JPH0738554Y2 - コンクリート型枠の成形面シート構造 - Google Patents
コンクリート型枠の成形面シート構造Info
- Publication number
- JPH0738554Y2 JPH0738554Y2 JP1989142189U JP14218989U JPH0738554Y2 JP H0738554 Y2 JPH0738554 Y2 JP H0738554Y2 JP 1989142189 U JP1989142189 U JP 1989142189U JP 14218989 U JP14218989 U JP 14218989U JP H0738554 Y2 JPH0738554 Y2 JP H0738554Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- molding surface
- fiber
- concrete
- sheet structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はコンクリート打設に用いられるコンクリート型
枠に関し、一層詳しくはコンクリート型枠の成形面構造
に関する。
枠に関し、一層詳しくはコンクリート型枠の成形面構造
に関する。
コンクリートの打設にあたっては、打設コンクリート中
の余剰水およびそこに含まれる気泡を効果的に排出処理
することが必要である。詳しく述べると、所謂生コンク
リートには水とセメントとの水和作用に必要とされる以
上の水分が含まれ、これにより生コンクリートの流動性
を高めてコンクリート打設作業を効率的に行い得るよう
にしているが、そのような余剰水およびそこに含まれる
気泡についてはコンクリート打設後に速やかに排除しな
ければならない。というのは、かかる余剰水は打設コン
クリートをバイブレータ等で締め固める際に型枠の成形
面側に集積され、その結果養生後の成形コンクリートの
表面には気泡に起因する所謂アバタが現れて、該成形コ
ンクリートの表面特性が悪化したり、また余剰水のため
に型枠の成形面側で水/セメント比が高くなって、該成
形コンクリートの表面強度が低下したりするからであ
る。
の余剰水およびそこに含まれる気泡を効果的に排出処理
することが必要である。詳しく述べると、所謂生コンク
リートには水とセメントとの水和作用に必要とされる以
上の水分が含まれ、これにより生コンクリートの流動性
を高めてコンクリート打設作業を効率的に行い得るよう
にしているが、そのような余剰水およびそこに含まれる
気泡についてはコンクリート打設後に速やかに排除しな
ければならない。というのは、かかる余剰水は打設コン
クリートをバイブレータ等で締め固める際に型枠の成形
面側に集積され、その結果養生後の成形コンクリートの
表面には気泡に起因する所謂アバタが現れて、該成形コ
ンクリートの表面特性が悪化したり、また余剰水のため
に型枠の成形面側で水/セメント比が高くなって、該成
形コンクリートの表面強度が低下したりするからであ
る。
一方、現在普及しているコンクリート型枠の多くは鋼板
から構成され、その成形面にはオイルあるいは適当な樹
脂等を塗布し、これにより該成形面が打設コンクリート
から容易に剥離し得るようにされている。コンクリート
打設に一旦用いられたコンクリート型枠の成形面にはコ
ンクリート等が付着して汚れているので、それらを清掃
した後に該成形面にはオイルあるいは適当な樹脂等が再
び塗布され、そのコンクリート型枠は再度使用に供され
ることになる。このようにコンクリート型枠はその成形
面の再処理を行いつつ繰り返し使用されるが、該成形面
が局部的な損傷例えば凹み等を受けた場合には、かかる
損傷跡が打設コンクリートに付くことになるので、その
コンクリート型枠は再度使用に供されることはなくスク
ラップとして廃棄されることになる。
から構成され、その成形面にはオイルあるいは適当な樹
脂等を塗布し、これにより該成形面が打設コンクリート
から容易に剥離し得るようにされている。コンクリート
打設に一旦用いられたコンクリート型枠の成形面にはコ
ンクリート等が付着して汚れているので、それらを清掃
した後に該成形面にはオイルあるいは適当な樹脂等が再
び塗布され、そのコンクリート型枠は再度使用に供され
