JP2006201590A - 顕微鏡 - Google Patents
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Abstract
【課題】顕微鏡本体から突出せずに透過照明ユニットを着脱可能に設け、かつライトガイドや各操作部を顕微鏡本体の左側又は右側の側面に選択して設けことを可能とすること。
【解決手段】顕微鏡本体20内部に収納可能な投光ユニット40に対して左又は右の側面からライトガイド45を取り付けた取付部材49を嵌合させ、かつ例えばポラライザ、フィルタ等の光学素子を保持したスライダ枠を顕微鏡本体20の左右のいずれかの側面から挿脱でき、さらに絞り装置70のツマミ79及び芯出し用ビス82への工具の操作方向を顕微鏡本体20の左右のいずれかの側面に固定する。
【選択図】図3
【解決手段】顕微鏡本体20内部に収納可能な投光ユニット40に対して左又は右の側面からライトガイド45を取り付けた取付部材49を嵌合させ、かつ例えばポラライザ、フィルタ等の光学素子を保持したスライダ枠を顕微鏡本体20の左右のいずれかの側面から挿脱でき、さらに絞り装置70のツマミ79及び芯出し用ビス82への工具の操作方向を顕微鏡本体20の左右のいずれかの側面に固定する。
【選択図】図3
Description
本発明は、顕微鏡本体に対して着脱可能及び本体内部に収納可能で、かつユーザの利便性に応じて光源からの光束を導くライトガイドの挿入方向や操作部などを顕微鏡本体の左右側のいずれか一方側に設けることを選択可能とする透過照明ユニットを備えた顕微鏡に関する。
近年の半導体素子の製造は、1枚のウエハから多数のチップIC等を生産するために、大型ウエハを用いて生産性の向上を図っている。今後も、多数のチップIC等を低コストで生産するために、ウエハの大型化が進行することは容易に予想される。
半導体素子の製造工程で製造されたウエハは、顕微鏡を用いて例えば傷、塵埃等の付着などを検査すための種々の検査が行われる。これら検査では、標本となるウエハをステージ上面に載置し、ステージを自在に移動させながらウエハの任意点を観察する。
このような検査に用いられる顕微鏡は、検査装置の一部として当該検査装置に組み込まれるものもある。この検査装置は、顕微鏡本体に取り付けられたステージの上面にウエハ等を自動搬送してスムーズに検査を行うものであり、半導体素子の検査工程で多く用いられている。
ウエハを載置するステージは、ユーザの利便上、ユーザからステージに向かってステージを前後左右に操作するためのレバーをユーザの右側に設けることが多い。このため、ウエハを搬送する搬送装置は、ユーザによるステージの操作を妨げにならないように検査装置の左側面に設けられることが多い。
一方、フラットパネルディスプレイ(FPD)を利用した家電製品の普及に伴ってFPDの一種である液晶ディスプレイ(LCD)などの製造が急激に増えてきている。LCD等の製造工程におけるLCD検査は、LCDを透過照明して観察することが一般的であり、透過照明観察の用途が確実に増えてきている。このような透過照明による観察を行うためには、専用の鏡体を必要とすることが多い。
このような用途に使用可能な顕微鏡としては、例えば特許文献1に開示されている顕微鏡がある。図18はかかる顕微鏡の構成図である。顕微鏡本体1には、落射照明装置2が設けられている。又、顕微鏡本体1には、ステージ3と、このステージ3を取り付けるための透過照明光学系を内蔵したステージ取り付け用部材4と、焦準上下台5とが設けられている。なお、落射用のステージ取り付け用部材6が用意されている。
顕微鏡本体1の側面には、第1の取り付け嵌合穴7が設けられている。この第1の取り付け嵌合穴7は、ステージ3上に載置される標本を透過照明する透過照明投光装置8を着脱自在とする。この第1の取り付け嵌合穴7は、顕微鏡本体1の観察光軸Pに対して直交する面に設けられている。
透過照明投光装置8は、先端部に光学素子9を設けると共に元部に図示しない光ファイバを取り付ける筒状の枠10と、この枠10の長手方向における略中間位置の外周面に設けられた嵌合軸11とからなる。この透過照明投光装置8は、枠10を第1の取り付け嵌合穴7内に挿入し、嵌合軸11を各ビス12により締め付けることにより顕微鏡本体1に取り付けられる。
このような顕微鏡であれば、標本を透過照明観察するときに第1の取り付け嵌合穴7に透過照明投光装置8を取り付け、かつ透過照明光学系を内蔵したステージ取り付け用部材4を取り付ける。これにより、透過照明専用の鏡体を必要とすることなく、透過照明を実現することができる。すなわち、透過照明投光装置8を後付けすることで対応できるようになっており、新たに透過照明用顕微鏡装置を設ける必要がなく、コスト的にも有利なように構成されている。
特開2001−33706号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている顕微鏡は、顕微鏡本体1の観察光軸Pに対して直交する面に設けられている第1の取り付け嵌合穴7に透過照明投光装置8を取り付けるものであるが、図示しない光ファイバを取り付ける筒状の枠10が顕微鏡本体1の側面から突出するものとなり、かつその突出量も大きい。
例えば、FPD等の大型の標本を観察するには、ユーザがレバーを操作してステージ3を前後左右にスムーズに移動させることが要求される。ステージ3を移動操作する操作部としては、例えばステージ3の下部に伸びて設けられたハンドル操作部がある。ところが、ユーザがレバーを操作するとき、顕微鏡本体1の側面から突出する透過照明投光装置8の枠10がレバーの操作妨げとのなって、スムーズなステージ3の移動ができない。
又、透過照明投光装置8には、透過照明の光軸の絞り径を調整する絞り装置、透過照明の光軸にフィルタ等を挿脱するための挿脱部を設けることが要求されることが多い。絞り装置には、絞り径を変えるためのレバー及び心出しツマミ等の操作部が設けられることが多いことが多い。又、フィルタにも当該フィルタを透過照明の光軸に挿脱するための操作部が設けられている。
これら絞り装置やフィルタ等を顕微鏡本体1に設けようとした場合、これら絞り装置やフィルタ等の操作部も顕微鏡本体1の側面から突出することが考えられる。
しかしながら、透過照明投光装置8と共に絞り装置及びフィルタ等を顕微鏡本体1に設けると、これら操作部が顕微鏡本体1の側面に並設される。そして、これら操作部は、ステージ3の下部に伸びて設けられたハンドル操作部に近接する。
このため、ユーザが絞り装置を操作したり又はフィルタ等を挿脱するとき、ステージ3の下部に伸びて設けられたハンドル操作部が妨げになる可能性がある。又、焦準ハンドルを手動により操作してステージを昇降させる手動の顕微鏡に透過照明投光装置8を適用すると、顕微鏡本体1の側面から突出する透過照明投光装置8により焦準ハンドルの手動操作が妨げになる可能性がある。
本発明は、標本を載置するステージを有する顕微鏡本体と、顕微鏡本体の外部に設けられ、光束を出射する光源と、光源から出射された光束を導くライトガイドと、ライトガイドにより導かれた光束を投光する投光ユニットと、投光ユニットにより投光された光束を透過照明光として標本に導く集光レンズユニットとを有する顕微鏡において、ライトガイドの光束出射端を取り付け可能とする取付部材を備え、投光ユニットは、取付部材を顕微鏡本体の左右両側面側からそれぞれ取り付け、取り外し可能とする嵌合部を設け、かつ取付部材を取り付けた状態で顕微鏡本体の内部に収納可能に設けられた顕微鏡である。
本発明は、標本を載置するステージを有する顕微鏡本体と、顕微鏡本体の外部に設けられ、光束を出射する光源と、光源から出射された光束を導くライトガイドと、ライトガイドにより導かれた光束を投光する投光ユニットと、投光ユニットにより投光された光束を透過照明光として標本に導く集光レンズユニットとを有する顕微鏡において、ライトガイドの光束出射端を取り付け可能とする取付部材を備え、投光ユニットは、顕微鏡本体の内部に収納可能に設けられ、かつ取付部材が回転可能に設けられ、取付部材の回転によりライトガイドを顕微鏡本体の左側又は右側の側面に取り付け可能である顕微鏡である。
