JPH0991713A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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JPH0991713A
JPH0991713A JP7249125A JP24912595A JPH0991713A JP H0991713 A JPH0991713 A JP H0991713A JP 7249125 A JP7249125 A JP 7249125A JP 24912595 A JP24912595 A JP 24912595A JP H0991713 A JPH0991713 A JP H0991713A
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inclination
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objective lens
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Hisatoshi Baba
久年 馬場
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    • G11B7/002Recording, reproducing or erasing systems characterised by the shape or form of the carrier
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    • GPHYSICS
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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
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    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/095Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following specially adapted for discs, e.g. for compensation of eccentricity or wobble
    • G11B7/0956Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following specially adapted for discs, e.g. for compensation of eccentricity or wobble to compensate for tilt, skew, warp or inclination of the disc, i.e. maintain the optical axis at right angles to the disc

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクチュエータが傾き易く、特にシーク動作
直後はアクチュエータが傾き易く、それに伴い対物レン
ズが傾くので、ディスク面での光スポットの品位が劣化
し、記録、再生に悪影響を与える。 【解決手段】 光源と、光源から照射された光ビームを
集光する対物レンズ1Aとを備え、対物レンズ1Aで集
光された光ビームをディスクの情報トラック上に走査す
ることにより、情報の記録及び/又は再生を行う光学的
情報記録再生装置において、対物レンズ1Aを保持し、
集光された光ビームをディスクのトラック横断方向に移
動させるアクチュエータ1と、対物レンズ1Aの傾きを
検出する傾きセンサ51と、傾きセンサ51の検出値と
予め決められた所定の基準値を比較し、検出値が基準値
よりも大きい場合は、対物レンズ1Aが傾いていると判
断してデータの記録または再生を禁止するマイクロコン
ピュータ49とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクなどの
情報記録媒体に情報を光学的に記録あるいは再生する光
学的情報記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光学的情報記録再生装置において
は、光ディスクなどの記録媒体に光スポットを照射して
情報の記録再生を行う際に2つのサーボ制御を行ってい
る。即ち、光スポットが情報トラックに追従して走査す
るように集光用の対物レンズをトラッキング方向に移動
させるトラッキング制御、光スポットの焦点を媒体面に
合わせるように対物レンズをフォーカス方向に移動させ
るフォーカス制御を行っている。また、通常は光学ヘッ
ドやキャリッジユニットを記録媒体の半径方向に広範囲
に移動させる機構を持っており、この機構によって光ス
ポットを記録媒体の所望のトラックにアクセスするよう
になっている。このような機構としては、対物レンズを
移動させるアクチュエータと、対物レンズを含む光学ヘ
ッドを移動させるアクチュエータの2段のアクチュエー
タを持つのが一般的である。
【0003】ところで、アクセスを高速化するには、光
学ヘッドやキャリッジユニットを軽量化し、移動速度を
高速にする必要がある。また、前述のような2段アクチ
ュエータ構造においては、2つのアクチュエータの各々
を制御する制御回路が必要であるので、制御回路の構成
