JP2988590B2 - 折板屋根の入隅構造 - Google Patents

折板屋根の入隅構造

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JP2988590B2
JP2988590B2 JP3041663A JP4166391A JP2988590B2 JP 2988590 B2 JP2988590 B2 JP 2988590B2 JP 3041663 A JP3041663 A JP 3041663A JP 4166391 A JP4166391 A JP 4166391A JP 2988590 B2 JP2988590 B2 JP 2988590B2
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JP
Japan
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folded
folded plate
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cover
eaves
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JP3041663A
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俊彦 落合
政男 赤川
敏江 奥山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Sanko Metal Industrial Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Sanko Metal Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、折板屋根の入隅構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に折板屋根は、複数の折板で構成さ
れており、折板は波形のピッチ方向に並べられ、梁等に
固定されている。また、各折板の継ぎ目にはカバーを両
側の折板に跨がせるように設けて折板間の隙間を覆って
いる(特公昭62−24587号公報参照)。また、一
般に折板屋根は、波形の軸方向に勾配を持たせており、
継ぎ目と直交方向に延在する折板の縁部に沿って軒樋が
設けられている(特開昭62−280447号公報参
照)。ところで、従来は折板の継ぎ目の延長上に入隅が
形成されている場合には、折板の継ぎ目に設けたカバー
を軸方向へ延長してその延長部を折板の継ぎ目の延長上
に延在する折板の縁部に沿わせて庇として併用させてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように上記従
来の折板屋根にあっては、折板の継ぎ目に設けたカバー
を延長して庇として併用していたために、折板の継ぎ目
に設けるカバー側からの制約により庇の幅を自在に設定
できない。従って、庇の幅で決定する妻側の軒の出を小
さくするのが困難となり、道路斜線や北側斜線等の斜線
制限に対して不利であるという問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題に着目し、道路
斜線や北側斜線などの斜線制限に有利に庇の幅を設定す
ることができる折板屋根の入隅構造を提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の折板屋根の入隅
構造は、折板の継ぎ目の延長上に延在する折板の妻側縁
部と前記継ぎ目と直交方向に延在する折板の桁側縁部と
で入隅が形成され、嵌合部材が前記折板の継ぎ目を覆う
と共に前記折板の妻側縁部を外壁より外側まで延出させ
るべく前記折板に嵌合して設けられ、軒樋が前記桁側縁
部に沿って設けられている折板屋根の入隅構造におい
て、前記入隅の下側に前記軒樋と接続した水受けを設
け、該水受けの上方位置で前記嵌合部材を、折板の継ぎ
目を覆うジョイントカバー部と折板の妻側縁部を外壁よ
り外側まで延出させる庇部とに分割したものである。前
記水受けは、底板の周囲に側壁を立設させた箱形状に形
成されたものを用いるのが好ましい。
【0006】
【作用】本発明の折板屋根は、入隅の下側に軒樋と接続
した水受けを設け、該水受けの上方位置で嵌合部材を折
板の継ぎ目の隙間を覆うジョイントカバー部と折板の妻
側縁部を外壁より外側まで延出させる庇部とに分割した
ために、ジョイントカバー部側からの制約を受けず庇部
の幅を自在に設定することができる。従って、庇部の幅
を、折板の妻側縁部を外壁より外側まで延出させるのに
必要な最低限の幅にして妻側の軒の出を小さくすること
ができる。
【0007】また、ジョイントカバー部と庇部との隙間
に浸入した雨水は、水受けに落ちた後軒樋に流れ込んで
排水されるので、嵌合部材を分割したことで雨の処理に
支障を来すこともない。尚、水受けが、底板の周囲に側
壁を立設させたものであれば、受けた水を軒樋以外の部
分に逃がさないようにすることができる。
【0008】
【実施例】以下、図1〜図5に基づいて本実施例の構成
を説明する。図5は折板屋根が敷設される建物を示して
おり、図中Uは建物ユニットである。前記折板屋根は、
長さの異なる折板1a,1bで構成されており、前記折
板1a,1bは波形のピッチ方向に並べられ、各建物ユ
ニットUの上に取付具(図示省略)を介して固定されて
いる。尚、図5の建物ユニットに示した斜線部は、前記
折板1a,1bによって覆われる部分を示している。
【0009】また、図1は前記折板屋根の入隅構造を示
す平面図、図2は図1のII−II断面図、図3は前記入隅
構造を示す分解斜視図で、図中2は軒樋、3は水受け、
4は嵌合部材、5a,5bはパラペット、6は入隅カバ
ー、7は庇カバーである。本実施例の入隅構造は、折板
1a,1bの継ぎ目の延長上に延在する長い方の折板1
aの妻側縁部11と前記継ぎ目と直交方向に延在する短
い方の折板1bの桁側縁部12とで入隅が形成されてい
る。
【0010】前記軒樋2は、短い方の折板1bの桁側縁
部12に沿って、この桁側縁部12の下方に配設されて
いる。尚、この軒樋2は、建物ユニットUの梁U1に突
設させた補強梁(図示省略)に支持させている。
【0011】前記水受け3は、前記軒樋2と接続して前
記折板1a,1bの入隅の下側に配設されている。また
前記水受け3は、図4に示すように、底板31の周囲に
形成されている側壁32を一部切り欠き、その切り欠き
