JPH0737603U - レリーフ模様付きタイル用成形型 - Google Patents

レリーフ模様付きタイル用成形型

Info

Publication number
JPH0737603U
JPH0737603U JP7637993U JP7637993U JPH0737603U JP H0737603 U JPH0737603 U JP H0737603U JP 7637993 U JP7637993 U JP 7637993U JP 7637993 U JP7637993 U JP 7637993U JP H0737603 U JPH0737603 U JP H0737603U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tile
mold
resin plate
relief pattern
inclined surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7637993U
Other languages
English (en)
Inventor
秀行 豊田
充則 遠藤
Original Assignee
株式会社イナックス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社イナックス filed Critical 株式会社イナックス
Priority to JP7637993U priority Critical patent/JPH0737603U/ja
Publication of JPH0737603U publication Critical patent/JPH0737603U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds, Cores, Or Mandrels (AREA)
  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レリーフ模様付きタイルを加圧成形により製
造するに際し、タイル素地の脱型時に、レリーフ模様部
分に欠けが発生するのを防止する。 【構成】 上型11の型表面にレリーフ模様をタイル表
面に形成するための模様形成部を設けた成形樹脂板12
を装着し、成形樹脂板12の模様形成部における凸部分
12aの縁部に傾斜面12bを形成する。傾斜面12b
は、その勾配θが20〜40°の範囲となるように設定
する。また、傾斜面12bの位置は、脱型時にタイル素
地20aが膨張する方向に対して内方とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、表面にレリーフ模様が付されたタイルを加圧成形するための成形型 に関し、詳しくは、加圧後の脱型時に、タイル素地のレリーフ模様に損傷が生ず るのを防止することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】
タイルの装飾性,意匠性を高めて外観美を向上させるため、従来、図2(A) (B)に示すような、表面21に凹凸形状によるレリーフ模様22を付したタイ ル製品20が従来知られている。
【0003】 このようなタイル20を製造する手段としては、一般に、図3の(A)に示す ような、上型11,枠型13及び下型14からなる乾式加圧成形用の成形型10 を用い、上型11又は下型14のいずれか一方(図示の例では上型11)の型表 面に、凹凸形状を設けたレリーフ模様の形成用樹脂板12を装着し、これでタイ ル素地用の坏土を加圧成形する手法が採用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
レリーフ模様を付したタイルの加圧成形に際しては、次のような問題がある。 加圧成形して得られたタイル素地を成形型11から取り出す際、圧縮されていた 坏土が拘束状態から解放されるので、タイル素地に脱型膨張が起きる。この脱型 膨張は、図2の(B)及び図3の(B)に矢印で示すように、タイル素地20a の中心から外方向へ向かって生ずる。このため、タイル素地20aの表面に形成 したレリーフ模様22の周縁部のうち、脱型膨張方向に対して外側に位置する部 分23が、図3の(B)に示すように、樹脂板12の突部分12aと接触して、 当該部分12aに欠けを発生させる。この欠けは、一辺の長さが200mm以上 を有する比較的大型のレリーフ模様付きタイルを加圧成形で製造する場合に顕著 に起こる現象である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記従来の問題を解決するために本考案が採用した手段は、タイルの加圧成形 用の成形型において、上型又は下型のいずれか一方の型表面に、レリーフ模様を タイル表面に形成するための模様形成部を設けた成形樹脂板が装着され、当該成 形樹脂板は上記模様形成部における凸部分の縁部が傾斜面に形成されていること である。
【0006】 なお、前記成形樹脂板の模様形成部における凸部分の傾斜面の勾配は、20〜 40°の範囲となるように設定するのが好適である。
【0007】 さらに、成形樹脂板に形成する傾斜面は、前記成形樹脂板の模様形成部におけ る凸部分の縁部のうち、脱型時にタイル素地が膨張する方向に対して内方に位置 する縁部に形成するのがよい。
【0008】
【作用】
本考案によれば、成形樹脂板における凸部分の縁部に傾斜面を形成したので、 これをタイル素地から分離したときに、タイル素地と成形樹脂板との間に横方向 の大きい間隙を形成することができる。それ故、タイル素地に脱型膨張が生じた 際に、上記凸部分とタイル素地との接触が阻止されるので、レリーフ模様に欠け を発生させるおそれがない。
【0009】
【実施例】
本考案の一実施態様を図1に基づいて説明する。 本考案に係る成形型は、上型,枠型,下型を基本構成とする点は、従来と同様 である。そして、上型又は下型(本実施例では上型11)に、レリーフ模様形成 部を備えた成形樹脂板12を、例えば両面粘着テープ15等により装着する。
【0010】 本考案の特徴とするところは、成形樹脂板12における模様形成部の凸部分1 2aに、傾斜面12bを形成したところにある。この傾斜面12bは、少なくと も、模様形成部における凸部分12aの縁部のうち、脱型時にタイル素地が膨張 する方向に対して内方に位置する縁部に形成するのがよい。なお、本実施例では 、上記凸部分12aは、タイルに高さ0.6mm程度のレリーフ模様を形成する ことを予定している。
【0011】 また、当該傾斜面12bの勾配θは、成形面12cを基準として、20〜40 °の範囲となるように設定するのが好適である。θが20°未満であると、勾配 が緩やかすぎて明瞭なレリーフ模様を形成するのが難しくなる。逆に、θが40 °を越えると、タイル素地20aの模様部分に欠けを発生させるおそれが生ずる 。
【0012】 なお、成形樹脂板12のを製作するには、まず原型となる木型を作成し、これ をもとにして成形用の石膏型を製造し、該石膏型で合成樹脂を成形するという手 法が採用される。
【0013】 上述の如き成形樹脂板12を備えた本考案に係る成形型を用いて、レリーフ模 様を備えたタイルを加圧成形した後、図1に示す如く、タイル素地20aから上 型11及び成形樹脂板12を分離すると、タイル素地20aには、通常、中心部 から外側へ向かう脱型膨張が生ずる。しかるに、本考案においては、成形樹脂板 12の凸部分12aに傾斜面12bを形成してあるので、分離したときに、タイ ル素地20aと成形樹脂板12との横方向(脱型膨張方向)の距離が大きくなる 。それ故、両者が接触しにくくなる。また、仮に両者が接触することがあったと しても、成形樹脂板12は凸部分12aに所定角度の傾斜面12bが形成されて おり、且つ、合成樹脂を素材としたことによる弾力性を備えているから、タイル 素地20aのレリーフ模様部分23に対して強い衝撃を与えるおそれがなく、よ って欠けの発生が抑止される。
【0014】 なお、本考案の実施例は、前述の態様に限定されるものではなく、細部の具体 的な構成は、状況に応じ適宜変更することを妨げない。
【0015】
【考案の効果】
本考案に係る成形型によれば、成形樹脂型に所定の傾斜面を形成したことによ り、タイル素地を脱型する際に、レリーフ模様部分に欠けを発生させるおそれが ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る成形型の一実施例を示す要部の拡
大断面図である。
【図2】従来のレリーフ模様付きタイルを示すものであ
って、(A)は斜視図、(B)は平面図である。
【図3】従来のレリーフ模様付きタイル用の成形型を示
すものであって、(A)は側面断面図、(B)は要部を
拡大した側面断面図である。
【符号の説明】
11 上型 12 形成樹脂板 12a 凸部分 12b 傾斜面 20a タイル素地 23 レリーフ模様部分 θ 傾斜面の勾配

