JP4751501B2 - 光学要素切換ターレット - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顕微鏡本体に設けられ、例えばバンドパスフィルタや偏光フィルタなどの各種の光学要素を光路上に切り換えて挿入するための光学要素切換ターレットに関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は光学要素切換ターレットの構成図である。この光学要素切換ターレットは、実用新案登録第2513327号公報に記載された技術である。本体ケース(以下、スライダと称する)1に、2つの開口2、3が形成されている。このスライダ1の各開口2、3には、それぞれ環状歯車4、5が回転可能に支持され、2つの開口6、7が形成された蓋8により閉じられている。各環状歯車4、5には、それぞれ偏光フィルタなどの光学要素9が取り付けられ、かつ互いに歯合して連動するようになっている。そして、これら環状歯車4、5のうち例えば環状歯車4の一部分がスライダ1の切欠き10から当該スライダ1の外に突出している。
【0003】
図7は他の光学要素切換ターレットの構成図である。この光学要素切換ターレットは、特許第2918938号公報に記載された技術である。コンデンサ本体11には、コンデンサレンズ12が設けられている。このコンデンサ本体11には、第1のターレット13と第2のターレット14とがコンデンサレンズ12の光軸とは異なる軸上に回転自在に設けられている。これら第1のターレット13、第2のターレット14には、それぞれ第1の光学要素15、第2の光学要素16が取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者(実用新案登録第2513327号公報)では、光路上に挿脱できる光学要素9の枚数を増加する場合、環状歯車4、5の個数を増加しなければならず、これに伴ってスライダ1の全長を長くしなければならない。
【0005】
スライダ1の全長を長くすると、このスライダ1を例えば顕微鏡本体に対して前後方向にスライドさせる場合、顕微鏡本体の奥行き側のスペースに限界があり、光学要素の枚数を増加するにも限界がある。又、スライダ1を例えば顕微鏡本体に対して前後以外の方向にスライドさせる場合でも、スライダ1の全長が長くなると、顕微鏡本体の左右から突出する。
【0006】
このため、例えば顕微鏡で標本にピントを合わせる照準操作などの操作に支障をきたすといった問題が生じたり、細胞標本にパッチクランプを行って細胞標本を操作する場合などでは、顕微鏡本体の周辺に配置されたマニュプレータの支柱などに干渉するおそれがある。
【0007】
又、環状歯車4、5を任意の角度にするために、スライダ1から突出する環状歯車4の環状部分には目盛り17が刻設されているが、これら環状歯車4、5を任意の角度で固定する手段が設けられていないために、当該スライダ1から突出する環状歯車4の環状部分に不用意に接触した場合、環状歯車4、5が回転し、光学要素として例えば偏光フィルタが取り付けられていれば、クロスニコル調整が狂うという問題が生じる。
【0008】
後者(特許第2918938号公報)では、コンデンサレンズ12と一体的に構成されているために、ターレットとコンデンサレンズ12との組み合わせでしか使用できない。このため、あらゆる検鏡方法に対応するためには、高い性能を有するコンデンサレンズ12が必要となり、検鏡方法や観察者によっては無駄に高価なコンデンサレンズ12を使用しなければならない。
【0009】
又、一般的にコンデンサは、標本を載置するステージの直下に配置されており、コンデンサの各操作は、ステージの直下の空中に手を浮かせた状態でかつ狭い空間内で行わなければならない。例えば、細胞標本にパッチクランプを行っている状態では、マニュプレータの支柱に接触しないように細心の注意を払いながらコンデンサを操作しなければならず、その操作が非常にやりずらいという問題がある。
【0010】
さらに、光学要素として偏光フィルタの回転方向の位置決めは、所定の基準角度又は当該基準角度から90°回転した角度しか調整できず、この偏光フィルタと対をなす偏光フィルタとのクロスニコル調整での微調整ができない。
【0011】
そこで本発明は、コンデンサレンズに拘わらずに、顕微鏡本体に対して簡単な操作で着脱できる光学要素切換ターレットを提供することを目的とする。
【0012】
又、本発明は、光学要素の切り換えの操作性を向上できる光学要素切換ターレットを提供することを目的とする。
【0013】
