JP3251492B2 - 電流検出手段を設けたac供給回路 - Google Patents

電流検出手段を設けたac供給回路

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JP3251492B2 JP06771396A JP6771396A JP3251492B2 JP 3251492 B2 JP3251492 B2 JP 3251492B2 JP 06771396 A JP06771396 A JP 06771396A JP 6771396 A JP6771396 A JP 6771396A JP 3251492 B2 JP3251492 B2 JP 3251492B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、AC電源から負荷
にACを供給する回路に関し、より詳細には、負荷に供
給される電流値の変化を検知して負荷への電流の供給の
ON/OFF制御を行うようにした当該回路に関する。
【0002】
【従来の技術】電源からの電流の供給のオン・オフ制御
を可能とする電源装置は、従来から知られている。図8
は、この種の電源装置の一従来例を示すブロック図であ
る。図8において、リモコン部101からのリモコン信
号によって電源スイッチ制御回路103は、電源スイッ
チ回路104を動作させて電源電圧入力端子105から
の電力をテレビセット108の、マイコン102及び、
テレビ用回路107に電源電圧出力端子106を通して
供給するようにして、通常は、電力の供給が電源スイッ
チ制御回路103のみに行なわれ、低消費電力化を図っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の装置においても、電源スイッチ制御回路には常時
通電しなければならず、消費し続ける電力は無視できな
いものであった。本発明は、このような従来技術におけ
る問題点に鑑みてなされたもので、例えば、リモコン信
号による指令を待っているスタンバイ状態の動作モード
を持つような電子機器において、無通電状態とスタンバ
イ状態となるような制御を可能として、さらに、消費電
力を少なくすることを可能とするAC供給回路を提供す
ることを解決すべき課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、AC電源から
負荷への電流の供給をオン・オフするスイッチ手段と、
前記負荷へ供給される電流値を検出する電流検出手段
と、リモコン信号等の制御用の信号が入力され、前記ス
イッチ手段のオン・オフを制御する制御手段を有する
AC供給回路において、前記制御手段は、所定の期間前
記スイッチ手段を強制的にオンし、該強制的オン期間の
間に前記電流検出手段によって検出された検出値を設定
可変のスレッショルド値と比較し、その比較結果により
前記強制的オン期間に続く前記スイッチ手段の動作状態
を制御し、前記所定の強制的オン期間の始めを前記リモ
コン信号によって指令し、前記設定可変のスレッショル
ド値を前記強制的オン期間の前記電流検出手段の検出値
に基づいて変動させ、前記設定可変のスレッショルド値
を決定する前記電流検出手段の検出値として、所定の時
間中安定した検出値が継続する場合の検出値を用いるよ
うにしたことを特徴としたものである。
【0005】
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図面を
参照して、以下に説明する。図1は、本発明の電流検出
手段を設けたAC供給回路の一実施形態を示すブロック
図である。図1において、1は、電流センサ部、2は、
マイコン部、3は、スイッチ(SW)部、そして4は、
リモコン受光部である。電流センサ部1では電源から負
荷に流れる電流をDC電圧に変換して出力する。SW部
3では、電源から負荷へ供給される電流のON/OFF動作を
行なう。SW部3のON/OFF動作は、マイコン部2で常
時、電流センサ部1から出力される電圧を検知して、ス
レッショルド電圧との比較を行ない、その結果によって
制御される。
【0010】マイコン部2の動作は、リモコン受光部4
からのパルスが入力された場合、一定時間T1中、SW
部3をONさせる様になっている。そして、例えば、図2
に示すように負荷の状態がAモード、Bモードという二
つのモードをとり得ることに応じてスレッショルド電圧
を図示のように設定したとすると、ONとなるT1時間
(後述の図6、参照)にA又はBモードで負荷電流が異
なり、従ってセンサ部出力電圧も異なるようになるが、
この場合、Aモード時はSW-OFFし、Bモード時はSW
-ONし続けるような制御が可能となる。
【0011】上記動作を含むマイコン部2が行う動作に
ついて、より詳細に以下に説明する。 図3は、この実
施形態において、マイコン部2で考慮される動作状態及
びその条件を示すものである。図3において、起動(1.
1)の動作は、停電中といったような起動禁止条件(1.
