JPH0736262U - 紙幣識別装置 - Google Patents
紙幣識別装置Info
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- JPH0736262U JPH0736262U JP071452U JP7145293U JPH0736262U JP H0736262 U JPH0736262 U JP H0736262U JP 071452 U JP071452 U JP 071452U JP 7145293 U JP7145293 U JP 7145293U JP H0736262 U JPH0736262 U JP H0736262U
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- Inspection Of Paper Currency And Valuable Securities (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 識別判定用のプログラムを内蔵ROMからR
OMカードに切換え、紙幣識別装置のデータを収集す
る。 【構成】 中央処理装置110と、内臓ROM111
と、内臓RAM112と、コネクタ部102とを具備
し、内臓ROM111は、紙幣搬送、表示等の装置の制
御を行なう制御プログラムと、紙幣を鑑別するための判
定式、センサからのデータ及び判定式から紙幣鑑別を行
なう鑑別プログラムとを格納し、コネクタ部にROMカ
ード100が挿入された場合にはROMカード100に
格納されている判定式及び鑑別プログラムを使用するよ
うになっていると共に、RAMカード101が挿入され
た場合には、内臓RAMに記憶されている挿入紙幣から
得られる紙幣の属性データをRAMカードに書込むこと
によって任意の紙幣の属性データを収集する。
OMカードに切換え、紙幣識別装置のデータを収集す
る。 【構成】 中央処理装置110と、内臓ROM111
と、内臓RAM112と、コネクタ部102とを具備
し、内臓ROM111は、紙幣搬送、表示等の装置の制
御を行なう制御プログラムと、紙幣を鑑別するための判
定式、センサからのデータ及び判定式から紙幣鑑別を行
なう鑑別プログラムとを格納し、コネクタ部にROMカ
ード100が挿入された場合にはROMカード100に
格納されている判定式及び鑑別プログラムを使用するよ
うになっていると共に、RAMカード101が挿入され
た場合には、内臓RAMに記憶されている挿入紙幣から
得られる紙幣の属性データをRAMカードに書込むこと
によって任意の紙幣の属性データを収集する。
Description
【0001】
本考案は紙幣識別装置に係り、特に卓上において簡便に使用するに好適で、I Cカード(ROMカード又はRAMカード)を相互利用可能な紙幣識別装置に関 する。
【0002】
従来から卓上等において紙幣(例えば米ドル紙幣)の真偽を鑑別するため、簡 便に使える卓上型の紙幣識別装置が用いられている。従来のこの種の識別装置と して、たとえば実公平1−42210号公報に記載のものがある。この公報に記 載のものも卓上に置いてその前面側の紙幣挿入口から紙幣を挿入すると、内部を 搬送される間に識別が行なわれ、正券紙幣であれば後方の紙幣送出口から機体上 面へ排出され、リジェクト紙幣である場合には前面側の紙幣挿入口へ返却される ようになされたものである。
【0003】
上記従来装置では、挿入した紙幣がリジェクト紙幣である場合、そのリジェク ト紙幣が紙幣挿入口へ返却されるので、後から挿入した紙幣の先端と返却途上に あるリジェクト紙幣の先端とが紙幣挿入口の近傍で衝突し、リジェクト紙幣が搬 送系内でジャミングを起こしたり、挿入紙幣およびリジェクト紙幣の端縁を傷め るという問題があった。また、リジェクト紙幣の返却があったときは、紙幣挿入 口へセットした紙幣を一旦取り除き、ついで返却されるリジェクト紙幣を抜き取 りその後改めて紙幣挿入口に次の紙幣をセットし直さなければならず、きわめて 面倒な操作を強いられると共に、稼働効率が悪いと言う問題があった。