部から垂下壁33を連設させたもので、前記垂下壁33
を軒樋2の内部に差し込ませている。また、この水受け
3は裏面に受台8が固定されていて、この受台8の垂下
片81を建物ユニットUの梁U1に固定するようになっ
ている。また、水受け3の側壁32の上端部にはブチル
シート9が接着されていて、このブチルシート9を嵌合
部材4の裏面に押し当てるようになっている。
【0012】前記嵌合部材4は、前記折板1a,1bの
継ぎ目を覆うと共に長い方の折板1aの妻側縁部11を
建物ユニットUの外壁より外側まで延出させるべく両方
の折板1a,1bに嵌合している。また、この嵌合部材
4は、前記水受け3の上方位置で折板1a,1bの継ぎ
目を覆うジョイントカバー部41と長い方の折板1aの
妻側縁部11を建物ユニットUの外壁より外側まで延出
させる庇部42とに分割されている。尚、図1では、建
物ユニットUの外壁の位置を一点鎖線で示し、それより
室内側をIN、屋外側をOUTで示している。
【0013】また、前記ジョイントカバー部41は、両
側部に、折板1a,1bの頂部の形状に符合する嵌合部
411,412が形成されており、各嵌合部411,4
12が両側の折板1a,1bの頂部と嵌合している。更
に、前記庇部42は、一方の側部に折板1a,1bの頂
部の形状に符合する嵌合部421が形成されており、こ
の嵌合部421が長い方の折板1aの頂部と嵌合してい
る。つまり、前記庇部42は、前記ジョイントカバー部
41の嵌合部411を片側だけ取り除いた形状にほぼ等
しくなっており、庇部42の幅W1は前記ジョイントカ
バー部41の幅W2よりも若干狭くなっている。
【0014】前記パラペット5a,5bは、入隅を構成
する長い方の折板1aの妻側縁部11と短い方の折板1
bの桁側縁部12にそれぞれ平行に配設されており、建
物ユニットUの梁U1に突設させた補強梁に固定されて
いる。
【0015】入隅カバー6は、前記嵌合部材4のジョイ
ントカバー部41と庇部42との継ぎ目を覆うようにし
て両者間に跨がって設けられている。
【0016】庇カバー7は、前記軒樋2及び水受け3の
上に重なるよう設けられており、固定金具10を介して
前記短い方の折板1bの桁側端部12に固定されてい
る。
【0017】次に、実施例の作用を説明する。
【0018】上述のように本実施例の入隅構造では、嵌
合部材4が、水受け3の上方位置で折板1a,1bの継
ぎ目の隙間を覆うジョイントカバー部41と長い方の折
板1aの妻側縁部11を建物ユニットUの側面より外側
まで延出させる庇部42とに分割されているので、ジョ
イントカバー部41側からの制約を受けず庇部42の幅
W1を自在に設定することができる。つまり、本実施例
のように庇部42の幅W1をジョイントカバー部41の
幅W2よりも狭くすることによって妻側の軒の出を小さ
くすることができるようになり、そのことによって道路
斜線や北側斜線などの斜線制限に対して有利になる。ち
なみに、嵌合部材4は、図5の斜線以外の部分を覆うこ
とができる幅に設定されていればよい。
【0019】また、ジョイントカバー部41と庇部42
との継ぎ目は入隅カバー6によって覆われているため、
ジョイントカバー部41と庇部42との隙間に浸入する
雨水の量はかなり制限されるが、入隅カバー6の外に回
り込んでジョイントカバー部41と庇部42との隙間に
浸入した雨水は、水受け3に落ちた後、軒樋2に流れ込
んで軒樋2から竪樋(図示省略)等を通じて排水され
る。そのため、嵌合部材4をジョイントカバー部41と
庇部42とに分割したことで雨の処理に支障を来すこと
はない。
【0020】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の
変更等があっても本発明に含まれる。
【0021】例えば実施例では、長さの異なる折板で構
成された折板屋根の入隅構造を示したが、同じ長さの折
板で構成された折板屋根の入隅構造に適用してもよい。
同じ長さの折板の場合、折板の両方の桁側縁部が桁方向
にずれていることになる。
【0022】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の折板
屋根にあっては、入隅の下側に軒樋と接続した水受けを
設け、該水受けの上方位置で前記嵌合部材を、折板の継
ぎ目の隙間を覆うジョイントカバー部と折板の妻側縁部
を外壁より外側まで延出させる庇部とに分割したため、
道路斜線や北側斜線などの斜線制限に対して有利になる
よう庇部の幅を設定することができるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の折板屋根の入隅構造を示す平面図で
ある。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】本実施例の入隅構造を示す分解斜視図である。
【図4】水受けを示す斜視図である。
【図5】折板屋根が敷設される建物を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1a 折板 1b 折板 2 軒樋 3 水受け 4 嵌合部材 41 ジョイントカバー部 42 庇部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04D 3/00 - 3/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折板の継ぎ目の延長上に延在する折板の
    妻側縁部と前記継ぎ目と直交方向に延在する折板の桁側
    縁部とで入隅が形成され、嵌合部材が前記折板の継ぎ目
    を覆うと共に前記折板の妻側縁部を外壁より外側まで延
    出させるべく前記折板に嵌合して設けられ、軒樋が前記
    桁側縁部に沿って設けられている折板屋根の入隅構造に
    おいて、前記入隅の下側に前記軒樋と接続した水受けを
    設け、該水受けの上方位置で前記嵌合部材を、折板の継
    ぎ目を覆うジョイントカバー部と折板の妻側縁部を外壁
    より外側まで延出させる庇部とに分割したことを特徴と
    する折板屋根の入隅構造。
  2. 【請求項2】 水受けが、底板の周囲に側壁を立設させ
    た箱形状に形成されている請求項1記載の折板屋根の入
    隅構造。
JP3041663A 1991-03-07 1991-03-07 折板屋根の入隅構造 Expired - Lifetime JP2988590B2 (ja)

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