JP3775805B2 - 情報トラック検索装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、多数の情報トラックを有する記録担体より所望する情報トラックを検索する情報トラック検索装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の装置として、半導体レーザ及び光検出器等を内蔵した光学式ピックアップを円盤状の記録担体の内周側から外周側に向けてリニアトラッキング式に移動させるとともに、記録担体を所定の回転数で回転させることによって、記録担体上に記録されている信号を再生する光学式再生装置がある。
【0003】
記録担体上には幅0.6μm、ピッチ1.6μmという微小なトラックがスパイラル状または同心円状に設けられており、光学式ピックアップは半導体レーザより発生した光ビームをピックアップ素子としての対物レンズにより記録担体上のトラックに収束し照射して記録担体上に記録された信号を読み出すようになっている。このため光ビームが常にトラック上に位置するように対物レンズに対してトラッキング制御が行われるようになっている。
【0004】
このトラッキング制御の誤差信号は記録担体からの反射光より得て、この信号を対物レンズをトラック方向と略垂直な方向に移動させるためのトラッキングアクチュエーターに加えてトラッキング制御を行なっている。
【0005】
記録担体上には多数のトラックが設けられており、所望する情報が記録されているトラックを検索するには検索手段が必要不可欠である。
【0006】
所望するトラックの検索は記録担体上の各トラックに設けられている番地を基にして行われるが、トラッキング制御を不動作にして現在再生しているトラックの番地と所望するトラックの番地の差に相当するトラックの数だけ光学式ピックアップを記録担体の半径方向に移動して行なう。
【0007】
このような光学式再生装置においては所望するトラックを高速に検索できることが求められている。そのためには光学式ピックアップの移動速度を高い精度で制御することが必要である。そこで光学式ピックアップの位置及び移動速度をトラッキング誤差信号から演算して求め、これにより移動速度検出の精度を向上させ高速検索を実現している(例えば特願昭59−115085)。
【0008】
トラッキング制御の誤差信号は記録担体上の光ビームがトラックを横切った場合に正弦波状の信号が発生する。この正弦波状信号の1周期は光ビームがトラック1本を横切る時間に相当するので、従来の光学式再生装置ではこれを利用して光学式ピックアップの移動速度を求めている。
【0009】
検出原理について図8を用いて簡単に説明する。同図において(a)は情報トラックと光ビームのスポット位置を示し、(1)から(5)までビームスポットがトラックの左から右に向かって横断する場合の状態を示している。(b)は光学式ピックアップ上に設置された、トラッキング誤差を検出する2分割のトラッキングディテクタ上のディスクからの反射光強度分布を示し、(c)は上記2分割ディテクタの差動信号であるトラッキング誤差を示している。トラッキング信号は情報トラックの高さ等の光学的条件によって極性は変わるが、一般にλを入射する光の波長とするとλ/8の奇数倍の近傍で回折され反射された光の分布が情報トラックの両エッジで極性の異なるアンバランスを生じる。このことを利用して情報トラックと光ビームの位置関係を検出することができる。この方法はファーフィールド法またはプッシュプル法と呼ばれプリグルーブ付きの記録可能ディスクのトラッキング誤差検出法としては最も一般的である。上記の理由で図8に示すように情報トラックとビームスポットの位置関係によって(c)に示すような略正弦波のトラッキング信号が得られる。このトラッキング信号を利用し、光ビームを正確にトラックに追従させると共に、任意のトラックを検索するトラック検索時には、トラッキング信号の横切り本数を数えることにより光ビームの位置を検出するとともに、光ピックアップの移動速度を検出する速度検出器を独立して設けるかトラッキング信号の周期を測定することによって光ビームの移動速度を検出して、光ピックアップの位置を制御していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年の高密度化、高容量化の要求に応じるために、記録担体上に設けられたトラックのピッチを従来よりも狭めてトラック本数を増加させた記録担体も製造されるようになってきた。このことによって、光ピックアップが同じ速度でトラックを横切った場合でも、図9に示すようにトラックピッチの広い(d)よりトラックピッチの狭い(e)の方が周波数が高くなってしまうことが分かる。例えば現在一般的なトラックピッチは1.6μmであるが、高密度化し1.2μmにした場合は1.33倍の、1μmにした場合は1.6倍のトラック横切り周波数となる。
【0011】
前述したような、トラッキング制御の誤差信号より光学式ピックアップの移動速度を求める方式を用いて従来とは異なったトラックピッチのトラックが設けられた記録担体上のトラックを検索する場合には、上記した理由によってトラックピッチによって光学式ピックアップの移動速度の速度検出感度が大きく変化するために検索の制御系が不安定になり検索時間が増大したり、検索精度が低下する等の問題点を有していた。
【0012】
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、トラックピッチの異なる記録担体を用いても安定かつ高速に所望のトラックの検索が行える情報トラック検索装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、情報を記録する、あるいは情報が記録されている情報トラックおよび前記情報トラックのトラックピッチに関する情報があらかじめ記録されたコントロールトラックを有する記録担体の前記情報トラックに信号を記録または再生するためのピックアップ手段と、前記ピックアップ手段で再生された信号より情報を検出する信号処理手段と、前記ピックアップ手段の記録位置または再生位置と前記情報トラックの位置ずれを検出するトラッキング誤差検出手段と、前記記録位置または再生位置を前記トラックと略直交する方向に移動する移動手段と、前記ピックアップ手段が前記情報トラックを横断する速度を前記トラッキング誤差検出手段の出力より検出する横断速度検出手段と、前記信号処理手段の出力に応じて前記横断速度検出手段の感度を切り替える感度切り替え手段を備え、前記コントロールトラックから前記ピックアップ手段を介して前記信号処理手段前記トラックピッチに関する情報検出した後、前記トラックピッチに関する情報に応じて前記横断速度検出手段の感度を切り替えて前記ピックアップ手段が前記移動手段によって前記情報トラックを移動する際のトラック横断速度を検出する構成としたものである。
