JP2003050353A - 顕微鏡用コンデンサー - Google Patents

顕微鏡用コンデンサー

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JP2003050353A
JP2003050353A JP2001240418A JP2001240418A JP2003050353A JP 2003050353 A JP2003050353 A JP 2003050353A JP 2001240418 A JP2001240418 A JP 2001240418A JP 2001240418 A JP2001240418 A JP 2001240418A JP 2003050353 A JP2003050353 A JP 2003050353A
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condenser
opening
objective lens
turret
polarizing plate
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Shuhei Horigome
修平 堀米
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多くの種類の検鏡法や対物レンズの使用を可能
にするばかりでなく、各検鏡法間や対物レンズ間の切り
換え作業の簡素化が可能な顕微鏡用コンデンサーを提供
する。 【解決手段】所望の一組の光学素子(モジュレーション
コントラスト用開口11及び偏光板16)をコンデンサ
ーレンズ2の瞳位置近傍に選択的に挿入し得るターレッ
ト15を備えていて、前記一組の光学素子は各々着脱可
能で且つ光軸の周りに独立して回転し得るように構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顕微鏡用コンデン
サーに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、顕微鏡観察には、明視野検鏡
だけでなく、微分干渉検鏡,位相差検鏡,偏光検鏡,モ
ジュレーションコントラスト検鏡,偏斜照明検鏡,蛍光
検鏡等の多種類の検鏡法が用いられる。そのため、顕微
鏡用のコンデンサーシステムも、これら何れの検鏡法に
も適用できることが要求される。この要求を満たすため
に、従来、コンデンサー内に多種類の光学素子を切り換
え得るターレット部を設けたユニバーサル・コンデンサ
ーが開発されている(特公昭61-34126号公報参
照)。
【0003】図9は、特公昭61-34126号公報に
開示された技術を用いた顕微鏡用コンデンサーの一例で
あり、ターレット式コンデンサーの一般的な構造を示し
ている。この顕微鏡コンデンサーでは、位相差板や暗視
野板やノマルスキープリズム等の光学素子が選択的に切
り替え可能になっており、コンデンサーレンズ2の瞳位
置近傍にいずれか一つの光学素子が配置可能になってい
る。図中、1は鏡基取付部1aを有するコンデンサー本
体、2は本体1に固定されたコンデンサーレンズ、3は
コンデンサー本体1に枢支されたターレット、5はコン
デンサー本体1に摺動可能に装架されているポラライザ
スライダーである。ターレット3は固定又は交換可能に
装着された位相差板や暗視野板やノマルスキープリズム
等の光学素子4を有する。そして、回転機構によって、
光学素子4を選択的にコンデンサーレンズの光軸上の瞳
位置近傍に挿入する。また、ポラライザスライダー5
は、一般的に空穴と回転可能に装架されたポラライザ5
aとを有している。そして、スライド機構によって、ポ
ラライザ5aを選択的にコンデンサーレンズ2の光軸上
に挿入する。このような構成において、観察者は上記タ
ーレット3とポラライザスライダー5とを適宜操作し所
望の検鏡を行う。例えば、明視野検鏡,暗視野検鏡又は
位相差検鏡では、その検鏡に適するように光学素子4が
選択されるが、この時は、ポラライザスライダー5の空
孔が光路内へ挿入される。また、偏光検鏡又は微分干渉
検鏡では、その検鏡に適するように光学素子4が選択さ
れるが、この時は、ポラライザスライダー5のポラライ
ザ5aが光路内に挿入される。
【0004】しかし、このようなコンデンサーシステム
では、例えば、ノマルスキープリズムとポラライザによ
る微分干渉検鏡や、ポラライザとグリンフィルタによる
偏光検鏡のように、2種類の光学素子を組み合わせて検