が複雑になってしまう。そこで、本願出願人は、先に特
開平5−298724号公報で十分な軽量化を図り、高
速アクセスを可能とした対物レンズ駆動装置を公開して
いる。この対物レンズ駆動装置によれば、高速アクセス
が可能であるばかりでなく、制御回路を簡単化でき、装
置の低コスト化も図ることが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記対物レンズ駆動装
置では、高速アクセスが可能であるが、その反面アクチ
ュエータの構造上、可動部を長いストロークがとれるよ
うに弾性支持しているために、アクチュエータが傾き、
特にシーク方向にピッチングする状態が発生し易い。そ
のため、特にシーク動作のように大きな駆動力や大きな
移動量を伴う動作時において、アクチュエータが傾き易
く、それに伴い対物レンズが傾くために、媒体面での光
スポットの品位が劣化し、データの記録や再生に悪影響
を与えるという問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、対物
レンズの傾きが所定値よりも大きいときは、記録または
再生動作を禁止することにより、信頼性の高い記録また
は再生を行うことができる光学的情報記録再生装置を提
供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、光源
と、該光源から射出された光ビームを集光する対物レン
ズとを備え、該対物レンズで集光された光ビームを情報
記録媒体の情報トラック上に走査することにより、情報
の記録及び/又は再生を行う光学的情報記録再生装置に
おいて、前記対物レンズを保持し、前記集光された光ビ
ームを前記記録媒体のトラック横断方向に移動させる移
動手段と、前記対物レンズの傾きを検出する傾き検出手
段と、該傾き検出手段の検出値と予め決められた所定の
基準値を比較し、前記傾き検出手段の検出値が基準値よ
りも大きい場合は、前記対物レンズが傾いていると判断
して、データの記録または再生を禁止する制御手段とを
有することを特徴とする光学的情報記録再生装置によっ
て達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の光学的情
報記録再生装置の一実施例を示したブロック図である。
図1において41は2分割の光センサからなるトラッキ
ングセンサであり、情報記録媒体である光ディスク(図
示せず)からの反射光を検出する。トラッキングセンサ
41の2つのセンサ素子の受光信号は差動アンプ42で
差動検出され、光スポットのトラック中心に対するずれ
の方向とずれ量を表わすトラッキングエラー信号が生成
される。差動アンプ42で得られたトラッキングエラー
信号は、トラッキングサーボループを安定化するための
位相補償器44、スイッチ45を通ってドライバー46
に供給される。そして、ドライバー46で電力増幅して
トラッキングコイル13を駆動することにより、後述す
るようにアクチュエータをトラッキング方向に移動さ
せ、それに伴い対物レンズを変位させることで、光スポ
ットがトラックから逸脱しないようにトラッキング制御
を行う。スイッチ45はマイクロコンピュータ49から
の制御線により開閉され、これによってトラッキング動
作とシーク動作が切り換えられる。なお、本実施例で
は、1段のアクチュエータ構成が採られていて、このア
クチュエータを用いて対物レンズをディスクの半径方向
に移動させ、光スポットをディスクの全域にわたってア
クセスできるように構成されている。アクチュエータの
構造については、詳しく後述する。
【0008】また、トラッキングエラー信号は2値化回
路43で2値化され、マイクロコンピュータ49に入力
される。マイクロコンピュータ49は、本実施例の光学
的情報記録再生装置の主制御部をなすプロセッサ回路で
あり、装置の各部を制御してディスクへの情報の記録、
再生動作を制御する。この制御には、光スポットを所望
のトラックに移動させるシーク動作の制御も含まれてい
る。シーク動作時においては、マイクロコンピュータ4
9の内部のカウンタ(図示せず)で2値化回路43の2
値化信号をカウントして光スポットが横断したトラック
数(光スポットの移動距離)が検出される。また、シー
ク動作時には、マイクロコンピュータ49では2値化回
路43による2値化信号のトラック横断周波数から光ス
ポットの移動速度が検出される。マイクロコンピュータ
49では、光スポットの移動距離と移動速度に基づいて
アクチュエータの制御量を演算し、得られた制御信号を
D/Aコンバータ48、スイッチ45を介してドライバ
ー46に供給することにより、アクチュエータが予め設
定された速度プロファイルに従って移動するようにシー
ク動作を制御する。
【0009】ディスクからの反射光はRFセンサ53に
おいても受光される。この受光信号はディスク上に記録
されている情報を含んでおり、RF信号再生処理回路5
5ではRFセンサ53の出力信号(RF信号という)を
処理することにより、アドレス情報や通常の記録情報の
再生を行う。また、RF信号再生処理回路55ではアド
レス情報が記録されている先頭位置のタイミングを示す
ヘッダー部タイミング信号56をマイクロコンピュータ
49に出力する。このタイミング信号は、後述するよう
に振幅検出回路54でRF信号の振幅を検出し、それに
基づいてアクチュエータの傾きを検出する際の振幅検出
のタイミングに用いられる。振幅検出回路54で得られ
た振幅値はA/Dコンバータ57でマイクロコンピュー
タ49に取り込まれる。
【0010】また、RF信号再生処理回路55ではディ
スクのアドレス情報に付加されているエラー訂正信号か
らアドレス情報の誤り率(エラー率)を算出する。RF
