台10の下方に昇降可能に設けた支持
部材41の先端に取付けられ、その支持部材41の下面に、
上記両ロール39、40間を挿通したシャツの袖に対向する
光電スイッチ42が設けられている。
上記光電スイッチ42は、上記折り板Bと連結す駆動用シ
リンダ35の動きを制御する制御回路(図示省略)に接続
しており、その端子間から移動する袖の先端が通過する
と作動して、信号を制御回路に出力するようになってい
る。また、制御回路は、光電スイッチ42から信号を受け
ると、上記駆動用シリンダ35の作動を停止するように設
定されている。このような光電スイッチ42や制御回路の
作動については、後で述べる。
一方、上記固定受台9の上方には、案内軸8の後端部に
位置させて、設置ベース1に平行に向き合う折りたたみ
台43が配置されている。
この折りたたみ台43の上面は、案内軸8に沿って移動し
てくる可動受台10に対して、その受台10に対向する側の
端部が次第に離反する傾斜面を形成しており、第43図に
示すように、可動受台10が昇降フレーム3と共に最上部
まで上昇した状態で折りたたみ台43に向かって移動した
場合、可動受台10から垂れ下がるシャツSの下半分が折
りたたみ台43の上面に当接して、シャツを長さ方向に折
り返すようになっている。
また、上記折りたたみ台43の上面の前後両端には、第6
図乃至第8図に示すように、それぞれシャツの幅方向の
間隔で対向する一対のガイド軸44、45、46、47が設けら
れている。
この各ガイド軸44〜47の上端部は、それぞれ折りたたみ
台43の上面に平行に屈曲するガイド部44a、45a、46a、4
7aに形成され、また、各ガイド軸44〜47の下端部は、折
りたたみ台43の下方に挿通して、その下方に設けた回動
プレート48、49、50、51に連結されている。
上記の回動プレート48〜51は、3個のリンク52、53、54
により互いに連動するように連結されており、その1つ
の回動プレート48に回動用シリンダ55が連結されてい
る。
このリンクと回動プレートを組み合せた構造では、回動
用シリンダ55が伸長状態にあるとき、第6図のように各
ガイド軸のガイド部44a〜47aがシャツと平行な向きで停
止し、この状態から回動用シリンダ55が収縮すると、各
リンクと回動プレートの動きにより各ガイド軸44〜47が
図中矢印の方向に回動し、各ガイド部44a〜47aが、シャ
ツの幅方向に向くようになっている。
また、折りたたみ台43の後端寄りの下面には、回転軸56
が設けられ、その回転軸56に折返し棒57の両端部が連結
されており、回転軸56の中央部には、折返し棒57を回転
させる折返し用シリンダ58が連結されている。
上記折返し棒57は、シリンダ58の作動により、第43図と
第44図に示すごとく、折りたたみ台43の後端部の側方か
ら後側のガイド軸46、47の上方を超えて折りたたみ台43
の前端に向かって回動し、折りたたみ台からはみ出した
シャツSのすそを、ガイド軸46、47を支点として長さ方
向に折りたたむ。
また、折り返し棒57には、折りたたみ台43に摺接するシ
ャツの幅より小さい長さで屈曲部59が形成され、この屈
曲部59にシャツが嵌まり込むことによりシャツを幅方向
に狭めて案内するようになっている。
さらに、折りたたみ台43の後端部には、折返し棒57とガ
イド軸46、47の間を挿通するシャツSの動きを円滑にす
るための回動ローラ60が取付けられている。
折りたたみ機構1は上述したような構造であり、次に、
この折りたたみ機構1に付設される各種の装置について
説明する。
型紙供給装置80は、第9図乃至第14図に示すように、固
定受台9の下方に配置される型紙貯留箱81を有し、その
型紙貯留箱81に隣接して昇降シリンダ82を備えた支柱を
設けている。また、昇降シリンダ82に取付けたフレーム
83に、紙回転用シリンダ84が連結する回転軸85を取付
