JPH0736673B2 - 無停電電源装置 - Google Patents

無停電電源装置

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JPH0736673B2
JPH0736673B2 JP2271340A JP27134090A JPH0736673B2 JP H0736673 B2 JPH0736673 B2 JP H0736673B2 JP 2271340 A JP2271340 A JP 2271340A JP 27134090 A JP27134090 A JP 27134090A JP H0736673 B2 JPH0736673 B2 JP H0736673B2
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power failure
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は無停電電源装置に関するもので停電時メモリセ
ーブあるいはディスクアンマウントなどの独自の処理機
能を有し、給電停止(インバータ運転停止)までの一定
の遅延時間を必要とするような負荷への給電に好適な装
置を提供するものである。
また、負荷装置の要求により前記遅延時間を必要に応じ
て簡単に通信での変更が可能となることにより利用範囲
をより拡大できる無停電電源装置である。
第1図は従来の常時商用給電方式無停電電源装置の例で
ある。図中1は商用入力端子、2は出力端子、3は通電
回路切替え用ACスイッチ、4はインバータ部、5は充電
回路を有するバッテリー部、6は停電回路検出部、7は
停電検出回路、8は負荷へ送出される停電検出信号、9
は負荷装置側から該無停電電源装置に送られるインバー
タ停止信号、10は該無停電電源装置の負荷である。商用
給電中は、ACスイッチ3はオンしており、出力端子2に
接続された負荷10に商用電力を直送している。充電回路
によりバッテリー部は維持充電状態にある。停電検出回
路6は商用給電中の信号を7および8に送出して、イン
バータ部4は停止している。
停電が発生すると、ただちに停電検出回路6が停電信号
を7および8に送出する。インバータ部4はバッテリー
部5の直流エネルギーを交流エネルギーに変換して、出
力端子2を経て負荷10に給電する。同時にACスイッチ3
はオフ状態に入っている。停電時動作のうち、8に送出
される停電信号を受けて、負荷装置が停電時退避処理に
入るが、一般的に処理手順の中で9のインバータ停止信
号を送出可能な範囲は完全な処理完了よりも前にあり、
処理完了が保証されないままインバータ停止を送出しな
ければならない。このように、従来の装置では負荷装置
側が、無停電電源装置に給電停止を伝達してから給電を
停止されてもよい状態になるまである程度の時間を必要
とする場合、該遅延時間が確保できないという欠点があ
った。また、遅延時間が確保できても、固定値のみで簡
単に計数値を変更できないため負荷装置側の要求する時
間に適合させることができないという不都合があった。
本発明は上記の問題点を、RS232Cによる通信を用いて無
停電電源装置内部の書替え可能な不揮発性メモリに記憶
させ、負荷側のインバータ運転停止指令を受けた時より
記憶された遅延時間を計数開始し、負荷装置が給電を停
止されてもよい状態に移行する時間を確保し、遅延時間
計数完了により負荷への給電を停止させようとするもの
である。
第2図は、本発明の無停電電源装置の実施例である。図
中aは商用入力端子、bは出力端子、cは通電回路切替
え用ACスイッチ、dはインバータ部、eは充電回路を含
むバッテリー部、fは停電検出回路、gはインバータ部
への停電検出信号、hはRS232C通信制御部、iは不揮発
性メモリおよびタイマー計数部、jは負荷に伝達する停
電検出信号、kはタイマー計数部よりのインバータ停止
信号、lは負荷と通信を行うRS232C伝送路、mはRS232C
で通信可能な負荷である。
以下、動作について第3図の流れ図を参照して説明す
る。まず、商用受電時は、ACスイッチcがオン状態であ
り、出力端子bに接続された負荷mに商用電力が直送さ
れる。インバータ部dは停止状態であり、バッテリー部
eでは充電回路によりバッテリーの維持充電が行われて
いる。停電検出回路fは商用給電状態を検出しており、
信号g、jは初期状態にある。
負荷装置側は、第3図の遅延時間設定の流れに示すよう
に、通信により必要な時にインバータ停止までの遅延時
間を無停電電源装置に記憶させることができる。一度記
憶設定後は変更が必要とされない限りこの流れは不要で
ある。
次に停電が発生すると、停電検出回路fは停電検出信号
gはインバータ部dに送出する。同時に停電検出信号j
をRS232C制御部hに送出する。その結果ACスイッチcを
オフして、バッテリー部eの直流エネルギーをインバー
タ部dが交流エネルギーに変換して出力端子bを経て、