【0014】
あるいは、情報を記録するあるいは情報が記録されている情報トラックおよび前記情報トラックのトラックピッチに関する情報があらかじめ記録されたコントロールトラックを有する記録担体の前記情報トラックに信号を記録または再生するためのピックアップ手段と、前記ピックアップ手段を支持する架台と、前記ピックアップ手段で再生された信号より情報を検出する信号処理手段と、前記ピックアップ手段の記録位置または再生位置と前記トラックの位置ずれとを検出するトラッキング誤差検出手段と、前記架台を前記情報トラックと略直交する方向に駆動する駆動手段と、前記ピックアップ手段が前記架台とともに前記情報トラックを横断する速度を前記トラッキング誤差検出手段の出力より検出する横断速度検出手段と、前記架台が移動する際の速度を検出する速度検出手段と、前記速度検出手段の出力と前記横断速度検出手段の出力とを切り替えるスイッチ手段と、前記信号処理手段の出力に応じて前記横断速度検出手段の感度および前記スイッチ手段を切り替えるコントロール手段とを備え、前記コントロールトラックから前記ピックアップ手段を介して前記信号処理手段が前記トラックピッチに関する情報を検出すると、前記コントロール手段は横断速度検出手段の感度を前記トラックピッチに関する情報に応じた感度に切り替えるとともに前記スイッチ手段を切り替え、感度が切り替えられた前記横断速度検出手段の出力によって前記架台が移動する際の速度を検出する構成としたものである。
【0015】
さらに、情報を記録するあるいは情報が記録されている情報トラックおよび前記情報トラックのトラックピッチに関する情報があらかじめ記録されたコントロールトラックを有する記録担体の前記情報トラックに信号を記録または再生するためのピックアップ手段と、前記ピックアップ手段で再生された信号より情報を検出する信号処理手段と、前記ピックアップ手段の記録位置または再生位置と前記トラックの位置ずれとを検出するトラッキング誤差検出手段と、前記ピックアップ手段を前記情報トラックと略直交する方向に移動する移動手段と、前記ピックアップ手段が前記情報トラックを横断したトラック数を前記トラッキング誤差検出手段の出力から計数する横断数検出手段と、前記ピックアップ手段が前記情報トラックを横断する速度を前記トラッキング誤差検出手段の出力から検出する横断速度検出手段と、所望の情報トラックを検索する際に前記横断数検出手段の出力に応じて前記ピックアップ手段の移動速度の基準信号を発生する基準信号発生手段と、前記基準信号発生手段の出力を増幅または減衰する増幅減衰可変の増幅減衰手段と、前記増幅減衰手段の出力と前記横断数検出手段の出力に応じて前記移動手段の速度を制御する速度制御手段とを備え、前記信号処理手段によって前記コントロールトラックより前記トラックピッチに関する情報が検出された後は前記増幅減衰手段の増幅または減衰度を前記トラックピッチに関する情報に応じた増幅または減衰度に切り替えて所望の情報トラック検索時の速度制御を行う構成を備えたものである。
また、情報を記録するあるいは情報が記録されている情報トラックおよび前記情報トラックのトラックピッチに関する情報があらかじめ記録されたコントロールトラックを有する記録担体の前記情報トラックに信号を記録または再生するためのピックアップ手段と、前記ピックアップ手段を支持する架台と、前記ピックアップ手段で再生された信号より情報を検出する信号処理手段と、前記ピックアップ手段の記録位置または再生位置と前記トラックの位置ずれとを検出するトラッキング誤差検出手段と、前記架台を前記情報トラックと略直交する方向に駆動する駆動手段と、前記ピックアップ手段が前記架台とともに前記情報トラックを横断したトラック数を前記トラッキング誤差検出手段の出力より検出する横断数 検出手段と、前記架台が移動する際の速度を前記トラッキング誤差検出手段の出力から検出する速度検出手段と、前記速度検出手段と前記横断数検出手段とを切り替えるスイッチ手段と、所望の情報トラックを検索する際に前記横断数検出手段の出力に応じて前記ピックアップ手段の移動速度の基準信号を発生する基準信号発生手段と、前記基準信号発生手段の出力を増幅または減衰する増幅減衰度可変の増幅減衰手段と、前記増幅減衰手段の出力と前記スイッチ手段の出力とに応じて前記駆動手段を駆動し前記架台の速度を制御する速度制御手段とを備え、前記信号処理手段によって前記コントロールトラックより前記トラックピッチに関する情報が検出された後は前記増幅減衰手段の増幅または減衰度を前記トラックピッチに関する情報に応じた増幅または減衰度に切り替えるとともに前記スイッチ手段を切り替え前記横断数検出手段の出力によって所望の情報トラック検索時の速度制御を行う構成を備えたものである。
【0016】
【作用】
本発明は上記した構成により、記録担体が掛け替えられた際には速度検出手段によって移動体の移動速度を検出するか、速度は遅くても安定性を重視した各状態を利用して制御するため、記録担体のトラックピッチの違いに影響されることなく安定に媒体情報の記録されたコントロールトラック等の特定のトラックや最大の番地番号を有するトラックを安定に検索することができる。またコントロールトラックに記録されたトラックピッチ等の媒体情報あるいは最大の番地番号を信号処理手段で読み取って媒体の種類判別を行うか、一定トラック数のトラック検索するテスト検索によってトラックピッチの判定を行った後は、横断速度検出手段の感度を記録担体のトラックピッチに合った感度に切り替える、あるいは基準発生器の係数切り替え手段を切り替えることによって最適の状態でピックアップ手段の移動速度を制御するため、所望するトラックの検索を高速かつ安定に行なうことができる。
【0017】
さらに、上記一定数のトラック検索を実施することによって、第2の移動手段を制御する制御系の状態変数を最適な状態に切り替える構成にすることによって、対応できるトラックピッチの種類を多くすることができると共に、装置調整の簡素化や、温度変化、経時変化等に対応できる安定な検索制御系を実現することができるものである。
【0018】
【実施例】