又、本発明は、振動や不用意な接触があっても光学要素に位置ずれが生じない光学要素切換ターレットを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載による本発明は、顕微鏡の光源とコンデンサレンズとの間に着脱自在に配置され、複数の光学要素のうちいずれかの光学要素を前記顕微鏡の光路上に切換挿入する光学要素切換ターレットであって、複数の開口部が形成され、ターレットベースとカバーとにより形成されるターレット本体と、前記ターレットベースの下部に取り付けられ、前記顕微鏡に取り付けるための取付環と、前記複数の開口部のうち少なくとも2つの開口部に収納され、互いに歯合して連動する光学要素取付用の少なくとも2つの環状歯車とを具備し、一方の前記環状歯車は、前記顕微鏡の光路上に位置決めされるようになっており、前記2つの環状歯車のそれぞれの一部分は、前記ターレット本体の外に突出した状態で回転自在に設けられ、前記他方の環状歯車を回転させ、前記顕微鏡の光路上に位置決めされた前記一方の環状歯車の回転を任意の角度で調整することを特徴とする光学要素切換ターレットである。
【0015】
請求項2記載による本発明は、請求項1記載の光学要素切換ターレットにおいて、前記複数の開口部にそれぞれ取り付けられた前記光学要素を固定する押え環を有することを特徴とする。
【0016】
請求項3記載による本発明は、請求項1記載の光学要素切換ターレットにおいて、前記ターレット本体に対する前記環状歯車の回転を任意の角度で固定する固定部を有することを特徴とする。
【0017】
請求項4記載による本発明は、請求項1記載の光学要素切換ターレットにおいて、前記ターレット本体の回転角度を所定の角度で位置決めする位置決め手段を有することを特徴とする。
【0018】
請求項5記載による本発明は、請求項記載の光学要素切換ターレットにおいて、前記位置決め手段は、前記取付環に磁石を配置し、前記ターレットベースの略円周上に等間隔に複数個の磁石を配置し、前記ターレット本体が回転したときに所望の前記開口部を前記顕微鏡の光路上に位置決めすることを特徴とする。
【0019】
請求項6記載による本発明は、請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の光学要素切換ターレットは、前記顕微鏡の窓レンズ部に着脱自在に設けられ、前記顕微鏡の前記光源と前記コンデンサレンズとの間に配置されることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0021】
図1は本発明の光学要素切換ターレットを用いた顕微鏡の全体構成図である。顕微鏡フレーム20は、Y字形状に形成され、ベース部21と垂直部22と水平アーム部23とからなっている。ベース部21には光源24、ミラー25が設けられ、水平アーム部23には、対物レンズ26を取り付けたレボルバ27、観察鏡筒27A、接眼レンズ28が設けられている。このうちベース部21の上面には、光源24から出力されてミラー25で反射した照明光を出射するための光通過口(以下、窓レンズ部と称する)29が設けられている。この窓レンズ部29には、照明光をコンデンサレンズ33に導くためのレンズ系が取り付けられるもので、ベース部21の上面から円筒状に突出している。
【0022】
顕微鏡フレーム20の垂直部22には、ステージアーム30が上下方向に移動自在に設けられている。このステージアーム30の上部には標本31を載置するためのステージ32が設けられ、下部にはコンデンサレンズ33が設けられている。なお、ステージ32の奥方のベース部21には操作ハンドル34が設けられ、この操作ハンドル34の回転操作によりステージアーム30が上下動するものとなっている。
【0023】
上記窓レンズ部29には、光学要素切換ターレット35が着脱自在に取り付けられている。この光学要素切換ターレット35は、複数の光学要素、例えばバンドパスフィルタや偏光フィルタなどの光学要素のうちいずれかの光学要素を照明光の通る光路上に切換挿入するためのもので、図2に具体的な構成を示す。
【0024】
ターレットベース36の下部には、取付環37がねじ38により回転自在に取り付けられている。この場合、取付環37の円周上にねじ穴39が形成され、このねじ穴39にターレットベース36が取り付けられている。又、取付環37は、窓レンズ部29の外径よりも若干大きな環状に形成され、2つのねじ40、41により窓レンズ部29に対してねじ止めされる。
【0025】
