JP2009037039A - 顕微鏡の光学素子切換装置 - Google Patents

顕微鏡の光学素子切換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】偏光板を用いる観察方法と用いない観察方法との間で観察方法を切換える際の切換えを操作性よく迅速かつ容易に行えるようにする。
【解決手段】アナライザ25を用いる観察方法とアナライザ25を用いない観察方法とを切換える際には、操作つまみ40を挿脱操作することで切換機構によってキューブ21a〜21cを保持した保持部材22を移動させて観察光軸L2上に位置決め配置される光学素子12a,12b,25を選択すればよく、また、アナライザ25を用いる観察方法を選択した場合においては、操作つまみ40を回転操作することで回転機構70cによってアナライザ25を保持部材22に対して面内で回転させて調整できるようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、明視野観察、暗視野観察、偏光観察、微分干渉(DIC)観察、蛍光観察などの各種観察方法に応じた各種光学素子を顕微鏡の観察光軸上に切換え配置させて使用する顕微鏡の光学素子切換装置に関するものである。
従来、標本を拡大して観察する顕微鏡の観察方法として、例えば明視野観察、暗視野観察、偏光観察、微分干渉観察、蛍光観察などの各種観察方法が知られている。顕微鏡観察では、生物分野や工業分野に関わらず、これら各種の観察方法を用途に応じて使い分けることで、種々の標本に対して適切な観察を行うことが望まれている。このため、標本に応じて各種の観察方法を可能にするため、1つの顕微鏡で各観察方法に応じた光学素子を切換え使用することで、所望の観察方法を可能にする顕微鏡が存在する。
このような顕微鏡では、例えば明視野観察、暗視野観察、偏光観察、微分干渉観察、蛍光観察などの各種観察を行うときには、顕微鏡の観察光軸上にこれら所望の観察方法に応じた光学素子を配置させる必要がある。ここで、偏光板を用いる観察方法への移行を素早く行うための例として、特許文献1に開示された技術がある。特許文献1では、各種観察方法に応じた複数の光学素子をそれぞれキューブとしてユニット化し、所望のキューブを観察光軸上に切換えて配置させることで観察方法を切換えるようにしている。
さらに、特許文献2では、複数のキューブのうちのいずれか一つに偏光板を設けることにより、偏光板を用いる微分干渉観察方法や偏光観察方法と、偏光板を用いない他の観察方法とを切換える構成が開示されている。このように構成することで、キューブ切換装置の操作のみで偏光板を光路上に挿脱することが可能となっている。
ここで、各種観察方法が可能な顕微鏡に対するユーザからの要求項目には、各種観察方法に応じた光学素子の切換えを行う際に、偏光板を用いない観察方法から偏光板を用いる観察方法への切換えを素早く行うというだけでなく、光路内に配置された2つの偏光板(アナライザとポラライザ)のスリットが直角となるクロスニコルの状態に調整することが必要である。
しかしながら、特許文献1,2に記載のものでは、キューブ内に偏光板を設ける構成としているが、顕微鏡本体外からの操作により偏光板を回転させることができないので、ユーザが任意に偏光板(アナライザ)と偏光板(ポラライザ)のスリットをクロスニコルの状態に調整することができないという問題がある。この問題を解決する提案例として、例えば特許文献3,4に示される技術がある。
特許文献3では、ギアに対して、その歯の内側を空洞とし、その空洞部分に偏光板などの光学素子を設置し、光学素子が設置されたギアを外部から回転させることにより、光学素子(偏光板)を回転させるようにしている。また、特許文献4では、キューブ切換装置から接眼レンズの間の光軸、並びにキューブ切換装置から光源の間に偏光板挿脱装置を設置することで、偏光板(アナライザ)と偏光板(ポラライザ)を光軸上に同時に挿脱させ、かつ、偏光板(アナライザ)と偏光板(ポラライザ)を回転させる技術が開示されている。
特開平10−197801号公報 特開平5−257066号公報 実開平3−58611号公報 特開2000−275533号公報
