JP2002267932A - 微分干渉顕微鏡 - Google Patents

微分干渉顕微鏡

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JP2002267932A
JP2002267932A JP2001068439A JP2001068439A JP2002267932A JP 2002267932 A JP2002267932 A JP 2002267932A JP 2001068439 A JP2001068439 A JP 2001068439A JP 2001068439 A JP2001068439 A JP 2001068439A JP 2002267932 A JP2002267932 A JP 2002267932A
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birefringent element
differential interference
birefringent
illumination optical
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JP2001068439A
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Yoshihiro Kono
芳弘 河野
Kenichi Kusaka
健一 日下
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の顕微鏡に簡単に取り付けて簡単な機構
でシアーの方向を容易に変えられる微分干渉顕微鏡。 【解決手段】 光源と、照明光学系と、標本Sを挟んで
照明光学系と反対側に配置された観察光学系を備え、照
明光学系は第1の偏光素子11と、第1の複屈折素子1
2と、コンデンサーレンズ2を有し、観察光学系は対物
レンズ3と、第2の複屈折素子13と、第2の偏光素子
14を有し、第1の偏光素子11と第1の複屈折素子1
2はそれぞれ回転部材に保持され、照明光学系の光軸を
回転軸として回転可能にされ、第2の偏光素子14と第
2の複屈折素子13はそれぞれ回転部材に保持され、照
明光学系の光軸を回転軸として回転回転可能にされてい
る微分干渉顕微鏡。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微分干渉顕微鏡に
関し、特に、シアーの方向を変えられる微分干渉顕微鏡
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】微分干渉顕微鏡は、偏光を利用すること
で、微少に横ずれさせた2つの波を標本面を透過又は反
射させ、その光波を干渉させて位相物体を可視化する方
法である。この観察方法を用いると、透明な位相標本や
段差のある反射標本にコントラストを付けて観察するこ
とができる。構成も非常に簡単で偏光板と複屈折性のプ
リズムを通常の顕微鏡に組み合わせるだけで使用できる
ので、各方面で様々な標本の観察に利用されている。
【0003】しかし、この微分干渉顕微鏡にも問題点が
ある。透過微分干渉の場合は、微少に横ずれした2つの
波の方向、つまり、シアー方向が、標本面の屈折率の変
化のある方向と同じ場合、標本を高いコントラストで観
察できる。しかし、シアー方向と垂直方向に標本面の屈
折率の変化がある場合は、コントラスト良く観察するこ
とができない。
【0004】落射微分干渉の場合も、微少に横ずれした
2つの波の方向、つまり、シアー方向が、標本の段差の
ある方向と同じ場合、標本を高いコントラストで観察で
きる。しかし、シアー方向と垂直方向に段差がある場合
は、コントラスト良く観察することができない。
【0005】微分干渉顕微鏡において、標本に対しシア
ー方向を変えたい場合、回転ステージを使う方法があ
る。しかし、回転ステージを使うと、特に、マニピュレ
ータやプローブ等を標本にセットした場合は、回転ステ
ージが付いていても標本を回転できない場合がある。ま
た、生きた細胞を生かし続けながら観察する場合、還流
装置を標本ホルダーにセットするが、このような場合も
ステージを回転するのは非常に困難となる。
【0006】そこで、光学系に工夫をして、シアーを変
える方法が考えられた。特開平5−303040号にお
いては、落射照明用の微分干渉装置において、対物側プ
リズムとコンデンサー側プリズムを兼ねるプリズムと偏
光子と検光子とを機械的に連動して回転する構成とする
ことで、シアーの方向を変えられるようにしている。こ
の構成とした場合、装置が大掛かりなものとなってしま
う。また、この方法は落射照明用の微分干渉装置のみに
用いられる技術である。
【0007】また、特開平8−75407号の2次元微
分干渉測定装置では、サヴァール板を用いてシアーの方
向を変える方法が説明されているが、非常に複雑な構成
となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これまでシアー方向を
変えられる顕微鏡が上記のように提案されているが、何
れの方法も、既存の顕微鏡に簡単な改造を施すことで実
現することは困難である。また、既存の顕微鏡は、正立
顕微鏡と倒立顕微鏡があるが、どちらの顕微鏡にも簡単
に取り付けられるような簡単な構成のシアーの方向を変
えられる微分干渉顕微鏡も知られていない。
【0009】本発明は従来技術のこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、通常の顕微鏡に
簡単に取り付けて簡単な機構でシアーの方向を容易に変