鏡する場合、1個のターレットでは、目的を達成するこ
とが出来ないという問題があった。そこで、特許第29
18938号公報に開示されているように、コンデンサ
ーレンズの瞳位置近傍に2段のターレットを挿入できる
ようにし、多くの光学素子を組み合わせて、多種多様な
検鏡方法に対応できる技術が開発された。
【0005】図10には、特許第2918938号公報
に開示された顕微鏡用コンデンサーが示されている。こ
れは、コンデンサーレンズの瞳位置近傍に2段のターレ
ットを設けたものである。図中、7はコンデンサー本体
1に植立された軸8により回転可能に支持されている第
1ターレット、9は第1ターレット7に隣接して軸8に
より回転可能に支持されている第2ターレットである。
第1ターレット7は、複数の光学素子4を保持するため
の複数の透孔7aを有している。同様に、第2ターレッ
ト7も複数の透孔9aを有しており、光学素子4の何れ
かと組み合わされるべき光学素子6を保持可能になって
いる。このような構成になっているため、第1ターレッ
ト7と第2ターレット9を適宜回転させることにより、
所望の検鏡に必要な2つの光学素子4,6の組合せを迅
速に得ることが出来る。
【0006】また、非対称光学素子を含む検鏡法、例え
ば、モジュレーションコントラスト検鏡法の場合、非対
称な光学素子が含まれているため、コンデンサーシステ
ムは、図9,10に示した場合とは構成が一部異なって
いる。ここで、対物レンズの瞳位置近傍に置かれるモジ
ュレータ10の例を図11に、モジュレーションコント
ラスト用開口の例を図12に、モジュレーションコント
ラスト用コンデンサーの例を図13,14に夫々示す。
【0007】図11に示すように、モジュレータ10
は、縦割に3つの領域に分かれ、夫々透過率が異なる。
領域10Aは約1%の透過率を、その隣の領域10Bは
約10%の透過率を、そして残りの領域10Cは約10
0%の透過率を夫々有する。図12に示すように、コン
デンサーの瞳位置近傍に置かれるモジュレーションコン
トラスト用開口11は、片側に、偏光板を施した長方形
開口部11Aとこれに隣接した長方形開口部11Bを有
している。
【0008】モジュレータ10は、対物レンズの倍率や
NA(開口数)によって、モジュレータ10自身の大き
さや領域10A,10B及び10Cの大きさが異なる。
また、モジュレータ10の領域10Bとモジュレーショ
ンコントラスト用開口11の開口部分11Bとが、共役
な関係に配置されていることが望ましい。そのため、モ
ジュレーションコントラスト用開口11は、各対物レン
ズのモジュレータ10の領域10A,10B,10Cに
合わせて用意する必要がある。しかも、モジュレータ1
0の向きに合わせてモジュレーションコントラスト用開
口11の開口部分11Bの向きを調整する必要がある。
そのため、モジュレータコントラストのような非対称光
学素子を用いる場合、素子が光軸の周りに回転し、モジ
ュレーションコントラスト用開口11の向きを調整でき
る構成になっていることが望ましい。
【0009】更に、モジュレーションコントラスト用開
口11の開口部11Aには、偏光板が配置されている。
そして、もう1枚の偏光板16(図13参照)と組み合
わせ、偏光板16の向きを調整することにより、クロス
ニコルからパラニコルまで偏光状態を変えることができ
る。このようにすれば、開口部11Aを透過する照明光
の光量が変化するので、モジュレーションコントラスト
検鏡法における明るさとコントラストとを調整すること
が出来るので好ましい。
【0010】このため、モジュレーションコントラスト
用のコンデンサーは、図13および14に示すような構
成になっている。図中、12は対物レンズを複数本取付
け可能でこれらの何れか1つを光軸上に選択的に挿入可
能なレボルバ、14は標本、15は図示しないコンデン
サー本体に枢支されていて、軸17を中心に回転可能な
機構を有するターレット、16は光軸中心に回転可能な
機構に保持された偏光板である。なお、レボルバー12
は、前述のモジュレータ10,10′,10″を含んだ
対物レンズ13,13′,13″や、モジュレータのな
い通常の対物レンズを複数取付け得るようになってい
る。また、ターレット15は、光軸上に挿入される対物
レンズ毎に用意されたモジュレーションコントラスト用
開口11,11′,11″を有している。そして、選択
された対物レンズに合わせて、モジュレーションコント
ラスト用開口をコンデンサーレンズの瞳位置近傍に挿入
