JP2000251386A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2000251386A
JP2000251386A JP5649599A JP5649599A JP2000251386A JP 2000251386 A JP2000251386 A JP 2000251386A JP 5649599 A JP5649599 A JP 5649599A JP 5649599 A JP5649599 A JP 5649599A JP 2000251386 A JP2000251386 A JP 2000251386A
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健司 藤畝
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克也 渡邊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ROMディスク、RAMディスク、パーシャ
ルROMディスクの全てにおいて、正確なトラッキング
流れ検出を実現することを目的とする。 【解決手段】 ディスク判別手段によってROMディス
ク、RAMディスクを判別し、その判別結果に基づい
て、ROMディスクの場合はオフトラック信号、RAM
ディスクの場合はトラックずれ信号の2値化信号あるい
はにトラッキング駆動信号よってトラッキング流れの検
出を行うように切り換える。またパーシャルROMディ
スクはコントロール情報を読み、境界領域でその切り換
えを行う。これによって種々のディスクに対してトラッ
キング流れを正確かつ速やかに検出でき、安定に検索動
作を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凹凸状のピットに
よって情報が記録されている再生専用の情報担体と、相
変化による反射光量の違いによって情報の記録再生が可
能な情報担体、あるいは再生専用領域と記録可能な領域
が混在した情報担体を記録再生する光ディスク装置であ
り、特に検索時等におけるトラッキング引き込み処理に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光ディスク装置は、回転している
円盤状の情報担体(以下光ディスクと呼ぶ)に半導体レ
ーザ等の光源よりの光ビームを集光して照射し、信号の
記録または再生を行っている。
【0003】このような光ディスク装置で光ディスクか
ら信号を再生する場合、比較的弱い一定の光量の光ビー
ムを光ディスク上に照射し、光ディスクによって強弱に
変調された反射光を検出して再生を行う。また、信号の
記録は記録する信号に応じて光ビ−ムの光量を強弱に変
調することによって光ディスク上の記録材料膜に情報を
書き込む(例えば特開昭52−80802号公報)。
【0004】図8に従来の再生専用の光ディスク51の
模式図を示す。(a)は光ディスク51の全体図であ
り、(b)は光ディスク51を半径方向に切断したとき
の拡大断面図である。光ディスク51上の情報トラック
は溝が断続する形でピットが形成されており、このピッ
トによって情報があらかじめ記録されている。以下、こ
のような再生専用のディスクをROMディスクと呼ぶ。
このROMディスクにおいては、ピット列で形成された
トラックが0.74μm〜1.5μm程度の一定間隔で
スパイラル状に構成されている。
【0005】このような光ディスク51に対して、トラ
ッキング制御及び検索時の動作について図9を用いて説
明する。
【0006】レーザ6より発生した光ビームはカップリ
ングレンズ5にて平行光にされ、偏光ビームスプリッタ
4と1/4波長板3を通過し、全反射鏡2で方向を変え
て集光レンズ1で光ディスク51上に集光される。光デ
ィスク51より反射した光ビームは集光レンズ1、全反
射鏡2、1/4波長板3を再び通過して偏光ビームスプ
リッタ4で反射されて、検出レンズ7と円筒レンズ8を
通り、4分割された光検出器9に照射される。
【0007】図10に光検出器9の平面図を示す。この
光検出器9はA、B、C、Dの4つの受光部で構成され
ている。4分割された光検出器9の各受光部A、B、
C、Dからの出力である光電流は、それぞれI/V変換
器14、15、16、17で電圧に変換される。続い
て、加算器24によって1/V変換器15、16の和信
号が、加算器25によってI/V変換器14、17の和
信号が生成される。つまりこれら2つの加算器24、2
5によって光検出器9の対角線の受光部の和信号が生成
されることになる。
【0008】生成された各和信号は、コンパレータ2
6、27により2値化されて、位相差検出装置32に入
力される。ここで、2値化されたパルス信号の位相差が
位相差検出装置32によって検出される。このようにし
て検出された位相差は光ビームスポットのトラックから
のずれ量と相関があり、トラックずれが大きくなると位
相差も大きくでてくる。この位相信号をローパスフィル
タ33を通過させると、位相差トラッキングエラー信号
phTEが得られる(このトラッキングエラーの検出方
式は、位相差トラッキングと呼ばれている。特公平4−
47897号公報)。
【0009】この位相差トラッキングエラー信号phT
Eは、DSP47内部のトラッキング制御部34に入力
される。トラッキング制御部位34では、DSP47の
演算処理で実現される乗算器、加算器、遅延器(不図
示)によって位相補償、低域補償、ゲイン調整がphT
Eに対して行われ、出力される。トラッキング制御部3
4の出力は、スイッチ35、加算器44を介して駆動回
路45に入力される。駆動回路45は入力されたトラッ
キングエラ−信号を電流増幅し、アクチュエータ10に
入力する。これにより光ビームが正しくトラックを走査
するようにトラッキング制御が実現されている。また、
この駆動回路45に入力されるトラッキングエラー信号
は、フィルタ46によって高域がカットされて祖動モー
タ12用の駆動回路13にも入力されている。これによ
り粗動モータ12によって移送台11を駆動し、移送制
御を実現している。
【0010】トラッキング制御時は、位相差検出装置3
2に入力されているコンパレータ26、27の出力信号
の排他的論理和を排他的論理和回路28にとり、それを
積分回路29によって積分して、さらにコンパレータ3
0によって2値化する。これにより、図11に示すよう
にオフトラック位置(トラックとトラックの間)で”
H”となるオフトラック信号(OFTR信号)が出力さ
れる。よってこのオフトラック信号を用いてトラッキン
グ制御が目的トラックから外れたことを検出することが