本発明は、標本を載置するステージを有する顕微鏡本体と、顕微鏡本体の外部に設けられ、光束を出射する光源と、光源から出射された光束を導くライトガイドと、ライトガイドにより導かれた光束を投光する投光ユニットと、投光ユニットにより投光された光束を透過照明光として標本に導く集光レンズユニットとを有する顕微鏡において、ライトガイドの光束出射端を取り付け可能とする取付部材を備え、投光ユニットは、ライトガイドから出射された光束を偏向する第1の偏向素子と、第1の偏向素子により偏向された光束を集光レンズユニットに向けて偏向する第2の偏向素子と、第1の偏向素子を回転可能に保持するミラー保持部材と、顕微鏡本体の左側又は右側の側面から取付部材を取り付け、取り外し可能で、かつ第1の偏向素子と第2の偏向素子との間の光軸に対して垂直方向に摺動してミラー保持部材を回転させる摺動部材とを有し、顕微鏡本体の内部に収納可能に設けられた顕微鏡である。
本発明は、顕微鏡本体から突出せずに透過照明ユニットを着脱可能に設け、かつライトガイドや各操作部を顕微鏡本体の左側又は右側の側面に選択して設けことが可能な顕微鏡を提供できる。
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は顕微鏡の構成図である。なお、説明の便宜上、かかる顕微鏡において観察光軸Lに対して垂直でかつユーザから見て顕微鏡本体1の左右側の軸をX軸とし、ユーザから見て観察光軸Lに対して垂直でかつ顕微鏡本体1の正面と背面側の軸をY軸とし、観察光軸LをZ軸とする。
顕微鏡本体20の下部には、焦準台21が設けられている。この焦準台21には、ウエハ等の標本22を載置するステージ23が例えばビス等により固定されている。このステージ23は、観察光軸Lに対して垂直な平面(XY平面)内でユーザから見て前後左右方向に移動可能である。焦準台21は、顕微鏡本体20の下部の側面に設けられた焦準ハンドル24の回転操作に応動して上下方向に移動する。
顕微鏡本体20の上部下面には、レボルバ25が回転可能に設けられている。このレボルバ25には、それぞれ異なる倍率を持つ複数の対物レンズ26が取り付けられている。しかるに、レボルバ25の回転により所望の倍率を持つ対物レンズ26を観察光軸L上に設定できる。なお、レボルバ25は、各対物レンズ26をそれぞれ個別に観察光軸L上に一致させるための各係止部が設けられ、この係止部に係止されたときに対物レンズ26を観察光軸L上に設定される。
顕微鏡本体20の上部上の観察光軸L上には、観察鏡筒27が設けられている。この観察鏡筒27には、接眼レンズ28が取り付けられる。
顕微鏡本体20の背面には、落射照明装置29が組みつけられている。この落射照明装置29は、光源30を内部に備える。この光源30から出射された落射照明光の光路上には、例えば各投光レンズ31、32及びハーフミラー33が設けられている。ハーフミラー33は、観察光軸L上に設けられている。従って、光源30から出射された落射照明光は、各投光レンズ31、32を通り、ハーフミラー33で下方に向けて反射され、対物レンズ26を通して標本22を落射照明する。
顕微鏡本体20の下部の側面には、四辺形状の開口部34が設けられている。この開口部34は、蓋35が各ビス36により顕微鏡本体20の側面に固定されている。
図2は顕微鏡本体20の下部を右側面から見た内部の部分断面図である。焦準台21は、円筒状に形成された中空部内に集光レンズユニット37が設けられている。この集光レンズユニット37は、透過照明光を標本22に導くもので、枠体38内に各光学素子39a〜39dを例えば接着剤又は図示しないオサエカン等により保持している。この集光レンズユニット37は、各光学素子39a〜39dを観察光軸Lに一致させて焦準台21に固定されている。この集光レンズユニット37は、焦準台21に対して着脱可能に設けられている。なお、集光レンズユニット37には、例えば絞り装置や各光学素子39a〜39dを観察光軸L上に上下動(Z軸方向)させる上下動機構が設けられている。
顕微鏡本体20の下部内部には、光束を集光レンズユニット37に投光する投光ユニット40が収納されている。なお、集光レンズユニット37と投光ユニット40とにより透過照明ユニットとなる。投光ユニット40は、ユニット用ベース41を有している。このユニット用ベース41は、顕微鏡本体20の底部にビス等により固定されたオスアリ部42に嵌め込まれている。このオスアリ部42は、X軸方向と平行に設けられている。又、メスアリ部43もX軸方向と平行に設けられている。これらオスアリ部42とメスアリ部43とは、互いに組み付き、X軸方向への移動が可能である。
投光ユニット40は、開口部34を通して顕微鏡本体20の下部内部に挿入し、メスアリ部43をオスアリ部42に組み付けることによって顕微鏡本体20の下部内部に収納可能である。このとき、投光ユニット40は、後述する光学素子44の軸を観察光軸Lに一致させ、図示しないビス等により固定される。
又、投光ユニット40は、メスアリ部43とオスアリ部42との組み付けを解除し、開口部34を通して顕微鏡本体20の外部に取り外し可能である。しかるに、開口部34は、投光ユニット40を通すことが可能なサイズに形成されている。
投光ユニット40には、ライトガイド45が取り付けられている。このライトガイド45には、透過照明装置の光源46が接続されている。
図3は投光ユニット40の一部断面を有する上面図を示し、図4は投光ユニット40の一部断面を有する側面図を示す。ユニット用ベース41上には、X軸方向に長手方向を有する第1の枠体47が設けられている。この第1の枠体47は、四角柱の外形に形成され、かつX軸方向に貫く中空状の嵌合部48が形成されている。なお、この嵌合部48は、円形に設けられている。
この嵌合部48内には、ライトガイド45を投光ユニット40に取り付けるための取付部材49が挿入されている。この取付部材49は、嵌合部48に嵌合する円柱状に形成される。この取付部材49には、内部を貫いてライトガイド挿入口50が設けられている。このライトガイド挿入口50内にライトガイド45の光出射端部45aが挿入されて固定される。
ライトガイド45の固定機構は、図5に示すようにライトガイド挿入口50に対して垂直方向でかつZ軸方向に固定用穴51が設けられる。この固定用穴51内には、コマ52が挿入されている。このコマ52は、ライトガイド45に押え端部53が設けられると共に、反対側に三角錐状のテーパ面54が形成されている。又、固定用穴51に対して垂直方向に先端が半球状のビス55が螺合して設けられている。このビス55は、外部から締め付け、緩めることが可能である。
このようなライトガイド45の固定機構であれば、ライトガイド挿入口50内にライトガイド45を挿入し、ビス55を締め付けると、このビス55の半球状の先端がコマ52のテーパ面54を押し付ける。これにより、コマ52は、ライトガイド45側に移動し、押え端部53によりライトガイド45の側面を押える。これにより、ライトガイド45は、ライトガイド挿入口50内に固定される。
一方、ビス55を緩めると、このビス55の半球状の先端がコマ52のテーパ面54から離れる。固定用穴51は、Z軸方向すなわち上下方向に設けられているので、コマ52は、固定用穴51の底部に落下する。これにより、ライトガイド45は、コマ52による押さえが解除され、ライトガイド挿入口50内から取り外される。
取付部材49の先端部には、各光学素子56、57及び第1の偏向素子としてのミラー58が設けられている。このうちミラー58は、観察光軸Lに対して垂直(Y軸方向)な光軸L1上に位置決めされ、かつ各光学素子56、57及びミラー58は、光軸Lに対して垂直(X軸方向)な光軸L2上に設けられる。ミラー58は、光軸L2に対して角度45°に設けられている。これら光学素子56、57及びミラー58は、取付部材49に対して例えば接着又は図示しないオサエカン、板バネ等によって保持されている。
第1の枠体47の両端面には、それぞれミラー58を光軸L上に位置決めするための各第1の取付け面59、60が設けられている。これら第1の取付け面59、60は、それぞれ第1の枠体47の両端面に凹形状に設けられている。これら第1の取付け面59、60には、それぞれ各ピン61、62が設けられている。
