JPH073695B2 - 光学式情報記録/再生装置 - Google Patents

光学式情報記録/再生装置

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JPH073695B2
JPH073695B2 JP26725686A JP26725686A JPH073695B2 JP H073695 B2 JPH073695 B2 JP H073695B2 JP 26725686 A JP26725686 A JP 26725686A JP 26725686 A JP26725686 A JP 26725686A JP H073695 B2 JPH073695 B2 JP H073695B2
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国雄 山宮
義明 池田
敏雄 鶴川
浩郎 岡田
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、外乱等による制御系の異常を検出できるよう
にした光学式情報記録/再生装置に関する。
[従来の技術] 近年、光ビームを集光して光学的記録媒体に照射するこ
とによって、この記録媒体に情報を高密度に記録した
り、この記録媒体からの戻り光を光検出器で受光するこ
とによって、記録媒体に書込まれている記録情報を高速
度で読出す(再生する)ことのできる光学式情報記録/
再生装置が注目されるようになった。
前記装置においては、高密度で記録または再生を行なう
ため、記録媒体に集光照射される光ビームをフォーカス
状態及びオントラック状態に保持する必要がある。その
ため、前記装置には、通常、フォーカス制御手段及びト
ラッキング制御手段が設けられている。これの制御手段
は、前記記録媒体からの戻り光中に含まれるフォーカ
ス、ラジアルの位置ずれ情報を、フォーカスエラー信
号、トラックエラー信号として検出し、これらのエラー
信号に基づいてアクチュエータを駆動して光ビームをフ
ォーカス状態及びオントラック状態に保持するようにな
っている。
ところで、前記情報記録再生装置は、振動や衝撃等に弱
く、記録時や再生時に外乱があると、トラッキング制御
やフォーカス制御が外れて、記録したはずの情報が記録
されておらず再生不能となったり、エラーが多くなった
りする場合があった。
これに対処するに、例えば特開昭57−150144号公報に
は、フォーカス制御及びトラッキング制御のうち少なく
とも一方の誤差信号が一定の値を越えたことを検知する
手段によって記録動作の異常を検出するようにした技術
が開示されている。
[発明が解決しようとする問題点] ところで前記記録媒体に傷や欠陥があると、反射光の分
布が変動するため、フォーカスエラー信号やトラックエ
ラー信号にも変化が生じる。前記傷等によるエラー信号
の変化は周波数の高いものが多いが、アクチュエータ
は、その周波数特性から高周波成分には反応しないの
で、傷等があっても応答しないことが多い。
ところが、上記従来例では、記録媒体の傷等による周波
数の高い変化であってもエラー信号が一定の値を越える
場合には記録異常と判定される。このとき、アクチュエ
ータは実際には応答せずに、光ビームは目標位置から外
れていない場合があり、誤判定をしてしまう場合があ
る。なお、前記エラー信号に高周波成分を生じさせる原
因は、記録媒体の傷や欠陥に限るものではない。
[発明の目的] 本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、記録
媒体の傷や欠陥等に影響されることなく、正しく安定し
た制御系の異常検出を行なうことのできる光学式情報記
録/再生装置を提供することを目的としている。
[問題点を解決するための手段及び作用] 本発明による光学式情報記録/再生装置は、記録媒体に
集光照射される光ビームの前記記録媒体の所定位置に対
する位置ずれを示すエラー信号を検出し、このエラー信
号によってアクチュエータを駆動して前記光ビームの位
置ずれを補正する制御系を備えたものにおいて、前記エ
ラー信号を入力してこのエラー信号を高周波成分を除去
するための前記アクチュエータと同一の周波数特性を持
つ等価回路と、この等価回路の出力が許容範囲を逸脱す
るか否かを判別する判別手段とを設け、この判別手段に