以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0019】
図1は第1の実施例を示すブロック図であり、同図において、1は記録担体であるディスク、2はディスク1を回転させるモータ、3は光源、5は光源の発散光を並行光に変えるカップリングレンズ、6は入射光を通過させディスクよりの反射光を反射し光路を変える偏光ビームスプリッタ、7は光の偏波面を90度回転させる1/4波長板、8は全反射鏡、9は光源3より発生した光ビームを記録担体上に収束する収束レンズ(以下、対物レンズとも言う)、11は光検出器、13は対物レンズ9等を配置した架台、14はリニアモータコイル、15はトラッキングコイル、16、17は光検出器の電流を電圧に変換し信号増幅を行う増幅器、18、32は差動増幅器、19は位相補償を行うフィルタ等で構成されたトラッキング制御回路、22はトラッキングコイル15に供給する電力増幅するための駆動回路、23はトラッキング信号からトラック横切り本数を検出する横断検出回路、24はマイクロコンピュータ、20、35はスイッチ、25はD/A変換器、26は利得可変増幅器、27は番地入力装置、28は増幅器16及び17の信号を加算する加算回路、29はディスク上に記録されたアドレス信号やデータ情報などを読み取る信号読み取り回路、30はトラックの横切り本数をカウントする計数回路、31は速度基準発生回路、34は速度制御回路、36はリニアモータコイルに供給する信号を電力増幅するための駆動回路、48はマイクロコンピュータ24のクロックを発生する発信回路、49はトラッキング制御をかけながら隣接トラックに移動するジャンプパルスを合成するジャンプ回路、50はトラッキング制御系にジャンプパルスを加算するための加算回路である。
【0020】
以上のように構成された情報トラック検索装置について動作を説明する。
記録担体1は、モータ2の回転軸に取り付けられて所定の回転数で回転している。記録担体1上には信号が記録されたスパイラル状のトラックが設けられており、このトラック上にはトラックの位置を識別するための番地信号が記録されている。また記録担体1上には記録担体そのものの種類を示す情報が記録されたトラックがありコントロールトラックとして使用される。
【0021】
半導体レーザ等の光源3より発生した光ビーム4はカップリングレンズ5で平行光にされた後に偏光ビームスプリッタ6、1/4波長板7を通過し全反射鏡8で反射され収束レンズ9により記録担体1上に照射されている。
【0022】
記録担体1により反射された光ビーム4の反射光10は収束レンズ9を通過して全反射鏡8で反射され1/4波長板7を通過した後に偏光ビームスプリッタ6で反射されて光検出器11上に照射されている。
【0023】
収束レンズ9は弾性支持材としての板バネ12を介して架台13に取り付けられており、フォーカスコイル(図中省略)に電流を流すとコイルが受ける電気磁気力によって記録担体1の面と垂直な方向に移動できるように構成されている。また収束レンズ9は記録担体1上に照射されている光ビーム4が常に所定の収束状態になるようにフォーカス制御されているが、本発明と直接関係しないので説明を省略する。
【0024】
架台13には全反射鏡8及びリニアモータコイル14が取り付けられており、リニアモータコイル14に電流を流すと固定側に設けられた磁石(図中省略)からリニアモータコイルが受ける電気磁気力によって架台13はリニアモータコイル14、全反射鏡8と一体になって記録担体1の半径方向の記録可能領域全体にわたって移動できるように構成されている。また収束レンズ9にはトラッキングコイル15が取り付けられており、トラッキングコイル15に電流を流すとトラッキングコイルが架台に設けられた磁石(図中省略)から受ける電気磁気力によって収束レンズ9は記録担体1上のトラックに対して直交する方向に移動できるように構成されている。
【0025】
光検出器11は少なくとも二分割構造になっており、この出力は増幅器16、17に入力されている。増幅器16、17の信号は差動増幅器18に出力され、差動増幅器18は両信号の差に応じた信号を出力する。この差動増幅器18の信号は記録担体1上に収束されている光ビーム4とトラックの位置ずれを表すトラッキング誤差信号である。
【0026】
差動増幅器18の信号はフィルタ等で構成されたトラッキング制御回路19、スイッチ20、電力増幅するための駆動回路22を介してコイル15に加えられている。したがって収束レンズ9は差動増幅器18の信号に応じて駆動され、記録担体1上に収束されている光ビーム4が常にトラック上に位置するようにトラッキング制御される。スイッチ20はトラッキング制御を不動作にするためのものである。
【0027】
トラッキング制御が不動作の状態で、記録担体1上の光ビーム4が多数のトラックを横切る時のトラッキング誤差信号は、図2(A)に示すように略正弦波状になっている。このようなトラッキング誤差信号はヒステリシスコンパレータ等で構成された横断検出回路23に入力され、横断検出回路23から第2図(B)に示すような矩形波状のトラック横断信号がマイクロコンピュータ24に出力される。
【0028】
マイクロコンピュータ24では、図2(B)中c〜d間の時間を発振回路48から入力されるクロックを用いて計測し、記録担体1上の光ビーム4がトラック1本を横切る時間、すなわち光ビームの移動速度が時々刻々得られる。
【0029】
マイクロコンピュータ24で計測された記録担体1上の光ビーム4がトラック1本を横切る時間は、マイクロコンピュータ24内部のメモリーにテーブルとして設けられた速度変換規則に従って速度データに変換されD/A変換器25を介して利得可変増幅器26に出力される。利得可変増幅器26は演算増幅器及びスイッチで構成されマイクロコンピュータ24によって利得が切り替えられる。利得可変増幅器26の信号は差動増幅器32に入力される。
【0030】