する。また、モジュレーションコントラスト用開口1
1,11′,11″や偏光板16は光軸を中心に回転可
能な機構に保持されているが、その機能(作用)につい
てはすでに述べたとおりである。
【0011】上述のように、モジュレーションコントラ
スト検鏡を行う場合、検鏡前に各対物レンズ13のモジ
ュレータ10の向きに合わせてターレット15内の各開
口11を光軸中心に回転させ、調整する必要がある。そ
して、観察中に観察倍率を変えるには、(1)対物レン
ズを切り換え、(2)モジュレーションコントラスト用
開口をそれに合わせて切り換え、(3)偏光板16を光
軸中心に回転させることにより明るさやコントラストを
適切にする、という作業を行う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、観察倍率を変
える毎に、上記(1)乃至(3)の作業を行うのは煩雑
であるため、切り換え作業の簡素化が望まれている。こ
れは、モジュレーションコントラスト検鏡法における対
物レンズの切り換え時ばかりでなく、非対称光学系を用
いる検鏡法における対物レンズの切り換え時や、非対称
光学系を用いる検鏡法から他の検鏡法に切り換える時
も、同様に作業が煩雑になっており、作業の簡素化が望
まれている。また、近年、顕微鏡でもPC操作や遠隔操
作が行われるようになっており、対物レンズの切り換え
やそれに伴う光学素子の切り換えも自動化が望まれてい
るが、上記(3)の如き調整作業を自動化するのは困難
であり、PC作業や遠隔操作を円滑に行うためにも上記
(3)の如き調整作業を省略することが望まれている。
【0013】また、特許第2918938号公報に開示
された技術を用いれば、2つの光学素子を組み合わせる
ことは可能であるが、該公報には、モジュレーションコ
ントラストのような非対称光学系において陰付け方向を
調整する技術に関しては述べられていない。よって、こ
の技術では、最適な明るさやコントラストで非対称光学
系の観察を行うことは困難である。更に、特許第291
8938号公報に開示された技術に、モジュレーション
コントラスト用開口11や偏光板16を光軸の周りに回
転させる技術を加えても、対物レンズの交換と2つの光
学素子の交換という3つの動作が必要であり、切り換え
作業の簡素化には余りつながらない。
【0014】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、多くの種類の検鏡
法や対物レンズの使用を可能にするばかりでなく、各検
鏡法間や対物レンズ間の切り換え作業の簡素化が可能な
顕微鏡用コンデンサーを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による顕微鏡用コンデンサーは、所望の一組
の光学素子をコンデンサーの瞳位置近傍に選択的に挿入
し得る手段を備えていて、前記一組の光学素子は各々光
軸に対する心出しが可能で且つ光軸を中心に独立して回
転し得るように構成されている。本発明によれば、前記
一組の光学素子は単一操作でコンデンサーの瞳位置近傍
へ挿入し得るようになっている。また、本発明によれ
ば、前記一組の光学素子の少なくとも一つは非対称光学
系である。
【0016】この構成により、予め非対称光学素子の向
きを光軸の回りに回転させ調整しておけるため、対物レ
ンズや検鏡法を切り換える時にそれに合わせて一組の光
学素子を交換するだけで良く、該非対称光学素子の調整
をやり直す必要がなくなる。このため、従来は、観察倍
率や検鏡法を切り換える毎に前記(1)乃至(3)の3
つの繰作が必要であったのが、対物レンズの切り換え
と、ターレットの切り換えという2つの操作で良くな
り、切り換え作業が簡素化される。
【0017】なお、任意の一組の光学素子を瞳位置近傍
に選択的に挿入し得る手段としては、例えば、ターレッ
ト方式やスライダー方式を使うのが一般的である。ま
た、光学素子としては、例えば、偏光板,ノマルスキー
プリズム,波長選択板,位相差用開口,NDフィルタ,
λ板,モジュレーションコントラスト用開口,暗視野板
等が挙げられる。更に、非対称光学素子としては、偏光
板,モジュレーションコントラスト用開口,ノマルスキ
ープリズム等が挙げられる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
した実施例に基づき説明する。実施例1 図1は本発明に係る顕微鏡用コンデンサーの第1実施例
