JPH0736926U - 棒状化粧料容器 - Google Patents

棒状化粧料容器

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JPH0736926U
JPH0736926U JP6920893U JP6920893U JPH0736926U JP H0736926 U JPH0736926 U JP H0736926U JP 6920893 U JP6920893 U JP 6920893U JP 6920893 U JP6920893 U JP 6920893U JP H0736926 U JPH0736926 U JP H0736926U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有底円筒体,繰出筒および外筒を組立てる際
に、これらの位置合わせが簡単にでき、自動化を図るこ
とのできる棒状化粧料容器を提供する。 【構成】 棒状化粧料8保持用の繰出筒2の相対峙する
部分に突設されたガイド突起9を、有底円筒体1の周壁
部分に相対峙して穿設された縦穴5に係合させて上記繰
出筒2を上記有底円筒体1に収納し、上記縦穴5を挿通
して有底円筒体1から突出するガイド突起9を外筒3の
内周面に設けられたらせん溝11に係合させて上記外筒
3を上記有底円筒体1に外嵌した棒状化粧料容器であ
る。そして、上記有底円筒体1に対する繰出筒2の組付
けの際における周方向の位置合わせ用に、上記有底円筒
体1の下端部の外周面に突条7を設けるとともに、繰出
筒2の底壁に貫通穴10を穿設している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、口紅,リップクリーム,チック等の棒状化粧料を容器から繰り出 して使用する棒状化粧料容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、口紅等の棒状化粧料の容器としては、図18に示すようなものが使用 されている。すなわち、この容器は、両側にガイド突起31が突設された繰出筒 32と、両側に相対峙して縦穴33が穿設された内筒34と、内周面に2本のら せん溝36が刻設された外筒35と、この外筒35に冠着されるキャップ37を 備えている。図において、38は繰出筒32に固着された棒状化粧料である。こ のような容器の組み立て作業は、従来、作業員により行われている。すなわち、 内筒34の上側に繰出筒32を配置して上記内筒34の縦穴33に繰出筒32の ガイド突起31を位置合わせし、ついで、繰出筒2を下降させ、内筒34の縦穴 33に繰出筒32のガイド突起31を係合させた状態で内筒34内に繰出筒32 を収容する。つぎに、この内筒34の上側に外筒35を配置して内筒34の縦穴 33から突出するガイド突起31に外筒35のらせん溝36の下端を位置合わせ し、そののち、外筒35を下降させ、ガイド突起31に外筒35のらせん溝36 を係合させた状態で内筒34に外筒35を外嵌するようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような組み立て作業において、内筒34の縦穴33に繰 出筒32のガイド突起31を位置合わせしながら係合する作業、および、内筒3 4の縦穴33から突出するガイド突起31に外筒35のらせん溝36を位置合わ せしながら係合する作業を作業員の目視により行う場合には、上記作業が内筒3 4や外筒35の内周面を見ながら行わなければならないことから、非常にしずら く、また、長時間かかるという問題を有している。そこで、上記位置合わせしな がら係合する作業が簡単にでき、上記組み立て作業の自動化を図ることのできる 棒状化粧料容器が強く要望されている。
【0004】 この考案は、このような事情に鑑みなされたもので、有底円筒体,繰出筒およ び外筒を組み立てる際に、これらを位置合わせしながら係合する作業が簡単にで き、これらの作業の自動化を図ることのできる棒状化粧料容器の提供をその目的 とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この考案の棒状化粧料容器は、棒状化粧料保持用 の繰出筒の相対峙する部分に突設されたガイド突起を、有底円筒体の周壁部分に 相対峙して穿設された縦穴に係合させて上記繰出筒を上記有底円筒体に収納し、 上記縦穴を挿通して有底円筒体から突出するガイド突起を外筒の内周面に設けら れたらせん溝に係合させて上記外筒を上記有底円筒体に外嵌した棒状化粧料容器 であって、上記有底円筒体に対する繰出筒の組付けの際における周方向の相互位 置合わせ用に、上記有底円筒体の下端部の外周面に係合用凸部を設けるとともに 、繰出筒の底壁に係合用貫通穴を穿設し、かつ上記有底円筒体に対する外筒の組 付けの際における周方向の相互位置合わせ用に、外筒の上端部の内周面に係合用 凹部を設けたという構成をとる。