えられる微分干渉顕微鏡を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の説明から明らかな
ように、本発明の微分干渉顕微鏡は、光源と、照明光学
系と、標本を挟んで該照明光学系と反対側に配置された
観察光学系を備え、前記照明光学系は第1の偏光素子
と、第1の複屈折素子と、コンデンサーレンズを有し、
前記観察光学系は対物レンズと、第2の複屈折素子と、
第2の偏光素子を有し、前記第1の偏光素子と前記第1
の複屈折素子はそれぞれ回転部材に保持され、前記照明
光学系の光軸を回転軸として回転可能にされ、前記第2
の偏光素子と前記第2の複屈折素子はそれぞれ回転部材
に保持され、前記照明光学系の光軸を回転軸として回転
回転可能にされていることを特徴とするものである。
【0011】このような構成により、標本を回転せず
に、観察者が自由に微分干渉顕微鏡のシアー方向を選べ
るようになる。
【0012】この場合、前記第1の複屈折素子あるいは
前記第2の複屈折素子の何れか一方を回転させたとき、
その回転させた複屈折素子に対して所定の位置関係とな
るように、他方の複屈折素子、前記第1の偏光素子、及
び、前記第2の偏光素子の各々が回転可能になっている
ことが望ましい。
【0013】このような構成により、標本を回転せず
に、観察者が自由に微分干渉顕微鏡のシアー方向を選べ
る。
【0014】また、4分の1波長板を備え、該4分の1
波長板は前記第1の複屈折素子あるいは前記第2の複屈
折素子を回転する回転部材に、前記前記複屈折素子の結
晶軸に対して45°の角度で保持され、前記4分の1波
長板を有する複屈折素子側に配置された偏光素子が、前
記所定の位置関係からさらに回転可能になっていること
が望ましい。
【0015】このような構成により、第2の偏光素子を
回転することでリタデーションの調節ができ、像のコン
トラストが変えられるようにできる。このような構成と
すると、少なくとも3度の操作で微分干渉像が得られる
シアーの方向を変えられる微分干渉顕微鏡が構成でき
る。
【0016】また、前記第1の複屈折素子あるいは前記
第2の複屈折素子は、さらに移動部材に保持され、前記
光軸に対して垂直な方向に移動可能になっているものと
することができる。
【0017】このような構成により、リタデーションの
調節ができるようになり、像のコントラスト調整が可能
となる。
【0018】また、前記回転部材の各々には、基準位置
を示す指標と、該基準位置からの回転角度を示す複数の
指標が設けられていることが望ましい。
【0019】このような構成により、簡単にシアー方向
が変えられ、かつ、簡単に使用できる顕微鏡とすること
ができる。
【0020】また、前記第1の複屈折素子は前記コンデ
ンサーレンズの前側焦点位置近傍に配置され、前記第2
の複屈折素子は前記対物レンズ内、ノーズピース内、又
は、前記対物レンズと前記ノーズピース(レボルバー)
の間に配置されている構成とすることができる。
【0021】また、以下の3つの操作でシアー方向を変
えることが可能な微分干渉顕微鏡を構成することができ
る。 (1)前記第2の複屈折素子を回転させる。 (2)前記第1の複屈折素子を前記第2の複屈折素子と
所定の位置関係になるように回転する。 (3)前記第2の偏光素子を回転させる。
【0022】このように、顕微鏡の調整に必要な操作を
少なくすると、観察者への負担が減り、操作しやすい顕
微鏡となる。
【0023】また、前記第1及び第2の複屈折素子がウ
ォラストンプリズム又はノマルスキープリズムであるこ
とが望ましい。
【0024】本発明のもう1つの微分干渉顕微鏡は、光
源と、照明光学系と、該照明光学系と同じ側に配置され
た観察光学系を備え、前記照明光学系は第1の偏光素子
と、反射部材を有し、前記観察光学系は対物レンズと、
複屈折素子と、4分の1波長板と、第2の偏光素子を有
し、前記第1の偏光素子は回転部材に保持され、前記照
明光学系の光軸を回転軸として回転可能にされ、前記第
2の偏光素子と前記複屈折素子は各々回転部材に保持さ
れ、前記観察光学系の光軸を回転軸として回転可能にさ
れ、前記4分の1波長板は前記前記複屈折素子の結晶軸
に対して45°の角度で前記回転部材に保持されている
ことを特徴とするものである。
【0025】このような構成とすると、少なくとも4度
の操作で微分干渉像が得られるシアーの方向を変えられ
る落射型の微分干渉顕微鏡が構成できる。
【0026】この場合に、前記複屈折素子を回転させた
とき、該回転させた複屈折素子に対して所定の位置関係
となるように、前記第1の偏光素子、及び、前記第2の
偏光素子の各々が回転可能になっていることが望まし
い。
【0027】また、前記第2の偏光素子が、前記所定の
位置関係からさらに回転可能になっていることが望まし
い。
【0028】また、前記回転部材の各々には、基準位置
を示す指標と、該基準位置からの回転角度を示す複数の
指標が設けられていることが望ましい。
【0029】また、前記複屈折素子は前記対物レンズ
内、ノーズピース内、又は、前記対物レンズと前記ノー
ズピースの間に配置されていることが望ましい。
【0030】また、以下の4つの操作でシアー方向を変
えることが可能な微分干渉顕微鏡を構成することができ
る。 (1)前記複屈折素子を回転させる。 (2)前記第1の偏光素子を前記複屈折素子と所定の位
置関係になるように回転させる。 (3)前記第2の偏光素子を前記複屈折素子と所定の位
置関係になるように回転する回転させる。 (4)前記第2の偏光素子を前記所定の位置からさらに
回転させる。
【0031】この場合も、前記複屈折素子がウォラスト
ンプリズム又はノマルスキープリズムであることことが
望ましい。
【0032】本発明の別の微分干渉顕微鏡は、光源と、