できる。実際にはOFTR信号をDSP47内のパルス
カウンタ63でカウントし、所定のカウント値に達する
とトラッキング流れ判定部39でトラッキングが外れて
いる(光ビームが流れている)と判定し、それによりト
ラッキング流れを検出している。
【0011】次にこの従来の光ディスク装置における検
索動作について同様に図9を用いて説明する。移送台1
1にはレーザ6、カップリングレンズ5、偏光ビームス
プリッタ4、1/4波長板3、全反射鏡2、集光レンズ
1、アクチュエータ10、検出レンズ7、円筒レンズ
8、光検出器9が取り付けられている。移送台11は、
粗動モータ12によって光ディスク51のトラッキング
方向に一体となって移動できる構成になっている。DS
P47外部より検索指令が発生すると(不図示)、検索
指令部42は、スイッチ35に信号を送り、トラッキン
グ制御をオフして、検索駆動生成部41に残り本数に応
じた移動速度基準信号を送る。検索駆動生成部41は検
索指令部42から送られてくる移動速度基準信号に応じ
て印加電圧を生成し、その電圧を加算器44、フィルタ
46を介して、粗動モータ12の駆動回路13に入力す
る。粗動モータ12は、この入力した信号に応じて移送
台11をディスク51の半径方向に目的トラックに向け
て移動する。
【0012】光ビームが移動しているときの図9中のロ
ーパスフィルタ33の出力phTE、コンパレータ61
の出力phTKC、およびコンパレ−タ30の出力であ
るOFTR信号は、検索中に光ビームがトラックを横断
していくと、図11に示すような波形になる。OFTR
信号は積分回路29を通して生成しているため、速い周
波数まで出力されない。よって検索時にはphTKCを
パルスカウンタ38でカウントして移動量(本数)を計
測し、光ビームが目的トラックに達した地点でスイッチ
35をオンしてトラッキング制御を引き込みにいく。
【0013】次に検索が終了してトラッキング制御をオ
ンした後のトラッキング流れ(目的トラックからの光ビ
ームのずれ量)検出について説明する。上述したように
検索指令によって光ビームが目的トラックに向かって移
動し、phTKCのカウント(パルスカウンタ38)に
よって検索指令部42が目的トラックに達したことを検
出すると、スイッチ35にてトラッキング制御をオンす
る。このとき外乱、共振などの影響によりトラックに対
する光ビームの移動速度が、トラッキング制御の帯域よ
りも速いと引き込むことができず、トラッキング制御ル
ープを閉じたまま光ビームはトラックを横断していく。
これにより図12(a)のトラッキングアクチュエータ
10の駆動電圧(TRDRV)に示すように、トラッキ
ングアクチュエータ10には定格以上の電流が長時間流
れ、焼損してしまうことがある。ここで、図12のXT
RON信号はトラッキング制御ループを閉じているかど
うかを示しており、Hがトラッキング制御ループを閉じ
ていない状態に、Lがトラッキング制御ループを閉じて
いる状態に対応する。
【0014】よってトラッキング制御をオンにした後の
OFTR信号をパルスカウンタ63によってカウントす
ることで、トラッキング制御が引き込めずに光ビームが
トラッキング流れしていることを検出することができ、
これに基づいて、スイッチ35をオフしてトラッキング
制御をオフする。このことによりトラッキングアクチュ
エータ10に大きな電流が長時間流れることを防止する
ことができる。その後、図示しない手段によりOFTR
信号の周期を検出して、光ビームのトラックに対する移
動速度が十分遅くなったら再びスイッチ35をオンする
ことによって、安定にトラッキング制御を引き込むこと
ができる(この処理をトラッキング流れ検出処理と呼
ぶ)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したような構成の
従来の光ディスク装置において案内溝(ランド、グルー
ブトラック)で構成された情報部(情報トラック)をも
つ記録可能なRAMディスクを使用する場合、図12
(b)に示すようにOFTR信号の信号抜けが多発し、
検索終了後のトラッキング流れ検出が十分機能しないこ
とが起こりうる。特にRAMの未記録部においてはピッ
トに相当する情報マークがないため、光検出器上の位相
情報がなくなり、OFTR信号が出力されず、検索終了
後のトラッキング流れ検出が十分機能しない。よって上
述したようにトラッキング流れ検出がされないために、
アクチュエータに大電流が長い時間流れて焼損してしま
ったり、最外周、最内周のストッパ等に衝突してフォー
カスがはずれ、再引き込みをともなったリトライ処理を
行うため、検索に長い時間かかるという課題があった。
【0016】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、記録可能なRAMディスクが装着されたことを検
出し、トラッキング流れ検出に用いる信号をRAMディ
スクでも十分出力される信号に切り換えることで、RA
Mディスクにおいても確実にトラッキング流れ検出を動
作させることで安定かつ信頼性の高い装置を提供するこ
とを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成は、
情報の記録可能な情報担体であるRAMディスク及びあ
らかじめ情報が記録されている再生専用の情報担体であ
るROMディスク上に光学的に情報の記録をするあるい
は情報の再生をする装置であって、前記情報担体に光ビ
ームを収束照射する収束手段と、前記収束手段によって
収束された光ビームの前記情報担体からの反射光あるい
は、前記情報担体を透過した透過光を複数の受光部で分
割された光検出手段と、前記光検出手段の分割された受
光部出力を演算し、前記情報担体上の光ビームスポット
とトラックとの位置ずれを検出するトラックずれ信号検
出手段と、前記光検出手段の分割された受光部出力を演
算し、前記情報担体上の光ビームスポットがトラックか
らはずれたことを検出するオフトラック信号検出手段
と、前記光ビームスポットをトラックを横切る方向に移
動する移動手段と、前記トラックずれ信号に応じて前記
移動手段を駆動し、前記光ビームスポットがトラック上
を正しく走査するようにするトラッキング制御手段と、
前記オフトラック信号に基づき、前記トラッキング制御
手段が引き込めず動作不能な状態を検出する第1のトラ
ッキング流れ検出手段と、前記トラックずれ信号に基づ
き、前記トラッキング制御手段が引き込めず動作不能な
状態を検出する第2のトラッキング流れ検出手段とを有
し、前記情報担体のうちROMディスク装着時には前記
第1のトラッキング流れ検出手段を可動し、前記情報担
体のうちRAMディスク装着時には、前記第2のトラッ