【0004】 更に、上記紙幣識別装置では鑑別や必要な処理のためのプログラムを格納した ROMを内臓しており、新たな偽造紙幣や新規流通の紙幣が市場に出回り始めた ら、その新たな紙幣の情報に対応して、ROMに格納されている真正紙幣の情報 及び偽造紙幣、新規流通紙幣の情報を変更する必要がある。その場合、識別装置 の筐体を開けなければROMを交換出来ないので、ROM等についての知識がな い素人がROMを交換することは現実的には不可能である。更に又、紙幣識別装 置に通信装置を接続してコンピュータ等を接続することが考えられ、このように すれば新たな偽造紙幣が市場に出回り始めたときに、真正紙幣の新たな情報と偽 造紙幣の新たな情報を紙幣識別装置に直ちに送ることができる。しかし、この場 合には、ユーザに通信装置を設置するための費用が新たに必要であるという問題 がある。
【0005】 本考案は上述のような事情から成されたものであり、本考案の目的は、リジェ ット紙幣をその都度取り除く手数を解消すると共に、搬送系内でのジャミングの 発生を防ぎ、高能的に紙幣の識別作業を行うことができ、ROMカードの挿入に よって識別判定用のプログラムを置換し、RAMカードの挿入によって蓄積した 情報を収集できるようにした紙幣識別装置を提供することにある。
【0006】
本考案は、挿入された紙幣の真偽を鑑別してその鑑別処理に従って搬送処理す る卓上式の紙幣識別装置に関するもので、本考案の上記目的は、全体の制御及び 情報処理を行なう中央処理装置と、前記中央処理装置に接続されたプログラムを 格納した内臓ROMと、前記中央処理装置に接続され、前記制御に必要なデータ を記憶すると共に鑑別に必要な紙幣の属性データを記憶する内臓RAMと、RO Mカード又はRAMカードの挿入を受入れるコネクタ部とを具備し、前記内臓R OMは、紙幣搬送、表示等の装置の制御を行なう制御プログラムと、紙幣を鑑別 するための判定式、センサからのデータ及び前記判定式から紙幣鑑別を行なう鑑 別プログラムとを格納し、前記コネクタ部に前記ROMカードが挿入された場合 には前記判定式及び鑑別プログラムを使用せずに、前記ROMカードに格納され ている判定式及び鑑別プログラムを使用するようになっていると共に、前記コネ クタ部に前記RAMカードが挿入された場合には、前記内臓RAMに記憶されて いる挿入紙幣から得られる紙幣の属性データを前記RAMカードに書込むことに よって任意の紙幣の属性データを収集することによって達成される。
【0007】
本考案の紙幣識別装置が有する内臓ROMは、装置制御プログラムと、鑑別に 必要な判定式でできた判定テーブルと、センサから得て内蔵RAMに記憶された 紙幣の属性データを参照して判定テーブルから演算を行ない、紙幣の金種等を判 定する鑑別プログラムとを有しており、ROMカードが挿入されるとそれを検知 して、内臓ROM内の判定テーブル及び鑑別プログラムを使用せずにROMカー ドに用意されている判定テーブル及び鑑別プログラムを使用する。又、RAMカ ードが挿入されると、紙幣が挿入される度に内蔵RAMに上書きされて記憶され る紙幣の属性データをRAMカードに転送し、データ蓄積後にRAMカードを識 別装置から取外し、所定の装置(例えばパソコン等のデータ処理装置)に装填す ることによって、RAMカードに書込まれた紙幣の属性データを処理、分析する ことができる。これによって、新しく紙幣が発行された場合や偽造券が出回った 場合には、その紙幣に対応する判定テーブルを速やかに開発することができる。
【0008】
以下、本考案を、図面に示す実施例を参照して説明する。
【0009】 図1は本考案による紙幣識別装置1の外観を示し、図2はその縦断側面を、図 3は紙幣識別搬送路2の平面をそれぞれ示している。
【0010】 機体3は卓上等に安定して置くことができる細長形状を有するもので、その前 面側(図1では左側、図2、図3では右側)に紙幣50を1枚ずつ挿入し得る紙 幣挿入口4が設けられ、その下方の前面には、リジェクト紙幣排出口5aが開口 されている。紙幣挿入口4の上部には表示部6が設けられており、前面左右には スタートボタン7、ストップボタン8、クリアボタン9などの操作部材が配設さ れている。機体3の後方上部には機体の一部が上方へ突出され、その突出部3a の一面に前方に向け開口する紙幣送出口10が設けられ、この送出口10と前記 表示部6の背部側との間の機体上面が紙幣のスタック部11とされている。又、 機体3の後面側部には、本考案に用いるROMカード100又はRAMカード1 01の挿入を受入れるコネクタ部102が設けられている。
【0011】 機体3の内部には、紙幣挿入口4から紙幣送出口10にわたる紙幣識別搬送路 2が設けられている。この搬送路2は機体3の内部にその長手方向両側に配設さ れた機枠12,12を有し、この機枠12,12間に駆動回転される搬送ローラ 13,14,15が軸16,17,18に固定して設けられ、またこれらのロー ラに押し付けられて従動回転するローラ13´,14´,15´(図3では省略 )が設けられ、これら上下のローラ間で紙幣50を挟持搬送するようになってお り、水平搬送区間には紙幣50の上下を案内するガイド板19,20が対設され ており、この水平搬送区間より下位で紙幣挿入口4の下方位置にはリジェクト紙 幣収納部5が設けられている。
