JPH05101415A - 光記録再生装置 - Google Patents

光記録再生装置

Info

Publication number
JPH05101415A
JPH05101415A JP26407791A JP26407791A JPH05101415A JP H05101415 A JPH05101415 A JP H05101415A JP 26407791 A JP26407791 A JP 26407791A JP 26407791 A JP26407791 A JP 26407791A JP H05101415 A JPH05101415 A JP H05101415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
displacement
detecting
optical recording
output
track
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP26407791A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Rokutan
孝郎 六反
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP26407791A priority Critical patent/JPH05101415A/ja
Publication of JPH05101415A publication Critical patent/JPH05101415A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光記録媒体上の欠陥に影響されることなく、
常に安定した光記録媒体に対する光ビームの位置制御を
行う。 【構成】 記録媒体からの反射光の一部を検出する光検
出器33,34、及び減算器1によりトラックエラー信
号38を生成する。トラックエラー信号38はアナログ
スイッチ3の一方に入力され、位相補償回路4,パワー
アンプ5を通ってトラックアクチュエータ6に入力され
てトラッキング制御が行われる。一方、対物レンズの変
位を検出する光検出器37a,37b、減算器2,7、
ローパスフィルタ8によって対物レンズの欠陥通過前か
ら現在までの変位を表す信号が生成され、アナログスイ
ッチ3の他方に入力される。そして、トラックエラー信
号38のレベルを比較器9でVrL,VrHと比較する
ことにより記録媒体の欠陥を検出し、切り換え信号42
によりアナログスイッチ3の入力を切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的にデータの記録
再生を行う光記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に光記録再生装置においては、デ
ータを記録する光記録媒体上に同心円状,スパイラル
状,あるいは平行にトラックが形成されており、光記録
媒体に照射する光ビームのトラック中央からの偏差を表
すトラックエラー信号を発生する手段、及び前記光ビー
ムをトラックの直行方向に移動させる手段を有してい
る。そして、これらの手段により一般にトラッキングサ
ーボと言われるフィードバック制御を行うことで、デー
タの記録再生用の光ビームを、前記トラックの中央に整
合させている。
【0003】ところが、光記録媒体上にゴミ、傷等の欠
陥が存在すると、欠陥によりトラックエラー信号が光ビ
ームのトラック中央からの偏差とは無関係に変化してし
まい、トラッキングサーボが乱され、光ビームが他のト
ラックに逸脱してしまうことがあった。
【0004】この場合、結果として目的のトラックをア
クセスできない、あるいはデータの記録再生が中断され
てしまうという不具合が発生する。
【0005】かかる問題を解決する手段として、特開昭
57−176545号公報に開示されているように、ト
ラックエラー信号の振幅が所定の範囲外となったときに
欠陥であると認識し、このときトラックエラー信号を光
ビーム移動手段から選択的に脱結合させる方法がある。
【0006】この従来の方法について図14に示す構成
図を参照して説明する。光検出器33,34の出力を減
算器1により差を取ることでトラックエラー信号38が
得られる。このトラックエラー信号38は、通常はアナ
ログスイッチ3を介して位相補償回路4に入力され、こ
こで位相が補正されてパワーアンプ5で増幅され、トラ
ックアクチュエータ6を駆動する。
【0007】同時に、トラックエラー信号38は、比較
器9により所定の比較レベルVrH,VrLと比較され
