JPH0737295B2 - 入金紙幣整理装置 - Google Patents

入金紙幣整理装置

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JPH0737295B2
JPH0737295B2 JP63308864A JP30886488A JPH0737295B2 JP H0737295 B2 JPH0737295 B2 JP H0737295B2 JP 63308864 A JP63308864 A JP 63308864A JP 30886488 A JP30886488 A JP 30886488A JP H0737295 B2 JPH0737295 B2 JP H0737295B2
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JP
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banknote
banknotes
bill
stacker
transfer
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JP63308864A
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浩一 小池
光 川野
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Musashi Engineering Inc
Original Assignee
Musashi Engineering Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、紙幣の搬送経路に沿って搬送される紙幣を所
定枚数毎に帯封して整理する入金紙幣整理装置に関する
ものである。
[従来の技術] 入金紙幣整理装置は、入金された紙幣を、その枚数を計
数した上で、所定枚数、例えば100枚毎に帯封して金庫
等に収納させるものであって、銀行その他の金融機関等
に設置されて、入金された紙幣の整理・帯封の処理を自
動的に行うために用いられている。
この入金紙幣整理装置は、紙幣の搬送経路の途中位置
に、紙幣の枚数の計数及び金種,表裏等の鑑別を行うた
めの機構を設けると共に、その下流側に紙幣が一定の枚
数となるまで一時的に保留しておくスタッカを配設し、
このようにしてスタッカ内に集積された紙幣が一定枚数
となったときに、この集積紙幣を取り出して帯封機構部
に送り込み、該帯封機構部において帯封テープによって
それを結束処理するようにしている。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、前述したように、紙幣を一定の枚数集積させ
る作業は、該紙幣を積み重ねるようにする方が、立てた
状態にして集積・保持するようにした場合よりも、紙幣
の集積部への送り込みを行う機構を簡略化することがで
き、また紙幣を集積する際に、その損傷を防止すること
ができる等の利点がある。一方、このようにして一定枚
数の紙幣が集積された後において、これを帯封機構部に
送り込んでその帯封結束処理を行うに際しては、集積紙
幣を立てて並べるようにする方が、紙幣の揃えを円滑に
行うことができる等、積み重ねた状態で行うものより有
利である。
然るに、従来技術による入金紙幣整理装置にあっては、
紙幣を積み重ねて収容させるように構成したタイプの装
置では、紙幣を積み重ねたままの状態で帯封機構部に移
行させるようになっており、また帯封機構部において、
立てた状態で帯封を行うように構成した装置にあって
は、紙幣を収容するに際しても、この紙幣を立てた状態
で集積するようにしていた。従って、従来技術による装
置にあっては、一定枚数の紙幣の収容から、この集積紙
幣の揃えを行って、帯封するまでの処理作業の一連の動
作を行うに当って、いずれかの作業に無理を生じて、作
業全体の円滑化が損なわれるという問題点があった。
本発明は叙上の点に鑑みてなされたものであって、その
目的とするところは、一定枚数の紙幣を収容して、この
集積紙幣を揃えて、帯封を行うまでの一連の処理作業を