信号再生処理回路55で得られたアドレス情報58やエ
ラー率はバスを通してマイクロコンピュータ49へ転送
される。アドレス情報のエラー率は後述するようにアク
チュエータの傾きの検出に用いられる。傾きセンサ51
は、アクチュエータの傾き、即ち対物レンズの光軸に対
する傾きを検出する検出センサである。傾きセンサ51
は詳しく後述するように対物レンズを保持したアクチュ
エータに取り付けられ、光学的にアクチュエータの傾き
を検出するように構成されている。傾きセンサ51の出
力信号はA/Dコンバータ52でマイクロコンピュータ
49に取り込まれる。
【0011】次に、本実施例で用いるアクチュエータの
構造について説明する。図2はアクチュエータの外観を
示した斜視図である。図2において、アクチュエータ1
は記録媒体であるディスクの下部に近接して配置される
ものであり、その先端部には対物レンズ1Aが保持され
ている。装置内部の所定位置には、光源の半導体レーザ
などを有する固定光学系が設けられていて、固定光学系
から照射された光ビームは穴部1Dを通ってアクチュエ
ータ1の内部に導かれる。アクチュエータ1内の対物レ
ンズ1Aの下部には跳ね上げミラーが設けられており、
穴部1Dを通った光ビームは跳ね上げミラーで上方に反
射され、かつ対物レンズ1Aで集光することでディスク
の情報トラック上に微小光スポットとして照射される。
アクチュエータ1の上下は、各々長方形支持部材2,3
で支持されている。
【0012】図3はこの長方形支持部材2,3を取り外
した状態を示した斜視図である。アクチュエータ1の先
端部の対物レンズ1Aの前後にはアクチュエータ1の側
部を挿通する2つの挿通孔が設けられ、この2つの挿通
孔に各々内ヨーク10が挿通されている。2つの内ヨー
ク10はトラッキング方向(シーク方向)に平行に延び
ており、またこの2つの内ヨーク10を囲むようにトラ
ッキングコイル13が設けられている。トラッキングコ
イル13の側部には、フォーカスコイル14が設けられ
ている。各々の内ヨーク10には、図4に示すようにこ
れと平行に外ヨーク12が設けられ、かつ外ヨーク12
と内ヨーク10は各々両端で連結されている。また、こ
のそれぞれの外ヨーク12の内壁面には、内ヨーク10
と向き合うようにマグネット11が固着されている。こ
のような構造によって、トラッキングコイル13に対し
て直交する磁束が働くように所要の磁気回路が構成され
ている。
【0013】また、アクチュエータ1は、複合平行板バ
ネ機構4を備えており、この機構によってアクチュエー
タ1がディスクの半径方向に直線的に移動できるように
構成されている。具体的に説明すると、まず複合平行板
バネ機構4は外ヨーク2の背面に固定された固定ベース
部材4A、固定ベース部材4Aの両端にその一端を固定
され、かつトラッキング方向と直交する方向に延びる左
右一対の第1の平行板バネ4B、この一対の平行板バネ
4Bの他端を固定した可動枠部材4C、可動枠部材4C
の上下及び両端に固定され、その先端が長方形支持部材
2,3に各々連結された上下二対の第2の平行板バネ4
Dからなっている。この上下2対の第2の平行板バネ4
Dの両端は、図2のように上下に各々設けられたヒンジ
部4E及び4Fと一体的に構成され、ヒンジ部4E,4
Fは第1の平行板バネ4Bと第2の平行板バネ4Dの間
のクリアランスの範囲で若干の弾性的な撓みにより上下
のヒンジ動作が可能な構造になっている。
【0014】ここで、トラッキングコイル13に駆動電
流が供給されると、前述のような磁気回路の働きで磁束
が生じて所要の駆動力を発生し、内ヨーク10に沿って
アクチュエータ1が移動する。このアクチュエータ1の
移動の際には、複合平行板バネ機構4の第1、第2の平
行板バネ4B,4Dが撓んでアクチュエータ1を支持し
た状態で、トラッキング方向への移動を許容するように
働く。即ち、アクチュエータ1がトラッキング方向に移
動する場合、図4に示すように複合平行板バネ機構4の
第1、第2の平行板バネ4B,4Dが撓むのであるが、
第1の平行板バネ4Bの基端を固定ベース部材4Aに固
定しているので、可動枠部材4Cの端部は円弧状の運動
軌跡を描き、一方長方形支持部材2,3に連結された第
2の板バネ4Dの端部は先の可動枠部材4C側とは反対
向きの円弧状の運動軌跡を描くようになる。よって、先
の円弧状の連動軌跡は相殺され、その合成運動は直線運
動軌跡を描くように補正される。
【0015】こうしてアクチュエータ1は、ディスクの
半径方向に正しい直線軌跡で移動でき、光ビームの光軸
が対物レンズ1Aの中心から外れることがなく、それに
よって光ビームの光強度が低下することがなく、ディス
クへの光ビームの安定した照射を行っている。また、フ
ォーカスコイル14に駆動電流を供給することにより磁
気回路から磁束を生じ、フォーカス方向への駆動力が発
生して、ヒンジ部4Eと4Fを撓ませながら対物レンズ
1Aをフォーカス方向に移動させてフォーカス制御を行
っている。本実施例では、このような1つのアクチュエ
ータ1を用いることで、ディスクの全域に渡っての光ビ
ームのシーク動作を行い、かつディスクの所望のトラッ
クでのトラッキング制御を行っている。
【0016】図5はアクチュエータ1からディスクに光
ビームを照射する様子を示した断面図である。アクチュ
エータ1の内部には、前述のように跳ね上げミラー1B
が設けられている。図示しない固定光学系から照射され
た光ビームは穴部1Dを通ってアクチュエータ1内に入
射し、この入射光は跳ね上げミラー1Bで反射され、対
物レンズ1Aで絞り込むことでディスク上に収束され
る。また、41は図1のトラッキングセンサを示してお
り、ディスクからの反射光は対物レンズ1A、跳ね上げ
