JPH0738261B2 - 磁気記録再生装置の誤差検出方法 - Google Patents

磁気記録再生装置の誤差検出方法

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JPH0738261B2
JPH0738261B2 JP1043716A JP4371689A JPH0738261B2 JP H0738261 B2 JPH0738261 B2 JP H0738261B2 JP 1043716 A JP1043716 A JP 1043716A JP 4371689 A JP4371689 A JP 4371689A JP H0738261 B2 JPH0738261 B2 JP H0738261B2
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helical track
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淳 竹内
弘巳 中瀬
美章 中村
誠 奥田
公正 柴田
和則 梅江
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、VTR等に用いられているヘリカル走査方式磁
気記録再生装置のトラック直線性のようなヘリカルトラ
ック位置に関する機械的な互換調整を行う磁気記録再生
装置の誤差検出方法に関するものである。
従来の技術 従来この種の磁気記録再生装置のトラック直線性の誤差
検出方法は、以下のような誤差検出方法が行われてい
た。
第6図はこの従来の磁気記録再生装置のトラック直線性
の誤差検出方法を示すものである31はオシロスコープの
画面、32は磁気記録媒体(以下、標準テープと称す。)
再生時の磁気記録再生装置のビデオヘッドの再生出力エ
ンベロープである。
従来においては、磁気記録再生装置のトラック直線性を
保証するに当たって、トラック直線性が一定の誤差の範
囲にある標準テープ(図示せず)を用いて、磁気記録再
生装置の再生時のエンベロープ32を用いて再生時のトラ
ック直線性を検出していた。すなわち、このような標準
テープを機械的な誤差のない基準フォーマットに全く同
一に製作するのは非常に難しく量産するにあたって、機
械的な誤差の規格を決め、標準テープの誤差がその規格
内になるよう運営しているのが通常である。
また、製造現場において、磁気記録再生装置の調整で
は、調整仕様において指示する誤差内に磁気記録再生装
置の標準テープからのずれが入るようオシロスコープ画
面31上のエンベロープ32が所定の形状になるよう機械的
な調整手段(ここでは省略)により行われるのである。
すなわち、この標準テープを使用して磁気記録再生装置
の機械的な互換を調整すると磁気記録再生装置の誤差Ed
は以下のように表される: Ed=Em+Ec ここで、 Em:標準テープの基準フォーマットからのずれ Ec:磁気記録再生装置の調整誤差 である。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記の従来の構成では磁気記録再生装置
の機械的な互換を調整するに当たって、調整後の磁気記
録再生装置の機械的な互換の誤差が調整誤差と標準テー
プの誤差の合計となり、記録トラックが狭いいわゆる狭
トラックな磁気記録再生装置においては、標準テープの
誤差が無視できない値となり異なる磁気記録再生装置で
記録した磁気テープの互換を保証するのが難しいという
問題点を有していた。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので標準テープ
による磁気記録再生装置の機械的な互換調整を行うに当
たり標準テープのヘリカルトラックの位置誤差を無関係
にし、狭トラックな磁気記録再生装置にも使用が可能な
磁気記録再生装置の誤差検出方法を提供することを目的
とする。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために本発明の磁気記録再生装置の
誤差検出方法は、記録媒体と所定の位置関係でヘリカル
トラックを前記記録媒体に記録するよう定めた基準フォ
ーマットを持つ磁気記録再生装置と、前記磁気記録再生
装置で再生し、かつ前記基準フォーマットのヘリカルト
ラック位置基準値に対して位置誤差を持ったヘリカルト
ラックで構成された標準記録媒体と、前記標準記録媒体
上に記録された前記ヘリカルトラックの前記基準フォー
マットのヘリカルトラック位置標準値からのヘリカルト