円滑に行わせることができるようにした入金紙幣整理装
置を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 前述した目的を達成するために、本発明は、90°毎に間
欠回転する回転軸に、90°の角度位置にそれぞれ紙幣を
積み重ねるように収容する紙幣収容部材を該回転軸に対
して近接・離間する方向に移動可能に設けると共に、該
紙幣収容部材の内部に収容させた紙幣を上方から押える
紙幣押えレバーを、常時付勢手段により作動位置に付勢
させるようにして装着した紙幣移行手段を、一次スタッ
カの下部に位置させて設け、該一次スタッカの直下位置
を、それに集積された紙幣を収容する紙幣収容位置とな
し、またこの位置から90°回転した位置に紙幣揃え位置
となし、さらに90°回転した位置には排出位置として、
前記紙幣収容位置では、紙幣収容部材が回転軸から離間
する方向に変位するようになし、該紙幣収容部材を紙幣
集積部に近接させた時に、前記紙幣押えレバーを開放す
るためのストッパロッドを設け、また紙幣揃え位置に
は、紙幣押えレバーを開閉操作する押動部材と、紙幣の
短辺部と長辺部とを叩動動作を行うことによって、紙幣
を揃える紙幣揃え手段とを設けると共に、紙幣を左右か
らチャックして所定の位置まで引き出すチャック部材を
設け、また当該引き出された位置には、紙幣の帯封を行
う帯封機構を設け、さらに前記排出位置では、紙幣収容
部材が前記回転軸から離間する方向に変位した時に、紙
幣押えレバーによる紙幣収容部材を開放して、帯封した
紙幣を排出するように構成したことをその特徴とするも
のである。
[作用] 前述したように、一次スタッカに所定枚数の紙幣が収容
されると、まずこの一次スタッカが開放して、紙幣収容
位置に位置する紙幣収容部材に紙幣を積み重ねるように
して収容される。ここで、紙幣収容部材は、一次スタッ
カの至近位置にまで変位させることによって、ストッパ
ロッドによって、紙幣押えレバーが付勢手段に抗して開
放して、所定枚数の紙幣は自重によって円滑かつ確実に
紙幣収容位置に収容される。この状態で、紙幣収容部材
を回転軸に近接する方向に変位させることによって、紙
幣押えレバーが積み重ねた紙幣の上を押えて、みだりに
位置ずれしないように保持する。
この状態で、回転軸を90°回転させることによって、紙
幣収容部材に収容された紙幣は紙幣揃え位置に移行す
る。そして、この紙幣揃え位置においては、まず押動部
材により紙幣押えレバーを紙幣収容部材に収容させてい
る紙幣から離間させて、その短辺部及び長辺部を叩動す
ることにより紙幣の揃えが行われる。紙幣揃えが完了す
ると、揃えられた紙幣はチャック部材により左右からチ
ャックされて、所定の位置まで引き出されて、帯封機構
を用いて帯封されることになり、帯封結束された紙幣は
元の紙幣収容部材内に戻される。
然る後に、回転軸がさらに90°回転すると、帯封結束さ
れた紙幣が収容されている紙幣収容部材は紙幣排出位置
に移行する。この紙幣排出位置では、紙幣収容部材は回
転軸から離間する方向に伸長せしめられて、下方に落下
するようにして排出される。従って、紙幣の集積から帯
封に至るまでの一連の処理作業を極めて効率良く、しか
も円滑に行わせることができるようになる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
まず、第1図及び第2図に本発明に係る入金紙幣整理装
置の概略構成を示す。
図中において、1は搬送コンベア、2は一次スタッカ、
3は紙幣移行手段、4は帯封機構部、5は排出部をそれ
ぞれを示す。紙幣Bは、搬送コンベア1に沿って搬送さ
れて、一次スタッカ2に積み重ねた状態にして集積され
るようになっている。そして、この一次スタッカ2内の
紙幣Bが一定の枚数、例えば100枚となったときに、こ
の集積紙幣を該一次スタッカ2から紙幣移行手段3に移
行させ、該紙幣移行手段3により紙幣を立てた状態に変
位させて、その長短辺部分の揃えが行われる。然る後
に、このようにして揃えられた紙幣は紙幣移行手段3か
ら帯封機構部4に送り込まれて、帯封テープによって束
ねられることになる。さらに、この帯封処理が行われた
後に、結束紙幣は再び紙幣移行手段3に戻されて、排出
