JPH0735964Y2 - 金属製外装材の接続構造 - Google Patents

金属製外装材の接続構造

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JPH0735964Y2
JPH0735964Y2 JP1988116903U JP11690388U JPH0735964Y2 JP H0735964 Y2 JPH0735964 Y2 JP H0735964Y2 JP 1988116903 U JP1988116903 U JP 1988116903U JP 11690388 U JP11690388 U JP 11690388U JP H0735964 Y2 JPH0735964 Y2 JP H0735964Y2
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教雄 工藤
正美 小林
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川鉄鋼板株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、建築物の屋根材あるいは壁材等に使用され
る金属製外装材の接続構造に関するもので、特に外装材
どうしを防水性良く接続するものについての提案であ
る。
〔従来の技術〕 この種の外装材の接続構造としては、例えば第6図の概
略図に示すように、屋根板101の一側縁には上面側に折
返された係合部102が、他側縁には下面側に折返された
係合部103がそれぞれ形成され、この両係合部102、103
を互いに嵌合することにより屋根板101どうしを接続す
るものが実開昭61−87818号等により提案されている。
また、別の例として、第7図に示すように、屋根板111
間下部に継手板112を敷設し上部には化粧カバー113を載
置し、屋根板111間より浸入した雨水を継手板112で受け
て排水しようとするものが実開昭61−59715号等で既に
提案されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
前者は、構造が簡単で施工性にも優れているが、台風時
のような豪雨、強風により、その接続部から雨水が裏側
に浸入したり、それ程の風雨ではなくても毛細管現象に
より、やはり雨水が浸入して野地板あるいは構造体を腐
朽させる問題点がある。
後者は、かなり頑強な水密構造であるが、部品点数が多
くてコスト高となるばかりか、施工に手間が掛かり、そ
の上、経年的にチリやホコリが継手板112上に溜りやす
く、このチリやホコリが堰となって雨水がやはり屋根下
に浸入する問題点がある。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、上記した従来技術の問題点に鑑み考案した
もので、屋根材あるいは壁材として使用される矩形状の
金属製外装材であって、その上下縁に上ハゼ,下ハゼを
有し、また左右縁には左ハゼ,右ハゼを形成してなり、
とくに、 前記左ハゼが、外装材左端に設けた補強段部において、
その斜辺の裾の折り返し折曲辺を設けると共にその折曲
辺に水返し突条を設けて構成され、 一方、前記左ハゼに段差接続する右ハゼが、外装材右端
の平坦面から前記左ハゼ補強段部の裏面に略沿うように
折り起こして設けた隆起部において、この隆起部の第1
斜辺およびその延在位置に第1水平辺を形成し、さらに
この第1水平辺の端部を折り返して重畳させてなる第2
水平辺ならびにその端部を前記第1斜辺に沿って下向き
に折曲して第2斜辺を形成し、かつその第2水平辺上面
には前記補強段部裏面に密接する複数の突条を空隙部を
介在させて設けると共に、前記第2斜辺もしくはこの第
2斜辺の延在位置に設けられる第3水平辺に水返し突条
を設けて構成されていることを特徴とする金属製外装材
の接続構造である。
〔作用〕
この考案の接続構造にあっては、 第1に、外装材どうしを接続する上下または左右の縁部
を、折曲形成することにより隆起した起立縁部とし、こ
の折曲形成した起立縁部にハゼを形成し、そのハゼ組み
した接続部を隆起(山形,台形,逆台形,方形,カマボ
コ形など)させ、これによって接続部の意匠性ならびに
本来的な水切り特性を改善することができ、 第2に、風圧などで浸入しようとする雨水を、前記起立
ハゼの折返し部に形成した水返し突条とその突条の介在
によってハゼ間に生じる空隙部とによって阻止し、か
つ、この空隙部が毛細管現象による水の浸入を起こさな
いようにして、防水性を高めることができる。
〔実施例〕