る。ここで、所定の範囲外となったときに欠陥を通過し
たとして欠陥検出信号41をアクティブにすることでワ
ンショット10が所定の期間、切り換え信号42をアク
ティブにする。この切り換え信号42によって、前記ア
ナログスイッチ3をコントロールすることでトラックエ
ラー信号38を脱結合させるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来の方法では、欠陥の影響がトラックエラー信号に表
れてから欠陥を検出するまでに時間差が発生する。従っ
て、欠陥を検出してトラックエラー信号を脱結合するま
での間に、光ビーム移動手段にトラックエラー信号によ
る駆動信号が入力されるため、欠陥の影響による移動さ
せようとする力が一定量加わることになる。一般に、光
ビーム移動手段は、光ビームを集光させる対物レンズを
コイルを流れる電流により発生する磁気力により移動す
る方式がとられることが多い。この場合は、欠陥の影響
により脱結合するまでにコイルに電流が流れ、対物レン
ズに力(加速度)が加わることになる。
【0009】従来の方法では、この後、トラックエラー
信号を脱結合することで、さらに電流が流れ続けること
は回避される。しかし、一時的にしろ対物レンズには力
が加わるため、対物レンズは少しづつ移動し続ける。
【0010】このとき、光ビームが欠陥を通過する時間
がそれ程長くないときには、すぐにトラックエラー信号
が再結合され、何事もなくトラッキングサーボが続けら
れる。
【0011】ところが、欠陥の通過時間がある程度長く
なると、欠陥通過中に対物レンズが移動することによ
り、光ビームが他のトラックにまで移動してしまい、ト
ラック外れとなる不具合があった。
【0012】特に、光記録媒体として光カードを用いた
場合は、光ディスクに比べて、 1.保護層が薄いので、欠陥の影響が大きく作用する 2.媒体の運動が直線運動なので欠陥の走査速度が遅い
ため、欠陥通過に時間がかかる 以上の点で、前記不具合は大きな問題となる。
【0013】また、前記欠陥検出のための比較値は、設
定値をあまりきびしくするとノイズ等により頻繁に欠陥
対策回路が動作してしまうため、比較値はある程度緩め
た値に設定していた。
【0014】このため、トラックエラー信号にわずかし
か影響を与えない欠陥があった場合などには、欠陥が検
出できないか、あるいは、検出が大幅に遅れトラック外
れを起こしてしまうなどの問題点が発生する。
【0015】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、光記録媒体上の欠陥に影響されることなく、常
に安定した光記録媒体に対する光ビームの位置制御を行
うことが可能となり、欠陥による目的トラックのアクセ
ス不能、及びデータの記録再生動作の中断を防止するこ
とが可能な光記録再生装置を提供することを目的として
いる。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による光記録再生
装置は、複数のトラックから成る光記録媒体に、光ビー
ムを照射して情報の記録再生を行う装置において、前記
光ビームを前記光記録媒体に集光する集光手段と、前記
集光手段を駆動する駆動手段と、前記光ビームの前記光
記録媒体からの反射光の一部を検出する複数の光検出手
段と、前記光検出手段の各々の出力の差を取ることによ
り前記光ビームのトラックからの変位及び合焦状態から
のずれを検出する誤差信号検出手段と、前記集光手段の
前記トラックと直交する方向の変位及びフォーカス方向
の変位を検出する変位検出手段と、前記変位検出手段の
出力と前記変位検出手段の出力の時間的平均値との差を
検出する変位差検出手段と、前記誤差信号検出手段の出
力、または前記光検出手段の各々の出力の和が所定の比
較値を越えたことを検出する比較手段と、前記比較手段
の出力により前記駆動手段に接続される信号を前記誤差
信号検出手段の出力から前記変位差検出手段の出力に選
択的に切り換える切り換え手段とを備えたものである。
【0017】
【作用】駆動手段により、光ビームを光記録媒体に集光
する集光手段を駆動して記録媒体上のトラックに光ビー
ムを追従させ、情報の記録再生を行う。このとき、複数
の光検出手段により、前記光ビームの前記光記録媒体か
らの反射光の一部を検出し、誤差信号検出手段で前記光
検出手段の各々の出力の差を取ることにより、前記光ビ
ームのトラックからの変位及び合焦状態からのずれを検
出する。また、変位検出手段により、前記集光手段の前
記トラックと直交する方向の変位及びフォーカス方向の
変位を検出する。さらに、変位差検出手段により前記変