部5に移行され、該排出部5に設けた排出コンベア6に
よって排出されるようになっている。
搬送コンベア1における紙幣Bの搬送経路の途中位置に
は計数部7が設けられており、該計数部7によって、搬
送紙幣Bの枚数がカウントされて、100枚の紙幣が搬送
されたときに、一次スタッカ2が開放して、該一次スタ
ッカ2内に集積された紙幣を紙幣移行手段3に移行させ
ることができるようになっている。
ここで、搬送コンベア1を搬送される紙幣Bはその表裏
がまちまちとなっており、この紙幣Bを一次スタッカ2
に収容させる際には、その表裏を揃えた状態にする必要
がある。この表裏の揃えを行うために、計数部7におい
ては、搬送紙幣Bの枚数を計数すると同時に、その真
偽,金種等の鑑別が行われる他、表裏の判定をも行うこ
とができるようになっている。そして、この計数部7に
よる表裏の判定結果に基づいて、紙幣Bの表裏の揃えを
行うために、搬送コンベア1から一次スタッカ2への紙
幣Bの導入部分には表裏揃え部8が設けられている。
この表裏揃え部8は、搬送コンベア1に連なる2つの分
岐経路1a,1bを有すると共に、この分岐経路1a,1bのいず
れかに紙幣Bをガイドするガイド部材9を設けることに
より構成されている。そして、各分岐経路1a,1bの端部
と一次スタッカ2との間には、紙幣Bを反転させた状態
で該一次スタッカ2に送り込むための羽根車10a,10bが
設けられている。而して、前述した計数部7において、
搬送コンベア1に沿って搬送される紙幣Bの表裏の検出
が行われた後に、この検出結果に基づいて、一方を向い
た紙幣Bが表裏揃え部8に到達したときには、ガイド部
材9を第1図に実線で示した状態となるようにして、分
岐経路1aから羽根車10aを経て一次スタッカ2に同図の
矢印y方向から導入させる経路を選択させ、また他方を
向いた紙幣Bの場合には、ガイド部材9を仮想線の状態
に変位させて、分岐経路1bから羽根車10bを経て一次ス
タッカ2に矢印x方向から導入させる経路を選択させる
ことによって、一次スタッカ2には表裏が揃った状態に
して収容させることができるようになっている。
次に、一次スタッカ2は、第3図に示したように、左右
一対からなる回転軸11,11を有し、これら各回転軸11は
モータ等の回転駆動手段に接続されている。これら各回
転軸11には、相互に90°位相を変えた位置において、放
射状にシャッタ壁12が設けられており、水平状態となっ
ている左右一対のシャッタ壁12,12上に紙幣Bが積み重
ね状態にして収容される紙幣集積部13が形成されるよう
になっている。そして、この紙幣集積部13内に所定枚数
の紙幣が収容されたときに、回転軸11を同図に矢印で示
した方向に90°回転させることによって、この収容紙幣
を排出させると共に、回転方向における手前側に位置す
るシャッタ壁12,12によって新たな紙幣の収容を行わせ
ることができる紙幣集積部13が形成されるようになって
いる。
紙幣移行手段3は一次スタッカ2の下部に配設されてい
る。この紙幣移行手段3は相互に90°位相をずらせた位
置に紙幣収容部材としての移載用スタッカ14を4個設け
ることにより形成され、該移載用スタッカ14は、第1図
に矢印で示した方向に90°ずつ回動せしめられるように
なっており、これによって、一次スタッカ2から排出さ
れた集積紙幣を受ける紙幣収容位置P1から、その長辺及
び短辺を揃えるための紙幣揃え位置P2に移行させ、また
この紙幣揃え位置P2から帯封結束した紙幣束を排出する
排出位置P3に変位し、さらにアイドル位置P4を経て、再
び紙幣収容位置P1に復帰することによって、ラウンド動
作が行われるようになっている。
移載用スタッカ14に前述したラウンド動作を行わせるた
めに、紙幣移行手段3は、第4図に示したように、回転
軸20により90°ずつ回転される四角柱状の回転ブロック
21を有し、該回転ブロック21における4つの面には、そ
れぞれ支柱22が突設されており、これら各支柱22の先端
には天板23が固着して設けられている。この天板23には
軸受24が装着され、該軸受24にはガイドロッド25が挿通
されており、該ガイドロッド25の一端に、移載用スタッ
カ14が装着される昇降支持板26が固着して設けられてい
る。また、ガイドロッド25の他端にはばね受け部27が設