図3はターレットベース36を上方から見た図である。ターレットベース36には、等間隔で4つの開口部42〜45が形成されている。このうち隣り合う2つの開口部42、43には、これら開口部42、43の径よりも大きい円形状の凹部46、47が形成されている。又、凹部46に繋がるターレットベース36の上面には、切欠き部48が形成され、この切欠き部48内にねじ穴49が形成されている。
【0026】
ターレットベース36の各凹部46、47内には、それぞれ光学要素取付用の各環状歯車50、51が収納される。これら環状歯車50、51は、図4に示すようにそれぞれ外周上に歯部52、53が形成され、かつ環内にバンドパスフィルタや偏光フィルタなどの光学要素が同時に2枚まで収納可能なものとなっている。これら環状歯車50、51の環内には、ねじ54が切ってあり、環内に光学要素を収納した場合に押え環55により締め付けて光学要素を固定するようになっている。なお、押え環55の外周面には、ねじ56が切ってある。
【0027】
これら環状歯車50、51がターレットベース36の各凹部46、47内に収納されることにより、これら環状歯車50、51は互いに歯部52、53が歯合して連動するものとなる。すなわち、一方の環状歯車50を左向きに回転させれば、他方の環状歯車51は右向きに回転し、かつ一方の環状歯車50を右向きに回転させれば、他方の環状歯車51は左向きに回転する。
【0028】
又、これら環状歯車50、51がターレットベース36の各凹部46、47内に収納されることにより、これら環状歯車50、51の外周の一部分がターレットベース36の外周よりも外側に突出する。この突出する環状歯車50、51の一部分が観察者によって回転操作される部分となる。
【0029】
これら環状歯車50、51が収納されたターレットベース36の上面には、カバー57が各ねじ58a〜60aによってターレットベース36上の各ねじ穴58b〜60bにねじ止めされている。なお、ターレットベース36とこのカバー57とによりターレット本体が形成される。このカバー57には、ターレットベース36に形成された各開口部42〜45に対応する部分にそれぞれ開口部58〜61が形成されている。
【0030】
又、カバー57における開口部58に繋がって長方形状の切欠き片62が形成されている。この切欠き片62は、環状歯車50、51の回転を任意の角度で固定する固定部として作用するもので、カバー57がターレットベース36に取り付けられたときに、ターレットベース36上の切欠き部48上に配置される。そして、押えねじ63がねじ穴64を通してねじ穴49に螺合し、切欠き片62を環状歯車50に押さえ付けるものとなっている。
【0031】
又、ターレットベース36には、図3に示すようにその内部の4箇所にそれぞれ磁石65〜68が設けられている。これら磁石65〜68は、ターレット本体が回転したときに各開口部42〜45のうち所望の開口部42〜45を窓レンズ部29に位置決めするためのもので、位置決め基準用の磁石69が取付環37上に設けられている。
【0032】
次に、上記の如く構成された顕微鏡の光学要素切換ターレットの作用について説明する。
【0033】
光学要素切換ターレット35は、取付環37を窓レンズ部29にはめ込み、2つのねじ40、41により顕微鏡のベース部21上の窓レンズ部29に対してねじ止めされる。光学要素切換ターレット35を取り外すときは、2つのねじ40、41を緩めればよい。
【0034】
光学要素切換ターレット35は、ねじ38により取り付けた部分を中心として回転する。この回転により光学要素切換ターレット35上の各開口部42〜45のうち所望の1つの開口部42〜45を窓レンズ部29上に位置決めできる。
【0035】
この位置決めのとき、1つの開口部42〜45に該当する磁石65〜68と取付環37上の磁石69との間の磁力により吸引し合って非接触の状態で位置決めされる。従って、位置決め時に、振動や衝撃が生じることはない。
【0036】
又、標本31の偏光観察を行う場合、例えば環状歯車50又は51に偏光フィルタを収納し、この偏光フィルタの回転角度を、この偏光フィルタと対をなす水平アーム部23などの観察光路上に配置された偏光フィルタの偏光方向に応じて調整(クロスニコル調整)する必要がある。
【0037】
この場合、図5(a)に示すように一方の環状歯車51が窓レンズ部29上に位置決めされていれば、顕微鏡のフロント側から観察者は、光学要素切換ターレット35の図中右側に配置されている他方の環状歯車50を回転操作することにより、この環状歯車51の回転が環状歯車51に伝達され、当該環状歯車51が回転する。これにより、環状歯車51に取り付けられている偏光フィルタの回転角度を変化でき、クロスニコル調整を行うことができる。
【0038】