ることになる。このようにコンクリート型枠はその成形
面の再処理を行いつつ繰り返し使用されるが、該成形面
が局部的な損傷例えば凹み等を受けた場合には、かかる
損傷跡が打設コンクリートに付くことになるので、その
コンクリート型枠は再度使用に供されることはなくスク
ラップとして廃棄されることになる。
打設コンクリートから余剰水および気泡を効果的に排出
しようとする試みとして、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ビニロン、レーヨン、ナイロン、ウール、アクリ
ル、綿ならびにそれらの混紡等の繊維を特殊編みするこ
とによって形成されたシート所謂フォームレスシートを
型枠の成形面側に適用することが知られている。そのよ
うなフォームレスシートには互いに連通状態となった微
細な凹部あるいは空間が残されており、そこに集積した
余剰水はそれら微細な凹部あるいは空間に沿って下降
し、一方そこに含まれた気泡は該微細な凹部あるいは空
間に沿って上昇して排出され得るとされている。実際、
そのようなフォームレスシートを型枠の成形面側に適用
した場合、それを使用しない場合と比べれば、打設コン
クリート中の余剰水に含まれる気泡の排除処理は相当な
程度まで改善され、その結果成形コンクリートの表面か
らは気泡に起因する所謂アバタが排除され得る。しかし
ながら、余剰水の排除処理は十分に達成されず、このた
め成形コンクリートの表面強度については満足し得る結
果は得られない。
しようとする試みとして、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ビニロン、レーヨン、ナイロン、ウール、アクリ
ル、綿ならびにそれらの混紡等の繊維を特殊編みするこ
とによって形成されたシート所謂フォームレスシートを
型枠の成形面側に適用することが知られている。そのよ
うなフォームレスシートには互いに連通状態となった微
細な凹部あるいは空間が残されており、そこに集積した
余剰水はそれら微細な凹部あるいは空間に沿って下降
し、一方そこに含まれた気泡は該微細な凹部あるいは空
間に沿って上昇して排出され得るとされている。実際、
そのようなフォームレスシートを型枠の成形面側に適用
した場合、それを使用しない場合と比べれば、打設コン
クリート中の余剰水に含まれる気泡の排除処理は相当な
程度まで改善され、その結果成形コンクリートの表面か
らは気泡に起因する所謂アバタが排除され得る。しかし
ながら、余剰水の排除処理は十分に達成されず、このた
め成形コンクリートの表面強度については満足し得る結
果は得られない。
一方、コンクリート型枠の成形面を再処理する場合に
は、上述したように、コンクリート型枠の成形面からコ
ンクリート等の付着汚れを欠き落とす清掃作業と、その
清掃成形面にオイルあるいは適当な樹脂等を塗布する塗
布作業とが伴う。清掃作業では、コンクリート等の付着
汚れが所謂ハツリ工具あるいはサンダ等の研磨機を用い
て欠き落とされ、また塗布作業では、オイルあるいは樹
脂等がスプレ等の噴霧器を用いて塗布される。これら作
業のうち特に清掃作業が面倒でしかも時間が掛かるとい
うことが問題点として指摘されている。更に、鋼板製の
コンクリート型枠は比較的重量があり、この点でもかか
る作業を一層面倒なものとしている。
は、上述したように、コンクリート型枠の成形面からコ
ンクリート等の付着汚れを欠き落とす清掃作業と、その
清掃成形面にオイルあるいは適当な樹脂等を塗布する塗
布作業とが伴う。清掃作業では、コンクリート等の付着
汚れが所謂ハツリ工具あるいはサンダ等の研磨機を用い
て欠き落とされ、また塗布作業では、オイルあるいは樹
脂等がスプレ等の噴霧器を用いて塗布される。これら作
業のうち特に清掃作業が面倒でしかも時間が掛かるとい
うことが問題点として指摘されている。更に、鋼板製の
コンクリート型枠は比較的重量があり、この点でもかか
る作業を一層面倒なものとしている。
したがって、本考案の目的は打設コンクリートから余剰
水およびそこに含まれる気泡の双方を効果的に排除し得
るコンクリート型枠の成形面シート構造であって、しか
もコンクリート型枠を繰り返して用いる際にその成形面
の再処理作業を軽減し得る成形面シート構造を提供する