け、この回転軸85に連結したアーム86に、紙反転用シリ
ンダ87と連結する吸着部材88を取付けている。この吸着
部材88には、一対のバキュームパッド89、89が取付けら
れている。
上記の型紙供給装置80においては、第10図のようにバキ
ュームパッド89、89が下向きで貯留箱81の型紙Rを吸着
した後、第11図に示すように、紙反転用シリンダ87によ
り型紙Rを反転させ、次に紙回転用シリンダ84の作用に
より型紙Rをその上面が固定受台9の下面に向き合うよ
うに回転させる。この回転位置が、後述する型紙把持具
に対する型紙の受け渡し位置になる。
上記の型紙供給装置と同様に固定受台9の下方に配置さ
れるシャツ搬送装置100は、第12図乃至第14図に示すよ
うに、両受台9、10の配列方向に沿って延びるガイドレ
ール101、101に、基台102を移動可能に取付け、その基
台102に上下動可能に取付けた断面コ字形の支持板103の
上端部に、固定受台9から垂れ下がるシャツの両袖を把
持する把持板104、104を取付けて成っており、両把持板
104、104の間に、それらを回転させる回転用シリンダ10
5を連結している。
また、上記基台102には、それをガイドレール101に沿っ
て前後方向に移動させる前後進用シリンダ106が連結さ
れ、支持板103には、その上下方向の動きを案内するガ
イド棒107と、昇降用シリンダ108が取付けられている。
さらに、上記支持板103には、型紙把持具109と、衿紙曲
げ具110が取付けられている。
上記型紙把持具109は、先端が2叉に分かれた紙つかみ
板111と、その紙つかみ板111との間で型紙Rをつかむ一
対の把持棒112、112と、その把持棒112、112を上向きに
回転させる回転用シリンダ113とから形成されており、
前述の型紙供給装置80によって固定受台9の下方に供給
された型紙Rの上端部Tを、第26図に示すごとく、紙つ
かみ板111と把持棒112、112の間で水平に把持する。
また、衿紙折曲げ具110は、上記の型紙把持具で把持し
た型紙Rの衿紙部Tの真下に位置する紙折り板114と、
その紙折り板114を上下動させる昇降用シリンダ115とか
ら成り、第27図に示すごとく紙折り板114が上下動する
ことにより、衿紙部Tを押し上げて上方に折り曲げる。
一方、型紙供給装置80に隣接して設置される衿紙供給装
置120は、可動受台10上に設けられる衿紙折り込み装置1
40と共に、シャツに衿紙を装着する衿紙装着装置を構成
している。
この、衿紙供給装置120は、第15図乃至第17図に示すよ
うに、固定受台9の各折り板F、Gの下方に設置される
2つの衿紙貯留箱121、122と、上記各折り板F、Gが連
結するスライダ12、13に取付けられる衿紙受渡し具12
3、124とから成っている。
衿紙貯留箱121、122の内側には、2本の上下方向のガイ
ド軸125、126が設けられ、その一方のガイド軸125に多
数の衿紙Uを積重ねて載置する衿紙受台127が、他方の
ガイド棒126に積重ねた衿紙を1枚ずつ吸着して取り出
す吸着部材128がそれぞれ移動可能に取付けられてい
る。上記吸着部材128には、衿紙は水平状態で吸引する
2個のバキュームパッド129、129が取付けられ、上記衿
紙受台127と吸着部材128には、それらを上下動させる昇
降シリンダ130、131が連結されている。
この両衿紙貯留箱121、122においては、一方に半袖用衿
紙を、他方に長袖用衿紙をそれぞれ収納しておき、吸着
部材128で折り紙を吸着して昇降させて、各衿紙を固定
受台9の上方の衿紙受渡し具123、124まで持ち上げる。
衿紙受渡し具123、124は、吸着部材128が持ち上げた衿
紙の衿挿入部を水平状態で把持する把持板132と、この
把持板132を開閉する回動用シリンダ133から成り、各折
り板F、G用のシリンダ14、15が作動すると、各折り板