一方、取付部材49の外周面には、ミラー58を光軸L1上に位置決めするための第2の取付け面63が設けられている。この第2の取付け面63は、取付部材49の外周面から突出した段差により形成されている。又、取付部材49の外周面には、回転規制面64が設けられている。この回転規制面64は、取付部材49の外周面を欠いて形成されている。
従って、ライトガイド45を顕微鏡本体20の右側面に取り付ける場合、例えばライトガイド45を取り付けた取付部材49を嵌合部48内に顕微鏡本体20の右側から挿入し、第1の枠体47の一方の第1の取付け面59に対して取付部材49の第2の取付け面63を当て付け、かつ取付部材49の回転規制面64にピン61を当て付ける。
これにより、取付部材49は、回転規制面64がピン61に当て付いて光軸L2回りでの回転が規制される。この状態で、取付部材49は、図示しないビス等により第1の枠体47に固定される。これにより、各光学素子56、57及びミラー58は、光軸L2上に位置決めされ、かつミラー58は、ライトガイド45から出射された光束の反射方向を光軸L1と一致するように位置決めされる。
一方、ライトガイド45を顕微鏡本体20の左側面に取り付ける場合、例えばライトガイド45を取り付けた取付部材49を嵌合部48内に左側から挿入し、第1の枠体47の他方の第1の取付け面60に対して取付部材49の第2の取付け面63を当て付け、かつ取付部材49の回転規制面64にピン62を当て付ける。
これにより、取付部材49は、回転規制面64がピン62に当て付いて光軸L2回りでの回転が規制される。この状態で、取付部材49は、図示しないビス等により第1の枠体47に固定される。これにより、ライトガイド45から出射された光束の反射方向が光軸L1に平行になるように位置決めされる。
第1の枠体47における光軸L1上には、取り付け孔65が設けられ、この取り付け孔65内に光学素子66が設けられている。この光学素子66は、第1の枠体47に対して例えば接着又は図示しないオサエカン、板バネ等によって保持されている。
第2の枠体67がユニット用ベース41上で、かつ第1の枠体47に当接して設けられている。この第2の枠体67は、コ字形状の断面を有する。この第2の枠体67は、コ字形状の開口側を第1の枠体47に当接し、例えばビス68により第1の枠体47に固定される。なお、第2の枠体67は、第1の枠体47の光学素子44側の面に設けられる。これにより、第2の枠体67の開口と第1の枠体47との間にスライダ挿入部69の空間が形成される。
このスライダ挿入部69は、光軸L1に対して垂直方向に形成されている。このスライダ挿入部69には、図示しない例えばスライダ枠によって保持された例えばポラライザ、フィルタ等の光学素子が顕微鏡本体1の左右両側から挿脱可能である。従って、スライダ挿入部69の光軸L1方向の幅は、スライダ枠の幅と略同一に形成されている。なお、例えばポラライザ、フィルタ等の光学素子が光軸L1上の適切な位置に係止されるように第2の枠体67には、図示しないプランジャ又は板バネ等のクリック機構を設けてもよい。
絞り装置70がユニット用ベース41上で、光軸L1上に設けられている。図6及び図7は絞り装置70の構成図であって、図6は正面図、図7は側面図を示す。この絞り装置70は、箱状の枠体71を有する。この枠体71の内部には、複数の絞りはね72が2つのはね保持部73、74に対してピン75によって保持されている。このうちはね保持部74は、枠体71に対して回転可能に設けられている。このはね保持部74には、ピン76が設けられている。
又、コマ78には、ピン保持部77が設けられている。ピン76は、コマ78に設けられたピン保持部77によって挟み込まれている。これにより、コマ78が長手方向Aに直線移動すると、ピン76を挟み込んでいるピン保持部77が直線移動し、これに伴いはね保持部74が回転する。この回転動作によって絞り径が調整できる。
コマ78には、長手方向Aに直線移動させるためのツマミ79が枠体71から突出して設けられている。従って、ツマミ79を長手方向Aに押し込んだり、引き出したりすると、コマ78が長手方向Aに直線移動する。なお、図3に示す絞り装置70は、ユニット用ベース41上、すなわち投光ユニット40に対してツマミ79が右側に突出して設けられている。
一方、はね保持部73と枠体71とは、バネ80によって連結されている。これにより、はね保持部73は、バネ80の付勢力によって図面上右側に引っ張られている。
枠体71には、ネジ孔81が設けられている。このネジ孔81内には、先端が半球状に形成された芯出し用ビス82が捩じ込まれている。この芯出し用ビス82は、例えば図示しない工具等によって捩じ込むと、はね保持部73を押し込み、芯出し可能にしている。ツマミ79と芯出し用ビス82とは、同一方向に設けられている。
2つのはね保持部73、74、複数の絞りはね72及びコマ78等の各部材は、枠体71に対してビス83によって固定される押さえ板84によって挟み込まれ、枠体71内に保持される。
このような絞り装置70は、図4に示すようにビス85によってユニット用ベース41上に設けられている。従って、ビス85の締め付け、緩めによって絞り装置70は、ユニット用ベース41上、すなわち投光ユニット40に対して着脱可能である。
又、この絞り装置70は、光軸L1回りに180°回転させた状態、すなわちツマミ79が投光ユニット40の左側に突出するようにユニット用ベース41上に取り付けることが可能である。
しかるに、絞り装置70は、ツマミ79が投光ユニット40の右側又は左側に突出するようにユニット用ベース41上に取り付けても、各絞りはね72と光軸L1とが互いに垂直になるようにユニット用ベース41上にビス85により固定される。なお、絞り装置70は、XZ平面内で芯出し可能であり、X軸方向、Z軸方向の調整範囲の中心と光軸Lとが略一致する位置に設けられる。
枠体86がユニット用ベース41上に設けられている。この枠体86内には、互いに垂直に交差する円筒状の各中空部87、88が設けられている。投光ユニット40が顕微鏡本体20内に設けられた場合、中空部87は光軸L1上に設けられ、中空部88は観察光軸L上に設けられるように枠体86が形成される。
これら中空部87、88の交差するところには、傾斜面89が設けられている。この傾斜面89は、光軸L1、観察光軸Lに対してそれぞれ45度の角度を成す。この傾斜面89上には、第2の偏向素子としてのミラー90が設けられている。又、中空部88の開口部には、光学素子44が設けられている。この光学素子44の中心は、観察光軸Lに一致する。これらミラー89及び光学素子44は、枠体86に対して例えば接着又は図示しないオサエカン、板バネ等によって保持されている。
蓋35には、図3に示すように複数の孔91〜94が設けられている。このうち孔91は、ライトガイド45を取り付けるための取付部材49を顕微鏡本体20内に挿脱するためのものであり、孔92は、スライダ挿入部69内に例えばポラライザ、フィルタ等の光学素子を保持したスライダ枠を挿脱するためのものであり、孔94は、絞り装置70のツマミ79を顕微鏡本体20外に突出するためのものである。
一方、蓋35を取り付ける顕微鏡本体20の側面と反対側の側面(左側側面)にも複数の孔95〜98が設けられている。これら孔95〜98も上記各孔91〜94と同様に、孔95は、ライトガイド45を取り付けるための取付部材49を顕微鏡本体20内に挿脱するためのものであり、孔96は、スライダ挿入部69内に例えばポラライザ、フィルタ等の光学素子を保持したスライダ枠を挿脱するためのものであり、孔98は、絞り装置70のツマミ79を顕微鏡本体20の外部に突出するためのものである。
次に、上記の如く構成された顕微鏡の作用について説明する。
顕微鏡本体20の下部に取り付けられている蓋35を取り外すことにより、この顕微鏡本体20の下部に設けられた開口部34を通して投光ユニット40が顕微鏡本体20の下部内部に対して挿脱可能となる。
投光ユニット40を顕微鏡本体20内部に挿入する場合、投光ユニット40は、メスアリ部43をオスアリ部42に組み付けることによって顕微鏡本体20内部に収納される。このとき、投光ユニット40は、光学素子44の軸を観察光軸Lに一致させ、図示しないビス等により固定される。