の概略構成図、図2は第1実施例で用いられるターレッ
トの開口の心出し機構と偏光板の回転機構の詳細を示す
一部破断平面図、図3は開口の回転機構を示す側面図、
図4は偏光板の回転機構を示す側面図である。図中、従
来技術で説明したのと実質上同一の部材には同一符号が
付されており、それらについての詳細な説明は省略され
ている。本実施例のターレット15は、軸17を中心に
回転することにより、対物レンズ毎に用意されたモジュ
レーションコントラスト用開口11と偏光板16を、同
時かつ選択的にコンデンサーレンズ2の光軸上の瞳位置
近傍に挿入し得、且つ開口11と偏光板16を夫々独立
して光軸を中心に回転し得るように構成されている。
【0019】即ち、図2において、18はモジュレーシ
ョンコントラスト用開口11を支持する開口ホルダー、
19は押圧ピン、20は押圧ピン19をモジュレーショ
ンコントラスト用開口11の中心に向けて弾圧するバネ
部材、21はターレット本体の外周面から開口11の中
心に向けて穿設されたネジ孔15aに螺合されている調
整ネジ、22はターレット本体にターレット15の外周
面から一部が飛び出すように枢着されている開口駆動ギ
アである。押圧ピン19と一対の調整ネジ21は、モジ
ュレーションコントラスト用開口11の心出し機構を構
成している。開口ホルダー18はターレット15の所定
位置に回転可能に装架されている。そして、図3に示す
ように、外周面に環状溝18aとギヤ部18bとが形成
されている。この環状溝18aには押圧ピン19の先端
が摺動可能に嵌合する。同様に、調整ネジ21の先端
も、開口ホルダー18の環状溝18aに摺動可能に嵌合
している。開口駆動ギヤ22は外周面にギヤ部(歯)が
形成されており、開口ホルダー1のギヤ部18bに噛合
するようになっている。よって、開口ホルダー18と開
口駆動ギヤ22で、回転機構を構成していることにな
る。なお、心出し時におけるモジュレーションコントラ
スト用開口11の移動量は僅かである。そのため、図3
の構成において、開口ホルダー1のギヤ部18bと開口
駆動ギヤ22及び調整ネジ21との間が離れるようなこ
とはない。
【0020】図4は、上記回転機構の別の実施例を示し
ている。この実施例によれば、回転機構が、図3に示さ
れた開口ホルダー18のギア部18bに代わるプーリ部
18cと、開口駆動ギア22に代わる開口駆動プーリ2
3と、プーリ部18cと開口駆動プーリ23との間に掛
けられたゴム等からなる弾性ベルト24とにより構成さ
れている。
【0021】偏光板16の心出し機構および回転機構
も、上述のモジュレーションコントラスト用開口11の
心出し機構および回転機構と同様に構成されているの
で、説明を省略する。
【0022】第1実施例は上記のように構成されている
から、調整ネジ21を回してモジュレーションコントラ
スト用開口11の心出しを行い、且つ開口駆動ギア22
又は開口駆動プーリ23を回すことにより、モジュレー
ションコントラスト用開口11の開口部11A,11B
の向きを対物レンズ13に内蔵されているモジュレータ
10の向きに合わせることが出来る。更に、同様にして
偏光板16の心出しと回転を行うことにより、偏光板1
6の振動方向を開口部11Aに設けられた偏光板の振動
方向に合わせることが出来る。このため、このような調
整を予め各対物レンズ毎に行っておけば、実際の検鏡時
に対物レンズを切り換えても、ターレット15を回転さ
せるだけで対物レンズのモジュレータ10に対応する光
学素子(モジュレータコントラスト用開口11と偏光板
16)の組合せを迅速且つ簡単に得ることが出来る。し
かも光学素子の位置はすでに調整済みなので、更に調整
をすることなく最適な明るさコントラストで観察ができ
る。
【0023】これにより、対物レンズの切り換え作業の
簡易化が図れるばかりでなく、上記の調整を予めしてお
けば、PC操作や遠隔操作では難しい偏光板16を用い
た明るさとコントラストの調整も必要無くなり、PC操
作や遠隔操作も円滑に行えるようになる。
【0024】図5は上記第1実施例を倒立顕微鏡に適用
した場合の図1と同様な構成図であるが、この構成は標
本14の面に対して対称の位置関係となるだけで、それ
以外は図1と全く同じ構成であり、その作用効果も同じ
であるので、実質上同一の部材には同一符号を付すに留
め、詳細な説明は省略する。
【0025】実施例2 図6は本発明に係る顕微鏡用コンデンサーの第2実施例
の概略構成図である。この実施例においても、従来技術