キング流れ検出手段を可動するようにしたものである。
【0018】本発明の第2の構成は、情報の記録可能な
領域(RAM領域)とあらかじめ情報が記録されている
再生専用の領域(ROM領域)によって構成された情報
担体上に光学的に情報の記録をするあるいは情報の再生
をする装置であって、前記情報担体に光ビームを収束照
射する収束手段と、前記収束手段によって収束された光
ビームの前記情報担体からの反射光あるいは、前記情報
担体を透過した透過光を複数の受光部で分割された光検
出手段と、前記光検出手段の分割された受光部出力を演
算し、前記情報担体上の光ビームスポットとトラックと
の位置ずれを検出するトラックずれ信号検出手段と、前
記光検出手段の分割された受光部出力を演算し、前記情
報担体上の光ビームスポットがトラックからはずれたこ
とを検出するオフトラック信号検出手段と、前記光ビー
ムスポットをトラックを横切る方向に移動する移動手段
と、前記トラックずれ信号に応じて前記移動手段を駆動
し、前記光ビームスポットがトラック上を正しく走査す
るようにするトラッキング制御手段と、前記オフトラッ
ク信号に基づき、前記トラッキング制御手段が引き込め
ず動作不能な状態を検出する第1のトラッキング流れ検
出と、前記トラックずれ信号に基づき、前記トラッキン
グ制御手段が引き込めず動作不能な状態を検出する第2
のトラッキング流れ検出手段とを有し、光ビームが前記
ROM領域内で移動する場合には前記第1のトラッキン
グ流れ検出手段を可動し、光ビームが前記RAM領域内
で移動する場合には前記第2のトラッキング流れ検出手
段を可動するようにしたものである。
【0019】本発明の第3の構成は、情報の記録可能な
情報担体であるRAMディスク及びあらかじめ情報が記
録されている再生専用の情報担体であるROMディスク
上に光学的に情報の記録をするあるいは情報の再生をす
る装置であって、前記情報担体に光ビームを収束照射す
る収束手段と、前記収束手段によって収束された光ビー
ムの前記情報担体からの反射光あるいは、前記情報担体
を透過した透過光を複数の受光部で分割された光検出手
段と、前記光検出手段の分割された受光部出力を演算
し、前記情報担体上の光ビームスポットとトラックとの
位置ずれを検出するトラックずれ信号検出手段と、前記
光検出手段の分割された受光部出力を演算し、前記情報
担体上の光ビームスポットがトラックからはずれたこと
を検出するオフトラック信号検出手段と、前記光ビーム
スポットをトラックを横切る方向に移動する移動手段
と、前記トラックずれ信号に応じて前記移動手段を駆動
し、前記光ビームスポットがトラック上を正しく走査す
るようにするトラッキング制御手段と、前記オフトラッ
ク信号に基づき、前記トラッキング制御手段が引き込め
ず動作不能な状態を検出する第1のトラッキング流れ検
出手段と、前記移動手段の駆動信号に基づき、前記トラ
ッキング制御手段が引き込めず動作不能な状態を検出す
る第2のトラッキング流れ検出手段とを有し、前記情報
担体のうちROMディスク装着時には前記第1のトラッ
キング流れ検出手段を可動し、前記情報担体のうちRA
Mディスク装着時には、前記第2のトラッキング流れ検
出手段を可動するようにしたものである。
【0020】本発明の第4の構成は、情報の記録可能な
領域(RAM領域)とあらかじめ情報が記録されている
再生専用の領域(ROM領域)によって構成された情報
担体、上に光学的に情報の記録をするあるいは情報の再
生をする装置であって、前記情報担体に光ビームを収束
照射する収束手段と、前記収束手段によって収束された
光ビームの前記情報担体からの反射光あるいは、前記情
報担体を透過した透過光を複数の受光部で分割された光
検出手段と、前記光検出手段の分割された受光部出力を
演算し、前記情報担体上の光ビームスポットとトラック
との位置ずれを検出するトラックずれ信号検出手段と、
前記光検出手段の分割された受光部出力を演算し、前記
情報担体上の光ビームスポットがトラックからはずれた
ことを検出するオフトラック信号検出手段と、前記光ビ
ームスポットをトラックを横切る方向に移動する移動手
段と、前記トラックずれ信号に応じて前記移動手段を駆
動し、前記光ビームスポットがトラック上を正しく走査
するようにするトラッキング制御手段と、前記オフトラ
ック信号に基づき、前記トラッキング制御手段が引き込
めず動作不能な状態を検出する第1のトラッキング流れ
検出手段と、前記移動手段の駆動信号に基づき、前記ト
ラッキング制御手段が引き込めず動作不能な状態を検出
する第2のトラッキング流れ検出手段とを有し、光ビー
ムが前記ROM領域へ移動する場合には前記第1のトラ
ッキング流れ検出手段を可動し、光ビームが前記RAM
領域へ移動する場合には前記第2のトラッキング流れ検
出手段を可動するように構成したものである。
【0021】以下、上記各構成の作用を説明する。
【0022】上記第1の構成では、記録可能なRAMデ
ィスクが装着されたことが検出されると、トラッキング
流れ検出に用いる信号をOFTR信号からppTKC
(プッシュプルのトラックずれ信号の2値化信号)に切
り換え、このppTKCをカウントする。これによっ
て、検索の後トラッキング制御が引き込めずに光ビーム
が流れていることを検出し、続いてトラッキング制御を
一旦オフした後に、光ビームの移動速度を検出して再度
オンすることによって検索を安定させ、かつアクチュエ
ータの焼損を防止することができる。
【0023】上記第2の構成では、記録可能なRAMデ
ィスクが装着されたことが検出されると、トラッキング
流れ検出に用いる信号をOFTR信号からトラッキング
アクチュエータの駆動信号に切り換え、この駆動信号を
カウントあるいは積分することで、検索の後トラッキン
グ制御が引き込めず、光ビームが流れていることを検出
する。これによって、トラッキング制御を一旦オフした
後、光ビームの移動速度を検出して再度オンすることに
よって検索を安定させ、かつアクチュエータの焼損を防
止することができる。
【0024】上記第3の構成では、再生専用のROM領
域と記録可能なRAM領域が混在するパーシャルROM
ディスクが装着された場合、ROM領域からRAM領域
へ光ビームが移動したことを検出すると、トラッキング
流れ検出に用いる信号をOFTR信号からppTKC
(プッシュプルのトラックずれ信号の2値化信号)に切
り換え、このppTKCをカウントする。これによっ
て、検索の後トラッキング制御が引き込めず、光ビーム
が流れていることを検出する。光ビームが流れているこ
とが検出されると、トラッキング制御を一旦オフした
後、光ビームの移動速度を検出して再度オンすることに