F、Gと共に固定受台9の幅方向に移動し、衿紙を固定
受台9の中央部まで移動させる。
この衿紙受渡し具123、124の作動は、シャツ折りたたみ
機に設けた長袖用又は半袖用のボタンを押すことによっ
て選択的に行なわれ、長袖か半袖用の衿紙のいずれか一
方がセット位置まで移動される。
一方、衿紙折り込み装置140は、第18図に示すように、
前記の衿紙受渡し具123、124から衿紙を受け取ってシャ
ツの衿に折り込む衿紙折曲げ装置141と、可動受台にセ
ットしたシャツの衿を持ち上げる衿持ち上げ装置142と
から成っており、この両装置は、第2図に示すように、
可動受台10の中央部に沿って配置されている。
衿紙折曲げ装置は、第22図乃至第25図に示すように、支
持枠21に取付けた固定フレーム143に、前後方向に伸縮
する前後退用シリンダ144を介して可動板145を取付け、
その可動板145に、回動用シリンダ146に連結した軸147
を介して回動プレート148を取付け、この回動プレート1
48に、衿紙挾み具149と、衿紙の衿挿入部を折曲げる第
1折曲げ具150と、首ガイド部を折曲げる第2折曲げ具1
51を取付けて成っている。
上記衿紙挾み具149は、回動プレート148の下面との間で
衿紙を水平状態で挾む挾み板152と、その挾み板152を回
動する回動シリンダ153から成り、挾み板152はバネ154
によって連結部材155に対し直角方向に付勢されてい
る。
この衿紙挾み具149は、衿紙受渡し具123、124が水平状
態に把持した衿紙の首ガイド部Vを把持し、次に回動用
シリンダ153の作動により回動プレート148が回動するこ
とで衿紙を回転させて、衿挿入部が下向きで、かつ裏面
がシャツの衿口に向き合った状態で衿紙を把持する。
第1折曲げ具150は、先端が2叉に形成された折曲げ板1
56と、その折曲げ板156を前後方向に移動させる移動シ
リンダ157から成り、回動プレート148が回動した状態で
移動シリンダ157が作動すると、折曲げ板156が衿紙挾み
具149の挾み板152の下側を移動し、挾み板152で把持し
た衿紙の衿挿入部Wの両端部をシャツの衿口に向かうよ
うに折り曲げる。
また、第2折曲げ具151は、先端が2叉の折曲げ板158
と、その折曲げ板158を上下方向に回動させる回動シリ
ンダ159から成り、折曲げ板158が回動することにより、
第1折曲げ具150で衿挿入部が折曲げた衿紙の首ガイド
部を、下向きに折り曲げる。これにより、首ガイド部が
シャツの首部内面に添うようにセットされる。
一方、衿持ち上げ装置142は、第18図乃至第21図に示す
ように、可動受台上に支持板21に連結した固定フレーム
143に、昇降用シリンダ160を介してシャツ押え板161を
取付け、そのシャツ押え板161の両側に前後方向に伸縮
する移動シリンダ162、162を設け、この移動シリンダの
連結棒163、163に、ピン164を介して衿上げ板165、165
を上下方向に揺動可能な状態で取付けている。
また、各シャツ押え板161には、可動受台10にセットし
たシャツを押えた際に、シャツの衿部周辺が露出する開
口166が形成されており、シャツ押え板161の両側に回転
可能に取付けられた衿押え板167、167が、上記開口166
から衿の上面に当接するようになっている。
さらに、シャツ押え板161の両側面には、カムローラ16
8、168が取付けられ、衿上げ板165、165の先端には、そ
のカムローラ168、168に係合する係合部165a、165aが設
けられている。
上記の衿持ち上げ装置においては、移動シリンダ162、1
62が作動して衿上げ板165、165をシャツの衿口に引き込
むと、衿上げ板は先ずシャツ押え板161の上面を摺動し
てシャツの衿の下側に入り込み、次に、第32図のように
カムローラ168と係合部165aが係合すると、その係合部
を支点として上向きに揺動し、シャツの衿の側縁を持ち
