JPH0735699B2 - エレベータ式駐車装置 - Google Patents

エレベータ式駐車装置

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JPH0735699B2
JPH0735699B2 JP13160989A JP13160989A JPH0735699B2 JP H0735699 B2 JPH0735699 B2 JP H0735699B2 JP 13160989 A JP13160989 A JP 13160989A JP 13160989 A JP13160989 A JP 13160989A JP H0735699 B2 JPH0735699 B2 JP H0735699B2
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武雄 石島
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日精株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,エレベータのフォーク状パレット台が上昇及
び下降する昇降路の両側に沿って多段階的に形成されて
いる各駐車区画に横行フォーク台車を収容し,前記フォ
ーク状パレット台と横行フォーク台車との間で自動車の
受け渡しを行うようにしたエレベータ式駐車装置に係る
ものである。
(従来の技術) 前記種類のエレベータ式駐車装置としては,例えば特開
昭63-118466号開示されているものがあるが,このよう
な駐車装置においては,各段に配置されている横行格納
台車が左右に配置された昇降フォークの昇降路の何れか
一方を横切って,中央部で自動車の受け渡しを行うよう
になっており,この場合,横行格納台車の横行は,昇降
フォークの昇降空間のローラーフレームに取付けてある
駆動ローラーの全部を1台の駆動モータにより行うか,
または格納区画のローラーフレームの駆動ローラーと,
その格納区画と同じ階の昇降空間のローラーフレームの
駆動ローラーとを1台の駆動モータによって行ってい
る。
(発明が解決しようとする課題) 前述したような駐車装置においては,各階に収容されて
いる横行格納台車が左右昇降フォークの昇降路の何れか
一方を横切り,中央部で自動車の受け渡しを行うために
構造が複雑となり,且つ中央部での受け渡し時に,横行
格納台車と側壁との連結を離脱せしめる必要があるため
に,極めて不安定な状態となって安定性にかけるという
問題点があり,また,横行格納台車の横行が格納区画の
駆動ローラーと昇降空間の駆動ローラーまたは格納区画
の駆動ローラーと同じ階の昇降空間の駆動ローラー,ス
プロケットホイール,駆動チェーン及び駆動モータ等に
よって行われるために構造が複雑となってコスト高にな
るという欠点がある。
本発明の目的は,自動車の受け渡し時の安定性を保持
し,構造が簡単になってコストの低廉を図り得るエレベ
ータ式駐車装置を提供することである。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために,本発明のエレベータ式駐車
装置においては,エレベータのフォーク状パレット台が
上昇及び下降する昇降路の両側に沿って多段階的に形成
されている各駐車区画に横行フォーク台車を収容し,前
記フォーク状パレット台と横行フォーク台車との間で自
動車の受け渡しを行うようにした型式の駐車装置におい
て,エレベータのフォーク状パレット台は自動車の前輪
及び後輪を載置し且つ同じ高さで同期して同時に1本の
懸吊乃至駆動チェーンにて昇降する個々独立の4個の櫛
歯状アームと鍵状アームとから成るフレーム部材を具備
し,これらの鍵状アームが昇降路の両側に設置した内方
ガイドレールと、この内方ガイドレールの外側に並設さ
れた外方ガイドレールとによって嵌合摺動しながら案内
されて昇降するようにしたものである。
また,フォーク状パレット台と横行フォーク台車との間
で自動車の受け渡しを行うものであり,前記横行フォー
ク台車を昇降路へ移動させるために,フォーク状パレッ
ト台を形成する各フォーク部材の櫛歯状アームが,昇降
時に,昇降路内にある横行フォーク台車に形成されてい
る他の櫛歯状アームを自由に通過し且つ駐車区画から昇
降路へまたはこの逆の移動が前記駐車区画内に設置した
フォーク台車横行機構によって行われるようにしたもの
である。
さらに,自動車を前進で入出庫させるために,フォーク
状パレット台を形成する各フォーク部材の櫛歯状アーム
を通過する他の櫛歯状アームが両側に突設してある旋回
台板と該旋回台板の昇降旋回装置とから成る自動車の方
向変換装置を前記フォーク状パレット台の最下降位置に
設置したものである。
(実施例) 第1図及び第2図において,1は多層階で複数列に配置さ
れている自動車2の駐車区画3(図示では地上6階,2
列)から成る車庫,4はエレベータ5の昇降路,6は各駐車
区画3に収容された横行フォーク台車,7は左右の各駐車
区画3に敷設された固定レール,8は昇降路4に前記固定
レールと同一レベルに敷設された他の固定レールをそれ
ぞれ示すものであって,これらの固定レール上を前記横
行フォーク台車が走行するものであり,エレベータ5
は,第3図にも示されているように,車庫1の上方に設