ことである。
水およびそこに含まれる気泡の双方を効果的に排除し得
るコンクリート型枠の成形面シート構造であって、しか
もコンクリート型枠を繰り返して用いる際にその成形面
の再処理作業を軽減し得る成形面シート構造を提供する
ことである。
本考案によれば、コンクリート型枠の成形面側に適用さ
れるようになった成形面シート構造であって、該コンク
リート型枠の成形面に接着されるようになった基材シー
トと、この基材シートに対して互いに独立した複数の固
着箇所で固着されたフォームレスシートとよりなり、該
基材シートがポリプロピレン、ポリエステルおよびナイ
ロンからなる群のうちから選ばれた材料から形成され、
該フォームレスシートがポリプロピレン繊維、ポリエス
テル繊維、ピニロン繊維、レーヨン繊維、ナイロン、ウ
ール繊維、アクリル繊維、綿繊維およびそれらの混紡繊
維からなる群のうちから選ばれた繊維を特殊編みするこ
とにより形成されることを特徴とする成形面シート構造
が構成される。
れるようになった成形面シート構造であって、該コンク
リート型枠の成形面に接着されるようになった基材シー
トと、この基材シートに対して互いに独立した複数の固
着箇所で固着されたフォームレスシートとよりなり、該
基材シートがポリプロピレン、ポリエステルおよびナイ
ロンからなる群のうちから選ばれた材料から形成され、
該フォームレスシートがポリプロピレン繊維、ポリエス
テル繊維、ピニロン繊維、レーヨン繊維、ナイロン、ウ
ール繊維、アクリル繊維、綿繊維およびそれらの混紡繊
維からなる群のうちから選ばれた繊維を特殊編みするこ
とにより形成されることを特徴とする成形面シート構造
が構成される。
本考案による成形面シート構造において、好ましくは、
基材シートにはコンクリート型枠の成形面に接着させら
れる側に接着剤層が与えられ、その接着剤層に剥離紙が
適用される。また、本考案による成形面シート構造にお
いては、基材シートとフォームレスシートの間に高吸水
性材料層を介在させてもよい。
基材シートにはコンクリート型枠の成形面に接着させら
れる側に接着剤層が与えられ、その接着剤層に剥離紙が
適用される。また、本考案による成形面シート構造にお
いては、基材シートとフォームレスシートの間に高吸水
性材料層を介在させてもよい。
本考案による成形面シート構造にあっては、フォームレ
スシートは基材シートに対して互いに独立した複数の固
着箇所で固着されるので、該フォームレスシートと該基
材シートとの間には互いに連通した状態のスペースが残
される。したがって、そのような構成の成形面シート構
造をコンクリート型枠の成形面側に接着させて該フォー
ムレスシートを打設コクンクリートの成形面とすると、
該打設コンクリートの余剰水はフォームレスシートと基
材シートとの間のスペースから効果的に排除し得ると共
に該余剰水に含まれた気泡はフォームレスシートを通し
て効果的に排除され得ることになる。また、本考案によ
る成形面シート構造は在来のコンクリート型枠の成形面
にも適用することが可能であり、この場合かかるコンク
リート型枠の成形面自体の再処理作業は必要とされなく
なる。
スシートは基材シートに対して互いに独立した複数の固
着箇所で固着されるので、該フォームレスシートと該基
材シートとの間には互いに連通した状態のスペースが残
される。したがって、そのような構成の成形面シート構
造をコンクリート型枠の成形面側に接着させて該フォー
ムレスシートを打設コクンクリートの成形面とすると、
該打設コンクリートの余剰水はフォームレスシートと基
材シートとの間のスペースから効果的に排除し得ると共
に該余剰水に含まれた気泡はフォームレスシートを通し
て効果的に排除され得ることになる。また、本考案によ
る成形面シート構造は在来のコンクリート型枠の成形面
にも適用することが可能であり、この場合かかるコンク
リート型枠の成形面自体の再処理作業は必要とされなく
なる。
次に、添付図面を参照して、本考案による成形面シート
構造を具体的に説明する。なお、第1図は本考案による
成形面シート構造の一実施例を示す部分平面図、第2図
は第1図のII−II線に沿う断面図、第3図は第1図に示
す成形面シート構造の変形実施例を示す平面図である。
構造を具体的に説明する。なお、第1図は本考案による