けられており、該ばね受け部27と天板23との間にはばね
28が弾装されて、このばね28によって、昇降支持板26は
常時には第3図に実線で示した下降位置、即ち回転ブロ
ック21に近接する位置に保持されるようになっている。
そして、紙幣収容位置P1と排出位置P3とにおいては、カ
ム機構等の昇降駆動機構(図示せず)が配設されて、こ
の昇降駆動機構によって、第3図に仮想線で示したよう
に、ばね28に抗して回転ブロック21から離間させる方向
に変位させることができるようになっている。
而して、移載用スタッカ14は、底壁部14aと、該底壁部1
4aの左右両側の側壁部14b,14cとを有し、また底壁部14a
の中央部分には、その長手方向に向けて凹部14dが形成
されており、該凹部14dと昇降支持板26との間はボルト2
9で連結されている。これによって、移載用スタッカ14
が紙幣収容位置P1にあるときは、底壁部14a上に1枚ず
つ積み重ねた状態にして集積紙幣を収容させることがで
きるようになっている。
また、このようにして積層された紙幣を移載用スタッカ
14に収容させた状態で、該移載用スタッカ14が90°回動
すると、この集積紙幣は立てた状態となるように変位す
る。この変位の際において、紙幣が脱落したり、位置ず
れしたりするのを防止するために、各側壁部14b及び14c
の外側面には、第5図に示したように、その両端近傍位
置にそれぞれ各一対のブラケット30,30が設けら、この
ブラケット30,30間には支軸31が取り付けられて、この
支軸31に紙幣押えレバー32が揺動自在に取り付けられて
いる。該紙幣押えレバー32は、トーションばね33によっ
て、側壁部14b,14cに設けた切り欠き部34を介してその
先端部分が紙幣受け部14の底壁部14aに当接する作動位
置となるように付勢され、これにより移載用スタッカ14
内に収容した集積紙幣をその上から押えて、安定した状
態に保持することができるようになっている。
ここで、移載用スタッカ14は紙幣収容位置P1にあるとき
において、該移載用スタッカ14を一次スタッカ2に近接
する方向に変位させたときには、紙幣押えレバー32によ
る移載用スタッカ14の上部を開放して、紙幣を受け入れ
るために、ストッパロッド35が設けられている。従っ
て、移載用スタッカ14が上昇すると、紙幣押えレバー32
は該ストッパロッド35に当接して、この紙幣押えレバー
32はトーションばね33に抗する方向に回動変位せしめら
れて立ち上るようになって、移載用スタッカ14の上部を
開放することができるようになる。また、この状態で、
移載用スタッカ14内に紙幣を移行させた後に、該移載用
スタッカ14を下降させると、紙幣押えレバー32はこの集
積紙幣の表面を上方から押えることができるようにな
る。
前述のようにして移載用スタッカ14内に紙幣の移行が行
われると、回転ブロック21が90°回転して、紙幣揃え位
置P2に移行する。この紙幣揃え位置P2には、紙幣の長辺
部の揃えを行う長辺揃え手段36と、短辺部を揃える短辺
揃え手段37とが設けられている。そして、この紙幣の揃
えを行うに当っては、紙幣押えレバー32を紙幣から離間
させる必要があるので、この紙幣揃え位置P2における移
載用スタッカ14の紙幣押えレバー32が位置する部分に押
動棒38が対向するように配設されており、該押動棒38を
この紙幣押えレバー32に向けて移動させることによっ
て、それを紙幣から離間させることができるようになっ
ている。
長辺揃え手段36は、第6図から明らかなように、一対の
叩動ロッド40を有し、該各叩動ロッド40はそれぞれ揺動
レバー41の一端に取り付けられている。揺動レバー41は
水平部41aと垂直部41bとを有するL字状の板体から構成
されて、前記叩動ロッド40は揺動レバー41の水平部41a
の先端に取り付けられており、またその曲折部分は枢軸
42に枢着されている。さらに、各揺動レバー41における
垂直部41bの先端には、ローラ43が装着されると共に、
該垂直部41b,41b間にはばね44が張設されて、ローラ43,
43は相互に近接する方向に付勢されている。
そして、このローラ43,43間の位置に向けて先細となっ
たカム部45aを備えた押動板45が対面するように設けら
