JPS6322266Y2 - - Google Patents

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JPS6322266Y2
JPS6322266Y2 JP1982115830U JP11583082U JPS6322266Y2 JP S6322266 Y2 JPS6322266 Y2 JP S6322266Y2 JP 1982115830 U JP1982115830 U JP 1982115830U JP 11583082 U JP11583082 U JP 11583082U JP S6322266 Y2 JPS6322266 Y2 JP S6322266Y2
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JP
Japan
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tile
groove
parts
flat peripheral
back surface
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JP1982115830U
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JPS5919840U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 「考案の目的」 (産業上の利用分野) 本考案は、乾式加圧成形法(以下、単に乾式法
という)によつて形成されたタイルに関するもの
である。
(従来技術とその問題点) 従来、乾式法により形成されたタイルは、表裏
面近傍及び周側面近傍の表皮層に比して、内部肉
部における坏土の充填密度が低くなる傾向にあつ
た。そのため、第8図に示す如く、成形後に自然
乾燥したタイル1は、特にその周側面1a,1a
…等が内部肉部へ引つ張られるようになり、内反
りを生じるようになつていた。一方、タイル1の
裏面1bには、建物壁面(図示省略)等へ貼着し
た場合の投錨効果を高めるために、裏足1cが突
設されていた。しかし、該裏足1cは、タイル製
造工程中におけるプレス過程からその後続の各種
過程へタイル1を搬送する際に、搬送手段(図示
省略)上でのタイル1の載置状態を不安定とする
欠点を有していた。従つて、タイル1は蛇行や横
ズレ等を起こし易く、搬送手段から落下して破損
する事故等も発生していた。
本考案は、上記の如き事情に鑑みてなされたも
のであつて、周側面等に内反りが発生することが
なく、製造工程中における搬送が容易且つ確実と
なる、通抜け溝を備えた新規なタイルを提供する
ことを目的とする。
「考案の構成」 (問題点を解決するための手段) 本案タイルの要旨とするところは、乾式加圧成
形法によつて形成される長方形状又は正方形状を
したタイルにおいて、タイル裏面の輪郭部にはタ
イル周側面に各々平行する平坦周部が形成され、
該平坦周部のうちの一方の対向辺対からタイル裏
面の中央部へ向かつて坏土の充填密度分布が粗部
分と密部分とに交互に平行配分されており、前記
粗部分には凸条をした裏足が突設され、前記密部
分には他方の対向辺対に設けられた平坦周部をも
更に圧縮して成る深さの通抜け溝が凹設されてい
る点にある。
(作用) タイル裏面の通抜け溝は、成形型内に充填され
た坏土の対応部位を局部的に強く圧縮して凹設さ
れるものである。すなわち、該通抜け溝の存在部
位は、その他の部位に比して坏土充填密度が高く
なり、強度が増す。そのため、成形後のタイルが
自然乾燥しても、その周側面等に内反りが生じる
ことはない。ところで、本案タイルを搬送する場
合は、複数本の環状ベルトが互いに平行架設され
て成る搬送手段を用いればよい。すなわち、本案
タイルの通抜け溝内に、前記環状ベルトの搬送面
部が丁度嵌め込まれるようにすれば、その搬送途
中において本案タイルが蛇行したり横ズレしたり
することはない。従つて当然の如く、搬送手段か
ら本案タイルが落下して破損するようなこともな
い。
(実施例) 以下本考案を、その実施例を示す図面に基づい
て説明すると次の通りである。
本考案は、およそ二段階の開発過程を経て成さ
れたものである。まず、第一段階の開発過程によ
つて得られたタイル(以下、本案試作タイルとい
う)について説明する。
第4図乃至第6図は、本案試作タイル2を示す
ものであつて、第4図は裏面図、第5図は側面
図、第6図は第4図のB−B線断面図である。本
案試作タイル2は、乾式法により長方形の板体状
に形成されたものである。第4図に示す如く、本
案試作タイル2のタイル裏面2bには、タイル周
側面2a,2a…に各々平行して当該タイル裏面