よって検索を安定させ、かつアクチュエータの焼損を防
止することができる。
【0025】上記第4の構成では、再生専用のROM領
域と記録可能なRAM領域が混在するパーシャルROM
ディスクが装着された場合、ROM領域からRAM領域
へ光ビームが移動したことを検出すると、トラッキング
流れ検出に用いる信号をOFTR信号からトラッキング
アクチュエータの駆動信号に切り換え、この駆動信号を
カウントあるいは積分する。これによって検索の後トラ
ッキング制御が引き込めず、光ビームが流れていること
を検出することができ、したがってトラッキング制御を
一旦オフした後、光ビームの移動速度を検出して再度オ
ンすることによって検索を安定させ、かつアクチュエー
タの焼損を防止することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1〜図7を用いて説明する。なお従来の装置と同様
の部材、部分は同じ番号を付し、説明を省略する。
【0027】(実施の形態1)まず、図1を参照しなが
ら、本発明の第一の実施の形態における光ディスク装置
を説明する。図1は、本実施の形態における光ディスク
装置の概略構成を示す図である。加算器18によって受
光部A、Cの和信号を、加算器19によって受光部B、
Dの和信号を得た後、減算器20によって加算器18、
19の出力の差信号を得る。この減算器20の出力は、
図10中に示すような光検出器の分割受光部でトラック
長手方向の差をとるので、特にRAMディスクの場合は
プッシュプルトラッキングエラー信号ppTEを得るこ
とができる。このppTEはDSP47内のゲインコン
トロール部60によって一定の振幅になるようゲイン設
定された後、トラッキング制御部34で位相補償され、
スイッチ35、加算器44、駆動回路45を介してアク
チュエータ10に制御電流を流して、RAMディスクに
おいても光ビームがトラックを正しく走査するように制
御することができる。
【0028】RAMディスクにおける検索は、従来の技
術で述べたROMディスクの検索と基本動作は同じであ
るが、ppTEをヒステリシスコンパレータ22によっ
て2値化してppTKCを生成し、このppTKCをス
イッチ37を介してパルスカウンタ38に入力してい
る。パルスカウンタ38には初期化指令部40より目的
トラックまでのトラック本数が設定されている。検索中
に光ビームがトラックを横断するごとにヒステリシスコ
ンパレータ22からppTKCが出力されてパルスカウ
ンタ38をデクリメントし、0になったところで目的ト
ラックに到達したことを認識することができる。
【0029】本実施の形態におけるトラッキング流れ検
出、処理の部分についてさらに図1を用いて詳細に説明
する。ディスク判別部36によって、装着されたディス
ク51がROMディスクであると判別された場合は、デ
ィスク判別部36よりレベルHが出力され、スイッチ3
7はaとcが接続されてbは開放状態となる。よってこ
の場合はphTKCがDSP内のパルスカウンタ38に
入力され、このphTKCをカウントして目的トラック
まで移動を行う。またスイッチ62もaとcが接続され
てbは開放状態となるので、OFTR信号がDSP47
内のパルスカウンタ63に入力される。したがって検索
後トラッキング制御を引き込むことができずに光ビーム
がトラックを流れていったとき、出力されるOFTR信
号をこのパルスカウンタ63によってカウントし、トラ
ッキング流れ判定部39にて所定のカウント数以上にな
ったことでトラッキング流れを検出する。このようにト
ラッキング流れ判定部39にてトラッキング流れを検出
すると、スイッチ35にオフ信号を送り、トラッキング
制御をオフすることでアクチュエータに大電流が流れる
のを防止する。OFTR信号は周期カウンタ64にも入
力されており、このOFTR信号がトラッキング制御帯
域内に入るくらい十分遅く(周期が長く)なったことを
検出して、再度トラッキング制御をオンする。よって安
定に再引き込みが可能である。
【0030】装着されたディスク51がRAMディスク
の場合は、上述したようにOFTR信号及びphTKC
信号が十分に出力されない。したがって装着されたディ
スク51がRAMディスクと判別された場合は、ディス
ク判別部36よりRAMディスクのときはレベルLが出
力され、スイッチ37はbとcが接続されてcは開放状
態となる。このため、ppTKCがDSP47内のパル
スカウンタ38に入力されることになる。このppTK
Cをカウントして目的トラックまで移動を行う。またス
イッチ62もaとcが接続されてbは開放状態となるの
で、ppTKC信号がDSP47内のパルスカウンタ6
3にも入力される。したがって検索後トラッキング制御
を引き込むことができず、光ビームがトラックを流れて
いったとき、出力されるppTKC信号をこのパルスカ
ウンタ63によってカウントし、トラッキング流れ判定
部39にて所定のカウント数以上になったことでトラッ
キング流れを検出する。このようにトラッキング流れ判
定部39にてトラッキング流れを検出すると、スイッチ
35にオフ信号を送り、トラッキング制御をオフするこ
とでアクチュエータに大電流が流れるのを防止する。
【0031】またppTKC信号は周期カウンタ64に
も入力されており、このppTKC信号がトラッキング
制御帯域内に入るくらい十分遅く(周期が長く)なった
ことを検出して、再度トラッキング制御をオンする。よ
ってRAMディスクの場合も速やかにトラッキング流れ
検出を行い、安定に再引き込みが可能である。
【0032】(実施の形態2)次に、本発明の第2の実
施の形態におけるトラッキング流れ検出、処理を、図2
および図3を参照しながら詳細に説明する。図2は、本
実施の形態における光ディスク装置の概略構成を示す図
である。図2において、図9および図1と同様の部分に
は同じ番号を付し、説明を省略する。
【0033】装着されたディスク51がRAMディスク
の場合は、実施の形態1でも述べたようにOFTR信号
及びphTKC信号が十分に出力されない。よって装着
されたディスク51がRAMディスクと判別された場合
は、ディスク判別部36よりLが出力され、スイッチ3
7はbとcが接続されてaは開放状態となる。したがっ
てこの場合は、ppTKCがDSP内のパルスカウンタ
38に入力され、このppTKCをカウントして目的ト
ラックまで移動を行う。検索後、駆動回路45の駆動信
号の絶対値を積分する絶対値積分回路70が動作し、ト
ラッキング制御を引き込むことができず、光ビームがト
ラックを流れていったときの駆動波形が積分され、この
積分出力が所定レベルを越えたときにトラッキング流れ
判定部39にてトラッキング流れが起こったと判定す