上げる。
この実施例のシャツ折りたたみ機は、上記のような構造
で成っており、次に、この折りたたみ機を用いてのシャ
ツ折りたたみの作業手順を、順を追って説明する。
先ず、作業の開始前、昇降装置3における昇降用シ
リンダ7の副シリンダ7aを作動させて、可動受台10の上
面が固定受台9の下面よりわずかに下方に位置するよう
に設定する。
その状態で、型紙供給装置80のバキュームパッド8
9、89により貯留箱81から型紙Rを吸着し、それを反転
・回転させて固定受台9の下面に向き合わせる。この回
転した型紙Rは、次に第26図に示すように型紙把持具10
9で把持され、型紙供給装置80は、型紙を受け渡すと、
上記とは逆に作動して初期の状態に戻る。
型紙把持具109が型紙Rを把持すると、第27図に示
すように、折曲げ具110の紙折り板114が上昇して型紙R
の衿紙部Tを上向きに折り曲げる。ついで、シャツ搬送
装置100の昇降用シリンダ108が伸長して型紙把持具109
と折曲げ具110を一体に上昇させ、型紙Rの上端部Tを
溝15を貫通させて固定受台9の上面から突出させる。
次に、その固定受台9上に、第28図及び第29図に示
すようにシャツSを、ボタンを掛け上向きにした状態
で、受台9の溝15から突出した型紙の上端部Tにシャツ
の衿後部を差し込むと共に、受台9の両側から両袖と胴
部の両側縁を垂れ下げてセットする。
このセット時、衿紙の長袖又は半袖用の選択ボタンを押
して、衿紙受渡し具123、124の一方の把持具を作動さ
せ、所要形状の衿紙Uを把持させる。
次に、シャツ搬送装置100を作動させ、固定受台1
にセットしたシャツSを可動受台10まで移動させる。こ
の場合、両受台9、10から突出した型紙の上端部Tの型
紙把持具109が溝15、16に沿って移動する。また、可動
受台10が固定受台9より下側に配置されているため、第
30図に示すように、シャツの移動と共に型紙Rが可動受
台10の上面に乗り上り、シャツの背面に向き合されるこ
とになる。
このように、シャツSと型紙Rが可動受台12の折りたた
み位置まで移動すると、型紙の折り曲げや型紙の把持、
シャツ袖に対する把持状態が解除され、シャツ搬送装置
100が下降すると共に、ガイドレール101に沿って後退
し、初期状態に戻る。
また、垂れ下げた一方の袖が、両ローラ39、40間に挿通
して、光電スイッチ42の端子間に向き合わされる。
次に、昇降用シリンダ7の副シリンダ7aを作動し
て、可動受台10を固定受台9と同一高さまで上昇させ
る。
可動受台10が上昇して、シャツが所定の折りたたみ
位置までくると、衿紙持ち上げ装置142の昇降シリンダ1
60が作動し、シャツ押え板161が下降してシャツを押さ
える。これにより、次の衿紙挿入の際にシャツが奥側へ
ずれたりしないように保持される。(第31図) シャツ押え板161がシャツを押えると、第32図に示すよ
うに、移動シリンダ162が作動して衿上げ板165がシャツ
の衿に向かって移動し、衿の下側に入り込む。この衿上
げ板165は、カムローラ168に当接してさらに移動する
と、後端が上向きに回動して、衿押え板167と共にシャ
ツの衿を持ち上げる。
ついで、折り板によりシャツを折りたたむのである
が、この作業は、先ず、第33図に示すように可動受台10
と固定受台9に向き合う折り板A、Fを移動させ、その
折り板A、Fと各受台9、10の間で受台から垂れ下がっ
たシャツの袖や胴部を折りたたむ。
次に、第34図に示すように、折り板B、Gを移動さ
せて折り板A、Fとの間でシャツを折りたたみ、つい
で、可動受台10における残りの折り板C、D、Eを上か
ら順に移動させて、シャツの両袖を交互に折りたたむ。
上記の作業では、各折り板での折りたたみの際、シャツ
の袖等が常に折り板の側縁から真下に垂れ下がった状態
にあるため、各折り板において全て同じ状態で折りたた
