JPH11326777A - 光学素子切り換え装置及びその装置を搭載する光学顕微鏡 - Google Patents
光学素子切り換え装置及びその装置を搭載する光学顕微鏡Info
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- JPH11326777A JPH11326777A JP11066371A JP6637199A JPH11326777A JP H11326777 A JPH11326777 A JP H11326777A JP 11066371 A JP11066371 A JP 11066371A JP 6637199 A JP6637199 A JP 6637199A JP H11326777 A JPH11326777 A JP H11326777A
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Abstract
は、ターレットを回転させて干渉色を変化させているた
め、ノマルスキープリズムの光路が振動方向の正しい方
向から少しずれ光学性能が劣る。他に鋭敏色領域の背景
色が出せない、コントラストの低下、色付きの発生、若
しくは像の移動等が発生している。 【解決手段】本発明は、複数の光学素子12a,12
b,12cが直線移動若しくは回転移動するようにガイ
ドするガイド機構に保持されてターレット11上に配置
され、モータ14により回転するターレット11の回転
軸に形成されたV溝にボール59を押圧するクリックバ
ネ60により位置決めして、選択された光学素子が光路
上に配置された後、光学素子をモータ18でガイド機構
にガイド方向に沿って直線移動して、切り換え動作時に
コントラスト調整等の補正が自動的に行われる光学素子
切り換え装置とその装置を搭載する顕微鏡である。
Description
要な部位の切り換えを自動的に行う光学素子切り換え装
置と、その装置を搭載する光学顕微鏡に関する。
合は、操作者が手動により、明視野、暗視野、微分干渉
等の各種検鏡法に必要となる光学素子を挿脱していた。
例えば、落射(反射)微分干渉検鏡の場合には、通常使
用する明視野検鏡に加えて、ポラライザ、ノマルスキー
プリズム、アナライザ等を光路中に挿入する必要があ
る。
れ、照明光を特定の振動方向の直線偏光にする光学素子
である。ノマルスキープリズムは、このポラライザを通
過した直線偏光を互いに振動方向に直交する2つの直線
偏光に分解すると共に観察試料からの2つの光を再び重
ね合せる光学素子である。
を兼ねた1つのノマルスキープリズムが必要となり、ま
た透過観察では照明光用と観察光用に一対のノマルスキ
ープリズムが必要となる。アナライザは、ノマルスキー
プリズムを通過した光束を同一の振動方向に揃えて干渉
させる光学素子である。
を調整するために、移動機構若しくは、回転機構が設け
られている。前記移動機構は、ノマルスキープリズムを
光軸と直交する方向に移動させる。また、前記回転機構
は、ポラライザ若しくはアナライザを光軸と直交する面
内で、その近傍に配置された1/4波長板に対して相対
的に回転させる。通常、これら移動機構や回転機構の操
作部を手動操作して、コントラスト調整を行なってい
た。
ての対物レンズに対して、ただ1つのものを用いれば良
いのではない。観察に用いる対物レンズに合わせてシェ
アリング量(直交する2つの直線偏光の分割量)の異な
るタイプを用いた方が、より適切にコントラストをつけ
ることができる。そのため、2つ若しくはそれ以上のノ
マルスキープリズムを選択された対物レンズに応じて切
り換えて使用することもある。
イズ位置(すなわち、互いに直交する2つの直線偏光が
交わる位置)は、対物レンズの瞳位置に合わせて使用す
るため、瞳位置の異なる対物レンズを切り換えて使用す
る際に、ノマルスキープリズムの光軸方向の位置を移動
させる必要がある。通常、このような対物レンズの切り
換えに伴うノマルスキープリズムの切り換えは、顕微鏡
使用者の手動操作で行っていた。
8号には、図23及び図24に示すノマルスキー式干渉
コントラスト方式の顕微鏡が開示される。この顕微鏡
は、低倍率対物レンズ専用のノマルスキープリズム1及
び高倍率対物専用のノマルスキープリズム2を有するタ
ーレット3と、ノブ4を回すことにより、ギア5,6を
介して、ターレット3を上下移動させる昇降駆動機構
と、使用する対物レンズの倍率によってターレット3を
回転させてノマルスキープリズムを選択する切り換え機
構とを備えている。
回転させることにより、2種類のノマルスキープリズム
1,2を使い分けることができる。
中央線をターレット3の円周方向に一致するよう配置し
ているため、ターレット3を微小回転させることにより
背景色を変化させることができる。また前記昇降駆動機
構によりターレット3を上下移動させることにより、各
対物レンズのバックフォーカス位置(瞳位置)とノマル
スキープリズムのローカライズ位置を一致させることが
できるようになっている。
は、各種光学部材を光路中に挿脱することによって異な
る検鏡法が選択可能な顕微鏡が開示される。
御部を有している。ここで、前記記憶部は、各検鏡法に
対応した各光学部材の挿脱状態を記憶する。前記指令部
は、操作部材の操作により指令された検鏡法に対応した
指令信号を出力する。前記挿脱制御部は、指令信号に応
答して指令された検鏡法に対応する各光学部材の挿脱状
態を記憶部から読み出し、挿脱部に光学部材の挿脱を制
御する信号を出力する。
部材を手動操作して光路に挿脱する手間が省け、操作部
材の操作のみで所望する検鏡法を自動的に選択すること
ができる。
新案登録公報第2556098号に記載される顕微鏡で
は、ターレット3の微小回転のみにより干渉色を変化さ
せるように構成している。この場合、ノマルスキープリ
ズムは、ターレット3の回転に沿った円弧を描いて移動
することとなり、背景色を変化させる際には、ノマルス
キープリズムの光学軸がポラライザやアナライザの振動
方向に対して、正しい方向から少しずれ、本来の光学性
能が引き出せないという問題がある。
ーレット3を回転させて、ノマルスキープリズムを低倍