れており、該押動板45を同図に矢印方向に往復移動させ
ることによって、ローラ43,43は相互に近接・離間する
方向に変位せしめられ、これにより揺動レバー41は上下
方向に往復動せしめられることになる。この結果、叩動
ロッド40は移載用スタッカ14内に立てた状態にして収容
された紙幣の上部両端近傍を同時に叩くことにより、そ
の長辺部分を揃えるようにしている。
一方、短辺揃え手段37は、第7図乃至第9図に示したよ
うに、移載用スタッカ14内の紙幣の短辺部と対面するよ
うに設けた揺動叩き板50を有し、該揺動叩き板50は回動
軸51に固定されるようになっている。そして、この回動
軸51は、支持ブロック52に軸受53を介して回動自在に取
り付けられており、揺動叩き板50は該回動軸51を回動さ
せることによって揺動して、移載用スタッカ14内の紙幣
の上端近傍部分と下端近傍部分とを交互に叩くことによ
って、その短辺側端部を揃えるようにしている。また、
この揺動叩き板50を揺動駆動するために、回動軸51には
フラップ板54が固着して設けられており、該フラップ板
54には、往復動駆動手段によって前後動する叩動ローラ
55が対面するように設けられている。そして、この揺動
叩き板50は、常時には、ばね等の付勢手段により第8図
の実線位置に保持されており、回動軸51に固着して設け
たフラップ板54を叩動ローラ55によって叩くことによっ
て、回動軸51を微小角度往復回動させて、揺動叩き板50
を前述した実線位置と仮想線との間に揺動運動せしめ
て、紙幣の上端部近傍と下端部近傍とを交互に叩動する
ことができるようになっている。
ここで、前述した長辺及び短辺の揃えを行うためには、
叩動操作される辺部分とは反対側の辺が移動しないよう
に規制する必要がある。ここで、長辺における揃え時に
は、他側の長辺部分は移載用スタッカ14の側壁部14c上
に載置されるようになっているので問題はない。一方、
揺動叩き板50が当接する短辺部とは反対側の短辺部を規
制するために、規制壁60を当接させるようにしている。
この規制壁60は、紙幣揃え位置P2における紙幣をチャッ
クして帯封機構部4に送り込み、また該帯封機構部4か
ら移載用スタッカ14内に戻すために設けられる紙幣往復
搬送手段61に取り付けられている。
紙幣往復搬送手段61は、前述のようにして長辺及び短辺
が揃えられた紙幣を両側からチャックする一対のチャッ
ク部材62,62を有し、該チャック部材62,62は、ソレノイ
ド63により作動せしめられるリンク機構によってチャッ
ク開閉操作させることができるようになっている。そし
て、前述した規制壁60は、このソレノイド63のハウジン
グに取り付けられるようになっている。
また、この紙幣往復搬送手段61を、チャック部材62によ
って紙幣をチャックした状態で、紙幣揃え位置P2に位置
する移載用スタッカ14と帯封機構部4との間に往復移動
させるために、ソレノイド63は往復動基台64上に装着さ
れており、該往復動基台64には可動ラック65が固着して
設けられている。そして、この可動ラック65には、ピニ
オン66が噛合しており、該ピニオン66はモータ67により
回転駆動せしめられるようになっている。
さらに、帯封機構部4には、第9図からも明らかなよう
に、帯封リング70と、固定クランプ部材71及び該固定ク
ランプ部材71に近接離間する方向に変位可能な可動クラ
ンプ部材72が設けられ、またこの両クランプ部材71,72
の下部には紙幣を分割して、その間に帯封テープを挟み
込む紙幣割り部材73が取り付けられているが、この帯封
機構部4の構成については周知であるので、その詳細な
説明は省略する。
ところで、前述したように、紙幣往復搬送手段61によっ
て、揃え終った紙幣をチャックして帯封機構部4に搬入
する際に、この紙幣の一部が移載用スタッカ14内に取り
残されないようにする必要がある。このために、揺動叩
き板50が利用され、該揺動叩き板50を取り付けた回動軸
51を支持する支持ブロック52には、ガイドロッド56が挿
通されると共に、プーリ57a,57b間に巻回して設けたベ
ルト58と連結されている。そして、紙幣往復搬送手段61
によって紙幣を移載用スタッカ14から帯封機構部4に搬