次に所望するトラックの検索について説明する。所望するトラックの番地信号が番地入力装置27に入力されると、マイクロコンピュータ24は増幅器16及び17の信号を加算する加算回路28の信号より記録担体1上の光ビーム4が位置しているトラックの番地を信号読み取り回路29を介して読み取り、所望するトラックまでのトラック数による距離と方向を算出し、所望するトラックまでの距離と方向に応じた値を計数回路30にセットするとともにスイッチ20を開放にしてトラッキング制御を不動作にするとともにスイッチ35を閉じて検索状態にする。リニアモータコイル14に電流が流れて架台13が移動すると、差動増幅器18には記録担体1上の光ビームがトラックを横切った信号が出力され、横断検出回路23からは図2(B)に示すような矩形波状のトラック横断信号が出力される。計数回路30は横断検出回路23の信号を計数し、所望するトラックまでの距離に応じた値をマイクロコンピュータ24、速度基準信号発生器31に時々刻々出力する。速度基準発生回路31は計数回路30の値に応じた値を差動増幅器32に出力する。具体的にはD/Aコンバータと振幅制御器などによって特定のトラック数以上離れている場合には一定の振幅を出力し最大速度を制御するように構成されている。ここで振幅制御器は、ダイオードリミッタなどのアナログ的な方法でも、D/Aコンバータの入力をディジタル的に制御する方法でも良いものである。従って速度基準発生回路の出力は時間軸を横軸に、出力を縦軸に取った波形でみると立ち上がりが急峻で、立ち下がりがやや緩やかな台形波形状になるのが一般的である。差動増幅器32は利得可変増幅器26の信号と速度基準発生回路31の信号の差に応じた信号を出力する。差動増幅器32の信号は増幅器等で構成された速度制御回路34、スイッチ35、電力増幅するための駆動回路36を介してリニアモータコイル14に加えられている。従って架台13は差動増幅器32の信号に応じて駆動制御され、記録担体1上に修飾されている光ビーム4の移動速度、すなわち架台13の移動速度が所定の速度になるように速度制御される。記録担体1上の光ビーム4が所望するトラック上に到達すると、計数回路30はこの信号をマイクロコンピュータ24に送る、マイクロコンピュータ24はスイッチ35を開いて速度制御を不動作にすとともに、スイッチ20を閉じてトラッキング制御を動作させ再び信号読み取り回路29を介して番地を読み取る。読み取った番地が所望するトラックの番地と一致する場合には検索を終了するが、一致しない場合には上述した検索動作を繰り返すか、所望するトラックのきわめて近傍に位置する場合は、マイクロコンピュータで発生させる加速パルス、減速パルスをジャンプ回路49で合成し加算回路50に入力することによってトラックを1または数本ずつ飛び越すトラックジャンプ操作を繰り返し所望するトラックまでの間作を行う。
【0031】
次に記録担体が掛け替えられた時の装置の動作について説明する。記録担体1が掛け替えられて、モータ2が再起動し、光源3が点灯し、フォーカス制御(図示は省略)が動作し、光ビーム4が記録担体1上に所定の状態で収束された後トラッキング制御を動作させ記録担体1上の光ビーム4が位置しているトラックの番地を番地読み取り回路29を介して読み取った後、最内周あるいは最外周に設けられディスクの種類や、トラックピッチ情報などが記録されたコントロールトラックを検索する。
【0032】
ところが記録担体のトラックピッチの情報はコントロールトラック上に記録されており、トラックピッチの異なる記録担体を用いてトラックピッチの情報が不適正な状態でコントロールトラックの検索を行なった場合には光ビーム4が記録担体上のトラック1本を横切る時間と光ビームの移動速度の対応が不適正になって光ビームの移動速度制御の性能が低下しコントロールトラックの検索が不安定になる。そのため本発明のトラック検索装置では前記した利得可変増幅器の利得を最も高い状態、換言するとトラックピッチが予想される最も狭い状態を設定して、掛け変えられたディスクがどの様なトラックピッチでも安定な状態にして、コントロールトラックへの検索を実施する。これはトラックピッチが狭い場合は広い場合に比べて、1トラック当りの移動量が減少し、従って速度検出感度も低下するためである。この理由により、トラックピッチが狭い場合の可変利得増幅器は、利得を上げる様に設定されるものである。その後利得可変増幅器をコントロールトラックのトラックピッチ情報に最適な利得に設定することによって、それ以降のトラック検索を高速で安定な状態で実施できるようにするものである。
【0033】
この場合最初に引き込まれたトラックがコントロールトラックから離れすぎか、近すぎる場合は、10000トラックなとの一定量のトラック検索を、最も利得可変増幅器の利得を高い状態でテスト検索し、その検索所要時間をマイクロコンピュータで測定し、検索にかかった時間でトラックピッチを想定し、可変利得増幅器の利得を想定したトラックピッチに最適の利得に再設定することによってコントロールトラックへの検索も安定に実施することが可能となる。この様子を図3を用いて説明する。同図は一定量のトラック本数を検索する際の所用時間を横軸に、光ビームの移動速度を縦軸に取り、検索時の光ビームの速度プロフィールを模式化したものである。掛け変えられたディスクのトラックピッチが最も峡ピットの場合は、可変利得増幅器の設定と、検索制御系の状態が一致するため、装置の加速度能力である速度の立ち上がり(加速)とほぼ同じ速度立ち下がり(減速)が実現するため理想的なVの実線プロフィールとなってT1の所用時間で検索を終了する。しかしながら、掛け変えられたディスクのトラックピッチが広い場合は加速能力は同じであるが、実際の速度よりも速いと計算された速度値を用いるため、実際の最大速度と減速カーブは逆に抑えられV2の速度プロフィールとなってT2の検索所用時間となる。またトラックピッチが広い場合は検索移動する距離もトラックピッチに比例して長くなるため、T1とT2の所用時間差は、ほぼトラックピッチの2乗に比例して大きく変化し正確に実際のトラックピッチを想定することができるものである。この所用時間差によって想定されたトラックピッチに最適な利得状態に可変利得増幅器を想定することによって、その後の速度プロフィールはV1と同様に加速、減速を最適なカーブで実現できるため、高速で安定な検索を可能にするものである。さらにトラックピッチによってトラックジャンプの安定性も異なるため、上記のコントロールトラック情報、あるいはテスト検索所用時間の結果を元に、トラックジャンプのパルス幅を変える、振幅を変える、加速パルスと減速パルスの幅を調整する等の手段によって、トラックジャンプの安定性を向上させることも可能である。この様子を図4を用いて説明する。同図において(C)はジャンプ回路49の出力のジャンプ信号を、(D)は差動増幅器18の出力であるトラッキング信号の様子を示したものである。Jaは加速パルス、Jsは減速パルスを示し、Ja1、Js1によるジャンプはトラックピッチが広く、ジャンプパルスがトラックピッチの狭い状態で初期設定されたものである。この場合はトラックを横切るのに長い時間を要しているが、コントロールトラックの情報または、テスト検索の結果によって適正な加速、減速パルスJa2、Js2を再設定することによって、安定で高速なトラックジャンプを実現している。