顕微鏡本体20内部に収納された投光ユニット40に対しては、ライトガイド45を取り付けるための取付部材49と、スライダ挿入部69内に例えばポラライザ、フィルタ等の光学素子を保持したスライダ枠と、絞り装置70のツマミ79とがそれぞれ顕微鏡本体20の左右両側から挿脱可能である。
図2乃至図4に示す投光ユニット40の取付けの向きであれば、ライトガイド45を取り付けるための取付部材49は、蓋35に設けられた孔91を通して第1の枠体47の嵌合部48内に嵌合される。例えばポラライザ、フィルタ等の光学素子を保持したスライダ枠は、蓋35に設けられた孔92を通してスライダ挿入部69内に挿脱される。絞り装置70のツマミ79は、蓋35に設けられた孔94を通して顕微鏡本体20の外部に突出される。
一方、ライトガイド45を取り付けるための取付部材49は、顕微鏡本体20の左側側面に設けられた孔95を通して第1の枠体47の嵌合部48内に嵌合可能である。又、例えばポラライザ、フィルタ等の光学素子を保持したスライダ枠は、顕微鏡本体20の左側側面に設けられた孔96を通してスライダ挿入部69内に挿脱可能である。
絞り装置70は、光軸L1回りに180°回転させた状態、すなわちツマミ79が投光ユニット40の左側に突出するようにユニット用ベース41上に取り付けることが可能である。
従って、ライトガイド45を取り付けるための取付部材49は、顕微鏡本体20の左右のいずれかの側面に対して選択して取り付けることができる。
例えばポラライザ、フィルタ等の光学素子を保持したスライダ枠は、観察時の用途等に応じて顕微鏡本体20の左右のいずれかの側面から挿脱できる。
又、絞り装置70は、光軸L1回りに180°回転させて取り付けることが可能なので、ツマミ79及び芯出し用ビス82への工具の操作方向を顕微鏡本体20の左右のいずれかの側面に固定できる。これにより、絞り装置70に対しては、顕微鏡本体20の左右のいずれかの側面からツマミ79を図6に示す長手方向Aに押し込んだり、引き出したりすると、ハネ保持部74が回転し、複数の絞りハネ71の径が調整される。この絞り装置70は、XZ平面内で芯出し可能なので、観察に適当な絞り径に調整し、かつ絞り径の位置を芯出しできる。
次に、投光ユニット40による標本22への透過照明について説明する。
光源46から光束が出射されると、この光束は、ライトガイド45により投光ユニット40内部に導かれ、このライトガイド45の光出射端部45aに設けられた各光学素子56、57を通ってミラー58に入射する。この光束は、このミラー58で光軸L1に向かって反射し、光学素子66、絞り装置70を通ってミラー90に入射する。ここで、例えばポラライザ、フィルタ等の光学素子を保持したスライダ枠がスライダ挿入部69内に挿入されていれば、光束は、光学素子66、例えばポラライザ、フィルタ等の光学素子、絞り装置70を通ってミラー90に入射する。この光束は、このミラー90で観察光軸Lに向かって反射し、集光レンズユニット37に入射する。光束は、集光レンズユニット37の各光学素子39d、39c、39b、39aを通って透過照明光として標本22を照明する。
このように上記第1の実施の形態によれば、顕微鏡本体20内部に収納可能な投光ユニット40に対してライトガイド45を取り付けた取付部材49を嵌合させ、かつ例えばポラライザ、フィルタ等の光学素子を保持したスライダ枠を顕微鏡本体20の左右のいずれかの側面から挿脱でき、さらに絞り装置70のツマミ79及び芯出し用ビス82への工具の操作方向を顕微鏡本体20の左右のいずれかの側面側に固定できる。
これにより、顕微鏡本体20内にポラライザ、フィルタ等の光学素子を保持するスライダ枠や絞り装置70を収納でき、顕微鏡本体20からの突出部をなくすことができ、標本22を観察する際の例えば焦準ハンドル24やステージ23を動作させるときの操作等を妨げるものがなく、操作性を向上できる。
又、ユーザの要求する操作方向に応じて顕微鏡本体20の左右のいずれかの側面に、ライトガイド45の取付け方向、スライダ枠の挿脱方向、絞り装置70のツマミ79及び芯出し用ビス82の操作方向を選択できる。例えば、顕微鏡本体20の左側に他の装置等が存在する場合、ライトガイド45の取付け方向、スライダ枠の挿脱方向、絞り装置70のツマミ79及び芯出し用ビス82の操作方向を顕微鏡本体20の右側に設定することができる。
又、ユーザの要求する操作方向にライトガイド45の取付け方向、スライダ枠の挿脱方向、絞り装置70のツマミ79及び芯出し用ビス82の操作方向を設定すれば、ユーザは、スムーズに各操作を行うことができる。
又、顕微鏡本体20内部に投光ユニット40を収納し、かつ蓋35を閉じるので、投光ユニット40は、塵、埃等が付着しにくくコンタミ性に優れ、かつ外部からの衝撃等に対して投光ユニット40を保護できる。
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1乃至図8と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図8は顕微鏡の透過照明ユニットの構成図である。この透過照明ユニット100は、第1の枠体101を備えている。この第1の枠体101は、ユニット用ベース41上に設けられている。この第1の枠体101は、L字形状に形成され、ベース体101aと、このベース体101aにおける第2の枠体67側に立設された支持板101bとからなる。この支持板101bには、第2の枠体67がビス68により固定される。
この支持板101bには、回転支持孔102が設けられている。この回転支持孔102は、光軸L1を中心として円形に形成されている。この回転支持孔102には、ライトガイド45を取り付けるための取付部材としての回転枠103が光軸L1回りに回転可能に支持されている。
この回転枠103は、筒状に形成され、その先端部に筒状の回転支持枠104を有する。この回転支持枠104は、回転枠103の長手方向に対して垂直方向に屈曲して設けられている。すなわち、回転枠103は光軸L2に一致し、回転支持枠104は光軸L1に一致する。回転枠103には、ライトガイド挿入口105が設けられている。この回転枠103の先端部には、各光学素子56、57及び第1の偏向素子としてのミラー58が設けられている。
このうちミラー58は、光軸L1上に位置決めされ、かつ各光学素子56、57及びミラー58は、光軸L2上に設けられる。ミラー58は、ライトガイド45から出射された光束を光軸L1に平行になるように光軸L2に対して角度45°に設けられている。各光学素子56、57及びミラー58は、回転枠103に対して例えば接着又は図示しないオサエカン、板バネ等によって保持されている。
図9は回転支持孔102に対する回転支持枠104の回転支持の構成図を示す。回転支持孔102の内周壁には、嵌合部102aが設けられている。回転支持枠104の外周面には、嵌合部104aが設けられている。これら嵌合部102aと嵌合部104aとは、互いに面で嵌合する。
回転支持孔102の内周壁には、当て付け面102bが設けられている。回転支持枠104の外周面には、段差を有する当て付け面104bが設けられている。これにより、回転枠104は、回転支持孔102内において、光軸L1と平行方向でかつ光学素子44の設けられている側に向かって挿入可能である。そして、この回転枠104は、当て付け面104bが当て付け面102bに当て付くまで挿入可能である。
回転支持枠104の外周面には、ネジ部104cが設けられている。この回転枠104の外周面には、ネジ部104cを介してオサエカン106が捻じ込まれている。このオサエカン106を捻じ込むことにより、回転支持枠104がスライダ挿入部69側に突出しないようにしている。これにより、回転支持枠104は、回転支持孔102内で光軸L1周りに回転可能に支持される。
回転支持枠104の外周面には、V字溝104dが設けられている。一方、支持板101b内には、ネジ孔101cが設けられ、このネジ孔101c内にビス101dが捻じ込まれている。従って、ビス101dを捻じ込み、このビス101dの先端をV字溝104d内に嵌め込むことにより回転支持枠104は、回転支持孔102内で固定される。なお、ビス101dの先端をV字溝104d内に嵌め込む場合、ビス101dの先端とV字溝104dの中心位置とは一致させず、ビス101dの先端に対してV字溝104dの中心をオサエカン106側に少しずらして固定する。