で説明したのと実質上同一の部材には同一符号が付され
ており、それらについての詳細な説明は省略されてい
る。図中、25はコンデンサー本体内のコンデンサーレ
ンズ2の瞳位置近傍に設けられたスライダーである。そ
して、このスライダー25をスライドさせることによ
り、対物レンズ毎に用意されたモジュレーションコント
ラスト用開口11と偏光板16を、同時且つ選択的に、
コンデンサーレンズ2の光軸上の瞳位置近傍に挿入する
ことができる。しかも、対物レンズ毎に用意された上記
開口11と偏光板16を、夫々独立して光軸を中心に回
転し得る。
【0026】図7は、スライダー25により対物レンズ
の瞳位置近傍に挿入された上記開口11の心出し機構と
回転機構の詳細を示している。ここで、心出し機構に関
しては実施例1で説明したのと同様であるので、実施例
1と実質上同一の部材には同一符号を付すに留めて説明
を省略する。よって、回転機構についてのみ説明するこ
とにする。この回転機構は、モジュレーションコントラ
スト用開口11に関してのみ図示されている。即ち、開
口ホルダー18の外周面に形成されたローレット部18
dの一部がスライダー25の外周面から飛び出すように
設置されていて、この部分を介して上記開口11を光軸
の周りに回転させることが出来るようになっている。な
お、偏光板16の心出し機構および回転機構も、上述の
モジュレーションコントラスト用開口11の心出し機構
および回転機構と同様に構成されているので、説明は省
略する。
【0027】第2実施例は上記のように構成されている
から、対物レンズ13に内蔵されたモジュレータ10の
向きに合わせて上記開口11の開口部11A,11Bの
向きを合わせ、更に、開口部11Aに施された偏光板の
振動方向に合わせて偏光板16の振動方向を合わせるこ
とが出来る。そのため、このような調整を予め各対物レ
ンズ毎に行っておけば、実際の検鏡時に対物レンズを切
り換えても、スライダー25をスライドさせるだけで対
物レンズのモジュレータ10に対応する光学素子(モジ
ュレータコントラスト用開口11と偏光板16)の組合
せを迅速且つ簡単に得ることが出来る。しかも光学素子
の位置はすでに調整済みなので、更に調整をすることな
く最適な明るさとコントラストで観察ができる。
【0028】これにより、対物レンズの切り換え作業の
簡易化が図れるばかりでなく、上記の調整を予めしてお
けば、PC操作や遠隔操作では難しい偏光板16を用い
た明るさとコントラストの調整も必要無くなり、PC操
作や遠隔操作が円滑に行えるようになる。
【0029】実施例3 図8は、本発明に係る顕微鏡用コンデンサーの第3実施
例の概略構成図である。この実施例においても、従来技
術で説明したのと実質上同一の部材には同一符号が付さ
れており、それらについての詳細な説明は省略されてい
る。この実施例においては、モジュレーションコントラ
スト用対物レンズ28と、微分干渉用対物レンズ28′
と、位相差用対物レンズ28″がレボルバー12に取付
けられている。そして、スライダー25は、レボルバー
12を回して、モジュレーションコントラスト用対物レ
ンズ28が選択された場合にはモジュレーションコント
ラスト用開口11と偏光板16を、同時且つ選択的にコ
ンデンサーレンズ2の光軸上の瞳位置近傍に挿入し得る
ように構成されている。しかも、スライダー25はモジ
ュレーションコントラスト用開口11と偏光板16の夫
々を、独立に光軸の周りに回転させ且つこれらの光学素
子の心出しを行い得る機構を含んでいる。同様に、微分
干渉用対物レンズ28′が選択された場合には、ノマル
スキープリズムと偏光板16がスライダー25のスライ
ドによってコンデンサーレンズ2の瞳位置近傍に配置さ
れる。また、位相差用対物レンズ28″が選択された場
合には、位相差開口27のみがスライダー25のスライ
ドによってコンデンサーレンズ2の瞳位置近傍に配置さ
れる。また、ノマルスキープリズムと偏光板16の組合
せでは、夫々を独立に光軸の周りに回転させ、且つ心出
しを行い得るようになっている。この回転及び心出し機
構は、第2実施例で説明したのと同様であるので、図示
及び説明は省略されている。
【0030】第3実施例は、上記のように構成されてい
るから、モジュレーションコントラスト用対物レンズの
場合、予め、内蔵されたモジュレータ10の向きに合わ
せてモジュレーションコントラスト用開口11の開口部
11A,11Bの向きを合わせ、更に、該開口部11A
に施された偏光板の振動方向に合わせて偏光板16の振