【0012】 上記水平搬送区間の後端には、上方に立上がるようにプーリー21,22,2 3間に巻回されたベルト24と、このベルト24に沿うようにプーリー25,2 6間に巻回されたベルト27が配設され、さらにプーリー23に対向してベルト 24を押圧するローラ26Aが設けられ、プーリー23とローラ26Aとの間か ら前記紙幣送出口10へ紙幣50を送出するようになっている。尚、プーリー2 6、ローラ26A間には紙幣ガイド板19Aが設けられている。
【0013】 前記水平搬送区間には、紙幣識別部を構成するカラーセンサS1及びS4、磁 気センサS2a,S2b,S2c,蛍光センサS3がそれぞれ配置されている。 尚、カラーセンサS1,蛍光センサS3は各々投受光タイプのセンサであり、紙 幣識別通路2の上下に対をなすように設けられており、カラーセンサS4は反射 式の投受光タイプの光学センサとなっている。カラーセンサS1及びS4、磁気 センサS2a〜S2c及び蛍光センサS3に関しては後述する。
【0014】 カラーセンサS1及びS4と磁気センサS2との間には切換装置28が設けら れている。この切換装置28は、機枠12,12間に支持された軸29に基部が 固定された2つの切換部材30,30を有し、この切換部材30,30は前記搬 送路2の各ローラによる紙幣の搬送経路に交差する進出位置と、この経路より下 位に下がる退去位置とにわたり変位可能とされ、図示しないストッパにより進出 位置と退避位置との各位置が定められるようになっている。
【0015】 軸29の切換部材30,30より外側位置にはローラ31,31が固定され、 また切換部材30,30の間の軸29上には太鼓形のローラ31Aが回転自在に 設けられ、このローラ31Aの下部位置にはプーリー32Aが設けられている。 ローラ14の軸17上のプーリー32とプーリー32Aとの間にベルト33が巻 装されていて、切換部材30,30が進出位置に置かれたとき、この切換部材3 0,30の下面とベルト33との間に紙幣50が通過できる間隔が形成されるよ うになっている。尚、プーリー32Aは、図示しないアームに支持され、このア ームを通じてベルト33の緊張とプーリー32Aのローラ31Aへの押し付けが 保証されている。上記軸17上のプーリー32には一方向クラッチ34が内臓さ れている。この一方向クラッチ34は、正転方向には不回転とし、逆転方向(図 では時計方向)には回転を許容するものである。この一方向クラッチ34の存在 理由は後述する。
【0016】 切換部材30,30を支持している軸29は摩擦クラッチ35を介して回転さ れるもので、軸29端に固着の固定摩擦部材36と軸29上のプーリー37に対 しバネ38を介して弾圧され、軸29上を摺動可能な可動摩擦部材39とが摩擦 接触されており、プーリー37の回転が摩擦クラッチ35を介して軸29に伝達 されるようになっている。
【0017】 駆動系は、図3、図4に示すように、可逆モータ40により回動されるギヤ4 1から軸18上のギヤ42に回転が伝達され、この軸18上のプーリー43から 軸17,29,16上のプーリー44,37,45にかけてベルト46が巻装さ れ、また、軸18上の他のプーリー47と軸48上のプーリー49とにベルト6 0が巻装されていて、これらにより全ての軸が正転駆動又は逆転駆動されるよう になっている。尚、上記実施例では、切換部材30,30の切換動作を駆動系の 回転によりクラッチ35を介して行なうようにしているが、これは他にソレノイ ドを用い、識別信号により励磁して切換えるようにしてもよい。又、紙幣識別搬 送路2はローラ構造としているが、ベルト構造であってもよい。
【0018】 次に、本紙幣識別装置1の内部構成について説明すると、図6は回路系を示す ブロック図である。メカクロック機構103は機体3内の紙幣識別搬送路2に設 けられており、紙幣の搬送距離に応じたタイミング信号TSを出力し、中央処理 装置(以下、単にCPUとする)110に入力されている。CPU110は識別 装置1全体の制御及び紙幣鑑別の情報処理を行うようになっており、必要なプロ グラムを格納したROM111と、制御や情報処理に必要なデータを格納するR AM112とが接続されており、スタートボタン7等の操作部材からの信号がC PU110に入力される。又、コネクタ部102はCPU102に接続されてお り、CPU110とコネクタ部102に挿入されたROMカード100又はRA Mカード101との間でデータ(プログラム)の授受を行なうようになっており 、CPU110は更に駆動回路104を介して可逆モータ40を回転駆動するよ うになっている。
