JPH0734550A - インサート式締結具 - Google Patents

インサート式締結具

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JPH0734550A
JPH0734550A JP17836893A JP17836893A JPH0734550A JP H0734550 A JPH0734550 A JP H0734550A JP 17836893 A JP17836893 A JP 17836893A JP 17836893 A JP17836893 A JP 17836893A JP H0734550 A JPH0734550 A JP H0734550A
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JP
Japan
Prior art keywords
insert
lock
lock bolt
bolt
insertion hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP17836893A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Matsui
勝範 松井
Hiroyuki Arai
廣行 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Ishikawajima Construction Materials Co Ltd
Original Assignee
Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Ishikawajima Construction Materials Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd, Ishikawajima Construction Materials Co Ltd filed Critical Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インサート器具が水分によって腐食すること
によりロックボルトが抜けなくなる現象を防ぐことが可
能となるインサート式締結具を提供する。 【構成】 筒状のインサート本体22に挿入したロック
ボルト11を軸回りに90度回動させて抜け止めをなす
構成のインサート式締結具5であって、インサート本体
22をセラミックス製とし、さらにインサート本体22
のロックボルト11を通す挿通孔23の底部を別体のパ
ッキング駒31で塞ぐ構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート路版にレ
ールを締結する際等に用いて好適なインサート式締結具
に関する。
【0002】
【従来の技術】新幹線等のレール軌道は、基盤上に敷設
した路版(いずれもコンクリート製)に、レールクリッ
プでレールを固定した構造が一般的になっている。レー
ルクリップは、レールのベースと路版にわたって係合さ
れ、その中間部に、一端にロック部を有し、そのロック
部を下にして路版に埋設された逆T字型のロックボルト
の上端部が挿通され、このロックボルト上端部にナット
をねじ込んで締結することにより、レールのベースを押
さえ付けて固定する。ロックボルトは、路版に対しロッ
ク部を下にして上から所定長さ挿通され、軸回りに90
度回動させることによって路版中に設けられた顎部にロ
ック部が引っ掛かって上への抜け止めがなされ、この顎
部に反力をとってナットが締結可能となるわけである。
路版の顎部は、路版を型枠で成形する際に内部に埋め殺
した鉄板製の型枠で設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、路版に浸透
する雨水等の水分によって顎部をなす鉄板製の型枠が腐
食し、レール交換あるいはロックボルト交換等の際に、
ロックボルトを逆に90度回動させて路版から抜こうと
しても腐食結合によりロックボルトを抜くことがきわめ
て困難となる不都合が生じていた。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、水分の影響を受けることなくロックボルトを容
易に抜くことが可能となるインサート式締結具を提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、コンクリート等の構造物内
に埋設されるインサート器具と、このインサート器具に
挿通されるロックボルトとからなるインサート式締結具
であって、前記ロックボルトは、断面積が略一定のボル
ト本体部の一端部に、ボルト本体部の軸方向に略直交し
て膨出するロック部が形成されてなり、前記インサート
器具は、セラミックス製のインサート本体、およびパッ
キング駒とを備え、インサート本体は、ロックボルトが
ロック部をも挿通可能とする挿通孔を有する筒状をな
し、その外周面には、軸方向一端側から他端側に向けて
外径が拡大するテーパ状の受け面が形成され、挿通孔に
おける受け面の大径側の一端部の周囲には、この一端部
側にロック部を配してロックボルトを挿通孔に挿通させ
た状態でロックボルトを軸回りに所定角度回動させた際
に、ロック部が当接して反ロック部方向へのロックボル
トの抜けを規制する顎部が形成され、前記パッキング駒
は、顎部が形成された側のインサート本体の挿通孔を塞
いでインサート本体に装着されることを特徴としてい
る。
【0006】
【作用】本発明によれば、インサート器具を構成するイ
ンサート本体がセラミックス製なので、埋設するコンク
リート等の構造物に浸透する水分によるインサート本体