成形面シート構造の一実施例を示す部分平面図、第2図
は第1図のII−II線に沿う断面図、第3図は第1図に示
す成形面シート構造の変形実施例を示す平面図である。
第1図および第2図を参照すると、本考案による成形面
シート構造は基材シート10およびフォームレスシート12
から構成され、フォームレスシート12は基材シート10に
対して互いに独立した複数の固着箇所14で固着される。
基材シート10はポリプロピレン、ポリエステルあるいは
ナイロン等の樹脂材料から形成され得るが、好ましくは
該樹脂材料の繊維から織られた布として構成される。一
方、フォームレスシート12は上述したようにポリプロピ
レン、ポリエステル、ビニロン、レーヨン、ナイロン、
ウール、アクリル、綿ならびにそれらの混紡等の繊維を
特殊編みすることによって形成される。本実施例では、
フォームレスシート12と基材シート10との固着のため
に、好ましくは超音波溶接が利用されるが、接着剤ある
いはミシン掛け等によってもフォームレスシート12を基
材シート10に対して固着し得る。いずれにしても、フォ
ームレスシート12と基材シート10とが互いに独立した複
数の固着箇所14で固着されるために、その間には互いに
連通した状態のスペース16が残されることになる(第2
図)。なお、基材シート10およびフォームレスシート12
とからなる成形面シート構造の厚さは約0.8ないし0.9mm
程度とされ得るが、その範囲以下あるいは以上の厚さで
あってもよいことは言うまでもない。
シート構造は基材シート10およびフォームレスシート12
から構成され、フォームレスシート12は基材シート10に
対して互いに独立した複数の固着箇所14で固着される。
基材シート10はポリプロピレン、ポリエステルあるいは
ナイロン等の樹脂材料から形成され得るが、好ましくは
該樹脂材料の繊維から織られた布として構成される。一
方、フォームレスシート12は上述したようにポリプロピ
レン、ポリエステル、ビニロン、レーヨン、ナイロン、
ウール、アクリル、綿ならびにそれらの混紡等の繊維を
特殊編みすることによって形成される。本実施例では、
フォームレスシート12と基材シート10との固着のため
に、好ましくは超音波溶接が利用されるが、接着剤ある
いはミシン掛け等によってもフォームレスシート12を基
材シート10に対して固着し得る。いずれにしても、フォ
ームレスシート12と基材シート10とが互いに独立した複
数の固着箇所14で固着されるために、その間には互いに
連通した状態のスペース16が残されることになる(第2
図)。なお、基材シート10およびフォームレスシート12
とからなる成形面シート構造の厚さは約0.8ないし0.9mm
程度とされ得るが、その範囲以下あるいは以上の厚さで
あってもよいことは言うまでもない。
第1図および第2図に示した実施例では、基材シート10
の裏側、すなわちフォームレスシート12の反対側には例
えばアクリル系、ウレタン系あるいはゴム系の接着剤層
18が予め塗布され、そこには剥離紙20が適用される。使
用時、剥離紙20を剥がして、基材シート10の裏側をコン
クリート型枠(図示されない)の成形面に貼り付けら
れ、これにより該コンクリート型枠の成形面はフォーム
レスシート12によって与えられることになる。このよう
なコンクリート型枠が打設コンクリートに用いられる
と、該打設コンクリートの余剰水は基材シート10とフォ
ームレスシート12との間のスペースから効果的に排除し
得ると共に該余剰水に含まれた気泡はームレスシートを
通して効果的に排除され得ることになる。また、そのよ
うなコンクリート型枠については、本考案による形成シ
ート構造を単に貼り換えることによって再度使用するこ
とが可能であり、このとき該コンクリート型枠自体の成
形面の清掃作業は必要とされない。
の裏側、すなわちフォームレスシート12の反対側には例
えばアクリル系、ウレタン系あるいはゴム系の接着剤層
18が予め塗布され、そこには剥離紙20が適用される。使
用時、剥離紙20を剥がして、基材シート10の裏側をコン
クリート型枠(図示されない)の成形面に貼り付けら
れ、これにより該コンクリート型枠の成形面はフォーム
レスシート12によって与えられることになる。このよう