まれることになり、袖等が折り板ごとにずれたり、ねじ
れた状態で折り返されることがなく、先端まで確実に折
りたたまれる。
また、袖等が受台の下面に折りたたまれるため、型紙R
と可動受台10が共にシャツの背面と袖等の間に挿入され
た状態で折りたたまれる。
一方、上記の折り板F、Gの移動と共に衿紙受渡し
具123、124も同時に移動して、衿紙を固定受台の中央部
まで運ぶ。この折りたたみの間に、衿紙貯留箱121、122
の吸着部材128が次回のための衿紙を吸着して上昇し、
受渡し具123、124の復帰を待機する。
上記のように衿紙が受台の中央に来た時点では、衿紙折
曲げ装置141の衿紙挟み具149は開放状態にあり、次に、
前進後退用シリンダ144が作動して、衿紙渡し具123又は
124の衿紙を挾み板152が把持する。(第35図) ついで、回動用シリンダ146の作動により回動プレ
ート148が回動すると、衿紙は、衿挿入部が下向きで、
裏面がシャツの衿口に向き合わされた状態でセットされ
る。(第32図) この状態で、第1折曲げ具150が作動して折曲げ板156が
前進すると、衿紙の衿挿入部の両側が衿口に向かって折
り曲げられる。(第36図) 上記の状態では、衿上げ板165、165によりシャツと衿が
持ち上げられて大きく開いた状態にあるので、次に前後
退用シリンダ144の作動により衿紙を前進させると、衿
挿入部がシャツの衿内側に簡単に侵入していく。
衿挿入部が衿内にいく分挿入されると、挿入の障害
になる衿上げ板165を後退させて衿内部から引く抜く
が、このとき、衿押え板167が下がって、衿紙挿入用の
案内道をつくる。すなわち、シャツの衿は、予めアイロ
ン加工により弾性力のある状態で整形されているので、
第37図に示すように、衿押え板167が中央上面を押圧す
ると、布地のもつ弾力によって首回りの近傍が膨らみ、
案内道169を形成することになる。したがって、衿紙折
曲げ装置141の前進と共に衿挿入部がシャツの衿内部に
スムーズに差し込まれる。(第38図) 衿挿入部が衿内に挿入され、シャツの第1ボタンまで差
し込まれると、そのボタン部により衿折曲げ装置60の動
きが止められ、停止状態になる。
次に、衿紙挟み具149が解除され、第39図に示すよ
うに、第2折曲げ具151が作動して、折曲げ板158が衿紙
の首ガイド部Vの中央近傍を下向きに折り曲げる。これ
により、首ガイド部は、シャツの衿形状に沿ってわん曲
しながら首部内側に入り込み、その内面に添った状態で
収納される。(第40図) 上記のようにシャツを折りたたんだ状態で、次に昇
降装置3における昇降用シリンダ7の主シリンダ7bに作
動させて、可動受台10を上昇させると、第41図に示すよ
うにシャツSは上半部が可動受台10に折りたたまれた状
態で折り板F、Gから引き抜かれ、下半部が可動受台10
の端部から垂れ下がった状態で引き上げられる。
次に、第42図及び第43図に示すごとく、支持枠20、
21に連結した移動シリンダ24、25を縮めた状態で、前端
側の移動シリンダ23だけを伸長させ、支持枠18に対して
他の支持枠19、20、21を一体で案内軸8、8に沿って移
動させる。これにより、支持枠18に連結した折り板A、
Bが他の折り板C、D、Eから引き離され、シャツSの
内部から引き抜かれることになる。
また、これと同時に、可動受台10が折りたたみ台43に向
かって移動することにより、第43図に示すように、その
受台10から垂れ下ったシャツの下半部が折りたたみ台43
の上面に摺接し、シャツSが受台10と折りたたみ台43の
間で長さ方向に折りたたまれる。
この状態で、次に、折りたたみ台43の各ガイド軸44
〜47を回動させ、各ガイド部44a〜47aをシャツSの上方
に突出させる。これにより、折りたたみ台43上面に摺接
するシャツは、幅方向と上方向から規制され、両側が折
りたたみ幅にそろえられる。