率対物レンズ用から高倍率対物レンズ用に切り換える場
合、あるいはその逆に切り換える場合、切り換え前に観
察していた背景色と同じ背景色に再度調整するのに手間
が掛かっていた。
てシェアリング量が異なるため、ターレットの回転に対
する背景色の変化の割合は、プリズムの種類毎に異なっ
てしまい、観察者に違和感を与えてしまうという問題も
あった。
色、すなわちリターデーションの位置はほぼ決まってい
るにもかかわらず、観察を必要とする位置と観察を必要
としない位置でのプリズム駆動の感度を変化させること
ができないため、必ずしも操作性が良いとはいえない。
号公報では、マイクロコンピュータが記憶回路に記憶さ
れている微分干渉観察時の各種光学部材の挿脱状態を読
み出して挿脱制御指令を行い、その結果、光路中の対物
レンズに対応するノマルスキープリズム、偏光板、1/
4波長板をはじめとする光学部材が光路中に挿入され
る。
せてコントラスト調整を行うために、前述したノマルス
キープリズムを光軸と直交する方向に移動させる移動機
構、あるいは前記ポラライザあるいはアナライザを光軸
と直交する面内で、その近傍に配置された1/4波長板
に対して相対的に回転させる回転機構が必要であるが、
本公報には、その技術は開示されておらず、実施可能か
判定できない。
ザあるいはアナライザを回転させる方式は、比較的電動
化しやすいが、反面、光学性能上は、ノマルスキープリ
ズム自体を移動させる方式に比べて、以下に述べるよう
な点において劣るという欠点がある。
λ/2しか確保できないため、高次の鋭敏色領域の背景
色が出せない。
影響でポラライザ、1/4波長板を通過した光が完全な
円偏光ではなくなるため、コントラストが低下する。
1/4波長板としての効果を有していて他の波長域では
1/4波長からずれてしまうため、色付きが生じる。
よって素子の回転にともなって像が移動する。
学性能を最大限発揮できるような構成で、且つ検鏡法の
切り換えならびに観察時の調整を自動化するとともに、
観察者に背景色の調整操作の違和感を与えない光学素子
切り換え装置及びその装置を搭載する光学顕微鏡を提供
することを目的とする。
するために、固定基板に回転可能に設けられ、1つ以上
の光学素子が配置されたターレットと、前記ターレット
を回転させる駆動機構と、前記駆動機構の回転力をター
レットに伝達するための伝達機構と、回転する前記ター
レット上の選択された光学素子が光学系の光路上の所定
位置に停止するように位置決めを行う位置決め部と、前
記ターレット上で前記光学素子が直線移動若しくは回動
移動するように保持するガイド機構と、前記固定基板上
に設置され、前記光路上に停止した前記光学素子を前記
ガイド機構の移動方向に沿って移動させる光学素子移動
機構と、前記各機構の動作を制御する制御部とを有する
光学素子切り換え装置を提供する。前記光学素子駆動機
構は、光学素子切り換え装置の固定部に設けられるとと
もに、前記ターレットが前記位置決め部によって、所定
位置に位置決めされている時に光路上に位置する光学素
子を移動する。
て、観察試料の光像が通過する光路上に第1のターレッ
トに装着された中から1つの対物レンズを選択的に配置
した時に、光学素子を装着する第2のターレットから設
定された検鏡法に好適する光学素子を選択配置し、ガイ
ド機構に沿って前記光学素子を直線移動若しくは回動移
動させて、対物レンズの切り換え動作時にコントラスト
等の調整や必要な補正を行う顕微鏡を提供する。
及び顕微鏡は、駆動機構がターレットを回転させて、対
物レンズの光路に対して位置決めされた位置に択一的に
光学素子を配置する。さらに、その光学素子は、光学素
子移動機構により、ターレット上で所定の方向に移動さ
れ、併せて切り換え動作時にコントラスト等の調整や必
要な補正が行われる。
子移動機構による前記光学素子の移動量を設定する入力
部を備え、この入力部への設定レベルに対応して、光学
素子の移動量が可変する。
施形態について詳細に説明する。
装置の概念的な構成を示す図であり、図1(b)は、図
1(a)に示す線分A−Aのガイド機構を伴う光学素子
の断面構成を示す図である。
10によって、それぞれガイドされる方向に沿って直線
移動可能に支持される光学素子(プリズム)12a,1
2b,12c及び空孔13が設けられたターレット11
と、ターレット11を回転させるモータ14と、モータ
14の回転軸に取付けられ、ターレット11の外周に設
けられたギヤ15に噛み合うピニオンギヤ16と、前記
ターレット11の停止位置を決めるクリック停止機構1
7と、クリック停止機構17により光路(後述する対物
レンズの光軸)9上に配置された光学素子12をガイド
機構10の運動方向に沿って移動させるモータ18とで
構成される。
するための複数の孔を有しており、前記空孔13は、光
学素子が未装着の孔であり、光学素子を装着する場合
に、1つは空孔13として用いるものとする。
2a,12b,12c及び空孔13が光路上に停止する
ように位置決めするものであり、前記ターレット11外
周を4等分した停止位置に基づく箇所に停止用部材が配
置されいてる。図1(a)においては、光学素子12a
が光路9の上にある場合を示している。
は、ターレット11に固定され、両サイドにV溝が形成
された矩形状の固定部19と、V溝にベアリング等を介
在させて、移動可能に取り付けられた移動部20とで構
成され、移動部20には、プリズム12がはめ込まれた
枠部22が一体的に構成されている。
がガイド方向に沿って直線的に移動可能となっており、
モータ18の軸21が押し出されて、移動部20若しく
は枠部22の所定箇所を押して移動させる。軸21が当
たる箇所に専用の部材を設けてもよい。前記軸21は、
移動部20、枠部22及び光学素子12とは連結されて
いない。
に、移動された光学素子12が元の初期位置に戻るよう
にスプリングバネ等を取り付けてある。光学素子12は
モータ18により移動されない限り、ターレット上での
初期位置を維持する。この初期位置に戻す部材として、
スプリングバネだけでなく、磁石、ゴムからなる弾性部
材若しくはゼンマイバネ等を用いることが考えられる。