しかしながら、特許文献3,4に示されるように、偏光板が回転可能なスライダを顕微鏡本体に対して挿脱させるような構成では、キューブ切換装置用以外にも顕微鏡本体に開口部を設けて偏光板挿脱機構を構成する必要がある。このため、偏光板を用いる観察方法と偏光板を用いない観察方法との間で観察方法を切換える場合には、キューブ切換装置の操作に加えて、偏光板の挿脱を行う操作が必要となり、操作性の悪いものである。また、クロスニコルの調整を行うとすると、偏光板を回転させる操作が発生し、手順として非常に手間がかかり、観察方法の切換えを迅速かつ容易に行うことができないという現状にある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、偏光板を用いる観察方法と偏光板を用いない観察方法との間で観察方法を切換える際の切換えを操作性よく迅速かつ容易に行うことができる顕微鏡の光学素子切換装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる顕微鏡の光学素子切換装置は、光学素子の一つとして偏光板を用いる観察方法を少なくとも一つ含む複数の観察方法のうちのいずれかに切換え可能な顕微鏡の光学素子切換装置であって、前記各観察方法に応じた前記光学素子を異なる位置に保持する光学素子保持体と、該光学素子保持体を移動させて前記各観察方法に応じた前記光学素子を選択的に前記顕微鏡の観察光軸上に位置決め配置させる切換機構と、前記光学素子保持体に対して前記偏光板を前記観察光軸に直交する面内で回転させる回転機構と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡の光学素子切換装置は、上記発明において、前記切換機構を操作する切換操作部と、前記回転機構を操作する回転操作部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡の光学素子切換装置は、上記発明において、前記切換機構は、前記光学素子保持体を顕微鏡本体に対して前記観察光軸に直交する面内で往復動自在に直動させることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡の光学素子切換装置は、上記発明において、前記切換機構は、前記光学素子保持体を顕微鏡本体に対して前記観察光軸に直交する面内で正逆転自在に回転させることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡の光学素子切換装置は、上記発明において、前記切換操作部と前記回転操作部は、同軸上にあることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡の光学素子切換装置は、上記発明において、前記切換操作部と前記回転操作部は、同一であることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡の光学素子切換装置は、上記発明において、前記回転操作部は、前記切換操作部上にあることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡の光学素子切換装置は、上記発明において、前記回転操作部は、前記偏光板を含む前記光学素子が前記観察光軸上に位置決め配置された場合に前記顕微鏡本体外に操作可能に露出し、該光学素子が前記観察光軸から外れた場合には前記顕微鏡本体内の位置に退避することを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡の光学素子切換装置は、上記発明において、前記光学素子保持体は、前記光学素子を前記各観察方法単位でユニット化して設置する複数の光学素子設置部材と、該複数の光学素子設置部材を所定位置に着脱可能に保持する保持部材と、からなることを特徴とする。
本発明にかかる顕微鏡の光学素子切換装置によれば、偏光板を用いる観察方法と偏光板を用いない観察方法とを切換える際には、切換機構によって光学素子保持体を移動操作させて観察光軸上に位置決め配置される光学素子を選択すればよく、また、偏光板を用いる観察方法を選択した場合においては、回転機構によって偏光板を光学素子保持体に対して面内で回転操作して調整すればよく、偏光板を用いる観察方法と偏光板を用いない観察方法との間で観察方法を切換える際の切換えを操作性よく迅速かつ容易に行うことができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる顕微鏡の光学素子切換装置の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更実施の形態が可能である。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1の光学素子切換装置を搭載した顕微鏡の概略構成例を示す右側面図である。側面的に見てコ字状に形成された顕微鏡本体1は、下部側に、上面に標本2が載置されて矢印Aで示す上下方向(Z軸方向)に移動可能なステージ3を備えている。また、顕微鏡本体1は、ステージ3を上下方向に移動させるための焦準機構における焦準ハンドル4を側面に備えている。