る。図3に、トラッキング制御のオン・オフの状態と、
プッシュプルのトラッキングエラー信号ppTE、トラ
ッキングアクチュエータ10の駆動信号TRDRVの波
形とともに、駆動信号の積分の様子を示す。このように
してトラッキング流れ判定部39がトラッキング流れを
検出すると、スイッチ35にオフ信号を送り、トラッキ
ング制御をオフすることでアクチュエータに大電流が流
れるのを防止する。
【0034】またppTKC信号は周期カウンタ64に
も入力されており、このppTKC信号がトラッキング
制御帯域内に入るくらい十分遅く(周期が長く)なった
ことを検出して、再度トラッキング制御をオンする。よ
って第1の実施の形態同様RAMディスクの場合も速や
かにトラッキング流れ検出を行い、安定に再引き込みが
可能である。さらに第2の実施の形態においては、アク
チュエータの駆動信号を直接検出するのと等価であるの
で、過大電流が流れてアクチュエータの焼損する電流に
対して信頼性の高い値を設定することが可能である。
【0035】(実施の形態3)本発明の第3の実施の形
態について図4および図5を用いて説明する。図4は再
生専用領域(ROM領域)と記録可能領域(RAM領
域)の混在したパーシャルROMディスクの斜視図であ
る。このようなパーシャルROMディスクは、最内周の
コントロールトラック等に予めそのディスクの特性情報
(例えば最適な記録パワー、ディスク容量、線速など)
を入れ、実際にユーザが情報記録する場合に最適な条件
で記録することができるようにしたり、ゲーム等のアプ
リケーションをROM部に入れ、ユーザがプレイした情
報をRAM部を入れておくなどの応用がある。
【0036】このようなパーシャルROMディスク(以
後P−ROMディスクと称す)を実際に装置に装着し、
ディスク上の情報を再生する場合に例えば、ROM領域
からRAM領域へアクセスする場合は、phTE、pp
TE、OFTR、TRDRV(トラッキング駆動)は図
5のような波形となって出力される。つまり、ROM部
ではphTEは振幅が大きく、OFTRも正しく出力さ
れるが、逆にRAM部ではppTEの振幅が大きくなる
反面、phTE及びOFTRの出力は品質劣化してしま
う。よってROM部からRAM部へアクセスしたときに
は、ppTEの振幅増加あるいはphTEの振幅劣化を
検出し、RAM部からROM部でトラックカウント切り
換え、以後のトラッキング流れ検出の信号も切り換え
る。またRAM部からROM部へアクセスしたときは、
phTE、ppTE、OFTR、TRDRV(図示せ
ず)が出力されるので、ppTEの振幅劣化あるいはp
hTEの振幅増加を検出し、ROM部からRAM部でト
ラックカウント切り換え、以後のトラッキング流れ検出
の信号も切り換える。
【0037】この第3の実施の形態は第1の実施の形態
と同様の構成で実現することができる。よって第1の実
施の形態と同じく図1を用いてさらに説明する。本実施
の形態でのディスク51は、図4に示すような内周がR
OM領域、外周がRAM領域のP−ROMディスクであ
る。このようなP−ROMディスクにおいては、ディス
ク51装着後、ROM領域の設定にスイッチ37、スイ
ッチ67をDSP47よりコントロールし、粗動モータ
を強制的に移動して光ビームを最内周に移動する。この
ときトラッキング制御部34にはphTEが入力され、
検索のためのパルスカウンタ41にはこの位置で、フォ
ーカスON、トラッキングON、サーボゲイン等の学習
を行う。
【0038】さらにROM領域の最内周(ディスクの最
内周)には、ROM領域とRAM領域の境界アドレスが
情報として予め格納されている。この境界アドレス等の
情報を読んでメモリ(図示せず)に記憶し、ROM領域
でまずスピンアップを完了する。この状態では、phT
Eによってトラッキング制御部34で制御されており、
phTKCによって検索時の横断トラックのカウントが
パルスカウンタ38でなされている。さらにOFTRが
パルスカウンタ63、周期タイマー64に入力されてお
り、ROM領域中でのトラッキング流れ検出はOFTR
のカウントによってトラッキング流れ判定部39で判定
される。
【0039】ホストより検索命令がきたとき、検索指令
部42は、スイッチ35に信号を送りトラッキング制御
をオフして、検索駆動生成部41に残り本数に応じた移
動速度基準信号を送る。検索駆動生成部は指令部から送
られてくる移動速度信号に応じて印加電圧を生成し、そ
の電圧を加算器44、フィルタ46を介して、粗動モー
タ12の駆動回路13に入力する。粗動モータ12は、
この入力した信号に応じて移送台11をディスク51の
半径方向に、現在のトラックA(図4参照)から目的ト
ラックB(図4参照)に向けて移動する。このとき目的
トラックBがRAM領域にある場合は、一旦ROM領域
とRAM領域との境界アドレスにあるトラックC1を第
1目標として光ビームを移動する。その境界位置(RO
M部の最外周位置)より、RAM領域の設定にスイッチ
37、スイッチ67をDSP47よりコントロールして
速やかに、トラッキング制御をオフして、本来のRAM
領域内の目的トラックBへ光ビームを移動する。移動後
のRAM領域ではppTEによってトラッキング制御部
34で制御されており、ppTKCによって検索時の横
断トラックのカウントがパルスカウンタ38でなされて
いる。さらにppTKCがパルスカウンタ63、周期タ
イマー64に入力されており、RAM領域中でのトラッ
キング流れ検出はppTKCのカウントによってトラッ
キング流れ判定部39で判定される。
【0040】同様にRAM領域内のトラックBからRO
M領域内のトラックAに検索するときも、一旦ROM領
域とRAM領域との境界アドレスのトラックC2を第1
目標として光ビームを移動する。その境界位置(RAM
部の最内周位置)より、ROM領域の設定にスイッチ3
7、スイッチ67をDSP47よりコントロールして速
やかに、トラッキング制御をオフして、本来のROM領
域の目的トラックへ光ビームを移動する。
【0041】(実施の形態4)本発明の第4の実施の形
態については、第2の実施の形態と同じ構成で実現でき
るので、図2を用いて説明する。第3の実施の形態と同
様に図4に示すような内周がROM領域、外周がRAM
領域のP−ROMディスクにおいては、ROM領域の設
定にスイッチ37、スイッチ67をDSP47よりコン
トロールし、粗動モータを強制的に移動して光ビームを
最内周に移動する。このときトラッキング制御部34に
はphTEが入力され、検索のためのパルスカウンタ4
1にはこの位置で、フォーカスON、トラッキングO
N、サーボゲイン等の学習を行う。
