JPH0736159Y2 - ファン - Google Patents

ファン

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JPH0736159Y2
JPH0736159Y2 JP11465490U JP11465490U JPH0736159Y2 JP H0736159 Y2 JPH0736159 Y2 JP H0736159Y2 JP 11465490 U JP11465490 U JP 11465490U JP 11465490 U JP11465490 U JP 11465490U JP H0736159 Y2 JPH0736159 Y2 JP H0736159Y2
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JP
Japan
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fan
balance piece
hole
spring
balance
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP11465490U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0471799U (ja
Inventor
正士 泙野
伸吉 小沢
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Aisin Chemical Co Ltd
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、例えば内燃機関の冷却装置に用いるファンに
関するものである。
【従来の技術】
乗用車やトラックをはじめとする内燃機関の冷却装置に
は、第1図および第2図に示すような冷却ファンが設け
られる。この冷却ファン1は中央のボス部8の周囲に複
数枚のブレード9を配置したもので、合成樹脂を一体に
射出成形して製造される。ファン1は一般にベアリング
およびシャフトで支持され、前者は電動モータにより、
後者は油圧モータにより回転駆動される。 ファン1には静寂かつ円滑に回転することが求められて
いるが、アンバランスがあると振動や騒音が発生し、車
両の乗り心地が悪くなってしまう。また、振動はベアリ
ングやオイルシールの寿命低下の原因にもなっている。
アンバランスは、ファンの取付け精度が低くファンの回
転軸と駆動軸の回転軸とが一致していないときや、ファ
ン自体の重心が回転中心からずれているときに生じる。
そのため、ファンの取付け精度を上げるとともにファン
自体の重心を回転中心に一致させてバランスをとること
が必要である。 取付け精度に起因するアンバランスは、実開昭60-6899
号公報に開示されているように、寸法精度が高いベアリ
ング外周面を利用してファンの位置決めを行ない、ファ
ンの取付け精度を上げることにより解決することが出来
る。同公報の方法によればベアリング外径の寸法公差を
φ▲22 0 -0.009▼、ファン取付け部内面の寸法公差をφ
▲22+0.09 +0.02▼と非常に厳しく設定しているが、この
方法はコストアップの原因になる。また、ファン自体の
アンバランスはファン取付け部のクリアランスをつめて
も解決されない。 アンバランスのもう一つの要因であるファン自体の重心
のずれは、金型の寸法誤差や成形時に樹脂が不均一に収
縮することにより生じる。一般の車両に用いるファンの
場合、アンバランス量の規格は25g・cm以下と規定され
ており、金型に修正を加えれば規格を満たすことができ
る。しかし、特に静寂さが必要な高級車や長寿命が求め
られる車両の場合にはアンバランス量を6g・cm以下に抑
える必要があるため、金型の修正のみでこの規格を満た
すことは困難である。 重心の偏りによるアンバランスを修正するにはファンを
成形後に削ったり、樹脂製のバランスピン10を取付ける
方法がある(第1図参照)。ところが樹脂製のバランス
ピン10は比重が小さく、ピン10のみで調整可能なアンバ
ランス量は限られる。比重が大きな金属製のバランスク
リップも考えられたが、クリップのように相手部材を挟
む形状のものを製造するには、金属板を複数の型を用い
て折ったり曲げたりする複雑な工程を要し、コストがか
かる。
【考案が解決しようとする課題】
本考案は前記の課題を解決するためなされたもので、ア
ンバランスが小さく、製造が容易で安価なファンを提供
することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するためになされた本考案のファンを
実施例に対応する第1図および第2図を用いて説明す
る。 同図に示すように本考案のファン1は、金属線材の一部
または全部をコイル状に巻いたばね5を含むバランスピ
ース2がファン1の孔部3に装着され、ばね5の側面が
孔部3の内壁に圧接していることを特徴とする。 また、バランスピース2の一方または両方の端部6a・6b
をばね5の外側に突き出して孔部3の内壁に圧接させて
も良い。
【作用】
本考案のファン1は、孔部3にバランスピース2を装着
することによって重心と回転中心とが一致し、アンバラ
ンスを低減している。孔部3内のバランスピース2は、
巻径方向に圧縮されたばね5の反発力で孔部3の内壁に
圧接し、ファン1の回転で抜け落ちることはない。ま
た、バランスピース2の端部6a・6bがばね5よりも外側
に突き出しておけば、端部6a・6bは大きな反発力で孔部
3の内壁にくい込み、ストッパとして作用する。
【実施例】
以下、本考案の実施例を説明する。 第1図は本考案のファン1の縦断面図、第2図はファン
1の正面図である。 このファン1は、中央のボス部8と複数枚のブレード9
とで構成される。ボス部8の周縁部にはその円周に沿っ
て、バランスピース2を装填するための複数の孔部3が
等間隔に形成されている。このファン1は、例えばポリ
プロピレンや6−ナイロンのような合成樹脂や、それに
ガラス成分を加えた原料を射出成形して一体に製造され
る。 バランスピース2は、第3図に示すように金属製の線材
を円筒状に巻いて加工したコイルばね5であり、その外
径は孔部3の内径よりも若干大きく設定されている。こ
のバランスピース2は、例えばステンレス線やベリリウ
ム銅線、ピアノ線のような汎用の金属線材を一般のばね
製造装置で加工して得たコイルばねを、所望の重量にな
るように切断して作成される。バランスピース2の重量
は、材料である金属線材の長さや太さを変えることによ
り任意の設定される。例えば、0.8g、1.6g、2.3g……と
様々な重量のものを揃えておく。 ファン1のアンバランスを修正する場合には、釣合い試
験機を用いて重心の偏心方向を偏心量とを測定した後、
偏心量に応じた重量のバランスピース2を偏心方向と逆
方向の孔部3に装着する。するとファン1の重心がバラ
ンスピース2側に移動し、アンバランスが低減される。
バランスピース2は金属製で比重が大きいため、大きな
アンバランスも容易に修正可能である。 バランスピース2の外径は、孔部3の内径よりも若干大
きいため、ファン1に装着する際はばね5の径を孔部3
に合わせて縮めながら挿入する。孔部3内に挿入された
バランスピース2はばね5の弾性により径方向に膨らん
で孔部3の内壁に圧接するため、ファン1の回転により
抜け落ちることはない。 バランスピース2は、第3図に示したもの以外にも様々
な形状のものが使用出来る。 第4図に示すバランスピース2は、ばね5の中央部を膨
らませて樽形にし、ばね5の孔部3内壁への圧接力を高
めたものである。 第5図に示すバランスピース2は、ばね5の一端部を大
径にしたものである。孔部3にはファン成形時の型抜き
の都合でテーパーがついており開放側が多少大径になっ
ているため、この形状のバランスピース2は孔部3の内
壁により強固に圧接する。 第6図に示すバランスピース2は、第2図に示したバラ
ンスピース2を変形し、金属線材の両方の端部6a・6bを
ばね5の外側に突き出したものである。第7図に示すバ
ランスピース2は第4図に示したバランスピース2の両
方の端部6をばね5の外側に突き出したものである。第
8図のバランスピース2は第5図に示したバランスピー
ス2の両方の端部6をばね5の外側に突き出したもので
ある。 第6図〜第8図に示すバランスピース2は、端部6をば
ね5と同様に湾曲させながら孔部3に装着する。すると
ばね5が孔部3の内壁に圧接するとともに、比較的鋭利
な端部6は孔部3の内壁にくい込み、抜け防止のストッ
パとして作用する。また、第9図に示すバランスピース
2のように金属線材の一端のみをばね5の外側に突き出
したものでも、同様の効果が得られる。 なお、上記の実施例では本考案のバランスピース2をそ
のまま孔部3に装着しているが、ファン1の材料の融点
よりも高温にバランスピース2自体を昇温し、孔部3に
挿入して融着しても構わない。また、バランスピース2
の装着に所定重量の接着剤を併用しても良い。
【考案の効果】
以上、詳細に説明したように本考案のファンはコイル状
のバランスピースの装着によりアンバランスが解消さ
れ、回転時の騒音や振動の発生が極めて低い。ファンの
回転によりバランスピースが外れることがなく信頼性が
高い。また、ファンに装着されるバランスピースは、汎
用のコイルばねの製造装置を用いて金属線材をコイル状
に加工するだけで容易に製造出来、極めて低コストであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用するファンの縦断面図、第2図は
その正面図、第3図〜第9図は本考案のファンを構成す
るバランスピースの拡大斜視図である。 1……ファン、2……バランスピース 3……孔部、5……ばね 6a・6b……端部、8……ボス部 9……ブレード、10……バランスピン