また、顕微鏡本体1は、上部側に落射投光管5を備え、さらに、この落射投光管5の背面側に位置させて光源ユニット6を備えている。光源ユニット6は、落射投光管5内に向けて出射光を投光する光源7を内蔵している。また、落射投光管5は、落射照明光軸L1上に背面側から順に配置させた、照明レンズ8、開口絞り9、視野絞り10、照明レンズ11、光路切換え用のハーフミラー等の所定の光学素子12を備えている。
また、落射投光管5は、落射照明光軸L1に直交する観察光軸L2上の下面側に、複数の対物レンズ13が取り付けられたレボルバ14を備えている。レボルバ14は、回転操作に伴いいずれか一つの対物レンズ13を選択的に観察光軸L2上に配置させることができる。一方、落射投光管5における観察光軸L2上の上方には、結像レンズ15が内蔵された鏡筒16が設けられている。この鏡筒16には、接眼レンズ17が装着されているとともに、CCDカメラ等の撮像部を取り付けるためのTV(テレビジョン)ポート18が設けられている。
ここで、このような概略構成からなる顕微鏡は、明視野観察、暗視野観察、偏光観察、微分干渉観察、蛍光観察等の各種観察方法に共用されるものであり、観察光軸L2上に配置される光学素子12を切換えることにより所望の観察方法の実施が可能なものである。このため、光学素子12周りの構造に関して、本実施の形態の光学素子切換装置20が搭載され、観察方法の選択が可能とされている。
図1に示す概略構成では、光学素子12は、光学素子設置部材である観察キューブ21に設置されている。観察キューブ21は、後述するように、各観察方法で用いる光学素子を個別にユニット化して設置してなり、各観察方法単位で複数設けられたものであり、保持部材22に対して着脱可能とされている。保持部材22は、顕微鏡本体1に対して直動可能に設けられたもので、複数個の観察キューブ21とにより光学素子保持体23を構成している。また、図1に示す概略構成では、便宜上、偏光観察や微分干渉観察に用いる偏光板(ポラライザ)24や偏光板(アナライザ)25が光学素子の一つとして設置された観察キューブ21の例で示している。
以下、本実施の形態1の光学素子切換装置20について図2〜図4を参照して説明する。図2は、光学素子切換装置20の水平断面図であり、図3は、光学素子切換装置20の縦断正面図であり、図4は、光学素子切換装置20の縦断側面図である。なお、本実施の形態1では、明視野観察、暗視野観察、偏光観察、微分干渉観察、蛍光観察等の各種観察方法のうち、例えば偏光板を用いない明視野観察、および暗視野観察と、偏光板を用いる微分干渉観察との3種類の観察方法について切換え使用可能な例として説明する。
まず、本実施の形態1の光学素子切換装置20は、観察キューブ21として、図2に示すように、明視野観察用キューブ21a、暗視野観察用キューブ21b、および微分干渉観察用キューブ21cを備えている。それぞれのキューブ21a〜21cには、それぞれの観察方法に用いる明視野観察用光学素子12a、暗視野観察用光学素子12b、および微分干渉観察用光学素子12cが設置されている。ここで、微分干渉観察用キューブ21cにあっては、図4に示すように、微分干渉観察用光学素子12cに加えて、光学素子の一つである偏光板として、ポラライザ24およびアナライザ25も設置されている。これらキューブ21a〜21cは、外形形状は同一に形成されて、保持部材22上の所定位置に着脱可能に保持されている。