1.1)にある場合、起動を禁止し、停電から復帰して起
動条件(1.1.2)が整った時に起動動作(1.1.3)を行う
が、これは、AC outをOFF(AC out←0V)とするこ
とによる。
【0012】次に、本動作に移るが、図3に示されるよ
うに大きく分けて、AC CTL判定(1.2.1)、強制A
C CTL(1.2.2)、AC CTL(1.2.3)の順序で動
作が行われる。この動作手順を、図4及び図5のフロー
チャートに基づいて説明する。
【0013】(図3「1.2.1.1 Current level入力」及
び「1.2.1.2 Threshold更新」の動作)電流センサ部1
において負荷に供給される電流に対応した電圧として検
出され、それをA/D変換して得たデジタルデータが入
力されるが、その入力レベルデータを50msec間隔でサ
ンプリングする(図4、ステップS1)。このサンプリ
ングデータが20回以上、すなわち50msec×20=1
secの間連続して一致するかを検出し(ステップS
2)、一致を検出した場合、一致データと現在設定され
ているスレッショルドデータと比較(ステップS3)す
る。比較結果が、連続一致データ>スレッショルドデー
タとなってスレッショルドレベルが低い場合、スレッシ
ョルドデータを更新する(ステップS4)。ここでは、
更新するデータは、前記一致データ値の、例えば、8
7.5%の値のスレッショルドレベル値として設定す
る。一方、連続一致データ≦スレッショルドデータであ
る場合、現在のスレッショルドデータを保持し続ける
(ステップS5)。ステップS2において、サンプリン
グデータの1sec連続一致がない場合、ステップS4及
びステップS5を経ることなく、次のリモコン入力動作
フロー(ステップS6)に進む。
【0014】(図3「1.2.2.1R/C入力判定」及び
「1.2.2.2 5 sec count」の動作)リモコン信号が入力
される(ステップS7)と、このリモコンデータが誤デ
ータであるかを判定され(ステップS8)、Errorの場
合、5secのカウントを開始する(ステップS9)と同
時に、トライアックを動作させ(ステップS10)電流
を負荷に供給する。一方、リモコンデータにErrorがな
い場合、5secのカウント中であるかをチェックする
(ステップS11)のなお、このステップS11は、上
記ステップS10の後の手順でもある。
【0015】(図3「1.2.3.1 強制AC out」及び「1.
2.3.2 Threshold判定によるAC out ON/OFF」の動作)
ステップS11で5secカウント中である場合、トライ
アックの動作を継続して(ステップS12)、AC out
を“ON”(例えば、240V)し続け、このサイクルを
終了する(ステップS16)。一方、5secカウントを
終えると、現在の入力レベルデータを上記ステップS4
で更新した1sec連続一致データの87.5%の値とした
スレッショルドレベルデータと比較する(ステップS1
3)。ステップS13で現入力データ≦スレッショルド
データとなって、負荷への供給電流の方が小さい場合、
トライアックをOFFし(ステップS14)、サイクルを
終了する(ステップS16)。また、ステップS13で
現入力データ>スレッショルドデータとなって、負荷へ
の供給電流の方が大きい場合、トライアックの動作を継
続して(ステップS15)、AC outを“ON”(例え
ば、240V)し続け、サイクルを終了する(ステップ
S16)。
【0016】図6は、図4及び図5のフローチャートに
従う動作を行った場合の電流センサ出力、すなわち、負
荷への供給電流のレベル及びスレッショルドレベルの時
間的変化が実際にどのようになるかを例示する図であ
る。AC out強制“ON”期間(T1=5sec)の始めにス
レッショルドレベルは、0であるが、1sec連続一致デ
ータの検出後、該一致データの、例えば、87.5%の
スレッショルドレベルに更新し(図中、T1の期間で2
度更新が行われている)、T1の終りでは、現電流レベ
ル>スレッショルドレベルとなり、この場合に、Bモー
ドの動作でAC outが“ON”を続ける。その後、次のA
C outの強制“ON”期間の終りでは、現電流レベル≦ス
レッショルドレベルとなり、この場合に、Aモードの動
作でAC outが“OFF”となる。従って、このAモード
の動作では負荷に全く電流が供給されないので電力の消
費はさけられ、また、リモコン信号により再びBモード
の動作に戻すことも可能である。
【0017】図3に示されるマイコン部2で考慮される
動作状態に説明を戻すと、同図における2.解除は、1.