送する時に、これと同時に図示しないモータによって、
支持ブロック52を第9図の矢印方向に移動させることに
より、チャック部材62によってチャックされなかった紙
幣があったとしても、揺動叩き板50によって帯封機構部
4に移行させることができるようになっている。しか
も、この揺動叩き板50によるチャック部材62に取り残さ
れた紙幣の移行をより確実に行わせるために、該揺動叩
き板50には移載用スタッカ14における凹部14dの内部に
向けて突出する凸部50aが形成されている。
本実施例は前述のように構成されるもので、次にその作
用について説明する。
まず、紙幣移行手段3を構成する4個の移載用スタッカ
14のうち、紙幣収容位置P1に位置する移載用スタッカ14
を第3図に仮想線で示したように、一次スタッカ2の真
下の位置で、しかも該一次スタッカ2に近接させた位置
に配設しておく。これによって、紙幣押えレバー32は上
方に回動して、移載用スタッカ14の上部が開放されるこ
とになる。
この状態で、紙幣Bが搬送コンベア1に沿って搬送され
て、計数部7を通過して、この紙幣の計数が行われると
共に、表裏の判別等が行われる。そして、この表裏判別
の結果に基づいて、表裏揃え部8において、表裏が揃う
ように調整されて、一次スタッカ2内に順次導入され
る。ここで、この一次スタッカ2内への紙幣Bの収容
は、積み重ねるようにして行われるようになっているの
で、羽根車10a,10bのいずれかからこの一次スタッカ2
に導入された紙幣Bは自重により確実に該一次スタッカ
2内に収容させることができるようになり、強制的な送
り込み手段を設ける必要がないので、その機構を簡略化
することができると共に、紙幣Bを損傷させたりする不
都合はない。
前述のようにして一定枚数、通常は100枚の紙幣Bが一
次スタッカ2における紙幣集積部13内に集積されると、
回転軸11が回転し、シャッタ壁12が90°回動し、当該の
紙幣集積部13内の集積紙幣は移載用スタッカ14内に移行
する。そして、この回転軸11の回転によって、紙幣集積
部13を形成していたシャッタ壁12の回転方向手前側のシ
ャッタ壁12によって新たな紙幣集積部13が形成されるこ
とになるので、紙幣Bを搬送コンベア1を介して連続的
に一次スタッカ2に送り込んでも、101枚目の紙幣Bは
確実に新たな紙幣集積部13に収容させることができるよ
うになる。
このようにして紙幣集積部13から紙幣移行手段3におけ
る移載用スタッカ14内に集積紙幣が移行すると、該移載
用スタッカ14は下降せしめられ、これによって紙幣押え
レバー32が作動位置に変位して、この移載用スタッカ14
の上方から紙幣を押える。この状態で、回転軸20を90°
回動させることによって、この移載用スタッカ14は紙幣
収容位置P1から紙幣揃え位置P2に移行せしめられること
になる。移載用スタッカ14内の紙幣は、紙幣押えレバー
32によって押えられているので、この移行時に一部の紙
幣が脱落したりする不都合を生じることはない。
このようにして紙幣を収容させた移載用スタッカ14が紙
幣揃え位置P2に移行して、この紙幣が立て並べとなった
状態になると、まず押動棒38が作動して、紙幣押えレバ
ー32を紙幣から離間させる。然るに、この紙幣押えレバ
ー32をあまり紙幣から離すと、紙幣に折れ癖等が付いて
いると、その並び方向に膨出してしまうので、該紙幣押
えレバー32はこの膨出を規制することができるようにす
るために、紙幣面とほぼ平行な姿勢となる位置に保持さ
れるようになっている。
前述したように、紙幣が紙幣揃え位置P2に移行すると、
モータ67を作動させて、紙幣往復搬送手段61を、そのチ
ャック部材62がチャック解除状態に保持したままこの紙
幣揃え位置P2に向けて移動させ、規制壁60を紙幣に当接
させるようにする。そこで、長辺揃え手段36における叩
動ロッド40及び短辺揃え手段37の揺動叩き板50を作動さ
せて、紙幣の揃えを行う。このときにおいて、立て並べ
にした紙幣には相互間に押し付け力が作用しない状態と
なっているので、これら叩動ロッド40及び揺動叩き板50
による揃え操作を円滑かつ迅速に行われることになる。
また、揺動叩き板50は紙幣の上端近傍位置と下端近傍位
置とを交互に叩くように作動するので、この紙幣短辺部