なお、回転支持枠104には、光学素子66が例えば接着又は図示しないオサエカン、板バネ等によって保持されている。
図8及び図10に示すように第1の枠体101におけるベース体101aの両側には、それぞれ各回転規制面107、108が設けられている。これら回転規制面107、108は、それぞれ回転枠103が回転支持孔102内を中心として光軸L1回りに回転するときの回転角度を規制する。すなわち、一方の回転規制面107は、回転枠103と当接してライトガイド45の取り付け方向を顕微鏡本体20の右側の側面に設定し、他方の回転規制面108は、回転枠103と当接してライトガイド45の取り付け方向を顕微鏡本体20の左側の側面に設定する。
次に、上記の如く構成された顕微鏡の作用について説明する。
図9に示すビス101dを緩めると、このビス101dは、V字溝104d内から外れる。これにより、ライトガイド45を取り付けるための回転枠103は、回転支持孔102内を中心として光軸L1回りに回転可能になる。この回転枠103は、ユーザが要求する顕微鏡本体20の左又は右側面のいずれか一方の側面側にライトガイド45を取り付けるように光軸L1回りに回転させる。例えば、ユーザが顕微鏡本体20の左側面にライトガイド45を配置するのであれば、回転枠103は、一方の回転規制面108に当接するまで光軸L1回りに回転させ、反対にユーザが顕微鏡本体20の右側面にライトガイド45を取り付けるのであれば、回転枠103は、他方の回転規制面107に当接するまで光軸L1回りに回転させる。
回転枠103を一方の回転規制面107又は他方の回転規制面108に当接するまで光軸L1回りに回転させた状態で、ビス101dを締め付けると、ビス101dの先端に対してV字溝104dの中心がずれているので、回転支持枠104は、図9に示すように当て付け面104b側に引き寄せられる。これにより、回転支持枠104は、適切な位置に固定される。
次に、投光ユニット40による標本22への透過照明について説明する。
光源46から出射された光束は、ライトガイド45により顕微鏡本体20内部に導かれ、このライトガイド45の光出射端部45aに設けられた各光学素子56、57を通ってミラー58に入射する。この光束は、このミラー58で光軸L1に向かって反射し、光学素子66、絞り装置70を通ってミラー90に入射する。ここで、例えばポラライザ、フィルタ等の光学素子を保持したスライダ枠がスライダ挿入部69内に挿入されていれば、光束は、光学素子66、例えばポラライザ、フィルタ等の光学素子、絞り装置70を通ってミラー90に入射する。この光束は、このミラー90で観察光軸Lに向かって反射し、集光レンズユニット37に入射し、この集光レンズユニット37により透過照明光として標本22を照明する。
このように上記第2の実施の形態によれば、ライトガイド45を取り付けるための回転枠103が光軸L1回りに回転可能に支持するので、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができると共に、回転枠103を回転させるだけの簡単な操作でライトガイド45の取付け方向をユーザの要求する顕微鏡本体20の左又は右側に選択できる。回転枠103を取り外すことなく、回転枠103を回転させる構成なので、各光学素子56、57、66及びミラー58を保護することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1乃至図8と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図11(a)(b)は顕微鏡の透過照明ユニットの構成図であって、同図(a)は上面図、同図(b)は側面図を示す。図12(a)(b)はライトガイド45を取付ける部分の構成図であって、同図(a)は摺動部材の上面図、同図(b)は摺動部材の側面図を示す。
透過照明ユニット110は、ユニット用ベース41上に設けられた枠体111を有する。この枠体111には、中空状の摺動孔112が光軸L2の方向に設けられている。この摺動孔112内には、筒状の摺動部材113が光軸L2の方向に摺動可能に設けられている。この摺動部材113の両端部には、それぞれ各嵌合部114、115が設けられている。これら嵌合部114、115には、それぞれライトガイド45を取り付けるための取付部材116が取り付けられる。
このうち一方の嵌合部114には、例えば内周が円形の嵌合面117と、この嵌合面117の外側に形成された内周が円形の当て付け面118とが設けられている。このうち当て付け面118上の予め設定された部分には、切り欠き部119が設けられている。
他方の嵌合部115も嵌合部114と同様に、例えば内周が円形の嵌合面120と、この嵌合面120の外側に形成された内周が円形の当て付け面121とが設けられている。このうち当て付け面121上の予め設定された部分には、切り欠き部122が設けられている。
ライトガイド45を取り付けるための取付部材116は、中空状の嵌合部123と、この嵌合部123の外径よりも大きな外径を有する中間円筒124と、この中間円筒124よりも大きな外径を有する円筒状の取付枠125とを有する。嵌合部123と中間円筒124との間には、当て付け面126が設けられている。この当て付け面126には、ピン127が設けられている。又、中間円筒124と取付枠125との間には、取り付け面128が設けられている。取付枠125には、ビス用孔129が設けられている。
取付部材116の中空部には、ライトガイド挿入口130が設けられている。この取付部材116の先端部には、各光学素子56、57が設けられている。
しかるに、ライトガイド45を取り付けるための取付部材116は、一方の嵌合部114に取り付け可能である。この取付部材116の嵌合部123が嵌合面117内に挿入されると、取付部材116の当て付け面126が嵌合部114の当て付け面118に当て付けられる。このとき、取付部材116のピン127が切り欠き部119内に入り込む。
この取付部材116は、他方の嵌合部115にも取り付け可能である。この取付部材116の嵌合部123が嵌合面120内に挿入される。これにより、取付部材116の当て付け面126が嵌合部115の当て付け面121に当て付けられる。このとき、取付部材116のピン127が切り欠き部122内に入り込む。
摺動部材113の上部には、長孔131が当該摺動部材113の摺動方向(光軸L2)に沿って設けられている。又、摺動部材113の上部には、長孔131の長手方向に対して垂直方向(光軸L1)に長溝132が設けられている。
枠体111の底面には、円形の嵌合溝133が設けられている。この嵌合溝133内には、図13(a)(b)に示すミラー保持部134が回転可能に設けられている。なお、図13(a)はミラー保持部134の上面図、同図(b)はミラー保持部134の側面図を示す。このミラー保持部134は、円筒本体135にミラー取付け用の切り欠き面136を設けている。この切り欠き面136には、ミラー58が例えば接着又は図示しない板ばね等により固定されている。このミラー58を切り欠き面136に設けた場合、このミラー58の反射面58aが回転軸Bに一致する。
ミラー保持部134の上面には、その中心に嵌合軸137が設けられている。この嵌合軸137は、回転軸B上に設けられている。この嵌合軸137の上端部には、ネジ部138が設けられている。又、ミラー保持部134の上面には、その中心から離れた部分にピン139が設けられている。
枠体111の上部には、回転支持孔140及び各プランジャ用ネジ部141、142が設けられている。これらプランジャ用ネジ部141、142内には、それぞれ半球状の先端部を有する各プランジャ143、144が設けられている。これらプランジャ143、144は、ミラー保持部134の嵌合軸137を中心に摺動部材113の摺動方向に対称な各位置に設けられている。