【0019】 一方、磁気センサS2a〜S2cからの検知信号は増幅器120で増幅されて 後に、A/D変換器121でディジタル値に変換されてCPU110に入力され 、蛍光センサS3の検知信号も増幅器122で増幅されて後に、A/D変換器1 23でディジタル値に変換されてCPU110に入力される。又、透過式のカラ ーセンサS1の投光部材(発光ダイオード)の光量は、D/A変換器130を介 してCPU110によって制御され、紙幣50の透過光量信号は増幅器124で 増幅されて後に、A/D変換器125でディジタル値に変換されてCPU110 に入力される。一方、反射式のカラーセンサS4の投光部材(発光ダイオード) の光量は、D/A変換器131を介してCPU110によって制御され、紙幣5 0の反射光量信号は増幅器126で増幅されて後に、A/D変換器127でディ ジタル値に変換されてCPU110に入力される。
【0020】 ROMカード100には、新たな偽造紙幣や新規流通の紙幣が市中に出回った ときに対応するための判定式及び鑑別プログラムが格納されており、RAMカー ド101には、CPU110を介してRAM112の格納データを吸い上げて格 納する機能が具備されている。ROM111,RAM112とROMカード10 0、RAMカード101とのメモリマップは図7に示すようになっており、アド レス“0000”より“7FFF(16進表示)”がROM領域(32K)とな っており、通常処理領域と判定処理領域とに分かれている。又、アドレス“80 00(16進表示)”以降の22K領域がICカード領域となっており、ROM カード100がコネクタ部102に挿入された場合には判定処理領域となり、R AMカード101が挿入された場合にはデータ収集用の領域となる。アドレス“ D800(16進表示)”以降はRAM領域となっている。
【0021】 このような構成において、その動作を図8のフローチャートを参照して説明す る。 先ず、スタートボタン7等の操作によって動作がスターとすると、回路系及び 機械系の必要なイニシャル処理が行なわれ(ステップS1)、CPU110は紙 幣識別装置1にICカードが挿入されているか否か、挿入されていればROMカ ード100又はRAMカード101かを判別する。この場合、図7のメモリマッ プに従って先ずアドレス“8000”にデータ“aa”が存在するか否かを判定 し(ステップS2)、データ“aa”が存在すればROMカード100が挿入さ れていると判定し(ステップS3)、データ“aa”が存在しなければROMカ ード100は挿入されていないと判定する。そして、ROMカード100が挿入 されていない場合には、CPU110は更にアドレス“8000”に所定の値を 書込むと共に、その書込値を読取る(ステップS10)。書込値と読取値が等し ければRAMに情報が書込まれていると判断されるので、RAMカード101が 挿入されていると判断され(ステップS11)、読取値が書込値と異なればRA Mに情報が書込まれているとは判断できないので、カード無しと判定する(ステ ップS14)。
【0022】 カード無しと判定された場合には内臓ROM111の判定式を使用した処理( ステップS15)となるが、次にその動作を説明する。 紙幣挿入口4から紙幣50を挿入すると、その紙幣50は機体3内の紙幣識別 搬送路2の正転駆動により後方へ搬送され、その搬送路2に設けられたカラーセ ンサS1及びS4、磁気センサS2a,S2b,S2c,蛍光センサS3により 真偽等が識別される。即ち、磁気センサS2a〜S2cは搬送される紙幣50に 対して、図9の(A)に示す如く、ラインL1〜L3上の磁気量及び磁気量分布 を計測し、例えばラインL2に関しては同図(B)に示すようなデータを得る。 蛍光センサS3は紙幣50の光量及び分布を計測することにより紙質を識別し、 透過式のカラーセンサS1は紙幣50の厚み、長さを計測し、反射式のカラーセ ンサS4は紙幣50の光量及び分布を計測することにより、インクの材質を識別 する。CPU110は上記各結果に基づいて、紙幣50の真偽鑑別を行なうが、 その鑑別はROM111の判定処理領域に格納されている鑑別プログラムに従っ て行なわれる。例えば磁気量及びその分布が図9(B)の場合、その判定式は、 数1のようになっている。