の揃えを迅速かつ確実に行うことができるようになる。
前述のようにして紙幣揃えが行われると、紙幣往復搬送
手段61のチャック部材62が作動して、紙幣をチャックす
る。然る後に、モータ67を作動させて、この紙幣を帯封
機構部4における帯封リング70内に引き込んで、紙幣割
り部材73によって紙幣を分割して帯封テープを差し込
み、さらに可動クランプ部材72を固定クランプ部材71側
に移行させて、紙幣を両クランプ部材71,72間に挟み込
み、帯封リング70を回転させることによって、この紙幣
を帯封結束する。そして、帯封結束が完了した紙幣束
は、紙幣往復搬送手段61を作動させることによって、再
び紙幣揃え位置P2に位置する移載用スタッカ14内に戻さ
れ、押動棒38が紙幣押えレバー32から離間して、該紙幣
押えレバー32はトーションばね33の作用によって、この
結束紙幣束を押える状態に変位する。
ここで、紙幣を立て並べにした状態で、その端部を揃
え、しかもこのようにして紙幣揃えを行った後に、この
紙幣を僅かな距離だけ移動させて、帯封機構部4に搬入
することができるように構成することによって、装置全
体がコンパクトになると共に、この移行中における紙幣
の位置ずれ,乱れ等が生じるのを防止することができる
ようになる。
而して、前述した如く、一次スタッカ2から紙幣移行手
段3の移載スタッカ14内に紙幣が移行した後に、該一次
スタッカ2内には直ちに次の紙幣の収容が開始されてお
り、この紙幣の帯封結束が行われて、紙幣揃え位置P2に
位置する移載用スタッカ14内に結束紙幣が戻されるまで
の間に前記次の紙幣の収容が進んでいる。そして、この
一次スタッカ2内に必要数の紙幣の集積が完了したとき
に、回転軸11が回転して次位の移載用スタッカ14内に集
積紙幣が移行せしめられる。然る後に、回転軸20が90°
回転し、次位の移載用スタッカ14が紙幣収容位置P1から
紙幣揃え位置P2に移行すると共に、既に帯封結束の完了
した紙幣束を収容する移載用スタッカ14は排出位置P3に
送り込まれる。而して、この排出位置P3においては、移
載用スタッカ14は回転ブロック21から離間する方向、即
ち下向きに変位せしめられるようになり、この結果、紙
幣押えレバー32による紙幣束の押えが解除されて、該紙
幣押えレバー32は移載用スタッカ14の側壁部14b,14cの
延長線上の位置に変位するので、結束処理が行われた紙
幣束は排出コンベア6に排出されることになる。そし
て、帯封結束紙幣はこの排出コンベア6により所望の位
置に搬送されて、金庫等に収納させることができるよう
になる。
前述の動作を繰り返すことによって、一次スタッカ2内
に収容された紙幣を、所定の枚数毎に連続的に帯封処理
して排出することができるようになる。
なお、前述の実施例においては、紙幣移行手段3におけ
る移載用スタッカ14をローテーションさせるようにし
て、一定枚数の紙幣の受け取りから、その揃えを行った
後に帯封結束を行って、排出する操作を行うようにした
が、移載用スタッカを移載位置と紙幣揃え位置との間に
往復移動させるようになし、紙幣揃え位置から帯封機構
部に紙幣を移行させて、その帯封を行った後に、該帯封
機構部から直接紙幣束を外部に排出するようにしてもよ
い。また、搬送コンベア1から搬送される紙幣を一次ス
タッカ2に所定の枚数となるまで集積させるようにした
が、このように構成することによって、紙幣の整理・帯
封を連続的に処理することができるようになるが、搬送
コンベア1から直接紙幣移行手段3の移載用スタッカ14
に移行させるように構成することもできる。なお、この
場合において、移載用スタッカ14が紙幣収容位置P1から
紙幣揃え位置P2に移行する間には、搬送コンベア1から
の紙幣の送り込みを停止させる必要があるが、紙幣の搬
送間隔がこの移載用スタッカ14が往復する間の時間以上
の時間間隔となっている場合には、該搬送コンベア1を
停止させる必要がなくなることはいうまでもない。
[発明の効果] 本発明は以上のように構成したので、紙幣移行手段を構
成する回転軸を90°毎に間欠回転させ、かつ紙幣収容部
材を回転軸に近接・離間させることによって、一次スタ
ッカに積み重ねた所定枚数の紙幣を紙幣収容部材に収容