又、図5(b)に示すように他方の環状歯車50が窓レンズ部29上に位置決めされていれば、顕微鏡のフロント側から観察者は、光学要素切換ターレット35の図中左側に配置されている一方の環状歯車51を回転操作することにより、この環状歯車51の回転が環状歯車50に伝達され、当該環状歯車50が回転する。これにより、環状歯車50に取り付けられている偏光フィルタの回転角度を変化でき、クロスニコル調整を行うことができる。
【0039】
例えば、標本31を中心波長775nmと中心波長900nmの2種類のバンドパスフィルタを用いてDIC観察することがある。この観察では、中心波長775nmのバンドパスフィルタ及び波長775nm用の偏光フィルタを一方の環状歯車51に重ねて取り付け、中心波長900nmのバンドパスフィルタ及び波長900nm用の偏光フィルタを他方の環状歯車50に重ねて取り付ける。
【0040】
従って、DIC観察する場合には、観察者が光学要素切換ターレット35を回転させて中心波長775nmと中心波長900nmとの2種類のバンドパスフィルタのいずれかのバンドパスフィルタに切り換え、かつ切り換えたときに偏光フィルタの回転角度を調整するために観察者は、一方の環状歯車51に取り付けられた中心波長775nmに対応した偏光フィルタを回転調整するときに他方の環状歯車50を回転操作し、他方の環状歯車50に取り付けられた中心波長900nmに対応した偏光フィルタを回転調整するときに一方の環状歯車51を回転操作する。
【0041】
偏光フィルタの回転角度を調整した後、この回転角度を固定する場合には、押えねじ63を操作することにより、切欠き片62が環状歯車50を押さえ付けて固定する。
【0042】
又、標本31にパッチクランプを行って標本31を操作しているときに、光学要素切換ターレット35を回転させて中心波長775nmと中心波長900nmとの2種類のバンドパスフィルタのいずれかのバンドパスフィルタに切り換え動作しても、これらバンドパスフィルタの開口部42、43に該当する磁石66、67と取付環37上の磁石69との間の磁力により吸引し合って非接触の状態で位置決めされるので、振動や衝撃が生ぜず、パッチクランプが標本31から外れることはない。
【0043】
このように上記一実施の形態においては、例えばバンドパスフィルタや偏光フィルタなどの光学要素を照明光の通る光路上に切換挿入する光学要素切換ターレット35を着脱自在に取り付けるようにしたので、コンデンサレンズ33とは別体にでき、コンデンサレンズ33に拘わらず既存の各種顕微鏡に着脱でき、かつ簡単に操作できる。これにより、高価なコンデンサレンズを使用することなく、検鏡方法や観察者に応じたコンデンサレンズ33を有効に使用できる。
【0044】
又、光学要素切換ターレット35とコンデンサレンズ33とを別体な構成とするので、コンデンサレンズ33の周囲の空間を広くでき、コンデンサレンズ33の操作性がよくなる。又、環状歯車50、51は、互いに隣同士に設けられ、一方の環状歯車51に取り付けられている偏光フィルタを回転させるときにはフロント側から見て右側に突出する他方の環状歯車50を回転させ、他方の環状歯車50に取り付けられている偏光フィルタを回転させるときにはフロント側から見て左側に突出する一方の環状歯車51を回転させるので、左右側の操作位置で光路上に挿入されている偏光フィルタの種類を判別できる。これにより、例えば暗室で蛍光観察を行う場合などで、目視による偏光フィルタ等の光学要素の確認を必要としない。
【0045】
又、光学要素切換ターレット35の切り換え時に各環状歯車50、51などの位置決めを各磁石66、67と取付環37上の磁石69との間の磁力により非接触で行うので、位置決めのときに振動や衝撃が生ぜず、例えばパッチクランプが生細胞標本31から外れることはない。
【0046】
又、各環状歯車50、51内の偏光フィルタ等の光学要素は、押え環55により固定されているので、外部からの振動を受けても位置ずれすることはない。
【0047】
さらに、環状歯車50は、切欠き片62を押えねじ63により押さえるので、偏光フィルタ等の光学要素の回転角度を固定でき、かつ外部からの振動を受けても位置ずれすることはない。
【0048】
なお、本発明は、上記一実施の形態に限定されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
【0049】
さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
【0050】
例えば、上記一実施の形態は、次の通り変形してもよい。
【0051】