照明光学系と、標本を挟んで該照明光学系と反対側に配
置された観察光学系を備え、前記照明光学系は第1の偏
光素子と、照明側複屈折素子と、コンデンサーレンズを
有し、前記観察光学系は対物レンズと、観察側複屈折素
子と、第2の偏光素子を有し、前記照明側複屈折素子と
前記観察側複屈折素子はそれぞれ複数配置され、所定の
組み合わせの前記照明側複屈折素子と前記観察側複屈折
素子を光路中に挿脱可能になっていることを特徴とする
ものである。
【0033】本発明のさらにもう1つの微分干渉顕微鏡
は、光源と、照明光学系と、該照明光学系と同じ側に配
置された観察光学系を備え、前記照明光学系は第1の偏
光素子と、反射部材を有し、前記観察光学系は対物レン
ズと、複屈折素子と、4分の1波長板と、第2の偏光素
子を有し、前記複屈折素子は複数配置され、何れか1つ
を光路中に挿脱挿脱可能になっていることを特徴とする
ものである。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の微分干渉顕微鏡を
実施例に基づいて説明する。
【0035】実施例の説明の前に本発明で用いている微
分干渉顕微鏡の原理を説明しておく。
【0036】図1は、微分干渉顕微鏡の基本的な構成で
あり、顕微鏡自体は、光軸に沿って、照明光源1と、コ
ンデンサーレンズ2と、標本Sを載せるステージ5と、
対物レンズ3と、接眼レンズあるいは結像レンズ4とか
らなる。そして、照明光源1とコンデンサーレンズ2で
照明光学系を構成し、対物レンズ3と接眼レンズあるい
は結像レンズ4で観察光学系を構成している。このよう
な顕微鏡の構成に加えて、微分干渉顕微鏡とするため
に、照明光学系中には、照明光源1とコンデンサーレン
ズ2の間に偏光子(ポラライザー)11が配置され、そ
の後のコンデンサーレンズ2の前側焦点位置近傍にウォ
ラストンプリズム又はノマルスキープリズムからなる偏
光分離プリズム12が配置されている。一方、観察光学
系中には、対物レンズ3の後側焦点位置近傍にウォラス
トンプリズム又はノマルスキープリズムからなる偏光合
成プリズム13が配置され、その射出側に検光子(アナ
ライザー)14が配置されている。そして、例えば、偏
光子11の透過軸は光軸の周りの+45°に設定され、
偏光分離プリズム12及び偏光合成プリズム13の常光
と異常光の振動方向は0°又は90°に設定され、検光
子14の透過軸は−45°に設定されている。
【0037】このような構成において、照明光は偏光子
11によって偏光面が+45°の直線偏光にされ、偏光
分離プリズム12によって紙面に平行と垂直な直線偏光
に分けられる。そして、コンデンサーレンズ2を通るこ
とによりこの2つの相互に垂直な直線偏光は相互に微小
な距離Δずれて標本Sの近接する別の位置を通り位相差
(光路差)が生じる。この位相差のある2つの相互に垂
直な直線偏光は対物レンズ3を経て偏光合成プリズム1
3により同じ経路を通る1つの光線に合成され、−45
°に設定された検光子14を通ることにより、位相差の
ある2つの光線は干渉して位相差に応じたコントラスト
が生じる。この結果、光軸に垂直で偏光分離プリズム1
2の分離方向に平行な方向の位相変化を、コントラスト
として観察可能になる。
【0038】この図1の構成では、光路差のない背景に
与える位相差を調整するのに、偏光合成プリズム13あ
るいは偏光分離プリズム12(図1においては、偏光合
成プリズム13)を光軸に対して垂直な方向に動かすこ
とで位相差を調節可能にしている。
【0039】図2は、図1の変形であり、異なる点は、
偏光合成プリズム13と検光子14の間に、偏光合成プ
リズム13と一体に4分の1波長板15を配置してある
点であり、その4分の1波長板15の光学軸は偏光子1
1の透過軸に合わせてある。そして、この配置において
は、検光子14の透過軸の方向を光軸の周りで調節する
ことにより、標本Sの光路差のない背景に与える位相差
を調整するようにしている。この配置は所謂セナルモン
の検光子を構成している。したがって、この配置では、
図1のように、偏光合成プリズム13あるいは偏光分離
プリズム12を光軸に対して垂直な方向に位置調節可能
にする必要はない。なお、図2の変形として、偏光子1
1と偏光分離プリズム12の間に、4分の1波長板15
を偏光分離プリズム12と一体に配置し、その4分の1
波長板15の光学軸を検光子14の透過軸に合わせ、偏
光子11の透過軸の方向を光軸の周りで調節可能に構成
することもできる。この配置は所謂セナルモンの偏光子
の構成である。この配置の場合も、同様に偏光合成プリ
ズム13あるいは偏光分離プリズム12を光軸に対して
垂直な方向に位置調節可能にする必要はない。
【0040】以下、本発明の微分干渉顕微鏡の実施例を
説明する。
【0041】実施例1 図3にこの実施例の概略の構成を、図4にコンデンサー
ユニットと対物側アダプターの概略の構成を示す。この
実施例は、正立顕微鏡の微分干渉顕微鏡の例で、図2の
セナルモン方式の光学系を採用した例である。コンデン
サー側の複屈折素子(偏光分離プリズム)12は、偏光
板(偏光子)11と共に、コンデンサーレンズ2を取り
付けているコンデンサーユニット20の回転部材22中
に取り付けられており、この回転部材22はコンデンサ
ーユニット20の非回転部21に回転機構を介して回転
可能に保持されている。非回転部21には、基準位置を
示すマーク61が設けられている。一方、回転部材22
には、複屈折素子12の光軸周りの向きを示す指標62
が表記され、その指標62には、例えば45°刻みに
A、B、C、Dと表記されている。回転部材22中の複
屈折素子12の偏光分離方向と偏光板11の透過軸方向