位検出手段の出力と前記変位検出手段の出力の時間的平
均値との差を検出する。そして、比較手段で前記誤差信
号検出手段の出力、または前記光検出手段の各々の出力
の和が所定の比較値を越えたことを検出し、この比較手
段の出力により前記駆動手段に接続される信号を前記誤
差信号検出手段の出力から前記変位差検出手段の出力に
選択的に切り換えることにより、前記集光手段の位置を
制御する。
【0018】また、前記比較手段に用いられる所定の比
較値を変更する比較値変更手段を設け、トラッキング動
作またはフォーカシング動作が異常時には、この比較値
変更手段により比較値を変更してリトライ動作を行う。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図8は本発明の第1実施例に係り、図
1は光記録再生装置の主要部の構成を示すブロック図、
図2は光記録再生装置の光学系及び検出系の構成を示す
構成説明図、図3は光カードの説明図、図4は光カード
上のトラック,データピット及び光ビームを示す説明
図、図5は光検出器上での光ビームを示す説明図、図6
は対物レンズ位置検出手段の構成を示す説明図、図7は
図6の位置検出手段の出力と対物レンズの位置との関係
を示す図、図8は図1に示した光記録再生装置の各部の
動作波形を示す波形図である。
【0020】本実施例では、光記録媒体に光カードを用
いた記録再生装置を例にとり説明する。
【0021】図3に光カードの構成を示す。光カード1
3は、両端部にトラックアドレス情報等が記録されたI
D部14a,14bが設けられ、これらの間にデータの
記録再生を行うデータ記録部15が設けられている。こ
のデータ記録部15に複数のトラックが平行に形成さ
れ、各トラックにデータピットが形成されることによ
り、データが記録されるようになっている。再生時に
は、このデータピットを読み出すことにより、データの
再生が行われる。
【0022】前記光カードを用いた記録再生装置の光学
系及び検出系は、図2に示すように構成されている。
【0023】光学的な記録/再生を行うための光束を発
光する発光素子16が設けられており、この発光素子1
6から出射された光束はコリメートレンズ17で平行光
に整形され、回折格子46により回折光が取られ、対物
レンズ18によって光カード13上に焦点を結ぶように
なっている。合焦となった光は、光カード13を反射し
て再び対物レンズ18を通り、ミラー19,20で反射
され、光検出器23上に光を集光する検出系レンズ21
を通ってミラー22を反射し光検出器23に入射される
ようになっている。
【0024】前記光カード13上における光ビームにつ
いて図4を参照して説明する。図4は光カード13上の
合焦点における光ビームを拡大したものであり、光カー
ド13はガイドトラック26及びトラック25、データ
ピット27より構成され、前記回折格子46により回折
された3つのビームが光カード13上に形成される。ビ
ーム29は主ビームと呼ばれ、データピット27の再生
及び記録、並びにフォーカシング制御のためのフォーカ
スエラー信号を生成するために使用される。ビーム3
0,31は副ビームと呼ばれ、ガイドトラック26に半
分づつ掛かるように配置することでトラックエラー信号
の生成に使用される。
【0025】また、図5は光検出器23上での前記光カ
ード13を反射したビームを示す図であり、ビーム29
a,30a,31aは図4の29,30,31に対応し
ている。光検出器23は、32a,32b及び33,3
4に分割されており、それぞれの検出器の出力よりフォ
ーカスエラー信号及びトラックエラー信号が生成される
ようになっている。
【0026】カード上のビームが合焦状態からずれると
ビーム29aが検出器32a,32bの分割線と直行す
る方向に移動することから、検出器32aと32bの出
力の差を取ることで合焦位置からのずれを示すフォーカ
スエラー信号を得ることができる。このフォーカスエラ
ー信号により、対物レンズ18をカードから近付けたり
離したりするように駆動することで、常に合焦状態を保
つフォーカシング制御が行われる。
【0027】また、カード上のビーム29,30,31
がトラック25と直行する方向に移動すると、ガイドト
ラック26に対するそれぞれのビーム30,31の掛か
り具合が変化し、検出器33,34に入射する光量が変
化する。従って、検出器33と34の出力の差を取るこ
とにより、ビームのトラック中央からのずれを示すトラ
ックエラー信号を得ることができる。このトラックエラ
ー信号により、対物レンズ18をトラックと直行する方
向に駆動することで、常にビームをトラック中央に保つ
トラッキング制御が行われる。