ータ14によりターレット11が回転され、3つの光学
素子12a,12b,12c及び空孔13のうち、いず
れか1つが選択され、クリック停止機構17によりター
レット11の停止位置が決められて停止し、光路上に配
置される。そして、光路上に配置された光学素子12を
ガイド機構10a,10b,10cのガイド方向(矢
印)に沿って、モータ18で移動する。
え装置を搭載した場合には、良好な観察状態となるよう
に、コントラスト等の調整や補正を行う。
係る光学素子切り換え装置の断面構成を示し説明する。
図3には、この光学素子切り換え装置の主要部を示す平
面構成を示す。
の1つが光軸上に位置するように選択するための対物レ
ンズ切り換え装置31と一体的に構成された光学素子切
り換え装置32を示している。
顕微鏡に搭載するための取付部材51には固定軸52が
固定される。この固定軸52にベアリング53a,53
bを介在させて、回転部材55が回転自在に取り付けら
れる。この回転部材55には、ターレット54が取り付
けらている。
イド56a,56b,56cが各々90度の角度をなし
て取付けられ、これら直動ガイド56a,56b,56
cのそれぞれ可動部にプリズム枠58a,58b,58
cが保持される。これらのプリズム枠58a,58b,
58cには、種類の異なるノマルスキープリズム57
a,57b,57cがそれぞれ固定される。前記ノマル
スキープリズム57a,57b,57cは、ターレット
54の開口部54a,54b,54c内で、それぞれが
直線方向(ガイド方向)に移動可能である。本実施形態
では、直動ガイドが各々90度の角度をなして取付けた
が、これに限定されるものではない。
スキー微分干渉観察以外の観察時に、光路上に配置さ
れ、中心部とその周辺部に開口を有する筒状部材58d
が設けられている。
つのV溝55a,55b,55c,55dが90度毎に
設けられ、前記取付部材51の側面には、先端部でV溝
にボール59をバネ力で押さえ付けるクリックバネ60
が設けられている。
5d、ボール59、クリックバネ60は、回転するター
レット54の90度毎の停止位置を決めるための位置決
め部となる。
を筒状部材58及びノマルスキープリズム57a,57
b,57cが光路上に45度の角度を持って停止でき
る。
のそれぞれ可動部の一端には、ターレット54に固定さ
れた引っ張りバネ61a,61b,61cが取付けら
れ、ターレット54の外方向に向かって常に引っ張られ
ている。後述するリニアステッピングモータ62の軸先
端部がプリズム枠に接していない場合には、プリズム枠
は、初期位置に保持される。
するリニアステッピングモータ62が45度の方向をな
して設置される。前述した位置決め部により、光路上に
プリズム枠58a,58b,58cのいずれか1つが配
置されると、そこに配置されたプリズム枠を軸先端部で
押すことにより、ノマルスキープリズム57a,57
b,57cが移動する。
の軸先端が移動されたノマルスキープリズム57a,5
7b,57cに対して、退避する方向に駆動させると、
軸先端部が途中から接触していたプリズム枠58a,5
8b,58cから離れて、リミットセンサとして機能す
る基準位置センサ88により、基準位置で停止する。
63には、モータ台64を介してターレット54を回転
させるためのモータ65が配置され、このモータ65の
回転軸65aにはターレット54の外周部に設けられた
ギヤ54gと噛み合うピニオンギヤ66及び切欠き部6
7aが形成された円板67が取り付けられる。またモー
タ台64には、円板67の回転状態を検知するフォトイ
ンタラプタ等のフォトセンサ68が配置されている。
は、ターレット54がプリズムと係合している状態を検
知する係合センサを構成しており、ターレット54が位
置決め部により位置決めされている時には、円板67の
切欠き部67aが係合センサ68により必ず検知される
ようになっている。
54の回転位置を認識するための2個の磁石69a,6
9bが配置される。これらの磁石69a,69bに対向
して取付部材51の下側には、2個のホールセンサ70
a,70bがそれぞれ取付けられている。これらの磁石
69a,69bとホールセンサ70a,70bの対向状
態によって、ホールセンサ70a,70bの組合せで、
4通りの信号を出力する。図3に示すように黒丸印は、
磁石があることを、白丸印は磁石がないことをそれぞれ
示している。
とホールセンサ70a,70bによるターレットの回転
位置の認識方法について説明する。
中に配置される状態の時、磁石69a,69bはいずれ
もホールセンサ70a,70bによって検出されない
(図4の状態1)。
に配置される状態の時(すなわち図3の状態の時)、磁
石69aのみがホールセンサ70aによって検出されO
Nの状態となる(図4の状態2)。
に配置される状態の時、磁石69a,69bがそれぞれ
ホールセンサ70a,70bによって検出され、ともに
ON状態となる(図4の状態3)。
すなわち筒状部材58dが光路中に配置された時、磁石
69bのみがホールセンサ70bによって検出され、O
Nの状態となる(図4の状態4)。
ホールセンサ70a,70bの信号の組合せにより、4
通りの出力信号により認識することができる。
2及び図5を参照して説明する。
材71にレボルバー72が、ガイドとしても機能する多
数のボール73を介して回転自在に支持されている。こ
のレボルバー72は、異なる倍率を有する複数(ここで
は、5個)の対物レンズ74a〜74eが装着可能な対
物レンズ取付部72a〜72eを有している。レボルバ
ー72の外周部分には5個の対物レンズ取付部72a〜
72eに対応した係合溝Va〜Veが円周上の5箇所に
形成されている。
リックボール75が固定された板バネ76が固定されて
いる。板バネ76は、クリックボール75をレボルバー
72の外周の係合溝Va〜Veに押し付けるように作用
し、クリックボール75が係合溝Va〜Veに係合され
た時、レボルバー72上に装着された各対物レンズ74
a〜74eが光軸に正確に一致するようになっている。
これらの板バネ76及びクリックボール75は、レボル
バー72と支持部材71との間で所定の係合力を有して
