JPH0737982B2 - 抗胆汁酸抗体およびこれを用いた糞便中の胆汁酸検査方法 - Google Patents

抗胆汁酸抗体およびこれを用いた糞便中の胆汁酸検査方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糞便中の一次胆汁酸お
よび二次胆汁酸を免疫学的に検査するのに有効な抗胆汁
酸抗体およびこれを用いた糞便中の胆汁酸検査方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、我が国においても大腸癌が著増し
つつあることは周知のことであり、その一因としては、
欧米型食事への質的変換が考えられる。また、この大腸
癌は予防的にも治療上においても早期に発見することが
重要である。この早期発見のための検査方法には、血液
中の腫瘍マーカー、糞便中の人血の検出、画像診断など
があり、これらの検査方法のうち、患者に負担をかけず
に、しかも、安価に行える検査方法としては、糞便中の
人血を検査する方法である。この検査方法は、癌組織か
らの出血によるヘモグロビンをモノクロナール抗体を用
いて検出するものであるが、癌以外の原因による出血と
の鑑別、ヘモグロビンの経時的変化などに問題があり、
良好な検査方法とはいえない。
【0003】ところで、胆汁酸と大腸癌発生との因果関
係は、国内外の免疫学的研究および実験動物での研究に
よると、胆汁酸、特に二次胆汁酸が大腸癌発生過程でプ
ロモータ、いわゆる発癌の補助物質の役割を担っている
と指摘されてきた。実際に本願発明者らのパイロットテ
ストによると、大腸癌患者から多量の二次胆汁酸が検出
されることが認められている。
【0004】一方、肝臓で生成された胆汁酸は、一次胆
汁酸(コール酸:CA)として胆のうに排泄後、濃縮さ
れる。さらに、食事刺激により胆のうから腸管内に放出
された一次胆汁酸は脂肪、脂質などを乳化して腸壁から
の呼吸を容易にする作用をする。また、胆汁酸自身は回
腸末端を中心に、そのほとんどが再呼吸され、門脈を経
て肝臓に戻るクローズドループ的な腸肝循環を繰り返し
ているが、胆汁酸の一部は糞便中に排泄され、腸内細菌
により還元されて二次胆汁酸(デオキシコール酸:DC
A)に変換される。従って、糞便中の胆汁酸には、主に
遊離型の二次胆汁酸が多く含まれる。また、臨床的に
は、各種消化管疾患や消化管切除後に便中胆汁酸の量、
組成に変化が生じていることも知られている。
【0005】糞便中の胆汁酸の分析は、胆汁酸の代謝機
序を知るうえで重要である。従来、このような胆汁酸分
析に際しての測定方法としては、主にGLC(Gas−
Liquid Chromatography)やGC
−MS(Gas−Liquid Chromatogr
aphy−Mass Spectorometry)法
があり、また、多数検体処理を目的とした人糞便中胆汁
酸の簡易測定法としては、ヒドロオキステロイド・デヒ
ドロゲナーゼ(3α−HSD,7α−HSD)を用いた
方法や、その改良法としての酵素螢光法などが知られて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たGLC法やGC−MS法では、胆汁酸の分析操作が煩
雑で高度な知識と技術が必要となり、多数検体処理には
適さない。また、後者の酸素螢光法などでは、糞便中の
β−ヒドロキシ胆汁酸の問題や採便後の凍結乾燥便の作
製、および胆汁酸の抽出精製が必要であるため、多数検
体処理に難点があり、しかも総胆汁酸を測定するもので
あるため、一次胆汁酸と二次胆汁酸の量および組成が判
明せず、大腸癌スクリーニング検査としての有用性が低
いという問題があった。本発明は、上述のような問題を
解決するものであり、検査法が簡単で大量の検体処理を
可能にするとともに、大腸癌の早期発見および大腸癌の
潜在癌としての割り出しをも可能にした糞便中の一次胆
汁酸および二次胆汁酸を測定および検査する免疫学的検
査試薬として有効な抗胆汁酸抗体およびこれを用いた糞