なコンクリート型枠が打設コンクリートに用いられる
と、該打設コンクリートの余剰水は基材シート10とフォ
ームレスシート12との間のスペースから効果的に排除し
得ると共に該余剰水に含まれた気泡はームレスシートを
通して効果的に排除され得ることになる。また、そのよ
うなコンクリート型枠については、本考案による形成シ
ート構造を単に貼り換えることによって再度使用するこ
とが可能であり、このとき該コンクリート型枠自体の成
形面の清掃作業は必要とされない。
基材シート10とフォームレスシート12との間のスペース
に高吸水性材料層(図示されない)を介在させて余剰水
の排出を積極に行い得るようにしてもよく、そのような
高吸水性材料としては、高吸水性ポリマ、例えば酢酸ビ
ニル−アクリル酸共重合体系、澱粉−アクリル酸グラフ
ト共重合体系、澱粉−アクリルニトリルグラフト共重合
体系、ポリビニルアルコール無水マレイン酸系、イソビ
チレン−無水マレイン酸系、ポリアクリル酸系等のポリ
マあるいは珪藻土等が挙げられる。
に高吸水性材料層(図示されない)を介在させて余剰水
の排出を積極に行い得るようにしてもよく、そのような
高吸水性材料としては、高吸水性ポリマ、例えば酢酸ビ
ニル−アクリル酸共重合体系、澱粉−アクリル酸グラフ
ト共重合体系、澱粉−アクリルニトリルグラフト共重合
体系、ポリビニルアルコール無水マレイン酸系、イソビ
チレン−無水マレイン酸系、ポリアクリル酸系等のポリ
マあるいは珪藻土等が挙げられる。
第1図および第2図に示した実施例では、基材シート10
とフォームレスシート12と固着箇所14は横方向(第1図
において)は互いに整列するように配列され、しかも隣
接する横方向配列に対してずらされているが、固着箇所
14の配列については第3図に示すように縦および横方向
に互いに整列するようにしてもよい。なお、そのような
固着箇所14の配列については任意に決め得るが、かかる
固着箇所14は打設コンクリートの成形面に幾分凸状に隆
起した痕として残るので、固着箇所14の配列を規則的に
することが好ましい。また、基材シート10とフォームレ
スシート12との間のスペースに適宜充填材いわゆるアン
コを介在させ、これにより打設コンクリートの成形面に
凹凸模様を積極的に形成するようにしてもよい。なお、
そのような充填材を上述の高吸水性材料から構成するこ
ともできる。
とフォームレスシート12と固着箇所14は横方向(第1図
において)は互いに整列するように配列され、しかも隣
接する横方向配列に対してずらされているが、固着箇所
14の配列については第3図に示すように縦および横方向
に互いに整列するようにしてもよい。なお、そのような
固着箇所14の配列については任意に決め得るが、かかる
固着箇所14は打設コンクリートの成形面に幾分凸状に隆
起した痕として残るので、固着箇所14の配列を規則的に
することが好ましい。また、基材シート10とフォームレ
スシート12との間のスペースに適宜充填材いわゆるアン
コを介在させ、これにより打設コンクリートの成形面に
凹凸模様を積極的に形成するようにしてもよい。なお、
そのような充填材を上述の高吸水性材料から構成するこ
ともできる。
上述の実施例では、基材シート10に予め接着層が塗布さ
れたが、そのような接着剤層を現場で塗布してもよく、
この場合には基材シート10の裏側でなくコンクリート型
枠自体の成形面側に該接着剤層を塗布し得る。
れたが、そのような接着剤層を現場で塗布してもよく、
この場合には基材シート10の裏側でなくコンクリート型
枠自体の成形面側に該接着剤層を塗布し得る。
以上の記載から明らかなように、本考案による成形面シ
ート構造によれば、打設コンクリートの余剰水もおよび
そこに含まれる気泡も共に効果的に排除することが可能
となり、成形コンクリートの表面からアバタ等発生を排
除するだけでなくその表面強度を高めることが可能とな
る。また、コンクリート型枠の成形面は成形面シート構
造の交換によって絶えず新たにされるので、コンクリー
ト型枠自体の成形面がコンクリート等によって汚される
だけではなく成形面シート構造の保護によって損傷を受
けることもなく、このためコンクリート型枠は半永久的
に利用され得ることになる。更に、成形面シート構造自