接触する係合部を構成している。
してモータ78が取付けられている。レボルバー72の
外周には、モータ78の回転を減速しつつレボルバー7
2に回転を伝達するための歯車79が設けられ、モータ
78の回転軸78rに固定された歯車80と噛み合うよ
うに構成されている。
る円板81が取付けられている。この円板81に相対す
るようにフォトインタラプタ等のフォトセンサ82がモ
ータ台77に取付けられている。この円板81とフォト
センサ82は、レボルバー72の停止位置信号を発生す
る停止センサを構成しており、レボルバー72の外周の
係合溝Va〜Veにクリックボール75が係合される
時、フォトセンサ82が円板81の切欠き部81aを検
出するように配置されている。
例えば、指標用磁石83が取付けられる。また、これら
と相対する支持部材71の円周上には、3個のセンサ例
えば磁気を検知するホール素子84が取付けられてい
る。これら指標用磁石83とホール素子84とが対物レ
ンズ取付部72a〜72eを識別する種別センサを構成
している。
を識別する方法は、2ビットと3ビットの違い以外は、
前述した図4と同様であり、ここでの説明は省略する。
換え装置の回路構成を概念的に示し説明する。
ントローラ85、係合センサ86、種別センサ87、基
準位置センサ88、ドライバ92,93を介してモータ
65,62及び対物レンズ切り換え装置21が接続され
る。
れた信号に基づく駆動制御信号により、ドライバ92,
93,94を介してモータ62,65,78を駆動させ
る。
レンズを切り換えるためにレボルバーを回転させるモー
タ78と、モータ78を駆動するドライバ94と、対物
レンズ種別を判別する種別センサ90と、レボルバーの
回転停止位置を検出する停止センサ89とで構成され
る。
うに、ノマルスキー観察指示用スイッチ96C、プリズ
ム駆動量指示用ジョグエンコーダ97、その他検鏡法切
り換え指示用スイッチ96Aおよび96B、対物レンズ
切り換え指示用スイッチ98、ステージ駆動量指示用ジ
ョグ(JOG)エンコーダ99、顕微鏡各部の状態を表
示する表示部100等が備えられている。また、CPU
91には、必要に応じて顕微鏡各部の情報を記憶するメ
モリ95が接続されている。
うに構成された本実施形態の動作について説明する。
チを操作して、対物レンズ切り換え指示が入力されると
(ステップS1)、CPU91がモータ78の回転方向
を判断して、ドライバ94にモータ78の回転指示を与
える(ステップS2)。
サ89の信号により、レボルバー72の停止位置に達し
たか否かが判断される(ステップS3)。ここで、停止
位置であると判断された場合には(YES)、CPU9
1からドライバ94にモータ78の停止指示が与えら
れ、モータ78が停止する(ステップS4)。
1が、種別センサ90の出力により切り換え後の対物レ
ンズの種別を確認する(ステップS5)。この確認の
後、CPU91が切り換え前と異なるノマルスキープリ
ズムを使用する必要があるか否か判断し(ステップS
6)、必要があると判断したならば(YES)、ノマル
スキープリズムの位置を決めているリニアステッピング
モータ62をリミット位置(基準位置)まで退避させる
ように、ドライバ93に駆動指示を与える(ステップS
7)。
の出力からリニアステッピングモータ62がリミット位
置まで退避したことを確認したならば(ステップS
8)、CPU91は、リニアステッピングモータ62の
駆動パルス数をメモリ95に記憶する(ステップS
9)。その後、CPU91はドライバ92に駆動指示を
与え、ターレット54を回転させるモータ65を駆動す
る(ステップS10)。
により目的のノマルスキープリズムが光路上に位置した
か否かを判断し(ステップS11)、目的のノマルスキ
ープリズムが位置した場合には(YES)、次にターレ
ット54の係合範囲であることを検出して(ステップS
12)、検出されたならば(YES)、モータ65を停
止させる信号をドライバ92に与えて、モータ65を停
止させる(ステップS13)。
U91は再度、種別センサ87によりノマルスキープリ
ズムの種別を確認して(ステップS14)、前にメモリ
に記憶したリニアステッピングモータ62のパルス数を
読み出して、リニアステッピングモータ62を元の位置
まで戻すようにドライバ93に指示を与える(ステップ
S15)。
の位置に戻った後、CPU91は、切り換わった対物レ
ンズ及びノマルスキープリズムの種別をコントローラ8
5の表示部に表示する(ステップS16)。
後、次の切り換え指示が入力されるまで待機する(ステ
ップS17)。
ジョグ(JOG)エンコーダ99を操作する。この操作
について説明する。
チャートである。
9から入力信号があったか否かを判別する(ステップS
21)。この判別で、入力された信号があった場合(Y
ES)、ノマルスキープリズムが変更されたか否か検出
する(ステップS22)。そして、種別センサ87によ
って選択されて光路上に配置されたプリズムの種別を検
出する(ステップS23)。検知されている光路上にあ
るノマルスキープリズムの種別に基づき、メモリ95内
に記憶されるデータ(移動量テーブル)から選択して、
ジョグエンコーダ99の1回転の入力に対するノマルス
キープリズムの駆動量を読み出す(ステップS24)。
ム駆動の指示があった場合には、先に選択されたプリズ
ム駆動量に基づき、プリズムの駆動が行われる(ステッ
プS25)。その後、待機状態となる(ステップS2
6)。
スキープリズムの切り換えが行われると、その都度CP
U91は、前述した様にプリズム駆動量の選択を行う。
そして選択されたプリズム駆動量に基づくジョグエンコ
ーダ99の入力操作によりノマルスキープリズムの駆動
が行われる。
コーダ99の入力信号とノマルスキープリズムの駆動量
との関係は、いずれのプリズムにおいてもジョグエンコ
ーダー99の1回転の入力に対して同一のリターデーシ
ョン変化を示すようなプリズム駆動量を関係付けるもの
である。具体的には、予め設定された図10に示すよう
な各プリズムの移動量に対するリターデーションの変化
量に基づき、図11に示すように、ジョグエンコーダー