便中の胆汁酸検査方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の一次胆汁酸用の抗胆汁酸抗体は、抗コール酸
−24−牛血清アルブミン−兎血清からなるものであ
る。また、本発明の二次胆汁酸用の抗胆汁酸抗体は、抗
デオキシコール酸−24−牛血清アルブミン−兎血清か
らなるものである。また、本発明の糞便中の胆汁酸検査
方法は、一次胆汁酸用抗胆汁酸抗体を用いたELISA
法により糞便中の一次胆汁酸の濃度を測定し、二次胆汁
酸用抗胆汁酸抗体を用いたELISA法により糞便中の
二次胆汁酸の濃度を測定し、この測定結果を基に一次胆
汁酸(CA)と二次胆汁酸(DCA)の濃度比(DCA
/CA)を算出することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明においては、抗コール酸の環式化合物の
24位に牛血清アルブミンを持つ兎血清から作製した抗
胆汁酸抗体を用いることにより、糞便中の一次胆汁酸と
特異的に反応し、酵素免疫測定法(ELISA)で簡便
に測定できる。そして、抗デオキシコール酸の環式化合
物の24位に牛血清アルブミンを持つ兎血清から作製し
た抗胆汁酸抗体を用いることにより、糞便中の二次胆汁
酸と特異的に反応し、酵素免疫測定法(ELISA)で
簡便に測定できる。また、一次胆汁酸と二次胆汁酸の測
定濃度比を求めることにより、大腸癌発生のプロモータ
的要素となる糞便中の二次胆汁酸量を的確に把握できる
とともに、大腸癌の早期発見および潜在癌の診断に大き
く寄与し得る。
【0009】
【実施例】次に、本発明による人糞便中の一次胆汁酸に
特異的に反応する抗コール酸−24−牛血清アルブミン
−兎血清、および人糞便中の二次胆汁酸に特異的に反応
する抗デオキシコール酸−24−牛血清アルブミン−兎
血清の作製方法について説明する。
【0010】(抗コール酸−24−牛血清アルブミン−
兎血清) (a) コール酸41mgをジオキサン1mlで溶か
し、この水溶液にN−ヒドロキシスクシンイミト23m
g、1−エチル−3−カルボジイドヒドロ塩化物38m
gを加え、室温で3時間反応させる。 (b) この反応液に酢酸エチル4mlと蒸留水4ml
を加え、抽出後水層を捨てる。新たに蒸留水4mlを加
えて再度抽出を行い、水層除去後に酢酸エチル層を無水
酢酸ナトリウムで脱水し、蒸発乾固することにより、コ
ール酸活性エステルを得る。 (c) 次に、乾固物であるコール酸活性エステル30
mgをジメチルホルムアミド1mlで溶かし、この溶液
を、牛血清アルブミン(BSA)100mgを蒸留水4
mlで溶かした牛血清アルブミン水溶液にpHを1NN
aOHにより7〜8に保ちながら、ゆっくり加える。 (d) 約30分経過後、蒸留水に対して一昼夜透析し
て抗原を生成する。 (e) 得られた抗原を1回当り1mg、家兎に4か月
に亘り授与し、兎生体内にコール酸に体し特異抗体とな
る抗コール酸抗体を産生させ、これを採取することによ
り抗コール酸−24−牛血清アルブミン−兎血清(以
下、単に抗コール酸抗血清という。)を得る。 この抗コール酸抗血清は、ELISA(Enzyme
Linked Immunosorbent Aass
ay)法による人糞便中の一次胆汁酸の分画測定に使用
される。
【0011】(抗デオキシコール酸−24−牛血清アル
ブミン−兎血清) (a) デオキシコール酸40mgをジオキサン1ml
で溶かし、この水溶液にN−ヒドロキシスリシンイミド
23mg、3−ジメチルアミノプロピル カルボジイド
ヒドロ塩化物38mgを加え、室温で3時間反応させ
る。 (b) この反応水溶液に酢酸エチル4mlを加え、抽
出後水層を捨てる。新たに蒸留水4mlを加えて再度抽
出を行い、水層除去後に酢酸エチル層を無水酢酸ナトリ
ウムで脱水し、蒸発乾固することにより、デオキシコー
ル酸活性エステルを得る。 (c) 次に、乾固物であるデオキシコール酸活性エス