【0034】
ここで一定量のトラックを検索する所用時間によって設定されたトラックピッチとコントロールトラックのトラックピッチ情報が異なる場合は、コントロールトラックのトラックピッチ情報を利用し、正しい状態にすることが可能である。さらに、温度変化や、経時変化などによって制御系の状態が大きく変化した場合等でも、検索所用時間が変化するため、コントロールトラックの情報で設定した後に、実動作としての情報検索を繰り返す中で、検索が不安定になった場合、検索所用時間が長くなった場合などは、一定量トラックの検索を再度実施、最も所用時間が短くなるように可変利得増幅器の利得を再度設定し直すことによって対応することができるものである。
【0035】
上記したように、速度の検出出力であるD/Aコンバータの出力を、可変利得増幅器等を利用して速度検出感度を可変にし、ディスクの掛け変え時などトラックピッチ情報が不明の場合は速度より安定性を重視した感度設定とした後、コントロールトラックの情報、またはテスト検索の所用時間の結果によって正規のトラックピッチに相当する感度設定となるように可変利得増幅器を再設定することによって、多種類のトラックピッチでも安定で、高速な検索が可能なトラック検索装置を実現することができるものである。さらにテスト検索機能を活用することによって、温度変化や、経時変化に対しても安定性を確保できると共に、さらには装置の初期調整時の安定性、簡素化にも役立つものである。
【0036】
またトラックジャンプに要する時間を計測してトラックピッチ情報を想定し、上記した可変利得増幅器の利得を変えたり、トラックジャンプパルスの条件を変えることも充分可能である。しかしながらテスト検索による所用時間の方が前記した様にトラックピッチの2乗に比例した結果を得られるため正確に設定できるものである。
【0037】
次に本発明の第2の実施例について図5を用いて説明する。
同図において33はスイッチ、46は光源、37は光源の位置を検出する光検出器、38、39は増幅器、40は差動増幅器、41は高域通過フィルタでありその他の構成要素は第1の実施例と同じである。
【0038】
以下にその動作について同図を用いて説明する。追加された構成要素は架台13の速度検出器としてのものであり、架台13に取り付けられている光源46及び装置の筐体に取り付けられている光検出器37、増幅器38、39、差動増幅器40、及び高域通過フィルタ41により構成されている。光検出器37は光源46の位置に応じて変化しかつ互いに反対の極性を有し和が一定になるような2つの信号を出力する。この2つの信号は増幅器38、39で増幅された後に差動増幅器40に入力される。差動増幅器40は両信号の差に応じた信号、すなわち光源46の位置に応じた信号を出力する。差動増幅器40の信号は高域通過フィルタ41によって微分され光源46の移動速度に応じた信号が得られる。高域通過フィルタ41の信号はスイッチ33に出力される。
【0039】
本実施例では記録担体が掛け替えられてトラックピッチの情報が不定な状態では、架台13に取り付けられた光源46及び装置の筐体に取り付けられている光検出器37より架台13の移動速度を検出し光ビーム4の移動速度としているためトラックピッチの違いに移動速度制御系が影響されることなく安定にコントロールトラックの検索を行なうことができる。またコントロールトラックを検索するかわりに記録担体の最内周位置あるいは最外周位置に設けられた最大番地のトラックを検索する場合には架台13を最内周位置あるいは最外周位置に設けられたメカニカルストッパに衝突させて検索を行うことがあるが、このときメカニカルストッパに衝突させる速度も正しく制御できるため架台13および全反射鏡8、収束レンズ9を過度の衝撃によって損傷させることはない。
【0040】
架台13に取り付けられた光源46より発生した光は光検出器37上に収束されて使用されているわけではないので差動増幅器40より出力される架台13の位置に応じた信号は差動増幅器18より出力されるトラッキング誤差信号と比較して精度が低く、高精度かつ高速な速度制御を行なう際の速度検出器としては不適当である。
【0041】
本実施例では上述した方法でコントロールトラックを検索した後マイクロコンピュータ24がコントロールトラックに記録されたディスクの種類の情報あるいは最大の番地を信号読み取り回路29を介して読み取り、その情報に従って利得可変増幅器26の利得を切り替え、検索時及びトラックジャンプ時のディスク1上の光ビーム4がトラック1本を横切る時間と光ビーム4の移動速度の対応を適正にした後、ディスク1上の光ビーム4がトラックを横切る時間より得られた速度信号を用いて検索を行なう様構成されている。従って、光ビーム4の移動速度を高精度に検出することができ、所望するトラックの検索を安定かつ高速に行なうことができるものである。
【0042】
前記したトラックピッチ情報はディスクの種類を示すコントロールトラックに限定されず例えばディスクのトラックのスパイラル方向に向かって昇順に番号付けされた番地番号が記録されているトラックのうちで最大の番地番号を有するトラックや、ディスクのトラックのスパイラル方向に向かって昇順に番号付けされた番地番号が記録されているトラックのうちで最小の番地番号を有するトラックである最内周、最外周のトラックにトラックピッチのみを記録しておき、そのトラックを利用することが可能なことは自明である。
【0043】
次に第3の実施例について、図6を用いて説明する。
同図において51は係数切り替え回路であり、速度基準発生器の信号の増幅率、振幅制限値、減速時の速度下降点やカーブを変更するためのものであり、アナログ的に実施する場合は速度基準発生器の出力側に、ディジタル的に演算する場合は速度基準発生器の入力側に接続し速度基準のカーブを切り替える働きをする。その他の要素は可変利得増幅器が削除された以外は第2の実施例と同じである。
【0044】