置されたエレベータ駆動機構9とこれから導出された4
本の懸吊乃至駆動チェーン10と自動車2を載置するフォ
ーク状パレット台11とからなり、前記各チェーンの一端
にはそれぞれバランスウエイト12を取付け,他端は前記
フォーク状パレット台車の四隅に止着し,該台車を吊下
げるようになっている。
第2図に示されているエレベータ駆動機構9は,種々と
て車庫1上に設置された駆動モータ13と該駆動モータに
直結ウォームギヤまたはハイポイドギヤ(共に図示せ
ず)等の減速手段を内蔵している駆動側ケーシング14と
前同様の減速手段を内蔵している被駆動ケーシング15と
これらのケーシングから導出された駆動シャフト16及び
被駆動シャフト17と前記両ケーシングを駆動連結してい
るカウンタシャフト18とから構成され,前記駆動シャフ
ト及び被駆動シャフトの両端には,それぞれ駆動側スプ
ロケット19及び被駆動側スプロケット20が取付けてあ
り,これらのスプロケットには個々的に4個のガイドス
プロケット21を介して4本の懸吊乃至駆動チェーン10が
装架してある。
第1図,第3図及び第4図に示されている横行フォーク
台車6はI型のウェブ板22とこの両側縁に設けた自動車
2の前輪及び後輪(共に図示せず)が載置される櫛歯状
アーム23及び24(図示では5本)と前記ウエブ板の四隅
に取付けてある対向配置の固定レール7,8上を走行する
2個の車輪25とから構成され,前記ウエブ板の外側中央
部はフォーク台車横行機構26の一端に駆動連結せしめら
れており,この場合,当該フォーク台車横行機構は車庫
1の側壁27の設置してあるパワーシリンダ28と該パワー
シリンダに駆動連結され且つ一端が車庫1の奥側壁29に
枢設されている揺動レバー30と該揺動レバーの他端にリ
ンク連結され且つウエブ板22の外側中央部に設けてある
ブラケット31に枢着されている連接棒32とから構成して
ある。
また,エレベータ5のフォーク状パレット台11は,第3
図に示すように,自動車2の前輪及び後輪(共に図示せ
ず)が載置され且つ同じ高さで同期して同時に1本の懸
吊乃至駆動チェーン10にて昇降する個々独立の4個の櫛
歯状アーム33a,33b:33c,33d(図示では5本)から成る
フォーク部材11a,11b:11c,11dを具備し,前記櫛歯状ア
ーム33a,33b:33c,33dは内方へ相対峙して横行フォーク
台車6の櫛歯状アーム23,24を自由に通過できるような
ピッチとなっており,前記各フォーク部材の内方端によ
って中央空間34が区画形成されている。さらに,フォー
ク部材11a,11b:11c,11dの外方端部側面には鍵状アーム3
5a,35b:35c,35dが立設してあり,これらの各鍵状アーム
の上面にはそれぞれ4本の懸吊乃至駆動チェーン10の一
端を止着し,前記各鍵状アームの上下に取付けてある一
対のガイドローラ36と外側端に取付けてあるガイドロー
ラ37は昇降路4の両側に設置した4本の内方ガイドレー
ル38とこの外側に並設した4本の外方ガイドレール39に
それぞれ嵌合摺動することによってフォーク部材11a,11
b:11c,11dが振れるのを防止することができ,従ってフ
ォーク状パレット台11の円滑な昇降を行うことが可能と
なる。
なお,フォーク部材11a,11b:11c,11dの鍵状アーム35a,3
5b:35c,35dを第3図に示すような状態から上下を逆にし
た状態即ち第5図に示すようにしても実施することがで
きる。
第6図は,第1図に示すようなエレベータ式駐車装置の
ピット40内に自動車2の方向変換装置41を設置した場合
を示すもので,該方向変換装置は,第3図に示すよう
に,フォーク状パレット台11を形成するフォーク部材11
a,11b:11c,11dの櫛歯状アーム33a,33b:33c,33dを通過す
る他の櫛歯状アーム42,43(図示では5本)が両側に突
設してある旋回台板44と該台板の昇降旋回装置45とから
構成されており,当該昇降旋回装置は,例えばパワーシ
リンダー等のジャッキアップ手段46に上部スリーブ47及
び下部スリーブ48を有する昇降シャフト49の下端を接続
すると共に上端を旋回台板44の裏面中央に溶着し,前記
両スリーブ間に設置した台板旋回用ギヤ50とモータ51及
び減速機52にて駆動されるピニオン53とを噛合せしめて
ある。
(作用) 先ず,第1図において,駐車区画3は左右共に同様であ
るので右側についてのみ説明すると,自動車2を入庫す
るには,予めエレベータ5を稼働してフォーク状パレッ
ト台11を最下降位置即ち入庫待機位置にしておき,自動
車2が前進で前記フォーク状パレット台に乗ったなら
ば,駆動モータ13を起動してエレベータ駆動機構9を作
動せしめて前記フォーク状パレット台を所定の駐車駆動
3(図示では4階)にもたらし,次いで,横行フォーク
台車6が下面に乗り入れる高さまで上昇させて停止せし
める。この状態で,第3図に示すように,フォーク台車
横行機構26を作動せしめて横行フォーク台車6を矢印A
方向に横行させると,該横行フォーク台車は固定レール
7上を走行し,昇降路4の固定レール8上に移動してフ
ォーク状パレット台11の下面に完全に収容され,前記横
行フォーク台車の櫛歯状アーム23,24と前記フォーク状
パレット台を形成するフォーク部材11a,11b:11c,11dの