テル30mgをジメチルホルムアミド1mlで溶かし、
この溶液を、牛血清アルブミン(BSA)100mgを
蒸留水4mlで溶かした牛血清アルブミン水溶液にpH
を1NNaOHにより7〜8に保ちながら、ゆっくり加
える。 (d) 約30分経過後、蒸留水に対し一昼夜透析して
抗原を得る。 (e) 得られた抗原を1回当り1mg、家兎に4か月
に亘授与し、兎生体内にデオキシコール酸に対し特異抗
体となる抗デオキシコール酸抗体を産生させ、これを採
取することにより抗デオキシコール酸−24−牛血清ア
ルブミン−兎血清(以下、単に抗デオキシコール酸抗血
清という。)を得る。 この抗デオキシコール酸抗血清は、ELISA法による
人糞便中の二次胆汁酸の分画測定に使用される。
【0012】次に、上述のように作製された抗コール酸
抗血清および抗デオキシコール酸抗血清を用いてELI
SA法により、糞便中の一次および二次胆汁酸を検査す
る方法について述べる。
【0013】(一次胆汁酸の検査)先ず、ヘモディア採
便容器の糞便液1滴に緩衝液500μlを加えて測定用
糞便希釈液を調整する。なお、緩衝液は、pH7.2・
0.05Mのphosphe bufferと、0.3
0MのNaClと、1mMのエチレンジアミン四酢酸
(EDTA)と、0.1%のBSAと、0.1%のNa
とから作製される。次に、前記糞便希釈液50μl
に抗コール酸抗血清を15000倍に希釈した50μl
の抗コール酸抗血清液と、酵素標識抗原である50μl
の酵素標識コール酸液とからなる混合液中に第二抗体固
相化プレートを浸漬して25℃で3時間反応させる。そ
して、反応後の第二抗体固相化プレートを洗浄液により
3回洗浄する。次に、該プレートにσ−ニトロフェニル
−β−D−ガラクトピラノシドからなる基質液(発色
液)を150μlずつ加え、25℃で90分間反応させ
る。その後、0.2MNaCOからなる反応停止液
を100μlずつ加えて反応を停止させる。次に、マイ
クロプレート用分光光度計を用いて特定波長(414n
m)における吸光度を測定する。得られたプレートの吸
光度より標準曲線を作製し、これより糞便中の一次胆汁
酸の濃度を求める。
【0014】表1は、一次胆汁酸における0〜300n
mol/mlの各段階の標準濃度に対する吸光度の実験
結果を示す。
【0015】
【表1】
【0016】また、図1は、一次胆汁酸(CA)と本発
明の抗コール酸抗血清との結合率(B/B)を示す標
準曲線である。この図1に示す標準曲線は、ELISA
法の典型的な特性を表わしており、このことは、従来の
ような煩雑な処理および測定法を用いることなしに酵素
免疫検査法により、糞便中の一次胆汁酸を直接的にかつ
簡便に測定することができ、多数検体処理を低コストで
行うことが可能になる。
【0017】(二次胆汁酸の検査)一次胆汁酸の検査時
と同様に調製した糞便希釈液50μlに抗デオキシコー
ル酸抗血清を15000倍に希釈した50μlの抗デオ
キシコール酸抗血清液と、酵素標識抗原である50μl
の酵素標識デオキシコール酸液とからなる混合液中に第
二抗体化プレートを浸漬して25℃で3時間反応させ
る。そして、反応後の第二抗体固相化プレートを洗浄液
により3回洗浄する。次に、該プレートにσ−ニトロフ
ェニル−β−D−ガラクトピラノシドからなる基質液
(発色液)を150μlずつ加え、25℃で90分間反
応させる。その後、0.2MのNaCOからなる反
応停止液を100μlずつ加えて反応を停止させる。次
に、マイクロプレート用分光光度計を用いて特定波長
(414nm)における吸光度を測定する。得られたプ
レートの吸光度より標準曲線を作製し、これより糞便中
の一次胆汁酸の濃度を求める。
【0018】
【実施例】表2は、二次胆汁酸における0〜300nm
ol/mlの各段階の標準濃度に対する吸光度の実験結
果を示す。
【0019】
【表2】
【0020】また、図2は、二次胆汁酸(DCA)と本
発明の抗デオキシコール酸抗血清との結合率(B/
