JPH0735986A - 倒立型及び正立型顕微鏡 - Google Patents

倒立型及び正立型顕微鏡

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JPH0735986A
JPH0735986A JP6093427A JP9342794A JPH0735986A JP H0735986 A JPH0735986 A JP H0735986A JP 6093427 A JP6093427 A JP 6093427A JP 9342794 A JP9342794 A JP 9342794A JP H0735986 A JPH0735986 A JP H0735986A
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Itaru Endo
到 遠藤
Yoshihiro Kono
芳弘 河野
Yasushi Kaneko
泰 金子
Kazuo Kajitani
和男 梶谷
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/36Microscopes arranged for photographic purposes or projection purposes or digital imaging or video purposes including associated control and data processing arrangements

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、等しい投影倍率を持った撮影光路の
増加を目的とする。 【構成】光源3と、光源3で発生させた照明光を試料9
へ照射する照明光学系4と、試料9から物体光が入射す
る対物レンズ11と、対物レンズ11を通過した光の光
路上に設けられ前記試料9の第1次像を形成する結像レ
ンズ15と、対物レンズ11と前記第1次像との間の光
路上に配置され前記対物レンズ11を通過した光を互い
に異なる3方向以上の方向に分岐する光分岐手段16,
22と、前記光分岐手段16,22で分岐された複数の
光のうち一つの分岐された光が入射する観察光路23
と、前記光分岐手段16,22から他の分岐光がそれぞ
れ入射し互いに等しい像倍率を有する複数の撮影光路1
7とを具備した顕微鏡。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料像を接眼レンズで
観察し及びスチールカメラ,TVカメラで撮影するため
の複数の光路を必要とし、また培養細胞等の位相物体試
料の像を観察及び撮影するための顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】接眼レンズを通して行う目視観察と共
に、スチールカメラやTVカメラを鏡体に取り付けてそ
れらカメラで試料の拡大像を撮影できるようにした顕微
鏡が知られている。特公平4−30565公報には、試
料の拡大像の光を撮影光路へ導くための光学素子を備え
た顕微鏡が開示されている。この顕微鏡は、対物レンズ
からの光を撮影光路へ導びくための第1の光学素子と、
対物レンズからの光を観察光路へ導くための第2の光学
素子とを備えている。この顕微鏡では、第1の光学素子
を光軸に対して直交する方向に三段階に切換えることに
よって、2方向の撮影光路が選択可能となり、観察光路
に加えてTVカメラ又はスチールカメラ等の撮影光路が
適宜選択できる。
【0003】また、特開平3−172816号公報に
は、第2の光学素子で反射(分岐)された観察光路の途
中にビ―ムスプリッタ―が介挿され、このビ―ムスプリ
ッタ―により対物レンズからの光を観察光路のみならず
撮影光路へも同時に導く顕微鏡が開示されている。
【0004】近年、生命科学の研究分野では、高感度撮
像デバイスの開発,蛍光試薬の発達等に伴い、微弱蛍光
観察,微弱測光等の人間の目では検出できない極微弱光
を検出する研究実験が増大している。又、ビデオマイク
ロスコピ―という観察手法においては、試料(標本)か
らの光に変調、例えば微分干渉効果を加え、この変調さ
れた像を別途撮像デバイスで検出した映像に画像処理
(エンハンス)することによって、動きのある標本の移
動量,位置の検出感度の向上を図るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た顕微鏡においてもまだ解消すべき次のような課題があ
った。 (1)撮影光路の数が少ない。すなわち、TVカメラと
写真を得るためのスチールカメラとの併設による2撮影
光路は当然必要であるが、2種類以上のTVカメラの併
設及び使い分けができない。
【0006】例えば、微弱蛍光観察においては、空間分
解能の向上を図るためのク―ルドCCDカメラ,時間分
解能の向上を図るためフォトダイオ―ドアレイ、それ
に、標本の形態記録用に小型CCDカメラとの3種類の
TVカメラを設置する必要があるので、少なくとも3つ
以上の撮影光路が必要となる。
【0007】なお、特公平4−30565号公報におけ
る倒立顕微鏡においては、第1の光学素子を三段階に切
換えることで2方向(手前側と左側)の撮影光路が確保
されているが、手前側の撮影光路は35mmのスチール
カメラ専用である。したがって、TVカメラは1台しか
取付けることができない。 (2)各々の撮影光路に形成される像の大きさが正確に
一致しない。すなわち、複数のTVカメラで像を撮像し
た場合、得られた各映像の大きさを正確に把握し、映像
の重ね合せや、比較を行うことによって、標本の時間経
過に伴う変化や動きを正確に測定する手法が提唱されて
いるが、各像の大きさが不一致の場合、これらの手法を
採用できない。 (3)各撮影光路や観察光路において光量損失が大き
く、しかも各撮影光路や各観察光路の光量損失量が一致
しない。
【0008】例えば、一般的な倒立顕微鏡では、観察鏡
筒までの光の反射回数は3回もあり、反射に伴う光量ロ
スと像の劣化は著しい。特に倒立顕微鏡では観察像の向
きとして標本を上方から見た方向に一致させる慣例があ
り、反射回数は奇数回である必要上、観察光路の反射回
数として1回,3回,5回等が選ばれる。
【0009】例えば、特開平3−172816号公報に
おいては、観察光路を1回の反射で観察鏡筒に導き、観
察光路の途中にビ―ムスプリッタ―を挿脱可能にして、
TVカメラや写真装置を取付ける付属装置へ光を導びく
構成が開示されている。しかし、観察鏡筒内にビ―ムス
プリッタ―による光路の延び量を補正するためのプリズ
ムを予め組込んでおく必要があるので、観察光量のロス
や像の劣化が生じやすい。