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属線材の一部または全部をコイル状に巻
    いたばねを含むバランスピースがファンの孔部に装着さ
    れ、ばねの側面が孔部の内壁に圧接していることを特徴
    とするファン。
  2. 【請求項2】前記バランスピースの一方または両方の端
    部がばねの外側に突き出し、孔部の内壁に圧接している
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    ファン。
JP11465490U 1990-10-31 1990-10-31 ファン Expired - Lifetime JPH0736159Y2 (ja)

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JP11465490U JPH0736159Y2 (ja) 1990-10-31 1990-10-31 ファン

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JP11465490U JPH0736159Y2 (ja) 1990-10-31 1990-10-31 ファン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0471799U JPH0471799U (ja) 1992-06-25
JPH0736159Y2 true JPH0736159Y2 (ja) 1995-08-16

Family

ID=31862360

Family Applications (1)

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JP11465490U Expired - Lifetime JPH0736159Y2 (ja) 1990-10-31 1990-10-31 ファン

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Families Citing this family (6)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006057087B3 (de) * 2006-12-04 2008-06-19 Minebea Co., Ltd. Laufrad für ein Gebläse
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JP6466494B2 (ja) * 2017-03-14 2019-02-06 株式会社東芝 ブッシュ、回転機械、及び空気調節装置
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CN110280501B (zh) * 2019-07-25 2024-07-12 苏州诠泰智能装备有限公司 一种电感机能自动测试机

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JPH0471799U (ja) 1992-06-25

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