ミラー1Bを経由して2分割のトラッキングセンサ41
で検出される。そして、トラッキングセンサ41の2つ
のセンサ素子の検出信号を差動アンプ42で差動検出す
ることでトラッキング誤差信号が得られる。
【0017】また、トラッキングアクチュエータ1の対
物レンズ1Aの近傍には、図1で説明した傾きセンサ5
1が設けられている。傾きセンサ51はアクチュエータ
1の傾き、即ち対物レンズ1Aの光軸に対する傾き(換
言すれば、ディスク面に対する傾き)を検出するセンサ
であり、ディスクに光を照射する発光素子とディスクか
らの反射光を受光する受光素子を含む反射型のフォトイ
ンタラプタからなっている。ここで、傾きセンサ51と
ディスクの距離が変化すると、傾きセンサ51の受光素
子に入射する光量が変化するので、受光素子の受光信号
によって傾きセンサ51とディスクの距離を測定でき、
その結果によってアクチュエータ1の傾きを検出するこ
とができる。即ち、アクチュエータ1上の対物レンズ1
Aはフォーカスサーボの働きによりディスクから一定の
距離に保たれており、この状態でアクチュエータ1が傾
きを生じると、傾きセンサ51とディスクの距離が変化
する。従って、傾きセンサ51の受光素子の出力信号が
変化し、これは傾きセンサ51とディスクの距離に比例
して変化するので、受光素子の出力信号からアクチュエ
ータ1の傾き度合を検出することができる。
【0018】アクチュエータ1の傾きを検出する方法と
しては、詳しく後述するようにこれ以外にも様々な検出
方法があるが、傾きセンサ51のような専用の検出素子
を用いた場合は、直接アクチュエータの傾きを検出する
ので、高い精度で傾きを検出することができる。また、
ほかの検出方法では、詳しく後述するようにディスクの
アドレス信号の振幅値などをもとに傾きを検出するので
あるが、傾きセンサ51による検出方法では、ディスク
のアドレス領域、データ領域に関係なく、またアドレス
領域のないディスク、アドレス領域の出現確率の低いフ
ォーマットのディスクであっても傾きを検出することが
できる。
【0019】次に、上記実施例の具体的な動作について
説明する。図6は本実施例の情報の記録時または再生時
の動作を示したフローチャートである。本実施例では、
マイクロコンピュータ49は情報の記録前に必ずアクチ
ュエータ1の傾きをチェックする(S1)。アクチュエ
ータ1の傾きは傾きセンサ51で検出され、検出結果は
A/Dコンバータ52でマイクロコンピュータ49に取
り込まれる。アクチュエータ1の傾きとしては、予め許
容できる基準値が決められていて、マイクロコンピュー
タ49では傾きセンサ51で検出された検出値と基準値
を比較し、傾きが基準値以上であった場合は、引き続い
てアクチュエータ1の傾きをチェックする。一方、傾き
が基準値以下であった場合は、記録または再生を許可
し、この場合のみマイクロコンピュータ49は各部を制
御して1セクタの記録または再生を行う(S2)。
【0020】アクチュエータ1の傾きのチェックは、デ
ィスクの最小の記録単位であるセクタごとに行い、1セ
クタの記録または再生が終了すると、再度次のセクタで
アクチュエータ1の傾きをチェックし、その結果に応じ
て次のセクタに記録、再生したり、または記録、再生を
行わないように制御を行う。また、セクタにデータの記
録や再生を行う場合は、マイクロコンピュータ49では
RF信号再生処理回路55で再生されたアドレス情報
(セクタアドレス)と目的のセクタアドレスを比較して
目的のセクタであるかどうかを確認する。このセクタア
ドレスの確認は、アクチュエータ1の傾きをチェックす
る際に行ってもよいし、アクチュエータ1の傾きのチェ
ックの後に行ってもよい。
【0021】本実施例では、以上のようにアクチュエー
タ1の傾きを検出し、傾きが基準値よりも大きい場合
は、アクチュエータ(対物レンズ)1が傾いていると判
断して記録、再生を行わないように制御し、傾きが基準
値よりも小さいときのみ記録、再生を許可するように制
御するので、アクチュエータ1の傾きによるディスク面
での光スポットの品位が劣化したときの記録、再生動作
を避け、ディスクに記録されるデータの品質、あるいは
ディスクから再生される再生信号の品質を確保すること
ができる。
【0022】次に、実施例では、アクチュエータ1の傾
きを傾きセンサ51を用いて検出したが、これ以外にも
様々な検出方法がある。以下、アクチュエータ1の傾き
の検出方法について説明する。まず、アドレス情報の振
幅値をもとに検出する例について説明する。記録媒体で
あるディスクのトラック1周は複数のセクタに分割さ
れ、それぞれのセクタの先頭にはセクタを識別するため
のセクタアドレスが記録されている。セクタアドレスに
続いてデータを記録するデータ領域が設けられている。
ここで、セクタアドレスの再生信号は、光スポットの結
像性能によって振幅が変化するという性質を持ってい
る。即ち、セクタアドレス信号はディスクのトラックに
沿って1μm程度のマークとして記録してあり、これを
再生するには同じく1μm程度に絞り込まれた光スポッ
トをセクタアドレスのマーク上に走査し、その反射光に
含まれるマークの信号成分(反射率変化や偏光方向変
化)を抽出することで再生を行う。このとき、アクチュ
エータ1が傾いて光スポットに収差が発生すると、ディ
スク面での光スポットの径が大きくなってしまい、その
反射光に含まれるマークの信号成分が小さくなる。そこ
で、この検出方法では、アクチュエータ1が傾くとセク
タアドレス信号の再生信号振幅が小さくなるので、この
原理を利用してアクチュエータ1の傾きを検出する。
【0023】この検出方法を用いる場合は、マイクロコ