【0010】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、撮影光路として等しい投影倍率を持った3
つ以上の光路が確保でき、生命科学等の研究分野におい
ても、有用で種々の研究要望に対応できる倒立型顕微鏡
及び正立型顕微鏡を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下のような手段を講じた。請求項1に対
応する本発明は、上方から試料に照射された光をこの試
料の下方に位置する対物レンズ及び結像レンズに順次導
き、結像レンズの下側に配設された第1の光学素子で結
像レンズを下方へ透過した光の一部を撮影光路に導き、
さらに、この第1の光学素子を下方へ透過した光の一部
を第2の光学素子で観察光路に導く倒立顕微鏡におい
て、第1の光学素子は前記結像レンズを下方へ透過した
光を互いに異なる3方向以上の撮影光路に分岐し、第2
の光学素子は第1の光学素子を下方へ透過した光を観察
光路へ導くとともに光を下方へ透過させて新たな撮影光
路へ導き、かつ、結像レンズにて各撮影光路内に結像さ
れる試料の像の像倍率を等しく設定したものである。
【0012】請求項2に対応する本発明は、照明光を発
生する光源と、前記光源で発生させた照明光を試料に照
射する照明光学系と、前記試料の下方に配置され前記試
料の像を拡大する対物レンズと、前記対物レンズを通過
した光の光路上に設けられ前記対物レンズからの光を集
光し前記試料の像を結像させる結像レンズと、前記結像
レンズを通過した光の光路上に設けられ前記結像レンズ
を通過した光を互いに異なる3方向以上の複数方向に分
岐する第1の光学素子と、前記第1の光学素子で分岐さ
れた分岐光の光路上に設けられ前記第1の光学素子から
入射する前記分岐光を観察光路を含む複数方向に導く第
2の光学素子と、前記第1の光学素子及び前記第2の光
学素子で導かれた光が入射し互いに等しい像倍率を有す
る複数の撮影光路と、前記観察光路に設けられ前記結像
レンズにより前記観察光路内で結像した試料像をリレー
するためのリレーレンズ系と、前記観察光路に設けられ
前記リレーレンズ系でリレーされた前記試料像を観察す
るための接眼レンズとを具備した倒立型顕微鏡である。
【0013】請求項3に対応する本発明は、照明光を発
生する光源と、前記光源で発生させた照明光を試料へ照
射する照明光学系と、前記試料の上方に配置され前記試
料から物体光が入射する対物レンズと、前記対物レンズ
を通過した光の光路上に設けられ前記対物レンズを通過
した光が入射し前記試料の第1次像を所定位置に形成す
る結像レンズと、前記結像レンズを通過した光の光路上
に設けられ前記結像レンズを通過した光を互いに異なる
3方向以上の方向に分岐する光分岐手段と、前記光分岐
手段で分岐された複数の光のうち一つの分岐された光が
入射する観察光路と、前記光分岐手段から他の分岐光が
入射し互いに等しい像倍率を有する複数の撮影光路と、
前記観察光路に設けられた瞳変調可能なリレーレンズ系
とを具備した正立型顕微鏡である。
【0014】請求項4に対応する本発明は、照明光を発
生する光源と、前記光源で発生させた照明光を試料へ照
射する照明光学系と、前記試料に対向配置され前記試料
から物体光が入射する対物レンズと、前記対物レンズを
通過した光の光路上に設けられ前記試料の第1次像を形
成するため前記対物レンズを通過した光を所定位置に結
像させる結像レンズと、前記対物レンズと前記第1次像
との間の光路上に配置され前記対物レンズを通過した光
を互いに異なる3方向以上の方向に分岐する光分岐手段
と、前記光分岐手段で分岐された複数の光のうち一つの
分岐された光が入射する観察光路と、前記光分岐手段か
ら他の分岐光がそれぞれ入射し互いに等しい像倍率を有
する複数の撮影光路とを具備した顕微鏡である。
【0015】
【作用】請求項1に対応する倒立型顕微鏡においては、
結像レンズを下方へ透過した光が入射される第1の光学
素子は、この結像レンズを下方へ透過した光を互いに異
なる3方向以上の撮影光路に分岐させる。したがって、
スチールカメラやTVカメラ等の画像撮影機器を3台以
上取付けることが可能となる。
【0016】さらに、結像レンズにて前記各撮影光路内
に結像される前記試料の像の像倍率が等しく設定されて
いるので、上述した3台以上の各画像撮影機器で撮影さ
れた同一試料(標本)の大きさが一致するので、各画像
を比較対照したり、画像処理が容易に行える。
【0017】また、第2の光学素子に対して、通常の第
1の光学素子を下方へ透過した光を観察光路へ導く機能
の他に、この光を下方へ透過させて新たな撮影光路へ導
く機能が付加されているので、さらに多くのTVカメラ
等の撮影機器が装着できる。この場合、新たな撮影光路
内に結像される像の像倍率を第1の光学素子における各
撮影光路の像倍率に等しく設定されているので、上述し
た第1の光学素子にて分岐された各撮影光路に装着され
る各撮影機器と同一条件の画像が得られる。
【0018】請求項2に対応する発明によれば、上記倒
立型顕微鏡と同様に、互いに等しい投影倍率を持った3
つ以上の光路が確保できる。また、観察光路内にリレー
レンズ系を備えているので、観察光路内に結像する試料
の第1次像をリレーレンズ系にて平行光束の状態で接眼
レンズ近傍までリレーすることができる。
【0019】請求項3に対応する本発明によれば、上記
倒立型顕微鏡と同様に、正立型顕微鏡において互いに等
しい投影倍率を持った3つ以上の光路が確保できる。ま
た、観察光路に設けられた瞳変調可能なリレーレンズ系
により対物レンズの瞳像を変調することができる。した
がって、蛍光観察と位相差観察の同時観察が可能にな
る。請求項4に対応する本発明によれば、互いに異なる
3方向以上の撮影光路が得られ、各撮影光路において撮
像倍率の等しい試料像が結像される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (第1実施例)図1〜図3は、本発明を倒立顕微鏡に適
用した実施例を示している。図1は、倒立顕微鏡におけ
る各光学系の相互位置関係を示す透視斜視図であり、図
2は同顕微鏡を側面から見た透視図であり、図3は同顕
微鏡を正面から見た透視図である。
【0021】この倒立顕微鏡は、鏡体ハウジング1の上
端に照明ハウジング2が取付けられ、照明ハウジング2
内に光源3が収納されている。光源3から出力された光
4は反射ミラー5で進行方向を下方に変更される。下方
に曲げられた光4は、視野絞り6を通過してコンデンサ
レンズ7に入射する。コンデンサレンズ7が光4をステ
ージ8上に載置された試料9上に集光する。この試料9
を通過した光はステージ8の下側に配設されたレボルバ
10に支持された対物レンズ11へ入射する。
【0022】対物レンズ11を通過した光は、光軸に対