以下に、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、この考案の一実施例を示す屋根材等の金属製
外装材1の斜視図である。
この外装材1は、カラー鋼板,塩ビ鋼板,ステンレス鋼
板あるいは銅板等の金属製薄板を横長長方形状に成形し
たもので、上面に流れ方向に沿って補強を兼ねる段部2
を数個設けて折板状を呈するように形成してある。
なお、その段部はまた隣り合う他の外装材縁部との接続
位置にも当り、この段差接続を実現するために、該外装
材1の両縁部を折曲することにより、一対の起立ハゼを
隆起形成し、この組合わせによって隆起部を形造るよう
に構成されている。
また、この外装材1の上縁側には上方にU字状に折り返
した上ハゼ3が形成されており、そして下縁側には下方
にU字状に折り返した下ハゼ4が形成されており、これ
等上下のハゼ3、4を互いに嵌合することにより、外装
材1どうしを上下方向に順次に接続することができるよ
うになっている。なお、これ等の上・下ハゼ3、4は、
雨水の流れ方向と直交するため比較的水切れが良く、従
って公知のハゼ構造を採用している。
そして、左右の側縁には、この考案の主要部である左・
右ハゼ5、6が形成してあり、この左右のハゼ5、6で
外装材1どうしを横方向に、水密的に接続することがで
きるようなっている。
第2図は、この考案に係る接続構造を例示する左・右ハ
ゼ5、6の接続状態を示す要部の拡大断面図である。
まず、左ハゼ5からその構成の詳細を説明すると、この
左ハゼ5は、外装材1左端の補強段部2の左斜辺7の裾
を利用して構成されており、該斜辺7の途中から折り起
こして数センチ程度の水平辺8を形成すると共に、その
遊端部側をさらにU字状に折り返して折曲辺9がそれぞ
れ折曲形成され、その折曲辺9の遊端縁寄りの上面には
流れ方向に沿って三角形状の水返し突条10が形成されて
いる。すなわち、水平辺8と折曲辺9とはU字状に連な
り、右方を開口とする左ハゼ5を構成している。
つぎに、上記左ハゼ5と段差接続される右ハゼ6の構成
を説明する。この右ハゼ6は、外装材1右端の平坦面か
ら前記左ハゼ5寄りの補強段部2裏面に略沿うように折
り起こした隆起部を利用して構成されており、この隆起
部における第1斜辺11および第1水平辺12が、また、こ
の第1水平辺12の端部を折り返して上面に重畳させた第
2水平辺13が、同様に、上記第1斜辺11上面に重畳させ
た第2斜辺14が、さらに、この第2斜辺14下端縁を水平
に折り起こした第3水平辺15が順次折曲形成されて右ハ
ゼ6が構成されている。
つぎに、図示の符号16,16は、上記第2水平辺13の上面
から上方に突設した水返し突条、17は第3水平辺15の遊
端縁寄り下面から下方に突設した水返し突条である。
これまでの説明から明らかなように、これら左右のハゼ
5、6を接続した状態では、左ハゼ5の折曲辺9に設け
た水返し突条10は、右ハゼ6の第3水平辺15下面に密接
し、逆に、右ハゼ6の第3水平辺15の下面に設けた水返
し突条17は、左ハゼ5の折曲辺9上面に密接する。同様
に、右ハゼ6の第2水平辺13上面に設けた2条の水返し
突条16,16は補強段部2の下面に密接する。
次に、図示の符号18は、上記水返し突条16,17によって
形成された空隙部である。
以上のように構成したこの考案の外装材1を、建物の屋
根面あるいは外壁面に敷設するには、図示しないが、屋
根面等の最下段左端より順次右方向に向かって、隣合う
外装材1、1の左ハゼ5、右ハゼ6を接続しながら敷設
し、さらに次段左端より、外装材1の下ハゼ4を下段の
外装材1の上ハゼ3と嵌合して接続しながら、上記と同
様に隣合う外装材1、1の左ハゼ5、右ハゼ6を接続す
ることにより敷設していく。
かかる敷設作業にあたり、第3図に示すように、左側の
外装材1右ハゼ6の下端部より、右側の外装材1左ハゼ
5の上端部を嵌め合わせ、この右側外装材1を上方にス
ライドさせて第4図のように接続することが、左右のハ
ゼ5、6を変形あるいは損傷させることがなく好まし
い。
外装材1を以上のような接続構造で接続することによ
り、例え台風時のような豪雨、強風により、雨水がその
接続部から浸入しようとしても、まず段部の存在と水返
し突条10とで阻止され、仮りに風圧でこの水返し突条10
からさらに奥に浸入したとしても、空隙部18の作用で風
が減圧されるので浸入が困難となるばかりか、毛細管現
象による水の浸入もこの空隙部18で完全に阻止される。
また、右ハゼ6を構成するにあたり、第1・第2水平辺
12、13、第1・2斜辺11、14を重畳するとともに、水返
し突条16、17を複数本設けたので、剛性が極めて高く、