ここで、保持部材22には、図2に示すように、例えば3つの凸条に形成された固定嵌合部26a〜26cがY軸方向において所定間隔で形成されている。また、各キューブ21a〜21cには、固定嵌合部26a〜26cに嵌合するよう凹条に形成されたキューブ嵌合部27a〜27cが形成されている。これら固定嵌合部26a〜26cに各キューブ嵌合部27a〜27cを嵌合させることにより、各キューブ21a〜21cは、保持部材22に対して、X軸方向に抜け止めされつつZ軸方向にスライドさせることで着脱自在とされている(アリ機構)。なお、図2に示す例では、保持部材22に対して左側から明視野観察用キューブ21a、暗視野観察用キューブ21b、および微分干渉観察用キューブ21cの順に配置させた例を示しているが、固定嵌合部26a〜26cは同一形状からなり、各キューブ21a〜21cの配置順は任意である。
また、光学素子切換装置20は、顕微鏡本体1内で保持部材22を観察光軸L2に直交するXY平面内でY軸方向に往復動自在に直動させるガイド機構30を備える。このガイド機構30は、図4に示すように、保持部材22に凹条に形成された保持嵌合部31と顕微鏡本体1に凸条に形成された本体嵌合部32とのY軸方向にスライド自在でX軸方向に抜け止めされた嵌合構造からなる。
ここで、図2および図3に示すように、顕微鏡本体1は、複数のキューブ21a〜21cを保持した保持部材22の全体を顕微鏡本体1に対して挿脱するための開口33を有する。この開口33は、通常は、固定ビス34により取り付けられたカバー35によって閉塞されている。このカバー35には、孔36が形成されているとともに、顕微鏡本体1の内側となる面に制限スタッド37が設けられている。
また、光学素子切換装置20は、Y軸方向に配設されて保持部材22に連結された操作つまみ40を備える。この操作つまみ40は、保持部材22の両端に形成された保持部孔41とカバー35の孔36を通して顕微鏡本体1の外部に突出しており、外部においてはハンドル部42を有する。操作つまみ40は、円筒状に形成され、図2および図3に示すように、保持部材22の板厚cよりも若干長い距離をもって保持部材22の内外に例えばEリング43が装着されることにより、保持部材22に対して回転自在でY軸方向に抜け止めされている。これにより、操作つまみ40のハンドル部42を把持してY軸方向に操作することにより、保持部材22をY軸方向に往復直動させて、観察光軸L2上に配置させるキューブ21a〜15cを切換えることが可能である。
また、顕微鏡本体1は、制限スタッド37と対向する位置に制限ピン46を備えている。これら制限スタッド37と制限ピン46とは、保持部材22のY軸方向の最大移動範囲を制限するためのものである。すなわち、制限スタッド37は、明視野観察用キューブ21aを観察光軸L2上に配置させるときに、保持部材22に当接して保持部材22の右方向への移動を制限し、明視野観察用キューブ21aが観察光軸L2よりも右側に移動しないようにする。また、制限ピン46は、微分干渉観察用キューブ21cを観察光軸L2上に配置させるときに、保持部材22に当接して保持部材22の左方向への移動を制限し、微分干渉観察用キューブ21cが観察光軸L2よりも左側に移動しないようにする。
また、光学素子切換装置20は、複数のキューブ21a〜21cのうちのいずれか一つのみを観察光軸L2上に位置決めするための位置決め機構50を備えている。この位置決め機構50は、顕微鏡本体1において観察光軸L2に対応するY軸方向の位置に形成された穴部51にばね52で付勢されたボール53を配設する一方、保持部材22側において各キューブ21a〜21cの位置に対応して形成されてボール53が係脱する切り欠き部54a〜54cを備えたクリック的な嵌合構造からなる。したがって、ばね52の付勢力によってボール53が切り欠き部54a〜54cのうちのいずれか一つに入り込むと、ボール53が入り込んだ例えば図2に示すように切り欠き部54bに対応する暗視野観察用キューブ21bが観察光軸L2上に位置決め配置される。ガイド機構30と位置決め機構50とにより、本実施の形態1の切換機構が構成されている。
次に、微分干渉観察用光学素子12cとともにポラライザ24およびアナライザ25が設置された微分干渉観察用キューブ21cに関して説明する。微分干渉観察用キューブ21cにおいて、アナライザ25は、外周をアナライザギア60で固定されている。このアナライザギア60は、アナライザギア60自体が回転可能である微分干渉観察用キューブ21c内のアナライザ収納部61に設置されている。また、アナライザギア60には、アナライザギア円筒部62があり、アナライザ収納部61にはアナライザ収納部円筒部63がある。ここで、アナライザ収納部円筒部62の直径は、アナライザギア円筒部63の直径より若干大きくなっている。また、図2に示すように、アナライザギア60には、アナライザギア60の中心から着脱ビス64cの中心位置までの距離の位置を中心として着脱ビス64cの頭よりも径の大きいアナライザギア穴部65があけられている。そして、図4に示すように、着脱ビス64cは、アナライザギア60より下方で締結されている。