【0028】前記トラッキング制御を行う手段は、図1
に示すように構成されている。光検出器33,34は減
算器1に接続されており、減算器1で各出力の差が検出
され、トラックエラー信号38として出力されるように
なっている。減算器1の出力端は、一方はアナログスイ
ッチ3の一入力端に接続されており、前記トラックエラ
ー信号38がアナログスイッチ3を介して位相補償回路
4に入力され、ここで位相が補正されてパワーアンプ5
で増幅され、トラックアクチュエータ6に供給されるよ
うになっている。
【0029】また、前記減算器1の他方の出力端は、比
較器9に接続されており、トラックエラー信号38が比
較器9により所定の比較レベルVrH,VrLと比較さ
れるようになっている。比較器9は、ワンショット10
を介してアナログスイッチ3の制御入力端に接続されて
おり、比較器9での比較結果に応じて欠陥検出信号4
1,切り換え信号42がアクティブになることによっ
て、アナログスイッチ3の切り換えが制御される。これ
により、トラックエラー信号38を脱結合するようにな
っている。
【0030】さらに、対物レンズ18の位置(変位)を
検出する手段が設けられている。この対物レンズ位置検
出手段は図6に示すように構成されている。対物レンズ
18の保持部には一体に構成された遮光部36が設けら
れている。対物レンズ18の一側方にはLED35が、
他方にはLED35からの光を検出する検出器37a,
37bが配設されている。LED35から出射された光
ビームは検出器37a,37bに投影されるが、この
時、遮光部36により一部の光束が遮られるようになっ
ている。すなわち、遮光部が図6の矢印の方向に移動す
ると検出器37a,37b上の遮光部分も移動する。従
って、検出器37a,37bのそれぞれの出力の差をと
ることにより、対物レンズ18の位置に比例した信号を
得ることができる。
【0031】前記検出器37a,37bは、図1に示す
ように、減算器2に接続され、それぞれの出力の差がレ
ンズ変位信号39として出力されるようになっている。
ここで、レンズの位置(変位)と減算器2の出力との関
係は図7に示すようになる。前記減算器2の出力端は2
つに分割され、一方は直接減算器7に、他方はローパス
フィルタ8を介して減算器7に接続されている。減算器
7の出力端はアナログスイッチ3の他方の入力端に接続
されており、レンズ変位信号39のうちのローパスフィ
ルタ8で保持された位置からの変位分を表す信号がアナ
ログスイッチ3の他端に入力されるようになっている。
【0032】次に、図1及び図8を参照して本実施例の
作用について説明する。光検出器33,34の出力を減
算器1により差を取ることでトラックエラー信号38が
得られる。トラックエラー信号38は、通常はアナログ
スイッチ3の一方の入力を介して位相補償回路4に入力
され、位相補償回路4,パワーアンプ5で位相補償、増
幅が行われ、トラックアクチュエータ6に入力される。
この出力信号によりトラックアクチュエータ6を駆動す
る。
【0033】また、前記対物レンズ位置検出用の検出器
37a,37bの出力を減算器2により差を取ることで
レンズ変位信号39が得られる。レンズ変位信号39
は、減算器7の一方に直接入力されると共に、ローパス
フィルタ8により時間的な平均化処理が施される。そし
て、減算器7により、前記時間的に平均化処理された信
号とレンズ変位信号39との差がとられ、アナログスイ
ッチ3の通常は選択されない他方の入力端へ入力され
る。
【0034】さらに、トラックエラー信号38は比較器
9により所定の比較レベルVrH,VrLと比較され
る。ここで、図4のような欠陥28を光ビームが通過し
たときには、トラックエラー信号38は前記比較レベル
VrHまたはVrLを越える。比較器9は所定の範囲外
となったときに欠陥を通過したとして欠陥検出信号41
をアクティブにする。これにより、ワンショット10が
所定の期間、切り換え信号42をアクティブにし、アナ
ログスイッチ3が切り換えられて前記減算器7の出力が
選択される。
【0035】ここで、光ビームが欠陥を通過し、この欠
陥が検出されるまでの間、トラックエラー信号38が振
られることによりトラックアクチュエータ6に電流が流
れ対物レンズ18に力(加速度)が加わる。これによ
り、対物レンズ18が動き、レンズ変位信号39が変化
し始める。
【0036】一方、ローパスフィルタ8の出力40は、
フィルタの時定数のため急激には変化しない。言い換え
れば、ローパスフィルタ8は欠陥を通過する直前の位置
に対応する信号を保持することになる。
【0037】従って、減算器7の出力は欠陥通過前の対
物レンズ18の位置に対して、レンズが移動した量を示