これらプランジャ143、144の各位置に対応する摺動部材113の上面には、各V字溝145、146が設けられている。このうち一方のV字溝145に一方のプランジャ143が落ち込んで係止し、他方のV字溝146に他方のプランジャ144が落ち込んで係止する。
ミラー保持部134は、枠体111の底面に設けられた嵌合溝133内に回転可能に設けられる。これと共に、ミラー保持部134の嵌合軸137は、長孔131を通して回転支持孔140内に挿入される。この回転支持孔140内に挿入された嵌合軸137のネジ部138には、オサエカン147が捩じ込まれる。これにより、ミラー保持部134は、嵌合溝133内と回転支持孔140内とで回転可能に支持される。又、ミラー保持部134上のピン134が摺動部材113の長溝132内に移動可能に挿入される。
枠体111のスライダ挿入部69側には、光学素子66を保持するレンズ枠148が設けれている。なお、摺動部材113は、図12(a)の上面図に示すように各嵌合部114、115を設けた両端部149、150の幅よりもこれら両端部149、150の間の中間部151の幅の方が小さく形成されている。これにより、摺動部材113が光軸L2の方向に摺動しても、レンズ枠148と摺動部材113とは接触しない。
しかるに、ライトガイド45を取り付けるための取付部材116を一方の嵌合部114に取り付ける場合、すなわちライトガイド45を顕微鏡本体20の右側側面に取り付ける場合、図14に示すように取付部材116の嵌合部123が嵌合面117内に挿入される。ピン127が摺動部材113の当て付け面118に接した際、摺動部材113をプランジャによって係止した後、取付部材116を回転させて切り欠き部119にピン127の部分を逃がすことによって取付部材116の当て付け面126を当て付け面118に当て付ける。
取付部材116の嵌合部123を嵌合面117内に押し込むと、この押し込み力によって他方のV字溝146に対する他方のプランジャ144の係止が解除され、摺動部材113が光軸L2に沿って図12(b)上の右側に向かって摺動する。この摺動部材113の摺動に応動して摺動部材113の長溝132内にピン137が保持されたミラー保持部134が図14(a)(b)に示すように嵌合溝133内と回転支持孔140内とで回転する。このミラー保持部134の回転によりミラー58は、嵌合軸137を中心に矢印C方向に回転する。
摺動部材113が光軸L2に沿って摺動すると、一方のプランジャ143がV字溝145に落ち込んで係止する。これにより、摺動部材113の摺動が停止し、ミラー保持部134の回転も停止する。この結果、ライトガイドからの光束がミラー58で反射され光軸L1と一致するようにミラー58が配置される。
一方、ライトガイド45を取り付けるための取付部材116を他方の嵌合部115に取り付ける場合、すなわちライトガイド45を顕微鏡本体20の左側側面に取り付ける場合、図15に示すように取付部材116の嵌合部123が嵌合面120内に挿入されると、この取付部材116の当て付け面126が嵌合部115の当て付け面121に当て付けられる。このとき、取付部材116のピン127が切り欠き部122内に入り込むように取付部材116が回転される。
取付部材116の嵌合部123を嵌合面120内に押し込むと、この押し込み力によって一方のV字溝145に対する一方プランジャ143の係止が解除され、摺動部材113が光軸L2に沿って図15上の左側に向かって摺動する。この摺動部材113の摺動に応動して摺動部材113の長溝132内にピン137が保持されたミラー保持部134が図14(a)(b)に示すように嵌合溝133内と回転支持孔140内とで回転する。このミラー保持部134の回転によりミラー58は、図12(a)に示すように嵌合軸137を中心に矢印D方向に回転する。
摺動部材113が光軸L2に沿って摺動すると、他方のプランジャ144がV字溝146に落ち込んで係止する。これにより、摺動部材113の摺動が停止し、ミラー保持部134の回転も停止する。この結果、ライトガイドからの光束がミラー58で反射され光軸L1と一致するようにミラー58が配置される。
絞り装置152がユニット用ベース41上に設けられている。図16は絞り装置152の構成図を示す。この絞り装置152は、箱状の枠体153を有する。この枠体153の内部には、複数の絞りはねがはね保持部154aに保持されている。このはね保持部154aは、はね保持枠154bに対して回転可能に設けられている。このはね保持部154aには、ピン155が設けられている。
又、コマ157には、ピン保持部156が設けられている。ピン155は、コマ157に設けられたピン保持部156によって挟み込まれている。これにより、コマ157が長手方向Aに直線移動すると、ピン保持部156に挟み込まれたピン155を有するはね保持部154aが回転する。このはね保持部154aの回転によって絞り径が調整できる。
コマ157には、長手方向Aに直線移動させるためのツマミ158が枠体153から突出して設けられている。従って、ツマミ158を長手方向Aに押し込んだり、引き出したりすると、コマ157が長手方向Aに直線移動する。
はね保持部154aの両端は、それぞれ各バネ159、160を介して連結されている。これらバネ159、160は、それぞれ両端に各フック159a、159b、160a、160bを有する。又、枠体153における各バネ159、160に対向する各内壁には、それぞれフック状に形成された各ビス161、162が設けられている。このうちビス161はフック159aに係止され、ビス162はフック160aに係止されている。
ビス161は、枠体153に設けられたネジ孔163に捩じ込まれている。このビス161は、当て付け面161aを有する。ネジ孔163には、当て付け環164が設けられている。従って、ビス161は、当て付け面161aを当て付け環164に当て付けるものとなる。又、ネジ孔163には、環状のオサエカン165が捩じ込まれている。なお、ビス161には、オサエカン165の中空孔を通して工具を挿入できるようになっている。
なお、ビス162もビス161と同様の構造を有しているが、ここではその説明は省略する。
枠体153には、4本の芯出し用のビス166〜169が設けられている。このうち芯出し用のビス166、167が枠体153の右側の上部及び下部に設けられ、かつ芯出し用のビス168、169が枠体153の左側の上部及び下部に設けられている。これら芯出し用のビス166〜169は、例えば図示しない工具等によって捩じ込むと、はね保持枠154bを押し込み、芯出し可能にする。
各ビス161、162を互いに当て付け面161aを当て付け環164に当て付けるまで捩じ込むと、各バネ159、160の長さが最小になる。このとき、はね保持部154aには、各バネ159、160の張力が釣り合って加わる。
この状態で、オサエカン165を通してビス161に工具を挿入し、この工具によってビス161を回転させてオサエカン165に当て付くまで引き出すと、バネ159が引っ張られる。このバネ159が引っ張られて張力が大きくなると、はね保持部154aは、右側の各芯出し用のビス166、167側に引き寄せられる。
同様に、ビス162を回転させて引き出すと、はね保持部154aは、左側の各芯出し用のビス168、169側に引き寄せられる。
図17に示すようにツマミ158の先端部には、ネジ部170が設けられている。コマ157の左右の両端部には、それぞれ各ネジ孔171、172が設けられている。これにより、ツマミ158は、コマ157の左右の各ネジ孔171、172に対して捩じ込み可能になっている。
次に、上記の如く構成された顕微鏡の作用について説明する。
透過照明ユニット110は、図11に示すように顕微鏡本体20内に収納されている。この状態で、ライトガイド45を図11に示すように顕微鏡本体20の右側側面に取り付ける場合、ライトガイド45を取り付けるための取付部材116を一方の嵌合部114に取り付ける。この取付けでは、取付部材116の嵌合部123を嵌合面117内に挿入する。この挿入により取付部材116の当て付け面126が嵌合部114の当て付け面118に当て付けられる。
取付部材116の嵌合部123を嵌合面117内に押し込むと、この押し込み力によって他方のV字溝146に対する他方のプランジャ144の係止が解除され、摺動部材113が光軸L2に沿って図12(b)上の右側に向かって摺動する。