して45度傾斜したダイクロイックミラ―を内蔵した蛍
光キュ―ブ12へ入射される。この蛍光キュ―ブ12
は、落射照明系13の光源14から照明光が入射され
る。
【0023】蛍光キュ―ブ12の下側には、対物レンズ
11から入射する光を焦点距離の位置に結像させる結像
レンズ15が配設されている。図1中、符号29a〜2
9dは結像レンズ15による試料9の第1次像が形成さ
れる位置を示す。この結像レンズ15を通過した光は第
1の光学素子16に入射する。
【0024】第1の光学素子16は、図1に示すよう
に、光軸に直交する方向に互いに接して配列された3個
の半透過プリズム16a,16b,16cで構成されて
いる。各半透過プリズム16a〜16cは、それぞれ上
方から入射される光を、下方に透過すると共に、それぞ
れ入射光の光軸と直交しかつ互いに90°異なる方向に
反射する半透過面を有する。
【0025】具体的には、半透過プリズム16aは上方
から入射した光を下方に透過すると共に、当該入射光を
第1の撮影光路17a方向(左方向)に導く。中央の半
透過プリズム16bは上方から入射した光を下方に透過
すると共に、当該入射光を第2の撮影光路17b方向
(手前方向)に導く。半透過プリズム16cは上方から
入射した光を下方に透過すると共に、当該入射光を第3
の撮影光路17c方向(右方向)に導く。
【0026】3個の半透過プリズム16a,16b,1
6cは図中点線で示す支持台18に移動自在に支持され
ている。支持台18に支持された半透過プリズム16
a,16b,16cは、先端が鏡体ハウジング1の外壁
に露出した位置調整ツマミ19によって、その水平位置
がA,B,Cの3段階に移動可能である。位置調整ツマ
ミ19をA位置に停止させると、半透過プリズム16a
が光4の光路上に配置され、光4が撮影光路17aに導
かれて位置29aで結像する。位置調整ツマミ19をB
位置に停止させると、半透過プリズム16bが光路上に
配置され、光4が撮影光路17bに導かれて位置29b
で結像する。位置調整ツマミ19をC位置に停止させる
と、半透過プリズム16cが光路上に配置され、光4が
撮影光路17cに導かれて位置29cで結像する。すな
わち、任意の半透過プリズム16a,16b,16cを
入射光の光軸位置に選択的に移動できる。その結果、観
察者は結像レンズ15を通過した光を第1〜第3の撮影
光路17a〜17cのうちの任意の撮影光路に導くこと
が可能である。
【0027】なお、第1の光学素子16を構成する各半
透過プリズム16a〜16c及び第2の光学素子22の
半透明ミラーの光学特性は任意に変更できる。例えば、
反射率を0〜100%の範囲でZnS−Agの薄膜の蒸
着により膜厚を選定することで選択できる。
【0028】また、研究者の実験目的によって、第1,
第2の光学素子16,22に求められる要求仕様は様々
であるので、半透過プリズム16a〜16cの反射率/
透過率においても、80/20%,50/50%,10
0/0%,0/100%の種類が考えられる。また、2
波長以上の蛍光を同時測光する場合は、半透過プリズム
16a〜16cの代りに短波長光を反射し、長波長光を
透過する特性を持ったダイクロイックミラ―を用いる。
撮影光路17aと17b、又は撮影光路17cと17d
にTVカメラや測定系素子を配置して同時比較測光する
ことが可能である。さらに、第2の光学素子22の半透
明ミラーとして反射100%のミラー、つまり全反射ミ
ラーを選択することも可能である。
【0029】各撮影光路17a〜17cに結像される試
料9の第1次像の像倍率は、完全に一致するように調整
されている。すなわち、対物レンズ11自体が無限遠補
正対物レンズであるために有限補正対物レンズに無限遠
用の結像レンズを備える必要がなく、また試料9のピン
ト合わせはレボルバ10を動かせば良い。さらに、結像
レンズ15が無限遠補正対物レンズに対応した結像レン
ズであり、結像レンズ15と、各光路の焦点位置29と
の間にレンズは入っていないので各光路の像倍率は等し
い。実施例においては、結像レンズ15の焦点距離fB
が180mmで、像倍率は[1x]に設定されている。
【0030】第1の光学素子16のいずれか1つの半透
過プリズム16a〜16cを下方に通過した光は第2の
光学素子22に入射される。この第2の光学素子22は
例えば半透明ミラーで構成されており、入射した光を観
察光路23方向に反射すると共に、入射光をそのまま下
方の新たな撮影光路17dへ透過させる。
【0031】この第2の光学素子22は支持台24に移
動自在に支持されており、第1の光学素子16と同様
に、挿脱レバー25を操作することによって、鏡体ハウ
ジング1の外部へ引出すことが可能である。第2の光学
素子22が挿脱レバー25により光路外に引き出される
と、光は観察光路23に導かれることなく撮影光路17
dへのみ入射する。第2の光学素子22が光路内に挿入
されたときには、観察光路23及び撮影光路17dの双
方に入射する。
【0032】第2の光学素子22は、第1の光学素子1
6と同様に、上記挿脱機構によって観察者が必要に応じ
て他の光学特性を有した半透明ミラーと交換が可能であ
る。また、変形例として、鏡体ハウジング1の底面から
光学素子22を保持する支持台24及び挿脱レバー25
の一体物を光路からハネノケ可能に底面に取り付けるよ
うにしてもよい。このハネノケ機構によっても、入射し
た光を観察光路23方向に反射する場合と下方の新たな
撮影光路17dにのみ透過する場合の切換えが可能とな
る。
【0033】第2の光学素子22を透過して撮影光路1
7dに導入された光は前記第1の光学素子16の各撮影
光路17a〜17cと同一距離の所定位置29で結像す
る。さらに、この撮影光路17dに結像される試料9の
第1次像の像倍率は前記第1の光学素子16の各撮影光
路17a〜17cの各像倍率と完全に一致することは、
結像レンズ15と焦点位置29a〜29dとの間にレン
ズが介在されていないことから明らかである。撮影光路
17dの焦点位置29dにTVカメラの撮像面を配置す
るため、撮影光路17d中には所望のTVカメラのフラ
ンジバックに合う図示しないTVカメラ取り付け用マウ
ントが鏡体ハウジング1の外側に取り付け可能となって
いる。言い換えれば、前記マウントを鏡体ハウジング1
の外側に取り付けられる程度の焦点距離を結像レンズは
有している。撮影光路17a,17cの焦点距離29
a,29cについても同様である。
【0034】但し、第1の光学素子16を透過する側の
撮影光路17dの焦点距離29dは第1の光学素子16
を取り外し素通しの状態にしても前記マウントが鏡体ハ
ウジング1の外側に取り付け可能な大きさに鏡体ハウジ
ング1が形成されている。
【0035】第2の光学素子22で反射されて観察光路