ンピュータ49はRF信号再生処理回路55からのヘッ
ダー部タイミング信号56によりディスクのセクタアド
レスのタイミングを認識する。そして、このタイミング
で振幅検出回路54の再生信号振幅値がA/Dコンバー
タ57でマイクロコンピュータ49に取れ込まれる。振
幅検出回路54はRF信号のエンベロープを検波する機
能を持っていて、前述のようにヘッダー部タイミング信
号56のタイミングでRF信号再生処理回路55の出力
信号を取り込むことで、セクタの先頭に記録されている
セクタアドレス信号の再生信号振幅が得られる。再生信
号振幅を検出すると、マイクロコンピュータ49は得ら
れた振幅値を予め決められた所定レベルと比較し、振幅
値が所定レベルよりも小さい場合は、アクチュエータ1
が傾いていると判断し、記録、再生を行わないようにす
る。一方、振幅値が所定レベルよりも大きい場合は、ア
クチュエータ1は傾いていないと判断し、1セクタの記
録、再生を行う。
【0024】アクチュエータ1の傾きの判断基準として
は、例えば通常のセクタアドレス信号の再生信号振幅の
60%程度と設定する。また、装置の工場出荷時などに
実際にセクタアドレス信号の再生信号振幅を測定し、そ
の60%程度をとってアクチュエータ1の傾きの判断基
準である所定レベルを決めてもよい。更に、好ましく
は、装置の起動時またはディスク挿入時にセクタアドレ
ス信号の再生信号振幅を測定し、その振幅値の80%程
度に所定レベルを設定するのがよい。つまり、ディスク
特性や装置特性のバラツキによりセクタアドレス信号の
再生信号振幅が変動するのであるが、そうすることで再
生信号振幅の変動の影響がなくなるので、正確にアクチ
ュエータ1の傾きを検出することができる。
【0025】また、ヘッダー部タイミング信号56のタ
イミングで、例えば10セクタ分のセクタアドレスの再
生信号振幅を検出してメモリに記憶しておき、これらの
10セクタ分の振幅値の最小値と最大値の差(変動
値)、及び10セクタ分の振幅値の平均値を算出し、こ
の変動値が平均値の20%以上の場合は、アクチュエー
タ1が傾いていると判断し、20%以下の場合は、アク
チュエータ1は傾いていないと判断してもよい。こうす
ることにより、ディスクの位置、例えば内周と外周にお
いてのセクタアドレスの再生信号振幅の変動の影響がな
くなり、より正確にアクチュエータ1の傾きを検出する
ことが可能となる。
【0026】次に、セクタアドレスのアドレスエラー率
をもとにアクチュエータ1の傾きを検出する方法につい
て説明する。前述のようにアクチュエータ1の傾きによ
ってセクタアドレスの再生信号振幅が小さくなるので、
再生信号からデコードされるアドレスデータのエラー率
も増加する。この検出方法は、この原理を利用してアク
チュエータ1の傾きを検出する。RF信号再生処理回路
55では、前述のようにアドレス情報に付加されている
エラー訂正信号によりアドレスデータのエラー率を算出
し、アドレス情報58とともにマイクロコンピュータ4
9へ転送する。これは、セクタごとに行い、セクタごと
にセクタアドレスデータのエラー率を転送する。マイク
ロコンピュータ49では、アドレス情報に含まれるエラ
ー率と予め決められた所定値を比較し、エラー率が所定
値よりも大きい場合は、アクチュエータ1の傾きが大き
いと判断し、エラー率が所定値よりも小さい場合は、ア
クチュエータ1の傾きが小さいと判断する。
【0027】この傾き検出方法では、先のアドレス信号
の振幅値による検出方法に比べて、セクタアドレス信号
の振幅検出回路54やA/Dコンバータ57が不要であ
るので、その分構成を簡単化でき、かつ低コスト化が可
能である。また、複数のセクタ、例えば2セクタ分のア
ドレスデータのエラー率をメモリに記憶しておき、2セ
クタのエラー率がともに所定値よりも小さい場合は、ア
クチュエータ1の傾きが小さいと判断し、2セクタのエ
ラー率のうち1つでも所定値より大きいエラー率がある
場合は、アクチュエータ1の傾きが大きいと判断する方
法もある。つまり、アクチュエータ1が振動的に傾いて
いる場合、最初のセクタでは傾きが小さくても、次のセ
クタでは傾きが大きくなることがある。従って、このよ
うな場合は、複数のセクタのエラー率を参照してアクチ
ュエータ1の傾きを判断することにより、確実にアクチ
ュエータ1の傾きを検出することができる。
【0028】次に、トラッキング誤差信号を用いてアク
チュエータ1の傾きを検出する方法について説明する。
まず、トラッキング誤差信号の生成過程を説明すると、
固定光学系内の半導体レーザの光ビームは図5に示すよ
うにアクチュエータ1内の跳ね上げミラー1Bで上方へ
跳ね上げられ、対物レンズ1Aで微小光スポットに絞っ
てディスクへ照射される。この照射された光の一部はデ
ィスク面で反射され、その反射光は再び対物レンズ1
A、跳ね上げミラー1Bを経由して固定光学系内の2分
割のトラッキングセンサ41で検出される。トラッキン
グセンサ41は等価的に図5のような配置となってお
り、トラッキングセンサ41の2つのセンサ素子の信号
を差動アンプ42で差動検出することによってトラッキ
ング誤差信号が生成される。
【0029】この構成で、アクチュエータ1が図5の矢
印で示す傾き方向に傾いた場合(シーク方向に対してピ
ッチングした場合)、跳ね上げミラー1Bも回転し、デ
ィスクからの反射光はトラッキングセンサ41上を上下
方向に動くことになる。そのため、トラッキングセンサ
41の信号から得られたトラッキング誤差信号はアクチ
ュエータ1の傾き成分を含んでいる。従って、これを利
用することによってアクチュエータ1の傾きを検出する
ことができる。この検出方法を用いる場合は、マイクロ
コンピュータ49はデータの記録や再生に先立ってトラ