【0042】さらにROM領域の最内周(ディスクの最
内周)には、ROM領域とRAM領域の境界アドレスが
情報として予め格納されている。この境界アドレス等の
情報を読んで記憶し、ROM領域でまずスピンアップを
完了する。この状態では、phTEによってトラッキン
グ制御部34で制御されており、phTKCによって検
索時の横断トラックのカウントがパルスカウンタ38で
なされている。さらにOFTRがパルスカウンタ63、
周期タイマー64に入力されており、ROM領域中での
トラッキング流れ検出はOFTRのカウントによってト
ラッキング流れ判定部39で判定される。
【0043】ホストより検索命令がきたとき、検索指令
部42は、スイッチ35に信号を送りトラッキング制御
をオフして、検索駆動生成部41に残り本数に応じた移
動速度基準信号を送る。検索駆動生成部は指令部から送
られてくる移動速度信号に応じて印加電圧を生成し、そ
の電圧を加算器44、フィルタ46を介して、粗動モー
タ12の駆動回路13に入力する。粗動モータ12は、
この入力した信号に応じて移送台11をディスク51の
半径方向に現在のトラックAから目的トラックBに向け
て移動する。このとき目的トラックがRAM領域の場合
は、一旦ROMとRAMの境界アドレスのトラックC1
を第1目標として光ビームを移動する。その境界位置C
1(ROM部の最外周位置)より、RAM領域の設定に
スイッチ37、スイッチ67をDSP47よりコントロ
ールして速やかに、トラッキング制御をオフして、本来
のRAM領域の目的トラックBへ光ビームを移動する。
【0044】移動後のRAM領域ではppTEによって
トラッキング制御部34で制御されており、ppTKC
によって検索時の横断トラックのカウントがパルスカウ
ンタ38でなされている。さらに駆動回路45の駆動信
号が積分回路70を介して、DSP47内のトラッキン
グ流れ検出部に入力されている。RAM領域中でのトラ
ッキング流れ検出はアクチュエータ駆動信号の積分値が
所定のレベルを越えたことをもってトラッキング流れ判
定部39で判定される。
【0045】同様にRAM領域AからROM領域Bに検
索するときも、一旦ROMとRAMの境界アドレスのト
ラックを第1目標として光ビームを移動する。その境界
位置(RAM部の最内周位置)より、ROM領域の設定
にスイッチ37、スイッチ67をDSP47よりコント
ロールして速やかに、トラッキング制御をオフして、本
来のROM領域の目的トラックへ光ビームを移動する。
【0046】(実施の形態5)第5の実施の形態は第4
の実施の形態と同様の図2の構成で実現することができ
る。ROM領域、RAM領域のいずれにおいても、検索
終了後トラッキング引き込みを失敗して、ループを閉じ
たまま光ビームがトラックを流れると、図6に示すよう
にトラッキングエラー信号に応じた正弦波状の信号が駆
動回路45に発生する。よってP−ROMディスクの場
合は、P−ROMディスクであることを内周のコントロ
ールトラック(図4)等に記録されているディスク情報
で判定し、その場合にはphTE信号およびppTE信
号の双方あるいはトラッキング引き込み前の振幅の大き
い方あるいは信号品質の良い方でトラッキング制御をト
ラッキング制御部34にて行うように構成し、さらにト
ラッキング流れ判定部39は常に駆動信号の積分値(絶
対値積分回路70の出力)あるいは振幅(PP値)(検
索駆動生成部41の出力)を検出し、その値が所定値以
上か否かを判定することによりトラッキング流れを検出
するように構成すれば、安定に引き込むことができ、か
つトラッキング流れ検出も確実にできるようになる。
【0047】以上、第1〜第5の実施の形態において、
ディスクの種類、もしくは、ROM領域かRAM領域か
を判別してそれに応じてトラッキング流れの検出方法を
切り替えることを説明した。最後にRAMディスクでの
トラッキング流れ検出の精度を上げるための学習方法に
ついて説明する。
【0048】RAMディスクは通常、情報を記録をディ
スクの記録膜の相変化を利用して記録するので、記録デ
ィスク、未記録ディスクで反射率が異なり、さらにRO
Mディスクに比べ反射率のばらつきが大きいことが多
い。実施の形態1及び3ではRAMディスクあるいはP
−ROMディスクのRAM領域ではppTEからヒシテ
リシスコンパレータを通して生成したppTKCによっ
て行っている。ppTEは反射率によってその振幅が変
わるので、その振幅に応じて、ヒシテリシスコンパレー
タのヒシテリシス幅すなわち上下のコンパレータレベル
を最適に設定しないと、正確な2値化ができなくなり、
トラッキング流れを誤検出したり、検出するのが遅れる
可能性がある。
【0049】したがって、図7のフローチャートのステ
ップ(a)〜(c)に示すように、RAMディスクのス
ピンアップ時、あるいはRAM領域に移動したときにp
pTE(トラッキングエラー信号)の振幅HをDSP4
7で計測し(ステップ(a))、この計測した値に基づ
いてppTEがトラッキング制御部34の入力点で一定
の振幅になるようにゲインコントロール60の増幅率A
を調整し(ステップ(b))、さらにこの増幅率Aに応
じてヒシテリシス幅Hs(スライス幅)を計算し(ステ
ップ(c))、ヒシテリシスコンパレータ22に設定す
るように構成すれば、ディスクの反射率がばらついて、
ppTEの振幅が変わっても正確にppTKCを生成す
ることができ、トラッキング流れ検出の性能を向上する
ことができる。
【0050】また、さらに学習が万が一失敗して異常な
値が設定されるのを防ぐために、図7のステップ(d)
〜(g)に示すように設定レベルに対してリミッタHs
max、Hsminを設定するように構成すれば、より
一層信頼性を向上することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明を用いれば、
1つの装置でROMディスク、RAMディスク、P−R
OMディスクを再生または記録のために検索を行う場合
に、トラッキング引き込みが失敗して、光ビームがトラ
ックを横断して流れていっても、いずれのディスクの場
合も速やかに検出することができるので、制御ループを
とじたままトラッキング流れを起こすことよる過大電流
でのアクチュエータ焼損を防止し、さらに一旦トラッキ
ング制御を外して、光ビームの移動速度が十分トラッキ
ング制御が引き込める状態になってから再度ONするの
で、検索の安定性を向上することができる。これによっ
て種々のディスクに対応した信頼性の高い光ディスク装
置を提供することがで可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第3の実施の形態である光ディ