99の1回転の入力に対し、いずれのプリズムにおいて
も同一のリターデーション変化を示すようなプリズム駆
動量を求めて、これらの駆動量を各プリスム毎に設定
し、移動量テーブルとしてメモリ95に記憶している。
たフローチャートとともに説明する。
の1回転の入力に対するノマルスキープリズムの駆動量
は、基準位置に対するプリズムの座標位置によって可変
となっており、例えば、ノマルスキー観察指示用スイッ
チ96Cの操作(連続2度押しなど)によって設定でき
るようにしておく。
ズム駆動量は、プリズム座標駆動テーブルとして、メモ
リ95内に格納される。
景色を鋭敏色で観察を行う場合には、図13に示すよう
に、一次鋭敏色、二次鋭敏色と現れてくる鋭敏色位置で
のジョグエンコーダの1回転あたりのプリズム駆動量を
小さく設定するとよい。
鋭敏色、三次鋭敏色と各位置に自動的に反映されるよう
になっていてもよいし、また、背景色ごとに異なる値を
設定できるようにしてもよい。
動の指示があったか否か判別し、指示が入力された場合
(YES)、基準位置に対する現在のプリズム座標位置
がCPU91によって検出される(ステップS32)。
このプリズム座標位置の検出は、基準位置センサ88か
らのリニアステッピングモータ62のパルス数をCPU
91内にあるカウンタによってカウントすることにより
常時行われている。
て、メモリ95内に格納されているプリズム座標駆動テ
ーブルから、ジョグエンコーダ99の1回転の入力に対
するノマルスキープリズムの駆動量が選択される(ステ
ップS33)。
いて、ジョグエンコーダ99の入力操作によりノマルス
キープリズムの駆動が行われる(ステップS34)。
5)、ジョグエンコーダ99の入力操作によりプリズム
駆動指示が出される度に、CPU91がプリズム座標位
置からプリズム駆動量を選択し、選択された値に基づい
てプリズムの駆動が行われる。
動量を小さく設定すると、図14に示すように、鋭敏色
位置で、同一のジョグエンコーダの回転量に対し、プリ
ズムの移動量を小さくすることができ、より細かい背景
色調整が可能である。 以上のように第2例の場合にお
いて、観察を必要とする位置と観察を必要としない位置
でのプリズム駆動の感度を可変設定できるため、非常に
操作性がよいという利点を有する。
背景色調整の方法は、本実施形態のように、ノマルスキ
ープリズムが複数段けられている構成に限らず、1つの
プリズムのみを光路に対して挿脱するような光学素子切
り換え装置においても適用できることは言うまでもな
い。
ーレット上で3種類のノマルスキープリズムを装填し、
これらを水平方向に直動可能に保持し、そのうちの1つ
が光路上に配置された際に、そのノマルスキープリズム
に対してリニアステッピングモータにより一定の方向に
駆動するように構成したので、光学性能が最大に発揮さ
れ、コントラストの調整を正しく行うことができると同
時に、簡単な構成でアクチュエータの数を最小限に抑制
してノマルスキープリズムの電動切り換え及びコントラ
スト調整機構が実現できる。
子切り換え装置の固定部分に配置したため、ノマルスキ
ープリズムターレット上でコントラスト調整用のアクチ
ュエータが回転してケーブルが絡まるといったような不
具合を生じることもない。
ズ切り換え動作が完了した後に、ノマルスキープリズム
の切り換えを行うようにしたが、対物レンズの切り換え
がいずれか1個を直接指定する方式の場合には、最初か
ら切り換え先の対物レンズの種類が確定しているため、
対物レンズ切り換え動作と並行してノマルスキープリズ
ムの切り換え動作を行ってもよい。この場合、全動作に
要する時間を大幅に短縮できる。
子切り換え装置の変形例を示し説明する。
101と、ターレット101の位置決めを行うクリック
バネ110と、顕微鏡本体の固定部(図示せず)に取付
けられたモータ108と、ピニオンギヤ109と、リニ
アステッピングモータ112と、モータ108の軸に取
り付けられる切欠きを有する円板115と、切欠き部を
検知するフォトインタラプタ116とで構成される。
子、例えば光軸上で回転するように取り付けられたアナ
ライザ102、1/4波長板103及び1個の空孔10
4が取り付けられ、外周部分には3ヶ所にV字形状の係
合溝が形成される。
いた場合、微分干渉検鏡や偏光検鏡のときに光路に挿入
される。また1/4波長板はコンフォーカル検鏡等にお
いて、特に途中のレンズ面などで反射した有害なフレア
光をカットする目的で用いられることが多い。したがっ
て、本変形例に示した光学素子切り換え装置も、検鏡法
の切り換えにともなって使用されるものである。
固着されたクリックボール111を係合溝に填め入れて
保持することで、ターレット101のアナライザ10
2、1/4波長板103、空孔104のいずれかが光路
9上に位置決めされる。ピニオンギヤ109は、モータ
108の軸に固定され、ターレット101の外周部分に
取付けられたギヤ107に噛み合っている。前記リニア
ステッピングモータ112は、アナライザ102が固定
され、ターレット101上に回転可能に支持されている
枠部材106の突起部に進退可能に接して押圧する軸先
端部を有する。
種別を検知するための1個の指標用磁石113が取付け
られる。これと対応して図示しない顕微鏡本体の固定部
には2個のホールセンサ114が設けられている。これ
ら磁石113とホールセンサ114による光学素子の認
識方法についてはすでに述べた通りであるので、説明を
省略する。
ト101に対して回動自在に支持された枠部材106に
固定される。つまり、枠部材106は、図示しないバネ
によって、その突起部がリニアステッピングモータ11
2の軸先端部に押圧するようになっているため、前記軸
先端部の進退によって、アナライザ102が光軸上で回
転する。
ニオンギヤ109が噛み合うギヤ107に回転が伝達さ
れ、ターレット101が回転する。この時、ターレット
101の外周に形成された係合溝にクリックバネ110
の先端のバネ力でクリックボール111を填め入れ、位
置決めされる。
い、切欠きを有する円板115が回転し、フォトインタ
ラプタ116がその切欠き部を検知する。この切り欠き
部を検知している時には必ずターレット101の外周の