ッキング誤差信号の振幅をチェックする。トラッキング
誤差信号はA/Dコンバータ47で取り込まれ、マイク
ロコンピュータ49ではその振幅が予め決められた所定
範囲を越えていればアクチュエータ1の傾きは大きいと
判断し、所定範囲内であればアクチュエータ1の傾きは
小さいと判断する。この検出方法では、セクタアドレス
のないディスクやセクタアドレスの出現頻度が低いフォ
ーマットのディスクであっても、アクチュエータ1の傾
きを検出することができる。
【0030】また、アクチュエータ1には固有のねじれ
振動周波数があり、シーク方向についてのピッチング方
向のねじれ振動周波数もアクチュエータ1に固有のもの
である。そこで、このねじれ周波数を利用してアクチュ
エータ1の傾きを検出することが可能である。具体的に
は、マイクロコンピュータ49内でデジタルフィルタを
構成し、丁度アクチュエータ1のピッチングの周波数を
強調するようにしておく。例えば、アクチュエータ1の
ピッチングモードの周波数が40Hzであれば40Hz
を中心としたデジタルバンドパスフィルタを構成してお
く。そして、A/Dコンバータ47から取り込まれたト
ラッキング誤差信号をフィルタに通し、フィルタの出力
が予め決められた所定範囲を越えていればアクチュエー
タ1の傾きは大きいと判断し、所定範囲内であればアク
チュエータ1の傾きは小さいと判断する。このようにア
クチュエータ1のピッチング周波数を利用してトラッキ
ング誤差信号からアクチュエータ1の傾きを検出するこ
とで、より精度の高い傾き検出が可能である。
【0031】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。この実施例は、シーク動作直後の記録、再生とその
後の記録、再生でアクチュエータ1の傾きの判断基準を
変えるという例である。図7は本実施例の動作を示した
フローチャートである。図7において、通常光スポット
はあるトラックへトラッキング動作している状態、つま
りスイッチ45は位相補償器44側に接続され、光スポ
ットはいずれかのトラックにトラッキングのかかった状
態にある。この状態で、上位のホストコンピュータ(図
示せず)から記録または再生命令が発行されたとする
と、マイクロコンピュータ49では光スポットの現在の
セクタアドレスを再生し、この現在のアドレスと指示さ
れたセクタの差を演算してシークすべきトラック本数を
算出する。例えば、現在のセクタアドレスが30000 番地
であって、ディスクのセクタアドレス10000 番地から1
0セクタ分データを記録するように命令されたとする
と、セクタアドレスの差は20000 であるので、例えば1
トラックのセクタ数が20であれば、シークするトラッ
ク数は1000本となる。
【0032】シークすべきトラック数が求まると、マイ
クロコンピュータ49はスイッチ45を切り換えてD/
Aコンバータ48側に接続し、トラッキング制御からシ
ーク制御へ切り換える。そして、マイクロコンピュータ
49では制御信号をD/Aコンバータ48を介してドラ
イバー45に供給してトラッキングコイル13を駆動
し、アクチュエータ1を目的のトラックあるいはセクタ
に向けてシークさせる(S1)。目的のトラックに到達
すると、スイッチ45を位相補償器44側に切り換え、
トラッキング制御を行う。このようにしてシーク動作を
行い、光スポットが目的のセクタアドレス10000 番地に
到達すると、マイクロコンピュータ49は先の実施例と
同様にアクチュエータ1の傾きをチェックする(S
2)。アクチュエータ1の傾きとしては傾きセンサ51
で検出してもよいし、先に説明した検出方法のいずれか
を用いて検出してもよい。また、本実施例では、シーク
動作直後にアクチュエータ1の傾きをチェックする場
合、アクチュエータ1が傾いていると判断する基準値を
通常の基準値よりも厳しい値に設定しておく。
【0033】マイクロコンピュータ49はこの厳しい基
準値と傾きセンサ51の検出値を比較してアクチュエー
タ1が傾いているかどうかを判断し、もしアクチュエー
タ1が傾いていると判断すれば、引き続いてアクチュエ
ータ1の傾きのチェックを行い、記録動作を行わないよ
うにする。一方、厳しい基準値でアクチュエータ1が傾
いていないと判断すれば、最初のセクタアドレス10000
番地のセクタにデータの記録を行う(S3)。1セクタ
の記録が終了すると、更に記録、再生するかを判断し
(S4)、記録、再生しなければ、その時点で処理を終
了する。ここでは10セクタを続けて記録するので、更
に記録すると判断し、S5で再度アクチュエータ1の傾
きをチェックする。
【0034】この傾きのチェックに際しては、アクチュ
エータ1が傾いているかどうかを判断する基準値が先の
シーク動作直後の基準値よりも緩い値に設定されてお
り、この緩い基準値と傾きセンサ51の検出値を比較し
てアクチュエータ1が傾いているかどうかの判断が行わ
れる。以下、シーク動作直後以外は、この緩い基準値を
用いてアクチュエータ1が傾いているかどうかを判断す
る。マイクロコンピュータ49はこの緩い基準値での判
断の結果、アクチュエータ1が傾いていると判断すれば
続けて傾きのチェックを行い、傾いていないと判断すれ
ば次のセクタにデータの記録を行う(S6)。以下、S
4〜S6の処理を繰り返し行い、セクタごとに緩い基準
値でアクチュエータ1が傾いているかどうかを判断して
順次1セクタづつデータの記録を行う。
【0035】本実施例では、シーク動作直後のみ厳しい
基準値でアクチュエータ1が傾いているかどうかを判断
するので、シーク動作直後に発生し易いアクチュエータ
1の傾きを確実に検出でき、安定してかつ信頼性の高い