よって前記制御系の異常を検出するようにしたものであ
る。
すなわち、エラー信号を等価回路を通すことにより、前
記媒体の傷や欠陥等に伴う変動を含む高周波成分が除去
され、アクチュエータと同一の周波数特性の信号が得ら
れる。そして、この高周波成分が除去された等価回路の
出力を用いて、制御系の異常を検出する。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図及び第2図は本発明の1実施例に係り、第1図は
光学式情報記録/再生装置の構成を示すブロック図、第
2図は異常検出回路の構成を示す回路図である。
第1図に示すように、本実施例の光学式情報記録/再生
装置1では、スピンドルモータ2で回転駆動される記録
媒体としての光ディスク3に対向するように光ピックア
ップ4が配設されている。この光ピックアップ4は、キ
ャリッジ5に取付けられ、このキャリッジ5は、ボイス
コイルモータ7によって前記光ディスク3の半径方向R
に移動できるようになっている。
前記光ピックアップ4内には、図示しないレーザダイオ
ードが収納され、このレーザダイオードの光ビームは対
物レンズ6で集光されて光ディスク3に照射されるよう
になっている。
また、前記光学式情報記録/再生装置1には、前記光デ
ィスク3に集光照射される光ビームが光ディスク3の記
録面上でスポットになるフォーカス状態に保持するため
のフォーカスシングサーボ系11と、フォーカスされたビ
ームスポットを目標トラックに照射し、常時目標トラッ
クに追従させるためのトラッキングサーボ系12とが設け
られている。
すなわち、前記光ディスク3の戻り光は、4分割の受光
素子等で形成した光検出器13で受光され、光電変換され
た信号はフォーカスエラー検出回路14に入力される。こ
のフォーカスエラー検出回路14は、差動アンプ等で構成
され、その差動出力によってフォーカスエラー信号SFE
が生成される。なお、このフォーカスエラー信号SFE
検出方式としては、臨界角法,フーコー法等種々の公知
の方式を用いることができる。このフォーカスエラー信
号SFEは、位相補償回路16、駆動回路17を経てフォーカ
シング制御信号となり、前記対物レンズ6を駆動するフ
ォーカスアクチュエータ18に印加されるようになってい
る。前記対物レンズ6は、弾性支持体に支持されてお
り、前記フォーカスアクチュエータ18によって、光ディ
スク3の記録面上に集光照射される光ビームがフォーカ
ス状態になるように保持される。
一方、前記光検出器13の出力信号は、トラックエラー検
出回路19にも入力され、このトラックエラー検出回路19
によってトラックエラー信号STEが生成される。なお、
このトラックエラー信号STEの検出方式としては、プッ
シュプル法,ヘテロダイン法等種々の公知の方式を用い
ることができる。このトラックエラー信号STEは、位相
補償回路21、切換スイッチ22、駆動回路23を経てトラッ
キング制御信号となり、前記対物レンズ6を駆動するト
ラックアクチュエータ24に印加されるようになってい
る。このトラックアクチュエータ24によって、前記対物
レンズ6は、光ディスク3の記録面上に集光照射される
ビームスポットが目標トラックに追従する状態になるよ
うに保持される。
また、前記トラックエラー検出回路19からのトラックエ
ラー信号STEは、前記トラックアクチュエータ24と同一
の周波数特性を持つ等価回路26にも入力されている。こ
の等価回路26は、前記対物レンズ6を支持する弾性支持
体のバネ定数と可動部質量により決定される共振周波数
と同一共振周波数を持つ二次ローパスフィルタからな
り、オペアンプ等により簡単に実現できる。
前記等価回路26よって、前記トラックエラー信号STE
高周波成分が除去され、前記対物レンズ6の位置の弾性
支持体中立位置からのずれ量が検出される。このずれ量
は、駆動回路27を経て前記ボイスコイルモータ7に入力
される。このボイスコイルモータ7は、前記ずれ量に対
応して前記光ピックアップ4を移動させ、光スポットを
目標トラックに追従させるようになっている。
このように本実施例では、トラックエラー信号STEをト
ラックアクチュエータ24と、光ピックアップ4を駆動す
るボイスコイルモータ7とにフィードバックする2段サ
ーボ制御を行なっている。