このとき、取付部材116のピン127が切り欠き部119内に入り込むように取付部材116が回転される。
摺動部材113の摺動に応動してミラー保持部134上のピン134が摺動部材113の長溝132内で移動する。これにより、ミラー保持部134は、図14(a)(b)に示すように嵌合溝133内と回転支持孔140内とで回転する。このミラー保持部134の回転によりミラー58は、嵌合軸137を中心に矢印C方向に回転する。
さらに、摺動部材113が光軸L2に沿って摺動すると、一方のプランジャ143がV字溝145に落ち込んで係止する。これにより、摺動部材113の摺動が停止し、ミラー保持部134の回転も停止する。この結果、ライトガイドからの光束がミラー58で反射され光軸L1と一致するようにミラー58が配置される。
一方、ライトガイド45を顕微鏡本体20の左側側面に取り付ける場合、ライトガイド45を取り付けるための取付部材116を他方の嵌合部115に取り付ける。この取付けでは、取付部材116の嵌合部123を嵌合面120内に挿入する。この挿入により取付部材116の当て付け面126が嵌合部115の当て付け面121に当て付けられる。
取付部材116の嵌合部123を嵌合面120内に押し込むと、この押し込み力によって一方のV字溝145に対する一方プランジャ143の係止が解除され、摺動部材113が光軸L2に沿って図15上の左側に向かって摺動する。
このとき、取付部材116のピン127が切り欠き部122内に入り込むように取付部材116が回転される。
摺動部材113の摺動に応動してミラー保持部134上のピン134が摺動部材113の長溝132内で移動する。これにより、ミラー保持部134は、嵌合溝133内と回転支持孔140内とで回転し、このミラー保持部134の回転によりミラー58は、嵌合軸137を中心に矢印D方向に回転する。
さらに、摺動部材113が光軸L2に沿って摺動すると、他方のプランジャ144がV字溝146に落ち込んで係止する。これにより、摺動部材113の摺動が停止し、ミラー保持部134の回転も停止する。この結果、ライトガイドからの光束がミラー58で反射され光軸L1と一致するようにミラー58が配置される。
絞り装置152は、はね保持部154aの両端に各バネ159、160を設けてあるので、このはね保持部154aは、各バネ159、160の付勢力により両側に引っ張られて保持されている。
この絞り装置152において例えば各芯出し用のビス168、169側から芯出しを行う場合、オサエカン165を通してビス161に工具を挿入し、この工具によってビス161を回転させてビス161を当て付け環164に当て付けられるまで捩じ込む。これにより、各バネ159、160の付勢力が弱くなる。各芯出し用のビス166、167も緩める。
ここで、芯出しを行いたい側のバネ160をビス162により引っ張る。これにより、はね保持部154aは、芯出し用の各ビス168、169側に引き込まれ、これら芯出し用のビス168、169側に引き込みによって各ビス168、169での芯出しができる。
一方、絞り装置152において例えば各芯出し用のビス166、167側から芯出しを行う場合、顕微鏡本体20の左側における不図示のオサエカンを通してビス162に工具を挿入し、この工具によってビス162を回転させてビス162を不図示の当て付け環に当て付けられるまで捩じ込む。これにより、各バネ159、160の付勢力が弱くなる。各芯出し用のビス168、169も緩める。
ここで、芯出しを行いたい側のバネ159をビス161により引っ張る。これにより、はね保持部154aは、芯出し用の各ビス166、167側に引き込まれ、これら芯出し用のビス166、167側に引き込みによって各ビス166、167での芯出しができる。
次に、透過照明ユニット110による標本22への透過照明について説明する。
光源46から出射された光束は、ライトガイド45により顕微鏡本体20内部に導かれ、このライトガイド45の光出射端部45aに設けられた各光学素子56、57を通ってミラー58に入射する。この光束は、このミラー58で光軸L1に向かって反射し、光学素子66、絞り装置152を通ってミラー90に入射する。ここで、例えばポラライザ、フィルタ等の光学素子を保持したスライダ枠がスライダ挿入部69内に挿入されていれば、光束は、光学素子66、例えばポラライザ、フィルタ等の光学素子、絞り装置152を通ってミラー90に入射する。この光束は、このミラー90で観察光軸Lに向かって反射し、集光レンズユニット37に入射し、この集光レンズユニット37により透過照明光として標本22を照明する。
このように上記第3の実施の形態によれば、枠体111内に摺動部材113を摺動可能に設け、この摺動部材113の左又は右側にライトガイド45を取り付けるための取付部材116を挿入可能とし、当該取付部材116を摺動部材113の左又は右側に挿入したときの押し込みによる摺動部材113の摺動に応動してミラー保持部134を回転させるようにした。
これにより、透過照明ユニット110を顕微鏡本体20内から取り外す必要なく、顕微鏡本体20内に収納した状態で、ライトガイド45を取り付けるための取付部材116を顕微鏡本体20の左側又は右側の側面に取り付けることができる。従って、簡単な操作でライトガイド45の取付け方向をユーザの要求する顕微鏡本体20の左又は右側に選択できる。
又、絞り装置152を付け替えなくても芯出しのための工具の挿入方向を顕微鏡本体20の左又は右側に変更できる。さらに、コマ157を長手方向に移動させるためのツマミ158を着脱可能にしたので、芯出し操作を行いたい顕微鏡本体20の左又は右側からツマミ158を挿入してコマ157に捩じ込むことができる。従って、透過照明ユニット110を顕微鏡本体20内から取り外すことなく、絞り装置152のツマミ158及び芯出し用のビス166〜169の操作方向を選択できる。
20:顕微鏡本体、21:焦準台、22:標本、23:ステージ、24:焦準ハンドル、25:レボルバ、26:対物レンズ、27:観察鏡筒、28:接眼レンズ、29:落射照明装置、30:光源、31,32:投光レンズ、33:ハーフミラー、34:開口部、35:蓋、36:ビス、37:集光レンズユニット、38:枠体、39a〜39d:光学素子、40:投光ユニット、41:ユニット用ベース、42:オスアリ部、43:メスアリ部、44:光学素子、45:ライトガイド、45a:ライトガイドの光出射端部、46:光源、47:第1の枠体、48:嵌合部、49:取付部材、50:ライトガイド挿入口、51:固定用穴、52:コマ、53:押え端部、54:テーパ面、55:ビス、56,57:光学素子、58:ミラー、59,60:第1の取付け面、61,62:ピン、63:第2の取付け面、64:回転規制面、65:取り付け孔、66:光学素子、67:第2の枠体、68:ビス、69:スライダ挿入部、70:絞り装置、71:枠体、72:絞りはね、73,74:はね保持部、75,76:ピン、77:ピン保持部、78:コマ、79:ツマミ、80:バネ、81:ネジ孔、82:芯出し用ビス、83:ビス、84:押さえ板、85:ビス、86:枠体、87,88:中空部、89:傾斜面、90:ミラー、91〜94,95〜98:孔、100:透過照明ユニット、101:第1の枠体、101a:ベース体、101b:支持板、101c:ネジ孔、101d:ビス、102:回転支持孔、102a:嵌合部、102b:当て付け面、103:回転枠、104:回転支持枠、104a:嵌合部、104b:当て付け面、104c:ネジ部、104d:V字溝、105:ライトガイド挿入口、106:オサエカン、107,108:回転規制面、110:透過照明ユニット、111:枠体、112:摺動孔、113:摺動部材、114,115:嵌合部、116:取付部材、117:嵌合面、118:当て付け面、119:切り欠き部、120:嵌合面、121:当て付け面、122:切り欠き部、123:嵌合部、124:中間円筒、125:取付枠、126:当て付け面、127:ピン、128:取り付け面、129:ビス用孔、130:ライトガイド挿入口、131:長孔、132:長溝、133:嵌合溝、134:ミラー保持部、135:円筒本体、136:切り欠き面、137:嵌合軸、138:ネジ部、139:ピン、140:回転支持孔、141,142:プランジャ用ネジ部、143,144:プランジャ、145,146:V字溝、147:オサエカン、148:レンズ枠、149,150:摺動部材の両端部、151:摺動部材の中間部、152:絞り装置、153:枠体、154a:はね保持部、154b:はね保持枠、155:ピン、156:ピン保持部、157:コマ、158:ツマミ、159,160:バネ、159a,159b,160a,160b:フック、161,162:ビス、163:ネジ孔、161a:当て付け面、164:当て付け環、165:オサエカン、166〜169:芯出し用のビス、170:ネジ部、171,172:ネジ孔。