【数1】 a−b≧A1 a−c≧B1 このとき切換部材30,30は、プーリー37の正転により軸29が摩擦クラッ チ35を介して回転され、搬送路2から退避した位置で図示しないストッパに係 止され、以後プーリー37は摩擦クラッチ35の滑りにより空転する。
【0023】 前述の識別結果が正券紙幣と判断された場合はそのまま搬送されて紙幣送出口 10から送出され、スタック部11上に集積される。上記識別部の各センサによ りリジェクトすべき紙幣と判断された場合は、その識別信号によりそのリジェク ト紙幣の後端が蛍光センサS3を通過した時点でモータ40が逆転駆動し、ベル ト46に接触しているプーリー37が逆転することにより軸29が摩擦クラッチ 35を介して回され、切換装置28の切換部材30,30が搬送路2と交差する 位置(図2の状態)に進出して図示しないストッパに係止されて停止し、以後プ ーリー37は摩擦クラッチ35の滑りにより空転する。
【0024】 したがって送出されるリジェクト紙幣は、切換部材30,30と、一方向クラ ッチ34を介して逆転するベルト33との間に進入し、ベルト33とこのベルト 33に追従回転するローラ31Aとの間にくわえ込まれてリジェクト紙幣収納部 15内へ送入される。リジェクト紙幣収納部5へ送入されたリジェクト紙幣は、 その一端が機体3の前面のリジェクト紙幣排出口5aから突出し、取出すことが できる状態に収納される。
【0025】 リジェクト紙幣がリジェクト紙幣収納部5へ収納された時点(実際はリジェク ト紙幣が逆送されてその紙幣の後端がセンサS3を通過した後、所定時間経過時 点)で次の紙幣を受入れるために可逆モータ40が正転回転し、ローラ13,1 4,15、ベルト24,27、ローラ26Aが正転される。ここで軸17とロー ラ32との間に一方向クラッチ34が介在されていずに軸17とローラ32が固 定されていると仮定すると、前述のローラ14の正転時にローラ32、ベルト3 3、ローラ32Aも正転され、リジェクト紙幣の後端がベルト33、ローラ31 A近傍にある場合にはにリジェクト紙幣の後端がベルト33、ベルト31Aに再 度くわえこまれて、リジェクト紙幣収納部5から紙幣識別搬送路2へ再び送り出 され、次の挿入紙幣と重なった状態で正転方向へ搬送される不都合が生じる。そ こで軸17とローラ32の間に一方向クラッチ34を介在させ、可逆モータ40 の正転回転時にはローラ14、ベルト33を回転させないようにしている。ロー ラ31Aもベルト33が押圧されるので逆転しかされず、モータ40の正転時は ベルト33の停止を通じて停止が維持され、挿入されて正転送りされる紙幣の下 面のガイドとして機能する。
【0026】 一方、上記ステップS2及びS3でROMカード100がコネクタ部102に 挿入されていると判定されると、内臓ROM111の鑑別プログラム及び判定式 は使用せず、ROMカード100の鑑別プログラム及び判定式を使用する(ステ ップS4)。即ち、カード無しの場合には、図7に示す如くROM領域の判定処 理領域に格納されたプログラムに従って識別を行なうが、ROMカード100が 挿入されるとその検知に従って、内臓ROM111の判定処理領域は使用せず、 挿入されたROMカード100のアドレス“8000(16進表示)”以降を判 定処理領域として使用する。ROMカード100には、例えば図9(C)の磁気 量特性に対して、
【数2】 a−b≧A2 a−c≧B2 d≦c なる判定式が格納されており、かかる判定式に基づいて紙幣の真偽を識別する。 尚、ROMカード100が挿入された場合、内臓RAM112の領域は変化せず 、カード無しの場合と同様に動作する。
【0027】 また、上記ステップS10及びS11でRAMカード101が挿入されている と判定された場合、紙幣50に対する識別は内蔵ROM111の判定処理領域を 使用して行ない、紙幣1枚が挿入され処理される毎に、内蔵RAM112に記憶 されたデータをCPU110を介してRAMカード101に転送し(ステップS 13)、転送されたデータをRAMカード101内のRAMに格納する。RAM カード101のメモリ領域は図7のアドレス“8000(16進表示)”以降が 使用され、データ収集用に供される。