スク装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2、第4の実施の形態である光ディ
スク装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の第2、第4の実施の形態を説明するた
めの、検索時の関係信号の波形図
【図4】本発明の第3、第4の実施の形態で使用するパ
ーシャルROMディスクの模式図
【図5】本発明の第3、第4の実施の形態を説明するた
めの、RAM領域、ROM領域における関係信号の波形
【図6】本発明の第3、4、5の実施の形態を説明する
ための関係信号の波形図
【図7】第1、第3の実施の形態を性能を向上するたん
めの学習動作のフロー図
【図8】従来の装置で用いるROMディスクの模式図
(斜視図及び断面図)
【図9】従来の光ディスク装置の構成を示すブロック図
【図10】従来の光ディスク装置、本発明の光ディスク
装置共通の光検出器の構成例を示す平面図
【図11】従来の光ディスク装置を説明するための波形
【図12】ROM領域、RAM領域別の検索終了時トラ
ッキング引き込み失敗の波形図
【符号の説明】
1 集光レンズ 2 全反射鏡 3 1/4波長板 4 偏光ビームスプリッタ 5 カップリングレンズ 6 レーザ 7 検出レンズ 8 円筒レンズ 9 光検出器 10 アクチュエータ 11 移送台 12 粗動モータ 13 駆動回路 14,15,16,17 I/V変換器 18,19,21,24,25,44 加算器 20 差動増幅器 22 ヒステリシスコンパレータ 26,27,30,61 コンパレータ 28 排他的論理和 29 積分回路 32 位相差検出装置 33 ローパスフィルタ 34 トラッキング制御部 35,37,62 スイッチ 36 ディスク判別部 38,63 パルスカウンタ 39 トラッキング流れ判定部 40 初期化指令部 41 検索駆動生成部 42 検索指令部 45 駆動回路 46 フィルタ 47 マイクロコンピュータ(DSP) 51 光ディスク 60 ゲインコントロール 64 周期タイマー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 克也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D117 AA02 CC01 CC04 EE02 FF11 FX06 GG06 5D118 BA01 BB05 BF02 BF03 CA22 CB03 CC12 CC14 CD03 CD14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報の記録可能な情報担体であるRAMデ
    ィスク及びあらかじめ情報が記録されている再生専用の
    情報担体であるROMディスク上に光学的に情報の記録
    をするあるいは情報の再生をする光ディスク装置であっ
    て、 前記情報担体に光ビームを収束照射する収束手段と、 前記収束手段によって収束された光ビームの前記情報担
    体からの反射光あるいは、前記情報担体を透過した透過
    光を複数の受光部で受光する光検出手段と、 前記光検出手段の受光部からの出力を演算し、前記情報
    担体上の光ビームスポットとトラックとの位置ずれを示
    すトラックずれ信号を生成するトラックずれ信号検出手
    段と、 前記光検出手段の受光部からの出力を演算し、前記情報
    担体上の光ビームスポットがトラックからはずれたこと
    を示すオフトラック信号を生成するオフトラック信号検
    出手段と、 前記光ビームスポットをトラックを横切る方向に移動す
    る移動手段と、 前記トラックずれ信号に応じて前記移動手段を駆動し、
    前記光ビームスポットがトラック上を正しく走査するよ
    うにするトラッキング制御手段と、 前記オフトラック信号に基づき、前記トラッキング制御
    手段が引き込めず動作不能な状態を検出する第1のトラ
    ック流れ検出手段と、 前記トラックずれ信号に基づき、前記トラッキング制御
    手段が引き込めず動作不能な状態を検出する第2のトラ
    ック流れ検出手段とを備えており、前記情報担体のうち
    ROMディスク装着時には前記第1のトラック流れ検出
    手段を可動し、前記情報担体のうちRAMディスク装着
    時には、前記第2のトラック流れ検出手段を可動するこ
    とを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】情報の記録可能な領域(RAM領域)とあ
    らかじめ情報が記録されている再生専用の領域(ROM
    領域)によって構成された情報担体上に光学的に情報の
    記録をするあるいは情報の再生をする光ディスク装置で
    あって、 前記情報担体に光ビームを収束照射する収束手段と、 前記収束手段によって収束された光ビームの前記情報担
    体からの反射光あるいは、前記情報担体を透過した透過
    光を複数の受光部で受光する光検出手段と、 前記光検出手段の受光部からの出力を演算し、前記情報
    担体上の光ビームスポットとトラックとの位置ずれを示
    すトラックずれ信号を生成するトラックずれ信号検出手
    段と、 前記光検出手段の受光部からの出力を演算し、前記情報
    担体上の光ビームスポットがトラックからはずれたこと
    を示すオフトラック信号を生成するオフトラック信号検
    出手段と、 前記光ビームスポットをトラックを横切る方向に移動す
    る移動手段と、 前記トラックずれ信号に応じて前記移動手段を駆動し、
    前記光ビームスポットがトラック上を正しく走査するよ
    うにするトラッキング制御手段と、 前記オフトラック信号に基づき、前記トラッキング制御
    手段が引き込めず動作不能な状態を検出する第1のトラ
    ック流れ検出手段と、 前記トラックずれ信号に基づき、前記トラッキング制御
    手段が引き込めず動作不能な状態を検出する第2のトラ
    ック流れ検出手段とを備えており、光ビームが前記RO
    M領域内で移動する場合には前記第1のトラック流れ検
    出手段を可動し、光ビームが前記RAM領域内で移動す
    る場合には前記第2のトラック流れ検出手段を可動する
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】情報の記録可能な情報担体であるRAMデ
    ィスク及びあらかじめ情報が記録されている再生専用の
    情報担体であるROMディスク上に光学的に情報の記録
