JPH0734687U - ゴム製容器入り菓子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 包装菓子の容器内の菓子Ａを容易に開封で
き、瞬時に喫食可能にする包装構造を得る。 【構成】 球状のゴム製の容器１は、菓子Ａを充填する
充填口を有し、菓子Ａ充填後その充填口をゴム製のバン
ド２で縛り密閉する。密閉包装された菓子Ａは、針状に
部材４により容器１に穴をあけ開封する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はゼリー、プリン、ヨーグルト等の包装菓子、詳しくはゴム製の包装菓 子に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の主なゼリー、プリン、ヨーグルト等の包装構造は逆円錐台形の合成樹脂 材の容器に合成樹脂製フイルムの蓋を環状に熱着し、内部の菓子を密封する包装 構造であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

ところが、その従来の包装構造では実際に喫食する際に合成樹脂製フイルムの 蓋を剥がさなければならず、この蓋を剥がす作業にはある程度の力が必要であり 、特に非力な子供、女性、年配者には困難であり、容易な作業とはいえないもの である。又、この容器を剥がす際、被包装された菓子の一部が容器から溢れてし まう恐れもあり、これらの菓子を包装するのには好ましくない問題点が生じる。 本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、子供や女性、年配者にも容 易に菓子の喫食を可能にする包装構造を提供することを目的とする。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

本考案が前記目的を達成するための特徴とする手段は包装材主体（容器）のゴ ム材の特性を利用すること、菓子が充填され膨張している状態の容器に穴を開け ることでゴム材が収縮する、その収縮する力を利用して容器の中に密封されてい た菓子を一瞬の内に、しかも勢い良く容器の外部に取り出すことが可能となり、 この作用を利用して、容易に容器から直接私たちの口内に入れることができ、喫 食できる包装構造を特徴とする。

【０００５】

【作用】 本考案は球状でゴム材で出来た容器に被包された菓子の形状も目新しく新鮮で 、また見た感じも良く食欲をそそる。又、実際に喫食する際は容易であり、容器 内の菓子の味を一口で賞味することができることはいうまでもなく、外観も綺麗 で手間をかけずに簡単に口にすることができる。

【０００６】

【実施例】

本考案の菓子を図面に示す実施例に基づいて説明する。図１及び図２に示すよ うに、容器１はゴム製であり直径２０ｍｍ〜５０ｍｍ、好ましくは２０ｍｍ〜３ ０ｍｍの球形である。内部の菓子Ａの正味は１０ｇ〜３０ｇであり、図３に示す ように容器１に充填される。

【０００７】 そして、充填される菓子は容器内での形状が安定し、又開封後もその形状が崩 れることのない程度の粘度にゲル化されたものである。本考案で使用可能なゲル 化剤はカラギーナン、寒天、ゼラチン、ペクチン、コンニャクイモ等であり、ま たこれらを併用したものによりゲル化される。

【０００８】 本考案の菓子には、あらゆる甘味料、酸味料、その他の調味料、香料、香辛料 、蛋白質、乳化剤、安定剤及び着色料を使用可能とする。

【０００９】 例えば、ゼリーの場合は寒天、ゼラチンを母体として、糖類、各種フルーツ類 をはじめとするエッセンス、リキュール類、その他天然乃至は合成のあらゆる香 料及び香辛料が対象となり、又その物に応じて天然着色料で着色される。例えば 、コーヒーであれば茶色、ストロベリーであれば赤色に色付けされゼリーとして 調製し、容器１に充填する。 又、図３が示すように容器１へ充填口３から菓子Ａを充填後、ゴム製のバンド ２を用いて内部の菓子Ａを密閉包装し、包装完了状態となる。

【００１０】 また図４が示すように、容器１に針状の部材４、例えば木製の爪楊枝等によっ て穴を開け開封する。その際容器のゴム材が収縮する作用によって、中の菓子Ａ をそのまま形状を崩すことなく容器の外に出すことを可能にし、喫食の際には口 の中に直接取り出せる構造を示すものである。

【００１１】

【考案の効果】

上記の通り、本考案の菓子はゴムの容器を開封する際、容器自体の蓋を剥がし たり、指圧したりするような力を必要とせず、またスプーンなどを用いずに容器 内の菓子が取り出せ、喫食することを容易に可能にし、また外観的にも無色透明 に近いゴム材を使用することにより、容器内の菓子に種々の色が付いた菓子を用 いた場合には大変美しいものとなり、又食欲もそそり嗜好性の高いものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】容器入り菓子の斜視図である。

【図２】容器入り菓子の断面図である。

【図３】容器入り菓子の製造工程の一例を示す模式図で
ある。

【図４】容器入り菓子の開封工程を示す図である。

【符号の説明】

Ａ 菓子 １ ゴム製の容器 ２ ゴム製のバンド ３ 充填口 ４ 針状の部材（爪楊枝等）

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴムを主成分とした球状の包装材で小型
   の容器に充填され、ゴム製のバンドでその充填口を縛り
   密封されたゼリー等の包装菓子である。その包装菓子を
   開封する際に、針状の部材を用い包装材主体であるゴム
   製の容器に穴を開けることにより、被包装物である菓子
   を簡単に容器外に取り出し喫食可能にすることを特徴と
   する包装菓子である。
2. 【請求項２】 請求項１記載のゼリー以外にも、プリ
   ン、ヨーグルト等の菓子を被包する包装菓子である。
3. 【請求項３】 請求項１、２記載した菓子は、カラギー
   ナン、寒天、ゼラチン、ペクチン、コンニャクイモ等を
   主成分とするゼリー状の包装菓子である。