また、保持部材22内には、アナライザギア60を介してアナライザ25を観察光軸L2に直交するXY平面内で回転させる回転機構70cを備えている。回転機構70cは、保持部材22内においてZ軸方向に配置された軸71cを中心に回転自在でアナライザギア60に噛合する保持部ギア72cと、軸71c上に設けられてこの保持部ギア72cと一体で回転する伝達ギア73cと、操作つまみ40上に設けられて伝達ギア73cと噛合するつまみギア74cとからなる。これにより、操作つまみ40のハンドル部42を把持してY軸回りに回転操作することにより、つまみギア74c、伝達ギア73c、保持部ギア72cを介してアナライザギア60が回転し、微分干渉観察用キューブ21cにおけるアナライザ25を観察光軸L2に直交するXY平面内で回転調整することが可能とされている。これにより、操作つまみ40は、切換操作部と回転操作部とを兼用する同軸上の同一部材として構成されている。
また、本実施の形態1においては、微分干渉観察用キューブ21cが保持部材22に対して固定嵌合部26aまたは26bに保持された場合であっても、アナライザ25を回転可能とし、取り付け位置の互換性を持たせるため、固定嵌合部26a,26bに対応する位置にも、図2および図3に示すように、回転機構70cと同一構成からなる回転機構70a,70bを備えている。
なお、保持部材22は、図4に示すように各キューブ21a〜21cが面接触する突き当て面76を有する。この突き当て面76は、Z軸の負方向を法線として保持部ギア72cの下方に設けられている。
次に、本実施の形態1の光学素子切換装置20の切換え操作等について説明する。まず、図2において、ハンドル部42を把持して操作つまみ40をY軸方向に移動させることにより、保持部材22がガイド機構30に従いY軸方向に直動し、保持部材22に保持されたキューブ21a〜21cのいずれか一つを観察光軸L2上に位置決め配置させることができる。また、微分干渉観察用キューブ21cを観察光軸L2上に位置決め配置させた場合において、ハンドル部42を把持して操作つまみ40をY軸を法線として回転させることにより、アナライザ25が観察光軸L2を法線として回転するので、ポラライザ24との間でスリットが直角となるようにクロスニコルの状態に調整が可能となる。
このように本実施の形態1によれば、観察光軸L2上へのアナライザ25の挿脱を、ハンドル部42操作による光学素子12の切換えと同時に行うことができ、偏光板を用いない明視野観察や暗視野観察と、偏光板を用いる微分干渉観察との観察方法の切換えを1回の操作で簡単に行うことができる。また、ハンドル部42から手を離すことなく、このハンドル部42を回転操作するだけで、アナライザ25を回転させて偏光状態の調整を行うこともでき、観察方法の切換えと偏光板(アナライザ25)の回転調整とを迅速に行うことができ、操作性が向上する。
なお、偏光板(アナライザ25)を回転させる機構としては、本実施の形態1の構成例に限らず、各種のギア機構、リンク機構、或いはプーリやベルトを用いて回転させる機構等を適宜用いることができる。また、回転機構70a,70bを省略し、回転機構70cのみとし、微分干渉観察用キューブ21cの保持部材22に対する取り付け位置を固定的としてもよい。また、キューブ15としては、明視野観察用キューブ21a、暗視野観察用キューブ21b、微分干渉観察用キューブ21cに限らず、偏光観察用キューブや蛍光観察用キューブ等であってもよく、偏光板を用いるキューブが複数であってもよい。
(実施の形態2)
図5は、本実施の形態2の光学素子切換装置100の縦断側面図であり、図6は、光学素子切換装置100の底面図である。なお、本実施の形態2では、明視野観察、暗視野観察、偏光観察、微分干渉観察、蛍光観察等の各種観察方法のうち、例えば偏光板を用いない明視野観察、暗視野観察、および蛍光観察と、偏光板を用いる微分干渉観察との4種類の観察方法について切換え使用可能な例として説明する。