データの記録、再生を行うことができる。また、シーク
動作直後以外は比較的緩い基準値でアクチュエータ1が
傾いているかどうかを判断するので、アクチュエータ1
が傾いていないにも拘わらず傾いていると判断する誤判
断の確率を低くでき、その誤判断によってデータの記
録、再生を中止することによる装置のスループットの低
下も防ぐことができる。なお、アクチュエータの特性に
よってはシーク動作直後以外は傾きが発生しないことが
あるが、このような場合は、シーク動作直後以外はアク
チュエータの傾きをチェックしないような構成をとって
もよい。また、アクチュエータの傾きを検出する場合、
前述のようないくつかの検出方法を用いることが可能で
あるが、いずれにおいてもマイクロコンピュータ49は
アクチュエータ1の傾きを判断する基準値として厳しい
基準値とそれよりも緩い基準値を持っておいて、シーク
動作直後とそれ以外のときで基準値を変えてアクチュエ
ータ1が傾いているかどうかを判断するものとする。
【0036】次に、本発明の第3実施例を図8に基づい
て説明する。この実施例は、シーク距離に応じてアクチ
ュエータ1が傾いているかどうかを判断する基準値を変
える例である。図8において、ホストコンピュータから
記録または再生命令が発行されると、先の実施例と同様
にマイクロコンピュータ49は現在位置から目的位置ま
でのシークすべきトラック本数を算出する。次いで、マ
イクロコンピュータ49はシーク距離が所定値よりも小
さいか大きいかを判断し(S1)、その結果に応じてア
クチュエータ1が傾いているかどうかを判断する基準値
を設定する。本実施例では、例えばシークするトラック
本数が100本以上の場合は、S2で判断基準を厳しい
値に設定し、シークするトラック本数が100本以下の
場合は、S3で判断基準を先の厳しい値よりも緩い値に
設定する。
【0037】その後、マイクロコンピュータ49はアク
チュエータ1を制御してシーク動作を行い(S4)、光
スポットが目的のセクタに到達すると、アクチュエータ
1の傾きのチェックを行う(S5)。即ち、アクチュエ
ータ1の傾きを検出し、これと先に設定した基準値を比
較してアクチュエータ1が傾いているかどうかを判断す
る。ここで、もしアクチュエータ1が傾いていると判断
すると、続いてアクチュエータ1の傾きのチェックを行
い、アクチュエータ1が傾いていないと判断すると、目
的のセクタにデータの記録や再生を行う(S5)。ま
た、続けて次のセクタにデータの記録、再生を行う場合
は、再びS1に戻って同様の処理を行う。この場合は、
シーク距離は0であるので、アクチュエータ1が傾いて
いるかどうかを判断する判断基準は緩い値となる。
【0038】本実施例では、シーク距離に応じてアクチ
ュエータの傾きを判断する基準値を設定し、比較的距離
の長いシーク動作の直後は厳しい基準値でアクチュエー
タ1が傾いているかどうかを判断するので、比較的長い
シーク動作の直後に発生し易いアクチュエータ1の傾き
を確実に検出でき、安定してかつ信頼性の高いデータの
記録、再生を行うことができる。また、比較的距離の短
いシーク動作の直後は先の厳しい基準値よりも緩い基準
値でアクチュエータ1が傾いているかどうかを判断する
ので、アクチュエータ1が傾いていないにも拘わらず傾
いていると判断する誤判断の確率を低くでき、誤判断に
よってデータの記録、再生を中止することによる装置の
スループットの低下を防ぐことができる。なお、アクチ
ュエータの特性によっては比較的短いシーク動作の直後
はアクチュエータの傾きが発生しないことがあるが、こ
のような場合は、アクチュエータの傾きをチェックしな
い構成をとってもよい。
【0039】なお、以上の実施例では、データの記録、
再生時にアクチュエータの傾きを判断してデータの記
録、再生を制御すると説明したが、記録時のみアクチュ
エータの傾きに応じた制御を行ってもよい。即ち、デー
タの記録時は誤動作によって既に記録されたデータを破
壊することがあるが、データの再生時はデータの破壊は
起り得ない。また、アクチュエータの傾きによって生じ
る様々な悪影響を防止する必要があることは言うまでも
ないが、特に記録時は損害が大きいので、アクチュエー
タ1が傾いているかどうかの判断を記録の前にのみ行
い、その結果に応じて記録動作を制御してもよい。これ
は、全ての実施例について適用できることである。ま
た、こうすることにより、データの再生時はたとえアク
チュエータが傾いて再生信号の品質が悪くても、既に記
録されたデータを破壊する事はないし、運よくデータを
再生できる可能性もあるので、データ再生のスループッ
トを向上することができる。従って、記録時のみアクチ
ュエータの傾きを判断し、その結果に応じて記録動作を
制御することにより、データの破壊を確実に防止して信
頼性の高いデータの記録を行え、再生時においてはデー
タ再生のスループットをできる限り上げることができ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、次の効果
がある。 (1)対物レンズの傾きを検出し、対物レンズの傾きが
所定の基準値よりも大きい場合は、記録または再生を禁
止することにより、媒体面で光スポットの品位が劣化し
たときは記録または再生を行わないようにし、それによ
って媒体に記録するデータ、または媒体から再生する再
生信号の品質を確保でき、信頼性の高い記録、再生を行
うことができる。 (2)シーク動作直後は、それ以降の通常の記録または
再生時よりも厳しい基準値で対物レンズが傾いているか
どうかを判断することにより、シーク動作直後に発生し
易い対物レンズの傾きを確実に検出することができ、傾
きの発生し易いシーク動作直後においても、データの記