2bの輪郭を縁取る如き、平坦周部3,3,…が
形成されている。本案試作タイル2は、タイル周
側面2aにおける長手側の対向辺対に設けられた
平坦周部3,3から、タイル裏面2bの中央部へ
向かつて坏土の充填密度分布が粗部分と密部分と
に交互に平行配分されるようになつている。勿
論、上記した坏土充填密度の粗密関係は、平坦周
部3における厚さ方向の充填密度を基準とする相
対的なものであつて、決して絶対的粗密を言うも
のではない。具体的に言えば、前記粗部分には、
凸条をした裏足4が突設されている。また前記密
部分には、平坦周部3の形成レベルよりも一段深
く圧縮して成る溝5が凹設されている。従つて、
該溝5の存在部位は、坏土の充填密度が高くな
り、タイル周側面2a等が自然乾燥によつて内反
りを生じるようなことはない。ところで、第7図
に示す如く、タイル製造工程中において、一般に
多く用いられている搬送手段6は、2条の環状ベ
ルト6a,6aが平行架設されて成るものであ
る。従つて、本案試作タイル2の前記溝5は、前
記搬送手段6における環状ベルト6a,6aの架
設ピツチに相当し、且つ、本案試作タイル2が安
定した状態に載置できるように、長手方向に沿う
中心線に対して左右対称に配分されるようにする
のが好ましい。なお、第6図に示す如く、本案試
作タイル2は、前記裏足4及び溝5の両端部に、
平坦周部3に対する傾斜面4a,5aが形成され
ていた。これは、乾式法において、成形型(図示
省略)からタイル成形体を脱型するときに、その
脱型しやすさを考慮したものであつた。
ところが、本案試作タイル2は、上記した如
く、従来のタイル1(第8図参照)が有していた
諸欠点は解消できたものの、次に示す新たな問題
点を包合したものであつた。すなわち、第7図に
示した如き搬送手段6へ本案試作タイル2を載置
すると、該搬送手段6に対して本案試作タイル2
がスリツプしたとき、又は本案試作タイル2に対
して軽い衝撃が加わつたとき等に、溝5の両端部
に形成された傾斜面5a,5a(第6図参照)及
び該傾斜面5aに連続した平坦周部3が破損する
ことが多かつたのである。
本案タイルは、上記した本案試作タイル2が備
える利点をそのまま活かし、しかも、該本案試作
タイル2が有していた問題点をも解決すべく、開
発されたものである。第1図乃至第3図は本案タ
イルを示すものであつて、第1図は裏面図、第2
図は側面図、第3図は第1図のA−A線断面図で
ある。第1図に示す如く、本案タイルのタイル裏
面9bには、短手側の対向辺対に設けられた平坦
周部8,8をも、更に圧縮するようにして成る深
さの通抜け溝7が凹設されている。すなわち、本
案タイルにおける短手側のタイル周側面9aは、
第2図に示す如く、その裏面側の縁部が、モルタ
ル等の接着材塗布層(図示省略)に対して埋設さ
れ得る深さ寸法(タイル裏面9bから裏足10が
突出する高さに相当する寸法)を超えて凹むよう
に形成されている。なお、本案タイルにおけるそ
の他の構成については、前記した本案試作タイル
2と略々同様なものであつて、タイル裏面9aの
輪郭部に平坦周部8,8,…が形成され、該平坦
周部8,8,…のうち、タイル周側面9aにおけ
る長手側の対向辺対から、タイル裏面9bの中央
部へ向かつて、凸条をした裏足10と、平坦周部
8の形成レベルよりも一段深く圧縮して成る通抜
け溝7とが交互に平行配分されている。
このようにして成る本案タイルは、第3図に示
す如く、通抜け溝7の溝底面が面一状に形成され
ているため、前記した本案試作タイル2の傾斜面
5a(第6図参照)とは異なり、前記第7図に示
した搬送手段6の各環状ベルト6a,6aに対し
て、局部的に強く接触するところはない。しか
も、通抜け溝7の両端部は、平坦周部8,8にお
ける厚さ方向の坏土充填密度に比して更に高い充
填密度となつているため、極めて強固となつてい
る。従つて、前記搬送手段6に対して本案タイル
がスリツプしたり、又は衝撃が加わつたりして
も、本案タイルが破損することはない。なお、前
記通抜け溝7の断面形状は、搬送手段6に対して
乗り降りする際のタイルの破損をも防止するた
め、溝側面が垂直に近い状態となるように形成し
ておくのが好ましい。ところで、前述した如く、
本案タイルの短手側周側面9aは、その裏面側の
縁部が、モルタル等の接着材塗布層(図示省略)
に対して埋設され得る深さを超えて凹むように形
成されている。すなわち、本案タイルを建物壁面
等に塗布されたモルタル等へ貼着した際には、該
モルタルの塗布層表面と通抜け溝7の溝底面との
間に僅かな開口部が形成されるようになる。従つ
て、前記モルタルの硬化後に本案タイル相互の間
へ目地材(図示省略)を充填すれば、該目地材が
前記開口部へも注入されるようになり、本案タイ