すことになる。この信号をアナログスイッチ3で選択し
てトラックアクチュエータ6に供給しフィードバック制
御することで、動き始めた対物レンズ18は欠陥通過前
の位置に再び戻る。
【0038】図8は欠陥通過時の各部の動作信号波形を
示している。欠陥通過と共にトラックエラー信号38は
大きく振られ、レンズ変位信号39は一旦はこれにより
振られる。ところが、トラックエラー信号38がVrH
を越えて欠陥検出信号41がアクティブになり切り換え
信号42がアクティブになると、トラックエラー信号3
8から減算器7の出力に切り換えられ、レンズ変位信号
39がLPF出力40との差をなくすように制御され
る。これにより、対物レンズ18は再び元の位置に戻
る。よって、欠陥通過後は通常のトラッキングサーボに
速やかに移行でき、欠陥による影響はほとんど無くな
る。
【0039】以上のように、本実施例によれば、光記録
媒体上に欠陥があった場合に対物レンズを欠陥通過前の
位置に戻すことができ、通常のトラッキングサーボへ速
やかに移行することができるため、欠陥に影響されるこ
となく、常に安定したトラッキングサーボを行うことが
できる。これにより、トラック外れ等の不具合が防止で
き、欠陥による目的トラックのアクセス不能、及びデー
タの記録再生動作の中断を防ぐことができる。
【0040】図9及び図10は本発明の第2実施例に係
り、図9は光記録再生装置の主要部の構成を示すブロッ
ク図、図10は図9に示した光記録再生装置の各部の動
作波形を示す波形図である。
【0041】第2実施例は、第1実施例のようにトラッ
クエラー信号38からアナログスイッチ3の切り換え制
御信号を生成するのに代わって、トラックエラー信号検
出用の検出器33,34の和信号から生成するようにし
ている。
【0042】第1実施例においては、欠陥の検出をトラ
ックエラー信号を用いて行っているため、欠陥通過時だ
けでは無く、外部からの振動、衝撃によりトラックエラ
ー信号が変化した場合においても、欠陥に対する補償動
作が働いてしまう。
【0043】この場合は、トラックエラー信号は光ビー
ムがトラック中央からずれていることを正確に示してい
るので、トラックエラー信号によって通常のトラッキン
グサーボを行わなければならない。従って、このときは
欠陥と検出してしまうのは望ましくない。
【0044】そこで、欠陥の検出をトラックエラー信号
38を用いるのではなく、トラックエラー信号検出用の
検出器33,34の和信号で行い、正確に欠陥を検出で
きるようにする。
【0045】図9に示すように、トラックエラー信号検
出用の検出器33,34は減算器1に接続されると共
に、加算器45に接続されている。加算器45の出力端
は、ハイパスフィルタ44を介して比較器9に接続され
ている。そして、第1実施例と同様に、比較器9の出力
端がワンショット10を介してアナログスイッチ3の制
御入力端に接続されている。
【0046】その他の構成は第1実施例と同様である。
【0047】次に、図9及び図10を参照して本実施例
の作用について説明する。検出器33,34の出力を加
算器45により加算することで和信号46が得られる。
この和信号46はハイパスフィルタ44により直流分を
カットされ、比較器9により所定の比較レベルVrH,
VrLと比較される。ここで、比較器9は和信号46が
範囲外となったときに欠陥を通過したとして欠陥検出信
号41をアクティブにする。これにより、ワンショット
10が所定の期間、切り換え信号42をアクティブに
し、アナログスイッチ3が切り換えられて前記減算器7
の出力が選択される。
【0048】上記動作以外は第1実施例の動作と同様で
ある。
【0049】ここで、和信号46は欠陥通過時には大き
く変化するが、振動、衝撃に対してはほとんど変化しな
い。これは、振動、衝撃の場合には検出器33,34の
出力の一方が増えればもう一方が減るためである。この
ため、記録媒体の欠陥通過時のみを検出することでき、
外部からの振動、衝撃があった場合に誤って欠陥として
検出し、トラックエラー信号を切り放してしまうことは
起こらない。
【0050】図10は欠陥通過時の各部の動作信号波形
を示している。欠陥通過と共に和信号46は大きく振ら
れ、これによりレンズ変位信号39は一旦は振られる。
ところが、和信号46がVrHを越えて欠陥検出信号4
1がアクティブになり切り換え信号42がアクティブに
なると、第1実施例と同様にレンズ変位信号39がLP
F出力40との差をなくすように制御される。これによ
り、対物レンズ18は再び元の位置に戻り、欠陥通過後
は通常のトラッキングサーボに速やかに移行できるた
め、欠陥による影響はほとんど無くなる。