本実施例は第2の実施例の可変利得増幅器の利得を変更する代わりに、速度基準信号の係数を切り替え同様の効果を実現するものであり、ディスク掛け変え時には、初期設定された条件でスイッチ33を速度検出器としての高域通過フィルタ41側に設定し、コントロールトラックの検索を実施し、コントロールトラックの情報によってトラックピッチを検出した後は、係数切り替え回路を最適値に設定し、スイッチ33をD/Aコンバータ側に設定して検索を行うものである。本実施例では第1、第2の実施例とは異なり、検索時の減速点をトラックピッチ情報に合わせて設定できるためより安定な検索を実現することができるものである。これは、検索時の減速点を残りのトラック本数によって設定するするのが一般的であるが、残りのトラック数によって決められる減速距離もトラックピッチに大きく影響されるため、より厳密に減速カーブを設定し、一層の検索高速化を可能にするものである。
【0045】
本実施例では第2の実施例に係数切り替え回路を追加した構成としたが、速度検出器構成を削除した第1の実施例に本実施例の係数切り替え回路を適用すること、あるいは可変利得増幅器で、速度検出利得を調整し係数切り替え回路で減速点や減速カーブを決定するという構成でより検索を安定で高速化することも、本発明の範囲である。
【0046】
次に第4の実施例について図7を用いて説明する。
同図の構成要素は第3の実施例からトラックを横切った速度を出力するD/Aコンバータを削除したものである。本構成では検索時の速度検出を光検出器37高域フィルタ41等によって構成される速度検出器で行い、光ビームの位置検出をトラックの横切り本数によって検出する構成としたものである。このことによって、速度検出はトラックピッチによって影響を受けなくなったが、検索時の減速点、減速カーブの決定はトラックピッチによって決めているため、トラックピッチの影響を受ける。そのためコントロールトラックの情報読み取り後は、係数切り替え回路51の減速点、減速カーブの設定を最適値に設定し、検索の高速化、安定化を可能にするものである。
【0047】
本発明は実施例により限定されるものでなく例えば実施例では光学式の位置検出器を用いて速度検出器を構成したが速度検出コイルと永久磁石やホール素子等を利用した磁気式位置検出器を用いても良い。また速度検出コイルを用いた速度検出器をそのまま速度信号として用いることも可能であり、第4の実施例ではディスクを装着しない状態での初期位置の設定などに位置検出器が必要性が無い場合には、速度検出精度の高い速度検出コイルを速度検出器として用いることが望ましい。また実施例のピックアップでは光源3、光検出器11等を固定側に対物レンズ等を可動の架台13に載置し可動質量を軽減した分離型のピックアップを用いて説明したが光学系とアクチュエータが一体で移動する一体型のピックアップにも応用できることは自明である。またD/A変換器25、利得可変増幅器26、スイッチ33、作動増幅器32、速度基準発生回路31、計数回路30、速度制御回路34、スイッチ35、トラッキング制御回路19、スイッチ20、奇数切り替え回路51等をまとめて1つの専用のマイクロコンピュータで構成することや、本発明の構成をディジタル制御に適用することも可能である。
【0048】
またトラック検索の速度基準信号カーブを一定速度領域を有し安定性を重視した台形波状のプロフィールで説明したが、一定加速度、一定減速加速度を設定した三角波状のプロフィールを用いるトラック検索装置にも本発明が有効なことは自明である。
【0049】
さらに本実施例では光ディスク装置を用いて説明したが、光カード等情報を記録再生するための多数のトラックを有し、かつこれを光を用いて記録再生する装置等に応用することが可能なことも自明である。
【0050】
【発明の効果】
本発明は、情報を記録する、あるいは情報が記録されている情報トラックおよび前記情報トラックのトラックピッチに関する情報があらかじめ記録されたコントロールトラックを有する記録担体の前記情報トラックに信号を記録または再生するためのピックアップ手段と、前記ピックアップ手段で再生された信号より情報を検出する信号処理手段と、前記ピックアップ手段の記録位置または再生位置と前記情報トラックの位置ずれとを検出するトラッキング誤差検出手段と、前記記録位置または再生位置を前記トラックと略直交する方向に移動する移動手段と、前記ピックアップ手段が前記情報トラックを横断する速度を前記トラッキング誤差検出手段の出力より検出する横断速度検出手段と、前記信号処理手段の出力に応じて前記横断速度検出手段の感度を切り替える感度切り替え手段を備え、前記コントロールトラックから前記ピックアップ手段を介して前記信号処理手段が前記トラックピッチに関する情報を検出した後、前記トラックピッチに関する情報に応じて前記横断速度検出手段の感度を切り替えて前記ピックアップ手段が前記移動手段によって前記情報トラックを移動する際のトラック横断速度を検出する構成、
または、情報を記録するあるいは情報が記録されている情報トラックおよび前記情報トラックのトラックピッチに関する情報があらかじめ記録されたコントロールトラックを有する記録担体の前記情報トラックに信号を記録または再生するためのピックアップ手段と、前記ピックアップ手段を支持する架台と、前記ピックアップ手段で再生された信号より情報を検出する信号処理手段と、前記ピックアップ手段の記録位置または再生位置と前記トラックの位置ずれとを検出するトラッキング誤差検出手段と、前記架台を前記情報トラックと略直交する方向に駆動する駆動手段と、前記ピックアップ手段が前記架台とともに前記情報トラックを横断する速度を前記トラッキング誤差検出手段の出力より検出する横断速度検出手段と、前記架台が移動する際の速度を検出する速度検出手段と、前記速度検出手段の出力と前記横断速度検出手段の出力とを切り替えるスイッチ手段と、前記信号処理手段の出力に応じて前記横断速度検出手段の感度および前記スイッチ 手段を切り替えるコントロール手段とを備え、前記コントロールトラックから前記ピックアップ手段を介して前記信号処理手段が前記トラックピッチに関する情報を検出すると、前記コントロール手段は横断速度検出手段の感度を前記トラックピッチに関する情報に応じた感度に切り替えるとともに前記スイッチ手段を切り替え、感度が切り替えられた前記横断速度検出手段の出力によって前記架台が移動する際の速度を検出する構成、