ルの貼着力を増強させるものとなる。
(別態様の検討) 本案タイルは、長方形の板体をしたものに限ら
ず、正方形の板体をしたものであつてもよい。こ
の場合においては、二組みの対向辺対のうち、通
抜け溝7の凹設方向をどちら側の対向辺対に平行
するようにしてもよいことは勿論である。このよ
うに、本案タイルの構成及び形状は、実施の態様
に応じて適宜変更可能である。
「考案の効果」 以上の説明で明らかなように、本考案に係る通
抜け溝を備えたタイルによれば、自然乾燥した後
のタイル周側面等に内反りが生じることはない。
また、タイル製造工程中の搬送途中に、搬送手段
上に載置された本案タイルが蛇行したり、横ズレ
を起こしたりすることは決してない。更に、通抜
け溝は、建物壁面等へ貼着した場合も、モルタル
との間に開口部を形成し得るものであるから、該
開口部からは、余分な空気が排出され、貼着力の
増強が可能である。しかも、前記開口部へは、目
地材が注入されるようになるから、貼着力の一層
の増強が図られる等、幾多の優れた利点を有して
いる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本案タイルを示すものであ
つて、第1図は裏面図、第2図は側面図、第3図
は第1図のA−A線断面図、第4図乃至第7図は
本案タイルの開発過程で得られた本案試作タイル
を示すものであつて、第4図は裏面図、第5図は
側面図、第6図は第4図のB−B線断面図、第7
図は搬送状態を示す斜視図、第8図は乾式法によ
つて得られた従来のタイルを示す斜視図である。 1……従来のタイル、2……本案試作タイル、
7……通抜け溝、8……平坦周部、9a……タイ
ル周側面、9b……タイル裏面、10……裏足。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 乾式加圧成形法によつて形成される長方形状又
    は正方形状をしたタイルにおいて、タイル裏面の
    輪郭部にはタイル周側面に各々平行する平坦周部
    が形成され、該平坦周部のうちの一方の対向辺対
    からタイル裏面の中央部へ向かつて坏土の充填密
    度分布が粗部分と密部分とに交互に平行配分され
    ており、前記粗部分には凸条をした裏足が突設さ
    れ、前記密部分には他方の対向辺対に設けられた
    平坦周部をも更に圧縮して成る深さの通抜け溝が
    凹設されていることを特徴とする通抜け溝を備え
    たタイル。
JP11583082U 1982-07-29 1982-07-29 通抜け溝を備えたタイル Granted JPS5919840U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11583082U JPS5919840U (ja) 1982-07-29 1982-07-29 通抜け溝を備えたタイル

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11583082U JPS5919840U (ja) 1982-07-29 1982-07-29 通抜け溝を備えたタイル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5919840U JPS5919840U (ja) 1984-02-07
JPS6322266Y2 true JPS6322266Y2 (ja) 1988-06-20

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JP11583082U Granted JPS5919840U (ja) 1982-07-29 1982-07-29 通抜け溝を備えたタイル

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54147621A (en) * 1978-05-11 1979-11-19 Tanto Kk Exfoliation preventive tile and its molding method

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54147621A (en) * 1978-05-11 1979-11-19 Tanto Kk Exfoliation preventive tile and its molding method

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JPS5919840U (ja) 1984-02-07

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