【0006】
【作用】
すなわち、この考案の棒状化粧料容器は、有底円筒体と繰出筒と外筒を備え、 上記有底円筒体に対する繰出筒の組付けの際における周方向の相互位置合わせ用 に、上記有底円筒体の下端部の外周面に係合用凸部を設けるとともに、繰出筒の 底壁に係合用貫通穴を穿設し、かつ上記有底円筒体に対する外筒の組付けの際に おける周方向の相互位置合わせ用に、外筒の上端部の内周面に係合用凹部を設け たため、上記有底円筒体に対し繰出筒を組付ける際における、有底円筒体に対す る繰出筒の周方向の相互位置合わせは、上記有底円筒体の下端部の外周面に設け た係合用凸部と繰出筒の底壁に穿設した係合用貫通穴とを利用することにより簡 単に行うことができ、また、上記有底円筒体に繰出筒を組み立てたのち、有底円 筒体に対し外筒を組付ける際における、有底円筒体に対する外筒の周方向の相互 位置合わせは、上記外筒の上端部の内周面に設けた係合用凹部を利用することに より簡単に行うことができる。しかも、上記位置合わせに利用する部分はすべて 係合部に形成されているため、各係合部に対応する被係合部を有する治具等を作 製し、これらを用いることにより、上記組み立て作業の自動化を図ることが可能 となる。さらに、有底円筒体の下端部の外周面に係合用凸部を設けたため、使用 時に、有底円筒体を回転させる場合に上記係合用凸部が滑り止めとなって回転さ せやすくなる。
【0007】 つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳しく説明する。
【0008】
【実施例】
図1および図2はこの考案の棒状化粧料容器の一実施例を示している。この棒 状化粧料容器は、プラスチック製の有底円筒体1と、この有底円筒体1の内部に 収納される棒状化粧料8保持用のプラスチック製の繰出筒2と、上記有底円筒体 1に外嵌されるプラスチック製の外筒3と、上記外筒3に冠着されるプラスチッ ク製のキャップ4とで構成されている。
【0009】 上記有底円筒体1は、図3に示すように、上側の細径部と下側の太径部とを有 し、上記細径部には、その周壁部分の相対峙する部分に、その上端縁から下端部 に延びる縦穴5が形成されているとともに、これら両縦穴5の上端部近傍および 下端部に横穴6が周方向に切欠き形成されている。また、上記細径部には、その 上端開口部の外周縁に、下方に向かって拡がる上側の傾斜面部分と下側の垂直面 部分とからなる環状の突条1aが形成されている。上記太径部には、図4に示す ように、その外周面の相対峙する部分(上記両縦穴5の中間部分)に、その下端 縁から上端部近傍に延びる縦向きの突条(係合用凸部)7が突設されている。
【0010】 上記繰出筒2は有底筒状に形成さており、図5に示すように、その外周面の相 対峙する部分に、上記有底円筒体1の縦穴5に上下移動自在に係合する円柱状の ガイド突起9が突設されている。両ガイド突起9の突出長さは、上記縦穴5に係 合させた状態で有底円筒体1に収容したときに、両縦穴5から突出する長さに係 合されている。また、上記繰出筒2には、その底部2aに、図6に示すように、 上記一対のガイド突起9を結ぶ仮想線上に並設された状態で、一対の係合用貫通 穴10が穿設されている。
【0011】 上記外筒3には、図7および図8に示すように、その内周面の上端部に、上記 有底円筒体1の突条1aの垂直面部分に摺接する大きさに形成された大径部と、 その下側の小径部とを備えており、上記小径部の内周面に、組み立てた状態で上 記一対のガイド突起9に係合する一対のらせん溝11が形成されている。また、 上記小径部の上端縁には、その内周面の相対峙する部分に、縦向きの係合用凹部 12が形成されている。
【0012】 このような棒状化粧料容器は、つぎのようにして組み立てられる。すなわち、 まず、図9および図10に示すように、第1治具15の上側に有底円筒体1を配 置する。上記第1治具15は、その上端部が、有底円筒体1の下端部に対応する 形状(すなわち、断面形状が円形であり、かつこの円形の相対峙する部分に、上 記有底円筒体1の一対の突条7に対応する一対の凹溝15aが形成された形状) に形成されている。ついで、有底円筒体1の両突条7を治具15の両凹溝15a に位置合わせし、そのまま有底円筒体1を下降させて、図11に示すように、第 1治具15に内嵌する。