また、前記光学式情報記録/再生装置1では、前記トラ
ックアクチュエータ24にジャンプパルスを印加すること
によって、光スポットを現在トラックから目標トラック
にトラックジャンプできるようにしている。前記ジャン
プパルスは、システムコントローラ30からのジャンプ指
令信号SJによってジャンプパルス発生回路28から発生さ
れるようになっている。トラックジャンプ時には、前記
切換スイッチ22が前記システムコントローラ30によって
切替えられ、トラックサーボループがオフされると共
に、駆動回路23に前記ジャンプパルス発生回路28からの
ジャンプパルスが入力されるようになっている。そし
て、このジャンプパルスが駆動回路23を経てトラックア
クチュエータ24に印加され、光スポットが目標トラック
に移動されるようになっている。
本実施例では、トラッキングサーボ系12の位相補償回路
21の出力が、前記等価回路26と同様の等価回路31にも力
されている。この等価回路31の出力は、システムコント
ローラ30によってオン,オフが制御されるスイッチ32を
経て、判別手段としての異常検出回路33に入力されてい
る。そして、この異常検出回路33によって、前記等価回
路31の出力が所定の許容範囲にあるか否かが判別される
ようになっている。前記スイッチ32は、例えば、前記シ
ステムコントローラ30からのライトゲート信号SWGによ
って制御される。このライトゲート信号SWGは、本来は
記録時におけるレーザダイオードの出力を高出力に切換
えるために、図示しないレーザダイオードドライブ回路
に加えられる制御信号である。そして、前記スイッチ32
は、記録時にはオンして異常検出が行なわれ、再生時に
はオフして異常検出を禁止されるようになっている。
前記異常検出回路33は、例えば第2図に示すように構成
されている。すなわち、前記等価回路31の出力は、前記
スイッチ32を介してコンパレータ34の非反転入力端と、
コンパレータ35の反転入力端とに入力されている。前記
コンパレータ34の反転入力端には+側の許容電圧+V1
印加され、前記コンパレータ35の非反転入力端には−側
の許容電圧−V2が印加されている。前記コンパレータ3
4,35の出力は、オア回路36に入力され、このオア回路36
の出力は、RSフリップフロップ(以下、RS−FFと記
す。)37のセット入力端Sに入力されている。そして、
このRS−FF37のQ出力がシステムコントローラ30に入力
されている。従って、前記等価回路31からの出力が許容
範囲内の場合は、コンパレータ34,35の出力は共に“L"
であり、オア回路36を経た出力は“L"となり、RS−FF37
はセットされない。一方、前記等価回路31からの出力が
許容範囲外の場合は、コンパレータ34,35の出力の一方
が“H"になり、オア回路36を経た出力は、“H"となり、
RS−FF37がセットされる。そして、RS−FF37のQ出力
は、リセット端Rにリセット信号が入力されるまで“H"
が維持される。前記システムコントローラ30は、前記RS
−FF37のQ出力が“H"になることによってトラッキング
サーボ系12の異常を検出し、例えば、レーザダイオード
の発光を停止して記録を中止するようになっている。
また、フォーカシングサーボ系11の位相補償回路16の出
力は、前記等価回路31と同様の等価回路41にも入力され
ている。この等価回路41の出力は、前記システムコント
ローラ30からのライトゲート信号SWGによってオン,オ
フが制御されるスイッチ43を経て、判別手段としての異
常検出回路42に入力されている。そして、この異常検出
回路42によって、前記等価回路41の出力が所定の許容範
囲にあるか否かが判別されるようになっている。この異
常検出回路42の出力は、前記システムコントローラ30に
入力され、このシステムコントローラ30は、前記等価回
路41の出力が許容範囲を逸脱した場合には、フォーカシ
ングサーボ系11の異常を検出して、例えば、記録時には
レーザダイオードの発光を停止して記録を中止するよう
になっている。
このような構成の本実施例では、トラックエラー信号S
TE,フォーカスエラー信号SFEは、それぞれ等価回路31,4
1を経て、異常検出回路33,42に入力され、この異常検出
回路33,42によって所定の許容範囲内か否かを判別され