櫛歯状アーム33a,33b:33c,33dとが符合一致せしめられ
る。
次に,エレベータ5を稼働してフォーク状パレット台11
を下降せしめれば,自動車2を載置しているフォーク部
材11a,11b:11c,11dの櫛歯状アーム33a,33b:33c,33dは横
行フォーク台車6の櫛歯状アーム23,24を通過すると同
時に,これらの櫛歯状アーム即ち横行フォーク台車6に
自動車2が受け渡される。引き続き,エレベータ5の稼
働によりフォーク状パレット台11は下降して最下位に達
し,一方,自動車2を載置している横行フォーク台車6
を横行機構26の作動により矢印B方向へ引き込めば,固
定レール7上に達して駐車区画3内に入庫せしめられ
る。
さらに,自動車2を出庫する場合は,入庫時と逆の操作
を行えば良いが,前記自動車を前進で出庫するには,第
6図及び第7図に示すよに,エレベータ5のフォーク状
パレット台11が最下位位置に達したならば、自動車2を
櫛歯状アーム42、43を有する旋回台板44に乗せかえるた
め、自動車方向変換装置41のジャッキアップ手段46に
て、上記旋回台板44を押しあげる。この状態で、昇降旋
回装置45のモータ51を作動させ、上記旋回台板44を180
°回転させた後上記ジャッキアップ手段46により地上面
まで下降させることにより、自動車2を前進にて出庫さ
せるものである。
(発明の効果) 以上述べたところから,本発明によれば,1本の懸吊乃至
駆動チェーンにて同期して同時に昇降する個々独立の櫛
歯状アームと鍵状アームとから成るフォーク部材は昇降
路の両側に設置した内方ガイドレールとこれに並設した
外方ガイドレールによって案内されて昇降するために,
前記各フォーク部材から成るフォーク状パレット台の中
央部に空間が形成されることから側壁と台車が、常にパ
ワーシリンダと揺動レバーと連結棒とを介して枢着連結
の状態に保持されているので、台車が駐車区画に格納位
置にあるときも、昇降路へ移動した位置にあるときも、
これらの位置に固定ないし保持するための特別な手段を
設ける必要がなく、常に安定に維持できるので、構造も
簡単になるからコスト低減を図ることができる効果を奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るエレベータ式駐車装置を示す略図
的正面図,第2図は本発明におけるエレベータ駆動機構
の斜視図,第3図は本発明装置の要部を示す斜視図,第
4図は横行フォーク台車と固定レールの位置関係を示す
正面図,第5図は自動車を載置するためのフォーク部材
の改変形を示す斜視図,第6図は本発明装置の他の実施
例を示す略図的正面図,第7図は自動車の方向変換装置
を示す斜視図である。 なお,図示された主要部と符号との対応関係は次のとお
りである。 1……車庫,2……自動車,3……駐車区画,4……昇降路,5
……エレベータ,6……横行フォーク台車,9……エレベー
タ駆動機構,10……懸吊乃至駆動チェーン,11……フォー
ク状パレット台,11a,11b:11c,11d……フォーク部材,23,
24……横行フォーク台車6の櫛歯状アーム,26……フォ
ーク台車横行機構,33a,33b:33c,33d……フォーク部材11
a,11b:11c,11dの櫛歯状アーム,35a,35b:35c,35d……鍵
状アーム,41……自動車方向変換装置,44……櫛歯状アー
ム42,43を有する旋回台板,45……昇降旋回装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エレベータのフォーク状パレット台が上昇
    及び下降する昇降路の両側に沿って多段的に形成されて
    いる各駐車区画に、横行フォーク台車を収容し、前記フ
    ォーク状パレット台と横行フォーク台車との間で自動車
    の受け渡しを行うようにした型式の駐車装置において、 エレベータのフォーク状パレット台は、自動車の全輪を
    それぞれ独立して載置する4分割された櫛歯状アームと
    鍵状アームからなるフォーク部材と、 前記各櫛歯状アームが同期して同じ高さで昇降するよう
    に、前記鍵状アームをそれぞれ1本のチェーンで懸吊さ
    れ、 横行フォーク台車は、前記フォーク状パレット台の櫛歯
    状アームを通過できる櫛歯状アームを有すると共に、前
    記横行フォーク台車の中央側面部に設けられたブラケッ
    トを介して、連結棒が枢設され、その連結棒の他端部は
    揺動レバーに枢設され且つ前記揺動レバーの他端部は車
    庫の奥壁に軸支され、 横行を駆動するパワーシリンダの一端部は、車庫の側壁
    に枢設されていると共に、他端部は、前記横行フォーク
    台車に連結されている前記揺動レバーの中間部に軸支さ
    れていることを特徴とするエレベータ式駐車装置。
  2. 【請求項2】フォーク状パレット台の櫛歯状アームと通
    過可能な櫛歯状アームを有する旋回台板と、この旋回台
    板を昇降旋回する自動車方向変換装置が、前記フォーク
    状パレット台の最下降位置に設けられいることを特徴と
    する請求項1記載のエレベータ式駐車装置。
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