【0051】このように、本実施例によれば、正しく欠
陥通過時のみを検出できるため、外部からの振動、衝撃
があった場合に欠陥として誤検出することなく、正確に
対物レンズの位置を制御できる。従って、欠陥に影響さ
れることなく、常に安定したトラッキングサーボを行う
ことができ、これにより、トラック外れ等の不具合が防
止でき、欠陥による目的トラックのアクセス不能、及び
データの記録再生動作の中断を防ぐことができる。
【0052】図11ないし図13は本発明の第3実施例
に係り、図11は光記録再生装置の主要部の構成を示す
ブロック図、図12は比較器の比較レベルを固定とした
場合の各部の動作波形を示す波形図、図13は比較器の
比較レベルをエラーの状態に応じて変更した場合の各部
の動作波形を示す波形図である。
【0053】第3実施例は、第1実施例における比較器
9の比較レベルVrL,VrHを変更可能としたもので
ある。
【0054】第1実施例においては、比較器9に入力さ
れる比較レベルVrL,VrHは固定であり、あらかじ
め所定の値に決められている。
【0055】この比較レベルの値は、厳しくとり過ぎる
とノイズやトラッキングサーボには全く影響を与えない
ような無数のごく小さな欠陥に対しても反応してしま
い、その度にトラックエラー信号が切り放され、かえっ
て動作が不安定になってしまう。このため、比較レベル
VrL,VrHは、比較的ゆるいレベルに設定されてい
る。
【0056】この場合、反射率変化の少ない欠陥(薄い
欠陥)においては、図12に示すように、欠陥通過時の
トラックエラー信号のレベルに比べて比較レベルVrH
(1)が大きいため、欠陥検出信号41の出力が遅れて
しまう。結果として、対物レンズは大きく動いてしまい
レンズ変位信号39が大きく変化するため、欠陥通過後
に再度トラッキングサーボを行うとき、他のトラックま
で外れてしまうか、あるいはトラッキングサーボが不安
定になり発振状態になることがあった。
【0057】そこで、第3実施例では、比較器9の比較
レベルVrL,VrHを変更可能とし、欠陥等記録媒体
の状態に応じてトラッキングサーボを行うことができる
ようにしている。
【0058】図11に示すように、比較器9の比較レベ
ルを設定するコントローラ12が設けられ、D/A変換
器47a,47bを介して比較器9の基準レベル端子V
rL,VrHに接続されている。コントローラ12は、
記録媒体の欠陥やトラッキングサーボの状態等に応じて
比較レベルVrL,VrHを設定し、これらの設定値を
D/A変換器47a,47bでアナログ信号レベルに変
換して比較器9に入力するようになっている。
【0059】その他は第1実施例と同様に構成されてい
る。
【0060】各部の動作は、第1実施例とほぼ同様であ
るが、図12に示したような場合において、欠陥による
影響でトラッキング動作が不安定になり、サーボが外れ
てしまったときは、再度そのトラックをアクセスする際
に、コントローラ12は比較レベルVrL,VrHを厳
しい値に設定し直して比較器9に入力する。
【0061】図13は比較レベルをVrH(1)からV
rH(2)に変更することで、欠陥検出が速くなり、ト
ラッキングサーボが安定に動作することを示している。
比較レベルをVrH(2)のように低い値(厳しい値)
に設定した場合は、反射率変化の少ない欠陥を通過した
ときにおいても、すばやく欠陥検出信号41がアクティ
ブになり、トラックエラー信号38から減算器7の出力
に切り換えられて、レンズ変位信号39がLPF出力4
0との差をなくすように制御される。これにより、対物
レンズ18は再び元の位置に戻り、欠陥通過後は欠陥に
よる影響を受けることなく正常なトラッキングサーボを
行うことができる。
【0062】具体的には、例えばシーク動作でエラーが
発生したり、リード動作でエラーが発生したときに、通
常はリトライ動作と呼ばれる再動作を行うが、このとき
にコントローラ12によって先に示したように比較レベ
ルを変化させてリトライ動作を行う。これにより、反射
率変化の少ない欠陥の場合においても欠陥をすばやく検
出することができ、何度も動作エラーが発生してリトラ
イ動作を繰り返したり、アクセス不能になったり、ある
いはサーボ系が発振したりなどの不具合を防止できる。
【0063】そして、通常のトラッキングサーボに戻っ
た後は、コントローラ12によって比較レベルVrL,
VrHを元の値に戻しておき、ノイズやトラッキングサ
ーボには全く影響を与えないようなごく小さな欠陥に対
して、誤って反応しないようにする。
【0064】このように、本実施例によれば、記録媒
体、トラッキングサーボ等の状態に応じて欠陥を検出す