ついで、第44図に示すように、折り返し用シリンダ
58を作動させて折返し棒57を前側に向かって回転させ、
折りたたみ台43からはみ出したシャツのすそを上回きに
回動してガイド軸46、47を支点として折り返す。
この場合、折返し棒57の屈曲部59の案内により、シャツ
の幅方向への拡がりを抑制されるため、シャツのすそ
は、定められた所定の寸法からはみ出すことなく折り返
され、ガイド軸の間のシャツ上に確実に折りたたまれ
る。
上記の折り返しが終了すると、折り返し棒54を逆方
向に回転させ、初期状態に戻った後、第45図と第46図に
示すように、移動シリンダ23を縮めると共に、隣接する
移動シリンダ24を伸長させる。これにより、支持枠19が
他の支持枠21、22から離反し、折り板Cがシャツ内部か
ら引き抜かれる。
ついで、移動シリンダ24を縮めると共に、隣接の移動シ
リンダ25を伸長させ、支持枠21を支持枠22に対して離反
させる。これにより、シャツSの内部から折り板Dと可
動受台10が抜き取られる。(第47図) このように、袖のカフス部を折りたたむ折り板Eを残し
て、シャツの内部から折り板A〜Dと可動受台を順次抜
き取ることにより、各々の抜き取りの際にシャツに加わ
るずれ力が小さくなると共に、折り板Eによってシャツ
の折りたたまれた状態が維持されるため、袖のねじれや
カフス部の位置ずれが防止される。
最後に、移動シリンダ25を縮めて維持枠21を移動さ
せ、折り板Eを引き抜く。このとき、折りたたみ台43の
前側のガイド軸44、45がシャツを上方から抑えているた
め、折り板等の引き抜きと共にシャツ全体が引き抜き方
向にずれようとする動きが防止されることになり、シャ
ツは定位置で保持される。
折り板や可動受台が引き抜かれると、第48図に示す
ようにガイド軸の回転用シリンダ55が伸縮して、各ガイ
ド軸を初期状態に回転させ、折りたたみ台43上に、第49
図に示すような定形形状に折りたたまれたシャツが残さ
れる。
ところで、ワイシャツなどのシャツ類は、サイズの変化
に伴なって折りたたむ先端までの寸法も変化する。
特に、シャツのゆき寸法の変化に応じて、袖のカフス部
先端までの寸法が大きく変化するが、このような袖のカ
フス部やタック部は、予めアイロン加工により仕上げら
れているために、折り返しの位置から外して折りたたむ
必要がある。このため、ワイシャツの折りたたみ作業に
おいては、両袖のカフス部やタック部が折り位置に来な
いように、作業者が折りたたみ長さを調整する必要があ
る。
このような調整を行なうため、この実施例の折りたたみ
機では、折り板A〜Gによる折りたたみの途中におい
て、折り板から垂れ下がるシャツの袖の位置を検出器に
より検出し、その検出値とそれ以後の折り板による折り
たたみ長さから、カフス部やタック部が折り返し位置か
らずれた位置になるように駆動装置の作動量を調節し、
折り板の折りたたみ長さを変化させる方法を採用してい
る。
すなわち、第50図に示すように、各折り板により折りた
たみ幅を2W(この幅2Wは、この実施例では可動受板10の
幅寸法と同じであり、シャツのカフス部の長さより大き
く設定される)とすると、第51図に示すように最上部の
折り板Aによって右側の袖T2を1回だけ折りたたんだ場
合、左右の袖の差は折りたたみ幅2Wになる。
この両袖T1、T2の差2Wは、各折り板A〜Eにより折りた
たまれる幅が全て一定(2W)に設定されているため、次
に下側の折り板B〜Eにより交互に両袖を折りたたんだ
場合でも、常に一定に維持される。
したがって、シャツSのゆき寸法(第50図に示すよう
に、衿の中心から袖先端までの寸法)Lが、上記のWで
割り切れる大きさである場合には、第34図に示すよう
に、各折り板を受台10の側縁の一致する最終位置まで移
動させて、両袖を交互に折りたたむと、左側の袖T1のカ
フス部R1の端部が折り板の端部に一致し、右側のカフス