ラック位置誤差を記憶した記憶手段を前記標準記録媒体
に付加し、前記標準記録媒体を再生して、前記標準記録
媒体のヘリカルトラック位置と磁気記録再生装置のヘリ
カルトラック位置の相対的はヘリカルトラック位置誤差
を誤差検出手段で検出し、前記誤差検出手段により検出
された前記相対的なヘリカルトラック位置誤差と前記記
憶手段に記憶された標準媒体のヘリカルトラック位置誤
差とを差分演算手段で演算し、前記磁気記録再生装置の
ヘリカルトラック位置誤差を前記基準フォーマットの標
準位置からのヘリカルトラック位置誤差に補正するもの
である。
作用 本発明は上記した構成により、標準記録媒体を磁気記録
再生装置で再生したときのヘリカルトラック位置の相対
ずれと、その標準記録媒体に付加した記録手段に記憶さ
れた標準記録媒体のヘリカルトラック位置ののその標準
値からのずれと差分を演算手段により演算することによ
り、磁気記録再生装置の機械的な互換性の元となるヘリ
カルトラック位置の基準フォーマット標準値からのずれ
の絶対値を得るものである。
実施例 本発明の実施例を図面をもとに説明する。
第2図は本発明の第1の実施例における標準記録媒体
(以下、標準テープと称す)に記憶された標準テープの
機械的な互換性を示す代表的なトラック直線性の誤差曲
線の一例である。図中1は薄い透明なフィルム、2は誤
差曲線である。
この誤差曲線2は通常、顕微鏡による磁気記録パターン
測定法によりその機械的な高さを測定したものでその測
定値と基準フォーマットとのずれを計算し、ヘッドが記
録トラックを走査する時間軸に合わせてフィルム上に描
いたものである。
第3図はオシロスコープ上に表示され、後述する誤差検
出回路により得られた磁気記録再生装置の標準テープと
の誤差を示す一例である。図中3はオシロスコープ画
面、4は誤差検出回路の誤差検出出力である。
尚、本実施例では、誤差検出回路の出力にもとづき曲線
でその誤差を描くことができ、かつオシロスコープに表
示できるようにしているが、誤差はビデオヘッドの再生
出力エンベロープの包絡線を取ったもの、あるいは2チ
ャンネル2トラックアジマス記録方式のチャンネル間の
アジマス時間差により検出することができる。第4図に
アジマス時間差による機械的な互換の誤差検出回路の一
例を示す。図中2つのヘッド5,6からの信号を映像信号
処理回路7で処理して映像信号に含まれる水平同期信号
(以下、Hsyncと略す)(A)(B)の時間差のずれを
時間差検出回路8にて検出しD/Aコンバータ9でD/A変換
したもので、これを第2図のオシロスコープ画面3に入
力している。
標準テープの誤差曲線2と磁気記録再生装置の誤差検出
回路の誤差検出出力4との誤差の演算の過程を示すのが
第1図である。図中10はフィルム1とオシロスコープ画
面3との合成画面、11は誤差検出出力4のゼロ点移動誤
差検出出力、12はゼロ点移動誤差検出出力6と誤差曲線
2との差分である。
第1図において、オシロスコープ画面3上にフィルム1
を重ね合わせると合成画面5ができる。この時フィルム
1及びオシロスコープ画面3の目盛りは合わす必要があ
る。単に合わしただけでは、合成画面5上の誤差曲線2
と誤差検出出力4の差分は検出できないので本実施例に
おいては誤差検出出力4をオシロスコープのゼロ位置調
整ボリュームにて調整して、右部分を誤差曲線2と重ね
合わせ誤差曲線2との差分12を求めるものである。この
差分12が基準フォーマットと磁気記録再生装置との機械
的な互換の絶対ずれになる。
第5図は本発明の第2の実施例における誤差検出方法を
具現化する誤差検出装置の構成を示すブロック図であ
る。
第5図において2つのヘッド13,14からの信号から映像
信号処理回路15を介してHsyncを取り出し時間差検出回
路16を用いてアジマス時間差ずれにより機械的な互換の
ずれを取り出すのは同じである。しかし、標準テープに
は基準フォーマットからのずれを記憶する記憶手段に相
当するROM17が付加されており、本実施例においては時
間軸に相当するHsync毎に基準フォーマットからの機械
的な互換の誤差が記憶されている。なお、このROM17は
標準テープとその誤差とが一対一に対応するようにテー
プカートリッジに設けた構成としても良いし、あらかじ
め、測定された誤差がROM17に入力されており、このROM
17が調整装置にコネクタ等を介して組み込まれている構
成等であっても良いものである。
一方、ヘッドスイッチングパルス(H−SW)によりリセ
ットされると共に映像信号処理回路15より取り出された