は、図示のように相互に45°の角度をなすように設定
されている。
【0042】対物レンズ3を取り付けている対物レンズ
鏡筒30側には複屈折素子(偏光合成プリズム)13
と、4分の1波長板15とが配置されている。これらは
共に、対物側アダプター40の回転部材42中に取り付
けられており、この回転部材42は対物側アダプター4
0の非回転部41に回転機構を介して回転可能に保持さ
れている。非回転部41には、基準位置を示すマーク6
1が設けられている。一方、回転部材42には、複屈折
素子13の光軸周りの向きを示す指標62が表記され、
その指標62には、例えば45°刻みにA、B、C、D
と表記されている。回転部材42中の複屈折素子13の
偏光合成方向と4分の1波長板15の光学軸方向は図示
のように相互に45°の角度をなすように設定されてい
る。なお、対物側アダプター40、ノーズピースと対物
レンズ鏡筒30の間に挿入されるようになっている。
【0043】また、対物側アダプター40の観察側光路
の後には、回転可能な検光子14を保持した検光子ユニ
ット50が挿入可能になっている。検光子ユニット50
には回転つまみ51が取り付けられており、この回転つ
まみ51を回すことにより検光子14が光軸の周りで回
転調整されるようになっている。
【0044】この装置の使用方法について説明する。ま
ず、標本Sをステージ5上にセットし、対物側アダプタ
ー40の回転部材42の回転位置を、マーク61に対し
て指標62の例えばAが一致するようにセットする。次
に、コンデンサーユニット20の回転部材22の回転位
置を、マーク61に対して指標62の例えばAが一致す
るようにセットする。この位置では、コンデンサー側と
対物側の複屈折素子12と13が微分干渉観察が可能な
角度にセットされる。このとき、コンデンサー側の偏光
板11は、その透過軸がコンデンサー側の複屈折素子1
2の偏光分離方向と45°の角度をなすように事前にセ
ットされているので、特に独立に回転調整する必要はな
い。
【0045】標本Sの微分干渉像の0次の位置(背景の
光路差が0の位置)を出す場合には、上記位置で検光子
ユニット50の回転つまみ51を回して検光子14を回
転させ、背景部が黒くなるようにするだけでよい。
【0046】標本S上のシアー方向を変えたい場合は、
コンデンサーユニット20の指標62と対物側アダプタ
ー40の指標62を同様に変更することによって可能と
なる。例えば、両方の指標62をBの位置にセットすれ
ば、シアー方向は45°変更できる。また、Cの位置に
すれば、90°シアー方向を変えることができる。ま
た、指標62の表示をさらに細かな角度で行えば、如何
に小さなステップでもシアー方向を変更することができ
る。
【0047】このようにシアー方向を変更した後でも、
微分干渉像の0次の位置は、検光子ユニット50の検光
子14を回転するだけで簡単に得られる。
【0048】なお、この実施例においては、検光子14
の透過軸の方向を調節することにより、リタデーション
の調節ができ、像のコントラストが変えられる。
【0049】実施例2 図5に、実施例1の変形であるこの実施例の概略の構成
を示す。この実施例は、正立顕微鏡の微分干渉顕微鏡の
例で、図1の方式の光学系を採用している。図3の場合
と異なるのは、対物側アダプター40中に、複屈折素子
(偏光合成プリズム)13のみを取り付け、4分の1波
長板15を省いた構成にしている点にある。本実施例で
は、複屈折素子13は、つまみ44の回転により光軸に
垂直な方向に位置調節可能にユニットケース43に取り
付けられ、そのユニットケース43は対物側アダプター
40の回転部材42に収納固定されている。その他の構
成は実施例1と同じである。
【0050】この装置の使用方法について説明する。ま
ず、標本Sをステージ5上にセットし、対物側アダプタ
ー40の回転部材42の回転位置を、マーク61に対し
て指標62の例えばAが一致するようにセットする。次
に、コンデンサーユニット20の回転部材22の回転位
置を、マーク61に対して指標62の例えばAが一致す
るようにセットする(図3、図4)。この位置では、コ
ンデンサー側と対物側の複屈折素子12と13が微分干
渉観察が可能な角度にセットされる。このとき、コンデ
ンサー側の偏光板11は、その透過軸がコンデンサー側
の複屈折素子12の偏光分離方向と45°の角度をなす
ように事前にセットされているので、特に独立に回転調
整する必要はない。
【0051】標本Sの微分干渉像の0次の位置(背景の
光路差が0の位置)を出す場合には、上記位置で検光子
ユニット50の回転つまみ51を回して検光子14を回
転させて、偏光板11と直交ニコルの状態に調整する。
そして、対物側アダプター40のユニットケース43の
つまみ44を回して複屈折素子13の光軸に垂直な方向
の位置調節を行い、背景部が黒くなるようにする。
【0052】標本S上のシアー方向を変えたい場合は、
コンデンサーユニット20の指標62と対物側アダプタ
ー40の指標62を実施例1と同様に変更し、かつ、検
光子14を偏光板11と直交ニコルの状態に調整するこ
とによって可能となる。
【0053】この実施例においては、複屈折素子13を
光軸に垂直な方向に移動させることにより、リタデーシ
ョンの調節ができ、像のコントラストが変えられる。
【0054】実施例3 図6に、実施例1の変形であるこの実施例の概略の構成
を示す。この実施例は、正立顕微鏡の微分干渉顕微鏡の
例で、図2のセナルモン方式の光学系を採用した例であ
る。この実施例においては、コンデンサー側の複屈折素
子(偏光分離プリズム)12は、偏光板(偏光子)11
と一体にユニットケース24に回転に取り付けられてい