V溝がクリックボール111に係合するように配置され
ている。
作指示を送るコントローラのスイッチにより、検鏡法切
り換え指示が出されると、指定された検鏡法に応じてモ
ータ108によりターレット101が回転する。この
時、リニアステッピングモータ112の軸は、リミット
位置まで退避する。
り、指示した光学素子が光路上にきたことが検出された
後、フォトインタラプタ116が円板115の切欠き部
を検出したらターレット101は停止し、クリックボー
ル111によって位置決めされる。
った場合には、リニアステッピングモータ112の軸が
基準位置まで進み出て、枠部材106の突起部に接触
し、その後押すことにより、アナライザ102は所定の
角度で停止する。微分干渉検鏡や偏光検鏡のときに必要
となる図示されないポラライザとのクロスニコルは、コ
ントローラ内のスイッチでリニアステッピングモータ1
12を駆動して調整するようにすればよい。
ては、光学素子をターレット上で回転自在に支持し、こ
の光学素子が光路中に配置されたときに、顕微鏡固定部
に設けられたアクチュエータにより回転駆動するように
したので、簡単な構成で、回転により観察状態が変化す
るような光学素子を切り換えおよび調整する光学素子切
り換え装置を実現できる。
説明する。
形態に係る光学素子切り換え装置を搭載する光学顕微鏡
の概略的な構成を示し、説明する。本実施形態は、前述
した光学素子切り換え装置を顕微鏡に搭載した例であ
る。
は、標本を載せるステージ122と、このステージを上
下方向に駆動してピントを合わせるための焦準ハンドル
123と、対物レンズ124が装着されるとともに、D
ICプリズム等の光学素子切り換え装置(以後DICタ
ーレットと称する)125が内蔵され、前記ステージ1
22の上方に配置される対物レンズ切り換え装置126
と、対物レンズ124の垂直光路上方に配置されるアナ
ライザ等の光学素子切り換え装置(以後、ANターレッ
トと称する)127と、コンフォーカル観察用光路及び
コンフォーカル観察用光源を有する鏡筒部128と、鏡
筒部128の直筒部に取付けられたTVカメラ129と
で構成される。
上方背面部に設けられたハロゲン等の落射用光源130
と、落射用光源130からの出射光を集光するコレクタ
レンス131と、落射用光源130の光量を調整するN
Dフィルタターレット132と、落射照明光の開口数を
調整する開口絞り133と、開口絞り133の像を対物
レンズ124の瞳に投影する投影レンズ134と、落射
照明光を一定の振動方向に偏向するポラライザを光路に
挿脱するポラライザ挿脱ユニット135と、対物レンズ
124の垂直光路上で落射照明光を明視野照明、暗視野
照明に切り換えるミラーユニット(キューブ)136と
で構成されている。
下方背面部に設けられたハロゲン等の透過用光源137
と、透過用光源137からの出射光を集光するコレクタ
レンズ138と、透過用光源137の光量を調整するN
Dフィルタターレット139と、透過照明範囲を制限す
るための視野絞り140と、透過照明光を垂直上方に折
り曲げるミラー141と、視野絞り140の像を観察試
料上に投影するための投影レンズ142と、ステージ1
22を支持するステージ受け143内に設けられたコン
デンサユニット144とで構成されている。
部に、落射照明系と同様なポラライザ挿脱ユニット14
5と、透過照明光の開口数を調整する開口絞り146
と、DICプリズム等の光学素子を挿脱する光学素子夕
ーレット147と、透過照明光を観察試料に集光すると
ともに閉口絞り146の像を対物レンズ124の瞳に投
影するためのコンデンサレンズ148を有している。
部に接続され、その動作を制御する制御部(CPU)1
49と、このCPU149に接続され各切り換え部の動
作指令や状態を表示するコントローラ150とを有して
いる。
機構及びポラライザ挿脱機構、絞り機構、NDフィルタ
切り換え機構についても、一般的なモータを用いた切り
換え機構であれば適用できる。
する。
子の光路への挿脱状態を示している。
操作者がコントローラ150より落射明視野検鏡への指
示を入力すると、CPU149が、これら光学素子のう
ち光路中に挿入すべき光学素子に該当するミラーユニッ
ト136として、明視野用キューブ、落射用NDフィル
タ132、ANターレット127の空孔をそれぞれ光路
に挿入するように、各切り換え部に指示を行う。
であれば、DICターレット125内のDICプリズ
ム、ミラーユニット136の明視野用キューブ、落射用
ポラライザ132及び、ANターレット127のアナラ
イザ、の各光学素子を選択して光路中に挿入するように
制御部が指示を行う。
えば、操作者がコントローラ150より透過微分干渉検
鏡への指示を入力すると、CPU149がDICターレ
ット125内のDICプリズム、ミラーユニット136
の明視野用キューブ、ANターレット127のアナライ
ザ、光学素子ターレット147のDICプリズム及び、
透過用ポラライザ挿脱ユニット145のポラライザ、の
各光学素子を選択して光路中への挿入指示を行う。
あれば、同様に、ミラーユニット136の明視野用キュ
ーブ、ANターレット127の空孔、光学素子ターレッ
ト147の輪帯開口を選択して、光路中への挿入指示を
行う。
の場合には、図中に示した光学素子の挿入に加えて、鏡
筒部128内の光路を切換えて、コンフォーカル用周回
光路とする必要がある。
した光学素子の挿入に加えて、対物レンズ124の瞳位
置に位相板を配した位相差検鏡専用の対物レンスを選択
する必要がある。
レット)125及び光学素子切り換え装置(ANターレ
ット)127については、第1の実施形態およびその変
形例で説明したように、本実施例においても同様の効果
が得られる。
ように、落射照明による観察のみならず、透過照明を用
いる観察においても同様に発揮されるもので、光学顕微
鏡の構成上、光学素子切り換え装置(DICターレッ
ト)を含む対物レンズ切り換え装置126が、落射照明
と透過照明の場合に共通使用できるという点で、その効
果は大きい。
形態に係る光学素子切り換え装置を搭載する光学顕微鏡
の回路構成例を示す。