Hsyncの数を数えるカウンタ18があり、カウンタ18の出
力(Hsyncの数)をROM17に入力して、カウンタ18の出力
(Hsyncの数)に相当する位置の機械的な互換ずれを読
みだし、D/Aコンバータ19でD/A変換して演算手段に相当
する差動アンプ20により、D/Aコンバータ21を介し時間
差検出回路16より取り出される磁気記録再生装置の標準
テープとの機械的な互換のずれの差分を取っている。こ
の差分がこの磁気記録再生装置の基準フォーマットに対
する絶対的な機械的互換のずれになる。
なお、標準テープの基準フォーマットからのずれは、各
標準テープに固有な値を持っており、本発明の第1及び
第2の実施例に於ける記憶手段のフィルムやROMは各標
準テープに一対一の対応が番号等によりつけられている
ことは言うまでもない。
本発明の第2に実施例において、ROMの機械的な互換の
ずれの記憶をHsync毎としたが、何Hsync飛び毎かにして
もよい。また、演算手段をそれぞれのディジタル信号を
アナログ化しアナログの差分方法としたが、それぞれの
ディジタル信号を直接取り扱って演算を行い、差分を取
り、その演算後のディジタル信号をD/A変換してアナロ
グ出力として取り出しても良いことは言うまでもない。
発明の効果 以上説明したように本発明の磁気記録再生装置の誤差検
出方法によると、磁気記録再生装置の機械的なヘリカル
トラック位置を保証する標準テープに基準フォーマット
標準値からの機械的なヘリカルトラック位置ずれを記憶
手段に記憶し、磁気記録再生装置の標準テープからの機
械的なヘリカルトラック位置ずれの差分を取ることによ
って、磁気記録再生装置の描くヘリカルトラック位置の
基準フォーマット標準位置からの絶対誤差を求めること
ができ、標準テープの誤差に無関係に、更に精度の良い
検出が可能となって、今後の狭トラック化の流れの中で
その実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例における磁気記録再生装
置の誤差検出方法を示す標準テープの誤差曲線と磁気記
録再生装置の誤差検出手段の誤差検出出力との誤差の演
算の過程図、第2図は同標準テープの誤差記憶手段に記
憶された標準テープの機械的トラック直線性の誤差曲線
の一例を示す正面図、第3図はオシロスコープ上に表示
された誤差検出手段により得られた磁気記録再生装置の
標準テープとの誤差を示す正面図、第4図はアジマス時
間差検出回路のブロック図、第5図は従来の例のブロッ
ク図、第6図はオシロスコープ上のエンベロープ図であ
る。 1…フィルム、2…誤差曲線、3…オシロスコープ画
面、4…誤差検出出力、10…合成画面、11…ゼロ点移動
誤差検出出力、12…差分、8…エンベロープ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 柴田 公正 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 梅江 和則 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体と所定の位置関係でヘリカルトラ
    ックを前記記録媒体に記録するよう定めた基準フォーマ
    ットを持つ磁気記録再生装置と、前記磁気記録再生装置
    で再生し、かつ前記基準フォーマットのヘリカルトラッ
    ク位置標準値に対して位置誤差を持つヘリカルトラック
    を記録した標準記録媒体と、前記標準記録媒体上に記録
    された前記ヘリカルトラックの前記基準フォーマットの
    ヘリカルトラック位置標準値からのヘリカルトラック位
    置誤差を記憶した記憶手段を前記標準記録媒体に付加
    し、前記標準記録媒体を再生して、前記標準記録媒体の
    ヘリカルトラック位置と磁気記録再生装置のヘリカルト
    ラック位置の相対的なヘリカルトラック位置誤差を誤差
    検出手段で検出し、前記誤差検出手段により検出された
    前記相対的なヘリカルトラック位置誤差と前記記憶手段
    に記憶された標準媒体のヘリカルトラック位置誤差とを
    差分演算手段で演算し、前記磁気記録再生装置のヘリカ
    ルトラック位置誤差を前記基準フォーマットの標準位置
    からのヘリカルトラック位置誤差に補正することを特徴
    とする磁気記録再生装置の誤差検出方法。
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