動作の解除を意味するが、解除の条件として停電中、或
いは、リセット、初期化の実行時である。解除動作は、
図7に例示されるような手順で行われる。図6におい
て、バックアップ/リセットモード(ステップS21)
を選択し、スレッショルドレベルをクリアした後、スレ
ッショルドレベルとして“0”を入力し(ステップS2
2)、動作を終了させる(ステップS23)。
【0018】
【発明の効果】発明の回路が用いられる機器への電源
の供給は、該機器の負荷の状態を入力電流の検出手段に
よって検出することによって、自動的にオン・オフ制御
することを可能とする。例えば、待機状態を動作状態と
して持つ機器において、待機状態が長く続く場合に、無
駄に電流を機器に供給し続けるようなことをさけること
ができる。具体的には、TVのSTAND-BY時とPOWER-ON時
の負荷電流値の差を検知し、POWER-ON時は電源供給し続
け、STAND-BY時は、電源供給をOFFにする事が可能にな
り、STAND-BY時の消費電力を“0”にするといったAC
アウトの電源供給の制御が可能となる。制御手段(マイ
コン)の制御動作に負荷状態の検出、電源供給のオン・
オフ動作を行わせるようにして、前記制御動作の自動化
が具体的に行える。リモコン入力による指令信号で前記
制御動作が実行できる。変動スレッショルド値で、しか
も、指令制御動作期間(強制的オン時間)内の値に基づ
いて決められたスレッショルド値を用いることによっ
て、使用機器に合わせた、より適切な動作を行うことが
可能となる。スレッショルドレベルを決める原データと
して、安定した通常の動作状態におけるデータを用いて
いるので、より動作が確実になり、信頼性が向上する。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電流検出手段を設けたAC供給回路の
一実施形態を示すブロック図である。
【図2】負荷の状態(A,Bモード)に応じて設定され
るスレッショルドレベルを説明するための線図である。
【図3】この実施形態において、マイコン部2で考慮さ
れる動作状態及びその条件を示すものである。
【図4】電流センサ部1からの入力及びリモコン信号に
よるマイコン部2における動作のフローチャート(部
分)を示す図である。
【図5】電流センサ部1からの入力及びリモコン信号に
よるマイコン部2における動作のフローチャート(部
分)を示す図である。
【図6】図4及び図5のフローチャートに従う動作を行
った場合の電流センサ出力及びスレッショルドレベルの
時間的変化が実際にどのようになるかを例示する図であ
る。
【図7】マイコン部における解除動作のフローチャート
を示す図である。
【図8】電源からの電流の供給のオン・オフ制御を可能
とする電源装置の一従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…電流センサ部、2…マイコン部、3…スイッチ部、
4…リモコン受光部、101…リモコン部、102…マ
イコン、103…電源スイッチ制御回路、104…電源
スイッチ回路、105…電源電圧入力端子、106…電
源電圧出力端子、107…テレビ用回路、108…テレ
ビセット。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 AC電源から負荷への電流の供給をオン
    ・オフするスイッチ手段と、前記負荷へ供給される電流
    値を検出する電流検出手段と、リモコン信号等の制御用
    の信号が入力され、前記スイッチ手段のオン・オフを制
    御する制御手段を有するAC供給回路において、前記
    制御手段は、所定の期間前記スイッチ手段を強制的にオ
    ンし、該強制的オン期間の間に前記電流検出手段によっ
    て検出された検出値を設定可変のスレッショルド値と比
    較し、その比較結果により前記強制的オン期間に続く前
    記スイッチ手段の動作状態を制御し、前記所定の強制的
    オン期間の始めを前記リモコン信号によって指令し、前
    記設定可変のスレッショルド値を前記強制的オン期間の
    前記電流検出手段の検出値に基づいて変動させ、前記設
    定可変のスレッショルド値を決定する前記電流検出手段
    の検出値として、所定の時間中安定した検出値が継続す
    る場合の検出値を用いるようにしたことを特徴とする
    C供給回路。
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