本発明の光学要素切換ターレット35は、各種顕微鏡、例えば実体顕微鏡、倒立型生物顕微鏡、位相差顕微鏡、微分干渉顕微鏡、落射蛍光顕微鏡、偏光顕微鏡などにも適用できる。
【0052】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、コンデンサレンズに拘わらずに、顕微鏡本体に対して簡単な操作で着脱でき、光学要素の切り換えの操作性を向上でき、かつ振動や不用意な接触があっても光学要素に位置ずれを生ぜず、さらに一方の環状歯車に取り付けられている光学要素を回転させるときには例えば右側に突出する他方の環状歯車を回転させ、他方の環状歯車に取り付けられている光学要素を回転させるときには例えば左側に突出する一方の環状歯車を回転させるので、左右側の操作位置で光路上に挿入されている光学要素の種類を判別でき、例えば暗室で蛍光観察を行う場合などで、目視による光学要素の確認を必要としない光学要素切換ターレットを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる光学要素切換ターレットを用いた顕微鏡の一実施の形態を示す全体構成図。
【図2】本発明に係わる光学要素切換ターレットの一実施の形態を示す分解構成図。
【図3】本発明に係わる光学要素切換ターレットの一実施の形態におけるターレットベースを上方から見た図。
【図4】本発明に係わる光学要素切換ターレットの一実施の形態における環状歯車の外観図。
【図5】本発明に係わる光学要素切換ターレットの一実施の形態における操作性を説明するための図。
【図6】従来の光学要素切換ターレットの構成図。
【図7】従来の他の光学要素切換ターレットの構成図。
【符号の説明】
20:顕微鏡フレーム
21:ベース部
22:垂直部
23:水平アーム部
24:光源
25:ミラー
26:接眼レンズ
27:レボルバ
28:接眼レンズ
29:窓レンズ部
30:ステージアーム
31:標本
32:ステージ
33:コンデンサレンズ
34:操作ハンドル
35:光学要素切換ターレット
36:ターレットベース
37:取付環
42〜45:開口部
46,47:凹部
48:切欠き部
50,51:環状歯車
52,53:歯部
55:押え環
57:カバー
58〜61:開口部
62:切欠き片
63:押えねじ
65〜68,69:磁石

Claims (6)

  1. 顕微鏡の光源とコンデンサレンズとの間に着脱自在に配置され、複数の光学要素のうちいずれかの光学要素を前記顕微鏡の光路上に切換挿入する光学要素切換ターレットであって、
    複数の開口部が形成され、ターレットベースとカバーとにより形成されるターレット本体と、
    前記ターレットベースの下部に取り付けられ、前記顕微鏡に取り付けるための取付環と、
    前記複数の開口部のうち少なくとも2つの開口部に収納され、互いに歯合して連動する光学要素取付用の少なくとも2つの環状歯車と、
    を具備し、
    一方の前記環状歯車は、前記顕微鏡の光路上に位置決めされるようになっており、
    前記2つの環状歯車のそれぞれの一部分は、前記ターレット本体の外に突出した状態で回転自在に設けられ、
    前記他方の環状歯車を回転させ、前記顕微鏡の光路上に位置決めされた前記一方の環状歯車の回転を任意の角度で調整する、
    ことを特徴とする光学要素切換ターレット。
  2. 前記複数の開口部にそれぞれ取り付けられた前記光学要素を固定する押え環を有することを特徴とする請求項1記載の光学要素切換ターレット。
  3. 前記ターレット本体に対する前記環状歯車の回転を任意の角度で固定する固定部を有することを特徴とする請求項1記載の光学要素切換ターレット。
  4. 前記ターレット本体の回転角度を所定の角度で位置決めする位置決め手段を有することを特徴とする請求項1記載の光学要素切換ターレット。
  5. 前記位置決め手段は、
    前記取付環に磁石を配置し、
    前記ターレットベースの略円周上に等間隔に複数個の磁石を配置し、
    前記ターレット本体が回転したときに所望の前記開口部を前記顕微鏡の光路上に位置決めする、
    ことを特徴とする請求項記載の光学要素切換ターレット。
  6. 請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の光学要素切換ターレットは、前記顕微鏡の窓レンズ部に着脱自在に設けられ、前記顕微鏡の前記光源と前記コンデンサレンズとの間に配置されることを特徴とする。
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