させることにより取り出し、回転軸を90°回転させて、
立てて並べた状態に変換してその端部を揃えて帯封結束
を行い、さらに90°回転させることによって、帯封結束
した紙幣を排出できることから、紙幣の集積から端部揃
えを行って、帯封結束を行い、然る後に紙幣移行手段か
ら排出するまでの一連の動作を、極めて簡単な構成によ
って、極めて効率的に、しかも円滑に行うことができ、
特に紙幣の帯封前に端部揃えを行い、かつこの端部揃え
を行った後に、僅かにそれを引き出した位置で帯封する
ようにしているから、一部の紙幣が位置ずれしたり、姿
勢が乱れたりすることなく、正確な帯封結束を行うこと
ができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は入金紙
幣整理装置の概略構成を示す説明図、第2図は帯封機構
の部分を示す構成説明図、第3図は一次スタッカから移
載用スタッカへの紙幣の移行部を示す構成説明図、第4
図は紙幣移行手段の構成説明図、第5図は第4図の要部
左側面図、第6図は長辺揃え手段の構成説明図、第7図
は短辺揃え手段の構成説明図、第8図は第7図の左側面
図第9図は第8図の平面図である。 1:搬送コンベア、2:一次スタッカ、3:紙幣移行手段、4:
帯封機構部、5:排出部、7:計数部、8:表裏揃え部、11:
回転軸、12:シャッタ壁、13:紙幣集積部、14:移載用ス
タッカ、20:回転軸、21:回転ブロック、32:紙幣押えレ
バー、36:長辺揃え手段、37:短辺揃え手段、40:叩動ロ
ッド、41:揺動レバー、43:ローラ、45:押動板、50:揺動
叩き板、51:回動軸、52:支持ブロック、54:フラップ
板、55:叩動ローラ、56:ガイドロッド、58:ベルト、60:
規制壁、61:紙幣往復搬送手段、62:チャック部材、63:
ソレノイド、70:帯封リング、71:固定クランプ部材、7
2:可動クランプ部材、73:紙幣割り部材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】90°毎に間欠回転する回転軸に、90°の角
    度位置にそれぞれ紙幣を積み重ねるように収容する紙幣
    収容部材を該回転軸に対して近接・離間する方向に移動
    可能に設けると共に、該紙幣収容部材の内部に収容させ
    た紙幣を上方から押える紙幣押えレバーを、常時付勢手
    段により作動位置に付勢させるようにして装着した紙幣
    移行手段を、一次スタッカの下部に位置させて設け、該
    一次スタッカの直下位置を、それに集積された紙幣を収
    容する紙幣収容位置となし、またこの位置から90°回転
    した位置に紙幣揃え位置となし、さらに90°回転した位
    置には排出位置として、前記紙幣収容位置では、紙幣収
    容部材が回転軸から離間する方向に変位するようにな
    し、該紙幣収容部材を紙幣集積部に近接させた時に、前
    記紙幣押えレバーを開放するためのストッパロッドを設
    け、また紙幣揃え位置には、紙幣押えレバーを開閉操作
    する押動部材と、紙幣の短辺部と長辺部とを叩動動作を
    行うことによって、紙幣を揃える紙幣揃え手段とを設け
    ると共に、紙幣を左右からチャックして所定の位置まで
    引き出すチャック部材を設け、また当該引き出された位
    置には、紙幣の帯封を行う帯封機構を設け、さらに前記
    排出位置では、紙幣収容部材が前記回転軸から離間する
    方向に変位した時に、紙幣押えレバーによる紙幣収容部
    材を開放して、帯封した紙幣を排出するように構成した
    ことを特徴とする入金紙幣整理装置。
JP63308864A 1988-12-08 1988-12-08 入金紙幣整理装置 Expired - Lifetime JPH0737295B2 (ja)

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CN108328401A (zh) * 2018-03-16 2018-07-27 上海古鳌电子科技股份有限公司 一种纸币码齐机构及工作方法

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