体は使い捨てされるので、成形面の再処理作業すなわち
清掃作業自体は排除される。なお、成形面シート構造自
体が安価に製造し得るので、また従来の清掃作業コスト
が排除されるので、成形面シート構造の使用によってコ
ンクリート打設の全体コストが大巾にアップされること
はない。
ート構造によれば、打設コンクリートの余剰水もおよび
そこに含まれる気泡も共に効果的に排除することが可能
となり、成形コンクリートの表面からアバタ等発生を排
除するだけでなくその表面強度を高めることが可能とな
る。また、コンクリート型枠の成形面は成形面シート構
造の交換によって絶えず新たにされるので、コンクリー
ト型枠自体の成形面がコンクリート等によって汚される
だけではなく成形面シート構造の保護によって損傷を受
けることもなく、このためコンクリート型枠は半永久的
に利用され得ることになる。更に、成形面シート構造自
体は使い捨てされるので、成形面の再処理作業すなわち
清掃作業自体は排除される。なお、成形面シート構造自
体が安価に製造し得るので、また従来の清掃作業コスト
が排除されるので、成形面シート構造の使用によってコ
ンクリート打設の全体コストが大巾にアップされること
はない。
本考案による成形面シート構造の利点として、現存する
コンクリート型枠にも適用し得るということが挙げられ
る。また、現存するコンクリート型枠がその成形面に凹
み等の損傷を受けてスクラップとして廃棄されるような
ものであっても、本考案による成形面シート構造を利用
することによってそのコンクリート型枠を再生し得ると
いう利点も注目されるべきである。
コンクリート型枠にも適用し得るということが挙げられ
る。また、現存するコンクリート型枠がその成形面に凹
み等の損傷を受けてスクラップとして廃棄されるような
ものであっても、本考案による成形面シート構造を利用
することによってそのコンクリート型枠を再生し得ると
いう利点も注目されるべきである。
第1図は本考案による成形面シート構造の一実施例を示
す部分平面図、第2図は第1図のII−II線に沿う断面
図、第3図は第1図に示す成形面シート構造の変形実施
例を示す平面図である。 10……基材シート、16……スペース 12……フォームレスシート、18……接着剤層 14……固着箇所、20……剥離紙
す部分平面図、第2図は第1図のII−II線に沿う断面
図、第3図は第1図に示す成形面シート構造の変形実施
例を示す平面図である。 10……基材シート、16……スペース 12……フォームレスシート、18……接着剤層 14……固着箇所、20……剥離紙
Claims (3)
- 【請求項1】コンクリート型枠の成形面側に適用される
ようになった成形面シート構造であって、該コンクリー
ト型枠の成形面に接着されるようになった基材シート
と、この基材シートに対して互いに独立した複数の固着
箇所で固着されたフォームレスシートとよりなり、前記
基材シートがポリプロピレン、ポリエステルおよびナイ
ロンからなる群のうちから選ばれた材料から形成され、
前記フォームレスシートがポリプロピレン繊維、ポリエ
ステル繊維、ビニロン繊維、レーヨン繊維、ナイロン、
ウール繊維、アクリル繊維、綿繊維およびそれらの混紡
繊維からなる群のうちから選ばれた繊維を特殊編みする
ことにより形成されることを特徴とする成形面シート構
造。 - 【請求項2】請求項1に記載の成形面シート構造におい
て、前記基材シートが前記コンクリート型枠の成形面に
接着させられる側に接着剤層を備え、その接着剤層に剥
離紙が適用されていることを特徴とする成形面シート構
造。 - 【請求項3】請求項1に記載の成形面シート構造におい
て、前記基材シートと前記ホームレスシートの間に高吸
水性材料層が介在させられることを特徴とする成形面シ
ート構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989142189U JPH0738554Y2 (ja) | 1989-12-09 | 1989-12-09 | コンクリート型枠の成形面シート構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989142189U JPH0738554Y2 (ja) | 1989-12-09 | 1989-12-09 | コンクリート型枠の成形面シート構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0380847U JPH0380847U (ja) | 1991-08-19 |