または、情報を記録するあるいは情報が記録されている情報トラックおよび前記情報トラックのトラックピッチに関する情報があらかじめ記録されたコントロールトラックを有する記録担体の前記情報トラックに信号を記録または再生するためのピックアップ手段と、前記ピックアップ手段で再生された信号より情報を検出する信号処理手段と、前記ピックアップ手段の記録位置または再生位置と前記トラックの位置ずれとを検出するトラッキング誤差検出手段と、前記ピックアップ手段を前記情報トラックと略直交する方向に移動する移動手段と、前記ピックアップ手段が前記情報トラックを横断したトラック数を前記トラッキング誤差検出手段の出力から計数する横断数検出手段と、前記ピックアップ手段が前記情報トラックを横断する速度を前記トラッキング誤差検出手段の出力から検出する横断速度検出手段と、所望の情報トラックを検索する際に前記横断数検出手段の出力に応じて前記ピックアップ手段の移動速度の基準信号を発生する基準信号発生手段と、前記基準信号発生手段の出力を増幅または減衰する増幅減衰可変の増幅減衰手段と、前記増幅減衰手段の出力と前記横断数検出手段の出力に応じて前記移動手段の速度を制御する速度制御手段とを備え、前記信号処理手段によって前記コントロールトラックより前記トラックピッチに関する情報が検出された後は前記増幅減衰手段の増幅または減衰度を前記トラックピッチに関する情報に応じた増幅または減衰度に切り替えて所望の情報トラック検索時の速度制御を行う構成、
または、情報を記録するあるいは情報が記録されている情報トラックおよび前記情報トラックのトラックピッチに関する情報があらかじめ記録されたコントロールトラックを有する記録担体の前記情報トラックに信号を記録または再生するためのピックアップ手段と、前記ピックアップ手段を支持する架台と、前記ピッ クアップ手段で再生された信号より情報を検出する信号処理手段と、前記ピックアップ手段の記録位置または再生位置と前記トラックの位置ずれとを検出するトラッキング誤差検出手段と、前記架台を前記情報トラックと略直交する方向に駆動する駆動手段と、前記ピックアップ手段が前記架台とともに前記情報トラックを横断したトラック数を前記トラッキング誤差検出手段の出力より検出する横断数検出手段と、前記架台が移動する際の速度を前記トラッキング誤差検出手段の出力から検出する速度検出手段と、前記速度検出手段と前記横断数検出手段とを切り替えるスイッチ手段と、所望の情報トラックを検索する際に前記横断数検出手段の出力に応じて前記ピックアップ手段の移動速度の基準信号を発生する基準信号発生手段と、前記基準信号発生手段の出力を増幅または減衰する増幅減衰度可変の増幅減衰手段と、前記増幅減衰手段の出力と前記スイッチ手段の出力とに応じて前記駆動手段を駆動し前記架台の速度を制御する速度制御手段とを備え、前記信号処理手段によって前記コントロールトラックより前記トラックピッチに関する情報が検出された後は前記増幅減衰手段の増幅または減衰度を前記トラックピッチに関する情報に応じた増幅または減衰度に切り替えるとともに前記スイッチ手段を切り替え前記横断数検出手段の出力によって所望の情報トラック検索時の速度制御を行う構成を備えているので、
トラックピッチの異なるディスクに掛け替えられた場合にもトラックピッチに影響されず安定にコントロールトラックおよび最大の番地番号を有するトラックの検索を行なうことができるとともに、ディスク上の光ビームの移動速度が高精度に検出でき、所望するトラックの検索を高速かつ安定に行なうことができるものである。
【0051】
さらに一定トラック数のテスト検索によってコントロールトラックの情報を読み取る前に、上記設定や、トラックジャンプのパルス幅設定を最適値に設定することにより、ディスク掛け変え時の検索を安定にできるばかりでなく、この機能を、通常のトラック検索時の安定化にも活用することによって、温度変化や、経時変化等にも安定に対応できるトラック検索装置を実現することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図
【図2】(A)差動増幅器18に出力される略正弦波状のトラッキング誤差信号の図
(B)差動増幅器18の信号を横断検出回路23によって電圧比較して得られた矩形波状のトラック横断信号の図
【図3】本発明の検索速度プロフィールを示す模式図
【図4】(C)トラックジャンプパルスの波形図
(D)トラックジャンプ時のトラッキング誤差信号波形図
【図5】本発明の第2の実施例を示すブロック図
【図6】本発明の第3の実施例を示すブロック図
【図7】本発明の第4の実施例を示すブロック図
【図8】トラッキング誤差信号の検出原理を示す模式図
【図9】トラックピッチが異なる場合のトラック横切り波形例図
【符号の説明】
1 ディスク
2 モータ
3 光源
9 収束レンズ
13 架台
14 リニアモータコイル
15 トラッキングコイル
18 差動増幅器
19 トラッキング制御回路
22 駆動回路
23 横断検出回路
24 マイクロコンピュータ
26 利得可変増幅器
30 計数回路
31 速度基準発生回路
33 スイッチ
34 速度制御回路
35 スイッチ
36 駆動回路
37 光検出器
41 高域通過フィルタ
46 光源
48 発振回路
49 ジャンプ回路
50 加算回路
51 係数切り替え回路

Claims (11)

  1. 情報を記録するあるいは情報が記録されている情報トラックおよび前記情報トラックのトラックピッチに関する情報があらかじめ記録されたコントロールトラックを有する記録担体の前記情報トラックに信号を記録または再生するためのピックアップ手段と、前記ピックアップ手段で再生された信号より情報を検出する信号処理手段と、前記ピックアップ手段の記録位置または再生位置と前記情報トラックの位置ずれを検出するトラッキング誤差検出手段と、前記記録位置または再生位置を前記トラックと略直交する方向に移動する移動手段と、前記ピックアップ手段が前記情報トラックを横断する速度を前記トラッキング誤差検出手段の出力より検出する横断速度検出手段と、前記信号処理手段の出力に応じて前記横断速度検出手段の感度を切り替える感度切り替え手段を備え、前記コントロールトラックから前記ピックアップ手段を介して前記信号処理手段前記トラックピッチに関する情報検出した後、前記トラックピッチに関する情報に応じて前記横断速度検出手段の感度を切り替えて前記ピックアップ手段が前記移動手段によって前記情報トラックを移動する際のトラック横断速度を検出することを特徴とする情報トラック検索装置。