部R2の先端がその2W先の折り板の端部に一致して折りた
たまれる。
一方、シャツSのゆき寸法Lが、Wで割り切れない大き
さの場合、例えば、上記の例9Wより2xだけ小さくし、L
=9W−2xである場合は、次のような制御を行なう。
第51図のように、最上部の折り板Aにより右側の袖T2
最後まで折り板した後、第52図に示すように、折り板B
を最後まで移動させずに受台10の端部からxだけ手前で
停止させた場合、この折り板Bの動きにより、xの往復
分の距離2xだけ、それ以後の折り板による折りたたみ可
能寸法が減少する。
このため、次に、第53図に示すごとく、下側の折り板
C、D、Eを順に最後位置まで移動させると、両袖T1
T2のカフス部R1、R2は、折り板D、Eの端部に一致した
状態で折りたたまれ、タック部も折曲げられずに折返さ
れることになる。
したがって、シャツのカフス部R1、R2とタック部を折り
返し位置からずらして確実に折りたたもうとすれば、折
り板Bが受台10端部からxの位置にきたときに、左側の
袖T1の先端が光電スイッチ42を通過して、その信号によ
り折り板Bの駆動用シリンダ35の作動を停止させるよう
にすればよい。そして、これに合うように支持部材41を
上下動させて、光電スイッチ42の位置を設定する。
このような制御により、シャツのサイズ変化に伴なって
ゆき下寸法が変化した場合でも、各袖のカフスとタック
部を折りたたみ位置から確実にずらして折りたたむこと
ができる。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明は、上記のような構成としたこ
とにより、次のような効果がある。
(1) シャツを受台にセットするだけで、シャツの折
りたたみや抜き取り、及び型紙の装着などを自動的に行
なうことができるので、シャツの折りたたみ作業から手
作業の手間を大幅に取り除くことができ、作業の生産能
率を大きく向上させることができる。
また、シャツをセットする固定受台と、シャツを長さ方
向に縦折りする折りたたみ台とを別々に設置したので、
可動受台の上昇によってシャツが固定受台から引き抜か
れた後、シャツの縦折りと併行して固定受台のシャツの
セット作業を行なうことができ、シャツ折りたたみの生
産効率を大きく向上させることができる。
(2) 受台から垂れ下げたシャツの袖等を複数の折り
板により順に折りたたむようにしたので、各々の折りた
たみを全て同じ状態で行なうことができ、袖等にねじれ
や位置ずれを生じさせることなく、シャツを先端まで確
実に折りたたむことができる。
(3) また、各折り板をそれぞれ独立して前後方向に
移動可能とすると、シャツ内部の折り板から順に引き抜
くことにより、抜き取りによる袖やカフス部の位置ずれ
を防止することができ、シャツを折りたたんだ状態を変
化させずにとり出すことができる。
(4) また、折り板による折りたたみの途中で、袖の
位置を検出して折り板の移動量を制御するようにする
と、シャツのサイズが変化しても、各袖のカフス部とタ
ック部を確実に折り位置からずらして折りたたむことが
でき、シャツを自動的にかつ正確に折りたたむことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例に係るシャツ折りたたみ機を
示す縦断正面図、第2図は第1図のII−II線に沿った横
断平面図、第3図は第1図のIII−III線に沿った横断平
面図、第4図は第1図のIV−IV線に沿った縦断側面図、
第5図は実施例の要部を示す正面図、第6図は折りたた
み台の平面図、第7図はその縦断正面図、第8図は第6
図のVIII−VIII線からみた断面図、第9図は第1図のIX
−IX線に沿った縦断側面図、第10図は同上の型紙供給部
を拡大して示す一分縦断正面図、第11図はその作用を示
す正面図、第12図はシャツ搬送装置を示す縦断正面図、