接続部が変形しずらくなり、防水性能を安定的に維持す
ることができる。
この考案は、上述した実施例のように優れた性能を発揮
するものであるが、この一実施例に限定されるものでは
なく、種々の変形例が考えられるが、その変形例の一部
を第5図に示す。
その変形例について、以下に簡単に説明する。
共通する点は、起立ハゼが各外装材の起立縁部の延設部
分に構成してあって、それがため接続構造の部分が段部
を構成するようになっていることである。
そして、第5図中a,c,e,f,g,hは、補強段部の左斜辺下
端に第一実施例のような水平辺を設けず、直接右方に折
り返して左ハゼを構成し、右ハゼとの間に減圧用の比較
的大きな空隙部を形成したものを示す。b,d,f,hは、第
一実施例に於ける右ハゼの折曲辺の遊端縁を延設して、
右ハゼ第1斜辺上に重なる傾斜辺を設け、風圧による雨
水の浸入を強力に阻止しようとするものを示す。
この他、第一実施例においては、このハゼ構造を左右の
ハゼのみに採用したが、上下のハゼに採用することもで
きるし、左右ハゼの構造を逆にして敷設方向を右側タイ
プにすることも当然できる。
このように、この考案においては、外装材の素材、その
厚さ、あるいは使用場所の条件を考慮して、上記の変形
例から任意に選択または組合わせができる。
〔考案の効果〕
以上説明したようにこの考案は、段部にハゼ継ぎ構造部
が位置するように構成することができるので、意匠性に
優れ、またハゼ相互間に水返し突条と空隙部とが設けら
れるので、防水性が極めて高く、金属製外装材の接続構
造として、頗る有益である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は、この考案の実施例を示すもの
で、第1図は、この考案の一実施例に係る金属製外装材
の斜視図、 第2図は、左右ハゼの接続状態を示す要部拡大断面図、 第3図は、左右ハゼの接続途中を示す斜視図、 第4図は、左右ハゼの接続状態を示す斜視図、 第5図は、種々の変形例を示す概略図、 第6図、第7図は共に従来技術を示すもので、 第6図は、一従来技術の接合部を示す要部断面図、 第7図は、他の従来技術の接合部を示す要部断面図であ
る。 1…金属製外装材、3…上ハゼ、4…下ハゼ、5…左ハ
ゼ、6…右ハゼ、10,16,17…水返し突条、18…空隙部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋根材あるいは壁材として使用される矩形
    状の金属製外装材であって、その上下縁に上ハゼ
    (3),下ハゼ(4)を有し、また左右縁には左ハゼ
    (5),右ハゼ(6)を形成してなり、とくに、 前記左ハゼ(5)が、外装材(1)左端に設けた補強段
    部(2)において、その斜辺(7)の裾に折り返し折曲
    辺(9)を設けると共にその折曲辺に水返し突条(10)
    を設けて構成され、 一方、前記左ハゼ(5)に段差接続する右ハゼ(6)
    が、外装材(1)右端の平坦面から前記左ハゼ(5)補
    強段部(2)の裏面に略沿うように折り起こして設けた
    隆起部において、この隆起部の第1斜辺(11)およびそ
    の延在位置に第1水平辺(12)を形成し、さらにこの第
    1水平辺の端部を折り返して重畳させてなる第2水平辺
    (13)ならびにその端部を前記第1斜辺に沿って下向き
    に折曲して第2斜辺(14)を形成し、かつその第2水平
    辺(13)上面には前記補強段部(2)裏面に密接する複
    数の突条(16)を空隙部を介在させて設けると共に、前
    記第2斜辺(14)もしくはこの第2斜辺の延在位置に設
    けられる第3水平辺(15)に水返し突条(17)を設けて
    構成されていることを特徴とする金属製外装材の接続構
    造。
JP1988116903U 1988-09-07 1988-09-07 金属製外装材の接続構造 Expired - Fee Related JPH0735964Y2 (ja)

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JP5802029B2 (ja) * 2011-03-16 2015-10-28 日鉄住金鋼板株式会社 金属屋根材及びその敷設構造
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JPS55162628U (ja) * 1979-05-12 1980-11-21
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