録または再生の信頼性を確保することができる。 (3)シーク距離が長いほど厳しい基準値で対物レンズ
が傾いているかどうかを判断することにより、特に長い
距離のシーク動作直後に発生し易い対物レンズの傾きを
確実に検出でき、シーク距離によらずデータの記録また
は再生の信頼性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的情報記録再生装置の一実施例を
示したブロック図である。
【図2】図1の実施例で用いるアクチュエータの外観を
示した斜視図である。
【図3】図2のアクチュエータの長方形支持部材2及び
3を取り外した状態を示した斜視図である。
【図4】図2のアクチュエータがトラッキング方向に移
動する状態を示した平面図である。
【図5】図2のアクチュエータの内部構造を示した断面
図である。
【図6】図1の実施例の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図7】本発明の第2実施例の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図8】本発明の第3実施例の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 アクチュエータ 1A 対物レンズ 1B 跳ね上げミラー 4 複合平行板バネ機構 10 内ヨーク 11 マグネット 12 外ヨーク 13 トラッキングコイル 14 フォーカスコイル 41 トラッキングセンサ 49 マイクロコンピュータ 51 傾きセンサ 53 RFセンサ 54 振幅検出回路 55 RF信号再生処理回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、該光源から射出された光ビーム
    を集光する対物レンズとを備え、該対物レンズで集光さ
    れた光ビームを情報記録媒体の情報トラック上に走査す
    ることにより、情報の記録及び/又は再生を行う光学的
    情報記録再生装置において、前記対物レンズを保持し、
    前記集光された光ビームを前記記録媒体のトラック横断
    方向に移動させる移動手段と、前記対物レンズの傾きを
    検出する傾き検出手段と、該傾き検出手段の検出値と予
    め決められた所定の基準値を比較し、前記傾き検出手段
    の検出値が基準値よりも大きい場合は、前記対物レンズ
    が傾いていると判断して、データの記録または再生を禁
    止する制御手段とを有することを特徴とする光学的情報
    記録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光学的情報記録再生装
    置において、前記制御手段は、前記移動手段による光ビ
    ームのシーク動作直後は、それ以降の通常のデータの記
    録時または再生時よりも厳しい基準値で前記対物レンズ
    が傾いているかどうかを判断することを特徴とする光学
    的情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の光学的情報記録再生装
    置において、前記制御手段は、前記移動手段による光ビ
    ームのシーク距離が長いほど厳しい基準値で前記対物レ
    ンズが傾いているかどうかを判断することを特徴とする
    光学的情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の光学的情報記録再生装
    置において、前記傾き検出手段は、前記記録媒体に光を
    投光する発光素子と、前記記録媒体からの反射光を受光
    する受光素子とを含み、該受光素子の受光量に基づいて
    前記対物レンズの傾きを検出することを特徴とする光学
    的情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の光学的情報記録再生装
    置において、前記傾き検出手段は、前記記録媒体から再
    生されたセクタアドレス信号の再生信号の振幅を検出
    し、該検出値に基づいて前記対物レンズの傾きを検出す
    ることを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の光学的情報記録再生装
    置において、前記傾き検出手段は、前記情報記録媒体か
    ら再生されたアドレスデータのエラー率を算出し、得ら
    れたエラー率に基づいて前記対物レンズの傾きを検出す
    ることを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の光学的情報記録再生装
    置において、前記傾き検出手段は、前記記録媒体の反射
    光から得られたトラッキング誤差信号の振幅を検出し、
    該振幅値に基づいて前記対物レンズの傾きを検出するこ
    とを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の光学的情報記録再生装
    置において、前記傾き検出手段は、前記移動手段のピッ
    チング周波数付近の周波数成分を抽出するフィルタを含
    み、該フィルタを通したトラッキング誤差信号の振幅値
    に基づいて前記対物レンズの傾きを検出することを特徴
    とする光学的情報記録再生装置。
JP7249125A 1995-09-27 1995-09-27 光学的情報記録再生装置 Pending JPH0991713A (ja)

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