第13図は第12図のXIII−XIII線の平面図、第14図は第12
図のX IV−X IV線からみた縦断平面図、第15図は同上の
衿紙供給部を示す縦断正面図、第16図は第15図のXVI−X
VI線に沿った縦断側面図、第17図は第15図のXVII−XVII
線に沿った横断平面図、第18図は衿紙折り込み装置を示
す縦断正面図、第19図は第18図のX IX−X IX線に沿った
横断平面図、第20図及び第21図はそれぞれ第19図のXX−
XX線及びXXI−XXIに沿った断面図、第22図は第18図のXX
II−XXII線に沿った横断底面図、第23図は第22図のXXII
I−XXII線に沿った横断正面図、第24図は第22図のXX IV
−XX IV線に沿った縦断側面図、第25図は第23図のXXV−
XXV線に沿った縦断側面図、第26図乃至第48図は同上の
折りたたみ機の作用を示す図、第49図は折りたたまれた
シャツを示す斜視図、第50図乃至第53図は折り板の制御
方法を示す図、第54図は型紙の斜視図、第55図は衿紙の
斜視図である。 1……折りたたみ機構、3……昇降装置、 9……固定受台、10……可動受台、 14、35……駆動用シリンダ、 23、24、25……移動シリンダ、 42……光電スイッチ、43……折りたたみ台、 57……折返し棒、80……型紙供給装置、 100……シャツ搬送装置、 120……衿紙供給装置、 140……衿紙折り込み装置、 A、B、C、D、E、F……折り板、 S……シャツ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャツの折りたたみ幅で形成した固定受台
    と可動受台を前後方向に配置し、その両受台の両側に、
    上下方向にすき間をあけて折り板を設け、この各折り板
    に、それぞれ折り板を各受台の側方からその下方に重な
    り合う範囲で移動させる駆動装置を連結し、上記可動受
    台とその各折り板及び各駆動装置に、それらを一体で昇
    降させる昇降装置と、その上昇位置で前後方向に移動さ
    せる移動装置を連結し、上記昇降装置の昇降量を、可動
    受台を固定受台に対してシャツの背中挿入用の型紙が挿
    通可能なすき間をもつように下降させる状態と、固定受
    台とその下方に入り込んだ折り板の間からシャツを引き
    抜けるような高さまで可動受台を上昇させる状態とが選
    択できるように構成し、上記移動装置による可動受台の
    移動経路上に、上昇位置の可動受台が前後方向に移動し
    た時にその可動受台から垂れ下がるシャツと干渉してシ
    ャツを長さ方向に折り返す折りたたみ台を設け、上記固
    定受台の下方に、上記型紙を固定受台の下面に向き合せ
    た状態で供給する型紙供給装置と、その型紙を固定受台
    の上面にセットしたシャツと共に可動受台に向かって移
    動させるシャツ搬送装置とを設けたシャツ折りたたみ
    機。
  2. 【請求項2】可動受台の各折り板とそれに連結する駆動
    装置を、それぞれ他の折り板と駆動装置に対して独立し
    て前後方向に移動可能とした請求項(1)に記載のシャ
    ツ折りたたみ機。
  3. 【請求項3】可動受台の下方に、その可動受台から垂れ
    下がるシャツの袖の下端を検出する検出器を設け、可動
    受台の下方に折り板によってシャツの袖を折りたたむ際
    上記検出器の検出信号に基づいてそれ以後の袖の折りた
    たみ長さから袖の下端近傍部が折り位置にならないよう
    な折り板の移動量を算出し、その算出結果に基づいて各
    折り板の移動量を変化させる制御回路を備えた請求項
    (1)又は(2)に記載のシャツ折りたたみ機。
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