23に導入された光も所定位置29eで結像する。この
結像位置には撮影領域を確認するためのマスクガラス
や、像の大きさを比較するためのスケールガラスを挿入
することが可能である。
【0036】一方、第1の光学素子16で水平方向に反
射された光が入射する撮影光学系17bでは、焦点型写
真レンズ30a内に第1次結像される。この第1次像は
写真レンズ30aで拡大されてフィルム面29に第2次
結像し、フィルム面29に試料9の像が記録される。
【0037】第2の光学素子22の下方、すなわち顕微
鏡の裏側にも撮影光路を設け、他の撮影光路の投影倍率
と等しくなっているので、さらに多くのTVカメラの装
着が可能となる。
【0038】第1の光学素子16及び第2の光学素子2
2を鏡体ハウジング1に対して挿脱可能に、かつ簡単に
交換できるようにしたので、種々の異なった研究実験や
研究者個々の要求仕様に合致する撮影光路を構成するこ
とができ、研究実験の多様化や発展性に一台の顕微鏡で
対応でき、さらに作業の効率化を図れる。
【0039】このように本実施例によれば、第1の光学
素子16で反射される撮影光路を、3光路備えているの
で1光路を写真撮影のための35mmカメラ光路として
も、残りの2光路を使って、高感度TVカメラと、高分
解能TVカメラの組合わせといった使い方ができ、ま
た、各撮影光路の投影倍率が等しいので、得られる複数
の映像を使って標本の大きさ把握,映像の重ね合わせ,
比較作業を容易にし微弱蛍光観察,測光という研究実現
の使い勝手,作業効率,実験精度の向上が図れる。具体
的には、視野内の観察細胞の一部をクールドCCDの中
心に合わせて、これにさらにフォトダイオードアレイを
合致させると共に、小型CCDで標本の形態記憶など、
同時に2光路または観察などと合わせて切換えても良
い。
【0040】図4は、半透過プリズム16a〜16cと
支持台18との関係を示す斜視図である。支持台18
は、アリ溝18aが水平方向に刻設されており、アリ溝
18aに位置調整ツマミ19で移動する移動部材20の
アリ20aが摺動自在に係合している。位置調整ツマミ
19の操作により、移動部材20はアリ20aとアリ溝
18aとで水平方向に摺動する。
【0041】ストッパーネジ21´は、図示するよう
に、アリ溝18aの端部近傍にネジ込まれている。この
ストッパーネジ21´頭部の張出し量を調整するこによ
って、反対側の半透過プリズム16cが光軸位置に入る
時の位置決めが行われる。
【0042】アリ溝18aの図示反対側にも同様にスト
ッパーネジが設けられている。このストッパーネジの調
整によって、手前側に位置する半透過プリズム16aが
光軸位置に入る時の位置決めが行なわれる。なお、中央
の半透過プリズム16bを光軸位置に位置決めする手法
として、図示しないが、公知のクリック機構が用いられ
ている。
【0043】移動部材20はアリ溝20a″,20
b″,20c″が上下方向に刻設されており、アリ溝2
0a″,20b″,20c″に半透過プリズム16a,
16b,16cを支持する支持枠21a,21b,21
cが挿入されている。なお、アリ溝20a″,20
b″,20c″の方向は上下方向だけとは限らず移動部
材20の摺動方向と同じでも何等支障はない。この場
合、半透過プリズム16a〜16cの支持枠21a〜2
1cは、ネジ21a′〜21c′の先端をアリ溝20
a″,20b″,20c″に夫々押圧させることにより
固定される。
【0044】また、変形例として、位置決めピン若しく
は溝とビス等の締結手段を併用し、移動部材20と支持
枠21を固定しても支障ない。ストッパーネジ21´を
緩めて外し、位置調整ツマミ19を操作することによっ
て、各支持枠21a〜21cを搭載した移動部材20全
体を鏡体ハウジング1の外部へ引き出すことが可能であ
る。
【0045】図5は、図4を一点鎖線A−Aに沿って切
断して、矢印方向に見た断面図である。観察者は、引出
された移動部材20の半透過プリズム16a〜16cを
各支持枠21a,21b,21c毎に個別に上方に引き
抜くことによって、簡単に他の光学特性を有した各半透
過プリズム16a〜16cに交換することが可能であ
る。半透過プリズム16a〜16cは、各支持枠21a
〜21cを固定している各ネジ21a´,21b´,2
1c´を緩めて上方に引き抜くことにより移動部材20
から外される。
【0046】結像レンズ15を通過した光は位置調整ツ
マミ19で選択された一つの半透過プリズム16a〜1
6c及び各支持枠21a〜21cに形成した貫通孔35
a〜35cを介して一つの撮影光路17a〜17c上の
所定位置29a〜29bで結像する。
【0047】観察光路23に導びかれた光は、所定の結
像位置29eを通った後、複数の群レンズからなるリレ
―レンズ系26を介して観察鏡筒27方向へ向かう。前
記複数の群レンズは、少なくとも2群以上の構成とし、
前群は対物レンズ11の瞳像をリレーする瞳リレーレン
ズ26cからなり、対物レンズ11の瞳像を位置26b
に投影する。この瞳像と共役な位置26bには位相差用
位相板や変調コントラスト用変調器のような振幅変調を
有する瞳変調器26bが設けられている。この瞳変調器
26bは後述する機構にて鏡体ハウジング1の外側より
着脱自在に設けられる構成をとっている。前記複数の群
レンズの後群26aは対物レンズ11の1次結像位置2
9eにできた1次像を無限遠に投影する像リレーレンズ
からなる。この像リレーレンズ26aから出射する光
は、平行光になって観察鏡筒27内の結像レンズ27a
へ入射する。結像レンズ27aは入射した光を観察鏡筒
27内の所定位置29e′に結像する。観察者は接眼レ
ンズ27bを介して位置29e′に結像された試料9の
拡大像を観察することができる。
【0048】ここで、本実施例の光学系の作用について
説明を加える。図6は、図1〜図3に示す倒立顕微鏡に
おける透過照明光学系を除く光学系の構成を示してい
る。試料9の像は対物レンズ11で拡大され、その拡大
光束が結像レンズ15及び第1の光学素子16を通り、
反射ミラー22に入射して観察光路23へ反射される
(同図には不図示であるが一部は透過して撮影光路17
dに入射する)。反射ミラー22により観察光路23へ
反射された拡大光束は点29eで第1次像を結像する。
この第1次像は、瞳リレーレンズ26c,瞳変調器26
b及び第1群の像リレーレンズ27aに導かれ、第2群
の像リレーレンズ27aで接眼レンズ27bの近傍に結
像する。この第2次結像が接眼レンズ27bで観察され
るのは上述した通りである。
【0049】ここで、第1群と第2群の像リレーレンズ
26a,27aとの間には、観察鏡筒27の鏡体ハウジ
ング1への取付け面(図中破線で示す)が位置する。そ
れ故第2群の像リレーレンズ27aは観察鏡筒内27内