    をするあるいは情報の再生をする光ディスク装置であっ
    て、 前記情報担体に光ビームを収束照射する収束手段と、 前記収束手段によって収束された光ビームの前記情報担
    体からの反射光あるいは、前記情報担体を透過した透過
    光を複数の受光部で受光する光検出手段と、 前記光検出手段の分割された受光部出力を演算し、前記
    情報担体上の光ビームスポットとトラックとの位置ずれ
    を示すトラックずれ信号を生成するトラックずれ信号検
    出手段と、 前記光検出手段の分割された受光部出力を演算し、前記
    情報担体上の光ビームスポットがトラックからはずれた
    ことを示すオフトラック信号を生成するオフトラック信
    号検出手段と、 前記光ビームスポットをトラックを横切る方向に移動す
    る移動手段と、 前記トラックずれ信号に応じて前記移動手段を駆動し、
    前記光ビームスポットがトラック上を正しく走査するよ
    うにするトラッキング制御手段と、 前記オフトラック信号に基づき、前記トラッキング制御
    手段が引き込めず動作不能な状態を検出する第1のトラ
    ック流れ検出手段と、 前記移動手段の駆動信号に基づき、前記トラッキング制
    御手段が引き込めず動作不能な状態を検出する第2のト
    ラック流れ検出手段とを備えており、前記情報担体のう
    ちROMディスク装着時には前記第1のトラック流れ検
    出手段を可動し、前記情報担体のうちRAMディスク装
    着時には、前記第2のトラック流れ検出手段を可動する
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】情報の記録可能な領域(RAM領域)とあ
    らかじめ情報が記録されている再生専用の領域(ROM
    領域)によって構成された情報担体上に光学的に情報の
    記録をするあるいは情報の再生をする光ディスク装置で
    あって、 前記情報担体に光ビームを収束照射する収束手段と、 前記収束手段によって収束された光ビームの前記情報担
    体からの反射光あるいは、前記情報担体を透過した透過
    光を複数の受光部で受光する光検出手段と、 前記光検出手段の受光部からの出力を演算し、前記情報
    担体上の光ビームスポットとトラックとの位置ずれを示
    すトラックずれ信号を生成するトラックずれ信号検出手
    段と、 前記光検出手段の受光部からの出力を演算し、前記情報
    担体上の光ビームスポットがトラックからはずれたこと
    を示すオフトラック信号を生成するオフトラック信号検
    出手段と、 前記光ビームスポットをトラックを横切る方向に移動す
    る移動手段と、 前記トラックずれ信号に応じて前記移動手段を駆動し、
    前記光ビームスポットがトラック上を正しく走査するよ
    うにするトラッキング制御手段と、 前記オフトラック信号に基づき、前記トラッキング制御
    手段が引き込めず動作不能な状態を検出する第1のトラ
    ック流れ検出手段と、 前記移動手段の駆動信号に基づき、前記トラッキング制
    御手段が引き込めず動作不能な状態を検出する第2のト
    ラック流れ検出手段とを備えており、光ビームが前記R
    OM領域へ移動する場合には前記第1のトラック流れ検
    出手段を可動し、光ビームが前記RAM領域へ移動する
    場合には前記第2のトラック流れ検出手段を可動するこ
    とを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】情報の記録可能な領域(RAM領域)とあ
    らかじめ情報が記録されている再生専用の領域(ROM
    領域)によって構成された情報担体であるパーシャルR
    OMディスクと、情報の記録可能な情報担体であるRA
    Mディスクとあらかじめ情報が記録されている再生専用
    の情報担体であるROMディスク上に光学的に情報の記
    録をするあるいは情報の再生をする光ディスク装置であ
    って、 移動手段の駆動信号に基づき、トラッキング制御手段が
    引き込めず動作不能な状態を検出する第3のトラック流
    れ検出手段をさらに備えており、上記情報担体のうちパ
    ーシャルROMディスク装着時には第3のトラック流れ
    検出手段を可動するように構成したことを特徴とする請
    求項1または2記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】第2のトラック流れ検出手段は、駆動信号
    の絶対値を積分する絶対値積分手段を具備し、この積分
    値によってトラッキング制御手段が引き込めず動作不能
    な状態を検出することを特徴とする請求項3または4記
    載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】第3のトラック流れ検出手段は、駆動信号
    の絶対値を積分する絶対値積分手段を具備し、この積分
    値によってトラッキング制御手段が引き込めず動作不能
    な状態を検出することを特徴とする請求項5記載の光デ
    ィスク装置。
  8. 【請求項8】ROM領域からRAM領域へ光ビームを移
    動する場合は、ROM領域とRAM領域の境界のROM
    領域に一旦移動し、第1のトラック流れ手段から第2の
    トラック流れ手段に切り換えてRAM領域の目標位置に
    移動するように構成したことを特徴とする請求項2また
    は4記載の光ディスク装置。
  9. 【請求項9】RAM領域からROM領域へ光ビームを移
    動する場合は、RAM領域とROM領域の境界のRAM
    領域に一旦移動し、第2のトラック流れ手段から第1の
    トラック流れ手段に切り換えてROM領域の目標位置に
    移動するように構成したことを特徴とする請求項2また
    は4記載の光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010027203A (ja) * 2009-11-02 2010-02-04 Panasonic Corp オフトラック検出装置

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JP2010027203A (ja) * 2009-11-02 2010-02-04 Panasonic Corp オフトラック検出装置

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