の腐食が防がれるとともにロックボルトの腐食が遅延
し、その結果、ロックボルトとインサート本体とが腐食
結合しにくくなってロックボルトをインサート本体から
容易に抜くことが可能となる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明していく。図1および図2の符号1、2は、それぞれ
コンクリート製のレール基盤、路版であり、路版2上に
はレール座板3を介してレール4が敷かれ、このレール
4が、本発明に係るインサート式締結具5によって固定
されるレールクリップ6により、路版2に締結されてい
る。
【0008】本実施例のインサート式締結具5は、図3
(a)、(b)および図4(a)、(b)に示すよう
に、路版2に埋設されるインサート器具21と、このイ
ンサート器具21に挿通されるロックボルト11とから
構成されている。
【0009】先にロックボルト11から説明すると、こ
のロックボルト11は、断面円形でその断面積が一定の
ボルト本体部12の下端部に、ボルト本体部12の軸方
向に略直交して左右に膨出する一対のロック部13が一
体に設けられてなるもので、ボルト本体部12の上端部
には、ナット14がねじ込まれるねじ部15が形成され
ている。ロック部13は断面略正方形状であるが、ボル
ト本体部12が延びる上端面は、幅方向一端から他端に
わたって上方に凸の湾曲面に形成されている。ボルト本
体部12の上端面には、ロック部13の長さ方向に平行
な溝によるロック方向マーク16が形成されている。
【0010】インサート器具21は、セラミックス製の
インサート本体22と、非金属製の中硬質弾性体からな
るパッキング駒31とから構成される。インサート本体
22は、上記ロックボルト11がロック部13をも挿通
可能とされる挿通孔23を有する筒体で、その外周面の
一端側には、その一端から中央部に向けて外径が拡大す
るテーパ状の受け面24が形成されている。挿通孔23
はインサート本体22の軸芯に形成されているが、この
挿通孔23は、ロックボルト11のロック部13が挿通
可能なように、そのロック部13に対応した断面長方形
状に形成されている。インサート本体22はこの受け面
24を上にして前記路版2に埋設されるので、この受け
面24側の端部を上端部(上方)として以下説明を続け
る。
【0011】インサート本体21の下端面には、挿通孔
23の両側に広がる一対の凹所25が形成され、この凹
所25により、下端面から見た場合の底部が、一対の顎
部26とされている。つまり、インサート本体21の下
端部(受け面24の大径側)であって挿通孔23におけ
る下端部の周囲には、一対の顎部26が形成されてい
る。ロックボルト11をロック部13側から上方より挿
通孔23に貫通させ、ロック部13を凹所25まで通し
てからロックボルト11を軸回りに90度回動させ、さ
らにこの状態からロックボルト11を上方(反ロック部
方向)に抜こうとすると、各ロック部13が各顎部26
に当接し、これによって上方へのロックボルト11の抜
けが規制されるようになっている。各ロック部13は、
各顎部26に当接した状態でその下面がインサート本体
21の下面と面一もしくは若干凹所25内に位置するよ
うになっている。このようにロックボルト11がインサ
ート本体21から抜けないようになっている状態をセッ
ト状態、このセット状態からロックボルト11を90度
回動させてロック部13が挿通孔23に合致して上方に
抜くことができる状態を非セット状態と定義しておく。
【0012】前記パッキング駒31は、一方の面が平面
32とされ、他方の面の中心に軸方向に延びる突起33
が形成された円盤体であり、上記インサート本体21の
下端面に平面32を合わせて凹所25ひいては挿通孔2
3を塞ぐように装着される。
【0013】上記ロックボルト11およびインサート器
具21を組み合わせて構成される本実施例のインサート
締結具5の使用方法を以下に説明していく。
【0014】インサート器具21埋設された路版2を製
作する過程から説明すると、まず、図4(a)、(b)
に示すように、底版42に円錐台43が立てられた型枠
41の円錐台43に、前記パッキング駒31を、平面3
2を上に向けて突起33を円錐台43の上端面に形成さ
れている凹部44にぴったり嵌合する。また、ロックボ
ルト11をインサート本体22にセット状態とするとと
もに、インサート保持金物45をロックボルト11の上
端側から嵌合させ、このインサート保持金物45を、型
枠41に半固定される型枠ブリッジ46にナット47で
固定する。これにより、インサート本体22は、パッキ
ング駒31に対し同軸的かつ平面32に当接した状態で
セットされる。このようにしてインサート締結具5を型
枠41にセットしたら、型枠41内にコンクリート48
を所定量打設して養生させ、この後型枠41から脱型し
てインサート保持金物45を抜くことにより、インサー
ト式締結具が埋設された路版2を得る。
【0015】上記のように路版2が製作されたら、図1
および図2に示すように、レール基盤1の上に路版2を
敷設し、この路版2上に、ロックボルト11の上端部を
通しながらレール座板3を置き、さらにこのレール座板
3上にレール4を設置する。次いで、ロックボルト11
の上端部をレールクリップ6に通すとともにレールクリ
ップ6をレール4のベース4aとレール座板3にわたっ
て係合する。この後、レールクリップ6から突出するね
じ部15にナット14をねじ込み、ロック部13がイン
サート本体22の顎部26に反力をとることにより締結
する。なお、レール基盤1と路版2の隙間および前記円
錐台43によって形成される孔49に、セメントモルタ
ル等の充填材50を、また、インサート本体22の挿通
孔23およびこれに通じる前記インサート保持金物45