【0013】 このようにして第1治具15に固定された有底円筒体1の上側に第2治具16 を配置する。この第2治具16は、本体16aと、この本体16aに上下動自在 に取付けられた2本の円柱状のロッド17とを有し、両ロッド17の下端面に、 上記繰出筒2の貫通穴10に緩く(自重では落下しない程度に)嵌合しうる凸部 17aが形成されている。また、上記第2治具16を所定位置に固定するととも に要時に少しの角度だけ周方向に回転させうる基台(図示せず)、および両ロッ ド17を同期駆動させうるシリンダ装置等の駆動手段(図示せず)とが備えられ ている。ついで、上記第2治具16の下側に繰出筒2を配置して繰出筒2の両貫 通穴10を両ロッド17の凸部17aに位置合わせし、そのまま繰出筒2を上側 に移動させて上記両貫通穴10に両凸部17aを係合させて固定する(図12参 照)。この固定状態では、繰出筒2の両ガイド突起9が上記有底円筒体1の両縦 穴5の上側に位置合わせされている。つぎに、図13に示すように、上記駆動手 段を作動させて両ロッド17を下方に延ばし、ガイド突起9を縦穴5内を下降さ せながら下端まで下降させ、その状態で上記基台を少し周方向に回転させて横穴 6内にガイド突起9を位置させ、そののち、両ロッド17を上昇させる。これに より、有底円筒体1内に繰出筒2を収容する(図14参照)。
【0014】 このようにして繰出筒2を収容した有底円筒体1の上側に、図15に示すよう に、上記第2治具16に代えて第3治具18を配置する。この第3治具18は、 図16に示すように、その下部の断面形状が円形に形成されているとともに、こ の円形の相対峙する部分に、上記外筒3の一対の凹部12に対応する一対の凸部 18aが形成されている。また、第3治具18を上昇させるときに外筒3の凹部 12と第3治具18の凸部18aとの係合を外すための押さえ板(図示せず)、 およびこの押さえ板を上下動させうるシリンダ装置等の駆動手段(図示せず)と が備えられている。ついで、上記第3治具18の下側に外筒3を配置して外筒3 の両凹部12を治具18の両凸部18aに位置合わせし、そのまま外筒3を上方 に移動させて外筒3の両凹部12に治具18の両凸部18aを係合させて固定す る(図17参照)。この固定状態では、外筒3のらせん溝11の下端部が有底円 筒体1の縦穴5から突出するガイド突起9に位置合わせされている。つぎに、そ のまま第3治具18を下降させ、外筒3の両らせん溝11の下端部に両ガイド突 起9を係合させた状態で有底円筒体1に外筒3を外嵌する。そののち、上記駆動 手段を作動させて押さえ板を下降させこの押さえ板で外筒3を上側から押さえ、 その状態で第3治具18を上昇させることにより、外筒3の両凹部12と治具1 8の両凸部18aとの係合を外す。
【0015】 このようにして組み立てられた棒状化粧料容器は、外筒1が有底円筒体1に対 して相対回転自在であり、外筒3を有底円筒体1に対して相対回転させることに より、その回転に伴い外筒3のらせん溝11と有底円筒体1の縦穴5との交点が 上下に移動する。そして、縦穴5とらせん溝11に係合しているガイド突起9が 必然的に上記交点に位置決めされることになり、上記交点の上下移動に追従して 繰出筒2が昇降する。また、上記ガイド突起16の上昇位置および下降位置は、 上記縦穴5に設けられた上下の横穴6に位置決めされる。
【0016】 このように構成された上記棒状化粧料容器は、不使用時には、繰出筒2を下降 させそのガイド突起9を有底円筒体1の縦穴5の下側横穴6に位置決めして不用 意に繰出筒2が上昇しないようにし、この状態でキャップ4を外筒3に外嵌させ ておく。また、使用時には、キャップ4を取り外して外筒3を露呈させ、有底円 筒体1の下端部を外筒3に対して相対的に一方向に回転させる。その結果、繰出 筒2が縦穴5に沿って上昇し、棒状化粧料8が外筒3の上端開口から突出し使用 可能状態になる。このようにして棒状化粧料8で化粧することが行われる。
【0017】 このように、上記棒状化粧料容器では、有底円筒体1,繰出筒2および外筒3 を第1,第2および第3の治具15,16,18に簡単に取付けることができ、 このような各治具15,16,18を利用して、組み立て作業の自動化を図るこ とができる。
【0018】 なお、上記実施例では、有底円筒体1の断面円形状の太径部に2条の突条7を 形成することにより、有底円筒体1の下端部の外周面に係合用凸部を設けるよう にしているが、これに限定するものではなく、上記太径部を断面楕円形状に形成 することにより、従来の円形状に対し突出する部分を上記係合用凸部としてもよ い。すなわち、この場合にも、第1治具15の上面に、上記楕円形状に対応する 形状の凹部を形成することにより、この凹部に上記太径部を回り止め状に内嵌す ることができる。