  2. 情報を記録するあるいは情報が記録されている情報トラックおよび前記情報トラックのトラックピッチに関する情報があらかじめ記録されたコントロールトラックを有する記録担体の前記情報トラックに信号を記録または再生するためのピックアップ手段と、前記ピックアップ手段を支持する架台と、前記ピックアップ手段で再生された信号より情報を検出する信号処理手段と、前記ピックアップ手段の記録位置または再生位置と前記トラックの位置ずれを検出するトラッキング誤差検出手段と、前記架台を前記情報トラックと略直交する方向に駆動する駆動手段と、前記ピックアップ手段が前記架台とともに前記情報トラックを横断する速度を前記トラッキング誤差検出手段の出力より検出する横断速度検出手段と、前記架台が移動する際の速度を検出する速度検出手段と、前記速度検出手段の出力と前記横断速度検出手段の出力とを切り替えるスイッチ手段と、前記信号処理手段の出力に応じて前記横断速度検出手段の感度および前記スイッチ手段を切り替えるコントロール手段とを備え、
    前記コントロールトラックから前記ピックアップ手段を介して前記信号処理手段前記トラックピッチに関する情報検出すると、前記コントロール手段は横断速度検出手段の感度を前記トラックピッチに関する情報に応じた感度に切り替えるとともに前記スイッチ手段を切り替え、感度が切り替えられた前記横断速度検出手段の出力によって前記架台が移動する際の速度を検出することを特徴とする情報トラック検索装置。
  3. 一定トラック数の検索をするのに要した時間を計測する検索時間計測手段を有し、信号処理手段によってコントロールトラックよりトラックピッチに関する情報が検出される以前に一定トラック数の検索を実施し、前記検索時間計測手段の出力に応じて横断速度検出手段の感度を切り替えることを特徴とする請求項1または2いずれかに記載の情報トラック検索装置。
  4. 横断速度検出手段の初期感度を、予測される最も狭いトラックピッチに応じた感度に設定することを特徴とする請求項1または2いずれかに記載の情報トラック検索装置。
  5. 信号処理手段によって、コントロールトラックのトラックピッチに関する情報が検出される以前に、記録担体のトラック番地番号のうちで最大または最小の番地番号を検出された場合は、この番地番号に応じて横断速度検出手段の感度を切り替えることを特徴とする請求項1または2いずれかに記載の情報トラック検索装置。
  6. 情報を記録するあるいは情報が記録されている情報トラックおよび前記情報トラックのトラックピッチに関する情報があらかじめ記録されたコントロールトラックを有する記録担体の前記情報トラックに信号を記録または再生するためのピックアップ手段と、前記ピックアップ手段で再生された信号より情報を検出する信号処理手段と、前記ピックアップ手段の記録位置または再生位置と前記トラックの位置ずれを検出するトラッキング誤差検出手段と、前記ピックアップ手段を前記情報トラックと略直交する方向に移動する移動手段と、前記ピックアップ手段が前記情報トラックを横断したトラック数を前記トラッキング誤差検出手段の出力から計数する横断数検出手段と、前記ピックアップ手段が前記情報トラックを横断する速度を前記トラッキング誤差検出手段の出力から検出する横断速度検出手段と、所望の情報トラックを検索する際に前記横断数検出手段の出力に応じて前記ピックアップ手段の移動速度の基準信号を発生する基準信号発生手段と、前記基準信号発生手段の出力を増幅または減衰する増幅減衰可変の増幅減衰手段と、前記増幅減衰手段の出力と前記横断数検出手段の出力に応じて前記移動手段の速度を制御する速度制御手段とを備え、
    前記信号処理手段よって前記コントロールトラックより前記トラックピッチに関する情報が検出された後は前記増幅減衰手段の増幅または減衰度を前記トラックピッチに関する情報に応じた増幅または減衰度に切り替えて所望の情報トラック検索時の速度制御を行うことを特徴とする情報トラック検索装置。
  7. 情報を記録するあるいは情報が記録されている情報トラックおよび前記情報トラックのトラックピッチに関する情報があらかじめ記録されたコントロールトラックを有する記録担体の前記情報トラックに信号を記録または再生するためのピックアップ手段と、前記ピックアップ手段を支持する架台と、前記ピックアップ手段で再生された信号より情報を検出する信号処理手段と、前記ピックアップ手段の記録位置または再生位置と前記トラックの位置ずれを検出するトラッキング誤差検出手段と、前記架台を前記情報トラックと略直交する方向に駆動する駆動手段と、前記ピックアップ手段が前記架台とともに前記情報トラックを横断したトラック数を前記トラッキング誤差検出手段の出力より検出する横断数検出手段と、前記架台が移動する際の速度を前記トラッキング誤差検出手段の出力から検出する速度検出手段と、前記速度検出手段と前記横断数検出手段とを切り替えるスイッチ手段と、所望の情報トラックを検索する際に前記横断数検出手段の出力に応じて前記ピックアップ手段の移動速度の基準信号を発生する基準信号発生手段と、前記基準信号発生手段の出力を増幅または減衰する増幅減衰度可変の増幅減衰手段と、前記増幅減衰手段の出力と前記スイッチ手段の出力とに応じて前記駆動手段を駆動し前記架台の速度を制御する速度制御手段とを備え、
    前記信号処理手段によって前記コントロールトラックより前記トラックピッチに関する情報が検出された後は前記増幅減衰手段の増幅または減衰度を前記トラックピッチに関する情報に応じた増幅または減衰度に切り替えるとともに前記ス イッチ手段を切り替え前記横断数検出手段の出力によって所望の情報トラック検索時の速度制御を行うことを特徴とする情報トラック検索装置。
  8. 一定トラック数の検索をするのに要した時間を計測する検索時間計測手段を有し、信号処理手段によってコントロールトラックよりトラックピッチに関する情報が検出される以前に一定トラック数の検索を実施し、前記検索時間計測手段の出力に応じて増幅減衰手段の増幅または減衰度を切り替えることを特徴とする請求項またはいずれかに記載の情報トラック検索装置。
  9. 増幅減衰手段の初期増幅または減衰度を、予測される最も狭いピッチに応じた増幅または減衰度に設定することを特徴とする請求項またはいずれかに記載の情報トラック検索装置。
  10. 信号処理手段によって、コントロールトラックのトラックピッチに関する情報が検出される以前に、記録担体のトラック番地番号のうちで最大または最小の番地番号を検出された場合は、この番地番号に応じて増幅減衰手段の増幅または減衰度を切り替えることを特徴とする請求項6または7いずれかに記載の情報トラック検索装置。
  11. コントロールトラックのトラックピッチに関する情報は、トラック上の番地番号と同等のデータ形態で記録されていることを特徴とする請求項1〜10いずれかに記載の情報トラック検索装置。
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