の結像レンズ27aに相当する。
【0050】結像関係を説明すると、対物レンズ11は
無限遠設計となっており、結像レンズ15によって第1
次結像され、瞳リレーレンズ26cと像リレーレンズ2
7aによって接眼レンズ27bの近傍に第2次結像す
る。対物レンズ11が無限遠設計となっているので、対
物レンズ11と結像レンズ15との間は平行光学系とな
っており、例えば試料9にピントを合わせる時には対物
レンズ11を動かしても前記第1次結像の位置は変わら
ない。したがって、ピント合わせ機構は、対物レンズ1
1を動かすようにすればよく、対物レンズ11が複数取
付けられレボルバ10を上下動させる一般にレボ上下方
式と呼ばれている機構をピント合わせ機構として採用で
きる。
【0051】また、本実施例では対物レンズ11のレボ
ルバ取付面近傍に存在する対物レンズ11の瞳を、結像
レンズ15及び第1の光学素子16を通り反射ミラー2
2で焼く45°上方に反射して瞳変調器26bに投影し
ている。さらに、コンデンサレンズ7の近傍に対物レン
ズ11の瞳と共役な位置があり、そこにもう一つの瞳変
調器を配置可能に構成している。ここで、リレーレンズ
系26内の瞳変調器26bを第1の瞳変調器とし、コン
デンサレンズ7近傍に配置される瞳変調器を第2の瞳変
調器100とする。
【0052】実際には、リレー系に使用した各光学部品
の誤差、特に屈折率誤差によって最適な瞳変調器の光軸
方向の位置が微妙に変わるため、瞳変調器は光軸方向の
微調整ができる構造とするほうが望ましい。そこで、本
実施例では瞳変調器を光軸方向の位置調整及び芯合わせ
を可能に構成した。
【0053】マイクロウェルプレートやプラスチック三
角フラスコ中に培養した生細胞や培養細胞を観察するの
に最適な瞳変調器26bを作成すれば、その瞳変調器2
6bをリレーレンズ系26に挿入するだけで、対物レン
ズ交換なしで各容器に最適なコントラストが得られる。
【0054】第1,第2の瞳変調器を備えた光学系によ
れば、第1の瞳変調器26bに位相板82a,82bを
配置し、第2の瞳変調器にリングスリットを配置したこ
とにより、対物レンズ外位相差観察が可能になり、位相
差専用の対物レンズを使用することなく位相差観察を容
易に実施できる。
【0055】対物レンズ11の倍率やNA、瞳位置、お
よび、観察したい試料9によって、最適な瞳変調器は異
なるが、本実施例では瞳変調器の種類を瞳変調スライダ
ー81によって切換え可能に構成しているため、対物レ
ンズ11の種類または試料9の種類に応じて最適な瞳変
調器に容易に切り換えることができる。
【0056】位相差や変調コントラスト顕微鏡(ホフマ
ン法)を用いることができるため、プラスチック製培養
容器中の細胞を観察する場合に、容器による偏光性能の
劣化に影響を受けない利点がある。
【0057】位相差や変調コントラスト顕微鏡(ホフマ
ン法)などは、低倍の対物レンズを用いた観察が可能で
あるが、低倍の対物レンズにノマルスキーを用いた場
合、対物レンズの瞳収差によって、視野周辺でリタデー
ションが発生し、視野内にむらが生じるが、本発明は、
ノマルスキー干渉方式を用いない為、視野むらは発生し
ないという利点がある。また、偏光観察法やノマルスキ
ー観察法で問題になる、像の劣化は、発生しない。
【0058】図7及び図8は第1の瞳変調器26bの機
械的な構成を示している。第1の瞳変調器26bは、リ
レーレンズ系26内における前記対物レンズ瞳像と共役
位置95近傍に瞳変調スライダ81を備え、この瞳変調
スライダ81が図示しない係止機構(例えばクリック機
構)にて係止するようになっている。瞳変調スライダ8
1は、全体形状が長方形をなし、その長手方向に3つの
開口部を有する。両側の開口部には2種類の対物に対応
可能な様に2種類の位相板82a,82bが保持され、
中央の開口部は変調をしない場合のために空穴83とな
っている。対物レンズ11の種類によりそれぞれ対応し
た位相板82a又は82bを使用する。
【0059】瞳変調スライダ81の側面に長手方向に沿
ってスライダを停止する為のV溝84が設けられてい
る。各V溝84は対応する位相板82a,82b又は空
穴83が光軸上に配置されたとき上記係止機構と係合す
る。位相板82a(82b)は、円筒状の保持枠85に
固定されており、その保持枠85の外周が外枠86の内
周面にて軸嵌合になっている。保持枠85には、位相板
82a(82b)の位相膜87を対物レンズの瞳と共役
な位置に調整する為の操作ツマミ88が設けてある。操
作ツマミ88は、外枠86の案内溝89を通って保持枠
85の外周に螺合している。この操作ツマミ88を案内
溝89に沿って光軸方向に移動させることにより、位相
膜87を共役位置95に調整できる。また、操作ツマミ
88のツマミ先端部外周に形成したフランジ90を外枠
86に押し付けることで、位相板82a(82b)を固
定する。
【0060】又、位相差観察の場合、コンデンサーレン
ズ7近傍には照明の変調を行なう為、位相差開口を設け
ているが、この開口の位置に位相膜87の心を合わせる
為に、瞳変調スライダ81にプランジャー91と2つの
調整ツマミ92を具備している。プランジャー91及び
2つの調整ツマミ92の先端の3点が外枠86の外周に
当接し、調整ツマミ92を回転することにより位相膜8
7の心合わせを行なえるようになっている。
【0061】なお、位相差観察によればシャープな像が
得られるが、透明試料の方向性がわからない。ホフマン
式変調コントラストでは、試料の方向性が判ると共に、
厚い透明試料が観察可能であり、さらに焦点深度が深い
ことから立体的に見ることができる。また、生態試料は
ガラスシャーレまたはプラスチックシャーレに入ってい
るが、ホフマン式の場合、ガラスシャーレでは両瞳変調
器に偏光板を入れてコントラストのさらなる向上が図ら
れ、プラスチックシャーレでは偏光板を入れずにプラス
チックシャーレの偏光歪みから解放可能となる利点があ
る。
【0062】本実施例では鏡体ハウジング1内に第1の
瞳変調器26bを配置したことにより、中間鏡筒のよう
な別体化することなく、対物レンズ外位相差,ホフマン
式変調コントラスト等の観察が可能となる。
【0063】変調コントラスト像は、位相差像と異な
り、像のコントラストの方向性を調整するために、瞳変
調器を回転させる必要があるが、本実施例ではスライダ
ー方式を採用しているため、顕微鏡本体から簡単に取り
外すことができ、該ユニットごと交換できる。
【0064】鏡体ハウジング1内に瞳変調器26bを挿
脱自在及び着脱自在に儲けたので、瞳変調部の小形化及
び操作性が向上する。また、観察光路23の像リレーレ
ンズ26aと観察鏡筒27の結像レンズ27aの間が平
行光学系になっているので、観察鏡筒27を鏡体ハウジ
ング1に直接取り付けるのではなく、図12(a)に示