【0019】
【考案の効果】 以上のように、この考案の棒状化粧料容器によれば、有底円筒体に対し繰出筒 を組付ける際における有底円筒体に対する繰出筒の周方向の相互位置合わせは、 上記有底円筒体の下端部の外周面に設けた係合用凸部と繰出筒の底壁に穿設した 係合用貫通穴とを利用することにより簡単に行うことができ、また、上記有底円 筒体に繰出筒を組み立てたのち、有底円筒体に対し外筒を組付ける際における有 底円筒体に対する外筒の周方向の相互位置合わせは、上記外筒の上端部の内周面 に設けた係合用凹部を利用することにより簡単に行うことができる。しかも、上 記位置合わせに利用する部分はすべて係合部に形成されているため、各係合部に 対応する被係合部を有する治具等を作製し、これらを用いることにより、上記組 み立て作業の自動化を図ることが可能になる。さらに、有底円筒体の下端部の外 周面に係合用凸部を設けたため、使用時に、有底円筒体を回転させる場合に上記 係合用凸部が滑り止めとなって回転させやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】上記実施例の縦断面図である。
【図3】有底円筒体の縦断面図である。
【図4】上記有底円筒体を下から見た図である。
【図5】繰出筒の縦断面図である。
【図6】上記繰出筒の平面図である。
【図7】外筒の縦断面図である。
【図8】上記外筒の平面図である。
【図9】上記有底円筒体を第1治具に取付けている状態
を示す縦断面図である。
【図10】上記有底円筒体を第1治具に取付けている状
態を示す斜視図である。
【図11】上記有底円筒体を第1治具に取付けた状態を
示す縦断面図である。
【図12】上記繰出筒を第2治具に取付けた状態を示す
縦断面図である。
【図13】上記第2治具のロッドを下方に延ばしている
状態を示す縦断面図である。
【図14】上記有底円筒体に繰出筒を取付けた状態を示
す縦断面図である。
【図15】上記外筒を第3治具に取付けている状態を示
す縦断面図である。
【図16】上記第3治具の要部の斜視図である。
【図17】上記外筒を第3治具に取付けた状態を示す縦
断面図である。
【図18】従来例の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 有底円筒体 2 繰出筒 3 外筒 4 キャップ 5 縦穴 7 突条 8 棒状化粧料 9 ガイド突起 10 貫通穴 11 らせん溝 12 凹部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図1】
【図2】
【図3】
【図8】
【図9】
【図11】
【図12】
【図10】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状化粧料8保持用の繰出筒2の相対峙
    する部分に突設されたガイド突起9を、有底円筒体1の
    周壁部分に相対峙して穿設された縦穴5に係合させて上
    記繰出筒2を有底円筒体1に収納し、上記縦穴5を挿通
    して有底円筒体1から突出するガイド突起9を外筒3の
    内周面に設けられたらせん溝11に係合させて上記外筒
    3を上記有底円筒体1に外嵌した棒状化粧料容器であっ
    て、上記有底円筒体1に対する繰出筒2の組付けの際に
    おける周方向の相互位置合わせ用に、上記有底円筒体1
    の下端部の外周面に係合用凸部7を設けるとともに、繰
    出筒2の底壁に係合用貫通穴10を穿設し、かつ上記有
    底円筒体1に対する外筒3の組付けの際における周方向
    の相互位置合わせ用に、外筒3の上端部の内周面に係合
    用凹部12を設けたことを特徴とする棒状化粧料容器。
JP1993069208U 1993-12-24 1993-12-24 棒状化粧料容器 Expired - Fee Related JP2589291Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003120006A (ja) * 2001-10-05 2003-04-23 Nippon Steel Metal Prod Co Ltd フリーアクセスフロアパネル支持脚

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