負荷mに給電する。一方、hのRS232Cの制御部では負荷
mに対し第3図で示す停電検出通報を送る。負荷装置は
停電検出通報を受けて停電処理を開始し、先ず、負荷装
置利用のユーザーあるいは周辺機器に停電発生に対応す
る必要な処置を促す、この期間が第3図のTAで示す処理
時間である。次に、負荷装置は完全な停止処理に入る前
の通信可能な最終段階でインバータ停止指令を送出し、
第3図のTBで示す時間を継続処理に当てる。無停電電源
装置は受信した該インバータ停止指令により、i不揮発
性メモリに記憶された遅延時間TDを計数し、計数完了で
インバータ部dに対してインバータ停止指令kを送る。
インバータ部dはただちに運転の停止をする。従って、
第3図のインバータ停止と負荷装置の停電処理完了の時
間差TCが最小になるようなTDを選択することによりバッ
テリーのエネルギーを無駄に放電させることなく、効率
のよい利用が可能となる。
以上の説明から明らかなように、本発明により、例えば
UNIXをオペレーティングシステム(OS)として採用して
いるコンピュータシステムで、停電発生と同時に、ユー
ザーにシステム停止通報など必要とする停電時退避処理
を行わせた後、通信ポートをクローズする前にインバー
タ運転停止指令を無停電電源装置に送り、全てのプロセ
スを終了してOSが停止するまでの時間を確保することが
できる。
更に、通信により遅延時間を変更できるため、コンピュ
ータに適した時間設定をコンピュータ自身が行うことに
より、無駄な遅延時間を取ることなくバッテリーの容量
を節約でき、経済性の面からも実用上の効果は大きい。
なお、常時インバータ給電方式無停電電源装置において
も同等の機能を付加することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来装置の例、第2図は本発明の実施例、第3
図は流れ図である。 図において、1、aは商用入力端子、2、bは出力端
子、3、cはACスイッチ、4、dはインバータ部、5、
eは充電回路を有するバッテリー部、6、fは停電検出
回路、7、g、8、jは停電検出信号、9、kはインバ
ータ停止信号、10、mは負荷、hはRS232C通信制御部、
iは不揮発性メモリおよびタイマー計数部、1はRS232C
伝送路、TAは通信可能な範囲の停電時処理時間、TBは通
信不可能な範囲の停電処理時間、TCは停電処理完了から
インバータ停止迄の余裕時間、TDはインバータ停止遅延
時間である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バッテリー充電回路と、バッテリーと、該
    バッテリー電圧を交流に変換するインバータ回路と、停
    電処理機能を必要とする負荷を備えた無停電電源装置に
    おいて、RS232Cによる通信可能なインターフェイスを装
    備し、前記負荷が予め通信により無停電電源装置内に実
    装した書替え可能な不揮発性メモリにインバータ運転停
    止までの遅延時間を記憶させておくことにより、停電発
    生時に負荷が通信可能な時点までの停電処理を終了して
    インバータ運転停止を通告し、通信不可能となった後の
    停電処理を完了するまでの時間を保証するため、記憶設
    定されたインバータ運転停止遅延時間の計数完了後にイ
    ンバータ回路の動作を停止することを特徴とする無停電
    電源装置。
  2. 【請求項2】コンピューターシステム停止時、実行中の
    プロセスを順序よく停止させる必要のあるマルチプロセ
    ス処理コンピューターが負荷として接続され、該負荷が
    停電発生時の処理としてプロセス停止完了までは通信ポ
    ートの利用が可能であるがシングルプロセスでの退避処
    理に入ると通信不可能となるので、予め記憶させたイン
    バータ運転停止遅延時間をシングルプロセス開始前に通
    信により起動し以降の該負荷の処理時間保証後インバー
    タ運転を停止することが可能な特許請求範囲第(1)項
    記載の無停電電源装置。
  3. 【請求項3】シングルユーザモードでシステムシャット
    ダウンが実行される必要のあるUNIXをオペレーティング
    システム(OS)とするコンピュータシステムが該負荷と
    して接続され、該負荷がマルチユーザモードでないと通
    信ができないため停電検出通報受信後全てのユーザにプ
    ロセス終了催促し、終了猶予時間経過後、該負荷よりイ
    ンバータ運転停止指令が通信により伝えられ、予め記憶
    させたインバータ運転停止遅延時間内に該負荷がシング
    ルユーザーモードでのシャットダウン処理時間保証後イ
    ンバータ運転を停止することが可能な特許請求範囲第
    (1)項記載の無停電電源装置。
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