すように光路偏向装置33を介して傾斜角の異なる観察
鏡筒34を取り付けるようにすることができる。
【0065】ここで、光路偏向装置33内の光路偏向プ
リズム33aは観察鏡筒取り付け面を水平にするための
ものであり、観察鏡筒34の先端部に取り付けられたプ
リズム34bは観察鏡筒傾斜角度を例えば30度にする
プリズムである。結像レンズ34aは結像レンズ27a
に、接眼レンズ34bは結像レンズ27bにそれぞれ対
応している。
【0066】また、図12(a)に示す光路偏向プリズ
ム33bの代わりに図12(b)に示す光路偏向プリズ
ム33bを使用するようにしても良い。図12(b)に
示す光路偏向プリズム33bを使用すれば、試料9から
接眼レンズ27bのアイポイントまでの距離を短くでき
る。
【0067】また、上記平行光学系に、中間鏡筒として
ディスカッション鏡筒,変倍鏡筒,フォト鏡筒等を簡単
に挿入することが可能である。具体的には、観察鏡筒2
7は鏡体ハウジング1に対して簡単に取り外しが可能で
あるので、観察鏡筒27と鏡体ハウジング1との間に上
述した各種中間鏡筒を必要に応じて介在させることが可
能である。
【0068】図9は、実施例の倒立顕微鏡に、中間鏡筒
の一例として、ディスカッション鏡筒28を組合わせ
て、正面から見た場合の透視図である。ディスカッショ
ン鏡筒28は、主観察者と同時に副観察者が観察するた
めの観察筒であり、観察光路23内の像リレーレンズ2
6aの上部に取付けられる。そして、このディスカッシ
ョン鏡筒28は、図示するように、主に、光路分割プリ
ズム28a,リレーレンズ28b,反射プリズム28c
とで構成されている。副観察鏡筒27´は観察鏡筒27
と同一構造を有している、また、副観察鏡筒側には装置
を安定させるための支持脚31が設けられている。
【0069】図9では、ディスカッション鏡筒28は、
光路偏向装置33を介して取り付けてあるが、これに限
らず顕微鏡本体(鏡体ハウジング1)に直接取り付けて
も何等支障はない。但し、取り付け面が傾いているの
で、傾いたディスカッション鏡筒28を支持できるよう
に支持脚31の鏡筒支持部は交換若しくは対応可能とな
っている。
【0070】観察光路の途中に平行光学系を設け、その
位置で鏡体ハウジング1と観察鏡筒27を分離できるの
で、その間に中間鏡筒としてディスカッション鏡筒や、
変倍鏡筒を研究実験の目的に合わせて挿入又は2段重ね
することができる。その結果、顕微鏡の応用範囲をさら
に拡大できる。また、中間鏡筒を平行光学系内に挿入し
ているので中間鏡筒に特別なレンズを付加する必要がな
く、常時品質の高い像が得られる。
【0071】像リレーレンズを、1次像を無限遠に投影
する為の1群26aと無限遠に投影された像を有限にす
る2群27aとから構成し、1群と2群の間で鏡体が鏡
筒が取り外せる構造としたので、観察専用鏡筒や写真撮
影用鏡筒を取付け可能となり、瞳モジューレータで変調
した後の像を写真装置に導くことで写真撮影を可能とす
ることもできる。
【0072】なお、結像レンズの焦点距離は、所望の視
野数(例えば20以上)の視野で光学特性及び全体の光
学素子配置が可能な範囲であれば、180mmに限定さ
れることなく、150mmから200mm程度でも良
い。また、無限遠設計対物レンズについて説明したが、
有限設計対物レンズでも適用可能である。この場合、有
限設計対物レンズ単体での結像位置を延ばすか、又は有
限設計対物レンズを取り付けるレボルバ内の転換で不動
位置に無限遠用補助レンズを設けて無限遠化すればよ
い。
【0073】無限遠設計の対物レンズ11を用いる為、
結像レンズ15と対物レンズ11の間隔を50mm以上
にすることができ、この間隔中に蛍光照明用投光管から
落射照明を行う為のダイクロックミラーやノマルスキー
用プリズム、偏光観察用偏光板等を挿入することがで
き、様々な観察法が可能となる。
【0074】図13は、図6の有限設計の対物レンズ1
1aを倒立型顕微鏡に使用した例である。この倒立型顕
微鏡は、試料9から対物レンズ11aを通り、凹レンズ
11bで平行光学系となり、結像レンズ15aで集光さ
れて図中では所定位置29b,29e等(図1と同様)
に結像する。リレー光学系は図6と同様であるが、有限
設計の対物レンズ11aに対応して多少の変更はあるが
ほぼ同等である。有限設計の場合、観察鏡筒に結像レン
ズを含まないので、図中の2点破線が観察鏡筒の鏡体ハ
ウジングへの取り付け面となり、結像レンズ26a′,
27a′または一体の26a′′にする以外は、無限遠
設計と大差なく構成できる。 (第2実施例)次に、本発明の第2実施例について説明
する。
【0075】図10は、実施例の正立顕微鏡における各
光学系の相互位置関係を示す透視斜視図であり、図11
は同実施例顕微鏡を側面から見た透視図である。鏡体ハ
ウジング51の下端に取付けられた照明ハウジング52
内に収納された光源53から出力された光54は反射ミ
ラー55で上方に照射方向が偏向され、視野絞り56を
通過してコンデンサレンズ57でステージ58上に載置
された試料(標本)59上に集光される。この試料(標
本)59を透過した光は、ステージ58の上側に配設さ
れたレボルバ60に支持された対物レンズ61へ入射さ
れる。対物レンズ61を通過した拡大画像の光は励起フ
ィルタ62a,ダイクロイックミラー62b、吸収フィ
ルタ62cを内蔵した蛍光キューブ62へ入射される。
この蛍光キューブ62には水銀灯、キセノン光源等の落
射照明系の光源64から照明光が入射される。
【0076】蛍光キューブ62の上側には、対物レンズ
61から来た光を焦点位置に結像させる結像レンズ65
が配設されている。この結像レンズ65を通過した光は
第1の光学素子66に入射する。
【0077】第1の光学素子66は、図10に示すよう
に、光軸に直交する方向に互いに接して配列された3個
の半透過プリズム66a,66b,66cで構成されて
いる。各半透過プリズム66a〜66cは、それぞれ下
方から入射した光を上方に透過すると共に、それぞれ前
記入射光の光軸と直交し、かつ互いに90°異なる方向
に入射光を分岐する。
【0078】具体的には、半透過プリズム66aは下方
から入射した光を上方に透過すると共に、該入射光を第
1の撮影光路67a方向(左方向)に導き、中央の半透
過プリズム66bは下方から入射した光を上方に透過す
ると共に、該入射光を第2の撮影光路67b方向(図1
1参照)に導き、さらに半透過プリズム66cは下方か
ら入射した光を上方に透過すると共に、該入射光を第3
の撮影光路67c方向(右方向)に導く。
【0079】また、3個の半透過プリズム66a,66
b,66cは図中点線で示す支持台68に移動自在に支
持されている。この支持台68に支持された半透過プリ