動方向を合わせることが出来る。また、微分干渉用対物
レンズの場合、予め、対物レンズ側のノマルスキープリ
ズムの振動方向やアナライザの振動方向に合わせてコン
デンサー側のノマルスキープリズムやポラライザの振動
方向を合わせておくことも出来る。このため、このよう
な調整を予め各対物レンズと各検鏡毎に行っておけば、
実際の検鏡時に対物レンズや検鏡法を切り換えても、ス
ライダー25をスライドさせるだけで対物レンズや検鏡
法に合わせて光学素子の組合せを迅速且つ簡単に得るこ
とが出来る。しかも光学素子の位置はすでに調整済みな
ので、更に調整をすることなく最適な明るさとコントラ
ストで観察ができる。
【0031】これにより、対物レンズの切り換え作業の
簡易化が図れるだけでなく、事前に調整しておけば、P
C操作や遠隔操作では難しい偏光板16を用いた調整も
必要無くなり、PC操作や遠隔操作が円滑に行えるよう
になる。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、検
鏡法や対物レンズの種類に応じて、コンデンサーレンズ
の瞳位置近傍の光軸上に任意の一組の光学素子を挿入す
ることができ、且つ該任意の一組の光学素子が独立して
光軸の周りに回転し得るようになっているから、検鏡法
間や対物レンズ間の切り換え作業の簡素化が可能な顕微
鏡用コンデンサーを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る顕微鏡用コンデンサーの第1実施
例の概略構成図である。
【図2】第1実施例で用いられるターレットの開口の心
出し機構と偏光板の回転機構の詳細を示す一部破断平面
図である。
【図3】開口の回転機構を示す側面図である。
【図4】偏光板の回転機構を示す側面図である。
【図5】第1実施例を倒立顕微鏡に適用した場合の図1
と同様な構成図である。
【図6】本発明に係る顕微鏡用コンデンサーの第2実施
例の概略構成図である。
【図7】第2実施例における開口の心出し機構と回転機
構の詳細図である。
【図8】本発明に係る顕微鏡用コンデンサーの第3実施
例の概略構成図である。
【図9】従来の顕微鏡用ターレットコンデンサーの概略
構成を示す断面図である。
【図10】従来の顕微鏡用ダブルターレットの概略構成
を示す断面図である。
【図11】モジュレーションコントラスト用モジュレー
タの概略構成を示す図である。
【図12】モジュレーションコントラスト用開口の概略
構成を示す図である。
【図13】従来のモジュレーションコントラスト用コン
デンサーの概略構成図である。
【図14】図13に示されたコンデンサーに用いられて
いるターレットの平面図である。
【符号の説明】
1 コンデンサー本体 2 コンデンサーレンズ 3,15 ターレット 4,6 光学素子 5 ポラライザスライダー 5a ポラライザ 7 第1ターレット 8,17 軸 9 第2ターレット 10,10′,10″ モジュレータ 11,11′,11″ モジュレーションコントラス
ト用開口 11A 偏光板が施された開口部分 11B 空孔の開口部分 12 レボルバ 13,13′,13″ 対物レンズ 14 標本 15a ネジ孔 16 偏光板 18 開口ホルダー 18a 環状溝 18b ギア部 18c プーリ部 18d ローレット部 19 ピン 20 バネ部材 21 調整ネジ 22 開口駆動ギア 23 開口駆動プーリ 24 弾性ベルト 25 スライダー 26 ノマルスキープリズム 27 位相差開口 28 モジュレーションコントラス
ト用対物レンズ 28′ 微分干渉用対物レンズ 28″ 位相差用対物レンズ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所望の一組の光学素子をコンデンサーレン
    ズの瞳位置近傍に選択的に挿入し得る手段を備えてい
    て、前記一組の光学素子は各々光軸に対する心出しが可
    能で且つ光軸を中心に独立して回転し得るように構成さ
    れている顕微鏡用コンデンサー。
  2. 【請求項2】前記一組の光学素子は単一操作でコンデン
    サーレンズの瞳位置近傍へ挿入し得るようになっている
    請求項1に記載の顕微鏡用コンデンサー。
  3. 【請求項3】前記一組の光学素子の少なくとも一つは非
    対称光学系である請求項1または2に記載の顕微鏡用コ
    ンデンサー。
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