まず、本実施の形態2においては、光学素子切換装置100の設置箇所に位置させて顕微鏡本体101にはカバー102がビス103により固定して設けられている。カバー102には、保持部材104が観察光軸L2と平行な回転機構105によって観察光軸L2に直交するXY平面内で回転自在に保持されている。ここで、保持部材104は、平面的に見て略四角形形状に形成され、その4つの側面には、明視野観察用キューブ21a、暗視野観察用キューブ21b、微分干渉観察用キューブ21c並びに蛍光観察用キューブ21dが着脱可能に保持されている。これら各キューブ21a〜21dの保持部材104に対する着脱自在な嵌合方式は、実施の形態1の場合と同様である。これら保持部材104およびキューブ21a〜21dにより、光学素子保持体106が構成されている。また、各キューブ21a〜21dの位置は、保持部材104を回転機構105によって回転させた場合に観察光軸L2を通過し得る円周軌跡上の位置に設定されている。そして、実施の形態1の場合と同様の位置決め機構を有し、キューブ21a〜21dのいずれか一つを観察光軸L2上に位置決め配置可能とされている。すなわち、本実施の形態の切換機構は、回転機構105を利用したターレット方式とされている。
また、保持部材104には、回転機構105の回転中心を中心として広がり、その一部が外部から回動操作可能にカバー102外に露出する大きさの円盤状のキューブ切換操作板107が一体に設けられている。ここで、キューブ切換操作板107には、各キューブ21a〜21dの位置に対応させてそれぞれの観察光路を遮らないように4つの開口108が形成されている。
また、キューブ切換操作板107には、キューブ21cの対角に位置するキューブ21a用の開口108よりも回転機構105側から離れた箇所にビス109で固定された回転軸110を備えている。この回転軸110は、軸直径が大きい径Fから小さい径Gへと途中で変化する面110aを有している。また、回転軸110には、大きい径Fと小さい径Gとの中間の径Hの孔(図示せず)を有するアナライザ回転操作板111が面110に当て付けられており、アナライザ回転操作板111が回転軸110を中心として回転自在にビス止めされている。アナライザ回転操作板111は、アナライザ回転操作部111aとギア部111bとを有する。アナライザ回転操作部111aの外周面は、キューブ切換操作板107の外周面と同一となるように大きさが設定されている。また、ギア部111bには、キューブ21cに設置されたアナライザ25周りのアナライザギア112(アナライザギア60に相当)との間で伝達ベルト113が掛け渡されており、アナライザギア112を介してアナライザ25を観察光軸L2に直交するXY平面内で回転させる回転機構114を構成している。ここで、アナライザギア112の半径は、アナライザギア112の中心(アナライザ25の中心)から固定嵌合部26cまでの最短距離よりも小さく設定されている。
次に、本実施の形態2の光学素子切換装置100の切換え操作等について説明する。まず、図5および図6において、キューブ切換操作板107の露出部を操作して観察光軸L2を法線として回転させることにより、保持部材104が回転機構105を軸としてXY平面内で回転し、保持部材104に保持されたキューブ21a〜21dのうちのいずれか一つを観察光軸L2上に位置決め配置させることができる。また、微分干渉観察用キューブ21cを観察光軸L2上に位置決め配置させた場合において、カバー102外に露出しているアナライザ回転操作部111aを操作してアナライザ回転操作板111を、回転軸110を法線として回転させることで回転機構114によってアナライザ25が観察光軸L2を法線として回転するので、ポラライザ24との間でスリットが直角となるようにクロスニコルの状態に調整が可能となる。
ここで、キューブ切換操作板107の回転操作により、顕微鏡本体1に対してアナライザ回転操作板111の位置も移動し、アナライザ25が設置された微分干渉観察用キューブ21cが観察光軸L2から外れた位置に位置している場合にはアナライザ回転操作部111aが顕微鏡本体1(カバー102)内の位置に退避する。よって、微分干渉観察用キューブ21cが観察光軸L2に位置していない場合にはアナライザ回転操作部111aを外部から操作することはできず、無闇にアナライザ回転操作部111aを操作してしまう誤操作を回避することができる。また、キューブ切換えに、レボルバ方式の回転機構105を利用することで、搭載するキューブ数が増えた場合でも、実施の形態1の場合の直動式のキューブ切換え方式に比して、装置の幅が大きくなることもない。