は、前述した第2の実施形態と同様であるが、一部回路
構成と作用が異なっており、特にノマルスキープリズム
の切り換え動作に特徴を有している。
ものと同様な構成に加え、CCD等の撮像素子とその制
御部を内蔵したTVカメラ129がCPU149に接続
されている。またTVカメラ129で撮像した画像デー
タやノマルスキープリズムの駆動量等のデータが保存さ
れるメモリ151がCPU149に接続されている。
るためのドライバ、モータ、センサがそれぞれ接続され
ている。尚、図中は、1つの駆動部についてのみ示す
が、実際には駆動される顕微鏡各部に対応して複数接続
されている。
実施形態の動作について説明する。
がコントローラより入力されると(ステップS41)、
現在の微分干渉観察像の画像がTVカメラ129より取
込まれる(ステップS42)。そして、コントローラ内
の制御部が、その取込んだ画像を解析処理して色情報を
抽出し、その情報が制御部内のメモリに記憶される(ス
テップS43)。
アステッピングモータ62をそのリミット位置まで退避
させ(ステップS44)、リミット位置まで達したか否
か判断して(ステップS45)、リミット位置まで達し
たことが検出されると(YES)、リミット位置までの
駆動に要したリニアステッピングモータ62のパルス数
が制御部内に記憶される(ステップS46)。
0では、前述した第1の実施形態の図8のステップS9
〜ステップS13と同様にターレット54が回転され
て、目的のノマルスキープリズムが光路に配置されると
ターレット54が停止する。
確認された後(ステップS51)、一旦リニアステッピ
ングモータ62は制御部内に記憶されたパルス数により
もとの位置までもどされる(ステップS52)。
の画像をTVカメラ129より取込み(ステップS5
3)、制御部がその画像より色情報を抽出する(ステッ
プS54)。ここで、前回のノマルスキープリズムにお
ける画像の色情報と今回の色情報との間に相違があるか
否か判断し(ステップS55)、相違があった場合には
(YES)、その色情報が一致するまでリニアステッピ
ングモータによりノマルスキープリズムを駆動する(ス
テップS56)。最後に、切り換え動作完了後のノマル
スキープリズムの種別をコントローラの表示部に表示し
(ステップS57)、次の指令が入力されるまで待機す
る(ステップS58)。
する。
じ構成であり、作用のみが異なる。図20は、本変形例
の作用を示すフローチャートである。
ップS51までは、第3の実施形態(図19)と同様で
あり、その説明は省略する。
ては、例えば、取込んだ画像データに異なる3つのフィ
ルタ処理を施し、3つの単波長400nm、550nm、7
00nmの強度データに、それぞれ所定の係数を掛けて正
規化したものとする。
た場合、このように抽出した色情報の、ノマルスキープ
リズムを駆動したときの変化を示すものである。
位置は、3つの波長の強度がいずれも小さくほぼ一致し
たPo 点であり、ノマルスキープリズムを暗黒の位置か
ら駆動すると、3つの波長がそれぞれ異なる周期で強弱
の変化を繰り返していく。Po 点以外には暗黒位置はな
く、例えば3つの波長に基づく色情報がすべて極小値V
o になる位置は必ずPo となる。
、VB 、VC となるようなプリズム位置はP点とな
る。つまり、このように抽出した3つの波長の強度に基
づく色情報は、ノマルスキープリズムの位置に対応した
値をもつことになる。
モリ151内に記憶されたパルス数により、元の位置に
向かって所定量駆動した(ステップS61)後に、CP
U149がTVカメラ129より画像を取込み(ステッ
プS62)、前述した3つの波長による色情報を抽出し
て(ステップS63)、メモリ151内に記憶されてい
る前回の色情報と比較する(ステップS64)。
ップS61〜ステップS64を繰り返すことで、モータ
を所定量駆動しながら逐次、色情報を比較していく。
情報が、前回の色情報と等しくなったことをCPU14
9が判断すると、CPU149の指令によりノマルスキ
ープリズムが停止する(ステップS65)。
動作完了後のノマルスキープリズムの種別をコントロー
ラ150の表示部に表示し(ステップS66)、次の指
令が入力されるまで待機する(ステップS67)。但
し、図21に示す色情報のグラフは、観察試料によっ
て、必ずしもこのようにきれいな規則性を示すとは限ら
ないので、ステップS64における色情報の比較時は値
の完全な一致ではなく、所定の許容誤差を与えるものと
する。
えば、ハードディスクやウエハ研磨後の表面をノマルス
キー観察する場合などに非常に有効であり、色情報とし
て3つの波長における強度データを用いているため、プ
リズムの種類を切り換えても、TVカメラより取り込ま
れる色情報を切り換え前のプリズムにおける色情報と比
較することによって、同じ色(コントラスト)で観察で
きるように、プリズム位置を自動的に補正することがで
きる。
D等撮像素子の視野の5%以下程度に絞ることにより、
CPU149の処理にかかる時間を短縮できると共に前
述した試料以外(例えば、視野内にかなりのパターン変
化があるような試料)においても有効である。
び、その変形例では、ノマルスキープリズムの毎回の切
り換え動作毎に、画像の色情報を抽出してノマルスキー
プリズムの位置補正を行なうようにしたが、初回の切り
換え動作により各ノマルスキープリズムの基準位置を記
憶し、これら各ノマルスキープリズムの偏差分を以後の
ノマルスキープリズム切り換え動作毎に補正駆動するよ
うにしてもよい。この場合には、ノマルスキープリズム
の切り換え動作毎に画像を取込む必要がないので、全体
の動作時間を著しく短縮できる。
各光学素子を光路上に配置した時に得られる顕微鏡画像
の色情報に基づいて各光学素子の基準位置が決定され、
ターレットを回転させて光学素子を切り換えた時にはこ
の基準位置をもとに光学素子の位置を補正するようにし
たので、光学素子の種類によらずに常に同じ観察状態に
自動的に調整される。光学素子としてノマルスキープリ
ズムを用いた場合には、対物レンズの切り換えに伴って
異なるノマルスキープリズムが光路に配置されても、画
像の色情報に基づいて同じリターデーションとなるよう