)を示す標準曲線である。この図2に示す標準曲線
は、ELISA法の典型的な特性を表わしており、この
ことは従来のような煩雑な処理および測定法を用いるこ
となしに酵素免疫検査法で、糞便中の二次胆汁酸を直接
的かつ簡便に測定することができ、多数検体処理を低コ
ストで行うことが可能になる。
【0021】表3は、一次および二次胆汁酸とこれに対
応する抗コール酸抗体および抗デオキシコール酸抗体と
の交叉率(特異性)を示す実験結果である。
【0022】
【表3】
【0023】表3から明らかなように、一次胆汁酸に相
当するコール酸、グリココール酸、タウロコール酸は抗
コール酸抗体と特異的に反応することが認められ、ま
た、二次胆汁酸に相当するデオキシコール酸、グリコデ
オキシコール酸、タウロデオキシコール酸は抗デオキシ
酸抗体と特異的に反応することが認められた。
【0024】次に、上述のようにして測定した一次胆汁
酸(CA)と二次胆汁酸(DCA)の組成比(CA/D
CA)と大腸癌との関係を表4について説明する。
【0025】
【表4】
【0026】表4は、国際的に広く用いられているDu
kes分類による大腸癌の臨床例を基に便中胆汁酸の組
成と比率を示したものである。この表4から明らかなよ
うに、大腸癌患者の7症例のうち、糞便中の胆汁酸代謝
の動態は、術後6例については一次胆汁酸(AC)より
二次胆汁酸(DCA)の濃度が顕著な高値傾向にあるこ
とが認められた。また、術後では5例にDCAの顕著な
減少と4例にCAの顕著な増加傾向が認められた。ま
た、症例によっては微妙な両者の異なった動態も認めら
れるが、DCA/CA比で解析すると、全症例とも術前
値に比し術後は低値傾向にあることが認められる。従っ
て、CAとDCAの比率による評価法は臨床的に有利で
あると考えられる。
【0027】このように、大腸癌患者の術前、術後の糞
便中の一次胆汁酸、二次胆汁酸を測定し、その比率を求
めて解析することにより、糞便中胆汁酸のスクリーニン
グ測定法としての臨床的有用性を証明し、かつ大腸癌の
早期病変の発見あるいは潜在大腸癌の拾い上げの可能性
を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例における一次胆汁酸の標準曲線を示
す。
【図2】本実施例における二次胆汁酸の標準曲線を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 狩野 元成 東京都渋谷区代々木4−24−5−505 (72)発明者 松本 勝 埼玉県富士見市西みずほ台1−4−4− 502 (72)発明者 和田 浩 埼玉県富士見市渡戸2−16−19 (72)発明者 茂手木 皓喜 東京都文京区千石1−8−13 (56)参考文献 特開 平1−175945(JP,A) 特開 平4−324358(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗コール酸−24−牛血清アルブミン−
    兎血清からなる一次胆汁酸用の抗胆汁酸抗体。
  2. 【請求項2】 抗デオキシコール酸−24−牛血清アル
    ブミン−兎血清からなる二次胆汁酸用の抗胆汁酸抗体。
  3. 【請求項3】 一次胆汁酸用抗胆汁酸抗体を用いたEL
    ISA法により糞便中の一次胆汁酸の濃度を測定し、二
    次胆汁酸用抗胆汁酸抗体を用いたELISA法により糞
    便中の二次胆汁酸の濃度を測定し、この測定結果を基に
    一次胆汁酸(CA)と二次胆汁酸(DCA)の濃度比
    (DCA/CA)を算出することを特徴とする糞便中の
    胆汁胆酸検査方法。
JP4361661A 1992-12-14 1992-12-14 抗胆汁酸抗体およびこれを用いた糞便中の胆汁酸検査方法 Expired - Fee Related JPH0737982B2 (ja)

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