る比較レベルを変更して設定することにより、反射率変
化の少ない欠陥を通過してトラッキングサーボが不安定
になった場合などにおいてもすばやく欠陥を検出するこ
とができる。これにより、欠陥の影響を受けることな
く、常に安定したトラッキングサーボを行うことができ
る。
【0065】なお、前記実施例では、トラッキングサー
ボについて説明してきたが、対物レンズのフォーカス方
向の位置を検出する手段を設ければ、同様の方法でフォ
ーカシングサーボについても適応することが可能であ
る。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
記録媒体上の欠陥に影響されることなく、常に安定した
光記録媒体に対する光ビームの位置制御を行うことが可
能となり、欠陥による目的トラックのアクセス不能、及
びデータの記録再生動作の中断を防止することが可能と
なる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る光記録再生装置の主
要部の構成を示すブロック図
【図2】光記録再生装置の光学系及び検出系の構成を示
す構成説明図
【図3】光カードの説明図
【図4】光カード上のトラック,データピット及び光ビ
ームを示す説明図
【図5】光検出器上での光ビームを示す説明図
【図6】対物レンズ位置検出手段の構成を示す説明図
【図7】図6の位置検出手段の出力と対物レンズの位置
との関係を示す図
【図8】図1に示した光記録再生装置の各部の動作波形
を示す波形図
【図9】本発明の第2実施例に係る光記録再生装置の主
要部の構成を示すブロック図
【図10】図9に示した光記録再生装置の各部の動作波
形を示す波形図
【図11】本発明の第3実施例に係る光記録再生装置の
主要部の構成を示すブロック図
【図12】比較器の比較レベルを固定とした場合の各部
の動作波形を示す波形図
【図13】比較器の比較レベルをエラーの状態に応じて
変更した場合の各部の動作波形を示す波形図
【図14】従来の光記録再生装置の構成を示すブロック
【符号の説明】
1,2,7…減算器 3…アナログスイッチ 6…トラックアクチュエータ 8…ローパスフィルタ 9…比較器 12…コントローラ 13…光カード 18…対物レンズ 25…トラック 26…ガイドトラック 27…データピット 33,34,37a,37b…光検出器 45…加算器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のトラックから成る光記録媒体に、
    光ビームを照射して情報の記録再生を行う光記録再生装
    置において、 前記光ビームを前記光記録媒体に集光する集光手段と、 前記集光手段を駆動する駆動手段と、 前記光ビームの前記光記録媒体からの反射光の一部を検
    出する複数の光検出手段と、 前記光検出手段の各々の出力の差を取ることにより前記
    光ビームのトラックからの変位及び合焦状態からのずれ
    を検出する誤差信号検出手段と、 前記集光手段の前記トラックと直交する方向の変位及び
    フォーカス方向の変位を検出する変位検出手段と、 前記変位検出手段の出力と前記変位検出手段の出力の時
    間的平均値との差を検出する変位差検出手段と、 前記誤差信号検出手段の出力が所定の比較値を越えたこ
    とを検出する比較手段と、 前記比較手段の出力により前記駆動手段に接続される信
    号を前記誤差信号検出手段の出力から前記変位差検出手
    段の出力に選択的に切り換える切り換え手段と、を備え
    たことを特徴とする光記録再生装置。
  2. 【請求項2】 複数のトラックから成る光記録媒体に、
    光ビームを照射して情報の記録再生を行う光記録再生装
    置において、 前記光ビームを前記光記録媒体に集光する集光手段と、 前記集光手段を駆動する駆動手段と、 前記光ビームの前記光記録媒体からの反射光の一部を検
    出する複数の光検出手段と、 前記光検出手段の各々の出力の差を取ることにより前記
    光ビームのトラックからの変位及び合焦状態からのずれ
    を検出する誤差信号検出手段と、 前記集光手段の前記トラックと直交する方向の変位及び
    フォーカス方向の変位を検出する変位検出手段と、 前記変位検出手段の出力と前記変位検出手段の出力の時
    間的平均値との差を検出する変位差検出手段と、 前記光検出手段の各々の出力の和が所定の比較値を越え
    たことを検出する比較手段と、 前記比較手段の出力により前記駆動手段に接続される信
    号を前記誤差信号検出手段の出力から前記変位差検出手
    段の出力に選択的に切り換える切り換え手段と、を備え