(実施の形態3)
図7は、本実施の形態3の光学素子切換装置20Aの水平断面図である。本実施の形態3の光学素子切換装置20Aは、実施の形態1に示した光学素子切換装置20をベースとするものであり、同一部分は同一符号を付して示し、説明を省略する。
本実施の形態3の光学素子切換装置20Aは、操作つまみ40に対して同軸上で外側に位置して二重構造をなす操作軸80を切換操作部として備えている。操作軸80は、操作つまみ40の軸径Dよりも大きな穴径Eを持つ円筒状のもので、保持部材22のハンドル部44側の保持部孔41に形成された雌ねじ部41aに噛合する雄ねじ部80aを有し、両者の噛合により操作軸80が保持部材22に連結されている。この操作軸80の他端側は、カバー35の孔36を通して顕微鏡本体1の外部に突出し、ハンドル部42近傍であってこのハンドル部42よりもカバー35寄りの位置にハンドル部81を有する。
このような構成において、ハンドル部81を把持して操作軸80をY軸方向に移動させることにより、保持部材22がガイド機構30に従いY軸方向に直動し、保持部材22に保持されたキューブ21a〜21cのいずれか一つを観察光軸L2上に位置決め配置させることができる。また、微分干渉観察用キューブ21cを観察光軸L2上に位置決め配置させた場合において、ハンドル部42を把持して操作つまみ40をY軸を法線として回転させることにより、アナライザ25が観察光軸L2を法線として回転するので、ポラライザ24との間でスリットが直角となるようにクロスニコルの状態に調整が可能となる。ここで、本実施の形態3では、キューブ切換え用とアナライザ回転用とでハンドル部81,42が同軸上近辺で別個とされているので、キューブ21a〜21cの切換え操作においてはアナライザ回転用のハンドル部42に触れないので、キューブ21a〜21cの切換え操作中に無闇にアナライザ25を回転させてしまう誤操作を回避することができる。
(実施の形態4)
図8は、本実施の形態4の光学素子切換装置100Aの縦断側面図であり、図9は、光学素子切換装置100Aの平面図である。本実施の形態4の光学素子切換装置100Aは、実施の形態2に示した光学素子切換装置100をベースとするものであり、同一部分は同一符号を付して示し、説明を省略する。
本実施の形態4の光学素子切換装置100Aは、微分干渉観察に用いるアナライザ25をアナライザギア112とともに、微分干渉観察用キューブ21cから分離させて、微分干渉観察用キューブ21cに対する位置関係を維持したまま、キューブ切換操作板107側に設置したものである。すなわち、本実施の形態4では、キューブ切換操作板107が光学素子保持体106の一部を構成している。
本実施の形態4のキューブ切換操作板107は、操作部設置用溝121とベルト用溝122とアナライザ収納部溝123とを備えている。操作部設置用溝121には、回転軸110とアナライザ回転操作板111が設置されている。ベルト用溝122には、ギア部111bとアナライザギア112との間に掛け渡した伝達ベルト113が配設されている。アナライザギア112は、微分干渉観察用キューブ21c用の開口108の下方に形成されたアナライザ収納部溝123内に設置されている。このアナライザギア112の下方にはアナライザカバー124が配設され、ビス125によってキューブ切換操作板107に固定されている。
本実施の形態4の場合も、キューブ21a〜21dの切換え操作やアナライザ25の回転操作は、実施の形態2の場合と同様に行われる。一方、保持部材22に対する微分干渉観察用キューブ21cの着脱に関しては、本実施の形態4の場合、伝達ベルト113が掛け渡されているアナライザギア112およびアナライザ25が、微分干渉観察用キューブ21cとは別体となっているので、着脱ビス64cを緩めることにより微分干渉観察用キューブ21cを保持部材22に対して着脱することができる。
本発明の実施の形態1の光学素子切換装置を搭載した顕微鏡の概略構成例を示す右側面図である。 光学素子切換装置の水平断面図である。 光学素子切換装置の縦断正面図である。 光学素子切換装置の縦断側面図である。 実施の形態2の光学素子切換装置の縦断側面図である。 光学素子切換装置の底面図である。 実施の形態3の光学素子切換装置の水平断面図である。 実施の形態4の光学素子切換装置の縦断側面図である。 光学素子切換装置の平面図である。