Claims (17)
- 標本を載置するステージを有する顕微鏡本体と、前記顕微鏡本体の外部に設けられ、光束を出射する光源と、前記光源から出射された前記光束を導くライトガイドと、前記ライトガイドにより導かれた前記光束を投光する投光ユニットと、前記投光ユニットにより投光された前記光束を透過照明光として前記標本に導く集光レンズユニットとを有する顕微鏡において、
前記ライトガイドの光束出射端を取り付け可能とする取付部材を備え、
前記投光ユニットは、前記取付部材を前記顕微鏡本体の左右両側面側からそれぞれ取り付け、取り外し可能とする嵌合部を設け、かつ前記取付部材を取り付けた状態で前記顕微鏡本体の内部に収納可能に設けられた、
ことを特徴とする顕微鏡。 - 標本を載置するステージを有する顕微鏡本体と、前記顕微鏡本体の外部に設けられ、光束を出射する光源と、前記光源から出射された前記光束を導くライトガイドと、前記ライトガイドにより導かれた前記光束を投光する投光ユニットと、前記投光ユニットにより投光された前記光束を透過照明光として前記標本に導く集光レンズユニットとを有する顕微鏡において、
前記ライトガイドの光束出射端を取り付け可能とする取付部材を備え、
前記投光ユニットは、前記顕微鏡本体の内部に収納可能に設けられ、かつ前記取付部材が回転可能に設けられ、前記取付部材の回転により前記ライトガイドを前記顕微鏡本体の左側又は右側の側面に取り付け可能である、
ことを特徴とする顕微鏡。 - 標本を載置するステージを有する顕微鏡本体と、前記顕微鏡本体の外部に設けられ、光束を出射する光源と、前記光源から出射された前記光束を導くライトガイドと、前記ライトガイドにより導かれた前記光束を投光する投光ユニットと、前記投光ユニットにより投光された前記光束を透過照明光として前記標本に導く集光レンズユニットとを有する顕微鏡において、
前記ライトガイドの光束出射端を取り付け可能とする取付部材を備え、
前記投光ユニットは、前記ライトガイドから出射された前記光束を偏向する第1の偏向素子と、
前記第1の偏向素子により偏向された前記光束を前記集光レンズユニットに向けて偏向する第2の偏向素子と、
前記第1の偏向素子を回転可能に保持するミラー保持部材と、
前記顕微鏡本体の左側又は右側の側面から前記取付部材を取り付け、取り外し可能とし、かつ前記第1の偏向素子と前記第2の偏向素子との間の光軸に対して垂直方向に摺動して前記ミラー保持部材を回転させる摺動部材と、
を有し、前記顕微鏡本体の内部に収納可能に設けられた、
ことを特徴とする顕微鏡。 - 前記取付部材は、前記ライトガイドの前記光束出射端を挿入して固定するライトガイド挿入口を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3のうちいずれか1項記載の顕微鏡。
- 前記投光ユニットは、前記ライトガイドから出射された前記光束を偏向する第1の偏向素子と、
前記第1の偏向素子により偏向された前記光束を前記集光レンズユニットに向けて偏向する第2の偏向素子と、
を有することを特徴とする請求項1又は2記載の顕微鏡。 - 前記嵌合部は、前記第1の偏向素子を位置決めするための第1の取付け面を設け、
前記取付部材は、前記第1の偏向素子を位置決めするための第2の取付け面を設け、
前記取付部材の前記第2の取付け面を前記第1の取付け面に当て付けて固定することにより前記第1の偏向素子を前記標本側からの光束が前記第2の偏向素子で反射した光軸上に配置する、
ことを特徴とする請求項5記載の顕微鏡。 - 前記投光ユニットは、各種光学素子を前記顕微鏡本体の左右両側からそれぞれ前記第1の偏向素子と前記第2の偏向素子との間の光軸上に挿脱可能とするスライダ挿入部を設けたことを特徴とする請求項3又は5記載の顕微鏡。
- 前記各種光学素子は、少なくともポラライサ又はフィルタを有することを特徴とする請求項7記載の顕微鏡。
- 前記投光ユニットは、前記第1の偏向素子と前記第2の偏向素子との間の光軸上に、前記光束に対する絞り径を調整する絞り装置を設けたことを特徴とする請求項3又は5記載の顕微鏡。
- 前記絞り装置は、前記顕微鏡本体の左右両側のいずれか一方から前記絞り径の芯出しを可能とすることを特徴とする請求項9記載の顕微鏡。
- 前記絞り装置は、前記顕微鏡本体の左右両側のいずれか一方から前記絞り径を調整可能とすることを特徴とする請求項9記載の顕微鏡。
- 前記投光ユニットは、前記ライトガイドの前記光束出射端を取り付けた前記取付部材の回転を規制する回転規制面を有し、前記回転規制面により前記取付部材の回転を規制して前記ライトガイドを前記顕微鏡本体の左側又は右側の側面に取り付けることを特徴とする請求項2記載の顕微鏡。
- 前記ライトガイドの前記光束出射端を取り付けた前記取付部材の回転軸は、前記第1の偏向素子と前記第2の偏向素子との間の光軸と同軸に設けられた、
ことを特徴とする請求項5記載の顕微鏡。 - 前記ミラー保持部材を回転させる機構は、前記ミラー保持部材に設けられた回転軸と、
前記ミラー保持部材に設けられた係止部材と、
前記摺動部材に当該摺動部材の摺動方向と同一方向に設けられ、前記回転軸を移動可能に支持する長孔と、
前記摺動部材に当該摺動部材の摺動方向に対して略垂直方向に設けられ、前記係止部材を移動可能に支持する長溝と、
を有することを特徴とする請求項3記載の顕微鏡。 - 前記ライトガイドの前記光束出射端を取り付けた前記取付部材を前記顕微鏡本体の左側又は右側の側面から取り付けたときの前記摺動部材の摺動を規制し、前記第1の偏向素子の光軸を前記第2の偏向素子の光軸に一致させる角度で前記ミラー保持部材の回転を規制する摺動規制部、
を有することを特徴とする請求項3記載の顕微鏡。 - 前記摺動規制部は、前記摺動部材に設けられた前記左側及び前記右側の各溝と、
前記各溝内に係止する前記左側及び前記右側の各係止部材と、
を有することを特徴とする請求項15記載の顕微鏡。 - 前記ミラー保持部材の回転軸は、前記第1の偏向素子と前記第2の偏向素子との間の光軸上にあることを特徴とする請求項3記載の顕微鏡。
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JP2011164447A (ja) * | 2010-02-12 | 2011-08-25 | Olympus Corp | 顕微鏡鏡筒、及び、それを用いた顕微鏡 |
JP2017526963A (ja) * | 2014-08-20 | 2017-09-14 | ライカ マイクロシステムズ シーエムエス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングLeica Microsystems CMS GmbH | 蛍光装置への2つのアクセス開口を備える顕微鏡 |
CN110794566A (zh) * | 2018-08-01 | 2020-02-14 | 深圳华大生命科学研究院 | 定位装置、光学成像系统及其装配方法 |
JP2020129149A (ja) * | 2015-11-17 | 2020-08-27 | 株式会社ニコン | 遮光装置、顕微鏡、及び観察方法 |
-
2005
- 2005-01-21 JP JP2005014293A patent/JP2006201590A/ja not_active Withdrawn
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