る。そして、そのユニットケース24は、コンデンサー
レンズ2を取り付けているコンデンサーユニット20の
鏡筒に設けたスロット23中に挿入可能になっている。
ユニットケース24中の複屈折素子12の偏光分離方向
と偏光板11の透過軸方向は相互に45°の角度をなす
ように設定され、つまみ25を回すことにより、光軸の
周りで一体で回転位置の調節ができるようになってい
る。つまみ25には、偏光板11と複屈折素子12の光
軸周りの向きを示す例えば角度刻みの目盛り26が表記
されている。
【0055】対物レンズ鏡筒30側の複屈折素子(偏光
合成プリズム)13は、4分の1波長板15と一体に回
転部材42中に取り付けられており(図3、図4)、こ
の回転部材42は、この実施例では、対物レンズ鏡筒3
0に回転機構を介して回転可能に保持されている。対物
レンズ鏡筒30には、複屈折素子13の光軸周りの向き
を示す例えば角度刻みの目盛り63が表記され、一方、
回転部材42にはマーク64が設けられている。回転部
材42中の複屈折素子13の偏光合成方向と4分の1波
長板15の光学軸方向は図示のように相互に45°の角
度をなすように設定されている。
【0056】また、対物レンズ鏡筒30の観察側光路の
後には、回転可能な検光子14を保持した検光子ユニッ
ト50が挿入可能になっている。検光子ユニット50に
は回転つまみ51が取り付けられており、この回転つま
み51を回すことにより検光子14が光軸の周りで回転
調整されるようになっている。
【0057】この装置の使用方法について説明する。ま
ず、標本Sをステージ5上にセットし、対物レンズ鏡筒
30の回転部材42の回転位置を、目盛り63に対して
マーク64位置が例えば0°に一致するようにセットす
る。次に、コンデンサーユニット20のユニットケース
24のつまみ25の回転位置を、目盛り26によって0
°セットする。この位置では、コンデンサー側と対物側
の複屈折素子12と13が微分干渉観察が可能な角度に
セットされる。このとき、コンデンサー側の偏光板11
は、その透過軸がコンデンサー側の複屈折素子12の偏
光分離方向と45°の角度をなすように事前にセットさ
れているので、特に独立に回転調整する必要はない。
【0058】標本Sの微分干渉像の0次の位置(背景の
光路差が0の位置)を出す場合には、上記位置で検光子
ユニット50の回転つまみ51を回して検光子14を回
転させ、背景部が黒くなるようにするだけでよい。
【0059】標本S上のシアー方向を変えたい場合は、
コンデンサーユニット20の目盛り26と対物レンズ鏡
筒30の回転部材42のマーク64の位置を実施例1と
同様に変更することによって可能となる。例えば、両方
の角度を45°の位置にセットすれば、シアー方向は4
5°変更できる。また、90°の位置にセットすれば、
90°シアー方向を変えることができる。また、角度位
置のセットをさらに細かくすれば、如何に小さな角度に
もシアー方向を変更することができる。
【0060】このようにシアー方向を変更した後でも、
微分干渉像の0次の位置は、検光子ユニット50の検光
子14を回転するだけで簡単に得られる。
【0061】なお、この実施例においては、検光子14
の透過軸の方向を調節することにより、リタデーション
の調節ができ、像のコントラストが変えられる。
【0062】実施例4 図7に、この実施例の概略の構成を示す。この実施例
は、倒立顕微鏡の微分干渉顕微鏡の例で、図2のセナル
モン方式の光学系を採用した例である。この実施例にお
いては、対物レンズ鏡筒30側の複屈折素子(偏光合成
プリズム)13と4分の1波長板15を一体にして、ノ
ーズピース(レボルバー)35内に回転可能に装着した
例である。
【0063】コンデンサーユニット20側の複屈折素子
(偏光分離プリズム)12は、偏光板(偏光子)11と
一体でユニットケース24に回転に取り付けられてい
る。そして、そのユニットケース24は、コンデンサー
レンズ2を取り付けているコンデンサーユニット20の
鏡筒に設けたスロット23中にセット可能になってい
る。ユニットケース24中の複屈折素子12の偏光分離
方向と偏光板11の透過軸方向は相互に45°の角度を
なすように設定され、つまみ25を回すことにより、光
軸の周りで一体で回転位置の調節ができるようになって
いる。つまみ25には、偏光板11と複屈折素子12の
光軸周りの向きを示す例えば45°刻みにA、B、C、
Dの目盛り26が表記されている。
【0064】対物レンズ鏡筒30側の複屈折素子(偏光
合成プリズム)13は、4分の1波長板15と一体でユ
ニットケース37に回転に取り付けられている。そし
て、そのユニットケース37は、対物レンズ鏡筒30を
取り付けるノーズピース(レボルバー)35に設けたス
ロット36中にセット可能になっている。ユニットケー
ス37中の複屈折素子13の偏光合成方向と4分の1波
長板15の光学軸方向は相互に45°の角度をなすよう
に設定され、つまみ38を回すことにより、光軸の周り
で一体で回転位置の調節ができるようになっている。つ
まみ38には、複屈折素子13と4分の1波長板15の
光軸周りの向きを示す例えば45°刻みにA、B、C、
Dの目盛り39が表記されている。
【0065】また、ノーズピース35の後の観察側光路
中後には、回転可能な検光子14を保持した検光子ユニ
ット50が挿入可能になっている。検光子ユニット50
には回転つまみ51が取り付けられており、この回転つ
まみ51を回すことにより検光子14が光軸の周りで回
転調整されるようになっている。
【0066】この装置の使用方法は、実施例1、3と同
様であるので説明を省く。
【0067】実施例5 図8に、この実施例の概略の構成を示す。この実施例