る。そして、外乱等によって、前記等価回路31,41を経
たトラックエラー信号STE及びフォーカスエラー信号SFE
の少なくとも一方が前記許容範囲を逸脱した場合には、
サーボ系の異常を検出して、例えばレーザダイオードの
発光を停止して記録を中止する。なお、外乱等がおさま
った後、RS−FF37のリセット端Rにリセット信号を送出
することによって、記録が再開される。
等価回路31,41を経たトラックエラー信号STE及びフォー
カスエラー信号SFEは、記録媒体の傷や欠陥等に伴う変
動を含む高周波成分が除去されている。従って、本実施
例によれば、記録媒体の傷や欠陥等によって、トラック
エラー信号STEやフォーカスエラー信号SFEに、アクチュ
エータ18,24が反応しないような変化が生じても制御系
の異常とは判別されず、正しく安定した、外乱等による
制御系の異常検出を行なうことができる。
なお、第3図に示すように、等価回路31と異常検出回路
33との間にスイッチ32を設けずに、代りに、異常検出回
路33内のRS−FF37とシステムコントローラ30との間に、
前記スイッチ32と同様にシステムコントローラ30からの
ライトゲート信号SWGによってオン,オフが制御される
スイッチ44を設けても良い。
なお、本発明は、上記実施例に限定されず、例えば、フ
ォーカシングサーボ系とトラッキングサーボ系の一方の
制御系の異常を検出するものであっても良い。また、異
常を検出した場合には、それを表示するようにしたもの
であっても良い。また、本発明は、記録と再生の両方を
行なうことのできるものに限らず、記録と再生の一方を
行なうものにも適用できる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、エラー信号を等価
回路を通すことによって高周波成分を除去し、この等価
回路の出力を用いて制御系の異常を検出するようにした
ので、記録媒体の傷や欠陥等に影響されることなく、正
しく安定した制御系の異常検出を行なうことができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の1実施例に係り、第1図は
光学式情報記録/再生装置の構成を示すブロック図、第
2図は異常検出回路の構成を示す回路図、第3図は異常
検出回路の変形例の回路図である。 1……光学式情報記録/再生装置 3……光ディスク、4……光ピックアップ 11……フォーカシングサーボ系 12……トラッキングサーボ系 14……フォーカスエラー検出回路 18……フォーカスアクチュエータ 19……トラックエラー検出回路 24……トラックアクチュエータ 26,31,41……等価回路 30……システムコントローラ 33,42……異常検出回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体に集光照射される光ビームの前記
    記録媒体の所定位置に対する位置ずれを示すエラー信号
    を検出し、このエラー信号によってアクチュエータを駆
    動して前記光ビームの位置ずれを補正する制御系を備え
    た光学式情報記録/再生装置において、前記エラー信号
    を入力してこのエラー信号の高周波成分を除去するため
    の前記アクチュエータと同一の周波数特性を持つ等価回
    路と、この等価回路の出力が許容範囲を逸脱するか否か
    を判別する判別手段とを設け、この判別手段によって前
    記制御系の異常を検出するようにしたことを特徴とする
    光学式情報記録/再生装置。
JP26725686A 1986-11-10 1986-11-10 光学式情報記録/再生装置 Expired - Lifetime JPH073695B2 (ja)

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JPS63121137A JPS63121137A (ja) 1988-05-25
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JP3264385B2 (ja) * 1992-09-09 2002-03-11 ソニー株式会社 光デイスク記録再生装置

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