符号の説明
1 顕微鏡本体
12,12a〜12d 光学素子
20,20A 光学素子切換装置
21,21a〜21d キューブ
22 保持部材
23 光学素子保持体
24 ポラライザ
25 アナライザ
30 ガイド機構
40 操作つまみ
42 ハンドル部
50 位置決め機構
70a〜70c 回転機構
80 操作軸
81 ハンドル部
100,100A 光学素子切換装置
101 顕微鏡本体
104 保持部材
105 回転機構
106 光学素子保持体
107 キューブ切換操作板
111 アナライザ回転操作板
114 回転機構
L2 観察光軸

Claims (9)

  1. 光学素子の一つとして偏光板を用いる観察方法を少なくとも一つ含む複数の観察方法のうちのいずれかに切換え可能な顕微鏡の光学素子切換装置であって、
    前記各観察方法に応じた前記光学素子を異なる位置に保持する光学素子保持体と、
    該光学素子保持体を移動させて前記各観察方法に応じた前記光学素子を選択的に前記顕微鏡の観察光軸上に位置決め配置させる切換機構と、
    前記光学素子保持体に対して前記偏光板を前記観察光軸に直交する面内で回転させる回転機構と、
    を備えたことを特徴とする顕微鏡の光学素子切換装置。
  2. 前記切換機構を操作する切換操作部と、
    前記回転機構を操作する回転操作部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡の光学素子切換装置。
  3. 前記切換機構は、前記光学素子保持体を顕微鏡本体に対して前記観察光軸に直交する面内で往復動自在に直動させることを特徴とする請求項1または2に記載の顕微鏡の光学素子切換装置。
  4. 前記切換機構は、前記光学素子保持体を顕微鏡本体に対して前記観察光軸に直交する面内で正逆転自在に回転させることを特徴とする請求項1または2に記載の顕微鏡の光学素子切換装置。
  5. 前記切換操作部と前記回転操作部は、同軸上にあることを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡の光学素子切換装置。
  6. 前記切換操作部と前記回転操作部は、同一であることを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡の光学素子切換装置。
  7. 前記回転操作部は、前記切換操作部上にあることを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡の光学素子切換装置。
  8. 前記回転操作部は、前記偏光板を含む前記光学素子が前記観察光軸上に位置決め配置された場合に前記顕微鏡本体外に操作可能に露出し、該光学素子が前記観察光軸から外れた場合には前記顕微鏡本体内の位置に退避することを特徴とする請求項4に記載の顕微鏡の光学素子切換装置。
  9. 前記光学素子保持体は、
    前記光学素子を前記各観察方法単位でユニット化して設置する複数の光学素子設置部材と、
    該複数の光学素子設置部材を所定位置に着脱可能に保持する保持部材と、
    からなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の顕微鏡の光学素子切換装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017009905A (ja) * 2015-06-25 2017-01-12 オリンパス株式会社 顕微鏡用照明装置および顕微鏡
JP2018091676A (ja) * 2016-12-01 2018-06-14 国立大学法人山口大学 試料観察装置
CN116500523A (zh) * 2023-06-21 2023-07-28 赫智科技(苏州)有限公司 用于磁光克尔测量的模式切换设备及磁光克尔测量设备

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CN116500523B (zh) * 2023-06-21 2023-10-20 赫智科技(苏州)有限公司 用于磁光克尔测量的模式切换设备及磁光克尔测量设备

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