    たことを特徴とする光記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記比較手段に用いられる所定の比較値
    を変更する比較値変更手段を有し、トラッキング動作ま
    たはフォーカシング動作が異常時には、前記比較値を変
    更してリトライ動作を行うことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の光記録再生装置。
JP26407791A 1991-10-11 1991-10-11 光記録再生装置 Withdrawn JPH05101415A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26407791A JPH05101415A (ja) 1991-10-11 1991-10-11 光記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26407791A JPH05101415A (ja) 1991-10-11 1991-10-11 光記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05101415A true JPH05101415A (ja) 1993-04-23

Family

ID=17398199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26407791A Withdrawn JPH05101415A (ja) 1991-10-11 1991-10-11 光記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05101415A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100399437C (zh) * 2004-02-05 2008-07-02 三星电子株式会社 补偿光盘瑕疵的装置与方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100399437C (zh) * 2004-02-05 2008-07-02 三星电子株式会社 补偿光盘瑕疵的装置与方法
US7593295B2 (en) 2004-02-05 2009-09-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for compensating for defect of optical disc

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0410237A (ja) 記録レーザビームの制御方法
JPH069087B2 (ja) 光学的情報記録再生装置
JPH05242495A (ja) 光ディスク装置のフォーカス制御機構
JPH0438052B2 (ja)
KR100722588B1 (ko) 광디스크 장치에서의 포커스 오프셋 조정방법
JP3025276B2 (ja) データ再生装置
KR20030005380A (ko) 디스크드라이브장치와 정보독출방법
JPH0526253B2 (ja)
JPH05101415A (ja) 光記録再生装置
US20070070838A1 (en) Optical disk recording and reproducing apparatus for recording and reproducing data in and from optical disk
JPH03141039A (ja) 光情報記録再生装置
JPH077528B2 (ja) 光学式情報記録装置
JP2003248942A (ja) 光ディスク装置
JPS5987666A (ja) 情報再生装置のサ−ボコントロ−ル回路
JPH0452558B2 (ja)
JP2510411B2 (ja) フオ−カスサ−ボ装置
JPH0335733B2 (ja)
JP3405929B2 (ja) 情報記録再生装置
JP3775805B2 (ja) 情報トラック検索装置
JPH0379768B2 (ja)
JP2551073B2 (ja) トラッキング制御装置
JP2785816B2 (ja) 光ディスク装置
JPH073695B2 (ja) 光学式情報記録/再生装置
JPH05197988A (ja) 光ディスク装置
JPS6344325A (ja) 光学式情報記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990107