ズム66a,66b,66cはまとめて先端が光路分割
ユニット69の外壁に露出した位置調整ツマミ70によ
って、その水平位置が(A),(B),(C)の3段階
に移動可能である。よって、位置調整ツマミ70を操作
することによって、任意の半透過プリズム66a,66
b,66cを入射光の光軸位置に選択的に移動できる。
その結果、観察者は結像レンズ65を通過した光を第1
〜第3の撮影光路67a〜67cのうちの任意の撮影光
路に導くことが可能である。
【0080】位置調整ツマミ70をAにすると半透過プ
リズム66aが光軸中に配置され光が撮影光路67aに
導かれて所定位置(71a)で結像する。他は同様に位
置調整ツマミ70のアルファベットに対応して移動す
る。半透過プリズム66a〜66cと支持台68との関
係は第1実施例の図4の構成と同様であり、半透過プリ
ズム66a〜66cを搭載しかつ任意のプリズムを選択
的に光路72内に移動させて移動部材(第2実施例では
図示しないが図4の移動部材20と同部材)を、光路分
割ユニットのハウジング69の外部へ引き出すことが可
能である。又、第1実施例と同様に各半透過プリズム6
6a〜66cは着脱自在であり、他の光学特性を有した
半透過プリズムに交換可能である。
【0081】又、各撮影光路67a〜67cに結像され
る試料(標本)59の像倍率は、完全に一致するように
調整されている。すなわち、対物レンズ61自体が無限
遠補を対物レンズであるために、有限補正対物レンズに
無限遠交換用レンズが不要であり、試料のピント合わせ
はステージ58を被かせばよく、また結像レンズ65が
無限遠補を対物レンズに対応した結像レンズであり,結
像レンズ65と各光路の焦点位置71との間にレンズは
入っていないので各光路の像倍率は等しい。本実施例に
おいては、結像レンズ65の焦点距離fB が180mm
で、像倍率は[1x]に設定されている。
【0082】第1の光学素子66のいずれか1つの半透
過プリズム66a〜66cを上方に通過した光は第2の
光学素子73に入射される。第2の光学素子73を有す
る光路分割ユニットのハウジング74は、本実施例で
は、一般的に公知である三眼鏡筒であり、光路分割プリ
ズム73は、眼視する為の観察光路75と、写真やTV
撮影の為の撮像光路76へ分光するプリズムであり、分
割比の違いによる3種類のプリズムによって構成され
る。
【0083】第2光学素子によって透過/反射された撮
像光路76と観察光路75中の光は、第1光学素子66
の各撮影光路67a〜67cと同一距離の所定位置X
(71d,e)で結像する。さらに前記2光路75,7
6に結像される試料59の像の像倍率は前記第1の光学
素子66の各撮影光路67a〜67cの各像倍率と完全
に一致することは、結像レンズ65と各光路の焦点位置
との間にレンズが介在されていないことから明らかであ
る。
【0084】撮影光路67a,67c,76における3
カ所の焦点位置(71a,71c,71d)にはTVカ
メラの撮像面を配置する為、前記3光路(67a,67
c,76)中には所望のTVカメラのフランジバックに
合うTVカメラ取付用マウント(69c,74d)が、
光路分割ユニット69及び三眼鏡筒74の外側に配置さ
れている。なお、撮影光路67a側にも図示しないマウ
ントは存在する。
【0085】第1光学素子66bを光路72中に挿入し
た場合について、図11に基づき詳述する。前述の対物
レンズ61を通過した試料59の拡大画像の光は、結像
レンズ65を通過後、第1の光学素子66bの分割比の
割合に応じた光量が撮影光路67b側に反射又は三眼鏡
筒74側に透過される。透過側について既に記載したの
で、ここでは撮影光路67b側に反射した光路について
記述する。
【0086】反対側の光路上には、図11に示す如く対
物レンズの瞳像をリレーする瞳リーレンズ群77と、結
像レンズ65によって焦点位置71bに結像された(対
物レンズ61を通過した試料(標本)59の)1次像を
さらにリレーする2次像リレーレンズ群(2群構成)7
8,79及び第1光学素子66bにより水平方向に偏向
された光を上方に偏向する反射ミラー96が配置されて
いる。
【0087】前述の光路分割ユニットのハウジング69
は、結像レンズ65、半透過プリズム66a〜66c、
瞳リレーレンズ77、2次像リレーレンズ群の一方78
及び反射ミラー96の光学素子から構成されている。
又、2次像リレーレンズ群78は1次像を無限遠に投影
する為の群であり、79は無限遠に投影された像を有限
にする群という役割をもっており、78と79の間は平
行光束となっている。又、95は瞳リレーレンズ77に
よって投影された対物レンズ61の瞳像と共役な位置で
ある。
【0088】光路分割ユニットのハウジング69には、
前記対物レンズ瞳像と共役位置95近傍に図示しない開
口と図7,8に示す瞳変調器と同じ構成の瞳変調器97
が設けられている。この瞳変調器97は瞳共役位置95
の近傍に設けられた係止機構(例えばクリック機構)に
より間欠的に固定されるようになっている。瞳変調器の
もう一方97aは図11図中のコンデンサレンズ57近
傍に配置されている。
【0089】以上のように構成された本実施例によれ
ば、第1の光学素子66で反射される投影光路を、3光
路備えているので1光路を瞳変調のための光路として
も、残りの2光路を使って、高感度TVカメラ、高分解
TVカメラの組合わせといった使い方ができ、また、各
投影光路の投影倍率が等しいので、得られる複数の映像
を使って標本の大きさ把握、映像の重ね合わせ、比較作
業を容易にし微弱蛍光観察、測光という研究実現の使い
勝手、作業効率、実験精度の向上が図れる。
【0090】位相差や立体視の為の瞳変調変調器97を
リレーレンズ光路中に着脱自在にしたことで、明視野と
位相差及び蛍光と蛍光位相差などの同時観察が可能にな
った。
【0091】極微弱光を検出する場合、試料の位置出し
に位相差観察をした後に、蛍光測光することになるが、
同一対物レンズで位相差観察および蛍光測光を可能な
為、対物転換による芯ずれしかなく測定精度の向上が図
れる。
【0092】第1光学素子の光路分割ユニットと、瞳変
調可能なリレーレンズを中間鏡筒タイプで顕微鏡に対し
て着脱可能にしたことで、正立顕微鏡におけるシステム
性の維持向上が回れる。
【0093】リレーレンズを2群にし、中間鏡筒(光路
分割ユニット69)を像リレーレンズ系の無限遠投影
(光束)部分で区切っている為、像リレーレンズの第2
群を含む観察もしくは撮影鏡筒をつければユニット分割
による心精度が劣化が少なくおさえられ、安価に提供で
きる。
【0094】対物レンズ直上の観察鏡筒から結像レンズ
を外し、結像レンズを中間鏡筒内の第1光学素子直下に
設けたので、通常の明視野や蛍光検鏡時には中間鏡筒を