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイルの加圧成形用の成形型において、
    上型又は下型のいずれか一方の型表面に、レリーフ模様
    をタイル表面に形成するための模様形成部を設けた成形
    樹脂板が装着され、当該成形樹脂板は上記模様形成部に
    おける凸部分の縁部が傾斜面に形成されていることを特
    徴とするレリーフ模様付きタイル用成形型。
  2. 【請求項2】 前記成形樹脂板の模様形成部における凸
    部分の傾斜面の勾配が20〜40°の範囲となるように
    設定されている請求項1に記載のレリーフ模様付きタイ
    ル用成形型。
  3. 【請求項3】 前記成形樹脂板の模様形成部における凸
    部分の縁部のうち、脱型時にタイル素地が膨張する方向
    に対して内方に位置する縁部に傾斜面を形成した請求項
    1又は2に記載のレリーフ模様付きタイル用成形型。
JP7637993U 1993-12-25 1993-12-25 レリーフ模様付きタイル用成形型 Pending JPH0737603U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7637993U JPH0737603U (ja) 1993-12-25 1993-12-25 レリーフ模様付きタイル用成形型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7637993U JPH0737603U (ja) 1993-12-25 1993-12-25 レリーフ模様付きタイル用成形型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0737603U true JPH0737603U (ja) 1995-07-11

Family

ID=13603711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7637993U Pending JPH0737603U (ja) 1993-12-25 1993-12-25 レリーフ模様付きタイル用成形型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0737603U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021126850A (ja) * 2020-02-14 2021-09-02 清水建設株式会社 コンクリート成形用型枠およびコンクリートの製造方法
JP2021126851A (ja) * 2020-02-14 2021-09-02 清水建設株式会社 コンクリート成形用型枠およびコンクリートの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021126850A (ja) * 2020-02-14 2021-09-02 清水建設株式会社 コンクリート成形用型枠およびコンクリートの製造方法
JP2021126851A (ja) * 2020-02-14 2021-09-02 清水建設株式会社 コンクリート成形用型枠およびコンクリートの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0737603U (ja) レリーフ模様付きタイル用成形型
CN216266663U (zh) 一种防瓷砖脱落的燕尾槽模具
JPH0261619U (ja)
JPH0197915U (ja)
JP2946179B2 (ja) 乾式プレス成形におけるラバー金型
JP4531181B2 (ja) タイルの乾式製造方法
JPH0529842Y2 (ja)
JPH0235384Y2 (ja)
JPS6322266Y2 (ja)
JPH031122B2 (ja)
JPH02124118U (ja)
JPH0435125Y2 (ja)
JPH0450859Y2 (ja)
JPH031019U (ja)
JPS6132034Y2 (ja)
JPH09123139A (ja) レリーフ成形用型
JPH0470212U (ja)
JPH07164420A (ja) 滑り止め付タイル及びその製造装置
JPH0212804U (ja)
JPH072171Y2 (ja) 水硬性無機質成形物の成形用型
JPS63188105U (ja)
JP3969267B2 (ja) 防水床パン成形型用の木型の製造方法
JPH01112907U (ja)
JPH11114934A (ja) レンガ調タイルの製造方法
JPH01171610U (ja)