は、落射微分干渉顕微鏡の例で、偏光分離プリズムと偏
光合成プリズムを兼ねる複屈折素子12(13)をノー
ズピース内にセットする場合の例であり、図2のセナル
モン方式の光学系の変形を採用している。この実施例に
おいて、顕微鏡の構成は、標本Sを落射照明する照明光
学系と、照明光を偏光させる偏光板11と、偏光された
照明光を対物レンズへ導く半透明反射部材(ハーフミラ
ー)65と、4分の1波長板15と、偏光分離プリズム
12と偏光合成プリズム13を兼ねる複屈折素子12
(13)と、対物レンズ3、標本Sを載せるステージ5
(図1、図2)と、複屈折素子12(13)と4分の1
波長板15を経て半透明反射部材65を透過した観察光
を検光する検光子14とからなる。
【0068】照明側の偏光板11は、ユニットケース7
0に回転に取り付けられている。そして、偏光板11の
透過軸方向はユニットケース70に設けられたつまみ7
1を回すことにより、光軸の周りで調節ができるように
なっている。つまみ71には、偏光板11の光軸周りの
向きを示す例えば例えば45°刻みにA、B、C、Dの
目盛り72が表記されている。
【0069】偏光分離プリズムと偏光合成プリズムを兼
ねる複屈折素子12(13)は、その照明光入射側に4
分の1波長板15が一体に取り付けられている。そし
て、これらはユニットケース37内に回転に取り付けら
れ、そのユニットケース37は、対物レンズ鏡筒30を
取り付けるノーズピース(レボルバー)中にセット可能
になっている。ユニットケース37中の複屈折素子12
(13)の偏光分離合成方向と4分の1波長板15の光
学軸方向は相互に45°の角度をなすように設定され、
つまみ38を回すことにより、光軸の周りで一体で回転
位置の調節ができるようになっている。つまみ38に
は、複屈折素子12(13)と4分の1波長板15の光
軸周りの向きを示す例えば45°刻みにA、B、C、D
の目盛り39が表記されている。
【0070】また、半透明反射部材65の後の観察側光
路には、回転可能な検光子14を保持した検光子ユニッ
ト50が挿入可能になっている。検光子ユニット50に
は回転つまみ51が取り付けられており、この回転つま
み51には、検光子14の光軸周りの向きを示す例えば
45°刻みにA、B、C、Dの目盛り52が表記されて
いる。
【0071】この実施例においては、偏光分離プリズム
と偏光合成プリズムを兼ねる複屈折素子12(13)を
ユニットケース37内で回転調節することでシアー方向
を可変にできる。このような構成とすることで、偏光板
11あるいは検光子14を回転することによりリタデー
ションの調節ができ、像のコントラストが変えられるよ
うにできる。
【0072】この装置の使用方法について説明する。ま
ず、標本Sをステージ5上にセットし、コンデンサー側
の偏光板11の回転位置を示す目盛り72を例えばAに
セットする。次に、観察側の検光子14の回転位置を示
す目盛り52をAの位置にセットする。また、複屈折素
子12(13)の回転位置を示す目盛り39もAの位置
にセットする。この位置で、対物側の偏光板11と照明
側の検光子14がクロスニコルの状態になる。これによ
り、標本Sの微分干渉像の略0次の位置になり、微分干
渉観察が可能になる。このとき、微分干渉像のリタデー
ションを変化させるには、観察側の検光子14を回転さ
せても、コンデンサー側の偏光板11を回転させても可
能である。
【0073】標本S上のシアー方向を変えたい場合は、
偏光板11の目盛り72の表示と、複屈折素子12(1
3)の目盛り39の表示と、検光子14の目盛り52の
表示とを変更することによって可能となる。例えば、各
々Bの位置にセットすれば、シアー方向は45°に変更
できる。また、Cの位置にすれば、90°シアー方向を
変えることができる。また、これら目盛り72、39、
52の表示をさらに細かな角度で行えば、如何に小さな
ステップでもシアー方向を変更することができる。
【0074】このようにシアー方向を変更した後でも、
偏光板11あるいは検光子14の透過軸の方向を調節す
ることにより、リタデーションの調節ができ、像のコン
トラストが変えられる。
【0075】実施例6 図9に、実施例1の変形であるこの実施例の概略の構成
を示す。この実施例は、正立顕微鏡の微分干渉顕微鏡の
例で、図2のセナルモン方式の光学系を採用した例であ
る。この実施例においては、コンデンサーユニット20
側の複屈折素子(偏光分離プリズム)12と偏光板(偏
光子)11とを、コンデンサーユニット20から独立さ
せている。また、同様に対物レンズ鏡筒30側の複屈折
素子(偏光合成プリズム)13と4分の1波長板15と
を、対物側アダプター40から独立させている。そし
て、それぞれを複数組(図の場合は、45°刻みで4
組)用意して、それぞれ顕微鏡に付属した既存のあるい
は新規の回転切り換え可能なターレット75、76の開
口77、78に取り付けている。そして、それぞれター
レット75、76を回転させて方向の異なる複屈折素子
(偏光分離プリズム)12と偏光板(偏光子)11の
組、及び、それに対応する複屈折素子(偏光合成プリズ
ム)13と4分の1波長板15の組を選択するようにし
ている。なお、その他の構成、使用方法は、図3の場合
と同様であり、説明を省く。
【0076】これまでの実施例の説明から明らかなよう
に、本実施例においても、各組の複屈折素子12の偏光
分離方向と偏光板11の透過軸方向は相互に45°の角
度をなすように設定されており、各組の複屈折素子13
の偏光合成方向と4分の1波長板15の光学軸方向は相
互に45°の角度をなすように設定されている。
【0077】実施例7 図10に、実施例5の変形であるこの実施例の概略の構