JPH0738554Y2 true JPH0738554Y2 (ja) | 1995-09-06 |
Family
ID=31689029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989142189U Expired - Lifetime JPH0738554Y2 (ja) | 1989-12-09 | 1989-12-09 | コンクリート型枠の成形面シート構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0738554Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5740501B1 (ja) * | 2014-03-05 | 2015-06-24 | 鹿島建設株式会社 | コンクリート構造物の製造方法、及びコンクリート構造物用の養生シート |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61216930A (ja) * | 1985-03-19 | 1986-09-26 | Kumagai Gumi Ltd | 法面のコンクリ−ト型枠 |
-
1989
- 1989-12-09 JP JP1989142189U patent/JPH0738554Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0380847U (ja) | 1991-08-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0738554Y2 (ja) | コンクリート型枠の成形面シート構造 | |
KR100276990B1 (ko) | 콘크리트 거푸집 라이너로 유용한 적층 직물 | |
EP0429752A1 (en) | Form for patterned concrete | |
JP3222305U (ja) | 型枠用シート | |
RU2001129701A (ru) | Способ изготовления бетонных камней или бетонных плит | |
JP2669030B2 (ja) | コンクリート打設用型枠及び該型枠を使用したコンクリート壁の形成方法 | |
JP2652380B2 (ja) | コンクリート打継方法 | |
JPH0745688Y2 (ja) | スラブのコンクリート厚調整用ブロック | |
JP2959952B2 (ja) | タイル先付けpcパネルの製造方法 | |
JPH01187263A (ja) | 逆巻コンクリート工法 | |
JPH06170820A (ja) | プレキャストコンクリート化粧板 | |
JPH03144064A (ja) | コンクリート打設用型枠 | |
JPH0194114A (ja) | 逆巻コンクリート工法における先打ちコンクリート下面の粗面化方法 | |
JP2653862B2 (ja) | コンクリート型枠の内貼り用シート | |
JP4055606B2 (ja) | 床材の施工方法 | |
JPH0216977Y2 (ja) | ||
JP2679580B2 (ja) | コンクリート製埋設型枠の製造方法 | |
JPH0338309A (ja) | コンクリート製品の製造方法 | |
JPS63264302A (ja) | 石張ブロツクの製造方法 | |
CN2243494Y (zh) | 用于混凝土表面处理的造型板 | |
JPH0811122A (ja) | コンクリート上面の仕上方法 | |
JP2656829B2 (ja) | 型枠工法 | |
JP2008038398A (ja) | 装飾床面の施工方法 | |
JPH065847Y2 (ja) | モルタル・コンクリ−ト用吸水シ−ト | |
JP2827832B2 (ja) | コンクリート製埋設型枠の製造方法 |