によって形成された孔50に防錆材51を充填する。
【0016】また、レール4の交換あるいはロックボル
ト11自体の交換等が必要になった場合には、ナット1
4を外してからロックボルト11を90度回動させて非
セット状態にし(ロック方向マーク16をレール4に直
交させる)、レールクリップ6、レール座板3を除去し
た後、ロックボルト11を上方に抜けばよい。
【0017】上記本実施例のインサート締結具5によれ
ば、インサート器具21を構成するインサート本体22
がセラミックス製なので、路版2に浸透する雨水等の水
分によってインサート本体22が腐食するおそれがない
とともにロックボルト11の腐食が遅延し、その結果、
ロックボルト11とインサート本体21とが腐食結合し
にくくなって、レール4の交換あるいはロックボルト1
1自体の交換等の際にロックボルト11を路版2から容
易に抜くことが可能となる。
【0018】また、上述のごとく路版2を製作すること
により、あらかじめインサート本体22の底部に挿通孔
23を塞ぐ部材、この場合パッキング駒31、を固定す
ることなく、このパッキング駒31とインサート本体2
2を合体させて路版2内に埋設することができる。さら
にパッキング駒31により、路版2を敷設するときの前
記充填材50がインサート本体22内に侵入するおそれ
がない。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインサー
ト式締結具によれば、ロックボルトとインサート器具か
らなるもので、ロックボルトは、断面積が略一定のボル
ト本体部の一端部にボルト本体部の軸方向に略直交して
膨出するロック部が形成されてなり、インサート器具
は、セラミックス製のインサート本体、およびパッキン
グ駒とを備え、インサート本体は、ロックボルトがロッ
ク部をも挿通可能とする挿通孔を有する筒状をなし、そ
の外周面には、軸方向一端側から他端側に向けて外径が
拡大するテーパ状の受け面が形成され、挿通孔における
受け面の大径側の一端部の周囲には、この一端部側にロ
ック部を配してロックボルトを挿通孔に挿通させた状態
でロックボルトを軸回りに所定角度回動させた際にロッ
ク部が当接して反ロック部方向へのロックボルトの抜け
を規制する顎部が形成され、一方パッキング駒は、顎部
が形成された側のインサート本体の挿通孔を塞いでイン
サート本体に装着されることを特徴とするものであり、
インサート器具を構成するインサート本体がセラミック
ス製であることから、埋設するコンクリート等の構造物
に浸透する水分によるインサート本体の腐食が防がれる
とともにロックボルトの腐食が遅延し、その結果、ロッ
クボルトとインサート本体とが腐食結合しにくくなって
ロックボルトをインサート本体から容易に抜くことが可
能となるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のインサート式締結具をレ
ール敷設手段に適用した正断面図である。
【図2】 同側断面図である。
【図3】 (a)は一実施例のインサート式締結具の分
解斜視図、(b)はインサート本体を底面から見た斜視
図である。
【図4】 (a)は一実施例のインサート式締結具が埋
設された路版の製作方法を説明するための一側断面図、
(b)は同他側断面図である。
【符号の説明】
2…路版(構造物)、5…インサート式締結具、11…
ロックボルト、12…ボルト本体部、13…ロック部、
21…インサート器具、22…インサート本体、23…
挿通孔、24…受け面、26…顎部、31…パッキング
駒。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート等の構造物内に埋設される
    インサート器具と、 このインサート器具に挿通されるロックボルトとからな
    るインサート式締結具であって、 前記ロックボルトは、断面積が略一定のボルト本体部の
    一端部に、ボルト本体部の軸方向に略直交して膨出する
    ロック部が形成されてなり、 前記インサート器具は、セラミックス製のインサート本
    体、およびパッキング駒とを備え、 インサート本体は、ロックボルトがロック部をも挿通可
    能とする挿通孔を有する筒状をなし、その外周面には、
    軸方向一端側から他端側に向けて外径が拡大するテーパ
    状の受け面が形成され、挿通孔における受け面の大径側
    の一端部の周囲には、この一端部側にロック部を配して
    ロックボルトを挿通孔に挿通させた状態でロックボルト
    を軸回りに所定角度回動させた際に、ロック部が当接し
    て反ロック部方向へのロックボルトの抜けを規制する顎
    部が形成され、 前記パッキング駒は、顎部が形成された側のインサート
    本体の挿通孔を塞いでインサート本体に装着されること
    を特徴とするインサート式締結具。
JP17836893A 1993-07-19 1993-07-19 インサート式締結具 Pending JPH0734550A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6563236B2 (en) 2001-07-18 2003-05-13 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Feed line switching circuit and branching unit
JP2019157432A (ja) * 2018-03-09 2019-09-19 東日本旅客鉄道株式会社 脱線防止ガード取付装置

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020813