はずし結像レンズ付きの観察鏡筒を顕微鏡本体に挿着す
ればよく顕微鏡のシステム性への影響を極力少なくで
き、かつ像倍率の等しい複数の撮像光路を設けられる。
【0095】なお、半透過プリズム66bで反射される
側に瞳変調可能なリレーレンズ系を光路分割ユニットの
ハウジング69から分離し、別々のユニット化し、さら
に、その別々のユニットのインターフェースを該光路分
割ユニットのハウジング69の両側面についているTV
カメラ取付用マウント(69c)と同形状にしておけば
リレーレンズ系ユニットを3方向(光路67a,b,
c)どこでも装着可能となる。本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内で種々変形実施可能である。
【0096】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、撮
影光路として等しい投影倍率を持った3つ以上の光路が
確保でき、生命科学等の研究分野においても、有用で種
々の研究要望に対応できる倒立型顕微鏡及び正立型顕微
鏡を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる倒立顕微鏡の光学
系の構造を示す模式図。
【図2】第1実施例を側面から見た光学系を示す透視
図。
【図3】第1実施例を正面から見た光学系を示す透視
図。
【図4】第1実施例における第1の光学素子の鏡体ハウ
ジングからの挿脱機構の要部を示す斜視図。
【図5】図4に示すA−A線矢示断面図。
【図6】第1実施例の光学系を抜出して示す図。
【図7】第1実施例に備えた瞳変調器の機械構成を示す
図。
【図8】図7に示すA−A線矢示断面図。
【図9】第1実施例に組込まれるディスカッション鏡筒
を示す透視図。
【図10】第2実施例に係わる正立顕微鏡の光学系の構
造を示す模式図。
【図11】第2実施例を側面から見た光学系を示す透視
図。
【図12】第1実施例に他の観察鏡筒を取り付けた光学
系を示す図、及び光路偏向装置の変形例を示す図。
【図13】第1実施例に有限設計光学系を適用した場合
を示す図である。
【符号の説明】
1…鏡体ハウジング、9…試料、11,61…対物レン
ズ、15,65…結像レンズ、16,66…第1の光学
素子、16a〜16c…半透過プリズム、17a〜17
d…撮影光路、22,73…第2の光学素子、23…観
察光路、26b,97,100…瞳変調器、27…観察
筒体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶谷 和男 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方から試料に照射された光をこの試料
    の下方に位置する対物レンズ及び結像レンズに順次導
    き、前記結像レンズの下側に配設された第1の光学素子
    で前記結像レンズを下方へ通過した光の一部を撮影光路
    に導き、さらに、この第1の光学素子を下方へ通過した
    光の一部を第2の光学素子で観察光路に導く倒立顕微鏡
    において、 前記第1の光学素子は前記結像レンズを下方へ通過した
    光を互いに異なる3方向以上の撮影光路に分岐し、前記
    第2の光学素子は前記第1の光学素子を下方へ透過した
    光を前記観察光路へ導くとともに前記光を下方へ通過さ
    せて新たな撮影光路へ導き、前記結像レンズにて前記各
    撮影光路内に結像される前記試料の像の像倍率を等しく
    設定したことを特徴とする倒立型顕微鏡。
  2. 【請求項2】 照明光を発生する光源と、前記光源で発
    生させた照明光を試料に照射する照明光学系と、前記試
    料の下方に配置され前記試料から物体光が入射し前記試
    料の像を拡大する対物レンズと、前記対物レンズを通過
    した光の光路上に設けられ前記対物レンズからの光を集
    光し前記試料の像を結像させる結像レンズと、前記結像
    レンズを通過した光の光路上に設けられ前記結像レンズ
    を通過した光を互いに異なる3方向以上の複数方向に分
    岐する第1の光学素子と、前記第1の光学素子で分岐さ
    れた分岐光の光路上に設けられ前記第1の光学素子から
    入射する前記分岐光を観察光路を含む複数方向に導く第
    2の光学素子と、前記第1の光学素子及び前記第2の光
    学素子で導かれた光が入射し互いに等しい像倍率を有す
    る複数の撮影光路と、前記観察光路に設けられ前記結像
    レンズにより前記観察光路内で結像した試料像をリレー
    するためのリレーレンズ系と、前記観察光路に設けられ
    前記リレーレンズ系でリレーされた前記試料像を観察す
    るための接眼レンズとを具備したことを特徴とする倒立
    型顕微鏡。
  3. 【請求項3】 照明光を発生する光源と、前記光源で発
    生させた照明光を試料へ照射する照明光学系と、前記試
    料の上方に配置され前記試料から物体光が入射する対物
    レンズと、前記対物レンズを通過した光の光路上に設け
    られ前記対物レンズを通過した光が入射し前記試料の第
    1次像を所定位置に形成する結像レンズと、前記結像レ
    ンズを通過した光の光路上に設けられ前記結像レンズを
    通過した光を互いに異なる3方向以上の方向に分岐する
    光分岐手段と、前記光分岐手段で分岐された複数の光の
    うち一つの分岐された光が入射する観察光路と、前記光
    分岐手段から他の分岐光が入射し互いに等しい像倍率を
    有する複数の撮影光路と、前記観察光路に設けられた瞳
    変調可能なリレーレンズ系とを具備したことを特徴とす
    る正立型顕微鏡。
  4. 【請求項4】 照明光を発生する光源と、前記光源で発
    生させた照明光を試料へ照射する照明光学系と、前記試
    料に対向配置され前記試料から物体光が入射する対物レ
    ンズと、前記対物レンズを通過した光の光路上に設けら
    れ前記試料の第1次像を形成するため前記対物レンズを
    通過した光を所定位置に結像させる結像レンズと、前記
    対物レンズと前記第1次像との間の光路上に配置され前
    記対物レンズを通過した光を互いに異なる3方向以上の
    方向に分岐する光分岐手段と、前記光分岐手段で分岐さ
    れた複数の光のうち一つの分岐された光が入射する観察
    光路と、前記光分岐手段から他の分岐光がそれぞれ入射
    し互いに等しい像倍率を有する複数の撮影光路とを具備
    したことを特徴とする正立型又は倒立型顕微鏡。
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