成を示す。この実施例は、落射微分干渉顕微鏡の例で、
図2のセナルモン方式の光学系の変形を採用している。
この実施例においては、偏光分離プリズムと偏光合成プ
リズムを兼ねる複屈折素子12(13)と4分の1波長
板15をユニットケース37内に回転に取り付けるので
はなく、その組み合わせたものを複数組(図の場合は、
45°刻みで4組)用意している。そして、これらをノ
ーズピース(レボルバー)内で直線移動可能なスライダ
ーケース79の開口80に取り付けて、スライダーケー
ス79を移動させて方向の異なる複屈折素子12(1
3)と4分の1波長板15の組を選択するようにしたも
のである。なお、その他の構成、使用方法は、図8の場
合と同様であり、説明を省く。
【0078】なお、図8の説明からも明らかなように、
各組の複屈折素子12(13)の偏光分離合成方向と4
分の1波長板15の光学軸方向は相互に45°の角度を
なすように設定されている。
【0079】以上の説明から明らかなように本発明の微
分干渉顕微鏡は例えば次のように構成することができ
る。
【0080】〔1〕 光源と、照明光学系と、標本を挟
んで該照明光学系と反対側に配置された観察光学系を備
え、前記照明光学系は第1の偏光素子と、第1の複屈折
素子と、コンデンサーレンズを有し、前記観察光学系は
対物レンズと、第2の複屈折素子と、第2の偏光素子を
有し、前記第1の偏光素子と前記第1の複屈折素子はそ
れぞれ回転部材に保持され、前記照明光学系の光軸を回
転軸として回転可能にされ、前記第2の偏光素子と前記
第2の複屈折素子はそれぞれ回転部材に保持され、前記
照明光学系の光軸を回転軸として回転回転可能にされて
いることを特徴とする微分干渉顕微鏡。
【0081】〔2〕 前記第1の複屈折素子あるいは前
記第2の複屈折素子の何れか一方を回転させたとき、そ
の回転させた複屈折素子に対して所定の位置関係となる
ように、他方の複屈折素子、前記第1の偏光素子、及
び、前記第2の偏光素子の各々が回転可能になっている
ことを特徴とする上記1記載の微分干渉顕微鏡。
【0082】〔3〕 4分の1波長板を備え、該4分の
1波長板は前記第1の複屈折素子あるいは前記第2の複
屈折素子を回転する回転部材に、前記前記複屈折素子の
結晶軸に対して45°の角度で保持され、前記4分の1
波長板を有する複屈折素子側に配置された偏光素子が、
前記所定の位置関係からさらに回転可能になっているこ
とを特徴とする上記2記載の微分干渉顕微鏡。
【0083】〔4〕 前記第1の複屈折素子あるいは前
記第2の複屈折素子は、さらに移動部材に保持され、前
記光軸に対して垂直な方向に移動可能になっていること
を特徴とする上記1又は2記載の微分干渉顕微鏡。
【0084】〔5〕 前記回転部材の各々には、基準位
置を示す指標と、該基準位置からの回転角度を示す複数
の指標が設けられていることを特徴とする上記1から4
の何れか1項記載の微分干渉顕微鏡。
【0085】〔6〕 前記第1の複屈折素子は前記コン
デンサーレンズの前側焦点位置近傍に配置され、前記第
2の複屈折素子は前記対物レンズ内、ノーズピース内、
又は、前記対物レンズと前記ノーズピースの間に配置さ
れていることを特徴とする上記1から5の何れか1項記
載の微分干渉顕微鏡。
【0086】〔7〕 以下の3つの操作でシアー方向を
変えることが可能な上記1から6の何れか1項記載の微
分干渉顕微鏡。 (1)前記第2の複屈折素子を回転させる。 (2)前記第1の複屈折素子を前記第2の複屈折素子と
所定の位置関係になるように回転する。 (3)前記第2の偏光素子を回転させる。
【0087】〔8〕 前記第1及び第2の複屈折素子が
ウォラストンプリズム又はノマルスキープリズムである
ことを特徴とする上記1から7の何れか1項記載の微分
干渉顕微鏡。
【0088】
〔9〕 光源と、照明光学系と、該照明光
学系と同じ側に配置された観察光学系を備え、前記照明
光学系は第1の偏光素子と、反射部材を有し、前記観察
光学系は対物レンズと、複屈折素子と、4分の1波長板
と、第2の偏光素子を有し、前記第1の偏光素子は回転
部材に保持され、前記照明光学系の光軸を回転軸として
回転可能にされ、前記第2の偏光素子と前記複屈折素子
は各々回転部材に保持され、前記観察光学系の光軸を回
転軸として回転可能にされ、前記4分の1波長板は前記
前記複屈折素子の結晶軸に対して45°の角度で前記回
転部材に保持されていることを特徴とする微分干渉顕微
鏡。
【0089】〔10〕 前記複屈折素子を回転させたと
き、該回転させた複屈折素子に対して所定の位置関係と
なるように、前記第1の偏光素子、及び、前記第2の偏
光素子の各々が回転可能になっていることを特徴とする
上記9記載の微分干渉顕微鏡。
【0090】〔11〕 前記第2の偏光素子が、前記所
定の位置関係からさらに回転可能になっていることを特
徴とする上記10記載の微分干渉顕微鏡。
【0091】〔12〕 前記回転部材の各々には、基準
位置を示す指標と、該基準位置からの回転角度を示す複
数の指標が設けられていることを特徴とする上記9又は
10記載の微分干渉顕微鏡。
【0092】〔13〕 前記複屈折素子は前記対物レン
ズ内、ノーズピース内、又は、前記対物レンズと前記ノ
ーズピースの間に配置されていることを特徴とする上記
9から12の何れか1項記載の微分干渉顕微鏡。
【0093】〔14〕 以下の4つの操作でシアー方向
を変えることが可能な上記9から13の何れか1項記載
の微分干渉顕微鏡。 (1)前記複屈折素子を回転させる。 (2)前記第1の偏光素子を前記複屈折素子と所定の位
置関係になるように回転させる。 (3)前記第2の偏光素子を前記複屈折素子と所定の位
置関係になるように回転する回転させる。 (4)前記第2の偏光素子を前記所定の位置からさらに
