JPH0736771U

JPH0736771U - キッチン

Info

Publication number: JPH0736771U
Application number: JP6873993U
Authority: JP
Inventors: 辰昭水谷
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1993-12-24
Filing date: 1993-12-24
Publication date: 1995-07-11

Abstract

(57)【要約】【目的】車椅子を乗り入れるための空間の奥の壁面ま
でのスペースを収納スペースとして活用でき、かつ、車
椅子に乗ったまま調理等の作業ができるキッチンの提
供。【構成】側方にシンク２が具備されたキッチンカウン
ター１の略中央部下方に、車椅子１２を乗り入れる空間
３を有するキッチンにおいて、空間３の前方部に取り外
し自在な棚５が配設されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、車椅子を乗り入れるための空間を、キッチンカウンターの下方に有するキッチンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、図５に示すように、側方にシンク２を有するキッチンカウンター１下方を、車椅子１２を乗り入れるための空間３とし、車椅子１２に乗ったままキッチンカウター１の上で調理等の作業ができるようになっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このようなキッチンは、通常、前方を壁面４として設けられ、車椅子１２を乗り入れるための空間３の奥の壁面４までの、仮想線で囲まれたスペースが空きスペース１３となり、有効に活用されていなかった。

【０００４】本考案は、上記従来の技術における問題を解決するために考案されたものであり、すなわちその課題は、車椅子を乗り入れるための空間の奥の壁面までのスペースを収納スペースとして活用でき、かつ、車椅子に乗ったまま調理等の作業ができるキッチンを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の請求項１記載のキッチンは、側方にシンクを有するキッチンカウンターの略中央部下方に、車椅子を乗り入れるための空間を有するキッチンにおいて、車椅子を乗り入れるための空間の前方部に、取り外し自在な棚が配設されて成ることを特徴として構成している。

【０００６】本考案の請求項２記載のキッチンは、請求項１記載の考案において、棚の前部下方に、棚を手前に引き出すための引っ掛かりを有して成ることを特徴として構成している。

【０００７】本考案の請求項３記載のキッチンは、請求項１記載の考案において、キッチンカウンター下方、または手前に、棚を手前に引き出すための棚に接続されている握りバーを有して成ることを特徴として構成している。

【０００８】

【作用】

請求項１記載の考案では、車椅子に座ったまま、キッチンカウンターの略中央部に位置して調理等の作業をすることができる。また、車椅子を乗り入れるための空間の前方部を収納スペースとし、このスペースに棚を配設し、調味料、調理道具等を収納できる。

【０００９】そして、この棚を取り外し自在とし、この棚を手前に引き出して収納物を出し入れできるようになっている。

【００１０】請求項２記載の考案では、棚の前部下方に設けられた引っ掛かりを足で操作し、棚を手前に引き出すことができる。

【００１１】請求項３記載の考案では、棚に接続されキッチンカウンター下方、または手前に具備された握りバーを、手で操作して棚を手前に引き出すことができる。

【００１２】

【実施例】

本考案の実施例を添付図を基に説明する。

【００１３】実施例１を、図１および図２を用いて以下に説明する。図１は本実施例の構成を説明する説明図であり、図２はその斜視図である。

【００１４】図１および図２において、１は側方にシンク２を有するキッチンカウンターである。キッチンカウンター１の略中央部下方のスペースは、車椅子１２を乗り入れるための空間３であり、車椅子１２に座ったままこの空間３に乗り入れ、キッチンカウンター１上で調理等の作業ができるようになっている。また、シンク２はキッチンカウンター１の側方に設けられており、正面で上記の調理等の作業ができるとともに、車椅子１２に座ったまま洗いもの等の作業ができるようになっている。

【００１５】そして、このようなキッチンは、通常、前方を壁面４として設けられ、車椅子を乗り入れるための空間３の前方部から壁面４までは空きスペースとなるが、本実施例ではこの部分に受け６を設け、棚板を載せることよって、取り外し自在とした棚５を設け、調味料および調理道具等の収納ができるようにしている。

【００１６】実施例２を以下に図３および図４を用いて説明する。図３は本実施例の構成を説明する説明図であり、図２はその要部の斜視図である。

【００１７】本実施例では、実施例１の棚５に対して、以下に説明するように棚５を引き出自在とするような工夫を加えたものである。

【００１８】図３および図４において、この棚５の下面にはバー８が設けられるとともに、バー８の両端のコロ８ａは断略コ字型のレール９内に納められ、コロ８ａが回転することによって、スムーズに棚５が前後に移動出来るようになっている。また、７は棚５の前部下方に設けられている棚５を手前に引き出すための引っ掛かりであって、棚５の底板を手前に向かって下方に出っ張らせた形状にしている。このようにすることによって、人は車椅子１２に座ったまま、この引っ掛かり７に足を引っ掛けて、棚５を手前に引き出すことができる。

【００１９】また、１０はキッチンカウンター１の下方に設けられる握りバーであって、接続バー１１によって棚５に接続され、棚５を手前に引き出し可能としているものである。

【００２０】以上のように、この考案では、車椅子１２に座ったままキッチンカウンター１の略中央部で作業が出来るので、作業がしやすいとともに、車椅子１２を乗り入れるための空間３の奥の空きスペースに、棚５を設けて収納部と成し、このスペースを有効に活用している。さらに、実施例２の構成では、この棚５が車椅子１２に座ったまま出し入れ出来て便利なので、車椅子適用タイプのキッチンとして好適なものである。

【００２１】

【考案の効果】

請求項１記載の考案は、車椅子に座ったまま、キッチンカウンターの略中央部に位置して調理等の作業ができ、作業がしやすい。そして、車椅子を乗り入れるための空間の前方部の空きスペースを有効に利用し、ここに設けられた棚に調味料および調理道具等を収納でき、便利に使用できる。

【００２２】さらに、棚を取り外して手前に引き出すことができ、収納物の出し入れがしやすくなっている。

【００２３】請求項２記載の考案は、棚の前部下方に設けられた引っ掛かりを足で操作し、棚を手前に引き出すことができるので、車椅子に座ったまま棚を引き出すことができる。

【００２４】請求項３記載の考案は、キッチンカウンター下方の握りバーを、手で操作して棚を手前に引き出すことができるので、車椅子に座ったまま棚を引き出すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１の構成を説明する説明図である。

【図２】同上実施例の要部を示す斜視図である。

【図３】実施例２の構成を説明する説明図である。

【図４】同上実施例の要部を示す斜視図である。

【図５】従来例のキッチンを説明する説明図である。

【符号の説明】

１キッチンカウンター２シンク３空間４壁面５棚６受け７引っ掛かり８バー９コロ 10 握りバー 11 接続バー 12 車椅子 13 空きスペース

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】側方にシンク２を有するキッチンカウン
ター１の略中央部下方に、車椅子１２を乗り入れる空間
３を有するキッチンにおいて、空間３の前方部に取り外
し自在な棚５が配設されて成ることを特徴とするキッチ
ン。
【請求項２】棚５の手前下方に、棚５を手前に引き出
すための引っ掛かり７を有して成ることを特徴とする請
求項１記載のキッチン。
【請求項３】キッチンカウンター１下方または手前
に、棚５を手前に引き出すための棚５に接続されている
握りバー１０を有して成ることを特徴とする請求項１記
載のキッチン。