【0028】 尚、上述ではROMカード100,RAMカード101の挿入及びカード無し をソフト的に検知しているが、ICカードにマーク等を付しておいて読取るよう にしても良く、機械的な結合関係で検知するようにしても良い。又、上述では1 つのコネクタ部102にROMカード100又はRAMカード101を挿入する ようにしているが、各専用のコネクタ部として2つ設けるようにしても良い。R AMカードにデータを収集するに際しては、内蔵ROMの鑑別プログラムによっ て挿入される全ての紙幣のデータを収集することにしているが、リジェクトする 紙幣のみのデータを収集するようにしても良い。
【0029】
以上説明したように本考案によれば、ROMカードを挿入することによって内 蔵ROMの判定テーブルを使用しないようにし、ROMカードに格納されている 判定式を使用して紙幣の識別を行なうようになっているので、新たな偽造紙幣や 新規流通の紙幣の出現に迅速に対応することができる。RAMカードを挿入する ことによって紙幣識別装置に蓄積されているデータを収集できるので、新たに通 信手段を設けることなしに、RAMカードを運搬することによって適宜データ処 理を実行できる。
【図1】本考案による紙幣識別装置の一実施例の外観を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】本考案の紙幣識別装置の略示縦断面図である。
【図3】本考案の紙幣識別装置の紙幣識別搬送路の平面
図である。
図である。
【図4】本考案の紙幣識別装置の駆動系の一例を示す構
成図である。
成図である。
【図5】本考案の紙幣識別装置の切換装置部分の斜視図
である。
である。
【図6】本考案の内部構成例を示すブロック図である。
【図7】メモリマップの一例を示す図である。
【図8】本考案の動作例を示すフローチャートである。
【図9】本考案による磁気量及び分布の計測を説明する
ための図である。
ための図である。
1 紙幣識別機 2 紙幣識別搬送路 3 機体 4 紙幣挿入口 5 リジェクト紙幣収納部 5a リジェクト紙幣排出口 10 紙幣送出口 50 紙幣 100 ROMカード 101 RAMカード 110 CPU(中央処理装置) 111 ROM 112 RAM
Claims (2)
- 【請求項1】 挿入された紙幣の真偽を鑑別してその鑑
別処理に従って搬送処理する卓上式の紙幣識別装置にお
いて、全体の制御及び情報処理を行なう中央処理装置
と、前記中央処理装置に接続されたプログラムを格納し
た内臓ROMと、前記中央処理装置に接続され、前記制
御に必要なデータを記憶すると共に鑑別に必要な紙幣の
属性データを記憶する内臓RAMと、ROMカード又は
RAMカードの挿入を受入れるコネクタ部とを具備し、
前記内臓ROMは、紙幣搬送、表示等の装置の制御を行
なう制御プログラムと、紙幣を鑑別するための判定式、
センサからのデータ及び前記判定式から紙幣鑑別を行な
う鑑別プログラムとを格納し、前記コネクタ部に前記R
OMカードが挿入された場合には前記判定式及び鑑別プ
ログラムを使用せずに、前記ROMカードに格納されて
いる判定式及び鑑別プログラムを使用するようになって
いると共に、前記コネクタ部に前記RAMカードが挿入
された場合には、前記内臓RAMに記憶されている挿入
紙幣から得られる紙幣の属性データを前記RAMカード
に書込むことによって任意の紙幣の属性データを収集で
きるようになっていることを特徴とする紙幣識別装置。 - 【請求項2】前記ROMカード又は前記RAMカードの
前記コネクタ部への挿入の有無を、前記中央処理装置に
よる特定アドレスに対するデータの読取、並びに特定番
地へのデータの書込及び読取によって識別するようにな
っている請求項1に記載の紙幣識別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993071452U JP2605674Y2 (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 紙幣識別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001216551A (ja) * | 2000-02-03 | 2001-08-10 | Toshiba Corp | 検知装置 |
JP4630415B2 (ja) * | 2000-02-03 | 2011-02-09 | 株式会社東芝 | 検知装置 |
JP2003523025A (ja) * | 2000-02-14 | 2003-07-29 | キャッシュコード カンパニー インコーポレーテッド | 取り外し可能なフラッシュメモリを備えた紙幣鑑定機 |
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