回転させる。
【0094】〔15〕 前記複屈折素子がウォラストン
プリズム又はノマルスキープリズムであることを特徴と
する上記9からから14の何れか1項記載の微分干渉顕
微鏡。
【0095】〔16〕 光源と、照明光学系と、標本を
挟んで該照明光学系と反対側に配置された観察光学系を
備え、前記照明光学系は第1の偏光素子と、照明側複屈
折素子と、コンデンサーレンズを有し、前記観察光学系
は対物レンズと、観察側複屈折素子と、第2の偏光素子
を有し、前記照明側複屈折素子と前記観察側複屈折素子
はそれぞれ複数配置され、所定の組み合わせの前記照明
側複屈折素子と前記観察側複屈折素子を光路中に挿脱可
能になっていることを特徴とする微分干渉顕微鏡。
【0096】〔17〕 光源と、照明光学系と、該照明
光学系と同じ側に配置された観察光学系を備え、前記照
明光学系は第1の偏光素子と、反射部材を有し、前記観
察光学系は対物レンズと、複屈折素子と、4分の1波長
板と、第2の偏光素子を有し、前記複屈折素子は複数配
置され、何れか1つを光路中に挿脱挿脱可能になってい
ることを特徴とする微分干渉顕微鏡。
【0097】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、通常の顕微鏡に簡単に取り付けて簡単な機構
でシアーの方向を容易に変えられる微分干渉顕微鏡が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象とする微分干渉顕微鏡の基本的な
構成を示す図である。
【図2】図1の変形であるセナルモン方式の微分干渉顕
微鏡の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施例1の微分干渉顕微鏡の概略の構
成を示す図である。
【図4】図3のコンデンサーユニットと対物側アダプタ
ーの概略の構成を示す図である。
【図5】本発明の実施例2の微分干渉顕微鏡の概略の構
成を示す図である。
【図6】本発明の実施例3の微分干渉顕微鏡の概略の構
成を示す図である。
【図7】本発明の実施例4の微分干渉顕微鏡の概略の構
成を示す図である。
【図8】本発明の実施例5の微分干渉顕微鏡の概略の構
成を示す図である。
【図9】本発明の実施例6の微分干渉顕微鏡の概略の構
成を示す図である。
【図10】本発明の実施例7の微分干渉顕微鏡の概略の
構成を示す図である。
【符号の説明】
S…標本 1…照明光源 2…コンデンサーレンズ 3…対物レンズ 4…接眼レンズ又は投影レンズ 5…ステージ 11…偏光子(ポラライザー、偏光板) 12…偏光分離プリズム(複屈折素子) 13…偏光合成プリズム(複屈折素子) 12(13)…偏光分離プリズムと偏光合成プリズムを
兼ねる複屈折素子 14…検光子(アナライザー) 15…4分の1波長板 20…コンデンサーユニット 21…非回転部 22…回転部材 23…スロット 24…ユニットケース 25…つまみ 26…目盛り 30…対物レンズ鏡筒 35…ノーズピース(レボルバー) 36…スロット 37…ユニットケース 38…つまみ 39…目盛り 40…対物側アダプター 41…非回転部 42…回転部材 43…ユニットケース 44…つまみ 50…検光子ユニット 51…回転つまみ 52…目盛り 61…マーク 62…指標 63…目盛り 64…マーク 65…半透明反射部材(ハーフミラー) 70…ユニットケース 71…つまみ 72…目盛り 75、76…ターレット 77、78…開口 79…スライダーケース 80…開口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、照明光学系と、標本を挟んで該
    照明光学系と反対側に配置された観察光学系を備え、 前記照明光学系は第1の偏光素子と、第1の複屈折素子
    と、コンデンサーレンズを有し、 前記観察光学系は対物レンズと、第2の複屈折素子と、
    第2の偏光素子を有し、 前記第1の偏光素子と前記第1の複屈折素子はそれぞれ
    回転部材に保持され、前記照明光学系の光軸を回転軸と
    して回転可能にされ、 前記第2の偏光素子と前記第2の複屈折素子はそれぞれ
    回転部材に保持され、前記照明光学系の光軸を回転軸と
    して回転回転可能にされていることを特徴とする微分干
    渉顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記第1の複屈折素子あるいは前記第2
    の複屈折素子の何れか一方を回転させたとき、その回転
    させた複屈折素子に対して所定の位置関係となるよう
    に、他方の複屈折素子、前記第1の偏光素子、及び、前
    記第2の偏光素子の各々が回転可能になっていることを
    特徴とする請求項1記載の微分干渉顕微鏡。
  3. 【請求項3】 光源と、照明光学系と、該照明光学系と
    同じ側に配置された観察光学系を備え、 前記照明光学系は第1の偏光素子と、反射部材を有し、 前記観察光学系は対物レンズと、複屈折素子と、4分の
    1波長板と、第2の偏光素子を有し、 前記第1の偏光素子は回転部材に保持され、前記照明光
    学系の光軸を回転軸として回転可能にされ、 前記第2の偏光素子と前記複屈折素子は各々回転部材に
    保持され、前記観察光学系の光軸を回転軸として回転可
    能にされ、 前記4分の1波長板は前記前記複屈折素子の結晶軸に対
    して45°の角度で前記回転部材に保持されていること
    を特徴とする微分干渉顕微鏡。
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