にノマルスキープリズムの位置が自動補正される。
置によれば、複数の光学素子はターレット上に水平方向
に直動あるいは回動可能に保持されているため、光学素
子としてノマルスキープリズムを用いた場合、光路上で
ノマルスキープリズムを必ず一定方向に直線移動するよ
うに構成でき、光学性能が最大に発揮され、コントラス
トの調整を正しく行うことができる。
置に位置決めし、複数の光学素子のいずれか1つを光路
上に配置した場合、この光学素子に対して1つの固定さ
れた駆動部により移動を行うので、光学素子ごとに複数
の駆動部(アクチュエータ)を用意することなく、1つ
のアクチュエータで代用できる。
対物レンズ切り換え装置と前記光学素子切り換え装置と
を連動させるため、対物レンズの切り換えに伴う光学素
子の切り換え、調整を手動で行うことなく、省力化が可
能である。
レットに光学素子を平面的に配置して選択的に1つの光
学素子が光路上に位置するように選択しているが、これ
に限定されるものではない。
層された状態で使用する検鏡法があった場合には、2枚
以上のターレット、例えば、ターレット161,162
の様に、積層配置して、前述した駆動機構により、それ
ぞれ回転や移動等の各動作を行ってもよい。
によって複数の光学素子を切り換えるようにしている
が、1つの光学素子と空穴とを切り換えるように構成し
てもよい。
機構、光学素子をターレット上で駆動する駆動機構の一
方若しくは、両方を手動で動かすようにしてもよい。
分干渉観察における光学性能を最大限発揮できるような
構成で、且つ検鏡法の切り換えならびに観察時の調整を
自動化するとともに、観察者に背景色の調整操作の違和
感を与えない光学素子切り換え装置及びその装置を搭載
する光学顕微鏡を提供することができる。
を示す図である。
断面構成を示す図である。
部を示す図である。
置の認識方法について説明するための図である。
置の構成を示す図である。
構成を示す図である。
トローラの構成例を示す図である。
チャートである。
を説明するためのフローチャートである。
において、プリズムの移動量とリターデーションの変化
量の関係を示す図である。
において、ジョグ送り量とリターデーションの変化量の
関係を示す図である。
例を説明するためのフローチャートである。
において、プリズム座標とジョグエンコーダの1回転あ
たりのプリズム駆動量の関係を示す図である。
において、ジョグ回転量とリタデーション量との関係示
す図である。
形例を示す図である。
切り換え装置を搭載する光学顕微鏡の概略的な構成を示
す図である。
素子の光路への揮脱状態の例を示す図である。
切り換え装置を搭載する光学顕微鏡の回路構成例を示す
図である。
ーチャートである。
形例を説明するためのフローチャートである。
ム位置と各波長における強度データとの関係を示す図で
ある。
である。
説明するための図である。
を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 固定基板に回転可能に設けられ、1つ以
上の光学素子が配置されたターレットと、 前記ターレットを回転させる駆動機構と、 前記駆動機構の回転力をターレットに伝達するための伝
達機構と、 回転する前記ターレット上の選択された光学素子が光学
系の光路上の所定位置に停止するように位置決めを行う
位置決め部と前記ターレット上で前記光学素子が直線移
動若しくは回動移動するように保持するガイド機構と、 前記固定基板上に設置され、前記光路上に停止した前記
光学素子を前記ガイド機構の移動方向に沿って移動させ
る光学素子移動機構と、 前記各機構の動作を制御する制御部と、を具備すること
を特徴とする光学素子切り換え装置。 - 【請求項2】 前記光学素子切り換え装置は、さらに前
記光学素子移動機構による前記光学素子の移動量を設定
する入力部を具備し、 この入力部への設定レベルに対応して、光学素子の移動
量が可変することを特徴とする請求項1に記載の光学素
子切り換え装置。 - 【請求項3】 複数の検鏡法を実施するための光学素子
を切り換え可能に備える光学素子切り換え装置を搭載
し、複数の切り換え可能な倍率の異なる対物レンズを備
える顕微鏡において、 複数の前記対物レンズを搭載し、観察試料の光像が通過
する光路に1つの対物レンズを選択的に配置するように
装着される第1のターレットと、 前記第1のターレットを回転させて、選択された倍率の
前記対物レンズを前記光路に配置する対物レンズ駆動機
構と、 複数の光学素子を装着可能で、前記対物レンズの光軸方
向と直交する面内で回転して、前記光路上に選択された
光学素子または空穴を配置可能な第2のターレットと、 前記第2のターレット上に設置され、前記光学素子を直
線移動若しくは回動移動するように保持するガイド機構
と、 前記第2のターレットを回転して、前記光路上に選択さ
れた前記光学素子を停止させる第2のターレット回転機
構と、 停止した前記第2のターレット上の選択された前記光学
素子を前記ガイド機構の移動方向に沿って任意距離の移
動を行う光学素子移動機構と、 設定された前記検鏡法のいずれかの選択を指示する若し
くは、所望する前記対物レンズ及び前記光学素子の選択
を指示する操作部と、 前記操作部からの指示により、選択された検鏡法に用い
られる前記対物レンズ及び前記光学素子若しくは、選択
指示された前記対物レンズ及び前記光学素子を、それぞ
れ前記光路上に配置されるように、前記対物レンズ駆動
機構及び前記第2のターレット駆動機構を駆動させて切
り換え、前記光学素子移動機構により前記ガイド機構の
移動方向に沿って前記光学素子の移動を制御する制御部
と、を具備することを特徴とする光学素子切り換え装置
を搭載する光学顕微鏡。
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JP06637199A JP4493115B2 (ja) | 1998-03-17 | 1999-03-12 | 光学素子切り換え装置及びその装置を搭載する光学顕微鏡 |
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